JPH10276343A - テレビジョン中継放送の実施方法 - Google Patents

テレビジョン中継放送の実施方法

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JPH10276343A
JPH10276343A JP9080448A JP8044897A JPH10276343A JP H10276343 A JPH10276343 A JP H10276343A JP 9080448 A JP9080448 A JP 9080448A JP 8044897 A JP8044897 A JP 8044897A JP H10276343 A JPH10276343 A JP H10276343A
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JP
Japan
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base station
television
power
television camera
relay broadcast
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Withdrawn
Application number
JP9080448A
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English (en)
Inventor
Takeo Tsutsui
健夫 筒井
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N H K TECHNICAL SERVICE KK
Original Assignee
N H K TECHNICAL SERVICE KK
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Publication date
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02DCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGIES [ICT], I.E. INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGIES AIMING AT THE REDUCTION OF THEIR OWN ENERGY USE
    • Y02D30/00Reducing energy consumption in communication networks
    • Y02D30/70Reducing energy consumption in communication networks in wireless communication networks

Landscapes

  • Details Of Television Systems (AREA)
  • Digital Transmission Methods That Use Modulated Carrier Waves (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 テレビジョン中継放送を行うにあたって、従
来、撮影が行われる領域の内外にある基地局に向けてテ
レビジョンカメラが撮影出力を無線伝送するようにして
いたため、送信電力の制限から、撮影時間が短くなった
り装置が大掛りになるという解決すべき課題があった。
また、混信を防ぐ意味から、多数のテレビジョンカメラ
を使用することができなかった。 【解決手段】 テレビジョン中継放送のために撮影が行
われる領域を複数の領域に分割するとともに、それら分
割された各領域ごとに相互に光ケーブルにより接続され
た基地局を配置し、基地局は、その基地局が配置されて
いる領域内に存在する無線または光方式の送受信機を具
えたテレビジョンカメラに対して撮影出力の送信指令、
制御信号を送信し、かつテレビジョンカメラから送信さ
れた撮影出力を受信するように構成されている。なお、
複数の領域におけるテレビジョンカメラの送信周波数を
同一にした構成では、多数のテレビジョンカメラの使用
が可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、中継現場内に配置
された複数のテレビジョンカメラを使用し、テレビジョ
ンの中継放送を実施する方法に関する。この方法は、特
にゴルフなどスポーツの中継放送に適したものである。
【0002】
【従来の技術】従来、テレビジョン番組においてゴルフ
の中継は、ゴルフ場の内外に待機している中継車もしく
はゴルフ場内外に特別につくった受信基地を基地局と
し、この基地局で電波が受信可能となるような送信電力
を有する送信機を具えた複数のテレビジョンカメラによ
って、プレヤー、解説者あるいは風影などを撮影してい
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】中継用のテレビジョン
カメラ(ハンディカメラ)はバッテリ駆動であるため、
電力を節約するためにはには送信機の送信電力をある程
度犠牲にせざるを得ず、場合によっては全ホールを中継
できないこともあった。また、充分な送信電力で送信す
る電源を確保するためカート上にバッテリを設置するな
ど装備が大掛りとなっていた。
【0004】本発明の目的は、それぞれのテレビジョン
カメラが受信点(上述の例では、基地局としての中継
車)を意識することなく自由に移動でき、全ホールの中
継も可能となるようなテレビジョン中継放送の実施方法
を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明テレビジョン中継放送の実施方法は、テレビ
ジョン中継放送のために撮影が行われる領域を複数の領
域に分割するとともに、それら分割された各領域ごとに
相互に光ケーブルにより接続された基地局を配置し、該
基地局は、その基地局が配置されている領域内に存在す
る無線または光方式の送受信機を具えたテレビジョンカ
メラに対して撮影出力の送信指令、制御信号を送信し、
かつ前記テレビジョンカメラから送信された撮影出力を
受信するように構成されていることを特徴とするもので
ある。
【0006】また、本発明テレビジョン中継放送の実施
方法は、前記テレビジョンカメラから送信される撮影出
力の送信が、OFDM信号の形態をなしていることを特
徴とするものである。
【0007】また、本発明テレビジョン中継放送の実施
方法は、前記基地局が無人の基地局で、該基地局に対し
て、それら各基地局と光ケーブルで接続された有人また
はコンピュータ制御の統括基地局から前記分割された領
域ごとの前記テレビジョンカメラへの前記撮影出力の送
信指令、制御信号を送信するようにしたことを特徴とす
るものである。
【0008】また、本発明テレビジョン中継放送の実施
方法は、前記テレビジョンカメラが無線方式の送信機を
具え、該送信機の送信出力を前記分割された各領域内
で、該領域内の基地局において受信可能な最小限の電力
に低下させることにより、テレビジョンカメラで使用す
る周波数を割当てるにあたって、同一周波数を複数の領
域で使用できるようにしたことを特徴とするものであ
る。
【0009】
【発明の実施の形態】以下に添付図面を参照し、発明の
実施の形態に基づいて本発明を詳細に説明する。図1
は、ゴルフの中継放送(録画して後で放送する場合を含
む)の場合に、本発明に従ってゴルフコースに配置され
る複数に分割された領域(破線の円)と、それら領域内
の基地局と、送信機を具えてそれぞれのプレヤーを撮影
するテレビジョンカメラに代え、個々のプレヤーとを示
している。同図においては、基地局を、各テレビジョン
カメラからの撮影出力を受信するという点に重きをお
き、受信点と記している。
【0010】また、図示のように、各受信点1〜4相互
間は光ケーブルによって接続され、それぞれの受信点
は、全体の受信点を統括する中継車などを含む有人また
はコンピュータ制御の統括受信点とも光ケーブルで接続
され、統括受信点と各受信点との間で映像信号、音声信
号、連絡用音声信号のほか、制御および表示のための各
種信号の授受を行っている。また、図1においては、テ
レビジョンカメラに代えて表しているプレヤーに添え記
された番号1ch〜6chにより、チャンネル番号、す
なわち使用周波数を示している。なお、本例は、複数局
で同一周波数を使用した例となっている。
【0011】以上のようにして行われる、本発明による
ゴルフ中継において、従来方式によるゴルフ中継と比較
して得られる最大のメリットは、細分化された領域ごと
に、本例ではホールごとに受信点を設け、その近辺にい
る、すなわち破線の円内にいるテレビジョンカメラのみ
の撮影出力を受信するようにしているため、各テレビジ
ョンカメラの送信機の送信出力を小さくすることがで
き、従って、バッテリの消耗が少ないため交換なしに長
時間の撮影が続けられることである。
【0012】このように、テレビジョンカメラの送信機
の送信出力を小さくすることができることから、実際の
ゴルフ中継に本発明を適用して実施する場合、送信機に
免許を必要としない小電力のものが使用できる可能性が
でてくる。以下では、このような前提のもとにシステム
の設計を行う。
【0013】免許を必要としない小電力の無線局は、電
波法によって、322MHzを越える周波数を使用する
無線局では、送信アンテナから3mの距離において電界
強度が35μV/m以下、また、322MHz以下の周
波数を使用する無線局では、送信アンテナから3mの距
離において電界強度が500μv/m以下と規定されて
いる。
【0014】いま、実効輻射電力をPe(W)、送信ア
ンテナからの距離をd(m)とすると、電界強度E(V
/m)は(1)式で求められる。
【数1】 この(1)式に、送信周波数が322MHzを越える場
合の条件であるE=35×10-6V/m、d=3mを代
入し、周波数
【外1】 をパラメータとして送信可能な最大実効輻射電力を求め
ると、次の(2)式となる。
【数2】
【0015】それぞれ、縦軸に最大実効輻射電力Pe
(W)を、また横軸に送信周波数(MHz)をとって、
特に、約2000MHz以上の周波数について(2)式
の関係を示したのが図2である。図2から分かるよう
に、最大実効輻射電力Pe(W)は、輻射電力(W)の
みが有効な領域で、周波数(MHz)には殆んど関係し
ない一定値となる。いま、使用可能な周波数範囲700
0MHz(7GHz)で具体的な最大実効輻射電力を求
めると、0.225×10-9Wとなり、この電力で放射
した場合の3m以上の距離に対する電界強度は、次の
(3)式で示される。
【数3】 但し、Pe=0.225×10-9
【0016】この(3)式に基づいて、送信アンテナか
らの距離(m)からその点における受信電界強度(V/
m)を計算し、両者(距離(m)と電界強度(V/
m))の関係を示したのが図3である。ゴルフ中継で、
ロングホールの約半分に相当する250mの距離(図1
におけるテレビジョンカメラと受信点間の最大距離に相
当)における電界強度は0.42μV/mとなる。
【0017】次に、送信周波数に322MHz以下の周
波数を使用する場合について検討する。上述の(1)式
に、送信周波数が322MHz以下の条件であるE=5
00×10-6V/m、d=3mを代入し、周波数〔外
1〕をパラメータとして送信可能な最大実効輻射電力を
求め、これをグラフに示すと図4になる。図4から分か
るように、周波数の高い方から50MHzに近づくにつ
れて最大実効輻射電力が若干増加するがほぼ一定値を呈
し、使用可能な一例の周波数範囲である300MHzで
の最大実効輻射電力は、0.459×10-7Wとなる。
【0018】また、この場合(送信周波数が322MH
z以下の場合)無免許の条件を満足する上述の0.45
9×10-7Wで輻射した場合、ロングホールの約半分に
相当する250mにおける電界強度は、輻射電界のみが
寄与するものとすると、6μV/mとなる。
【0019】なお、本発明においては、テレビジョンカ
メラの撮影出力を基地局に伝送する伝送手段として、上
述のような電波に限らず、赤外線などの光を用いてもよ
い。この場合には、電波法の適用外周波数となって免許
を必要としない。(しかし、これについては実現性が薄
いことを後述する。)
【0020】本発明によるテレビジョン中継放送の実施
方法においては、従来のようにアナログ伝送ではなく、
システムの効率化(必要な等化の精度、回路規模、伝送
ビットレートなどの)とマルチパス干渉の影響を受けに
くくするなど信頼性を高めるため、テレビジョンカメラ
の撮影出力のほか受信点に伝送すべきすべての信号をデ
ィジタル信号とし、好ましくは、OFDMの16値QA
M変調による伝送とする。
【0021】ここでは、上記方式(OFDM−16値Q
AM)において、必要な伝送ビットレートを求める。い
ま、映像のビットレートを15Mbpsとし、音声とシ
ステムに10%を当てるものとすると、16.5Mbp
sのビットレートで伝送する必要がある。また、誤り訂
正として、外符号にリードソロモンRS(204,18
8)、内符号に符号化率3/4の畳み込み符号をそれぞ
れ使用するものとする。これらを総合し、伝送しなけれ
ばならないビットレートは、次の(4)式のように計算
される。
【数4】
【0022】さらに、OFDMのガードインターバル相
当分として、2.5%を割り当てると24.5Mbps
となり、ベースバンドの伝送に必要な帯域幅は、12.
25MHzとなる。無線チャンネルの伝送帯域はこれの
2倍となり、24.5MHzとなるが、16値QAMで
は1Hz当たり4ビットの伝送が可能なため、最終の無
線チャンネルの帯域幅は6.12MHzとなる。
【0023】次に、必要なC/Nを求める。16値QA
M変調のビット誤り率Reは、(5)式で示される。
【数5】 ここで、ηは、1Hz当たりの雑音電力、Ebは、1ビ
ット当たりのエネルギーである。それぞれ横軸にEb/
ηを、縦軸にビット誤り率をとり、(5)式の関係を示
すと図5のようになる。この図5の示すビット誤り率は
ベースバンドのものであり、変調することにより帯域幅
が2倍となるため、雑音電力も2倍となる。従って、必
要なC/Nも3dB増加する。いま、誤り訂正前に必要
なビット誤り率を10-3とすると、必要なEb/ηは
5.8dBである。その結果、最終的に、無線領域で必
要なC/Nは、3dBを加算して8.8dBとなる。
【0024】従って、必要なC/Nは8.8dBである
が、受信機やその他の劣化を保証するため、さらに3d
Bのマージンを加算して11.8dBとする。このこと
は、受信機における受信電力が、この値(11.8d
B)だけ雑音電力より高くなければならないことを意味
している。
【0025】上述したように、OFDM−16値QAM
により伝送するとき、無線周波数帯の占有帯域幅は6.
12MHzであるが、フィルターの帯域幅を考慮し8M
Hzの帯域幅を持つものとする。雑音電力Pnは、帯域
幅をB、温度をT、ボルツマン定数をKとすると、
(6)式で表すことが出来る。 Pn=K・T・B (6) この(6)式から、Pnは(7)式のように計算され
る。 Pn=1.36×10-23 ×300 ×8 ×106 =3.26×10-14W=−104.87dBm (7) 従って、必要な受信電力は、Pnより11.8dB高
い、−93.07dBmとなる。
【0026】この必要な受信電力(−93.07dB
m)と免許不要な小電力の無線局によって輻射された電
波の受信点における受信電力との差から、受信機にとっ
て必要なアンテナ利得が求まる。
【0027】7GHzの周波数の電波を用いた場合にお
ける250m地点までの自由空間損失を求めると、
(8)式のように計算される。
【数6】 また、送信電力(最大実効輻射電力)は、Pt=0.2
25×10-9 W=−73.52dBmであるから、受
信電力は−73.5−97.3=−170.8dBmと
なり、これと必要な受信電力−93.07dBmとの差
が、必要なアンテナ利得となり、これは、77.7dB
である。しかし、この値は実用的なアンテナとして実現
性に乏しく、免許が必要になっても、送信電力の増加に
より必要な受信電力を得るのが現実的である。
【0028】一方、300MHzの周波数の電波を用い
た場合、250m地点までの自由空間損失を求めると、
(9)式のように計算される。
【数7】 送信電力(最大実効輻射電力)は、Pt=0.459×
10-7 W=−43.6dBmであるから、受信電力は
−43.6−69.9=−113.5dBmとなり、こ
れと必要な受信電力−93.07dBmとの差が、必要
なアンテナ利得となり、これは、20.4dBである。
この値は、実現可能な範囲の値であり、免許不要な小電
力の無線局を用いたシステム構成も可能となる。
【0029】上記必要なアンテナ利得として計算した、
7GHzにおける77.7dB、および300MHzに
おける20.4dBは、ともに送受間の距離が250m
の場合についてであって、これより近い場合にはアンテ
ナ利点も当然小さくてよくなり、7GHzの周波数を用
いた場合でも、距離によっては免許不要な小電力の無線
局が使用できることになる。
【0030】ここで、テレビジョンカメラから受信点に
向けた信号伝送に光を用いた場合を検討する。自然界で
もっとも大きい雑音は、太陽光である。太陽光は、0.
137W/cm2 のエネルギーを持っていて、0.1〜
10×10-6mの波長領域を考慮しても、赤外帯域1×
10-6m幅に落ち込むエネルギーは、13.7mW/c
2 となる。一方、光ダイオード(LED)1つの光出
力は2cmの距離で1.7mW/cm2 、250mで
は、15.625nW/cm2 となって、たとえ、これ
を1000個使用しても屋外での実用は難しい。しか
し、この光伝送も屋内の特定用途には実用できる。以上
から、無免許で使用でき、きわめて実施の可能性の高い
伝送方式は322MHz以下の周波数を使用する無線伝
送である。
【0031】以上で無線系の検討を終るが、本発明の一
実施形態においては、以上の検討結果をふまえて、図1
に示したようなゴルフの中継に、322MHz以下の周
波数の電波を6波使用し、破線の円で示される1領域あ
たり送受信機を具えた2台以上のカメラを稼働させる。
前述したように、プレヤーに添え記された番号1ch〜
6chはそのプレヤーを撮影するテレビジョンカメラが
使用するチャンネル番号を示している。また、受信点相
互間は、16芯程度の光ケーブルと電源ケーブルとで接
続する。別に有人もしくはコンピュータ制御の統括基地
局との間の情報伝送にも光ケーブルを使用するものとす
る。
【0032】なお、本発明によるテレビジョン中継放送
の実施方法の要点は、テレビジョン中継放送のために撮
影が行われる領域を複数の領域に分割するとともに、そ
れら分割された各領域ごとに相互に光ケーブルにより接
続された基地局を配置し、該基地局は、その基地局が配
置されている領域内に存在する無線または光方式の送受
信機を具えたテレビジョンカメラに対して撮影出力の送
信指令、制御信号を送信し、かつ前記テレビジョンカメ
ラから送信された撮影出力を受信するように構成されて
いることにある。
【0033】また、上記において、基地局(受信点)は
無人の基地局で、基地局にはそれら各基地局と光ケーブ
ルで接続された有人の例えば中継車などの統括基地局も
しくはコンピュータ制御の統割基地局から、分割された
領域ごとのテレビジョンカメラに撮影出力の送信指令、
制御信号を送信するようになっている。
【0034】次に、各テレビジョンカメラが具えている
送受信機のハードウェアの一構成例を、その動作ととも
に説明する。以下では、カメラと映像・音声信号送信
機、映像・音声信号の送り返し、コマンド受信機で構成
される移動撮影部をワンダー・ルッキー(Wander-Looki
e) と呼ぶ。
【0035】図6は、本発明において使用するワンダー
・ルッキーの一構成例を示している。図6において、1
は映像信号用MPEG2エンコーダ、2は音声信号用M
PEG1エンコーダ、3はマルチプレクサ(MUX)、
4は誤り訂正符号付加およびインターリーブ回路、5は
逆FFT(Fast Fourier Transform)回路、6は16値
QAM回路、7は電力増幅/電力制御/チャンネル制御
回路、8はコマンド受信機、および9は映像・音声信号
の送り返し受信機である。
【0036】それぞれ映像および音声信号用のMPEG
エンコーダ1および2は、それぞれMPEG2およびM
PEG1の規格、すなわち、ISO/IEC13818
−2(映像)、13818−3(音声)および1381
8−3(システムズ)の規格に従ってディジタル映像お
よび音声信号の帯域幅を圧縮する。帯域圧縮された映像
および音声信号に加え、ワンダー・ルッキー識別信号
(ワンダー・ルッキーID)をMUX3において多重化
し、得られた多重信号を、その信号に誤り訂正符号を付
加し、インターリーブ(周波数の入れ替え)を行う誤り
訂正符号付加およびインターリーブ回路4に供給する。
【0037】誤り訂正符号付加およびインターリーブ回
路4において、まず、誤り訂正外符号は、短縮化リード
ソロモン(204,188)とする。短縮化リードソロ
モン符号は、リードソロモン(255,239)符号化
器の入力データ188バイトの前に、51バイトの
「0」を付加し、符号化後に先頭の51バイトを除去す
ることにより生成される。同期バイトについてもすべて
符号化の対象とする。リードソロモン(255,23
9)符号の多項式は、次の(10)式および(11)式
に示す通りとする。 符号生成多項式:g(x)= (x+λ0) (x+λ1) (x+λ2) --- (x+λ15) (10) 体生成多項式: P(x)= x8+ x4+ x3+ x2+ 1 (11)
【0038】インターリーブについては、図7に示す1
2パスの畳み込みインターリーブを使用する。MPEG
2のトランスポートストリームの同期信号は、反転、非
反転にかかわらず、受信側で誤り訂正符号の検出を容易
にするため、遅延が無いパス0を通過するよう回路設定
する。各パスには17バイトのFIFOを単位として、
パス番号が増加する毎にFIFOも1単位ずつインター
リーブ側では増加し、受信点、すなわちデインターリー
ブ側では減少するように構成される。
【0039】また、誤り訂正内符号は、拘束長7、符号
化率1/2の畳み込み符号を間引き使用する。生成多項
式は、次の(12)および(13)式に示す通りとす
る。 G1(x) =x6+ x5+ x4+ x3+ 1 (12) G2(y) =y6+ y4+ y3+ y + 1 (13) これら(12),(13)式に関し、間引きの方法は、
3ビットの入力により得られたG1 (x)の第1、第3
生成出力、G2 (y)の第1、第2生成出力を使用し、
I=X1 1 ,Q=Y1 3 としてマッピングするもの
とする。
【0040】以上の処理が行われた信号は逆FFT(I
FFT)回路5に供給されてOFDMされる。このIF
FTおよび受信側のFFTには、フランステレコム社の
12ビット精度をもつ、FT−VD−FFT8K−5を
使用するものと仮定する。この場合、16値QAM変調
を行うためには、IFFTの虚数部出力と実数部出力共
2ビットの分解能が必要である。従って、キャリア数
は、10ビット相当の1024本が理論上の上限であ
り、そのため、シンボル周波数は、次の(14)式とな
り、 6.12 MHz÷1024=5.977KHz (14) シンボル時間は167.3マイクロ秒である。
【0041】前述したように、電波の最大到達距離を2
50mとすると、電波伝播に必要な時間は、0.833
×10−6秒である。従って、マルチパスの最大遅延時
間も1マイクロ秒以下となり、ガードバンドも1マイク
ロ秒あれば良い。ほとんどのシンボル時間は、正味の信
号伝送に使用することができることとなる。
【0042】OFDMされた信号は、16値QAM変調
器に供給され、直交振幅変調された信号となる。この変
調は、中間周波の70MHzで行うものとし、300M
HZ帯に周波数変換(図示せず)して後、電力増幅器7
(これには、電力制御、チャンネル制御機能が含まれ
る)で増幅し、アンテナに給電する。アンテナは水平面
内無指向とする。
【0043】以上において、妨害波が多い場合には、C
DM方式(スプレッド・スペクトラム方式)もあわせて
使用することを考慮する。
【0044】また、本発明においては、領域(例えば、
図1において破線の円で示される領域)内の基地局にお
いて受信可能な最小限の電力に低下させることにより、
隣接領域間での混信が抑制されるため、複数の領域で同
一の周波数を使用するテレビジョンカメラを配置してシ
ステムを構成することができる。なお、図1に示した例
においても、この構成となっている。
【0045】
【発明の効果】本発明によれば、テレビジョン中継放送
を実施するにあたり、以下のように数多くの利点が得ら
れる。 各テレビジョンカメラの送信機の動作周波数、電界
強度、空きチャンネルの混信状況、分割された他の領域
のテレビジョンカメラの稼働状況が各受信点で把握さ
れ、自動的にチャンネルや送信電力が制御されるため、
テレビジョンカメラは受信点を意識することなく中継範
囲内を自由に移動できる。 受信点は、ローカル条件のみを考慮して、スタイミ
ーにならない最良の点を選定することができる。 各テレビジョンカメラ側の送信電力が微少なため、
送信機部での電力消費がほとんど無く、電池が長持ち
し、同じチャンネルを複数のテレビジョンカメラで共用
できる。 受信点をすべてのホールに設置すれば、テレビジョ
ンカメラの台数を増やすことなく、ゴルフの全ホール中
継が可能となる。 システムが全テレビジョンカメラの動作状況や混信
状況を把握できるため、混信や受信不良を、事前に回避
するようにして、システムの信頼度を高めることができ
る。 各受信点間には、光ケーブル1束と受信点用電源ケ
ーブル1本の布線でよく、セッティング・撤収が簡単に
なる。 OFDMを用いるためマルチパス干渉に強い。 システムがコンパクトになるため、システム・コス
ト、運用コストがともに安価となる。 免許を必要としない。
【図面の簡単な説明】
【図1】ゴルフの中継放送の場合に、本発明に従ってゴ
ルフコースに配置される複数に分割された領域と、それ
ら領地内の基地局と、送信機を具えてそれぞれのプレヤ
ーを撮影するテレビジョンカメラに代え、個々のプレヤ
ーとを示している。
【図2】免許を必要としない無線局について、送信周波
数と最大実効輻射電力の関係を、約2000MHz以上
の周波数について示している。
【図3】7000MHzにおいて最大実効輻射電力0.
225×10-9Wの電力で送信アンテナから電波放射を
したとき、アンテナからの距離とその地点における電界
強度の関係を示している。
【図4】免許を必要としない無線局について、送信周波
数と最大実効輻射電力の関係を、約322MHz以下の
周波数について示している。
【図5】16値QAM変調の場合における、Eb/η
(Ebは1ビット当たりのエネルギー、7は1Hz当た
りの雑音電力)とビット誤り率の関係を示している。
【図6】本発明において使用するワンダー・ルッキーの
一構成例を示している。
【図7】インターリーブの動作を、インターリーブ側お
よびデインターリーブ側について示している。
【符号の説明】
1 映像信号用MPEG2エンコーダ 2 音声信号用MPEG1エンコーダ 3 マルチプレクサ(MUX) 4 誤り訂正符号付加およびインターリーブ回路 5 逆FFT回路 6 16値QAM回路 7 電力増幅/電力制御/チャンネル制御回路 8 コマンド受信機 9 映像・音声信号の送り返し受信機

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 テレビジョン中継放送のために撮影が行
    われる領域を複数の領域に分割するとともに、それら分
    割された各領域ごとに相互に光ケーブルにより接続され
    た基地局を配置し、該基地局は、その基地局が配置され
    ている領域内に存在する無線または光方式の送受信機を
    具えたテレビジョンカメラに対して撮影出力の送信指
    令、制御信号を送信し、かつ前記テレビジョンカメラか
    ら送信された撮影出力を受信するように構成されている
    ことを特徴とするテレビジョン中継放送の実施方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のテレビジョン中継放送の
    実施方法において、前記テレビジョンカメラから送信さ
    れる撮影出力の送信は、OFDM信号の形態をなしてい
    ることを特徴とするテレビジョン中継放送の実施方法。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載のテレビジョン中
    継放送の実施方法において、前記基地局は無人の基地局
    で、該基地局に対して、それら各基地局と光ケーブルで
    接続された有人またはコンピュータ制御の統括基地局か
    ら前記分割された領域ごとの前記テレビジョンカメラへ
    の前記撮影出力の送信指令、制御信号を送信するように
    したことを特徴とするテレビジョン中継放送の実施方
    法。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3のいずれか1項記載のテ
    レビジョン中継放送の実施方法において、前記テレビジ
    ョンカメラは無線方式の送信機を具え、該送信機の送信
    出力を前記分割された各領域内で、該領域内の基地局に
    おいて受信可能な最小限の電力に低下させることによ
    り、テレビジョンカメラで使用する周波数を割当てるに
    あたって、同一周波数を複数の領域で使用できるように
    したことを特徴とするテレビジョン中継放送の実施方
    法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7030910B2 (en) * 2000-09-07 2006-04-18 Sony Corporation Wireless camera

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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