JPH10292452A

JPH10292452A - 給水栓

Info

Publication number: JPH10292452A
Application number: JP14478897A
Authority: JP
Inventors: Masanori Adachi; 正範安達
Original assignee: KVK Corp
Current assignee: KVK Corp
Priority date: 1997-04-18
Filing date: 1997-04-18
Publication date: 1998-11-04

Abstract

(57)【要約】【課題】給水管や給湯管などの配管側と容易に接続・離
脱ができ、取付・取り外し作業の容易化を図ることので
きる給水栓を提供すること、また、配管との取付部品点
数を少なくし、その製造費用を低減すること、給水栓と
配管側の端末機器である止水栓等との多種多様な寸法に
応じた長さのブレードホースを適宜使用することのでき
る給水栓を提供すること。【解決手段】流し台や洗面台等の天板Ｕに設けられた取
付穴に挿通される脚部１０を有し、該脚部１０により天
板Ｕに取付固定されると共に給水・給湯配管５に接続さ
れる給水栓１の脚部に、配管５側に設けられたカプラ３
０に差し込むことにより係合固定されるプラグ１２を設
けた。プラグ１２は、全体として脚部１０の外径よりも
小径に設けた。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、流し台や洗面台の
天板に設置される給水栓に関し、天板下の給水・給湯管
と容易に離脱・配管できる給水栓に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、流し台や洗面台の天板に設置され
る立水栓などは、水栓本体内の通水室と連通し、給水管
・給湯管などの配管に接続される脚部を備え、外周面に
雄ネジが刻設されたこの脚部にナットを螺着することに
より天板に固定するとともに、さらに袋ナットを螺着し
て給水管・給湯管などの配管に接続していた。かかる給
水栓では、配管側の端末に設けられた止水栓等の機器に
接続するためにパイプなどを介在させ、このため、それ
ぞれの部材間にナット、パッキン、スリップ板などを用
いる必要が生じるなど、給水管・給湯管などの配管側へ
の接続に多数の部品を必要とし、このためその接続作業
などが非常に煩雑であった。また、メンテナンスのため
に配管側から取り外す作業も繁雑であった。さらに、部
品点数が多いために、費用の増加も避けられなかった。
ここで、給水栓の本体に、可撓性に優れたブレードホー
ス等の一端を予め固着し、このブレードホースの他端に
プラグを設け、このプラグを配管側の止水栓等に設けら
れたカプラに差し込んて配管との接続を行うようにした
ものもある。しかしながら、このような給水栓にあって
も、配管側との接続作業を簡略化できるものの、ブレー
ドホース等の長さが予め決定されてしまうため、給水栓
と配管側の端末機器である止水栓等との多種多様な寸法
に対応することができないといった問題があった。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】本発明の請求項１に記
載の発明は上記した問題点を解決するものであり、給水
管や給湯管などの配管側と容易に接続・離脱ができ、取
付・取り外し作業の容易化を図ることのできる給水栓を
提供することにある。また、他の目的は、配管との取付
部品点数を少なくし、その製造費用を低減することにあ
る。さらにまた別の目的は、給水栓と配管側の端末機器
である止水栓等との多種多様な寸法に応じた長さのブレ
ードホースを適宜使用することのできる給水栓を提供す
ることにある。本発明の請求項２に記載の発明は、上記
した目的に加えて、天板に取り付けた後、天板から給水
栓を取り外す際に、天板の取付穴より給水栓の脚部を容
易に抜き出し、天板より簡易に給水栓を取り外すことを
可能とし、取付後のメンテナンスの作業性を向上させる
ことのできる給水栓を提供することにある。

【０００４】

【課題を解決するための手段】本発明の請求項１に記載
の給水栓は、流し台や洗面台等の天板に設けられた取付
穴に挿通される脚部を有し、該脚部により天板に取付固
定されると共に給水・給湯配管に接続される給水栓にお
いて、前記脚部に、配管側に設けられたカプラ又はプラ
グに差し込む又は差し込まれることにより係合固定され
るプラグ又はカプラを設けたことを特徴とするものであ
る。脚部に、プラグ又はカプラのいずれか一方を設け、
配管側にはその他方を設けることにより、脚部と配管と
の接続を、係合固定により簡易にすることができること
としたものである。

【０００５】また、本発明の請求項２に記載の給水栓
は、請求項１の給水栓において、脚部に設けられたプラ
グ又はカプラを、脚部の外径よりも小径としたことを特
徴とするものである。設置後に給水栓を天板から取り外
し、メンテナンスを行うこともあるが、この際には天板
の取付穴に、その上方より挿通状態で固定されている脚
部を抜き出して作業を行う場合もある。したがって、脚
部に多数の部品が取り付けられていることは作業上好ま
しくない。また、天板の取付穴よりも大径となる部材が
脚部に固着されていると、天板の取付穴から脚部を抜き
出して作業を行うことができない。そこで、具体的に
は、脚部に設けられるプラグ又はカプラの外径を脚部の
外径よりも小さく設けることにより、天板の取付穴の内
径よりも脚部の外径を小さくし、取付穴より脚部が完全
に取り外すことができるように構成されている。

【０００６】

【発明の実施の形態】本発明の実施の形態例を図面を参
照して説明する。図１は、本発明の実施の形態に係る給
水栓の配管側への接続を説明するための分解斜視図であ
る。図２は図１の要部拡大断面図であり、（Ａ）図はス
リーブを押し下げてプラグを挿入固定する際の状態を説
明するためのプラグ及びカプラの縦断面図、（Ｂ）図は
プラグを係合固定した状態を説明するためのプラグ及び
カプラの縦断面図、（Ｃ）図は（Ｂ）図のＡ−Ａ線断面
図である。図３は別の実施の形態に係る給水栓のプラグ
の要部拡大断面図である。

【０００７】図１、図２を参照して説明すると、この給
水栓１は、流し台や洗面台の天板Ｕ上に設置される水栓
本体２に温度調節ハンドル３，３を備え、さらに水栓本
体２下部に脚部１０，１０を備えている。そして、脚部
１０，１０にはブレードホースユニット４，４の一端が
接続され、他端は配管５，５に接続され、配管５，５か
ら水栓本体２に至るまで、湯又は水が通水可能に連通さ
れている。

【０００８】脚部１０，１０の上部外周面には、雄ネジ
１１が刻設されており、この脚部１０，１０が天板Ｕの
取付穴（図示省略）に挿入され、取付ナットＶを雄ネジ
１１に螺着することにより、給水栓１が天板Ｕに固定さ
れている。また、脚部１０の下端側には、後述するブレ
ードホースユニット４の一端に設けられたカプラ３０に
係合固定されるプラグ１２が一体に設けられている。プ
ラグ１２は、全体として脚部１０の外径よりも小径に設
けられている。そして、その下端側からまず略円筒状に
設けられた円筒部１７を備え、ついで周方向にやや太く
設けられたテーパー部１３が形成されている。さらにこ
のテーパー部１３に続いて係合用溝１４が周方向に設け
られ、基端部１５側にはストッパーピン用溝１６が設け
られている。

【０００９】次にブレードホースユニット４について説
明する。ブレードホースユニット４には、ブレードホー
ス７上端にカシメ金具６により固定接続された別体のカ
プラ３０が設けられている。このカプラ３０は、略円筒
状に設けられたソケット本体３１から主として構成さ
れ、略円筒状のスリーブ３３がソケット本体３１の軸方
向外周面に摺動自在に設けられており、さらにソケット
本体３１の外周に巻着されたスプリング３５により環状
の座金３４及び二本の平行ピン３２を介してソケット本
体３１の軸上端方向に付勢されて取り付けられている。
一方、ソケット本体３１上部外周に取り付けられたスト
ップリング３６によりスリーブ３３の必要以上の上昇が
規制されている。ソケット本体３１上端寄りの両側に
は、その外周面から内周面にかけて斜め上方に向けて二
つの切り欠き４０、４０が設けられている。この切り欠
き４０、４０にそれぞれ平行ピン３２が移動自在に嵌合
されており、さらに平行ピン４０の両側端はスプリング
３５によりソケット本体３１の軸上端方向に付勢された
座金３４に支持されるとともにスリーブ３３を支持して
いる。そして、ソケット本体３１の内周面には、プラグ
１２の円筒部１７の外周面との水密性を高めるためのＯ
リング３７，３７が嵌合されており、また、ソケット本
体３１下端のブレードホース挿入口４１の奥端部には、
ブレードホース７上端部との水密性を高めるためのパッ
キン３９が嵌合されている。また、スリーブ３３外周面
の両側には、プラグ１２のストッパーピン用溝１６に係
合してスリーブ３３の下降を規制するストッパーピン３
８が取り付けられている。そして、ブレードホース７下
端には、配管５に設けられたカプラ８に差込まれ係合固
定されるプラグ９が設けられている。

【００１０】次にプラグ１２のカプラ３０への取付方法
について説明する。まず、ストッパーピン３８をカプラ
３０の軸方向に対して横に倒し、スリーブ３３を押し下
げる。するとスリーブ３３の内底面４２が、切り欠き４
０，４０に沿って２本の平行ピン３２，３２を下方に押
し下げるとともにわずかに外側にも移動させる（図２、
（Ｃ）図の二点鎖線の位置へ移動させる。）。従って、
プラグ１２のテーパ部１３を、ソケット本体３３の内周
面の切り欠き４０の位置を超えて挿入することが可能と
なる。さらに、プラグ１２の係合用溝１４が切り欠き４
０まで達した位置に挿入した時点でスリーブ３３を解放
すると、スプリング３５により上方に付勢された座金３
４が平行ピン３２，３２を切り欠き４０，４０に沿って
上方に押し上げ、さらに平行ピン３２，３２の中央部が
ソケット本体３１内にわずかに露出し、これがプラグ１
２の係合用溝１４に係合し、プラグ１２が引き抜かれな
いように固定される。この状態でスリーブ３３を押し下
げなければ、平行ピン３２，３２は座金３４を介してス
プリング３５により上方に付勢された状態となるので、
平行ピン３２，３２の係合用溝１４への係合状態も保た
れる。さらに、先のストッパーピン３８をプラグ１２の
ストッパーピン用溝１６に係合することにより、プラグ
１２とカプラ３０の固定は確実なものとなる。

【００１１】一方、プラグ１２をカプラ３０から取り外
す際には、ストッパーピン３８をプラグ１２から取り外
し、前述のようにスリーブ３３を押し下げることによ
り、係合用溝１４から平行ピン３２，３２を離脱させた
状態でプラグ１２を引き抜くことができる。

【００１２】このように、プラグ１２のカプラ３０への
取り付け・取り外し作業は、ストッパーピン３８及びス
リーブ３３の操作のみで極めて簡便にできる。

【００１３】次に、このように構成された給水栓１の作
用を説明する。給水栓１の脚部１０は、その雄ネジ１１
に取付ナットＶを螺着して天板Ｕに固定される。そし
て、脚部１０とブレードホースユニット４は、それぞれ
に設けられたプラグ１２とカプラ３０を、上述したよう
な簡便な操作により係合固定することにより接続され
る。さらに、ブレードホースユニット４と配管５も同様
にプラグ９をカプラ８に係合固定することにより接続さ
れる。従って、従来行っていたような、多数の部品を取
り付けるなどの繁雑な作業を行うことなく、極めて簡易
な接続作業が可能である。また、給水栓１の取付後に、
メンテナンスのためにこれらを取り外す作業も、プラグ
１２などを取り外す極めて簡易な作業でこれを行うこと
が可能である。さらに、脚部１０に設けられたプラグ１
２の外径が、脚部１０の外径よりも小さく設けられてお
り、従ってまた、天板Ｕの取付穴の内径よりも小さく設
けられているため、脚部１０をブレードホースユニット
４から取り外し、脚部１０から取付ナットＶを取り外す
作業のみで、水栓本体２を天板Ｕから簡易に取り外すこ
とができる。

【００１４】本実施の形態に係る給水栓１では、脚部１
０側にプラグ１２を、配管５に接続されるブレードホー
スユニット４側にカプラ３０をそれぞれ設けているが、
これに限られることはなく、脚部１０側にカプラを、ブ
レードホースユニット４側にプラグを設けてもよい。ま
た、上述した給水栓１では、プラグ１２を脚部１０と一
体的に設けているが、これに限られることもない。図３
は、プラグ１２’を脚部１０とは別体として設け、パッ
キン１８を介在させて脚部１０に螺着させたものであ
る。このように構成することにより、プラグを備えない
脚部を有する給水栓についても取付・取り外し作業の簡
易化を図ることができる。さらに、カプラは上述した構
成に限定されることはなく、他のカプラ、例えばボール
コレット部に収容されたストッパー用ボールにてプラグ
を固定するソケットを用いるものなどでも良い。

【００１５】

【発明の効果】本発明は上記のように構成されているの
で以下の効果を有する。請求項１に記載の給水栓では、
給水管や給湯管などの配管側と容易に接続・離脱がで
き、取付・取り外し作業の簡易化ができる。また、配管
との取付部品点数を少なくでき、その費用も低減するこ
とができる。さらに、給水栓と配管側の端末機器である
止水栓等との多種多様な寸法に応じた長さのブレードホ
ースを適宜使用することもできる。請求項２に記載の給
水栓では、前記した効果に加え、天板に取り付けた後、
天板から給水栓を取り外す際に、天板の取付穴より給水
栓の脚部を容易に抜き出すことができ天板より簡易に給
水栓を取り外すことが可能となり、取付後のメンテナン
スの作業性を向上させることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施の形態に係る給水栓の配管側への
接続を説明するための分解斜視図である。

【図２】図１の要部拡大断面図である。

【図３】別の実施の形態に係る給水栓のプラグの要部拡
大断面図である。

【符号の説明】

１；給水栓、２；水栓本体、３；温度調節ハンドル、
４；ブレードホースユニット、５；配管、６；カシメ金
具、７；ブレードホース、８；カプラ、９；プラグ、１
０；脚部、１１；雄ネジ、１２，１２’；プラグ、１
３；テーパー部、１４；係合用溝、１５；基端部、１
６；ストッパーピン用溝、１７；円筒部、１８；パッキ
ン、３０；カプラ、３１；ソケット本体、３２；平行ピ
ン、３３；スリーブ、３４；座金、３５；スプリング、
３６；ストップリング、３７；Ｏリング、３８；ストッ
パーピン、３９；パッキン、４０；切り欠き、４１；ブ
レードホース挿入口、４２；内底面、Ｕ；天板、Ｖ；取
付ナット。

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】流し台や洗面台等の天板に設けられた取
付穴に挿通される脚部を有し、該脚部により天板に取付
固定されると共に給水・給湯配管に接続される給水栓に
おいて、前記脚部に、配管側に設けられたカプラ又はプ
ラグに差し込む又は差し込まれることにより係合固定さ
れるプラグ又はカプラを設けたことを特徴とする給水
栓。
【請求項２】請求項１の給水栓の脚部に設けられたプ
ラグ又はカプラを、脚部の外径よりも小径としたことを
特徴とする給水栓。