JPH10291498A - 垂直上昇機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 安全かつ効率良の良い垂直上昇機の製造。 【構成】 機体（１）の上部に支柱（２）を設け、支柱
（２）の先端に動力により回転するアーム（４）を設
け、アーム（４）の先端に、アーム（４）の半分の角速
度でアーム（４）とは反対の方向に回転する翼（３）を
設けたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、垂直に上昇できる航
空機に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】翼を水平に回転させるヘリコプター及び
ジェット・エンジンの噴射ガスを垂直に噴射する垂直上
昇機が有った。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】ヘリコプターは翼を高
速で水平に回転させるため、周囲に対して非常に危険で
あった。この為に救助などの際に、目標への接近を困難
なものにしていた。またジェット・エンジンの噴射ガス
を利用する場合は、機体を浮かせる為の効率がヘリコプ
ターの２０分の１程度のものとなり、特殊な用途を除い
ては実用には成らなかった。本発明は、これらの欠点を
除くためになされたものである。

【０００４】

【問題を解決するための手段】機体（１）の上部に支柱
（２）を設け、その先端に動力により回転するアーム
（４）をもうけ、アーム（４）の先端に翼（３）を設
け、翼（３）をアーム（４）の半分の角速度で、アーム
（４）とは反対の方向に回転させる。本発明は、以上の
ような構成よりなる垂直上昇機である。

【０００５】

【作用】アーム（４）が回転すると、翼（３）は外側に
きたときに水平となり、空気抵抗は最大となり空気を押
し下げ、内側にくると垂直になって空気抵抗は最小とな
って持ち上げられる。

【０００６】

【実施例】

（イ） 機体（１）の上部に、支柱（２）を設ける。 （ロ） 支柱（２）の先端に、動力により回転するアー
ム（４）を設ける。 （ハ） アーム（４）の先端に、アーム（４）の半分の
角速度で、アーム（４）とは反対の方向に回転する翼
（３）を設ける。 （ニ） アーム（４）の中心に、機体に固定されて回転
しないギヤ（８）を４個設け、アーム（４）のそれぞれ
の先端に翼（３）のシャフト（１０）に固定されて翼
（３）と共に回転する、ギヤ（８）の２倍の歯数のギヤ
（６）を設け、それぞれの二つのギヤを結合するチェー
ン（７）を設ける。

【０００７】本発明は以上のような構造で、広い翼
（３）を水平にして押し下げることにより大量の空気を
押し下げ、その反動で揚力を得るため、翼に掛かる空気
抵抗は総て揚力となり、翼（３）の面積を広くするほど
空気抵抗は大きくなり、押し下げる空気の量も増大する
ため、揚力も大きくなり、同じ重量の物を持ち上げるた
めの翼（３）の回転数を少なくできることになり、それ
だけ動力も小さくすることが出来る。また翼（３）の回
転速度が遅くなることにより危険性も少なくなる。また
翼（３）を荒い金網で囲えば物に接触して墜落すること
も無くなる。

【０００８】

【発明の効果】周囲への危険性を無くすと同時に、効率
よく揚力を発生させることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の正面図である。

【図２】本発明の平面図である。

【図３】本発明の側面図である。

【図４】本発明の翼（３）を回転させる原理の１例を示
す図面である。

【符号の説明】

１ 機体 ２ 支柱 ３ 翼 ４ アーム ５ 脚 ６ ギヤ ７ チェーン ８ ギヤ ９ シャフト １０ シャフト

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 機体（１）の上部に取り付けられた支柱
   （２）の先端に動力により回転するアーム（４）を取り
   付け、アーム（４）の先端に、アームの半分の角速度
   で、アームとは逆の方向に回転する翼（３）を装着した
   垂直上昇機。