JPH10278453A

JPH10278453A - 遊戯具

Info

Publication number: JPH10278453A
Application number: JP9206097A
Authority: JP
Inventors: Yukihiro Dannoue; 幸弘檀之上
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 1997-04-10
Filing date: 1997-04-10
Publication date: 1998-10-20

Abstract

(57)【要約】【課題】個人集中を避けて団体全体を盛り上げることが
できる遊戯性を有する遊戯具を提供する。【解決手段】一辺に綴じ代２５が形成された複数枚の紙
片２を具備し、これら紙片２のそれぞれには、団体に属
する各個人毎に、その人物の肖像を表示した肖像部２１
と、その肖像部２１に合致する人物のサインをもらうサ
イン部２２とが設けられ、これら紙片２が団体単位で冊
子となされ、各紙片２の肖像部２１に合致する人物のサ
インをサイン部２２にもらって、団体に属する各個人全
員のサインの完成を目指して楽しむようになされた遊戯
具１である。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、プロゴルフやプロ
野球などの観戦のついでに楽しむことができる遊戯具に
関するものである。

【０００２】

【従来の技術】例えば、野球場にプロ野球を観戦に行っ
たりした場合、お気に入りの選手のサインをもらったり
することが行われている。

【０００３】従来より、このサインは、色紙、ボール、
Ｔシャツ、その選手の写真、サイン帳など、人によって
色々な被筆記物を差し出してサインをもらっているのが
現状である。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の被
筆記物の場合、サインをもらう側の観戦者は、目当ての
選手のサインをもらった時点で目的が達成されて満足し
てしまう。したがって、目当ての選手のサインをもらっ
た後は、野球の試合以外の何かを求めて球場に何回も足
を運ぶといったことは無く、試合以外に何の遊戯性も無
い。また、サインを求められる選手は、人気のある特定
の選手に限られる場合が多く、その選手にとっては負担
が大きくなる。このような負担は、人気選手に課せられ
たファンサービスといった意味合いが大きいく、サイン
をしたからといって何の見返りも無い。また、このよう
な人気選手からサインをもらえる観戦者は、ほんの一部
分の人に限られ、サインを欲しくてももらえない観戦者
が大半となるため、観戦者にとっては不満感が残ること
となる。

【０００５】また、球団側にとっても、人気選手への集
中を避け、より多くの選手を多くの人に知ってもらって
球団全体を盛り上げたいといった意図があるが、上記従
来の被筆記物の場合、これを達成することができない。

【０００６】本発明は、係る実情に鑑みてなされたもの
であって、個人集中を避けて団体全体を盛り上げること
ができる遊戯性を有する遊戯具を提供することを目的と
している。

【０００７】

【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明の遊戯具は、一辺に綴じ代が形成された複数枚
の紙片を具備し、これら紙片のそれぞれには、団体に属
する各個人毎に、その人物の肖像を表示した肖像部と、
その肖像部に合致する人物のサインをもらうサイン部と
が設けられ、これら紙片が団体単位で冊子となされ、各
紙片の肖像部に合致する人物のサインをサイン部にもら
って、団体に属する各個人全員のサインの完成を目指し
て楽しむようになされたものである。また、紙片の少な
くとも一枚のサイン部に、肖像部に合致する人物のサイ
ンがあるものである。

【０００８】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。

【０００９】図１は、遊戯具１の全体構成の概略を示し
ている。

【００１０】すなわち、この遊戯具１は、複数枚の紙片
２を綴じた冊子として構成されている。

【００１１】紙片２は、プロゴルフの選手会であるＪＴ
ＰＣ（日本ツアープレーヤーズクラブ）の会員の中か
ら、前年度の賞金ランキング１位から６０位までのシー
ド権を有する６０名の選手と、生涯賞金と優勝回数によ
ってシード権を有する２名の選手との合計６２名の選手
の数だけ用意される。

【００１２】紙片２の上半部には、各選手の写真を印刷
した肖像部２１が形成されている。肖像部２１の下側に
は、サインをもらうための空白となったサインスペース
２２が設けられている。肖像部２１の左下には前年度の
ランキング順位２３が記載されている。サインスペース
２２の下側には、選手名、平均ストローク、優勝回数、
生年月日、出身地、身長、体重、血液型などのプロフィ
ール２４が記載されている。

【００１３】紙片２の上辺部分には、綴じ代２５が設け
られている。紙片２は、綴じ代２５に設けられた切り取
り線Ｌの位置で切断することで葉書サイズになるように
大きさを設定している。綴じ代２５に設けられた綴じ孔
２０を利用して、上記６２名の選手の数だけ用意した紙
片２が、金具３によって綴じられて遊戯具１が構成され
る。なお、６２枚の紙片２に加えて、表紙、裏表紙、ト
ーナメント年間スケジュール表などの紙片（図示省略）
が一緒になっていても良い。

【００１４】次に、この遊戯具１の使用方法について説
明する。

【００１５】まず、トーナメント会場やゴルフショップ
などでこの遊戯具１を購入し、トーナメントに観戦に行
く。トーナメント会場では、パンフレットもあるが、こ
の遊戯具１の場合、各紙片２に選手の肖像部２１やプロ
フィール２４が載ってあり、コンパクトで持ち運びに便
利なため、パンフレット代わりに使用することができ
る。

【００１６】そして、肖像部２１に一致する選手のサイ
ンをサインスペース２２に集める。遊戯具１の各紙片２
のサインスペース２２に全てサインをもらうためには、
６２名ぶんのサインが必要なため、まず、一回のトーナ
メント観戦だけでは完成させることができない。したが
って、購入者は、６２名ぶんのサインの完成を狙ってト
ーナメント観戦に足を運ぶ回数が多くなり、トーナメン
トが盛り上がることとなる。また、この遊戯具１が普及
すると、トーナメントシーズン以外にサイン会やイベン
トを開催しても集客力を高めることができる。ただし、
選手によっては、ケガや海外進出などの何らかの理由
で、その年度のトーナメントにほとんど参加できないこ
とが判っている場合がある。このような場合、６２名ぶ
んのサインの完成を目指している購入者にとっては、や
る気がなくなってしまうこととなる。したがって、この
ような場合、あらかじめその選手のぶんだけ、サインス
ペース２２に、直筆、またはプリントによるサインをも
らった紙片２としておいても良い。

【００１７】また、以前だと、特定選手に人気が集中し
て結局サインがもらえずに不満が残るといったことにな
るが、この遊戯具１の場合、６２名の各選手に平等にサ
インをもらわなければ完成させることができないので、
一つもサインがもらえずに不満が残るといったことにな
る確率が低くなる。

【００１８】サインする選手にとっては、間に合わせの
紙切れを差し出された場合と違って、遊戯具１の各紙片
２に自分の肖像部２１があり、葉書サイズで手に持ちや
すいため、気持ち良くサインすることができる。特に、
賞金ランキング下位の選手にとっては、賞金ランキング
上位の選手と同じだけサインをする機会が増えるので、
サインする際に自分をアピールして知名度を高めるため
にも役に立つこととなる。

【００１９】この遊戯具１の場合、ＪＴＰＣの各選手の
肖像部２１を有する紙片２を、ひとまとめの冊子として
いるため、選手毎の肖像権の持分などがはっきりせずに
販売利益を分割することが困難になるが、販売利益によ
ってＪＴＰＣに基金を設立するといったことを行えば、
プレー中のケガの治療費や引退後の年金などに運用する
ことができる。したがって、選手にとっては、ただ闇雲
に差し出された物にサインする場合と違い、この遊戯具
１にサインすることによって、自分の保証を得ることが
できるので、快くサインをすることができる。また、サ
インを求める側も、気兼ねせずにサインを求めることが
でき、選手とのコミュニケーションを採り易くなる。

【００２０】このようにしてシーズンを通して遊戯具１
の各紙片２にサインを完成させることで、サイン集めを
楽しみながら選手とともにトーナメントに参加した達成
感を味わうことができる。また、完成させた遊戯具１
は、その記念品としてゴルフファンにとっての貴重な宝
物となる。

【００２１】また、本来この遊戯具１は、このようにト
ーナメントに参加しながらサイン集めを楽しむようにな
されたものであるが、その遊戯性以上に完成させた遊戯
具１の価値は高くなる。したがって、トーナメントに観
戦に行く時間が無いけどサインを完成させた遊戯具１を
手に入れたい場合や、何か特別なトーナメントの大会を
記念してあらかじめサインを完成させた遊戯具１を販売
したい場合などに対応して、あらかじめサインを完成さ
せた遊戯具１を販売しても良い。

【００２２】なお、本実施の形態では、ゴルフ選手の選
手会であるＪＴＰＣを対象とした遊戯具１について述べ
ているが、その他にも、野球、相撲、サッカー、バスケ
ットボール、ホッケー、アメリカンフットボール、ラグ
ビー、バレーボール、陸上競技、自転車競技、レスリン
グ、テニス、モーターバイクレース、カーレース、競
輪、競馬、競艇など、各種スポーツ団体を対象にした遊
戯具１を構成することもできる。モーターバイクレー
ス、カーレース、競馬などの場合、肖像部２１には、選
手以外に実際競技で使用しているモーターバイク、車、
競争馬などであっても良い。また、劇団員、楽団員、歌
舞伎俳優、作家、アナウンサー、人気番組の出演者、ア
ニメキャラクターの声優、映画の出演者、政党の政治
家、芸能プロダクションの所属タレント、レコード会社
の所属歌手などの文化芸術政治団体を対象にした遊戯具
１を構成することもできる。さらに、会社が、自社のサ
ポートしている選手などを対象にして遊戯具１を構成す
ることもできる。さらに、オリンピック、ワールドカッ
プ、オールスターゲームなどのある特定期間にわたって
行われる大会の参加者を対象にした遊戯具１を構成する
こともできる。

【００２３】また、本実施の形態では、各紙片２の綴じ
孔２０を金具３によって綴じて冊子として構成している
が、金具３で綴じずに、規格化された綴じ孔２０を形成
した複数枚の紙片２をまとめただけのものであっても良
い。この場合、金具３で綴じることで冊子として構成す
ることができる。

【００２４】さらに、本実施の形態では、紙片２の上辺
部分に綴じ代２５を設けた縦捲りタイプの遊戯具１とな
っているが、紙片２の側辺部分に綴じ代２５を設けて横
捲りタイプの遊戯具１としたものであっても良い。

【００２５】さらに、本実施形態では、紙片２の大きさ
を略葉書サイズとしているが、この大きさとしては特に
限定されるものではなく、Ａ４サイズ、Ｂ５サイズなど
自由に設定したサイズのもので遊戯具１を構成すること
ができる。また、特に矩形状の紙片２でなくても、円
形、楕円形、その他、その団体にちなんだ形状の外形に
デザインされた紙片２であっても良い。また、紙片２
は、紙以外の材質のものであっても良い。

【００２６】

【発明の効果】以上述べたように、本発明によると、団
体に属する各個人毎に、その人物の肖像を表示した肖像
部と、その肖像部に合致する人物のサインをもらうサイ
ン部とを設け、これら紙片を団体単位で一冊としている
ので、各紙片の肖像部に合致する人物のサインをサイン
部にもらって団体に属する各個人全員のサインの完成を
目指して楽しむことができる。また、サインを完成させ
た後の遊戯具は、貴重な記念品とすることができるし、
紙片毎に分けて部屋に飾ったりすることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】遊戯具の全体構成の概略を示す平面図である。

【符号の説明】

１遊戯具２紙片２１肖像部２２サインスペース（サイン部）

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】一辺に綴じ代が形成された複数枚の紙片
を具備し、これら紙片のそれぞれには、団体に属する各
個人毎に、その人物の肖像を表示した肖像部と、その肖
像部に合致する人物のサインをもらうサイン部とが設け
られ、これら紙片が団体単位で冊子となされ、各紙片の
肖像部に合致する人物のサインをサイン部にもらって、
団体に属する各個人全員のサインの完成を目指して楽し
むようになされたことを特徴とする遊戯具。
【請求項２】紙片の少なくとも一枚のサイン部に、肖
像部に合致する人物のサインがある請求項１記載の遊戯
具。