JPH10277583A - メタン発酵制御方法 - Google Patents

メタン発酵制御方法

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JPH10277583A
JPH10277583A JP8614597A JP8614597A JPH10277583A JP H10277583 A JPH10277583 A JP H10277583A JP 8614597 A JP8614597 A JP 8614597A JP 8614597 A JP8614597 A JP 8614597A JP H10277583 A JPH10277583 A JP H10277583A
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JP
Japan
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methane
specific
hrt
measuring means
sludge
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Application number
JP8614597A
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English (en)
Inventor
Akira Matsunaga
旭 松永
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Meidensha Corp
Meidensha Electric Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Meidensha Corp
Meidensha Electric Manufacturing Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH10277583A publication Critical patent/JPH10277583A/ja
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
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    • Y02WCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
    • Y02W10/00Technologies for wastewater treatment
    • Y02W10/10Biological treatment of water, waste water, or sewage

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  • Biological Treatment Of Waste Water (AREA)
  • Processing Of Solid Wastes (AREA)
  • Purification Treatments By Anaerobic Or Anaerobic And Aerobic Bacteria Or Animals (AREA)
  • Treatment Of Sludge (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 廃棄物を利用したメタン発酵タンク内での異
常発酵(システムフェイリュアー)が起こる兆候を早い
時期に察知して、適切な対策をとることができるメタン
発酵制御方法を提供することを目的とする。 【解決手段】 メタン発酵タンク1にメタン生成速度測
定手段2、濃縮生汚泥投入量測定手段3、濃縮生汚泥の
VS(強熱減量)及びCOD(化学的酸素要求量)測定
手段4、消化汚泥引抜量測定手段5及び消化汚泥VSS
(粗浮遊物質)測定手段6を設置して、各測定手段から
入力される測定データに基づいて演算制御手段7により
比メタン生成活性と有機物容積負荷を演算し、この有機
物容積負荷をCOD容積負荷に換算して比メタン転化率
を求め、この比メタン転化率が目標とする数値範囲内に
あるように制御するようにしたメタン発酵制御方法を提
供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は有機性の廃水とか廃
棄物のメタン発酵制御方法に関し、特にはメタン発生速
度、硝化汚泥の粗浮遊物質(VSS)濃度、基質有機物
濃度及び投入量を測定して、これらをもとにして比メタ
ン生成活性と比メタン生成活性/COD負荷(以下比メ
タン転化率と称する)を算出して、これが実験的に得ら
れた特定の数値の範囲に入るように水理学的滞留時間
(HRT)の制御を行うようにしたメタン発酵制御方法
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】有機性の廃水及び廃棄物を嫌気性処理に
よってメタン発酵を行う場合の制御項目として、温度、
撹拌状態、pH,HRT(水理学的滞留時間),有機物
容積負荷等がある。通常温度と撹拌状態は一定の条件に
設定する。pHは異常が発生した場合に酸やアルカリを
添加することがあるが、通常pH制御は実施しないのが
普通である。
【0003】メタン発酵の制御において、HRT制御は
最も容易であるため、一般的に採用されている。有機物
容積負荷は基質の有機物濃度とか生分解性によって決定
されるので、有機物容積負荷を制御するためには、基質
の性状、例えば有機物組成や有機物濃度に対応してHR
Tを制御することになる。従ってメタン発酵の制御とい
えば、実質的にはHRT制御を指しているのが実状であ
り、基質の性状に応じてHRTをある一定の範囲内に調
整する制御方法が行われている。下水汚泥を基質とする
場合には、通常行われている中温発酵の条件下ではHR
Tを20日〜30日の範囲に調整する。
【0004】ここでメタン発酵について簡単に説明する
と、メタン生成に直接関わるメタン生成菌は、酢酸又は
水素と二酸化炭素を基質にしており、これ以外の基質は
加水分解と有機性生成を経て酢酸,水素,二酸化炭素等
を生成してからメタン化される。ある種のメタン生成菌
はメタノールを直接資化してメタンを生成することが知
られている。
【0005】本出願人は先に特願平6−324159号
により、有機性廃棄物及び廃水を嫌気性処理する際に、
反応槽への原水投入量の指標として、有機物・酢酸資化
性メタン細菌負荷という制御因子を求めて、この制御因
子が適正範囲にあるように原水の流量を調節するように
した嫌気性処理の制御方法を提案した。更に特願平7−
266555号により、基本培地に汚泥消化槽から採取
した汚泥と種汚泥としての消化汚泥を加え、これに基質
としてエタノールを添加し、更に重炭酸ナトリウムを添
加しpHを調整してから適宜の温度条件下でメタンを発
生させるようにしたエタノールを基質としたメタン発酵
方法を提案した。
【0006】これを簡単に説明すると、一般に嫌気性処
理の諸方式における基質投入量の制御は、HRT(水理
学的滞留時間)と有機物容積負荷によって行われる。但
し固形物含量が低い場合には、有機物容積負荷の代わり
にTOC(総有機炭素量),COD(化学的酸素要求
量),BOD(生物化学的酸素要求量)等の容積負荷が
用いられる。
【0007】上記の特願平6−324159号によれ
ば、反応槽に付設された酢酸資化性メタン細菌濃度測定
手段の測定値に基づいて、式を用いて有機物・酢酸資化
性メタン細菌負荷が計算され、この結果から反応槽に対
する原水流量の最適な制御が実施される。特に上記有機
物・酢酸資化性メタン細菌負荷が適正な範囲に入らない
場合には、適正な範囲に入るような原水の流量を計算に
より求めて、原水ポンプの流量を調節する制御が実施可
能となる。
【0008】又、特願平7−266555号によれば、
基質としてエタノールを添加し、更に重炭酸ナトリウム
NaHCO3を添加してpHを調整することにより、エ
タノールを基質としたメタン発酵において低pH条件で
も正常なメタン発酵を進行させることが可能となり、重
炭酸ナトリウムを添加することによって水素と炭酸ガス
からのメタン生成が促進されるとともに、エタノールか
らのVFA生成を促進する作用が得られる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】このようなメタン発酵
の処理においては、処理すべき基質の量とか性状の変化
があり、処理設備の容積に余裕がない場合にはHRTを
一定にした制御では処理が間に合わず、HRTを短縮す
る必要が生じるケースがある。発酵温度の上昇によって
HRTを短縮することが可能であるが、発酵温度の変化
とか有機物過負荷がきっかけとなって、加水分解、酸生
成、メタン生成の速度が不均衡となり、システムフェイ
リュアー(異常発酵)が起こり易くなる。
【0010】このシステムフェイリュアーが起きると、
回復するまでに長時間を要する上、メタン発酵処理設備
の処理能力が低下して対応に苦慮するという不都合が生
じる。従ってHRTを短縮する必要性が生じた場合で
も、発酵温度はなるべく変化させずにシステムフェイリ
ュアーを起こさない程度にHRTを制御する方法があれ
ば、メタン発酵制御方法として用いて有効であるものと
考えられる。
【0011】下水濃縮生汚泥のHRT制御を図8に示す
室内での嫌気性消化実験として行った。実験は遠心濃縮
及び重力濃縮生汚泥を基質として、フィルアンドドロー
方式によりHRTを次第に短縮して実施した。
【0012】図8における1は汚泥消化タンク1、8は
温水、9はインペラー、10は撹拌機、16は外部循環
付き恒温水槽、17は温水循環ポンプ、18は投入基質
容器、19はローラポンプ、20は引抜汚泥容器、21
はローラポンプ、22は有水式ガスホルダ、23は食塩
水、24はガス組成測定器である。
【0013】汚泥消化タンク1の有効容積は10リット
ルであり、消化温度を34℃に設定してインペラー9を
用いて70rpmで連続撹拌を行った。実験期間は最短
でもHRTの1.5倍以上とし、HRTが5日では3週
間とした。表1に濃縮混合生汚泥の平均的化学性状を示
す。
【0014】
【表1】
【0015】この実験において、物質分解の速度は、次
のようにCOD換算して表示した。メタン生成速度は1
(m2/タンク容積(m2)・日)を2.857(kgCO
D/m3・日)とした。酸生成速度はメタン生成速度と揮
発性有機酸(以下VFAと略称する)濃度の変化速度の
和として、VFAは酢酸換算濃度に1.06を乗じてC
OD換算した。加水分解速度は固形物CODの変化速度
として算出した。
【0016】表2に下水濃縮混合生汚泥の半連続消化室
内実験におけるガス発生速度及び物質分解の状況を示
す。
【0017】
【表2】
【0018】遠心濃縮混合生汚泥投入系ではHRT;3
0〜10日の範囲では正常な消化が進行したが、HR
T;5日では時間の経過とともにガス発生速度の低下と
pHの低下及びVFAの上昇が進行し、前記システムフ
ェイリュアーが起きた。一方、重力濃縮混合生汚泥投入
系では、HRT;20日と15日の場合において正常な
消化が進行した。
【0019】図9は異なるHRT条件下における反応速
度を示す。HRT;30〜10日の範囲では、加水分
解、酸生成、メタン生成の速度は三者とも近似してお
り、HRTを短縮すると上昇した。HRT;5日におい
ては時間の経過に伴って酸生成速度とメタン生成速度が
加水分解速度に比例して低下し、三者の反応速度の不均
衡が顕著となった。又、酸生成速度はメタン生成速度よ
り高く、時間の経過とともに両者の差が拡大してVFA
が蓄積する現象がみられた。
【0020】通常の中温消化の許容有機物負荷は3(k
g/m3・日)といわれており、HRT;5日では有機物
容積負荷は7.1(kg/m3・日)で過負荷となる。実
際の消化タンクではHRTを20日以下にすることはま
ずないが、この実験結果から判断すると、HRT;10
日で有機物容積負荷が3.66(kg/m3・日)とな
り、許容有機物負荷を超える場合でも正常な消化が進行
しているといえる。
【0021】HRTを20日から10日に短縮すると、
消化タンクの処理能力は2倍に上昇することになり、実
際には安全を見越してHRT;10日は無理であっても
昇温なしで20日と10日の中間程度までは短縮するこ
とが可能となる。
【0022】投入基質の性状の変化が少ない場合は、一
般にHRTの短縮によって有機物容積負荷が上昇する。
それに伴ってメタン発生速度も上昇するが、加水分解、
酸生成、メタン生成の三者の反応速度の不均衡はメタン
生成速度が最高速度に達する以前から起こるのが普通で
ある。従って反応速度の不均衡の結果として、メタン生
成速度が低下し始める時には既に手遅れとなる。この状
況をより明確に知ることができることを図10と図11
に示す。
【0023】図10は下水汚泥HRT制御実験における
有機物容積負荷と比メタン生成活性の関係をグラフであ
り、下水消化汚泥の比メタン生成活性は、0.04〜0.
11(kgCH4-COD/kgVSS・日)の範囲にあ
ると報告されており、有機物容積負荷が比較的高い範囲
ではこの報告と一致する。比メタン生成活性は有機物容
積負荷と正の相関があり、有機物容積負荷;7.1(k
g/m3・日,HRT;5日)の鎖線で囲まれた部分の2
例を除外して算出した相関回帰式は、 Y=8.156×10-3X+0.0180(R=0.93
78,N=8) であった。有機物容積負荷;7.1(kg/m3・日,H
RT;5日)における鎖線で囲まれた部分は、2〜3週
間経過してシステムフェイリュアーが起きた例である
が、鎖線の外側にあり回帰直線に近い一点ではメタン生
成速度が最高となり、反応速度の不均衡がまだ顕著には
現れていない。
【0024】図11は下水汚泥HRT制御実験における
非電離VFA濃度と比メタン生成活性の関係を示す。遠
心濃縮生汚泥投入系においては非電離VFAが9.2
(mg/l)において比メタン生成活性が最高値を示
し、9.2(mg/l)では比メタン生成活性が低下し
た。
【0025】従ってHRT;5日,有機物容積負荷;
7.1(kg/m3・日)の条件では、第1週は比メタン
生成活性が最高となるが、この時に非電離VFA濃度は
9.2(mg/l)となり、第2週以降は比メタン生成
活性が低下し、非電離VFA濃度が上昇する。非電離V
FA濃度が10(mg/l)以上になるとメタン生成菌
が阻害されるといわれており、この例ではメタン生成速
度が最高になる時期と非電離VFAによるメタン生成菌
の阻害が始まる時期が重なることを示している。
【0026】反応速度の不均衡が起こる一歩手前の状態
でHRTあるいは有機物容積負荷を調整して、メタン生
成速度を最高に維持することができれば処理効率を高め
ることが可能となるが、実際には消化の状態を評価する
適当な指標がないので、このようなHRT制御は従来か
ら実行困難であると考えられていた。
【0027】そこで本発明は上記に鑑みてなされたもの
であって、メタン発酵槽に設置した測定手段から入力さ
れる測定データに基づいて演算式により比メタン生成活
性と有機物容積負荷を演算して比メタン転化率を求め、
この比メタン転化率が目標とする数値範囲内にあるよう
に制御することにより、システムフェイリュアーが起こ
る兆候を早い時期に察知して適切な対策をとることがで
きるメタン発酵制御方法を提供することを目的とするも
のである。
【0028】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の目的を達
成するために、先ず請求項1により、メタン発酵タンク
にメタン生成速度測定手段、濃縮生汚泥投入量測定手
段、濃縮生汚泥のVS(強熱減量)及びCOD(化学的
酸素要求量)測定手段、消化汚泥引抜量測定手段及び消
化汚泥VSS(粗浮遊物質)測定手段を設置して、各測
定手段から入力される測定データに基づいて演算式によ
り比メタン生成活性と有機物容積負荷を演算し、この有
機物容積負荷をCOD容積負荷に換算して比メタン転化
率を求め、この比メタン転化率が目標とする数値範囲内
にあるように制御するようにしたメタン発酵制御方法を
提供する。
【0029】前記比メタン転化率が目標とする数値範囲
から外れた場合には、現在の比メタン生成活性の数値を
固定したまま、比メタン転化率が目標値の範囲に戻るよ
うなCOD容積負荷を算出し、更に有機物容積負荷とH
RTを計算してHRTに基づいた生汚泥投入量と消化汚
泥引抜量を算出し、これらの量を調節することによりH
RT制御を実施する。
【0030】更に請求項3により、UASBタンクにメ
タン生成速度測定手段、基質投入量測定手段、基質のT
OC(総有機炭素量)またはCOD測定手段、グラニュ
ール汚泥容量測定手段及びグラニュール汚泥VSS測定
手段を設置して、各測定手段から入力される測定データ
に基づいて演算式により比メタン生成活性とCOD容量
負荷を演算し、またはTOC容積負荷からCOD容積負
荷に換算して比メタン転化率を求め、この比メタン転化
率が目標とする数値範囲内にあるように制御することを
特徴とするメタン発酵制御方法。
【0031】前記比メタン転化率が目標とする数値範囲
よりも低い場合には、現在の比メタン生成活性の数値は
固定したまま、比メタン転化率が目標値の範囲に戻るよ
うなCOD容積負荷を算出し、更にTOC容積負荷とH
RTを計算してHRTに基づいた基質投入量を算出し、
これらの量を調節することによりHRT制御を実施す
る。
【0032】かかる請求項1記載のメタン発酵制御方法
によれば、比メタン転化率を実験データから定めた値よ
りも高い値になるようにHRTを制御することにより、
タンクを昇温することなく過負荷が原因となって起きる
システムフェイリュアーを未然に防止し、且つ通常のH
RT制御目標値よりも短いHRTでメタン発酵タンクの
運転が可能となる。
【0033】請求項3記載のUASB法の制御によれ
ば、中温UASB法ではシステムフェイリュアーが起き
るかどうかを判断する目安となる比メタン転化率よりも
低下しないようにHRTを制御することにより、過負荷
が原因となって起きるシステムフェイリュアーを未然に
防止し、且つ処理能力を最大限度まで発揮できるHRT
で処理することができる。
【0034】
【発明の実施の形態】以下本発明にかかるメタン発酵制
御方法の具体的な各種実施例を説明する。
【0035】〔実施例1〕比メタン生成活性が有機物容
積負荷に比例することから、有機物容積負荷の高低に関
わりなく、消化タンクのVSSの単位重量から発生する
メタンの量の多少を評価する指標として、比メタン生成
活性/COD容積負荷をとりあげ、これを便宜的に比メ
タン転化率と称する。COD容積負荷は有機物容積負荷
に基質として用いた濃縮生汚泥のCOD/VSの平均値
である1.6を乗じて算出した。
【0036】比メタン転化率は単位重量当たりのVSS
が基質CODをメタンに転化する能力と考えることがで
きる。又、この比メタン転化率が高いほど、メタン菌/
VSSの重量比が高いか、あるいは単位重量当たりのメ
タン菌のメタン生成能力が高いと考えられる。温度が一
定の場合には、比メタン転化率が高いほどメタン菌/V
SSの重量比が高いと考えられる。
【0037】次に比メタン転化率が有機物容積負荷や非
電離VFA濃度の変化に対してどのように応答するか検
討した。図2は下水汚泥消化HRT制御実験における有
機物容積負荷と比メタン転化率の関係を示す。有機物容
積負荷;7.1(kg/m3・日)の鎖線に囲まれた2例
を除外した場合の相関係数は、−0.790であり、有
機物容積負荷が高いほど比メタン転化率は低下する傾向
がみられた。
【0038】有機物容積負荷が1.2〜1.4(kg/m
3・日,HRT;15日〜30日の場合)では、比メタン
転化率は0.013〜0.016(kgVSS-1)の範囲
にあり、有機物容積負荷が2.1〜3.7(kg/m3
日,HRT;20日〜10日の場合)では、比メタン転
化率は0.009〜0.010(kgVSS-1)の範囲に
あった。これに対して有機物容積負荷が7.1(kg/
3・日,HRT;5日)の場合には、比メタン転化率は
第1週は0.006、第2週は0.005、第3週は0.
002(kgVSS-1)と低下している。
【0039】図2から分かるように過負荷によりメタン
生成が阻害される場合は必ずメタン転化率は低下してい
る。又、有機物容積負荷が低いためにメタン生成速度や
比メタン生成活性が低い場合でも比メタン転化率は高く
なっている。
【0040】前記システムフェイリュアーが起きるかど
うかを判断する目安となる比メタン転化率は0.01
(kgVSS-1)と推定することができる。
【0041】図3は下水汚泥消化HRT制御実験におけ
る非電離VFA濃度と比メタン転化率の関係を示す。比
メタン転化率が0.01(kgVSS-1)以上の場合と
0.009〜0.010(kgVSS-1)の場合は、非電
離VFA濃度はそれぞれ0.9〜2.0(mg/l)の範
囲にあった。一方、比メタン転化率が0.006(kg
VSS-1)以下の場合には、非電離VFA濃度は9(m
g/l)以上となり、比メタン転化率が0.009〜0.
010(kgVSS-1)の範囲より低下した場合は非電
離VFAの上昇と関連付けることができる。
【0042】このことから比メタン転化率をメタン生成
の指標として、この比メタン転化率が一定の数値以下に
ならないように制御を実施すればシステムフェイリュア
ーを未然に防止し、且つ通常のHRT制御目標値よりも
短いHRTで消化タンクの運転制御が可能になる。又、
実験結果から判断すると、下水濃縮生汚泥を対象とした
消化では比メタン転化率の目標制御範囲は0.009〜
0.010(kgVSS-1)乃至これよりも高い値に保
つことが必要である。
【0043】図1は上記に基づく比メタン転化率を指標
とした実施例1の汚泥消化制御システムを示し、同図に
おいて1はメタン発酵タンクとしての汚泥消化タンク、
2はメタン生成速度測定手段、3は濃縮生汚泥投入量測
定手段、4は濃縮生汚泥のVS(強熱減量)及びCOD
測定手段、5は消化汚泥引抜量測定手段、6は消化汚泥
VSS測定手段、7は演算制御装置である。
【0044】上記の演算制御手段7は各測定手段から入
力される測定データに基づいて演算式により比メタン生
成活性と有機物容積負荷を演算し、この有機物容積負荷
をCOD容積負荷に換算して比メタン転化率を求め、こ
の比メタン転化率が目標とする数値範囲内にあるように
制御する。
【0045】比メタン転化率が目標とする数値範囲から
外れた場合には、現在の比メタン生成活性の数値は固定
したまま、比メタン転化率が目標値の範囲に戻るような
COD容積負荷を算出し、更に有機物容積負荷とHRT
を計算して、計算したHRTに基づいた生汚泥投入量と
消化汚泥引抜量を算出して、これらの量を調節すること
によりHRT制御を実施する。
【0046】実施例1によれば、下水汚泥消化の制御に
おいて、比メタン転化率を実験データから定めた0.0
09〜0.010(kgVSS-1)乃至これよりも高い
値になるようにHRTを制御することにより、汚泥消化
タンク1を昇温することなく過負荷が原因となって起き
るシステムフェイリュアーを未然に防止し、且つ通常の
HRT制御目標値よりも短い、例えば20日〜10日で
汚泥消化タンク1の運転が可能となる。
【0047】〔実施例2〕比メタン転化率を指標とした
メタン発酵の制御方法が、下水汚泥消化だけでなく、他
のメタン発酵方式でも適用できることを確認するため、
UASB法による室内実験の結果を用いて比メタン転化
率が負荷や非電離VFAの変化に対してどのように応答
するかを検討した。
【0048】有機性廃水の嫌気性処理方法の一つである
上昇流式嫌気性スラッジブランケット法(UASB法,
Upflow anaerobic sludge blanket reactor process)
とは、付着担体を用いないで汚泥自身のペレット状もし
くはグラニュール増殖によって沈降性の優れた嫌気性微
生物を高濃度に反応器に保持して高容積負荷を許容しよ
うとする高速嫌気性処理技術である。
【0049】このUASB法は、基質をUASBタンク
の底部から供給して嫌気性微生物のフロック(汚泥)と
接触させ、有機物の嫌気性分解によって発生したガスを
UASBタンクの上部に設置した気液分離装置により気
液分離してからガスはトラップで凝結水とか気泡が除か
れて放出される一方、処理液はトラップを介して流出さ
せる方法である。ガスが分離した汚泥は沈降性が良く、
高い有機物負荷においてもガス生成量が高いので、良好
な処理性能が得られ、且つ全体的な構造が簡単であると
いう特徴がある。
【0050】UASB法による実験は酢酸を主成分とす
る人工基質を用いて、容積2リットルのUASBタンク
2本により48℃〜51℃の高温条件と34℃〜36℃
の中温条件で行った。TOCからCODの換算は、TO
Cに3.1を乗じて行った。
【0051】図5はUASB法の実験におけるTOC容
積負荷と比メタン生成活性の関係を示している。比メタ
ン生成活性はTOC容積負荷と相関が認められたが、温
度により勾配が異なり、高温UASB法の方が中温UA
SB方よりも勾配が3倍程度高かった。
【0052】中温UASB法においてはTOC容積負荷
が6.3(kg/m3・日)において比メタン生成活性が
低下してシステムフェイリュアーが起きた。
【0053】図6はUASB法による実験におけるTO
C容積負荷と比メタン転化率の関係を示す。TOC容積
負荷が上昇すると、高温発酵では比メタン転化率が上昇
するのに対して、低温発酵では比メタン転化率が低下し
ている。
【0054】図7はUASB法における非電離VFA濃
度と比メタン転化率の関係を示す。中温UASB法では
相関係数が−0.888となり、比メタン転化率が最高
値に対して50%に低下する非電離VFA濃度は17
(mg/l)となった。高温UASB法では比メタン転
化率が最高となる非電離VFA濃度は1.5(mg/
l)であり、これ以上の濃度では比メタン転化率が低下
する傾向がある。特にTOC容積負荷が同じ程度でも発
酵温度によって比メタン転化率が異なるのはメタン菌単
位重量当たりのメタン生成活性とメタン菌の増殖速度が
異なるためと考えられる。
【0055】従って中温UASB法では前記システムフ
ェイリュアーが起きるかどうかを判断する目安となる比
メタン転化率は0.1(kgVSS-1)として、これよ
りも低下しないように制御すればよい。
【0056】図4はUASB法における比メタン転化率
を指標とした制御システムを示す。尚、図1に示した汚
泥消化制御システムと同一の構成部分には同一の符号を
付して表示してある。図4において11はUASBタン
ク、2はメタン生成速度測定手段、12は基質投入量測
定手段、13は基質のTOCまたはCOD測定手段、1
4はグラニュール汚泥容量測定手段、15はグラニュー
ル汚泥VSS測定手段、7は演算制御装置である。
【0057】具体的にはUASBタンク11内のグラニ
ュール汚泥と液相の界面の位置から汚泥相とUASBタ
ンク11の長さとの比率にUASBタンク11の容量を
乗じてグラニュール汚泥容量を算出する。グラニュール
汚泥VSS測定手段15はグラニュール汚泥を採取して
VSSを測定し、演算制御装置7に入力する。演算制御
手段7は各測定手段から入力される測定データに基づい
て演算式により比メタン生成活性とCOD容量負荷を演
算し、またはTOC容積負荷からCOD容積負荷に換算
して比メタン転化率を求め、この比メタン転化率が目標
とする数値範囲よりも低い場合には、現在の比メタン生
成活性の数値は固定したまま、比メタン転化率が目標値
の範囲に戻るようなCOD容積負荷を算出し、更にTO
C容積負荷とHRTを計算して、計算したHRTに基づ
いた基質投入量を算出して、これらの量を調節すること
によりHRT制御を実施する。
【0058】本実施例では、上記比メタン転化率は発酵
条件により異なり、目標値の定型化した設定方法はない
ため、実測データを解析して決定する方法を採用してい
る。実施例2によれば、UASB法の制御において、中
温UASB法ではシステムフェイリュアーが起きるかど
うかを判断する目安となる比メタン転化率は0.1(k
gVSS-1)として、これよりも低下しないようにHR
Tを制御することにより、過負荷が原因となって起きる
システムフェイリュアーを未然に防止し、且つ処理能力
を最大限度まで発揮できるHRTで処理できる。この場
合のHRTは20.5日〜15.0HrでTOC容積負荷
は3.6〜4.9(kg/m3・日)となる。
【0059】高温発酵の場合には、HRTが30〜15
Hr、TOC容積負荷が1.5〜4.9(kg/m3・日)
の範囲ではHRTを時間の経過とともに短縮した場合、
比メタン転化率が0.15〜0.2(kgVSS-1)の範
囲で上昇する傾向がみられ、この範囲では安定した処理
性能が得られる。
【0060】HRTを11.7Hrにしたところ、TO
C容積負荷は6.3(kg/m3・日)となり、比メタン
転化率は高温発酵では0.194(kgVSS-1)であ
ったが、中温発酵では0.051(kgVSS-1)に低
下してシステムフェイリュアーが起きた。
【0061】上記のUASB法と汚泥消化タンク法では
比メタン転化率が一桁異なるのはVSSに含まれるメタ
ン菌数がUASB法の方が多いためであり、比メタン転
化率はメタン菌数と相関があると考えられるので、一般
に測定が困難とされているメタン菌に代えて制御指標と
して用いることができる。
【0062】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明にか
かるメタン発酵制御方法は、メタン発酵槽に設置した測
定手段から入力される測定データに基づいて演算式によ
り比メタン生成活性と有機物容積負荷を演算して比メタ
ン転化率を求め、この比メタン転化率が目標とする数値
範囲内にあるように制御することにより、反応速度の不
均衡が起こる一歩手前の状態でHRTあるいは有機物容
積負荷を調整して、メタン生成速度を最高に維持するこ
とにより、システムフェイリュアー(異常発酵)を早期
に察知して、適切な対策をとることが可能となる。
【0063】特に請求項1,2記載の制御によれば、発
酵温度の変化とか有機物過負荷をきっかけとする加水分
解、酸生成、メタン生成の速度が不均衡となることに起
因するシステムフェイリュアーを防止して、処理すべき
基質の量とか性状の変化があっても比メタン転化率を指
標として通常のHRT制御目標値よりも短いHRTでメ
タン発酵タンクの運転が可能となる。
【0064】更に請求項3,4記載の制御によれば、シ
ステムフェイリュアーが起きるかどうかを判断する目安
となる比メタン転化率よりも低下しないようにHRTを
制御することにより、過負荷が原因となって起きるシス
テムフェイリュアーを未然に防止し、且つ処理能力を最
大限度まで発揮することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】比メタン転化率を指標とした本発明の実施例1
の汚泥消化制御システムを示す概要図。
【図2】下水汚泥消化HRT制御実験における有機物容
積負荷と比メタン転化率の関係を示すグラフ。
【図3】下水汚泥消化HRT制御実験における非電離V
FA濃度と比メタン転化率の関係を示すグラフ。
【図4】比メタン転化率を指標とした本発明の実施例2
の汚泥消化制御システムを示す概要図。
【図5】UASB法におけるTOC容積負荷と比メタン
生成活性の関係を示すグラフ。
【図6】UASB法におけるTOC容積負荷と比メタン
転化率の関係を示すグラフ。
【図7】UASB法における非電離VFA濃度と比メタ
ン転化率の関係を示すグラフ。
【図8】室内での嫌気性消化実験による下水濃縮生汚泥
のHRT制御例を示すグラフ。
【図9】異なるHRT条件下における反応速度を示すグ
ラフ。
【図10】下水汚泥HRT制御実験における有機物容積
負荷と比メタン生成活性の関係をグラフ。
【図11】下水汚泥HRT制御実験における非電離VF
A濃度と比メタン生成活性の関係を示すグラフ。
【符号の説明】
1…汚泥消化タンク 2…メタン生成速度測定手段 3…濃縮生汚泥投入量測定手段 4…濃縮生汚泥のVS(強熱減量)及びCOD測定手段 5…消化汚泥引抜量測定手段 6…消化汚泥VSS測定手段 7…演算制御装置 11…UASBタンク 12…基質投入量測定手段 13…基質のTOCまたはCOD測定手段 14…グラニュール汚泥容量測定手段 15…グラニュール汚泥VSS測定手段

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 メタン発酵タンクにメタン生成速度測定
    手段、濃縮生汚泥投入量測定手段、濃縮生汚泥のVS
    (強熱減量)及びCOD(化学的酸素要求量)測定手
    段、消化汚泥引抜量測定手段及び消化汚泥VSS(粗浮
    遊物質)測定手段を設置して、各測定手段から入力され
    る測定データに基づいて演算式により比メタン生成活性
    と有機物容積負荷を演算し、この有機物容積負荷をCO
    D容積負荷に換算して比メタン転化率を求め、この比メ
    タン転化率が目標とする数値範囲内にあるように制御す
    ることを特徴とするメタン発酵制御方法。
  2. 【請求項2】 前記比メタン転化率が目標とする数値範
    囲から外れた場合には、現在の比メタン生成活性の数値
    を固定したまま、比メタン転化率が目標値の範囲に戻る
    ようなCOD容積負荷を算出し、更に有機物容積負荷と
    HRTを計算してHRTに基づいた生汚泥投入量と消化
    汚泥引抜量を算出し、これらの量を調節することにより
    HRT制御を実施することを特徴とする請求項1に記載
    のメタン発酵制御方法。
  3. 【請求項3】 UASBタンクにメタン生成速度測定手
    段、基質投入量測定手段、基質のTOC(総有機炭素
    量)またはCOD測定手段、グラニュール汚泥容量測定
    手段及びグラニュール汚泥VSS測定手段を設置して、
    各測定手段から入力される測定データに基づいて演算式
    により比メタン生成活性とCOD容量負荷を演算し、ま
    たはTOC容積負荷からCOD容積負荷に換算して比メ
    タン転化率を求め、この比メタン転化率が目標とする数
    値範囲内にあるように制御することを特徴とするメタン
    発酵制御方法。
  4. 【請求項4】 前記比メタン転化率が目標とする数値範
    囲よりも低い場合には、現在の比メタン生成活性の数値
    は固定したまま、比メタン転化率が目標値の範囲に戻る
    ようなCOD容積負荷を算出し、更にTOC容積負荷と
    HRTを計算してHRTに基づいた基質投入量を算出
    し、これらの量を調節することによりHRT制御を実施
    することを特徴とする請求項3に記載のメタン発酵制御
    方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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