JPH10320543A - 図形生成方法及び装置 - Google Patents

図形生成方法及び装置

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JPH10320543A
JPH10320543A JP22762697A JP22762697A JPH10320543A JP H10320543 A JPH10320543 A JP H10320543A JP 22762697 A JP22762697 A JP 22762697A JP 22762697 A JP22762697 A JP 22762697A JP H10320543 A JPH10320543 A JP H10320543A
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JP
Japan
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image
graphic
area
contour
smoothed
Prior art date
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Application number
JP22762697A
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English (en)
Inventor
Hirohide Ushida
牛田  博英
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Omron Corp
Original Assignee
Omron Corp
Omron Tateisi Electronics Co
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 様々な態様の実写画像に柔軟に対応すること
ができ、美しいイラスト図像を生成し得る図形生成方法
及び装置を提供する。 【解決手段】 入力された多値画像を平滑化された図形
に変換し、該平滑化された図形の輪郭近傍領域の多値画
像の特徴量を抽出した後、得られた特徴量に基づいて輪
郭近傍領域内の画像を表現する図形を平滑化された図形
と合成する。加えて、多値画像を人の顔画像とし、輪郭
近傍領域を顔画像での頭髪領域の輪郭付近に形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、入力画像における
物体の輪郭形状を抽象化した輪郭形状を持つイラスト画
像を描画するための図形生成方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】写真など実写画像を基にイラスト画像を
作成する方法としては、従来、実写から抽出した特徴量
と部品画像データベースの部品画像が持つ特徴量とを照
合して最も照合する部品画像を選択する方法、あるい
は、入力画像を2値化やエッジ抽出等の手法を用いてイ
ラスト画像として描画する方法がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前者の
方法にあっては、対象物の形状は多様であるので、全て
の対象物に対応するためには非常に多くの部品画像を用
意しておくことが必要となり、実用性に劣ると言う問題
点がある。
【0004】他方、後者の方法にあっては、いろいろな
形状に対応はできるものの、2値化やエッジ抽出ではノ
イズが含まれるため美しいイラスト画像を得られない、
という問題点がある。
【0005】この発明は、このような従来の問題点に着
目してなされたもので、その目的とするところは、様々
な態様の実写画像に柔軟に対応することができ、しか
も、美しいイラスト図像を生成することができる図形生
成方法及び装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、入力画像を、
ノイズ除去して描画用部品にする部分と、特徴抽出して
その特徴に応じてCG技術で描画したり、部品画像デー
タベースから部品画像を取り出して描画用部品にする部
分に区分してイラスト画像を描画することにより、上記
問題点を解決することを目的としている。
【0007】すなわち、本出願の請求項1に記載の発明
は、入力された多値画像を平滑化された図形に変換する
平滑化図形作成手段と、前記図形の輪郭近傍領域の前記
多値画像の特徴量を抽出する特徴量抽出手段と、前記特
徴量抽出手段によって得られた特徴量に基づいて前記輪
郭近傍領域内の画像を表現する図形を前記平滑化図形作
成手段によって作成された図形と合成する図形合成手段
と、を具備すること、を特徴とする図形生成装置にあ
る。
【0008】この出願の請求項2に記載の発明は、前記
多値画像は、人の顔画像であり、前記輪郭近傍領域は、
前記顔画像での頭髪領域の輪郭付近に形成されたもので
あること、を特徴とする請求項1に記載の図形生成装置
にある。
【0009】この出願の請求項3に記載の発明は、入力
された多値画像を平滑化された図形に変換する平滑化図
形作成ステップと、前記図形の輪郭近傍領域の前記多値
画像の特徴量を抽出する特徴量抽出ステップと、前記特
徴量抽出ステップによって得られた特徴量に基づいて前
記輪郭近傍領域内の画像を表現する図形を前記平滑化図
形作成ステップによって作成された図形と合成する図形
合成ステップと、を具備すること、を特徴とする図形生
成方法にある。
【0010】この出願の請求項4に記載の発明は、前記
多値画像は、人の顔画像であり、前記輪郭近傍領域は、
前記顔画像での頭髪領域の輪郭付近に形成されたもので
あること、を特徴とする請求項3に記載の図形生成方法
にある。
【0011】この出願の請求項5に記載の発明は、コン
ピュータに、入力された多値画像を平滑化された図形に
変換する平滑化図形作成ステップと、前記図形の輪郭近
傍領域の前記多値画像の特徴量を抽出する特徴量抽出ス
テップと、前記特徴量抽出ステップによって得られた特
徴量に基づいて前記輪郭近傍領域内の画像を表現する図
形を前記平滑化図形作成ステップによって作成された図
形と合成する図形合成ステップと、を実行させるための
プログラムを記録した記録媒体にある。
【0012】この出願の請求項6に記載の発明は、前記
多値画像は、人の顔画像であり、前記輪郭近傍領域は、
前記顔画像での頭髪領域の輪郭付近に形成されたもので
あること、を特徴とする請求項5に記載の記録媒体にあ
る。
【0013】そして、この請求項1、請求項3、又は、
請求項5に記載の発明によれば、多値画像を平滑化して
得た図形によって、図形のあらましが表現されると共
に、その輪郭付近の図形によって微細な特徴が表現され
る。
【0014】また、請求項2、請求項4、又は、請求項
6に記載の発明によれば、似顔絵において特徴となる前
髪の表現が、メモリに格納されていない形態について
も、行えるようになる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下に、この発明の好適な実施の
一形態を添付図面を参照しながら詳細に説明する。
【0016】本発明に係る図形生成方法及び装置が適用
されたイラスト画像作成装置の全体構成が図1に、また
その動作を示すフローチャートが図2に示されている。
【0017】図1に示されるように、このイラスト画像
作成装置は、画像入力手段1と、画像2値化手段2と、
データ入力手段3と、ノイズ除去手段4と、周辺特徴量
抽出手段5と、部品画像記憶手段6または部品画像描画
手段7と、画像合成手段8と、画像表示手段9とから構
成される。
【0018】画像入力手段1は対象物の多値画像を取り
込むためのものである。この画像入力手段1を実現する
手段としては、例えばビデオカメラ、電子スチルカメ
ラ、イメージスキャナ等の装置を挙げることができる。
この画像入力手段1の入力はカラー画像であり、またそ
の出力もカラー画像である。尚、この実施の形態で扱う
対象物画像は、図1に例示する如く、人の顔画像とされ
ている。
【0019】次に、画像2値化手段2は、画像入力手段
1から出力されるカラー画像を2値化するためのもので
ある。すなわち、画像2値化手段2の入力はカラー画像
であり、その出力は2値化画像である。
【0020】また、画像表示手段3は、例えばカラーデ
ィスプレイ等の装置で実現され、画像入力手段1の出力
であるカラー画像、並びに、画像2値化手段2の出力で
ある2値化画像を表示出力するユーザインタフェースで
ある。
【0021】またデータ入力手段3は、例えばキーボー
ド、マウス等の装置で実現され、画像表示手段3に表示
される画像の任意の座標を指定して画像2値化手段2に
与えたり、また、ノイズ除去手段4に対してノイズ除去
パラメータを設定するためのユーザインタフェースであ
る。 尚、後述する如く、このノイズ除去パラメータの
値によって、ノイズ除去手段4から出力される画像輪郭
の滑らかさ程度が決まることとなる。
【0022】次に、ノイズ除去手段4は、画像2値化手
段2から出力される2値化画像についてノイズを取り除
き、当該イラスト画像作成装置の入力である顔画像にお
いて頭髪領域の輪郭付近に形成される輪郭近傍領域を滑
らかにした画像を得るためのものである。すなわち、ノ
イズ除去手段4の入力は2値化画像とノイズ除去パラメ
ータであり、その出力はノイズ除去後の2値化画像であ
る。尚、画像2値化手段2及びノイズ除去手段4によっ
て平滑化図形作成手段及び平滑化図形作成ステップが実
現される。
【0023】また、周辺特徴量抽出手段5では、画像入
力手段1から出力されるカラー画像において、ノイズ除
去手段4から出力される画像周辺(輪郭近傍領域)の特
徴量を抽出して出力する。すなわち、周辺特徴量抽出手
段5の入力はカラー画像及びノイズ除去後の2値化画像
であり、その出力は周辺特徴量である。尚、周辺特徴量
抽出手段5によって特徴量抽出手段及び特徴量抽出ステ
ップが実現される。
【0024】次に、部品画像記憶手段6は、複数パター
ンの部品画像をデータベースとして記憶管理し、周辺特
徴量抽出手段5から得られる特徴量に基づき該当する部
品画像をデータベースから選択して出力するものであ
る。具体的には、2値の部品画像を周辺特徴量の指標と
共に記憶しておき、入力される周辺特徴量の指標が指し
示す部品画像を選択して出力するものである。すなわ
ち、部品画像記憶手段6の入力は特徴量(指標)であ
り、その出力は部品画像である。
【0025】また、部品画像描画手段7は、周辺特徴量
抽出手段5によって得られた特徴量に基づき、CG(Co
mputer Graphics)技術を用いて部品画像を描画する。
すなわち、部品画像描画手段7の入力は特徴量(指標)
であり、その出力は部品画像である。尚、このイラスト
画像作成装置としては、部品画像記憶手段6または部品
画像描画手段7の何れか一方を備えていればよい。
【0026】さらに、画像合成手段8は、部品画像記憶
手段6または部品画像描画手段7から出力される部品画
像と、ノイズ除去手段4から出力されるノイズ除去後の
2値画像とを合成して、合成画像を出力するものであ
る。尚、画像合成手段8によって図形合成手段及び図形
合成ステップが実現される。
【0027】次に、本実施形態のイラスト画像作成装置
の動作を、図2に示すフローチャートに従って、図3か
ら図27の説明図を参照しながら詳細に説明する。
【0028】先ず、ステップ201では、画像入力手段
1を介して入力カラー画像である人の顔画像を取り込
む。また、ステップ202では、データ入力手段3を介
して画像輪郭の滑らかさ程度を決定するノイズ除去パラ
メータを入力する。
【0029】次に、ステップ203では、画像2値化手
段2において、入力されたカラー画像の色領域を分割す
る。この色領域分割の具体的方法については、特に限定
されず、例えば、文献「浜本隆之, 他:照明の影響を受
けたカラー画像の領域分割,電子情報通信学会論文誌, V
ol.J79-D-II, No.3, pp.351-357 (1996).」により開示
されている手法を用いればよい。
【0030】この色領域分割の結果は、画像表示手段9
によって表示され、当該イラスト画像作成装置のユーザ
は、色領域分割された領域の中で抽出したい領域の1点
を、マウス等のデータ入力手段3を用いて指定する。こ
のような指定は、パソコンやワークステーションにおけ
るグラフィカル・ユーザ・インタフェース(GUI)を
用いれば容易に実現できる。ここで指定された点の座標
値は画像2値化手段2へ与えられ、画像2値化手段2で
は、指定された座標値の点を含む領域の画素値を”0”
(黒)とし、それ以外の領域の画素値を”1”(白)と
する2値化画像として出力する。
【0031】次に、ステップ204では、ノイズ除去手
段4により、画像2値化手段2から出力される2値化画
像についてノイズを取り除き、顔画像において頭髪領域
の輪郭付近に形成される輪郭近傍領域を滑らかにした画
像を得る。
【0032】このノイズ除去は、先ず、入力画像と同じ
大きさを持つ出力画像のエリアをメモリ上に作成し、次
に、入力画像を左上から右下まで1画素ごとに評価しな
がら走査することによって行われる。
【0033】具体的には、左から右に向けてxの値が増
加し、上から下へ向けてyの値が増加するXY座標系を
想定し、評価対象となる画素の座標を(x,y)とす
る。またノイズ除去パラメータをNPとする。座標値
(x−NP,y−NP)から(x+NP,y+NP)の
範囲内で、画素値が”0”の画素数と画素値が”1”の
画素数を数える。”0”の方が多い場合には出力画像の
座標(x,y)における画素値を”0”とし、”1”の
方が多い場合には出力画像の座標(x,y)における画
素値を”1”とする。
【0034】以上のような手法によって、入力である2
値化画像からノイズを除去し、黒い領域の輪郭を滑らか
にした出力画像が得られる。図3には、2値化画像(処
理前)とノイズ除去手段4によって得られるノイズ除去
後の2値化画像(処理後)とが対比して例示されてい
る。
【0035】次に、ステップ205では、画像入力手段
1から出力されるカラー画像において、ノイズ除去手段
4から出力される画像周辺(輪郭近傍領域)の特徴量
を、周辺特徴量抽出手段5によって抽出して出力する。
ここで、周辺特徴量とは、図4のように、画像の黒い領
域の周辺を正方形の小さな領域で分割し、これら小領域
画像をテクスチャ解析して得られる特徴量のことであ
る。
【0036】小領域は以下のようにして求められる。先
ず、ノイズ除去後の2値画像を走査して、黒領域の最大
横幅max_widthを求める。この黒領域の最大横幅max_w
idthのN分の1の値をSとする。次に、ノイズ除去後の
2値画像に外接するように1辺の長さがSの正方形を作
成する。この外接する正方形の作成方法について図5か
ら図22の説明図を参照して説明する。
【0037】(a)先ず、ノイズ除去後の2値画像に左
から右への走査を上から下へ行い、黒領域の頂上を見つ
ける(図5参照)。
【0038】(b)頂上を発見したら、該頂上に接する
1辺の長さSの正方形を形成する(図6参照)。
【0039】(c)次に、正方形の右辺から右方向に距
離Sの範囲で黒領域の頂上を探す(図7参照)。
【0040】(d)頂上を発見したら、該頂上に接する
1辺の長さSの正方形を形成する(図8参照)。
【0041】(e)手順(c),(d)と同様の手順を
繰り返し行って、次々と正方形を形成していく。ここ
で、次に見つける頂上と直前に形成した正方形の底辺の
位置との縦方向の差がSより大きくなった場合に、この
繰り返しを終了する(図9参照)。
【0042】(f)次に、手順(e)で最後に形成され
た正方形の底辺から下方向に距離Sの範囲で黒領域の最
も右に存在する点を探す(図10参照)。
【0043】(g)最も右の点を発見したら該点に接す
る1辺の長さSの正方形を形成する(図11参照)。
【0044】(h)手順(f),(g)と同様の手順を
繰り返し行って、次々と正方形を形成していく。
【0045】(i)また、最初に形成した正方形の左側
についても、手順(c)から手順(h)までを行えば、
図12に示す如く、正方形が形成される。尚、手順
(h)における繰り返しの終了は、正方形を下の方まで
形成していった場合に、走査しても黒領域が存在しない
状態となったときに判断する。
【0046】(j)次に、手順(i)で最後に形成され
た正方形の右辺から右方向に距離Sの範囲で黒領域の最
下点を探す(図14参照)。
【0047】(k)最下点を発見したら該最下点に接す
る正方形を形成する(図15参照)。 (l)手順
(j),(k)と同様の手順を繰り返し行って、次々と
正方形を形成していく。ここで、次に見つける最下点と
直前に形成した正方形の上辺の位置との縦方向の差がS
より大きくなった場合に、この繰り返しを終了する(図
16参照)。
【0048】(m)次に、手順(l)で最後に形成され
た正方形の上辺から上方向に距離Sの範囲で黒領域の最
も右に存在する点を探す(図17参照)。
【0049】(n)最も右の点を発見したら該点に接す
る1辺の長さSの正方形を形成する(図18参照)。
【0050】(o)手順(m),(n)と同様の手順を
繰り返し行って、次々と正方形を形成していく。ここ
で、上方向に距離Sの範囲を取れなくなった状態で、こ
の繰り返しを終了する(図19参照)。
【0051】(p)次に、手順(o)で最後に形成され
た正方形の右辺から右方向に距離Sの範囲で黒領域の最
下点を探す(図20参照)。
【0052】(q)最下点を発見したら該点に接する1
辺の長さSの正方形を形成する(図21参照)。
【0053】(r)手順(p),(q)と同様の手順を
繰り返し行って、次々と正方形を形成していく。以上の
ようにして、黒領域の周辺に外接する正方形の小領域が
作成される。
【0054】次に、図4に示すように、カラー画像をグ
レー階調に変換したグレー階調画像について、上記手順
のシーケンスで得られた小領域と同じ場所の小領域を抽
出する。ただし、グレー階調画像とノイズ除去後の2値
画像とは、同じ入力カラー画像から派生した画像である
ことから、座標系は一致しているものとする。
【0055】次に、抽出したグレー階調画像の小領域
(正方形領域)に対してテクスチャ解析を行う。ここで
は、テクスチャ解析の手法として、同時濃度生起行列の
コントラストを使用する。同時濃度生起行列のコントラ
ストによる解析方法については、周知の技術であるの
で、ここでは特に言及しない。
【0056】コントラストは、画像の縞模様の方向を求
めるのに使用される。0度、45度、90度、135度
の4方向について、それぞれコントラスト値が求められ
る。同時濃度生起行列におけるいわゆるδは、0度の場
合(0,1)、45度の場合(1,−1)、90度の場
合(0,1)、135度の場合(1,1)で与えられ
る。
【0057】4方向のコントラストから最小値と最大値
を求め、コントラスト比=最大値/最小値とする。この
コントラスト比を、あらかじめ設定しておいたしきい値
と比較して、「コントラスト比≦しきい値」の場合に
は、テクスチャに方向性がなく、その領域に模様がない
ものとし、また、「コントラスト比>しきい値」の場合
には、テクスチャに方向性が存在し、最小値を持つ方向
がテクスチャの方向として、次の処理で模様の密度を求
めることとする。
【0058】次に、テクスチャの密度を求める手法につ
いて、図23を参照して説明する。先ず、同図(A)に
示すように、小領域(正方形領域)の最も上の画素のラ
インを左から右へ走査し、隣接する画素の値の差分値の
絶対値(差分絶対値)を求める。
【0059】次に、差分絶対値のしきい値(=差分絶対
値の最大値×所定の係数)を求める。ただし、所定の係
数は、0<係数<1となる値としてあらかじめ設定して
おく。
【0060】次に、図23(B)に示すように、しきい
値を越える差分絶対値の山の数を数える。さらに、以上
の図23(A)及び(B)における左右方向のラインに
ついての処理を、小領域の上から下まで全てのyについ
て適用し、求められる山の数を合計する。
【0061】テクスチャ密度の評価は以下の式(数1)
に示すようにして行う。すなわち、山の数と2つのしき
い値M_thresh_s,M_thresh_bとに基づいて密度を
評価する。ただし、2つのしきい値の大小関係は、M_
thresh_s < M_thresh_bとする。
【数1】(山の係数 ≦ M_thresh_s)の場合…密
度が薄い。
【0062】(M_thresh_s < 山の係数 ≦ M
_thresh_b)の場合…密度ふつう。
【0063】(M_thresh_s < 山の係数)の場合
…密度が濃い。
【0064】(数1) 最後に、それぞれの小領域(正方形領域)について、小
領域と2値画像の接する点の座標値を座標値情報(x,
y)として、また、縞模様の有無exist_flag、方向ang
le及び密度pitchを周辺特徴量情報として、それぞれ数
2のように出力する。すなわち、出力データは、(x,
y,exist_flag,angle,pitch)となる。ただし、縞
模様がない場合は、方向angle及び密度pitchの情報を出
力しない。
【数2】x:接点のx座標、 y:接点のy座標、 exist_flag:縞模様の有無(0:なし、1:あり)、 angle:縞模様の方向 (0:0度,1:45度,2:90度,3:135度)
のいずれかの値、pitch:縞模様の密度(0:薄い、
1::ふつう、2:濃い)。
【0065】(数2) 次に、再び図2のフローチャートに戻って、ステップ2
06では、周辺特徴量抽出手段5によって抽出した周辺
特徴量に基づいて、部品画像記憶手段6により部品画像
を選択する。
【0066】部品画像記憶手段6には、2値の部品画像
が周辺特徴量の指標(縞模様の方向angle)と共に記憶
されており、入力される周辺特徴量の指標(縞模様の方
向angle)が指し示す部品画像を選択して基準点座標値
とともに出力する。部品画像の例として、髪の毛の場合
を図24に示す。図中、白丸印は部品画像を合成する時
の基準点を示す。
【0067】また、ステップ206は、部品画像描画手
段7による部品画像の描画処理に置き換えてもよい。す
なわち、部品画像描画手段7では、周辺特徴量抽出手段
5によって抽出した周辺特徴量の指標(縞模様の方向an
gle)に基づき、CG技術を用いて部品画像を描画す
る。
【0068】図25を参照して、高さがAで底辺が2B
の2等辺三角形の部品画像の描画方法について説明す
る。先ず、方向angle=0に対する部品画像の生成につ
いて説明する。長さAのx軸に平行な直線をy=0の座
標値を基準に描画する。次に、B=A tan θ(θ=1
5度)を求める。さらに、(0,0),(A,−B),
(A,B)の3点で囲まれる領域を黒で塗りつぶす。以
上の処理によって、方向angle=0に対する部品画像が
描画される。
【0069】次に、以上のようにして得られた部品画像
を回転させる場合について説明する。方向angleの値
が”1”,”2”,”3”の場合には、得られた部品画
像をそれぞれ反時計方向に45度,90度,135度で
回転させることとなる。この場合、画像を反時計回りに
θ度だけ回転させるには、座標を回転前(x,y)、回
転後(X,Y)とした場合の次の変換式(数3)、
【数3】X=x cos θ−y sin θ Y=x sin θ+y cos θ (数3) を用いる。尚、画像の回転方法についての詳細は、文献
「C言語で学ぶ実践画像処理」(オーム社)ISBN=
4274077039などに記されている。
【0070】再び図2に戻って、最後に、ステップ20
7では、画像合成手段8において、部品画像記憶手段6
または部品画像描画手段7から出力される部品画像と、
ノイズ除去手段4から出力されるノイズ除去後の2値画
像とを合成して合成画像を出力する。
【0071】画像合成手段8では、周辺特徴量抽出手段
5により得られたそれぞれの小領域(正方形領域)につ
いて、縞模様の有無exist_flag=1(あり)の場合に
以下の処理を行う。尚、縞模様の有無exist_flag=0
(なし)の場合には何もしない。
【0072】先ず、部品画像記憶手段6または部品画像
描画手段7に対して縞模様の方向angleの値を出力し、
相当する部品画像を受け取る。
【0073】次に、縞模様の方向angle=0の場合で、
かつ、小領域が2値画像領域の向かって右側にある場合
には、部品画像の左右を反転させる。このような部品画
像の左右反転は、x方向に画素値を入れ替えることによ
り実現できる。
【0074】また、ノイズ除去手段4と同様な方法で画
像の横幅と縦幅を求め、スケール率(=横幅×縦幅/ス
ケール定数)を計算する。スケール定数は、あらかじめ
設定される値である。スケール率によって、部品画像の
大きさを拡大または縮小する。部品画像の拡大縮小は、
スケール率scale、元画像の座標(x,y)、拡大縮小
後の画像の座標(X,Y)とするとき、次式(数4)
【数4】X=scale × x, Y=scale × y (数4) で表される。
【0075】次に、図26に示すように、部品画像の基
準点が、領域の接点と一致するように部品画像を合成す
る。このとき、縞模様の密度pitch=0(薄い)の場合
には、上記の処理で合成を完了する。
【0076】また、縞模様の密度pitch=1(ふつう)
または2(濃い)の場合には、以下の処理を行う。すな
わち、先ず、小領域(正方形領域)の辺の長さSを5等
分した値をTとし、図26における左側の図のように、
接点における2値画像の接線の傾きを求める。接線の傾
きが垂直に近い場合には、接点から上下にTだけ離れた
位置の2値画像の境界点に部品画像の基準点が一致する
ように部品画像を合成する。また、接線の傾きが水平に
近い場合には、接点から左右にTだけ離れた位置の境界
点とする。尚、縞模様の密度pitch=2の場合には、図
26における右側の図に示すように、さらに上下に(ま
たは水平に)Tだけ離れた境界点にも部品画像を合成す
る。
【0077】このように、図1及び図2に示された本実
施形態の図形生成装置及び方法によれば、入力された顔
画像をノイズ除去した2値画像に変換し、該ノイズ除去
した2値画像における頭髪領域の輪郭付近の特徴量を抽
出した後、得られた特徴量に基づいて輪郭付近の画像を
表現する図形をノイズ除去した2値画像と合成するた
め、多値画像をノイズ除去した2値画像によって図形の
あらましが表現されるとともに、その輪郭付近の図形に
よって微細な特徴が表現され、また、多数の部品画像を
用意しておかなくても、図27に例示されるような入力
画像に対する出力画像として、多様な形状に対応したイ
ラスト画像を描画することができる。
【0078】また、本実施形態の図形生成装置及び方法
によれば、入力画像を、ノイズ除去して描画用部品にす
る部分と、特徴抽出してその特徴に応じてCG技術で描
画したり、部品画像データベースから部品画像を取り出
して描画用部品にする部分に区分してイラスト画像を描
画することにより、様々な態様の実写画像に柔軟に対応
することができ、しかも、美しいイラスト図像を生成す
ることができる。
【0079】尚、本実施形態では、ノイズ除去パラメー
タの設定により、ノイズ除去時の画像輪郭の滑らかさ程
度を調整できるので、用途に応じて柔軟なイラスト画像
作成装置を実現できる。
【0080】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、入力された多値画像を平滑化された図形に変
換し、該平滑化された図形の輪郭近傍領域の多値画像の
特徴量を抽出した後、得られた特徴量に基づいて輪郭近
傍領域内の画像を表現する図形を平滑化された図形と合
成するため、多値画像を平滑化して得た図形によって図
形のあらましが表現されるとともに、その輪郭付近の図
形によって微細な特徴が表現され、様々な態様の実写画
像に柔軟に対応することができ、しかも、美しいイラス
ト図像を生成することができる。加えて、多値画像を人
の顔画像とし、輪郭近傍領域を顔画像での頭髪領域の輪
郭付近に形成すれば、似顔絵において特徴となる前髪の
表現がメモリに格納されていない形態についても行える
ようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る図形生成方法及び装置が適用され
たイラスト画像作成装置の全体構成図である。
【図2】本発明に係る図形生成方法及び装置が適用され
たイラスト画像作成装置の動作を説明するフローチャー
トである。
【図3】ノイズ除去の処理前及び処理後の2値化画像を
対比して例示する説明図である。
【図4】画像周辺(輪郭近傍領域)の特徴量を説明する
説明図である。
【図5】ノイズ除去後の2値画像に外接する正方形の作
成方法の説明図(その1)である。
【図6】ノイズ除去後の2値画像に外接する正方形の作
成方法の説明図(その2)である。
【図7】ノイズ除去後の2値画像に外接する正方形の作
成方法の説明図(その3)である。
【図8】ノイズ除去後の2値画像に外接する正方形の作
成方法の説明図(その4)である。
【図9】ノイズ除去後の2値画像に外接する正方形の作
成方法の説明図(その5)である。
【図10】ノイズ除去後の2値画像に外接する正方形の
作成方法の説明図(その6)である。
【図11】ノイズ除去後の2値画像に外接する正方形の
作成方法の説明図(その7)である。
【図12】ノイズ除去後の2値画像に外接する正方形の
作成方法の説明図(その8)である。
【図13】ノイズ除去後の2値画像に外接する正方形の
作成方法の説明図(その9)である。
【図14】ノイズ除去後の2値画像に外接する正方形の
作成方法の説明図(その10)である。
【図15】ノイズ除去後の2値画像に外接する正方形の
作成方法の説明図(その11)である。
【図16】ノイズ除去後の2値画像に外接する正方形の
作成方法の説明図(その12)である。
【図17】ノイズ除去後の2値画像に外接する正方形の
作成方法の説明図(その13)である。
【図18】ノイズ除去後の2値画像に外接する正方形の
作成方法の説明図(その14)である。
【図19】ノイズ除去後の2値画像に外接する正方形の
作成方法の説明図(その15)である。
【図20】ノイズ除去後の2値画像に外接する正方形の
作成方法の説明図(その16)である。
【図21】ノイズ除去後の2値画像に外接する正方形の
作成方法の説明図(その17)である。
【図22】ノイズ除去後の2値画像に外接する正方形の
作成方法の説明図(その18)である。
【図23】周辺特徴量抽出手段におけるテクスチャの密
度を求める手法の説明図である。
【図24】部品画像記憶手段における部品画像(髪の
毛)を例示する説明図である。
【図25】部品画像描画手段における部品画像の描画処
理の説明図である。
【図26】画像合成手段における画像合成の方法を説明
する説明図である。
【図27】実施形態のイラスト画像生成装置の入力画像
に対する出力画像を例示する説明図である。
【符号の説明】
1 画像入力手段 2 画像2値化手段 3 データ入力手段 4 ノイズ除去手段 5 周辺特徴量抽出手段 6 部品画像記憶手段 7 部品画像描画手段 8 画像合成手段 9 画像表示手段

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力された多値画像を平滑化された図形
    に変換する平滑化図形作成手段と、 前記図形の輪郭近傍領域の前記多値画像の特徴量を抽出
    する特徴量抽出手段と、 前記特徴量抽出手段によって得られた特徴量に基づいて
    前記輪郭近傍領域内の画像を表現する図形を前記平滑化
    図形作成手段によって作成された図形と合成する図形合
    成手段と、 を具備すること、を特徴とする図形生成装置。
  2. 【請求項2】 前記多値画像は、人の顔画像であり、前
    記輪郭近傍領域は、前記顔画像での頭髪領域の輪郭付近
    に形成されたものであること、を特徴とする請求項1に
    記載の図形生成装置。
  3. 【請求項3】 入力された多値画像を平滑化された図形
    に変換する平滑化図形作成ステップと、 前記図形の輪郭近傍領域の前記多値画像の特徴量を抽出
    する特徴量抽出ステップと、 前記特徴量抽出ステップによって得られた特徴量に基づ
    いて前記輪郭近傍領域内の画像を表現する図形を前記平
    滑化図形作成ステップによって作成された図形と合成す
    る図形合成ステップと、 を具備すること、を特徴とする図形生成方法。
  4. 【請求項4】 前記多値画像は、人の顔画像であり、前
    記輪郭近傍領域は、前記顔画像での頭髪領域の輪郭付近
    に形成されたものであること、を特徴とする請求項3に
    記載の図形生成方法。
  5. 【請求項5】 コンピュータに、 入力された多値画像を平滑化された図形に変換する平滑
    化図形作成ステップと、 前記図形の輪郭近傍領域の前記多値画像の特徴量を抽出
    する特徴量抽出ステップと、 前記特徴量抽出ステップによって得られた特徴量に基づ
    いて前記輪郭近傍領域内の画像を表現する図形を前記平
    滑化図形作成ステップによって作成された図形と合成す
    る図形合成ステップと、 を実行させるためのプログラムを記録した記録媒体。
  6. 【請求項6】 前記多値画像は、人の顔画像であり、前
    記輪郭近傍領域は、前記顔画像での頭髪領域の輪郭付近
    に形成されたものであること、を特徴とする請求項5に
    記載の記録媒体。
JP22762697A 1997-03-14 1997-08-08 図形生成方法及び装置 Pending JPH10320543A (ja)

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JP22762697A JPH10320543A (ja) 1997-03-14 1997-08-08 図形生成方法及び装置

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JP9-81824 1997-03-14
JP8182497 1997-03-14
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016027320A (ja) * 2014-06-23 2016-02-18 日産ネジ株式会社 ねじ寸法自動測定システム

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