JPH10320290A - データ修正装置及びデータ表示装置 - Google Patents

データ修正装置及びデータ表示装置

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JPH10320290A
JPH10320290A JP9125851A JP12585197A JPH10320290A JP H10320290 A JPH10320290 A JP H10320290A JP 9125851 A JP9125851 A JP 9125851A JP 12585197 A JP12585197 A JP 12585197A JP H10320290 A JPH10320290 A JP H10320290A
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JP
Japan
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data
storage unit
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encrypted
corrected
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JP9125851A
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English (en)
Inventor
Kiyousuke Nomura
享右 野村
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Taisei Corp
Original Assignee
Taisei Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 作成者が作成した元データが改変されること
を有効に防止して、その元データの信頼性を向上すると
ともに、作成者の利益を保護し、併せて、その元データ
を利用する者の利益をも保護するのに好適なデータ修正
装置およびデータ表示装置を提供する。 【解決手段】 補助記憶部と主記憶部とを備えたコンピ
ュータで、前記補助記憶部に格納されている元データ
を、前記主記憶部に読み込んで修正するデータ修正装置
であって、前記主記憶部に読み込まれた前記元データに
対する修正手順に基づきその修正結果を表す修正部デー
タを生成する修正部データ生成手段と、前記補助記憶部
に格納されている修正前の前記元データと前記修正部デ
ータとを関連づけて前記補助記憶部に格納するデータ格
納手段と、を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術の分野】本発明は、作成者が作成し
た元データを改変することなくその元データを修正する
データ修正装置およびその修正された元データを表示す
るデータ表示装置に係り、特に、暗号化されている元デ
ータが改変されることを有効に防止するデータ修正装置
およびデータ表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、通信データの盗聴、改ざんなどの
不正アクセスから通信データを保護する技術として、暗
号化技術がある。これには、暗号化ソフトを利用してデ
ータを暗号化するものがあって、例えば、次のようにし
てデータの送受信を行う。
【0003】送信側コンピュータでは、データを送信し
ようとする者(例えば、データの作成者)が暗号化ソフ
トを利用し、送信対象となる平文データを、作成者によ
って指定された所定の暗号キーに基づいて解読困難な暗
号化データに暗号化し、これを送信する。
【0004】一方、その暗号化データを受信する受信側
コンピュータでは、復号化するための復号キーを所持し
ている者(例えば、作成者からその平文データの利用を
許諾された許諾者)が復号化ソフトを利用し、受信した
暗号化データを元の平文データに復号化する。そうし
て、その復号化された平文データは、復号化ソフトによ
って、受信側コンピュータのハードディスク等の記憶装
置に格納される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このように、上記暗号
化技術は、復号キーを所持している者以外の者に対して
データの機密を保護することが可能である。しかしなが
ら、復号キーを所持している者が、復号化した平文デー
タを作成者に無断で修正したり、改ざんしたりする行為
までは防止することができなかった。
【0006】一方、情報を広域的に利用しようとするシ
ステムなどに見られる、システムの使用者を管理する機
構をもたないオープン化されたシステムでは、復号化さ
れた平文データは、復号化ソフトによって、ハードディ
スク等の記憶装置に格納されてしまうことから、復号化
した者がそのような状態で放置しておければ、その平文
データは、不特定多数に容易に取得されるおそれがあっ
た。
【0007】一般に、暗号化されるようなデータは、機
密度が極めて高いものであるため、作成者の意思を介在
せずに自由に修正されたり、改ざんされたりすると、こ
のデータを利用しようとする者は、著しい損害を被る危
険性にさらされる。
【0008】そこで、本発明は、このような従来の問題
を解決することを課題としており、作成者が作成した元
データが改変されることを有効に防止して、その元デー
タの信頼性を向上するとともに、作成者の利益を保護
し、併せて、その元データを利用する者の利益をも保護
するのに好適なデータ修正装置およびデータ表示装置を
提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係る請求項1記載のデータ修正装置は、補
助記憶部と主記憶部とを備えたコンピュータで、前記補
助記憶部に格納されている元データを、前記主記憶部に
読み込んで修正するデータ修正装置であって、前記主記
憶部に読み込まれた前記元データに対する修正手順に基
づきその修正結果を表す修正部データを生成する修正部
データ生成手段と、前記補助記憶部に格納されている修
正前の前記元データと前記修正部データとを関連づけて
前記補助記憶部に格納するデータ格納手段と、を備える
ことを特徴としている。
【0010】このような構成であれば、主記憶部に読み
込まれた元データが修正されたときには、修正部データ
生成手段で、修正される過程での手順が参照され、その
修正結果を表す修正部データが生成される。そうして、
データ格納手段で、修正部データは、補助記憶部に格納
されている修正前の元データと関連づけられて補助記憶
部に格納される。
【0011】すなわち、元データを修正した後の状態で
ある修正後データは、元データを修正部データで修正す
ることによって表される。この請求項1記載の発明にお
いて、修正手順とは、元データを修正していく過程での
手順をいうものであって、例えば、元データを修正して
いく過程でキーボードを操作した操作手順などが挙げら
れる。また、修正結果とは、元データが修正されること
によって変更された部分のことをいうものであって、例
えば、元データに上書きされ、または挿入された新規の
部分や、元データのうち削除された部分などが挙げられ
る。さらに、元データと修正部データとを関連づけると
は、例えば、元データの末尾に修正部データを付加し
て、それらを一のデータとするような場合や、元データ
と修正部データとのリンクデータを一方のデータに付加
するような場合などが挙げられる。
【0012】作成者が作成した元データを保護すること
に関しては、なにも暗号化された元データに限ったこと
ではない。広域的なネットワークシステムが確立しつつ
ある現在においては、データの利用性の躍進とともに、
ネットワークを流通するデータを保護する技術が望まれ
ている。このうち、特に、自己が作成したデータを他人
に利用してもらうのは構わないが、そのデータを改ざん
されるのは困るという場合における、作成者のデータに
対していわゆる著作人格権を保護することが切に望まれ
ている。しかしながら、いまだ確立された技術は、見当
たらない。
【0013】そこで、このようにデータを修正するよう
にすれば、作成者が作成した元データは、つねにそのま
まの状態で保持されるので、その元データを取得した者
が自由に改ざんして頒布しても、改ざんした部分を、す
なわち修正部データを抹消してしまえば、元データを得
ることができる。したがって、作成者の著作人格権を有
効に保護することができる。さらに、元データが改ざん
されたものであるか否かを、データ全体を一瞥するだけ
で容易に識別することができるので、元データを利用し
ようとするする者の利益も併せて保護することができ
る。
【0014】また、本発明に係る請求項2記載のデータ
修正装置は、請求項1記載のデータ修正装置において、
前記元データは、暗号化されて前記補助記憶部に格納さ
れている暗号化データであって、前記暗号化データを前
記主記憶部に復号化する復号化手段と、前記修正部デー
タを暗号化修正部データとして暗号化する暗号化手段
と、を備え、前記データ格納手段は、前記補助記憶部に
格納されている修正前の前記暗号化データと前記暗号化
修正部データとを関連づけて前記補助記憶部に格納する
ことを特徴としている。
【0015】このような構成であれば、暗号化されてい
る元データを修正するときには、暗号化されている元デ
ータは、復号化手段で、所定の復号キーに基づいて主記
憶部に復号化される。そうして、修正されることによっ
て、その元データに対する修正部データは、暗号化手段
で、所定の暗号キーに基づいて暗号化され、暗号化修正
部データは、データ格納手段で、補助記憶部に格納され
ている修正前の暗号化データと関連づけられて補助記憶
部に格納される。
【0016】ここで、復号キーとは、暗号化データを復
号化するアルゴリズムを決定するための動機付けとなる
ものであって、暗号化データを復号化するときに設定す
るパスワードや、パスワードを要しない復号化アルゴリ
ズムであればそのアルゴリズムそのものをも含むもので
ある。他方、暗号キーとは、元データを暗号化するアル
ゴリズムを決定するための動機付けとなるものであっ
て、データを暗号化するときに設定するパスワードや、
パスワードを要しない暗号化アルゴリズムであればその
アルゴリズムそのものをも含むものである。すなわち、
所定の暗号キーで暗号化された元データを正常に復号化
するためには、暗号キーと復号キーとに所定の因果関係
を有している必要がある。
【0017】この場合において、暗号化されている元デ
ータは、主記憶部にのみ復号化されるため、修正した結
果、元データまたは修正後データが平文データの状態で
補助記憶部に格納されることはなく、さらに、修正して
いないときには、元データが暗号化されたままの状態で
補助記憶部に保持される。なお、修正した後において
は、平文データまたは修正後データの一部でも主記憶部
に残留しないように、これらを完全に抹消してから処理
を終了することが好ましい。
【0018】この請求項2記載の発明において、暗号化
データと暗号化修正部データとを関連づけるとは、請求
項1記載における元データと修正部データとを関連づけ
ることと同義である。
【0019】暗号化されている元データを修正するとき
に、通常に復号化を行ってしまうと、復号化された元デ
ータは、一旦、補助記憶部に格納されてしまう。このよ
うな場合において、例えば、複数のタスクを並列に処理
することが可能なマルチタスクシステムでは、他のタス
クを起動させることによって、補助記憶部に格納されて
いる元データを比較的容易に取得することができる。
【0020】そこで、暗号化されている元データを修正
するときにのみ、主記憶部に復号化するようにすれば、
修正しているときに他のタスクからその元データを取得
することが困難となる。
【0021】さらに、本発明に係る請求項3記載のデー
タ修正装置は、請求項2記載のデータ修正装置におい
て、前記暗号化手段は、前記暗号化データの暗号キーと
独立に設定した暗号キーで前記修正部データを暗号化す
ることを特徴としている。
【0022】このような構成であれば、暗号化されてい
る元データの暗号キーに対して、元データに対する修正
部データは、独立に設定した暗号キーで暗号化される。
このとき、暗号化されている元データの暗号キーに対し
て、修正部データを暗号化しようとする暗号キーは、異
なるものを設定することが好ましい。そうすると、元デ
ータを復号化するための復号キーを所持していても、修
正部データを復号化するための復号キーを所持していな
ければ、元データを修正した後の修正後データを得るこ
とはできない。つまり、修正後データであっても、これ
は、修正した者が新たに作成したデータであるという考
えから、その者から許諾(復号キー)を得ない者にあっ
ては、修正後データを得ることができないようにしたも
のである。
【0023】この請求項3記載の発明において、暗号キ
ーとは、上記暗号キーと同義である。さらに、本発明に
係る請求項4記載のデータ修正装置は、請求項1、2ま
たは3記載のデータ修正装置において、前記修正部デー
タ生成手段は、前記元データの修正箇所ごとに、修正さ
れた部分に係る変更データと、その変更データに関する
位置を特定するポイントデータと、を前記修正部データ
として生成することを特徴としている。
【0024】このような構成であれば、修正部データ生
成手段で、修正手順が参照され、修正後データから修正
された部分に係る変更データが抽出されるとともに、そ
の変更データに関する位置を特定するポイントデータが
生成される。
【0025】すなわち、修正後データを表すには、元デ
ータ中のポイントデータで特定される位置を、対応する
変更データによって修正すればよい。このとき、ポイン
トデータは、変更データの挿入位置または上書き位置を
特定するものであったり、元データを削除する範囲を特
定するものであったりしてもよく、例えば、新規データ
の挿入であれば、ポイントデータで特定される位置に変
更データを挿入してやればよいし、新規データを上書き
するのであれば、ポイントデータで特定される位置から
変更データを上書きしてやればよいし、また、元データ
を削除するのであれば、ポイントデータで特定される開
始位置と終了位置とにあるものを削除すればよい。
【0026】一方、本発明に係る請求項5記載のデータ
表示装置は、補助記憶部と主記憶部とを備えたコンピュ
ータで、前記補助記憶部に格納されているデータを、前
記主記憶部に読み込んで表示するデータ表示装置であっ
て、前記補助記憶部に格納されている前記データは、修
正対象となった元データと、その元データに対する修正
手順に基づきその修正結果を表す修正部データと、を含
んで構成されており、前記主記憶部に読み込まれた前記
元データを表示する元データ表示手段と、前記元データ
を修正した後の状態である修正後データを表示する要求
があったときに、前記元データ表示手段で表示された前
記元データを前記主記憶部に読み込まれた前記修正部デ
ータで修正することによって前記修正後データを復元す
る修正後データ復元手段と、前記修正後データを表示す
る修正後データ表示手段とを備えることを特徴としてい
る。
【0027】このような構成であれば、上記のように関
連づけられた元データと修正部データとが含まれている
データに基づいて、修正後データを表示しようとすると
きには、まず、元データ表示手段で、元データが表示さ
れる。そうして、修正後データを表示する要求があった
ときに、修正後データ復元手段で、表示されている元デ
ータが修正部データによって修正され、修正後データ表
示手段で、その修正後データが表示される。
【0028】また、本発明に係る請求項6記載のデータ
表示装置は、請求項5記載のデータ表示装置において、
前記データは、暗号化されて前記補助記憶部に格納され
ている暗号化データであって、前記暗号化データから前
記元データを前記主記憶部に復号化する元データ復号化
手段を備え、前記修正後データ復元手段は、前記修正後
データを表示する要求があったときに、前記暗号化デー
タから前記修正部データを前記主記憶部に復号化するこ
とを特徴としている。
【0029】このような構成であれば、暗号化されてい
る元データは、元データ復号化手段で、所定の復号キー
に基づいて主記憶部に復号化される。そうして、修正後
データを表示する要求があったときに、暗号化されてい
る修正部データは、修正後データ復元手段で、所定の復
号キーに基づいて主記憶部に復号化される。なお、暗号
キーと復号キーとが上記所定の因果関係を有していない
ときには、暗号化されている元データまたは修正部デー
タは、正常に復号化されない。
【0030】この場合において、暗号化されている元デ
ータおよび修正部データは、主記憶部にのみ復号化され
るため、表示した結果、元データまたは修正後データが
平文データの状態で補助記憶部に格納されることはな
く、さらに、表示していないときには、元データおよび
修正部データが暗号化されたままの状態で補助記憶部に
保持される。なお、表示した後においては、平文データ
または修正後データの一部でも主記憶部に残留しないよ
うに、これらを完全に抹消してから処理を終了すること
が好ましい。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照しながら説明する。図1は、本発明に係るデータ
修正装置およびデータ表示装置の実施の形態を示す概略
構成図である。
【0032】この実施の形態は、本発明に係るデータ修
正装置を、図1に示すように、コンピュータの補助記憶
部に格納されている暗号化データの内容を修正するのに
適用したものであり、本発明に係るデータ表示装置を、
データ修正装置によって修正された暗号化データの内容
を表示するのに適用したものである。
【0033】このデータ修正装置およびデータ表示装置
は、暗号化データを処理してその内容を画像信号として
出力するコンピュータ1と、コンピュータ1から出力さ
れた画像信号を画面に表示するCRT2とで構成されて
いる。
【0034】コンピュータ1は、演算およびシステム全
体を制御する演算処理部3と、データの読み出しおよび
書き込みが可能な主記憶部4および補助記憶部5と、外
部からのデータ入力が可能なヒューマンインターフェー
スとしてのキーボード6と、キーボード6からのデータ
を入力する入力インターフェース部7と、主記憶部4の
特定領域に格納されているデータを画像信号に変換して
CRT2へ出力するCRT制御部8とで構成されてお
り、演算処理部3、主記憶部4、補助記憶部5および入
力インターフェース部7は、データを伝送するための信
号線であるバスで相互に接続されている。
【0035】主記憶部4は、あらかじめ演算処理部3の
制御プログラム等が格納されているROMと、補助記憶
部4から読み込んだデータおよび演算処理部3の演算過
程で必要な演算結果を格納するRAMと、CRT2に表
示するための表示データを蓄積するディスプレイバッフ
ァとしてのVRAMとで構成されている。なお、VRA
Mは、演算処理部3とCRT制御部8とで独立に、か
つ、相互にアクセスが可能となっている。
【0036】補助記憶部5は、ハードディスク等からな
り、修正対象または表示対象となる暗号化データを格納
するように構成されている。CRT制御部8は、主記憶
部4のVRAMに格納されているデータを先頭アドレス
から所定周期で順次読み出し、読み出したデータを画像
信号に変換してCRT2に出力するように構成されてい
る。
【0037】演算処理部3は、マイクロプロセスユニッ
トMPU等からなり、補助記憶部5に格納されている暗
号化データAの内容を修正しようとするときには、主記
憶部4のROMに格納されている所定のプログラムを起
動させ、図2のフローチャートに示す処理を実行し、修
正された暗号化データの内容をCRT2に表示しようと
するときには、図3のフローチャートに示す処理を実行
するように構成されている。
【0038】つまり、暗号化データAの内容を修正しよ
うとするときに、演算処理部3では、次のようにして処
理を実行する。まず始めに、図2に示すように、ステッ
プS1に移行して、補助記憶部5に格納されている暗号
化データAを主記憶部4のRAMの所定領域に読み込
む。ここで、読み込んだ暗号化データAは、修正対象と
なる元データが暗号キーAで暗号化されているものであ
る。
【0039】次いで、ステップS2に移行して、復号キ
ーをキーボード6から入力し、ステップS3に移行し
て、入力した復号キーと暗号キーAとが一致しているか
否かを判定し、一致していると判定されたときには、ス
テップS4に移行するが、一致していないと判定された
ときには、一連の処理を終了する。ここで、入力した復
号キーと暗号キーAとが一致するか否かを判定している
が、実際には、暗号化データAに暗号キーAが含まれて
いるわけではなく、入力した復号キーに基づいて、暗号
化データAが正常に復号化することができるか否かを判
定する。
【0040】ステップS4では、ステップS2で入力し
た復号キーに基づいて、暗号化されている元データを主
記憶部4のRAMの所定領域に復号化し、ステップS5
に移行して、元データを修正するとともに、元データを
修正する過程でキーボード6から入力されるキー操作の
手順を、データを格納するためのバッファKに記録す
る。ここで、元データの修正が終了するまでは、ステッ
プS5を繰り返す。
【0041】次いで、ステップS6に移行して、バッフ
ァKに格納されているキー操作手順から、元データのう
ち修正された部分に係る変更データを抽出し、ステップ
S7に移行して、バッファKに格納されているキー操作
手順から、変更データが配置されるべき位置を特定する
ポイントデータを生成する。
【0042】次いで、ステップS8に移行して、暗号キ
ーをキーボード6から入力し、ステップS9に移行し
て、入力した暗号キーと暗号キーAが一致するか否かを
判定し、一致していないと判定されたときには、ステッ
プS10に移行するが、一致すると判定されたときに
は、ステップS8に戻って、再度暗号キーを入力する。
【0043】ステップS10では、ステップS8で入力
した暗号キーに基づいて、変更データとポイントデータ
とを暗号化修正部データとして暗号化し、ステップS1
1に移行して、補助記憶部5から再び暗号化データAを
読み込み、その暗号化データAと暗号化修正部データと
を一の暗号化データBとして生成し、補助記憶部5に格
納されている暗号化データAに上書きして格納し、一連
の処理を終了する。
【0044】一方、上記のように生成された暗号化デー
タBの内容をCRT2に表示しようとするときに、演算
処理部3では、次のようにして処理を実行する。まず始
めに、図3に示すように、ステップS21に移行して、
補助記憶部5に格納されている暗号化データBを主記憶
部4のRAMの所定領域に読み込む。ここで、読み込ん
だ暗号化データBは、上記図2に示すフローチャートの
処理が実行され、その内容が修正された暗号化データで
あって、修正対象となった元データが暗号キーAで暗号
化され、変更データおよびポイントデータが暗号キーB
で暗号化されているものである。
【0045】次いで、ステップS22に移行して、復号
キーをキーボード6から入力し、ステップS23に移行
して、入力した復号キーと暗号キーAとが一致している
か否かを判定し、一致していると判定されたときには、
ステップS24に移行するが、一致していないと判定さ
れたときには、一連の処理を終了する。
【0046】ステップS24では、ステップS22で入
力した復号キーに基づいて、暗号化されている元データ
を主記憶部4のVRAMの所定領域に復号化し、ステッ
プS25に移行して、元データを修正した後の状態であ
る修正後データを表示する要求があるか否かを判定し、
表示する要求があると判定されたときには、ステップS
26に移行する。ここで、表示する要求があるか否かの
判定は、キーボード6から入力される所定のキーに基づ
いて判定するものであるが、表示するか否かのいずれか
の入力があるまでは、ステップS25を繰り返す。
【0047】ステップS26では、復号キーをキーボー
ド6から入力し、ステップS27に移行して、入力した
復号キーと暗号キーBとが一致しているか否かを判定
し、一致していると判定されたときには、ステップS2
8に移行する。
【0048】ステップS28では、ステップS26で入
力した復号キーに基づいて、暗号化されている変更デー
タおよびポイントデータを主記憶部4のRAMの所定領
域に復号化し、ステップS29に移行して、元データ中
のポイントデータで特定される位置を、対応する変更デ
ータで修正することによって、修正後データを復元す
る。
【0049】次いで、ステップS30に移行して、修正
後データの表示を終了する要求があるか否かを判定し、
終了する要求があると判定されたときには、ステップS
31に移行するが、終了する要求がないと判定されたと
きには、ステップS30を繰り返す。
【0050】ステップS31では、主記憶部4のVRA
MおよびRAMに格納されている修正後データを抹消
し、ステップS32に移行して、主記憶部4のRAMに
格納されている変更データおよびポイントデータを抹消
し、一連の処理を終了する。
【0051】一方、ステップS25で、修正後データを
表示する要求がないと判定されたとき、または、ステッ
プS27で、ステップS26で入力した復号キーと暗号
キーBとが一致していないと判定されたときには、いず
れもステップS33に移行して、主記憶部4のVRAM
に格納されている元データを抹消し、一連の処理を終了
する。
【0052】次に、上記実施の形態の動作を図面を参照
しながら説明する。図4は、暗号化されている元データ
が修正される過程を示すブロック図である。図5は、暗
号化修正部データが生成される過程を示すブロック図で
ある。
【0053】始めに、作成者から元データの利用を許諾
された許諾者が、暗号化されている元データを修正する
場合について説明する。なお、元データは、図4(a)
に示すように、データd1 〜d2 が先頭から順に位置1
〜5に配置されているともに、暗号キーAで暗号化され
ているものとする。
【0054】まず、許諾者が、暗号化されている元デー
タを修正しようとすると、図2のフローチャートに示す
処理が実行され、ステップS1において、補助記憶部5
の暗号化データAがRAMに読み込まれる。
【0055】次いで、許諾者は、その暗号化データAを
復号化するための復号キーAを所持しているので、ステ
ップS2において、その復号キーAを入力する。そうす
ると、ステップS3からS4までを経て、暗号化されて
いる元データがRAMに復号化され、ステップS5にお
いて、許諾者によって元データの必要な箇所が修正され
るが、これと同時に修正過程における許諾者のキー操作
手順がバッファKに記録されていく。ここで、元データ
の修正は、通常のテキストエディタなどを利用して行う
が、その一方で、割り込み処理によってキーボード6か
らのキー操作手順を記録するようにする。
【0056】このとき、許諾者は、元データに対して、
図4(b)〜(d)に示すように、データd2 に新規デ
ータx1 を上書きし、データd3 とd4 との間に新規デ
ータx2 を挿入し、データd5 を削除するという手順を
経て、元データを修正したものとすると、バッファKに
は、キー操作手順として、図5(a)に示すように、修
正しようとする修正位置を下に移動し、新規データx1
を入力し、修正位置を2回下に移動し、挿入モードをO
Nにし、新規データx2 を入力し、挿入モードをOFF
にし、修正位置を2回下に移動し、削除モードをONに
し、削除開始位置を入力し、修正位置を下に移動し、削
除終了位置を入力し、削除モードをOFFにし、修正を
終了する要求を入力する、というデータが順次記録され
ることになる。
【0057】そうすると、ステップS6からS7までを
経て、図5(b)に示すように、バッファKのキー操作
手順から、新規データx1 およびx2 が変更データとし
て抽出され、図5(c)に示すように、“位置2へ新規
データx1 を上書き”、“位置4へ新規データx2 を挿
入”および“位置6のデータを削除”がポイントデータ
として生成される。
【0058】次いで、許諾者は、ステップS8からS9
までを経て、暗号キーAとは異なる暗号キーBを入力す
る。ここで、暗号キーAと同一の暗号キーAの入力は、
拒否されるようになっている。
【0059】そうすると、ステップS10からS11ま
でを経て、図5(d)に示すように、変更データおよび
ポイントデータが暗号キーBで暗号化修正部データとし
て暗号化され、その暗号化修正部データと暗号化データ
Aとが一の暗号化データBとして生成される。
【0060】すなわち、暗号化されている元データは、
復号キーAを所持している許諾者によって修正されたと
きに、許諾者のキー操作手順が参照され、変更データが
抽出されるとともに、ポイントデータが生成される。そ
うして、それらが暗号化データの暗号キーとは異なる暗
号キーBで暗号化され、暗号化データAの末尾に付加さ
れ、新たな暗号化データBとして補助記憶部5に格納さ
れる。
【0061】なお、復号キーAを所持していない者にあ
っては、ステップS3で処理が終了してしまうため、暗
号化されている元データを表示することはおろか、一切
の修正を加えることもできない。
【0062】次に、許諾者が上記の暗号化データBの内
容をCRT2に表示する場合について説明する。まず、
許諾者が暗号化データBの内容をCRT2に表示しよう
とすると、図3のフローチャートに示す処理が実行さ
れ、ステップS21において、補助記憶部5の暗号化デ
ータBがRAMに読み込まれる。このとき、暗号化デー
タBは、元データに係る部分が暗号キーAで暗号化さ
れ、変更データおよびポイントデータに係る部分が暗号
キーBで暗号化されているものとする。
【0063】次いで、許諾者は、暗号化されている元デ
ータを復号化するための復号キーAを所持しているの
で、ステップS22において、その復号キーAを入力す
る。そうすると、ステップS23からS24までを経
て、暗号化されている元データがVRAMに復号化され
る。そうして、CRT制御部8において、VRAMの元
データが読み出され、それが画像信号に変換されてCR
T2に出力されることによって、その内容がCRT2に
表示される。
【0064】次いで、許諾者は、ステップS25からS
26までを経て、修正後データを表示する要求を入力す
るとともに、暗号化されている変更データおよびポイン
トデータを復号化するための復号キーBを入力する。
【0065】そうすると、ステップS27からS29ま
でを経て、暗号化されている変更データおよびポイント
データがRAMに復号化され、VRAMの元データ中の
ポイントデータで特定される位置が、対応する変更デー
タで修正されることによって、修正後データが復元され
る。
【0066】すなわち、図5(d)に示すような暗号化
データBに含まれている変更データおよびポイントデー
タが復号化されると、ポイントデータの内容が先頭から
順次解読され、VRAMの元データに対して、図4
(b)〜(d)に示すような順序で、位置2のデータd
2 へ新規データx1 が上書きされ、位置4へ新規データ
2 が挿入され、位置6のデータd5 が削除されること
によって、修正後データが復元される。そうして、CR
T制御部8において、VRAMの修正後データが読み出
され、それが画像信号に変換されてCRT2に出力され
ることによって、その内容がCRT2に表示される。
【0067】次いで、許諾者は、ステップS30からS
32までを経て、修正後データの表示を終了する要求を
入力すると、VRAMの修正後データが抹消されるとと
もに、RAMの変更データおよびポイントデータが抹消
され、一連の処理が終了する。
【0068】すなわち、元データと変更データおよびポ
イントデータとを含んでいる暗号化データBは、復号キ
ーAおよび復号キーBを所持している者によって、ま
ず、元データの内容がCRT2に表示されるが、さら
に、このとき、許諾者が修正後データを表示する要求を
すると、変更データおよびポイントデータから修正後デ
ータが復元され、その内容がCRT2に表示される。そ
うして、修正後データの表示を終了する要求をすると、
RAMおよびVRAMの復号化された各データが抹消さ
れてから処理が終了する。
【0069】なお、修正後データを表示したくない場合
には、元データが表示されたときに、修正後データの表
示する要求をしなければ、ステップS33において、V
RAMの元データが抹消され、一連の処理が終了する。
【0070】一方、復号キーAを所持していない者にあ
っては、ステップS23で処理が終了してしまうため、
元データを表示することはできない。また、復号キーA
のみしか所持していない者にあっては、元データを表示
することはできても、ステップS27で処理が終了して
しまうため、修正後データを表示することはできない。
【0071】このようにして、元データを修正したとき
に、許諾者のキー操作手順から、元データの修正結果を
表すデータを生成するようにしたから、元データを改変
することなく、その元データを修正することができる。
すなわち、作成者が作成した元データは、いかに改ざ
ん、改変されようとも、つねにそのままの状態で保持さ
れることになるから、その元データの信頼性を向上する
ことができるとともに、作成者の利益を保護することが
でき、さらに、その元データを利用する者の利益をも有
効に保護することができる。
【0072】また、暗号化しなければならないような機
密性の極めて高い元データに対してこれを適用すれば、
暗号化されている元データを修正するときにのみ、主記
憶部4に復号化するようにしたから、修正した結果、そ
の元データまたは修正後データの一部または全部が平文
データの状態で漏洩することを確実に防止することがで
きる。特に、修正した後において、復号化した各データ
が主記憶部4に残留しないように、それらを抹消してか
ら処理を終了するようにしたから、平文データの状態で
漏洩することをより確実に防止することができる。
【0073】さらに、修正結果を表すデータを、暗号化
されている元データと異なる暗号キーで暗号化するよう
にしたから、元データの作成者から許諾を得ている者で
あっても、許諾者からさらなる許諾を得なければ、許諾
者が修正した修正後データを得ることができない。した
がって、元データだけでなく、その元データに基づいて
作成された修正後データをも、それぞれ独立に保護する
ことができる。
【0074】さらに、修正結果を表すデータを、変更デ
ータとポイントデータとで生成するようにしたから、修
正結果を表すデータを比較的コンパクトなサイズで生成
することができるとともに、元データのいずれの部分が
修正されたかを容易に把握することができる。
【0075】さらに、修正結果を表すデータから修正後
データを復元して表示するようにしたから、一のデータ
中にあたかも元データと修正後データとが内包されてい
るかのようにして取り扱うことができる。特に、元デー
タを必ず最初に表示してから、要求に応じて修正後デー
タを表示するようにしたから、元データを利用しようと
する者が、修正後データと元データとを混同することな
く、元データであることを確実に把握することができ
る。
【0076】さらに、暗号化された元データに基づいて
修正後データを表示するときには、元データまたは修正
後データを表示しているときにのみ、主記憶部4に復号
化するようにしたから、表示した結果、その元データま
たは修正後データの一部または全部が平文データの状態
で漏洩することを確実に防止することができる。特に、
表示した後において、復号化した各データが主記憶部4
に残留しないように、それらを抹消してから処理を終了
するようにしたから、平文データの状態で漏洩すること
をより確実に防止することができる。
【0077】さらに、暗号化された元データに基づいて
修正後データを表示するときには、入力した第1の復号
キーと元データの暗号キーAとが一致し、かつ、入力し
た第2の復号キーと修正後データの暗号キーBとが一致
しなければ、修正後データを表示することができないよ
うにしたから、元データに比して修正後データの機密性
をより保護することができる。
【0078】なお、上記実施の形態においては、元デー
タを一度のみ修正するように構成した場合について説明
したが、これに限らず、元データを複数にわたって修正
できるように構成してもよい。この場合においては、図
6に示すように、修正後データごとに、変更データおよ
びポイントデータを生成し、元データの末尾に順次付加
してやればよい。そうして、それら変更データおよびポ
イントデータは、全部または一部を暗号化するようにし
てもよいし、すべてを暗号化しないようにしてもよい
し、暗号化するときには、全部または一部を同一の暗号
キーで暗号化してもよいし、すべてをそれぞれ異なる暗
号キーで暗号化してもよい。
【0079】このような構成であれば、元データを利用
する複数の者が個別に、その元データを修正することが
できる。特に、各修正後データごとに暗号キーを異なら
せて暗号化すれば、それらを個別に保護することができ
る。
【0080】また、上記実施の形態においては、元デー
タに基づいてのみこれを修正するように構成した場合に
ついて説明したが、これに限らず、修正後データに基づ
いてこれをさらに修正できるように構成してもよい。こ
の場合においては、図7に示すように、修正後データを
修正するときには、一旦、修正後データを復元してその
修正後データを修正するようにし、各修正後データごと
に、変更データおよびポイントデータを生成し、元デー
タの末尾に順次付加してやればよい。そうして、それら
変更データおよびポイントデータを暗号化するときに
は、上記同様に様々な組み合わせで適用するようにして
もよい。
【0081】このような構成であれば、元データを利用
する複数の者が元データの内容を改善する方向で修正し
ようとするときに、前に修正された修正後データを参照
しながら修正することができるから、より改善されたデ
ータを容易に作成することができる。しかも、修正され
ていくすべての過程を保存することができる。
【0082】さらに、上記実施の形態においては、暗号
化されている元データを修正するように構成した場合に
ついて説明したが、これに限らず、暗号化されていない
通常のデータを修正するように構成してもよい。
【0083】さらに、上記実施の形態においては、暗号
化されている元データの暗号キーAと異なる暗号キーB
で変更データおよびポイントデータを暗号化するように
構成した場合について説明したが、これに限らず、暗号
キーAと同一の暗号キーでこれを暗号化するように構成
してもよい。
【0084】さらに、上記実施の形態においては、修正
結果を表すデータとして、修正された部分に係る変更デ
ータおよび変更データが配置されるべき位置を特定する
ポイントデータを生成するように構成した場合について
説明したが、これに限らず、例えば、バッファKに格納
されているキー操作手順をそのまま修正結果を表すデー
タとして生成したり、元データと修正後データとの差分
をとってこれを修正結果を表すデータとして生成したり
するように構成してもよい。
【0085】さらに、上記実施の形態においては、暗号
化されている元データと修正結果を表すデータとを表示
するように構成した場合について説明したが、これに限
らず、いずれかのデータが暗号化されたものを表示した
り、いずれも暗号化されていないものを表示したりする
ように構成してもよい。
【0086】さらに、上記実施の形態においては、ステ
ップS3、S23およびS27で暗号キーと復号キーと
が一致するか否かを判定する処理を設けた場合について
説明したが、特に両者の一致を判定する処理を設ける必
要はない。すなわち、このような場合には、許諾者が表
示される復号化データをみて、正常に復号化されたか否
かを判断すればよい。
【0087】さらに、上記実施の形態において、演算処
理部3で図2および図3のフローチャートに示す処理は
いずれも、主記憶部4のROMにあらかじめ格納されて
いるプログラムを主記憶部4のRAMに読み込んで実行
するように構成した場合について説明したが、これに限
らず、これらの手順を示したプログラムが記録された記
録媒体から、そのプログラムを主記憶部4のRAMに読
み込んで実行するように構成してもよい。ここで、記録
媒体とは、RAM、ROM、FD、コンパクトディス
ク、ハードディスクまたは光磁気ディスク等の記録媒体
であって、電子的、磁気的、光学的等の記録方法のいか
んを問わず、コンピュータで読み取り可能な記録媒体で
あれば、あらゆる記録媒体を含んでいうものである。
【0088】さらに、上記実施の形態において、図2お
よび図3のフローチャートに示す処理はいずれも、ソフ
トウェアで構成した場合について説明したが、これに代
えて、比較回路、演算回路、論理回路等の電子回路を組
み合わせるように構成してもよい。
【0089】上記実施の形態において、ステップS6お
よびS7は、請求項1または4記載の修正部データ生成
手段に対応し、ステップS11は、請求項1または2記
載のデータ格納手段に対応し、ステップS2およびS4
は、請求項2記載の復号化手段に対応し、ステップS8
およびS10は、請求項2または3記載の暗号化手段に
対応している。
【0090】また、上記実施の形態において、ステップ
S24は、請求項5記載の元データ表示手段に対応し、
ステップS25、S26、S28およびS29は、請求
項5記載の修正後データ復元手段に対応し、ステップS
29は、請求項5記載の修正後データ表示手段に対応
し、ステップS22およびS24は、請求項6記載の元
データ復号化手段に対応し、ステップS25、S26、
S28およびS29は、請求項6記載の修正後データ復
元手段に対応している。
【0091】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るデー
タ修正装置およびデータ表示装置によれば、作成者が作
成した元データが改変されることを有効に防止して、そ
の元データの信頼性を向上することができるとともに、
作成者の利益を保護し、併せて、その元データを利用す
る者の利益をも保護することができるという効果が得ら
れる。
【0092】また、本発明に係る請求項2記載のデータ
修正装置によれば、暗号化されている元データを修正し
た結果、その元データまたは修正後データの一部または
全部が平文データの状態で漏洩することを確実に防止す
ることができるという効果も得られる。
【0093】さらに、本発明に係る請求項3記載のデー
タ修正装置によれば、元データだけでなく、その元デー
タに基づいて作成された修正後データをも、それぞれ独
立に保護することができるという効果が得られる。
【0094】さらに、本発明に係る請求項4記載のデー
タ修正装置によれば、修正結果を表すデータを比較的コ
ンパクトなサイズで生成することができるとともに、元
データのいずれの部分が修正されたかを容易に把握する
ことができるという効果も得られる。
【0095】一方、本発明に係る請求項5記載のデータ
表示装置によれば、一のデータ中にあたかも元データと
修正後データとが内包されているかのようにして取り扱
うことができるとともに、元データを利用しようとする
者が、修正後データと元データとを混同することなく、
元データであることを確実に把握することができるとい
う効果も得られる。
【0096】また、本発明に係る請求項6記載のデータ
表示装置によれば、暗号化されている元データまたは修
正後データを表示した結果、それらの一部または全部が
平文データの状態で漏洩することを確実に防止すること
ができるという効果も得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態の構成を示すブロック図である。
【図2】暗号化データの内容を修正するための処理を示
すフローチャートである。
【図3】修正された暗号化データの内容を表示するため
の処理を示すフローチャートである。
【図4】暗号化されている元データが修正される過程を
示すブロック図である。
【図5】暗号化修正部データが生成される過程を示すブ
ロック図である。
【図6】元データを複数にわたって修正する過程を示す
ブロック図である。
【図7】修正後データに基づいてこれをさらに修正する
過程を示すブロック図である。
【符号の説明】 1 コンピュータ 2 CRT 3 演算処理部 4 主記憶部 5 補助記憶部 6 キーボード 7 入力インターフェース部 8 CRT制御部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 補助記憶部と主記憶部とを備えたコンピ
    ュータで、前記補助記憶部に格納されている元データ
    を、前記主記憶部に読み込んで修正するデータ修正装置
    であって、 前記主記憶部に読み込まれた前記元データに対する修正
    手順に基づきその修正結果を表す修正部データを生成す
    る修正部データ生成手段と、前記補助記憶部に格納され
    ている修正前の前記元データと前記修正部データとを関
    連づけて前記補助記憶部に格納するデータ格納手段と、
    を備えることを特徴とするデータ修正装置。
  2. 【請求項2】 前記元データは、暗号化されて前記補助
    記憶部に格納されている暗号化データであって、 前記暗号化データを前記主記憶部に復号化する復号化手
    段と、前記修正部データを暗号化修正部データとして暗
    号化する暗号化手段と、を備え、 前記データ格納手段は、前記補助記憶部に格納されてい
    る修正前の前記暗号化データと前記暗号化修正部データ
    とを関連づけて前記補助記憶部に格納することを特徴と
    する請求項1記載のデータ修正装置。
  3. 【請求項3】 前記暗号化手段は、前記暗号化データの
    暗号キーと独立に設定した暗号キーで前記修正部データ
    を暗号化することを特徴とする請求項2記載のデータ修
    正装置。
  4. 【請求項4】 前記修正部データ生成手段は、前記元デ
    ータの修正箇所ごとに、修正された部分に係る変更デー
    タと、その変更データに関する位置を特定するポイント
    データと、を前記修正部データとして生成することを特
    徴とする請求項1、2又は3記載のデータ修正装置。
  5. 【請求項5】 補助記憶部と主記憶部とを備えたコンピ
    ュータで、前記補助記憶部に格納されているデータを、
    前記主記憶部に読み込んで表示するデータ表示装置であ
    って、 前記補助記憶部に格納されている前記データは、修正対
    象となった元データと、その元データに対する修正手順
    に基づきその修正結果を表す修正部データと、を含んで
    構成されており、 前記主記憶部に読み込まれた前記元データを表示する元
    データ表示手段と、前記元データを修正した後の状態で
    ある修正後データを表示する要求があったときに、前記
    元データ表示手段で表示された前記元データを前記主記
    憶部に読み込まれた前記修正部データで修正することに
    よって前記修正後データを復元する修正後データ復元手
    段と、前記修正後データを表示する修正後データ表示手
    段とを備えることを特徴とするデータ表示装置。
  6. 【請求項6】 前記データは、暗号化されて前記補助記
    憶部に格納されている暗号化データであって、 前記暗号化データから前記元データを前記主記憶部に復
    号化する元データ復号化手段を備え、 前記修正後データ復元手段は、前記修正後データを表示
    する要求があったときに、前記暗号化データから前記修
    正部データを前記主記憶部に復号化することを特徴とす
    る請求項5記載のデータ表示装置。
JP9125851A 1997-05-15 1997-05-15 データ修正装置及びデータ表示装置 Pending JPH10320290A (ja)

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