JPH10275211A - 画像の特徴データ作成装置及び方法並びに画像データの検索装置及び方法 - Google Patents

画像の特徴データ作成装置及び方法並びに画像データの検索装置及び方法

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JPH10275211A
JPH10275211A JP9078651A JP7865197A JPH10275211A JP H10275211 A JPH10275211 A JP H10275211A JP 9078651 A JP9078651 A JP 9078651A JP 7865197 A JP7865197 A JP 7865197A JP H10275211 A JPH10275211 A JP H10275211A
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JP
Japan
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image
image data
feature
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Application number
JP9078651A
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English (en)
Inventor
Masaru Saito
勝 斉藤
Tetsuzo Kuragano
哲造 倉賀野
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 データベースを構築する作業にはかなりの労
力を要するし、また実際の検索時には検索者の主観が支
配的になり正確な検索を行うにはかなりの時間を要して
しまうことがあった。 【解決手段】 特徴抽出部3は、比較の基準となる標準
タイヤの画像の特徴データを作成すると共に、対象とな
るタイヤ痕の画像の特徴データを作成する。大容量ディ
スク状記録媒体8は、特徴抽出部3からの上記標準タイ
ヤの画像の特徴データを蓄積している。照合部10は、
特徴抽出部3からの上記対象となるタイヤ痕の画像の特
徴データと上記HDD8からの上記標準タイヤの画像の
特徴データとを比較して上記対象となる画像に類似した
上記標準タイヤの画像を検索する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像の部分的な特
徴を示す特徴データを作成する画像の特徴データ作成装
置及び方法並びに比較の対象となる画像の特徴データと
基準となる画像の特徴データとを照合し、対象となる画
像に類似した画像を基準となる画像から検索する画像デ
ータの検索装置及び方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、車による犯罪が増加し、その被害
は後を絶たない。そのため、一刻も早く犯人を割り出
し、捜索、逮捕に結び付けるためには、現場に残された
タイヤ痕から迅速に車を断定する必要がある。
【0003】現在このタイヤ痕からの車の断定は、現場
に残されたタイヤ痕をカメラにより撮影して、データベ
ース上に登録された数万とある標準タイヤのトレッドー
パターンと比較することによって行われている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、データベー
スを構築する作業にはかなりの労力を要するし、また実
際の検索時には検索者の主観が支配的になり正確な検索
を行うにはかなりの時間を要してしまうことがあった。
【0005】先ず、標準タイヤの特徴をデータベース化
する場合、次の表1に示すような「溝の特徴」、「溝
数」、「パターンの形状」等の入力分野と、それぞれの
分類、例えば入力分野が「溝の特徴」の場合には1:
「溝が山型」、:「溝が波型」、3:「溝が直線」・・
・10「その他」を用意しておき、人が判断して分類し
ていた。そして、これらの情報をキーにして複合検索
し、目的の情報を得ていた。
【0006】
【表1】
【0007】例えば、「パターンの形状」から“4角形
の特徴形状があるもの”を検索すると、4角形の特徴形
状を持つすべてのタイヤが候補となってしまい、各々の
4角形が持つ“長方形”、“正方形”、“台形”等の特
徴は検索対象にはならなかった。このため、上記の特徴
を複数指定して複合検索しても、十分な検索効果が得ら
れず、最終的には絞り切れていない候補群から、人の主
観によって判断していた。
【0008】特に、タイヤが図9の(A)〜(C)に示
すような複雑なトレッドパターンを持つ場合には、上記
表1に示したような各入力分野毎には簡単に分類でき
ず、「その他」として分類され、検索が困難になってし
まっていた。
【0009】このほか、人が判断してタイヤを分類する
ため、例えば「溝が山型」であるのか、「溝が波型」で
あるのか、分類が曖昧となる場合があった。たとえデー
タベースを構築する基準を一定にしても、通常、検索は
複数の人間が各々の基準で検索条件を設定するため、検
索条件が曖昧となり、目的の情報を得られないこともあ
った。
【0010】また、画像自体を照合して検索する方法も
考えられるが、この方法だと照合する画像間の大きさ、
方向、領域が一致し、ほとんど同じ画像間でなければ検
索できなかった。しかし、タイヤは共振音を防ぐため、
回転方向に少しずつトレッドパターンを変更してあった
り、様々なサイズがあり、同一のタイヤでさえこの方法
では検索することが難しい。さらに、間接的情報である
タイヤ痕との照合はほとんどできない。
【0011】本発明は上記実情に鑑みてなされたもので
あり、比較の基準となる物体、例えば標準タイヤの特徴
を客観的にデータ化する画像の特徴データ作成装置及び
方法の提供を目的とする。
【0012】また、本発明は、上記画像の特徴データ作
成装置及び方法により作成された比較の基準の画像の特
徴データをデータベース化し、比較の対象となる対象物
の画像に歪みや傷があったり、断片的であったりしても
容易に目的の情報を検索できる画像データの検索装置及
び方法の提供を目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明に係る画像の特徴
データ作成装置は、上記課題を解決するため、曲線抽出
手段が画像データより抽出した曲線を数値化手段が等間
隔に分割してから直交変換して数値化するので、比較の
対象となる物体の特徴を客観的にデータ化できる。
【0014】また、本発明に係る画像の特徴データ作成
方法は、上記課題を解決するため、曲線抽出工程が画像
データより抽出した曲線を数値化工程が等間隔に分割し
てから直交変換して数値化するので、比較の対象となる
物体の特徴を客観的にデータ化できる。
【0015】本発明に係る画像データの検索装置は、上
記課題を解決するために、基準特徴データ蓄積手段に蓄
積されている基準特徴データと、対象となる画像データ
の特徴を表す対象画像特徴データとを照合手段で比較
し、上記対象となる画像データに類似した上記基準特徴
データを検索するので、対象となる画像データに傷等が
あっても客観的な検索を実現できる。
【0016】また、本発明に係る画像データの検索装置
は、上記課題を解決するために、基準特徴データ蓄積工
程により蓄積されてた基準特徴データと、対象となる画
像データの特徴を表す対象画像特徴データとを照合工程
で比較し、上記対象となる画像データに類似した上記基
準特徴データを検索するので、対象となる画像データに
傷等があっても客観的な検索を実現できる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る画像の特徴デ
ータの作成装置及び方法並びに画像データの検索装置及
び方法の実施の形態について図面を参照しながら説明す
る。
【0018】この実施の形態は、犯罪現場に残された被
疑タイヤ痕のトレッドパターンの特徴とデータベースに
蓄積された標準タイヤのトレッドパターンの特徴を照合
することにより被疑タイヤ(車両)に類似した標準タイ
ヤを検索する図1に示すような被疑タイヤ検索装置であ
る。
【0019】この被疑タイヤ検索装置は、上記特徴デー
タの作成方法を適用して比較の基準となる標準タイヤの
画像の特徴データを作成すると共に、対象となるタイヤ
痕の画像の特徴データを作成する特徴抽出部3と、この
特徴抽出部3からの上記標準タイヤの画像の特徴データ
を蓄積している例えばハードディスクドライブ(HD
D)のような大容量ディスク状記録媒体8(以下、HD
D8とする。)と、上記特徴抽出部3からの上記対象と
なるタイヤ痕の画像の特徴データと上記HDD8からの
上記標準タイヤの画像の特徴データとを比較して上記対
象となる画像に類似した上記標準タイヤの画像を検索す
る照合部10とを有して成る。
【0020】この被疑タイヤ検索装置は、HDD8に特
徴データを登録し、データベースを構築するデータベー
ス構築系と、照合部10を用いてデータの検索を行うデ
ータ検索系に大きく分けることができる。
【0021】先ず、データベース構築系の構成について
説明する。このデータベース構築系は、未使用のタイヤ
の画像を取り込むスキャナやディジタルカメラのような
画像入力部1と、標準タイヤの型番、製造会社、装着車
両等の属性を入力する属性入力部2と、上記特徴抽出部
3と、画像入力部1、属性入力部2及び上記特徴抽出部
3からの各入力データをHDD8に登録する登録部7
と、HDD8とにより構成され、図中実線で接続してい
る。さらに、特徴抽出部3内部には、画像入力部1で取
り込まれたタイヤ画像から非対称、6角形、溝が無い等
タイヤの特徴を表現する言葉を選択して入力する言語入
力部4と、上記タイヤ画像から特徴を表す曲線を抽出す
る曲線抽出部5と、この曲線抽出部5で抽出された曲線
を等間隔で分割し、この分割曲線を直交変換して数値化
する数値化部6とが備えられている。
【0022】次に、データ検索系の構成について説明す
る。このデータ検索系は、例えば犯罪現場に残されたタ
イヤ痕を写し出した対象画像を取り込むスキャナやディ
ジタルカメラのような対象画像入力部9と、言語入力部
4と曲線抽出部5と数値化部6とからなる上記特徴抽出
部3と、この特徴抽出部3からの対象画像の特徴データ
とHDD8に蓄積された標準タイヤの特徴データとを比
較して対象となるタイヤの画像データに類似した上記標
準タイヤの特徴データを検索する照合部10と、この照
合部10での検索結果を表示する検索結果表示部11と
により構成され、図中破線で接続している。
【0023】以下、この被疑タイヤ検索装置の動作につ
いて図2〜図7を参照しながら説明する。
【0024】先ず、上記データベース構築系の全体的な
動作について説明する。画像入力部1で入力される標準
タイヤ画像は未使用のタイヤ画像であり、この未使用の
タイヤ画像を見ながら操作者は、図2のステップS1で
例えばキーボードやマウス等の入力デバイスを備える属
性入力部2より上記属性を入力する。また、これと同時
に操作者はキーボードやマウス等の入力デバイスを備え
た言語入力部4を使ってタイヤの上記特徴を言語として
入力する。また、操作者は、ステップS2で上記未使用
のタイヤ画像を見ながら特徴となる部分を例えばマウス
等のポインティングデバイスを用いて曲線として指定し
曲線抽出部5を使って抽出する。この曲線抽出部5から
の曲線は後述するように数値化部6により等間隔に分割
され、直交変換されて数値化されてからステップS3に
示すように、登録部7を介して上記属性データや画像デ
ータそのものと共にHDD8に登録される。これらの操
作をステップS4で登録終了となるまで、タイヤから得
られる特徴毎に繰り返し、タイヤの複数の情報をデータ
ベースに格納する。
【0025】言語入力部4でタイヤの特徴を表現する言
葉を選んで入力するのは、検索する候補を絞り、照合確
度を高めるためである。検索の対象となるタイヤ痕等は
タイヤから間接的に生成されるものであり、断片的であ
ったり、不鮮明であることが多い。不鮮明ながら、例え
ばタイヤのトレッドパターンが非対称であることが分か
れば、これはタイヤの大きな特徴であるので、照合する
候補を大幅に絞ることができ、照合確度を高めることが
できる。もしも、タイヤの特徴を表現する言葉が見あた
らなければ、特に指定しなくてもよい。
【0026】上記図2のステップS2に示した部分的な
特徴の抽出は、図3に示すフローに細分化できる。この
部分的な特徴の抽出は、図1の曲線抽出部5と数値化部
6が行う。
【0027】曲線抽出部5では、タイヤの溝部分等、特
徴的な部分を自由曲線で表現する。曲線式はどのような
表現方法でも良いが、制御性を考えてここでは次の
(1)式で表せる3次のベジエ曲線B(u)を用いる。
【0028】
【数1】
【0029】この3次のベジエ曲線B(u)は、任意の
間隔で設定された複数の節点で区切られる複数の曲線セ
グメントをパラメトリックな空間曲線として表現してい
る。ここで、tは一方の節点から曲線セグメントに沿う
方向に他方の節点に至るまでの間に、0≦t<1で表さ
れるように値0から値1まで変化するパラメータであ
る。この3次のベジエ式で表される曲線は、本件出願人
が特開平1−277968号公報、特開平1−2779
69号公報によって開示するように、シフト演算子Eに
よって複数の節点に制御点を指定し、この制御点を直感
的に動かすことで簡単に修正できる。
【0030】実際には、図3のステップS11で画像入
力部1から入力したタイヤ画像からタイヤの溝部分を通
過し、連続するn本のベジエ曲線群Bを操作者が図4に
示す流れで手動選択し曲線抽出部5を使って抽出する。
【0031】すなわち、図4のステップS21で特徴点
の設定を例えばマウスを使って開始し、ステップS22
で特徴となる形状を持つ図5に示すようなトレッドパタ
ーン部分上に例えばa,b,c,d及びe点のように複
数の特徴点を入力する。この複数の特徴点はステップS
23で記憶される。そして、ステップS24で特徴点の
入力が終了したと判断すれば、ステップS25で上記
a,b,c,d及びe点の特徴点をベジエ曲線で結ん
で、5本の曲線群を抽出する。
【0032】数値化部6では、曲線抽出部5で得られた
曲線群を図3のステップS12で、均等な長さの線分群
に置き換える。均等な長さの線分群の生成方法は、ま
ず、各ベジエ曲線のパラメータを均等にふり、M等分
し、m+1個の(2)式に示すような点列A(i)得
る。
【0033】
【数2】
【0034】ここで、1本の3次ベジエ曲線の表現力は
そう高くないので、m=10程度で十分である。これを
繰り返し、例えば図6の(A)のような曲線群全体のm
n+1個の図6の(B)に示す点列Cを得る。この点列
間は図6の(B)に示すように均等な長さになっておら
ず、ステップS13でこれを揃える。各点間を結んでで
きる線分全体の道のりLは、
【0035】
【数3】
【0036】で計算される。ここで目的の分割数rを
【0037】
【数4】
【0038】から決定する。この(4)式でdは一本の
線の長さを示す。
【0039】次に、図1の数値化部6で図3のステップ
S14に示すように直交変換、例えばフーリエ変換を行
う。通常、高速フーリエ変換をするため、上記分割数r
を上記(4)式を満たしながら、2のべき乗(512、
1024等)と決定する。次に、各iに対して
【0040】
【数5】
【0041】を満たすようなkiが一意に決定できる。
そして、
【0042】
【数6】
【0043】から、大きさ1の2次元ベクトル群Vが求
められる。このベクトル群Vは、元の曲線群とは大きさ
が異なり、標本か誤差を含んでいるが、この発明では次
に示すフーリエ変換で吸収できるためこのまま扱う。
【0044】すなわち、ステップS14で
【0045】
【数7】
【0046】によりフーリエ変換し、ステップS15で
【0047】
【数8】
【0048】によりスペクトル計算を行いスペクトルS
を求める。このスペクトルがこの形状の特徴であり、大
きさ、方向、周期の開始点等に依存しない特徴量にな
る。類似形状間ではスペクトルは近い値を示すので、こ
の数値を上記図1のステップS3でHDD8に登録部7
を介して登録する。
【0049】すなわち、登録部7では、画像入力部1、
属性入力部2、言語入力部4からの入力データと、曲線
抽出部5からの数値化部6を通した特徴表現の数値をH
DD8に登録する。ここで、言語入力部4による特徴表
現、数値化部6による数値は複数個登録できるようにし
ておく。
【0050】次に、上記データ検索系の全体的な動作に
ついて説明する。このデータ検索系では、上記データベ
ース構築系と同様にして、対象画像入力部9から入力さ
れたタイヤ痕画像のような対象画像を見ながら、図7の
ステップS31で操作者が言語入力部4から特徴を言葉
で表現する。
【0051】また、上記図2のステップS2と同様なス
テップS32により上記対象画像から部分的な特徴を抽
出する。ここでの特徴抽出処理は、図3〜図5を用いて
説明した手順と同様の手順により行われる。すなわち、
曲線抽出部5で抽出された曲線を数値化部6で数値変換
した数値データを特徴データとして用いる。
【0052】実際には、上記ステップS31で得られた
言語入力部4からの言葉による特徴データを用いて、ス
テップS34により検索の対象を絞り込んでいる。これ
は、上述したように、検索の対象となるタイヤ痕等はタ
イヤから間接的に生成されるものであり、断片的であっ
たり、不鮮明であることが多いので、不鮮明ながらも、
例えばタイヤが非対称であることが分かれば、これはタ
イヤの大きな特徴であるので、照合する候補を大幅に絞
ることができ、照合確度を高めることができるからであ
る。
【0053】次に、照合部10では、ステップS35に
より数値化部6で得られた曲線の特徴を表現したスペク
トルと、HDD8にデータベース化された標準タイヤの
特徴データとを比較し、ステップS35で類似度を計算
する。一般的に上記スペクトルのうち、低域成分ほど曲
線群の概略の特徴を、また、高域成分になるほど曲線群
の細部を表現しているといえる。比較のデータは、間接
的に得られるタイヤ痕であるので、歪みや傷があると予
想される。このため、細部を表現している高域成分は比
較せず、概略を表している低域成分のみを比較する。
【0054】すなわち、このステップS35では、HD
D8に登録されているスペクトルSiと、タイヤ痕から
求められたスペクトルStを比較するため、
【0055】
【数9】
【0056】を用いて評価し、類似度Eiを求める。こ
のとき、aの値により低域フィルタをかけている。通常
a=10〜20程度の値を選ぶ。この類似度Eiの値が
小さいほうがスペクトルの差が少なく、より類似してい
るといえる。
【0057】画像入力部1からの標準タイヤに複数の特
徴を登録してある場合、その特徴の数だけ類似度が計算
されるが、この中で一番小さいものをタイヤ痕とタイヤ
Tjの類似度Fjとする。すなわち、類似度Fjは、
【0058】
【数10】
【0059】で示すように、対象画像入力部9からの対
象画像に曲線抽出部5で複数の曲線群Dkが得られた場
合、各々の曲線群Dkとタイヤの類似Ejkを求め、そ
れを加算してタイヤとタイヤ痕の類似度Fjを求める。
【0060】
【数11】
【0061】このようにして得られた類似度Fjを昇順
にソートし、照合結果としてステップS36で検索結果
表示部11に表示する。ここでの表示は、目的の画像で
あるか否かがステップS37で操作者により選択される
までステップS38で次の候補を表示しながら繰り返さ
れる。
【0062】このように、上記被疑タイヤ検索装置は、
データベース構築時に、例えば画像の露光が悪い、タイ
ヤが光る、未使用のタイヤに線が引いてある、画像が傾
いている、大きさが異なる等、データの品質が悪くて
も、これを吸収し、人間が介在する曖昧さを排除したデ
ータベースを構築できる。
【0063】また、データ検索時には、部分的な情報か
ら検索可能である。また、画像の大きさに依存せず検索
可能である。また、対象形、相似形の画像でも検索可能
である。また、サイズの違いのタイヤも検索可能であ
る。また、タイヤ痕の状態が悪くても検索可能である。
また、言語表現の特徴と組み合わせることで、検索精度
を上げることが可能である。また、微妙に異なるタイヤ
パターンでも検索可能である。さらに、複数の特徴を組
み合わせて検索精度を上げることが可能である。
【0064】なお、この被疑タイヤ検索装置は、データ
ベース構築系とデータ検索系とを例えば有線回線を介し
てネットワーク接続し、図8に示すようにシステム的に
接続してもよい。
【0065】すなわち、図1に示したデータベース構築
系と同様のデータベース構築装置20を中央本部に設置
し、データ検索系と同様のデータ検索装置301・・・
30nを各地方部に設置する。ここで、データ検索装置
301・・・30nはそれぞれ、特徴抽出部321・・・
32nと、照合部361・・・36nとを備えている。特
徴抽出部321・・・32nには、言語入力部331・・
・33nと、曲線抽出部341・・・34nと、数値化部
351・・・35nが備えられる。また、照合部361
・・36nには、類似度判定部371・・・37nと、言
語照合部381・・・38nが備えられる。
【0066】例えば照合部361の類似度判定部371
は図7に示したステップS35での類似度判定を行う。
また、言語照合部381では図7に示したステップS3
4での言葉による絞り込みを行う。
【0067】ここで、データベース構築装置20と各デ
ータ検索装置間では、ネットワークを用いてのデータ配
布を行うのではなく、例えば光磁気ディスクを用いてデ
ータの配布を行ってもよい。
【0068】さらに、画像データより特徴を表す曲線を
抽出する工程と、この工程で抽出された曲線を等間隔で
分割してから直交変換する工程とを備えて成るプログラ
ムを光磁気ディスク等の記録媒体に記録して新たにデー
タベースを構築することも可能である。
【0069】この場合、上記記録媒体に、上記プログラ
ムにより生成された特徴データを記録しておいてもよ
い。
【0070】なお、本発明は上記実施の形態にのみ限定
されるものではなく、例えば、植物図鑑、印鑑の照合、
或いは靴底のデータベース化と、検索に適用されてもよ
い。
【0071】
【発明の効果】本発明に係る画像の特徴データ作成装置
は、比較の基準となる物体、例えば標準タイヤの特徴を
客観的にデータ化できる。
【0072】また、本発明に係る画像の特徴データ作成
方法は、比較の基準となる物体、例えば標準タイヤの特
徴を客観的にデータ化させることができる。
【0073】本発明に係る画像データの検索装置は、検
索の対象となる対象物の画像に歪みや傷があったり、断
片的であったりしても容易に目的の情報を検索できる。
【0074】また、本発明に係る画像データの検索方法
は、検索の対象となる対象物の画像に歪みや傷があった
り、断片的であったりしても容易に目的の情報を検索さ
せることができる。
【0075】また、本発明に係る記録媒体は、画像デー
タより特徴を表す曲線を抽出する工程と、この工程で抽
出された曲線を等間隔で分割してから直交変換する工程
とを備えて成るプログラムを記録しているので、新たに
データベースを構築する際には有効である。また、上記
記録媒体に、上記プログラムにより生成された特徴デー
タを記録しておけばさらに便利でる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態となる被疑タイヤ検索装置
のブロック図である。
【図2】上記被疑タイヤ検索装置のデータベース構築系
の動作を説明するためのフローチャートである。
【図3】上記図2のフローチャートのステップS2を細
分化したフローチャートである。
【図4】上記図3のフローチャートのステップS11を
細分化したフローチャートである。
【図5】上記図4のフローチャートのステップS22を
説明するための模式図である。
【図6】上記図3のフローチャートのステップS12を
説明するための模式図である。
【図7】上記被疑タイヤ検索装置のデータ検索系の動作
を説明するためのフローチャートである。
【図8】上記被疑タイヤ検索装置の具体的な適用例を示
すブロック図である。
【図9】タイヤの複雑なトレッドパターンを示す図であ
る。
【符号の説明】
3 特徴抽出部、4 言語入力部、5 曲線検出部、6
数値化部、7 登録部、8 ハードディスクドライ
ブ、10 照合部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI G06F 15/70 330G

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像データより特徴を表す曲線を抽出す
    る曲線抽出手段と、 上記曲線抽出手段で抽出された曲線を等間隔で分割し、
    この分割曲線を直交変換して数値化する数値化手段とを
    備えることを特徴とする画像の特徴データ作成装置。
  2. 【請求項2】 上記画像データは、画像入力部から取り
    込んだ画像から得られることを特徴とする請求項1記載
    の画像の特徴データ作成装置。
  3. 【請求項3】 上記曲線抽出手段は、選択された複数の
    特徴点を結ぶことによって曲線を抽出することを特徴と
    する請求項1記載の画像の特徴データ作成装置。
  4. 【請求項4】 上記曲線抽出手段が抽出した曲線は、ベ
    ジエ曲線であることを特徴とする請求項3記載の画像の
    特徴データ作成装置。
  5. 【請求項5】 画像データより特徴を表す曲線を抽出す
    る曲線抽出工程と、 上記曲線抽出行程で抽出された曲線を等間隔で分割し、
    この分割曲線を直交変換して数値化する数値化工程とを
    備えることを特徴とする画像の特徴データ作成方法。
  6. 【請求項6】 上記画像データは、画像入力部から取り
    込んだ画像から得られることを特徴とする請求項5記載
    の画像の特徴データ作成方法。
  7. 【請求項7】 上記曲線抽出工程は、選択された複数の
    特徴点を結ぶことによって曲線を抽出することを特徴と
    する請求項5記載の画像の特徴データ作成方法。
  8. 【請求項8】 上記曲線抽出工程が抽出した曲線は、ベ
    ジエ曲線であることを特徴とする請求項7記載の画像の
    特徴データ作成方法。
  9. 【請求項9】 比較の基準となる複数の画像データの特
    徴を表す基準特徴データを蓄積している基準特徴データ
    蓄積手段と、 比較の対象となる画像データの特徴を表す対象画像特徴
    データと上記基準特徴データ蓄積手段に蓄積されている
    上記基準特徴データとを比較して上記対象となる画像デ
    ータに類似した上記基準特徴データを検索する照合手段
    とを備えることを特徴とする画像データの検索装置。
  10. 【請求項10】 上記基準特徴データは比較基準となる
    複数の画像データより抽出された曲線を等間隔で分割し
    た分割曲線を直交変換することによって生成され、上記
    対象画像の特徴データは上記対象となる画像データより
    抽出された曲線を等間隔で分割した分割曲線を直交変換
    することによって生成されることを特徴とする請求項9
    記載の画像データの検索装置。
  11. 【請求項11】 上記基準特徴データ及び上記対象画像
    の特徴データは、言語入力された特徴データも含むこと
    を特徴とする請求項10記載の画像データの検索装置。
  12. 【請求項12】 上記基準特徴データ及び上記対象画像
    の特徴データは、選択された複数の特徴点を結ぶことに
    よって抽出された曲線を等間隔に分割した後、直交変換
    して生成されることを特徴とする請求項10記載の画像
    データの検索装置。
  13. 【請求項13】 上記曲線は、ベジエ曲線であることを
    特徴とする請求項12記載の画像データの検索装置。
  14. 【請求項14】 比較の基準となる複数の画像データの
    特徴を表す基準特徴データを蓄積する基準特徴データ蓄
    積工程と、 比較の対象となる画像データの特徴を表す対象画像特徴
    データと上記基準特徴データとを比較して上記対象とな
    る画像データに類似した上記基準特徴データを検索する
    照合工程とを備えることを特徴とする画像データの検索
    方法。
  15. 【請求項15】 上記基準特徴データは比較基準となる
    複数の画像データより抽出された曲線を等間隔で分割し
    た分割曲線を直交変換することによって生成され、上記
    対象画像の特徴データは上記対象となる画像データより
    抽出された曲線を等間隔で分割した分割曲線を直交変換
    することによって生成されることを特徴とする請求項1
    4記載の画像データの検索方法。
  16. 【請求項16】 上記基準特徴データ及び上記対象画像
    の特徴データは、言語入力された特徴データも含むこと
    を特徴とする請求項15記載の画像データの検索方法。
  17. 【請求項17】 上記基準特徴データ及び上記対象画像
    の特徴データは、選択された複数の特徴点を結ぶことに
    よって抽出された曲線を等間隔に分割した後、直交変換
    して生成されることを特徴とする請求項15記載の画像
    データの検索方法。
  18. 【請求項18】 上記曲線は、ベジエ曲線であることを
    特徴とする請求項17記載の画像データの検索方法。
  19. 【請求項19】 画像データより特徴を表す曲線を抽出
    する工程と、この工程で抽出された曲線を等間隔で分割
    してから直交変換する工程とを備えて成るプログラムを
    記録することを特徴とする記録媒体。
  20. 【請求項20】 上記プログラムにより生成された特徴
    データを記録してなることを特徴とする請求項19記載
    の記録媒体。
  21. 【請求項21】 画像データの特徴を表す曲線を抽出
    し、この曲線を等間隔で分割してから直交変換して得ら
    れる特徴データを多数記録してなることを特徴とする記
    録媒体。
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