JPH10320570A - 色柄模様表示方法およびその装置 - Google Patents

色柄模様表示方法およびその装置

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JPH10320570A
JPH10320570A JP12726097A JP12726097A JPH10320570A JP H10320570 A JPH10320570 A JP H10320570A JP 12726097 A JP12726097 A JP 12726097A JP 12726097 A JP12726097 A JP 12726097A JP H10320570 A JPH10320570 A JP H10320570A
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sound
color
display
color pattern
fourier transform
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JP12726097A
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Kazuyoshi Okamoto
三宜 岡本
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Toray Industries Inc
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Toray Industries Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 音振動を面としての広がりのある色柄模様と
して表現し、それらを音振動の時間的経緯に対応させて
表示する。 【解決手段】 所定の音振動の時間的経緯を色の周波数
に離散フーリエ変換し、さらに離散フーリエ変換結果を
面状に広げて音振動を得、得られた複数の色を前記時間
的経緯に対応させて表示画面に表示する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、色柄模様表示方法
およびその装置に関し、さらに詳細にいえば、音楽、小
鳥の鳴き声、さざなみの音などが持つ快適な音振動を離
散フーリエ変換して面としての広がりのある色柄として
表現し、それらを音振動の時間的経緯に対応させて表示
するための方法およびその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から表示画面に色柄模様を表示する
ことは種々の分野で広く採用されている。ところで、こ
れらの色柄模様としては、幾何学模様、デザイナーの感
性により創作された模様などが一般的であり、このよう
な色柄模様を表示することにより、見る者に美観などを
与えることができる。また、このような色柄模様の表示
は、例えば、演劇、演奏などの背景として用いられる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述の色柄模
様は、その殆どが特定の能力(感性)を有する者によっ
て創作されたものであり、この色柄模様を表示すること
により美観などを与えることができるのであるから、優
れた色柄模様を創作できる者がいなければ優れた表示を
達成することができない。このような色柄模様に代表さ
れるデザインは、イタリア、フランスといった感性豊か
な国民性、歴史、伝統に育まれた中から生まれたいわば
天才的な人々によって創作されたものが多い傾向にあっ
た。したがって、創作能力が天才的でなくても、良いも
のを選択し、識別する能力がある人では、優れた色柄模
様を創作することができない。もちろん、このような色
柄模様を表示することもできない。
【0004】また、近年は、いわゆるいわれ、因縁に基
づく価値、物語に基づく価値、仲間意識、歴史的な価
値、伝統、社会慣習などに基づく、人間の知的な部分に
よる喜び、快適性、安心感、無難感などに基づく色柄模
様の表示が、例えば、演劇、演奏などとこれらの背景と
なる色柄模様の良好なマッチングとして重要な要素にな
りつつある。なお、これらの価値を、以下においては悟
性に基づく表示の価値と称する。このような悟性を伴う
表示では、その説明書、パンフレット、技術説明、ラベ
ルなどを通じて該当する価値の説明がなされるので、そ
の説明を読むことによって人々は多くの喜びを感じる場
合が多い。このような場合に、悟性が色柄模様に直接反
映されていることがより好ましいのであるが、このよう
な悟性を色柄模様に直接反映させて表示することは殆ど
行われていない。
【0005】
【発明の目的】本発明は上記の課題に鑑みてなされたも
のであり、音振動を面としての広がりのある色柄模様と
して表現し、それらを音振動の時間的経緯に対応させて
表示することを第1の目的としている。また、創作能力
が天才的でなくても、良いものを選択し、識別する能力
がある人でも優れた色柄模様を創作し、この色柄模様を
音振動の時間的経緯に対応させて表示することができる
ようにすることを第2の目的としている。
【0006】また、悟性を色柄模様に直接反映させるこ
とを第3の目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の色柄模様表示
方法は、所定の音振動の時間的経緯を色の周波数に離散
フーリエ変換し、さらに離散フーリエ変換結果を面状に
広げて音振動を得、得られた複数の色を前記時間的経緯
に対応させて表示画面に表示する方法である。請求項2
の色柄模様表示装置は、所定の音振動の時間的経緯を色
の周波数に離散フーリエ変換する離散フーリエ変換手段
と、離散フーリエ変換結果を面状に広げて音振動の時間
的経緯に対応する複数の色を得る拡張手段と、拡張手段
により得られた複数の色を前記時間的経緯に対応させて
表示画面に表示する表示制御手段とを含むものである。
【0008】
【作用】請求項1の色柄模様表示方法であれば、所定の
音振動の時間的経緯を色の周波数に離散フーリエ変換
し、さらに離散フーリエ変換結果を面状に広げて音振動
を得、得られた複数の色を前記時間的経緯に対応させて
表示画面に表示するのであるから、音振動を選択するだ
けで面としての広がりのある色柄模様として表現するこ
とができ、それらを用いて音振動の時間的経緯に対応す
る表示を達成することができる。したがって、創作能力
が天才的でなくても、良いものを選択し、識別する能力
がある人であれば、鴬のさえずり、小川のせせらぎな
ど、多くの人に心地よさを与えるいわゆる1/fゆらぎ
の音、名曲、心地よいとされる曲、これらの曲の各種楽
器による演奏などを選択することにより、著しく多数、
かつ優れた色柄模様を創作し、この色柄模様を音振動の
時間的経緯に対応させて表示することができる。また、
音振動に基づく悟性を直接色柄模様の表示に反映させる
ことができる。
【0009】請求項2の色柄模様表示装置であれば、離
散フーリエ変換手段によって、所定の音振動の時間的経
緯を色の周波数に離散フーリエ変換し、さらに拡張手段
によって、離散フーリエ変換結果を面状に広げて音振動
の時間的経緯に対応する複数の色からなる色柄模様を
得、表示制御手段によって、拡張手段により得られた複
数の色を前記時間的経緯に対応させて表示画面に表示す
ることができる。したがって、音振動を選択するだけで
面としての広がりのある色柄模様として表現することが
でき、それらを用いて音振動の時間的経緯に対応する表
示を達成することができる。したがって、創作能力が天
才的でなくても、良いものを選択し、識別する能力があ
る人であれば、鴬のさえずり、小川のせせらぎなど、多
くの人に心地よさを与えるいわゆる1/fゆらぎの音、
名曲、心地よいとされる曲、これらの曲の各種楽器によ
る演奏などを選択することにより、著しく多数、かつ優
れた色柄模様を創作し、この色柄模様を音振動の時間的
経緯に対応させて表示することができる。また、音振動
に基づく悟性を直接色柄模様の表示に反映させることが
できる。
【0010】さらに説明すると、特定の心地よい音の裏
には、大自然の摂理があり、バックグラウンドには、色
柄として表現されても共通した摂理があることを本発明
者は見出し、これに基づいて本発明を完成させたのであ
る。さらに詳細に説明する。有限個の時間信号サンプル
値のフーリエ変換は数1で定義できる。
【0011】
【数1】 ここで、Nはサンプリング数、xは振幅、Xは周波数、
kは周波数の成分、jは虚数である。
【0012】このような変換については、例えば、中村
尚五著、「ビギナーズ デジタルフーリエ変換」(東京
電気大学出版局1989年11月30日第一版発行IS
BN4−501−31360−9のページ81以降)に
詳細に記載されている。また、これを用いて電子計算機
にて解くためにCooly−Tukeykのアルゴリズ
ムで高速フーリエ変換(fast Fourier t
ransform、以下、FFT変換と略称する)を行
う。これによる解法については、例えば、奥村晴彦著、
「C言語による最新アルゴリズム事典」(Softwa
re Technology13 技術評論社 M−c
ode208131 ISBN4−87408−414
−1 C−3055)の346ページ以降に記載されて
いる。
【0013】音は振動としての周波数を持っているの
で、その周波数を色の周波数に変換することにより、音
振動を色として対応させることができる。また、よく知
られているように、例えば、「THE GUINESS
ENCYCLOPEDIA」(GUINESS PUB
LISHING LTD 1990ISBN 0−851
12−313−9)の568頁の音楽とダンスの項目、
および「サウンドシステムエンジニアリング」(誠文堂
新光社 ドン・デビス,ギャロライン著(進藤武雄訳)
ISBN4−416−19210−X C2055)の
35頁、図3−17に記載のように、ピアノにおける鍵
盤の振動数とオクターブの意味などが解説されているよ
うに、音楽におけるドレミファソラシドで繰り返しで表
示されるラの音は、高音部から順に、 ラ・・・3520Hz ラ・・・1760Hz ラ・・・・880Hz ラ・・・・440Hz ラ・・・・220Hz ラ・・・・110Hz ラ・・・・・55Hz である。したがって、どの部分から切り取って採用する
かは選択の自由があり、それぞれ自由に設定できるよう
にすることが好ましい。
【0014】また、音は増幅することが可能であるか
ら、音圧については特別に考慮する必要はないが、より
厳密には、人間が音として感じる領域は周波数と音圧の
両方に関係するので、両者を考慮することが好ましい。
その領域は既に詳しく紹介されており、例えば、物理学
大辞典編集委員会編(委員長牧二郎)「物理学大辞典」
(丸善株式会社平成元年6月25日発行ISBN−4−
621−03345−XC3542)の110ページ図
1音のスペクトルに詳細に領域として記載されている。
【0015】他方、色については、日本色彩学会編「新
編色彩科学ハンドブック」(東京大学出版会1980)
の7ページにも見られるように、次のことが知られてい
る。 波長範囲(nm) 色名 記号 380〜430 青みの紫(bluish Purple) bP 430〜467 紫みの青(purplish Blue) pB 467〜487 青 (Blue) B 483〜488 緑みの青(greenish Blue) gB 488〜493 青緑 (Blue Green) BG 493〜498 青みの緑(bluish Green) bG 498〜530 緑 (Green) G 530〜558 黄みの緑(yellowish Green) yG 558〜569 黄緑 (Yellow Green) YG 569〜573 緑みの黄(greenish Yellow) gY 573〜578 黄 (Yellow) Y 578〜586 黄みの橙(yellowish Orange) yO 586〜597 橙 (Orange) O 597〜640 赤みの橙(reddish Orange) rO 640〜780 赤 (Red) R ここで、変換する関数を単調に減少する線、例えば特に
直線で対応させ、「赤」の方を低い周波数の音で対応さ
せ、またはこの逆に対応させることが可能である。前者
の場合には、低音(バス)が赤っぽい色に対応し、高音
(ソプラノ)が青紫の色に対応することになる。もちろ
ん、後者の場合には逆になる。
【0016】もし変換する関数が単調に増加または減少
しないで、例えば変曲点を2個持つ場合には、例えば3
個の対応値が生じ、値が求め難くなる。この場合には、
それぞれの波形を離散化してそれらを何個に分割して計
算するかを定めればよい。また、その量子化の数、コン
ピュータの計算での離散化の数を多くすればするほど計
算所要時間がかかるが、コンピュータの能力次第で離散
化・量子化を極度に上げることが可能である。したがっ
て、コンピュータの性能が高速演算対応であれば、速度
を速くし、出力される図形も階段状ではなく、滑らかな
色の変化を示す状態にできる。もちろん、三角関数値な
どの数値計算では、これらの値の一覧表を予め入力し、
保持しておくことにより、計算速度を著しく速くするこ
とができる。この結果、色柄模様を音信号の発生順に対
応させて順次表示し、動きのある表示を達成することが
できる。
【0017】また、音は一元的な入力信号であるが、そ
れを色柄模様として表すためには幅が必要である。した
がって、この幅を持たせるために、例えば、帯状、波紋
状(円弧を含む)として出力する。これらの場合には、
帯状であれば、色柄模様が直線状に順次表示され、波紋
状であれば、例えば、中心から外周に向かって順次表示
されることになる。さらに、この出力を複数作り、波の
干渉として広がりのある色で表すことができる。これ
は、あたかも池に石を複数個投げ込んだときの波紋の様
子に喩えられる。そのときの石は全く同じである必要は
ない。例えば、鴬のさえずり音と小川のせせらぎ音とが
交錯してもよく、フルートの音とバイオリンの音とが交
錯してもよい。もちろん、音振動発生源を碁盤目状に配
列した状態で色柄模様を作成してもよいことはもちろん
である。また、色柄模様を拡大し、または縮小して表示
することが可能である。この場合において、特定の方向
のみに拡大し、または縮小してもよい。
【0018】さらに、このように施された装飾を逆フー
リエ変換することにより、色柄模様の基となる音を聞く
ことができる。さらに詳細に説明する。色柄模様表示装
置において、音振動の音量が所定の音量以下の場合に非
常に大きな波として演算されないように、また所定の音
量以下の場合に赤色にずれて表現されないように、赤以
外の色として表示されるように演算を行なうべく離散フ
ーリエ変換手段が構成されていることが好ましい。この
理由は、音振動から色柄模様への変換を実際に行なった
場合に、一般的に低音が多く、ベースとなる色が赤また
はそれに近い色になってしまう可能性が高いからであ
る。また、一般の色は、白地の画用紙に絵を描くように
なると違和感が少ないが、そのような状況にすること、
すなわち、特定の音量のみを色柄として白地に色付けす
るとか、黒板にチョークで字や絵を描くようにする如
く、あるいは暗闇からネオンが輝くように黒地を背景と
して特定の音量以上を色柄模様として表示させることが
きわめて好ましいことを本発明者は見出した。ここで、
実質的に、または相対的に白に近い色であれば白に含め
ればよく、実質的に、または相対的に黒に近い色であれ
ば黒に含めればよい。
【0019】したがって、音量が所定量以下の場合、波
の対応の色として演算されないように、所定の音量以下
の場合は、時間に対応する色が一定の色(白、灰色、黒
を含む)として表示されるようにすることが好ましい。
ここで、時間に対応するとしているのは、色柄模様にし
た場合、時間的な幅(波紋であれば、波紋の幅)として
現れることになるためである。帯状表示ならば帯の長手
方向に対応する。このようにすれば、白地に色柄が浮き
上がって見えたり、黒地に色柄が浮き上がって見えたり
する。すなわち、微弱な音源のとき、所定の音圧以下で
あれば、該当部分が黒または白として設定されることに
なる。所定の音量以下のときに、描画せずにおけば、白
の下地のときには白地になり、黒で描画すれば黒の背景
色になる。すなわち、音を色柄の元にし、その音量が所
定量以下の微弱な音の場合、無音扱いとすれば、白、黒
または特定の背景色として表示されることになる。
【0020】また、音振動発生源としては、音楽、楽器
の音、歌声、鳥などの鳴き声、水の音などが例示でき
る。鳥などの鳴き声としては、アカハラ、コヨシキリ、
ホトトギス、キビタキ、クロツグミ、アカショウビン、
オオルリ、コマドリ、ルリビタキ、ライチョウ、イワヒ
バリ、マミジロ、モリアオガエル、トラツグミ、ヨタ
カ、コノハズク、ムックリ、ノゴマ、シマアオジ、エゾ
センニュウ、クマゲラ、オオセクロカモメ、コシジロウ
ミツバメ、ズアカアオバト、アカヒゲ、カンムリワシ、
シロガラシ、シロハラクイナ、リュウキュウコノハズ
ク、ツクツクボウシ、モズ、ムクドリ、エナガ、ヒヨド
リ、ジョウビタキ、ツグミ、キアシシギ、アオシシギ、
シギ、ソリハシシギ、タンチョウ、オオハクチョウ、マ
ガン、クロガモ、コオリガモ、ヒドリガモ、コガモ、カ
イツブリ、トビ、キジバト、ヒバリ、メジロ、ホオジ
ロ、シジュウカラ、ヒガラ、アカゲラ、ミソサザイ、ゴ
ジュウカラ、イカル、ウグイスなどの泣き声が例示でき
る。音楽としては、民謡、フォークソング、モーツアル
トの曲、ベートーベンの曲、ショパンの曲、バッハの曲
など、およびこれらの曲の一部、演歌、唱歌およびこれ
らの曲の一部が例示できる。これら以外の音としては、
霧笛、三味線の音、蛇味線の音、船の音、小川のせせら
ぎ、波の音などが例示できる。
【0021】これらの音を帯状や波紋状の色柄模様に変
換して得た表示をそのまま採用してもよいが、表示画面
の表面の面積に応じて拡大し、または縮小し、またはデ
フォルメしてもよい。さらに、表示画面としては、CR
Tディスプレイ、液晶ディスプレイなどが例示できる。
【0022】さらにまた、色柄模様と、その色柄模様の
元である音源の由来、いわれ、因縁などがパンフレット
などに明示されている場合には、人間の知的な興味を高
め、楽しさを増すことになり、いわゆる悟性を呼び起こ
すことができる。
【0023】
【発明の実施の態様】以下、添付図面を参照しながらこ
の発明の実施の態様を詳細に説明する。図1はこの発明
の色柄模様表示方法の一実施態様を説明するフローチャ
ートである。ステップSP1において音源を選択し、ス
テップSP2において表示画面の形状、サイズなどを設
定し、ステップSP3において、選択された音源から出
力される音振動に対して離散フーリエ変換を施して線状
の変換結果を得、ステップSP4において、表示画面の
形状に応じて線状の変換結果に幅を持たせて二次元(帯
状、波紋状など)の色柄模様を得、ステップSP5にお
いて、表示画面のサイズに応じて二次元の色柄模様を拡
大し、または縮小し、ステップSP6において、拡大さ
れ、または縮小された二次元の色柄模様を、音振動の時
間的経緯に対応させて表示画面に連続的に表示し、ステ
ップSP7において、新たな音源が選択されたか否かを
判定する。そして、新たな音源が選択されていない場合
には、再びステップSP6の処理を反復する。逆に、新
たな音源が選択された場合には、再びステップSP2の
処理を反復する。なお、拡大、縮小の必要がない場合に
は、ステップSP5の処理を省略してもよい。また、ス
テップSP6の処理を反復するに当って、色柄模様の全
体の表示が行われた後に、この表示を消去してから再び
表示を行ってもよいが、この表示を消去することなく、
上書き状に再び表示を行ってもよい。
【0024】図2はこの発明の色柄模様表示装置の一実
施態様を示すブロック図である。この装置は、選択され
た音源からの音振動を取り込む音振動入力部1と、表示
画面の形状、サイズなどを設定する表示画面設定部2
と、音振動入力部1から取り込まれる音振動に対して離
散フーリエ変換を施す離散フーリエ変換部3と、離散フ
ーリエ変換部3から出力される線状の変換結果に幅を持
たせる二次元化部(拡張手段)4と、二次元化部4から
出力される二次元の色柄模様を拡大し、または縮小する
変倍部5と、拡大され、または縮小された二次元の色柄
模様を、音振動の時間的経緯に対応させて表示画面に連
続的に表示する表示部6とを有している。ただし、変倍
部5は、拡大、縮小の必要がない場合に、倍率を1に設
定して処理を行なってもよいが、全く処理を行なわない
ようにしてもよい。また、離散フーリエ変換を施すに当
って、漏れを低減するために従来公知の変換窓、例え
ば、方形波窓、ハミング窓、ブラックマン窓、カイザー
窓、ハニング窓など(「Interface」CQ出版
社1996年5月発行の207頁、中村尚五著、「ビギ
ナーズ デジタルフーリエ変換」(東京電気大学出版局
1989年11月30日第一版発行ISBN4−501
−31360−9のページ81以降)など参照)を用い
る。
【0025】また、図2に示す装置は、コンピュータを
用いても実現できる。図2に示す装置をコンピュータを
用いて実現するに当って、フーリエ変換を数1で定義
し、Cooly−TukeykのアルゴリズムでFFT
変換を行う。コンピュータによる解法は、奥村晴彦著
「C言語による最新アルゴリズム事典」(Softwa
re Technology13 技術評論社 M−c
ord208131)の346ページ以降に書かれてい
る方法に準じた。
【0026】実施例1 市販のコンパクトディスク(APOLLON INC
コンパクトディスクAPCS−5033、「日本の四季
を彩る鳥たちの歌」収録・構成・解説蒲谷鶴彦No.6
5ウグイス)の鴬の鳴き声をサンプリングした結果に対
して、所定の条件設定下において離散フーリエ変換を行
い、表示画面に表示した結果、図3に示す色柄模様が得
られた。なお、検出最小周波数を200Hz、検出最大
周波数を2400Hzにそれぞれ設定し、変換窓として
方形波窓を採用した。
【0027】図3の色柄模様から分かるように、鴬の鳴
き声である「ほーほけきょ」に対応する美しい色柄模様
が得られた。図3は、色柄模様の全体が同時に表示され
た状態として示しているが、実際には、二次元の色柄模
様を、音振動の時間的経緯に対応させて表示画面に連続
的に表示するのであるから、美麗なだけでなく、鴬の鳴
き声に対応する動きを有する表示を達成することができ
る。もちろん、この場合における動きは、中心から外周
に向かう動きである。
【0028】前記の鴬の鳴き声を音振動として採用し、
円に代えて帯状に印刷すべきことを指示した場合には、
図4に示す帯状の色柄模様の表示が得られた。この場合
における動きは、一方の端部から他方の端部に向かう動
きである。 実施例2 市販のコンパクトディスク(PolyGram K.
K. コンパクトディスク POCG−3575、「交
響曲 第9番 ニ短調 作品125<合唱>、ルートヴ
ィヒ・ヴァン・ベートーベン」、ベルリンフィルハーモ
ニー管弦楽団、指揮ヘルベルト・フォン・カラヤン)の
第4楽章「歓喜に寄す」中の・・・Undder Ch
erub steht Gott?の次の間奏曲で、F
roh,wie seine Sonnen・・・と歌
い出すまでの典型的な曲をサンプリングした結果に対し
て、所定の条件設定下において離散フーリエ変換を行
い、フルカラープリンタで印刷した結果、図5に示す色
柄模様が得られた。なお、検出最小周波数を55Hz、
検出最大周波数を1200Hzにそれぞれ設定し、変換
窓として方形波窓を採用した。
【0029】図5の色柄模様から分かるように、この曲
を合唱することを好む愛好家の共通のシンボルとして好
適であり、合唱のときの背景として表示するのに適して
いた。前記の間奏曲を音振動として採用し、円に代えて
帯状に印刷すべきことを指示した場合には、図6に示す
帯状の色柄模様の表示が得られた。
【0030】実施例3 市販のコンパクトディスク(APOLLON INC
コンパクトディスクAPCS−5057、「α波 1/
fのゆらぎ 波の思い出<タヒチ>」から採った波の音
をサンプリングした結果に対して、所定の条件設定下に
おいて離散フーリエ変換を行い、フルカラープリンタで
印刷した結果、図7に示す色柄模様が得られた。なお、
検出最小周波数を55Hz、検出最大周波数を1200
Hzにそれぞれ設定し、変換窓として方形波窓を採用し
た。
【0031】図7の色柄模様から分かるように、タヒチ
の穏やかな波の音らしい年輪状の色柄模様の表示となっ
た。前記の波の音を音振動として採用し、円に代えて帯
状に印刷すべきことを指示した場合には、図8に示す帯
状の色柄模様の表示が得られた。図4の色柄模様の表示
を拡大したところ、図9に示す色柄模様の表示が得ら
れ、変倍することにより印象が異なってくることが分か
った。また、このように変倍された色柄模様の表示を斜
めに配することにより独特の雰囲気の表示になることが
分かった。
【0032】図4の色柄模様を長手方向に半裁し、その
色柄模様を多数準備し、織物で例えると平織構造の織り
状態とした状態になるように色柄模様を配列して表示し
たところ、図10に示す色柄模様の表示が得られた。こ
れから、各種の配列で独特の色柄模様の表示を新たに創
出できることが分かった。また、表示画面が演奏会の背
景である場合には、例えば、演奏される音楽などに基づ
いて作成された色柄模様を表示することが好ましい。
【0033】また、フーリエ変換を施すことにより得ら
れた一次元の変換結果を二次元に拡張する方法として
は、上述の円状に拡張する方法、一次元の変換結果に対
して直角な方向に拡張する方法のほか、一次元の変換結
果に対して所定の角度をなす方向に拡張する方法、ジグ
ザグになるように拡張する方法など各種の方法を適用す
ることが可能である。
【0034】以上には、音振動を有彩色の色柄模様に変
換して表示する場合について説明したが、無彩色の色柄
模様に変換して表示することが可能である。
【0035】
【発明の効果】請求項1の発明は、音振動をフーリエ変
換して色柄模様を表示するのであるから、著しく多数の
色柄模様の表示を創出することができ、また、デザイナ
ーでなくても、良い音振動の選択ができる人であれば簡
単に良い音振動に対応する色柄模様の表示を創出するこ
とができるという特有の効果を奏する。
【0036】請求項2の発明は、音振動をフーリエ変換
して色柄模様を表示するのであるから、著しく多数の色
柄模様の表示を創出することができ、また、デザイナー
でなくても、良い音振動の選択ができる人であれば簡単
に良い音振動に対応する色柄模様の表示を創出すること
ができるという特有の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の色柄模様表示方法の一実施態様を説
明するフローチャートである。
【図2】この発明の色柄模様表示装置の一実施態様を示
すブロック図である。
【図3】鴬の鳴き声に基づいて作成された円状の色柄模
様の表示を示す図である。
【図4】鴬の鳴き声に基づいて作成された帯状の色柄模
様の表示を示す図である。
【図5】交響曲第9番ニ短調作品125<合唱>の間奏
曲に基づいて作成された円状の色柄模様の表示を示す図
である。
【図6】交響曲第9番ニ短調作品125<合唱>の間奏
曲に基づいて作成された帯状の色柄模様の表示を示す図
である。
【図7】タヒチの波の音に基づいて作成された円状の色
柄模様の表示を示す図である。
【図8】タヒチの波の音に基づいて作成された帯状の色
柄模様の表示を示す図である。
【図9】図4の色柄模様の表示を拡大して示す図であ
る。
【図10】図4の色柄模様を長手方向に半裁し、その色
柄模様を多数準備し、織物で例えると平織構造の織り状
態とした状態状態になるように色柄模様を配列して表示
した状態を示す図である。
【符号の説明】
3 離散フーリエ変換部 4 二次元化部 6 表示部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の音振動の時間的経緯を色の周波数
    に離散フーリエ変換し、さらに離散フーリエ変換結果を
    面状に広げて音振動の時間的経緯に対応する複数の色を
    得、得られた複数の色を前記時間的経緯に対応させて表
    示画面に表示することを特徴とする色柄模様表示方法。
  2. 【請求項2】 所定の音振動の時間的経緯を色の周波数
    に離散フーリエ変換する離散フーリエ変換手段と、離散
    フーリエ変換結果を面状に広げて音振動の時間的経緯に
    対応する複数の色を得る拡張手段と、拡張手段により得
    られた複数の色を前記時間的経緯に対応させて表示画面
    に表示する表示制御手段とを含むことを特徴とする色柄
    模様表示装置。
JP12726097A 1997-05-16 1997-05-16 色柄模様表示方法およびその装置 Pending JPH10320570A (ja)

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