JPH10288553A - 光子検出器 - Google Patents

光子検出器

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JPH10288553A
JPH10288553A JP9696897A JP9696897A JPH10288553A JP H10288553 A JPH10288553 A JP H10288553A JP 9696897 A JP9696897 A JP 9696897A JP 9696897 A JP9696897 A JP 9696897A JP H10288553 A JPH10288553 A JP H10288553A
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昌徳 若杉
Yasushige Yano
安重 矢野
Kumio Ikegami
九三男 池上
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 励起光とイオンビームの衝突部に流入する
散乱光の反射率を十分低く抑えることができ、かつ衝
突部が位置する真空チャンバー内を10-8Torr以上
の高真空に保持することができる光子検出器を提供す
る。 【解決手段】 真空チャンバー12内の励起光1の衝突
部2を囲む無反射パネル14と、無反射パネルを間隔を
隔てて囲む熱シールドパネル16とを備える。無反射パ
ネルの内面はチャコールで構成され、クライオポンプ1
8の冷却部に直接接続され、約15K以下の極低温に保
持される。また、熱シールドパネル16は熱伝導率が高
く輻射率が低い材料(例えば銅)で構成され、クライオ
ポンプの冷却部に直接接続され、約70K以下の極低温
に保持される。極低温に保持されたチャコールは真空チ
ャンバー内の残留ガスを吸着して高真空を作り、かつチ
ャコールの反射率が通常の金属表面の黒色処理に比較し
て半分以下であるので、散乱光による乱反射も少なく低
ノイズとなり、高感度で光子を検出することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、X線分光装置に係
わり、更に詳しくは、イオンビームに励起光を照射して
発生する微弱な光子を検出するための光子検出器に関す
る。
【0002】
【従来の技術】二重蓄積リング(DSR)は、図7に模
式的に示すように、2ケ所で交差する二重の蓄積リング
であり、放射性同位元素(RI)と電子がこのリング内
で加速され、交差位置で正面衝突又は寄添衝突ができる
ようになっている。図8は、計画中のX線分光装置の模
式図である。この装置は、DSRに蓄積される電子ビー
ムからアンジュレータを用いて発生させたX線をRIビ
ームに正面衝突させて、短寿命核を検出・測定するよう
になっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述したX線分光装置
では、X線(光ビーム)とRIビーム(イオンビーム)
の衝突時に発生する光子(フォトン)の数を精密に計測
するために、真空チャンバー内に流入する散乱光の反
射率を十分低く抑え、かつ衝突部が位置する真空チャ
ンバー内を10-8Torr以上の高真空に保持する必要
があった。
【0004】すなわち、第1の要件は、約10〜102
個/秒程度の検出光を計測するには、約1012〜1013
個/秒に達する膨大な量の散乱光からの外乱(バックグ
ラウンド)をほとんど完全に除去しないと計測が不可能
になるからであり、第2の要件は、真空度が低い場合に
は、高エネルギーのイオンビームが残留ガスと衝突して
ガスを発光させ、この発光はノイズとなり信号検出の邪
魔になり、微弱な光子を高感度で検出することが困難と
なるためである。
【0005】言い換えれば、一般に、真空チャンバー内
のイオンビームに励起光を照射して発生する微弱な光子
(例えば、毎秒1〜100個程度の光子信号)を検出す
る場合、入射光自身の散乱光が真空チャンバーの内壁面
で乱反射し、膨大なバックグラウンドとなり、微弱な蛍
光光子を検出することがほとんど不可能になる。そのた
め第1の要件を満たし乱反射を防止するために、アルミ
ニウムやステンレス等の金属で作られた真空チャンバー
の内面を無反射黒色処理すると、反射面の微細な表面積
が増大して真空中でのガスの発生が大きくなり、第2の
要件である高真空度を達成できなくなる問題点があっ
た。
【0006】つまり、第1の要件と第2の要件は相互に
矛盾しており、10-8Torrの高真空自体は、従来の
液体窒素による冷却とターボ分子ポンプとの組み合わせ
で可能であるが、真空チャンバー内を無反射黒色処理す
ると、ガスの発生によりこの高真空度を維持できなくな
る問題点があった。
【0007】本発明は、かかる問題点を解決するために
創案されたものである。すなわち、本発明の目的は、
励起光とイオンビームの衝突部に流入する散乱光の反射
率を十分低く抑えることができ、かつ衝突部が位置す
る真空チャンバー内を10-8Torr以上の高真空に保
持することができる光子検出器を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、真空チ
ャンバー内の励起光の衝突部を囲む無反射パネルと、該
無反射パネルを間隔を隔てて囲む熱シールドパネルとを
備え、無反射パネルの内面は極低温に保持されたチャコ
ールで構成され、熱シールドパネルは熱伝導率が高く輻
射率が低い材料で構成されかつ極低温に保持される、こ
とを特徴とする光子検出器が提供される。
【0009】この構成により、衝突部を囲む無反射パネ
ルの内面をチャコールで構成し、かつ極低温に保持する
ことにより、真空チャンバー内の残留ガスがチャコール
に吸着されて高真空となる。しかもチャコールは光の反
射率が通常の金属表面の黒色処理に比較して半分以下で
あるので、散乱光による乱反射も少なく低ノイズとな
り、高感度で光子を検出することができる。
【0010】本発明の好ましい実施形態によれば、クラ
イオポンプを備え、該クライオポンプの冷却部に前記無
反射パネルと熱シールドパネルが直接接続され、これに
より無反射パネルが約15K以下に保持され、熱シール
ドパネルが約70K以下に保持される。この構成によ
り、高真空を得るために、通常真空ポンプとして使用さ
れるクライオポンプを検出器本体に採用することによ
り、無反射パネルと熱シールドパネルを約15K以下と
約70K以下の極低温にそれぞれ保持できる。また極低
温に保持したチャコールで検出器内部を覆うことによ
り、無反射パネルの内壁をほぼ完全に無反射にでき、更
に、このチャコールの極低温における吸着により真空度
を約10-8Torrにすることができる。これによっ
て、散乱光の乱反射を大幅に低減すると同時に、イオン
ビームと残留ガスとの衝突をなくし、バックグラウンド
をほとんどゼロにすることができる。
【0011】また、本発明によれば、筒状の真空チャン
バーと、該真空チャンバーの外周部に取り付けられたク
ライオポンプ及び光子検出器と、真空チャンバーの内部
に同軸方向に間隔をもって二重に配置された外筒及び内
筒とを備え、前記外筒及び内筒は、クライオポンプの第
1冷却ステージと第2冷却ステージにそれぞれ接続され
て極低温に保持され、かつ光子検出器の取り付け位置の
中心軸方向に対応してそれぞれ開口が設けられ、更に内
筒の内表面がチャコールで形成されている、ことを特徴
とする光子検出器が提供される。
【0012】この構成により、真空チャンバーの軸線に
沿って励起光を衝突部に導くことができ、かつ衝突部を
二重に配置された外筒及び内筒で囲みクライオポンプに
接続することにより、内表面がチャコールで形成された
内筒を極低温に保持でき、内筒内面を無反射にしてバッ
クグラウンドをなくすと共に、チャコールによる吸着に
より真空度を約10-8Torrにすることができる。
【0013】本発明の好ましい実施形態によれば、前記
真空チャンバー、外筒及び内筒に、それぞれ励起光の入
射口と出射口が設けられている。この構成により励起光
を衝突部に導き、かつ外部に通すことができる。また、
前記真空チャンバーの光子検出器取り付け位置と対向す
る位置に、励起光の衝突部を中心とする球面を反射面と
する凹面ミラーが設けられている。この構成により、衝
突で発生した微弱な蛍光光子を凹面ミラーで対向位置の
光子検出器に反射させることができ、光子検出器の検出
量を増大させることができる。
【0014】前記真空チャンバー内に導入したイオンビ
ームに、励起光を照射して発生する光子を検出する。こ
の構成により、イオンビームと励起光の衝突により発生
する光子を検出することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面を参照して説
明する。なお、各図において共通する部分には同一の符
号を付し、重複した説明を省略する。図1は、本発明の
第1実施形態を示す図である。この図において、本発明
の光子検出器10は、真空チャンバー12内の励起光1
の衝突部2を囲む無反射パネル14と、無反射パネル1
4を間隔を隔てて囲む熱シールドパネル16とを備えて
いる。この図において、無反射パネル14と熱シールド
パネル16は、衝突部2を中心とする二重の球面パネル
であるが、本発明はこれに限定されず、衝突部2を二重
に囲む限りで、円筒形でもその他の形状であってもよ
い。
【0016】真空チャンバー12は、内部が排気された
金属製容器である。この金属は、例えばステンレス鋼で
あり、表面が滑らかに仕上げられている。また、真空チ
ャンバー12には、この例では、下方にクライオポンプ
18が取り付けられ、上方に光検出器20が取り付けら
れている。また、励起光1が入射する入射口12a、、
励起光1が出射する出射口12b、光検出器20に光を
導くプローブ用窓12cを備えている。励起光1は例え
ばX線、レーザー光等の光束であるのがよい。また各窓
(入射口12a、出射口12b、プローブ用窓12c)
は、励起光1を減衰させることなく通す透明な物質(例
えば石英ガラス)からなる。なお、衝突部2にイオンビ
ーム等を導いて励起光1と衝突させる場合には、励起光
1と対向させて導入するか、図示しない別の方向(例え
ば紙面に直交する方向)に別の窓を設けるのがよい。
【0017】クライオポンプ18は、ヘリウムガスを圧
縮し断熱膨張させて、第1ステージ18aに約70K以
下の極低温を発生させ、同時に第2ステージ18bに約
15K以下の極低温を発生させるようになっている。こ
のクライオポンプ18の冷却部(第1ステージ18aと
第2ステージ18b)に無反射パネル14と熱シールド
パネル16が直接接続され、これにより無反射パネルが
約15K以下に保持され、熱シールドパネルが約70K
以下に保持されるようになっている。
【0018】更に、無反射パネル14の内面又は無反射
パネル全体がチャコールで構成されている。チャコール
は純粋なカーボンからなり、比表面積が大きく、極低温
に保持することにより、ガスを吸着して高真空を得るこ
とができ、かつ光の反射率が通常の金属表面の黒色処理
に比較して半分以下である特徴がある。また、熱シール
ドパネル16は熱伝導率が高く輻射率が低い材料(例え
ば光沢のある銅又は銅合金)で構成されており、無反射
パネル14への輻射による入熱を大幅に低減するように
なっている。
【0019】上述した構成により、高真空を得るため
に、通常真空ポンプとして使用されるクライオポンプ1
8を検出器本体に採用することにより、無反射パネル1
4と熱シールドパネル16を約15K以下と約70K以
下の極低温に保持できる。また極低温に保持したチャコ
ールで検出器内部を覆うことにより、無反射パネル14
の内壁をほぼ完全に無反射にでき、更に、このチャコー
ルの極低温における吸着により真空度を約10-8Tor
rにすることができる。これによって、散乱光の乱反射
を大幅に低減すると同時に、イオンビームと残留ガスと
の衝突をなくし、バックグラウンドをほとんどゼロにす
ることができる。
【0020】言い換えれば、衝突部2を囲む無反射パネ
ル14の内面をチャコールで構成し、かつ極低温に保持
することにより、真空チャンバー12内の残留ガスはチ
ャコールに吸着されて高真空となる。しかもチャコール
は光の反射率が通常の金属表面の黒色処理に比較して半
分以下であるので、散乱光による乱反射も少なく低ノイ
ズとなり、高感度で光子を検出することができる。
【0021】図2は、本発明の第2実施形態を示す図で
あり、図3は、図2のA−A線における断面図である。
図1及び図2に示すように、本発明の光子検出器10
は、内部が真空に排気された筒状の真空チャンバー12
と、真空チャンバー12の外周部に取り付けられたクラ
イオポンプ18及び光子検出器20と、真空チャンバー
12の内部に同軸方向に間隔をもって二重に配置された
外筒16及び内筒14とを備える。
【0022】外筒16及び内筒14は、図1の実施形態
における熱シールドパネルと無反射パネルに相当し、同
様に外筒16と内筒14は、クライオポンプ18の第1
冷却ステージ18aと第2冷却ステージ18bにそれぞ
れ接続され、それぞれ約70K以下、約15K以下の極
低温に保持されている。
【0023】図4は、図3のB部拡大図である。この図
に示すように、内筒14(無反射パネル)自体は熱伝導
率が高く輻射率が低い材料(例えば光沢のある銅)で構
成されており、その内面に円筒形チャコール15が密に
並べられ、極低温でガスを発生しない接着剤で接着され
ている。なお、本発明はこの構成に限定されず、内筒全
体をチャコールで構成してもよい。
【0024】また、図2及び図3において、真空チャン
バー12、外筒16及び内筒14がすべて円筒形であ
り、その軸線に沿って励起光1とイオンビーム3が反対
方向から入射して真空チャンバー12内で衝突するよう
になっている。この衝突の際に、微弱な光子が発生す
る。更に、真空チャンバー12と外筒16及び内筒14
には、光子検出器20の取り付け位置の中心軸方向に対
応してそれぞれ開口20aが設けられ、内筒14内で発
生した光を光子検出器20に導くようになっている。
【0025】図2に示すように、この実施形態では、光
子検出器20の取付け部は六角柱になっており、その3
面にそれぞれ4台づづ、合計で12台の光子検出器20
が取り付けられている。光子検出器20は、例えばフォ
トマルである。光子検出器20は微弱な光を検出するた
めに、多いほど好ましいが、1台又は数台であってもよ
い。
【0026】図5は、図2及び図3におけるレンズ構成
を示す図である。真空チャンバー12の光子検出器20
の取り付け位置と対向する位置に、励起光の衝突部(す
なわち真空チャンバー12の軸心)を中心とする球面を
反射面とする凹面ミラー22が設けられている。また、
光子検出器20の検出面前面には、2つの凸レンズ23
とその間にフィルター24が配置されている。凹面ミラ
ー22は誘電体多層膜ミラーであり、フィルター24は
誘電体多層膜フィルターであり、それぞれ特定の波長の
光(例えば206nm)を選択的に反射又は透過させる
ようになっている。
【0027】この構成により衝突で発生した微弱な蛍光
光子を凹面ミラー22で対向位置の光子検出器22に反
射させることができ、光子検出器22の検出量を増大さ
せることができる。また、2つの凸レンズ23の間で平
行光となるようになっており、誘電体多層膜フィルター
24により特定の波長光のみを通し、光子検出器22の
検出面に集光することができる。
【0028】上述した構成により、真空チャンバー12
の軸線に沿って励起光1を衝突部に導くことができ、か
つ衝突部を二重に配置された外筒16及び内筒14が囲
みクライオポンプ18に接続することにより、内表面が
チャコールで形成された内筒を極低温に保持でき、内筒
内面を無反射にしてバックグラウンドをなくすと共に、
チャコールによる吸着により真空度を約10-8Torr
にすることができる。
【0029】図6は、本発明の光子検出器を用いて測定
した112+ビーム(イオンビーム)のレーザー誘起蛍光
スペクトル図を示す。この図において、(A)は、20
6.789nmの蛍光の計測例であり、(B)は20
6.643nmの蛍光の計測例である。いずれも、横軸
に波長、縦軸に光子強度を示している。従来は、上述し
たようにバックグラウンドの影響で微弱な蛍光がほとん
ど計測できなかった。しかし、本発明の光子検出器によ
り、この図に示すように、バックグラウンドをほとんど
完全になくし、対象とする蛍光を選択的に精度よく検出
できることが確認された。
【0030】なお、本発明は上述した実施形態に限定さ
れるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種
々変更できることは勿論である。
【0031】
【発明の効果】上述したように、本発明の光子検出器
は、励起光とイオンビームの衝突部に流入する散乱光
の反射率を十分低く抑えることができ、かつ衝突部が
位置する真空チャンバー内を10-8Torr以上の高真
空に保持することができる、等の優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を示す図である。
【図2】本発明の第2実施形態を示す図である。
【図3】図2のA−A線における断面図である。
【図4】図3のB部拡大図である。
【図5】図2及び図3のレンズ構成を示す図である。
【図6】本発明の光子検出器を用いて測定した112+
ーム(イオンビーム)のレーザー誘起蛍光スペクトル図
である。
【図7】二重蓄積リング(DSR)の模式図である。
【図8】X線分光装置の模式図である。
【符号の説明】
1 励起光 2 衝突部 3 イオンビーム 10 光子検出器 12 真空チャンバー 14 無反射パネル(内筒) 15 チャコール 16 熱シールドパネル(外筒) 18 クラリオポンプ 18a 第1ステージ 18b 第2ステージ 20 光検出器(フォトマル) 22 凹面ミラー 23 凸レンズ 24 フィルター

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 真空チャンバー内の励起光の衝突部を囲
    む無反射パネルと、該無反射パネルを間隔を隔てて囲む
    熱シールドパネルとを備え、 無反射パネルの内面は極低温に保持されたチャコールで
    構成され、熱シールドパネルは熱伝導率が高く輻射率が
    低い材料で構成されかつ極低温に保持される、ことを特
    徴とする光子検出器。
  2. 【請求項2】 クライオポンプを備え、該クライオポン
    プの冷却部に前記無反射パネルと熱シールドパネルが直
    接接続され、これにより無反射パネルが約15K以下に
    保持され、熱シールドパネルが約70K以下に保持され
    る、ことを特徴とする請求項1に記載の光子検出器。
  3. 【請求項3】 筒状の真空チャンバーと、該真空チャン
    バーの外周部に取り付けられたクライオポンプ及び光子
    検出器と、真空チャンバーの内部に同軸方向に間隔をも
    って二重に配置された外筒及び内筒とを備え、 前記外筒及び内筒は、クライオポンプの第1冷却ステー
    ジと第2冷却ステージにそれぞれ接続されて極低温に保
    持され、かつ光子検出器の取り付け位置の中心軸方向に
    対応してそれぞれ開口が設けられ、更に内筒の内表面が
    チャコールで形成されている、ことを特徴とする光子検
    出器。
  4. 【請求項4】 前記真空チャンバー、外筒及び内筒に、
    それぞれ励起光の入射口と出射口が設けられている、こ
    とを特徴とする請求項3に記載の光子検出器。
  5. 【請求項5】 前記真空チャンバーの光子検出器取り付
    け位置と対向する位置に、励起光の衝突部を中心とする
    球面を反射面とする凹面ミラーが設けられている、こと
    を特徴とする請求項3又は4記載の光子検出器。
  6. 【請求項6】 前記真空チャンバー内に導入したイオン
    ビームに、励起光を照射して発生する光子を検出する請
    求項1乃至5に記載の光子検出器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7313922B2 (en) 2004-09-24 2008-01-01 Brooks Automation, Inc. High conductance cryopump for type III gas pumping
JP2011192933A (ja) * 2010-03-16 2011-09-29 Anritsu Corp イオントラップ型周波数標準器

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