JPH10288938A - 計算機ホログラム生成方法並びに装置 - Google Patents

計算機ホログラム生成方法並びに装置

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JPH10288938A
JPH10288938A JP9856697A JP9856697A JPH10288938A JP H10288938 A JPH10288938 A JP H10288938A JP 9856697 A JP9856697 A JP 9856697A JP 9856697 A JP9856697 A JP 9856697A JP H10288938 A JPH10288938 A JP H10288938A
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JP
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voxel
sight
line
wavefront
hologram
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Application number
JP9856697A
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English (en)
Inventor
Tsutomu Horikoshi
力 堀越
Kazuto Higuchi
和人 樋口
Takaaki Akimoto
高明 秋本
Satoshi Suzuki
智 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Publication date
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    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03HHOLOGRAPHIC PROCESSES OR APPARATUS
    • G03H2210/00Object characteristics
    • G03H2210/303D object
    • G03H2210/36Occluded features resolved due to parallax selectivity

Landscapes

  • Holo Graphy (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ボリュームレンダリングの技術に基づき、高
速に計算機ホログラムを生成することができる計算機ホ
ログラム生成方法並びに装置を提供する。 【解決手段】 表示対象空間をボリュームデータ空間
(ボクセルの集合)として管理し、物体の属性情報を各
ボクセルに登録しておく。次に、ホログラム面上の仮定
の視点からの視線を決定し、当該視線と交差する物体の
存在するボクセルを検出する。この検出したボクセルの
位置に点光源を仮定し、ホログラム面上での波面を計算
する。この時、当該ボクセルに登録してある物体の透明
度に応じて振幅を変化させ、透明度の合計が閾値以上の
とき当該視線上での交差ボクセルの検出を終了する。あ
らゆる視点、視線方向について同様の処理を行い、これ
らの波面の総和をホログラム面での当該視点での物体波
面とし、ホログラム面上で参照光との干渉縞を計算して
ホログラムを生成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ホログラムを計算
機により生成し、立体映像として表示する計算機ホログ
ラム生成技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ホログラムを計算機で生成するために
は、物体を点光源の集合により記述し、個々の点光源か
らの波面と参照光との干渉を数値演算により求めるとい
う手法が採られている。
【0003】一方、コンピュータグラフィックスの分野
では、ボリュームレンダリングという手法がある。これ
は、表示対象物体を小さなボクセルの集合で表現すると
いった方法である。そして、視線とボクセルとの交差を
検出し、交差したボクセルの透明度に応じて表示輝度を
変化させる手法であり、物体の内部構造の可視化が容易
であるという利点を有する。また、ボクセルの大きさを
小さくすることで詳細な形状が表現できるため、表示解
像度に依存した効率的なデータ量によるモデル記述が可
能である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
計算機ホログラムにおいては、物体を点光源の集合とし
て表現する場合、物体の形状が複雑になるにつれ、物体
形状を表現するために点光源の数が増大してしまい、個
々の点光源の波面の合成のための演算が膨大になってし
まうという問題がある。つまり、各点光源の干渉を計算
するためには、複素演算が必要であり、点光源の増大に
伴い、莫大な計算量が必要とされ、一枚の画像(干渉
縞)を計算する場合でも、数分から数時間を要してしま
うという問題がある。
【0005】一方、ボリュームレンダリングの技術は、
特定の視点での投影像を生成するための技術であり、計
算機ホログラムのような、複数視点の画像を生成するた
めには、繰り返し同様の投影像生成処理を行う必要があ
り、従来手法の拡張では計算量が膨大になってしまうと
いう問題があった。
【0006】本発明は、上述したような従来の計算機ホ
ログラムシステムの問題点に鑑みてなされたもので、ボ
リュームレンダリングの技術に基づき、高速に計算機ホ
ログラムを生成することができる計算機ホログラム生成
方法並びに装置を提供することを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めの方法として、本発明は、物体からの波面並びに参照
光の波面を計算し、前記2つの波面を合成する計算機ホ
ログラム生成方法において、表示対象空間をボクセルの
集合した一つのボリュームデータ空間とし、当該ボクセ
ルの各要素に対して、当該ボクセルの位置に存在する物
体の属性情報を管理する第1の過程と、ホログラム上に
視点があるとしたときの視線を決定する第2の過程と、
当該視線が物体の存在するボクセルに交差するか否かを
検出する第3の過程と、前記交差したボクセルの属性情
報に応じて振幅値を決定する第4の過程と、当該ボクセ
ルの位置に前記振幅値を有する点光源を仮定し、当該点
光源による当該視点での物体からの波面を計算する第5
の過程と、を有することを特徴とする。
【0008】また、前記第2の過程では、決定した視線
と交差ボクセルの対応関係をボリュームデータ空間のホ
ログラム面に平行な面に相当するマトリックスに書き込
む過程を有し、前記第3の過程では、前記マトリックス
に書き込まれた視線と交差ボクセルの対応関係に基づい
て当該視線と交差するボクセルを検出することを特徴と
する。
【0009】また、前記第2の過程では、複数の視線を
決定し、前記第3の過程から前記第5の過程までを前記
複数の視線毎に並列に処理することを特徴とする。
【0010】また、上記の課題を解決するための装置と
して、本発明は、物体からの波面を生成する手段と、参
照光の波面を生成する手段と、前記生成された物体から
の波面並びに参照光の波面を合成する手段とを具備する
計算機ホログラム生成装置において、前記物体からの波
面を生成する手段は、表示対象物を属性情報に応じて分
類する手段と、表示対象空間をボクセルの集合したボリ
ュームデータとして前記表示対象物の属性情報を管理す
る手段と、視線方向を設定する手段と、前記設定された
視線方向と前記ボリュームデータのボクセルとの交差を
判断する手段と、前記交差したボクセルの位置に点光源
を仮定し物体からの波面を計算する手段と、前記ボクセ
ルの属性情報に基づく透明度に応じて波面の振幅を変化
させる手段と、を備えることを特徴とする。
【0011】本発明では、ホログラムとしての表示対象
空間をボリュームデータ空間(ボクセルの集合)として
管理し、物体の属性情報を各ボクセルに登録しておく。
そして、ホログラム上に視点があるとしたときの視線を
決定し、当該視線上を走査していって、当該視線が、物
体の存在するボクセルに交差するか否かを検出し、交差
したボクセルに対して、当該位置に点光源を仮定し、ホ
ログラム面上での波面を計算する。このとき、当該ボク
セルに登録してある物体の属性(例えば透明度)に応じ
て、振幅値を変化させる。そして、透明度の合計が閾値
以上となったとき、当該視線上での交差ボクセルの検出
を終了する。あらゆる視点、視線方向について、同様の
処理を行い、これらの波面の総和を、ホログラム面での
当該視点での物体波面とする。そして、ホログラム面上
で、参照光との干渉縞を計算するようにする。
【0012】上記では、視線上の物体のみを処理対象と
するため、見えない部分の対象は計算対象から外れる。
そのため、計算量を大幅に削減することができ、高速に
干渉縞を生成することが可能となる。また、各ボクセル
に登録する物体の属性情報による振幅値の決定により、
半透明な物体の表現が可能となり、この属性を変えるこ
とで、物体内部の可視化したい部位のみ表示が可能とな
る。また、物体の位置に応じて解像度を変えることで、
演算量を更に削減することができる。また、ボリューム
データのホログラム面に平行な面に相当するマトリック
スに視線とボクセルの対応関係を登録し、それを辿るこ
とで、視線と交差するボクセルを高速に検出可能とな
る。さらに、各視線とボクセルとの交差検出はそれぞれ
独立しているので、処理を並列化することで高速な演算
処理が可能となる。
【0013】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の方法での処理の
流れの一実施形態例を示しており、図2に示すような座
標系を用いて、以下、各処理内容について説明する。ボ
リュームデータ21のサイズはX×Y×Zであり、ホロ
グラム面22のサイズはHx×Hyである。ボリュームデ
ータは、M×N×Lのメッシュに分割されていて、ホロ
グラム面22は、U×Vのメッシュに分割されている。
ボリュームデータ21、ホログラム面22のそれぞれの
要素の位置は、(m,n,l),(u,v)により特定
される。
【0014】まず、表示対象物の例として、頭部CT等
のボリューム画像データを想定する。図3は、ボリュー
ム画像データの一水平断面の様子を示していて、31は
対象物のない部分(空間)、32,33はそれぞれ、頭
部内部の組織を表していて、脂肪の量に応じてX線の透
過率が違っている。そこで、表示したい組織が分離でき
るように、X線の透過率に応じて、視線透過率tを設定
する(ステップ101)。ここでは、一例として、3段
階に量子化する。物体が存在しない所は視線透過率t=
0.0とする(すなわち透明なボクセルとする)。つま
り、t=0.0,0.5,1.0といったように当該組
織(当該ボクセル)を分類し、例えば、31の部分はt
=0.0、32の部分はt=0.5、33の部分はt=
1.0として、ボクセル毎にそれぞれ視線透過率tを設
定する。そして、表示物体を透過率に応じて分類(ラベ
リング)し(ステップ102)、ボリュームデータの個
々のボクセルに当該位置に存在する物体の輝度値、透過
率等を登録する(ステップ103)。
【0015】次に、ホログラム面22(サイズHx×
y、画素数U×V)の位置(x,y,z)を決定し、
ホログラム面22とボリュームデータ21の位置関係と
して、図2に示すように、例えば、(u,v)=(1,
1)の位置を(x,y,z)=(0,0,0)、また、
(m,n,l)=(1,1,1)の位置を(x,y,
z)=(x0,y0,z0)として、ボリュームデータ2
1のl=0の面とホログラム面22とは平行になるよう
に設定する(ステップ104)。
【0016】次に、ホログラム面上の各点(u,v)か
らの視域を設定する。この視域は、ホログラム面上の位
置によって異なるように設定してよい。例えば、図4に
示すように、水平断面での視線方向を考えたとき、ホロ
グラム面22の右端Aでは、ホログラム面22の法線方
向に対して、左右の各θ1,θ2とし、左端Bでは、ホロ
グラム面22の法線方向に対して、左右の各θ3,θ4
いうように設定することができる。この角度は、ホログ
ラムのサイズに対する表示対象物の大きさ(或いはボリ
ュームデータのサイズ)により変化する(ステップ10
5)。
【0017】次に、まず、初期値としての視線の方向θ
を決定し、ホログラム面の各点(u,v)を端点とし、
同じ視線上の物体を走査する(ステップ106)。つま
り、図5に示すように、傾きθを持つ直線pを定義し、
ホログラム面22上の位置(u,v)を端点とし、この
直線pと、各ボクセル(図中のメッシュ部分)との交差
を検出する。そして、交差したボクセルの透過率を検査
する(ステップ107)。図5は、透過率tが32の部
分と33の部分の2種類の組織が存在する例である。ま
ず、直線pは、32の組織部分として、aのボクセルと
交差する。そこで、ボクセルaの透過率tを検査し、こ
の視線p上での透過率Tpの値として保持しておく。そ
して、当該ボクセルの輝度g、透過率tとしたとき、
g,tを使って、当該ボクセルに位置する点光源の輝度
を定義して(ステップ110)、ホログラム面22上
(u,v)での波面を計算する(ステップ111)。つ
まり、当該ボクセルとホログラム面(i,j)までの距
離をr、参照光の波長λ、k=2π/λとするとき、 (g×t/r)exp[jkr] (1) により計算される(ここで、gとtの演算方法は、本例
では単にかけ算を行っているが、透明物体の見え方を制
御するために、更に係数を掛ける、或いはバイアスを掛
ける等も考えられ、演算方法は特定されない)。このと
き、波面の値は、複素数であり、この値をホログラムの
マトリックスHolo(u,v)に登録する。
【0018】更に、同一視線p上を走査していく。この
とき、ボクセルb,cも交差するが、どちらも組織32
に分類されたボクセルであるため、波面計算は行わない
(ステップ108)。そして、組織33に属する新たな
ボクセルdに交差したとき、同様にして、波面を計算す
る。そして、マトリックスHolo(u,v)に加算し
ていく。また、ボクセルaとdの透過率の合計Tp=ta
+td=0.5+1.0を計算し、その透過率の合計
が、閾値(例えば1.0)以上であれば、同一視線p上
でのボクセル交差検出は終了する(ステップ109)。
そして、次のホログラム面の位置(u′,v′)に移動
し、同一の視線pの傾きを用いて、ステップ106から
ステップ112までの同様の処理を繰り返す(ステップ
112)。
【0019】つまり、図6に示すように、同一視線方向
θに関して、全てのホログラム面上での視線交差物体を
検出していく。
【0020】ホログラムの全ての(u,v)について処
理が終わったら(ステップ113)、次に、θを変化さ
せて、同様の処理(ステップ105からステップ11
4)を繰り返し処理する(ステップ114)。ここで、
θは、ホログラムで表示すべき視点の数に対応し、θの
量子化間隔は自由に設定できる。
【0021】以上の走査を終了すると、ホログラム面各
点での、物体からの光の波面がマトリックスHoloに
登録されたことになり、このHoloに、更に、参照光
の波面を合成(加算)することで(ステップ115)、
ホログラムとしての干渉縞を完成することができる。
【0022】次に、上述のような特徴部分を有する本発
明の計算機ホログラム生成装置の一実施形態例を示す。
【0023】図7は、本実施形態例の装置構成を示すブ
ロック図である。図7において、71は表示対象物を属
性情報に応じて分類しボクセルデータを生成するボクセ
ルデータ生成手段、72は表示対象空間を一つのボリュ
ームデータ(ボクセルの集合)として管理するボクセル
データ管理手段、73はボクセルの透過率を検出する透
過率検出手段、74は設定された視線に交差するボクセ
ルを検出する視線交差物体検出手段、75は視線方向を
設定する視線設定手段、76は物体からの波面や参照光
の波面を計算する波面計算手段、77は物体からの波面
と参照光の波面を合成して干渉縞を生成する波面合成手
段、78は計算された各ボクセルからの波面データを加
算記憶したり、同じく計算された参照光の波面データを
記憶したりするホログラム面データ記憶手段である。
【0024】以上のように構成された実施形態例の動作
例を説明する。
【0025】ボクセルデータ生成手段71では、入力さ
れた表示対象物のデータをボクセルデータに変換し、個
々のボクセル毎に透過率を設定する。この透過率によ
り、表示対象物はラベリングされたことになる。そし
て、ボクセルデータ管理手段72では、ホログラム面の
座標系、ボクセルデータ座標系を統合し、一つの座標系
を構築し、ボクセルデータを管理する。視線設定手段7
5では、表示対象物に付加すべき視線の数、方向角度を
設定し、視線交差物体検出手段74では、個々の視線方
向について、ホログラムの各画素を端点とした直線を定
義し、ボクセルデータ管理手段72のデータを参照しな
がらボクセルと視線の交差を検出する。交差したボクセ
ルについては、透過率検出手段73において、既に検出
済みの透過率を有するボクセルか(つまり、既に計算さ
れているラベルかどうか)を判断し、既に処理済みのラ
ベルに属するならば、さらに視線上での交差ボクセルを
検出する。交差した処理対象のボクセルに対しては、波
面計算手段76にて、当該ボクセルの属性情報(透過
率、輝度等)を用いて、ホログラム面上での波面を計算
する。また、ホログラム面データ記憶手段78では、ホ
ログラムの各画素に対応する波面情報の記憶領域(マト
リックス)を保持し、各ボクセルの波面の振幅データを
加算記憶していく。そして、波面合成手段77では、物
体光として求められたホログラム面上での波面データに
対して、参照光と合成する処理を行う。ここで、参照光
の波面データは、例えば上記合成処理の際に波面計算手
段76にて計算し求めるか、予め波面計算手段76を用
いて計算し、ホログラム面データ記憶手段78に記憶し
ておき、上記合成処理の際に読み出して用いる。
【0026】なお、本実施形態例では、ボクセルデータ
に一つの対象物の画像データを登録する例について説明
したが、表示対象が複数の物体であれば、個々の物体の
占有する空間を一つのボクセルとして、さらに、個々の
物体の占有空間を包含したボリュームデータを定義する
ことも考えられる。つまり、ボリュームデータを階層的
に記述し管理することも可能である。
【0027】また、本実施形態例では、同一属性(同一
透過率)のボクセルは、最初のみ点光源の波面処理を行
い、それ以後は、同一視線上では処理対象から外してい
たが、当該視線と同一属性のボクセルの交差回数に応じ
て、当該属性の先に見えるボクセルの輝度を変化させる
ことも考えられる。つまり、図5の視線p上において、
領域32の属性のボクセルとの交差回数は、a,b,c
のボクセルであり、3回である。つまり、この交差回数
は、領域32の組織の厚みに対応し、この厚みに応じ
て、次の属性の領域33の最初の交差ボクセルdにおけ
る輝度値を変化させる(領域32の組織が厚い場合、当
初輝度値より低くするなど)ことも可能である。
【0028】また、本実施形態例では、同一視線での走
査を、逐次処理により行っているが、並列に処理するこ
とが可能である。つまり、図8に示すように、ボリュー
ムデータのホログラム面22に平行な面に相当するマト
リックス81を用意する。このマトリックスには視線と
ボクセルとの対応関係が登録されていて、視点(u,
v)からの視線pは、マトリックス81の位置する所に
あるボリュームデータの、どのボクセルに交差するかを
判断することができる。
【0029】マトリックス81に対する処理としては、
各視線との交差ボクセルの属性の検査(例えば透過率)
並びに、当該ボクセルの波面計算を行う。そして、この
マトリックス81をz方向にずらしていく。つまり、z
方向に1ボクセルずつずらすとき、座標値としては、Δ
z奥に動くことであり、このとき、マトリックス81の
内容を、例えば、x方向のみに着目するならば、 shiftx=mod[tan(θ)Δz,Δx] (2) を計算し、shiftxを整数に切り上げた値だけ、マ
トリックス81の視線とボクセルの対応関係の内容を全
体的にx方向にシフトさせるようにする。例えば、図9
に示すように、マトリックス81の各要素には、810
に示すようなボリュームデータの(m,n)座標値が登
録されていて、shiftx=1としたとき、811に
示すように、810の視線とボクセルの対応関係の内容
をx方向に1だけずらすようにする。これにより、各視
線がボリュームデータのどのボクセルと交差するかを判
断する際、マトリックス81に登録されている対応ボク
セルを検査すればよく、高速に交差ボクセル検出が可能
となる。
【0030】また、マトリックス81における個々の要
素の処理は、独立しており、並列化が可能である。すな
わち、複数の視線を設定し、当該視線上の交差ボクセル
を検出する処理から、物体よりの波面を計算する処理ま
でを、視線毎に独立に並列に実行することで、大幅に高
速化を図ることができる。これは、上記のマトリックス
を用意しない場合でも同様である。
【0031】また、本実施形態例では、透過率の分類に
おいて、3段階で説明しているが、この分類の段階数は
本実施形態例に限定されず、連続に変化する透過率を設
定しても良い。また、一つのボクセルに一種類の属性を
設定する必要性はなく、複数の属性を同時に持つことも
可能である。
【0032】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、透
過率に応じて点光源の輝度を変えることで、物体の特定
部位を透明にしたり、遮蔽したりする制御を透過率の制
御により容易に行うことができる。
【0033】また、視線方向の数は可変であり、計算量
を少なくするために、視線方向を少なくしたり、複数視
点の必要ない対象物に対しては、予め視線数を少なくす
るなど、表示対象、表示環境に応じて効率よく計算を行
うことが可能である。
【0034】また、ボリュームデータのホログラム面に
平行な面に相当するマトリックスを用意し、これに視線
とボクセルの対応関係を登録するようにした場合には、
その対応関係を辿ることで視線と交差するボクセルを高
速に検出できる。
【0035】また、複数の視線方向を設定したとき、そ
の視線方向毎に、独立、並列に個々の要素を処理するよ
うにした場合には、より一層高速に計算機ホログラムが
生成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明での方法の一実施形態例を示す処理の流
れ図である。
【図2】上記実施形態例での座標系を示す図である。
【図3】上記実施形態例でのボリュームデータの一断面
図である。
【図4】上記実施形態例での視域を表した図である。
【図5】上記実施形態例での視線とボクセルとの交差を
示した図である。
【図6】上記実施形態例での視線とボクセルの交差を調
べる順序を表した図である。
【図7】本発明での装置の一実施形態例を示すブロック
図である。
【図8】(a),(b)は、視線とボクセルの交差検出
の並列化の一例を説明した図である。
【図9】(a),(b)は、図8での視線とボクセルの
対応関係の登録の方法を説明した図である。
【符号の説明】
21…ボリュームデータ 22…ホログラム面 31…データの無い領域 32,33…透過率の異なるデータの領域 71…ボクセルデータ生成手段 72…ボクセルデータ管理手段 73…透過率検出手段 74…視線交差物体検出手段 75…視線設定手段 76…波面計算手段 77…波面合成手段 78…ホログラム面データ記憶手段 81…視線−ボクセル対応マトリックス 810,811…マトリックス81の登録内容
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 智 東京都新宿区西新宿3丁目19番2号 日本 電信電話株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 物体からの波面並びに参照光の波面を計
    算し、前記2つの波面を合成する計算機ホログラム生成
    方法において、 表示対象空間をボクセルの集合した一つのボリュームデ
    ータ空間とし、当該ボクセルの各要素に対して、当該ボ
    クセルの位置に存在する物体の属性情報を管理する第1
    の過程と、 ホログラム上に視点があるとしたときの視線を決定する
    第2の過程と、 当該視線が物体の存在するボクセルに交差するか否かを
    検出する第3の過程と、 前記交差したボクセルの属性情報に応じて振幅値を決定
    する第4の過程と、 当該ボクセルの位置に前記振幅値を有する点光源を仮定
    し、当該点光源による当該視点での物体からの波面を計
    算する第5の過程と、 を有することを特徴とする計算機ホログラム生成方法。
  2. 【請求項2】 前記第2の過程では、決定した視線と交
    差ボクセルの対応関係をボリュームデータ空間のホログ
    ラム面に平行な面に相当するマトリックスに書き込む過
    程を有し、 前記第3の過程では、前記マトリックスに書き込まれた
    視線と交差ボクセルの対応関係に基づいて当該視線と交
    差するボクセルを検出する、 ことを特徴とする請求項1に記載の計算機ホログラム生
    成方法。
  3. 【請求項3】 前記第2の過程では、複数の視線を決定
    し、 前記第3の過程から前記第5の過程までを前記複数の視
    線毎に並列に処理する、 ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の計算
    機ホログラム生成方法。
  4. 【請求項4】 物体からの波面を生成する手段と、参照
    光の波面を生成する手段と、前記生成された物体からの
    波面並びに参照光の波面を合成する手段とを具備する計
    算機ホログラム生成装置において、 前記物体からの波面を生成する手段は、 表示対象物を属性情報に応じて分類する手段と、 表示対象空間をボクセルの集合したボリュームデータと
    して前記表示対象物の属性情報を管理する手段と、 視線方向を設定する手段と、 前記設定された視線方向と前記ボリュームデータのボク
    セルとの交差を判断する手段と、 前記交差したボクセルの位置に点光源を仮定し物体から
    の波面を計算する手段と、 前記ボクセルの属性情報に基づく透明度に応じて波面の
    振幅を変化させる手段と、 を備えることを特徴とする計算機ホログラム生成装置。
JP9856697A 1997-04-16 1997-04-16 計算機ホログラム生成方法並びに装置 Pending JPH10288938A (ja)

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