JPH10268786A - 平面表示装置 - Google Patents

平面表示装置

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JPH10268786A
JPH10268786A JP9075554A JP7555497A JPH10268786A JP H10268786 A JPH10268786 A JP H10268786A JP 9075554 A JP9075554 A JP 9075554A JP 7555497 A JP7555497 A JP 7555497A JP H10268786 A JPH10268786 A JP H10268786A
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JP
Japan
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light
liquid crystal
crystal display
light source
display device
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Application number
JP9075554A
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English (en)
Inventor
Kazuki Taira
和樹 平
Miki Mori
三樹 森
Tsutomu Hasegawa
励 長谷川
Yukio Kizaki
幸男 木崎
Yujiro Hara
雄二郎 原
Takeshi Ito
伊藤  剛
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】液晶表示基板を少なくとも2枚並列接続して液
晶表示パネル一画面を得る場合に接合部分に生ずる幅広
の不透光性の接合領域に起因する画素開口率低下による
光利用効率の低下を抑え、バックライトの消費電力を増
大することなく明るく画質妨害の無い大画面の液晶表示
装置を提供することを目的とする。 【解決手段】 液晶表示パネル24とバックライト1
1との間に絵素開口部21P、22Pに対応した開口部
13aを有する光反射シートを挟み込むことにより、バ
ックライトから発生された光のうち光反射シートにより
バックライト側に反射された光を再度反射させ、開口部
13aから絵素開口部21P、22Pに有効光として利
用するように構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、複数枚の液晶表
示パネルを接合して平面表示板を形成し大面積の画像表
示を可能にする構造を有する平面表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、画像表示装置の大画面化に対する
要求が一段と強まってきている。一般家庭においてもよ
り一層の臨場感が体験できるためTVの画面大型化への
要求は強いが、従来のCRTは大画面化に伴い容積、重
量が増大するため、薄型軽量化可能な大面積の平面表示
装置の実用化が強く望まれている。平面表示装置の有力
な表示方式として例えば液晶表示パネルが挙げられる
が、40インチ級の大画面を1枚の液晶表示パネルで達
成するのは製造設備、歩留まりの点で容易には達成しが
たい。
【0003】このような観点から液晶表示パネルを複数
枚接続して一画面を表示する方式が従来より幾つか提案
されている。これらの方式は液晶表示パネルを直接に並
列接続する方法(例として特開平8−76074に開示
された方法)と、各液晶表示パネルの表示画面を液晶表
示パネルの前面に設けたスクリーン上に光学的に拡大結
像させる方法(例として特開平6−95139に開示さ
れた方法)の2つに大別することができる。
【0004】前者の方式は液晶表示パネル本来の薄さが
そのまま実現できるという利点があり、後者の方式は原
理的に通常単体で用いられる液晶表示パネルを組み合わ
せて大画面が実現できるという利点がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】薄型軽量化可能な大面
積の平面表示装置の実用化という観点では後者はある程
度の奥行きが必要なため可能性が薄く、液晶表示パネル
を直接に並列接続する前者の方法をとることが考えられ
る。この場合、液晶表示パネル間の接合領域は画像形成
に寄与しないため、その接合領域幅が合成された大画面
の画質を大きく左右する。すなわち接合領域幅が広く、
各液晶表示パネルの画面がこの接合領域の両側に離れて
いる場合、接合部は非表示領域となり、妨害線として認
識されることになる。
【0006】液晶表示パネルの接合部が妨害線として認
識されないためには液晶表示パネルの接合領域が十分に
細く、画像の観視位置から見て視認限界解像度程度であ
ることが必要である。大画面になれば画面からある程度
離れて見ることになるので、接合領域の幅がある程度あ
っても妨害線として認識される程度は低くなるが、更に
接合領域を目立たなくするには、接合領域を介する絵素
ピッチが各液晶表示パネル内の画素ピッチと等しくなる
のが最も望ましい条件といえる。
【0007】この条件を満たすために、液晶表示パネル
の接合に必要となる幅と同等の幅をブラックマトリクス
(BM)領域として各液晶表示パネルのRGBを一つの
絵素単位とする絵素間に設ける方法が特開平8−760
74号明細書に提案されている。
【0008】しかしながら、液晶表示パネルの接合に必
要な幅はTFTアレイの設計から必要とされるBM幅よ
りもはるかに広い幅を必要とするため、この条件を満た
そうとすると、液晶表示パネル単体での表示において実
現される絵素開口率に対して著しい開口率の低下をもた
らす。
【0009】開口率の低下は液晶表示パネルの画面の明
るさの低下を意味し、視認性良好な画面輝度を確保する
ためには特に液晶表示装置の電力消費量の中で大部分を
占めるバックライトを明るくしなければならず、バック
ライトにおける消費電力の増大をもたらすことになる。
【0010】そこで、この発明は、バックライトからの
光源光を効率的に活用することで明るい大画面を実現で
きる接合型の平面表示装置を提供することを目的とす
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】この発明の平面表示装置
は、光透過性の第1基板および第2基板間に光変調層が
保持されて成る少なくとも2つの表示パネルの側面が互
いに接合部を介して接合されて二次元平面的に行列方向
のそれぞれに複数の表示絵素が配列されて一表示領域が
構成されて成る平面表示板と、前記第2基板の前記第1
基板と相対する側に配置される光源手段と、前記光源手
段と前記光変調層との間に配置され、前記光源手段から
前記表示絵素に向かう光源光を透過し、前記接合部に向
かう光源光を反射し前記表示絵素に導く光調整手段とを
備えたことを特徴とする。
【0012】上記の構成により光源手段から前記表示絵
素に向かう光源光を透過し、前記接合部に向かう光源光
を反射し前記表示絵素に導くことにより、光源手段から
出射された光源光を効率良く表示絵素に導くことができ
るので、明るい画像表示が可能となる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、この発明を液晶表示装置に
適用した実施の形態について図面を参照して説明する。
【0014】最初に、図1、図2を参照してこの発明の
原理を説明する。図1は液晶表示パネルの背後に設けら
れる白色面光源として例えば管状光源11aおよびこの
光源11aに近接して配置されるアクリル樹脂などから
なる導光板(図示せず)を含むバックライト装置11
と、液晶表示パネル12との間にこの発明に係る光反射
シート13が挿入された状態を示す。
【0015】バックライト装置11は蛍光灯などの管状
光源11aと、この管状光源11aからの光を反射して
導光させかつ一部を反射するための処理が施された導光
板とこの導光板の表面に配置された反射板11bとを有
する。
【0016】この発明による光反射シート13は、その
反射面が反射板11bの方向に向いており、かつ図示し
ないが液晶表示パネル12のRGB(赤、青、緑)を単
位とする絵素に対向する部分に複数の開口13aが形成
された構成を有している。この複数の開口13aの間の
光反射シート13の部分はブラックマトリクス(以下B
Mと称する)領域に相当する部分である。
【0017】従って、前記絵素に入射する光としては、
従来と同様に反射板11bで反射した光L1以外に、光
反射シート13で反射した光L2やL3などがあり、こ
れにより蛍光灯11aからの光源光はBM領域で吸収さ
れることなく効果的に表示に利用されるため、従来に比
して遥かに多くの光を絵素に与えることができ、明るい
画像表示が可能となる。
【0018】反射板11bで反射された光源11aから
の光のうち、光反射シート13に入射する光は従来の構
造においては液晶パネルのBM領域により吸収される成
分であり、光反射シート13によって反射され、一旦バ
ックライト11側に戻される。この光成分はバックライ
ト11内部で多重反射を繰り返し、再び光反射シート1
3の開口部13aを通過し、有効な照明光として必要に
応じて透明支持基板に設けられたマイクロレンズアレイ
による集光を受け絵素開口部に入射する。
【0019】光反射シート13に設けられた開口部13
aの面積率をa、非開口部、すなわちBM領域に対応す
る反射面の反射率をRs、バックライト11側に面する
表面の反射率をRBとし、バックライト11の照度をL
(lx)とすると、バックライト11から直接開口部13
aを抜けて照明光となる光量はLa(lx)、反射シート
13の反射面で1回反射され、バツクライト11の再帰
反射によって開口部13aを抜ける光量はL(1−a)
Rs・RB・aとなり、2回の再帰反射によって開口部
を抜ける光量はL(1−a)Rs・RB(1−a)Rs
・RB・aとなる(図1)から、開口部13aを通つて
液晶パネル12の絵素開口部を照明できる光量は、 La+La(1−a)Rs・RB+La(1−a)RsRB+・・・ =La/{1−(1−a)RsRB} …(1) で表わされる。
【0020】すなわち、光反射シート13を設けること
で、液晶パネルの絵素開口部を照明できる光量は従来に
比べ1/[1−(1−a)Rs・RB]倍に増加させる
ことが可能となる。
【0021】図2は(1)式に基づきRs=0.98,
RB=0・80として開口面積率に対し得られる照度比
を示したものである。図2から絵素が低開口率であるほ
ど光反射シート13により得られる効果は大きくなるこ
とが分かる。
【0022】さらに、光反射シート13の液晶パネル1
2側が黒色である場合、液晶パネル12の各界面から反
射される表示に不必要な反射光はこの面で吸収され、コ
ントラスト低下を防ぐことが可能である。特に、液晶表
示パネル間の接合領域の前面が黒くなるため、観測者か
ら接合部が視認されにくくなる。
【0023】このように、光反射シート13を液晶パネ
ル12とバックライト11の間に設けることにより、従
来BM領域で吸収されていた光が有効に液晶パネルの絵
素開口部に入射するため、液晶パネルの接合領域が目立
たなくなるようBM領域が大きく設けられた開口率の小
さい液晶パネルにおいても高い光利用効率が確保でき、
バックライト部の消費電力の増加を抑制することが可能
となる。
【0024】以下、図3ないし図6を参照して上記の原
理に基づいたこの発明の実施の形態を詳細に説明する。
【0025】図3において、2枚の液晶表示基板21、
22の側面同士を接合して1つの液晶表示パネル23を
形成して大画面とした液晶表示装置24が示される。液
晶表示パネル23の中央には2枚の液晶表示基板21、
22の接合部が縦方向に線状の接合領域25として形成
される。
【0026】図4は図3の接合領域25を含むように線
IV−IVに沿って切断した本実施例における構造について
部分的に示した断面図、図5は図4の部分を拡大して示
す各液晶セルに設けられたTFT画素とBM部を示す平
面図であり、支持ガラス基板30上に設けられたマイク
ロレンズアレイについて画面正面からみた場合の位置関
係を説明する構造図である。
【0027】図4において、画面下側が観測者側から見
て最後部に相当し、観測者側に向かって順次バックライ
ト11、シート開口部13aを有する光反射シート13
がある。光反射シート13のバックライト11側に面し
た表面13bは例えば光反射率0.85の反射面であ
る。
【0028】光反射シート13は白色もしくは金属反射
面を有する薄型のフィルムシートであり、PET(ポリ
エチレン・テレフタレート)、PES(ポリエーテル・
スルホン)、PVA(ポリビニル・アルコール)等の透
明フイルムにMgO、TiO、BaSO等の粉体を
基材に塗布、もしくはスパッタリング、蒸着法により表
面コートするか内部に練り込むことにより形成する。も
しくはEVA(エチレン・ビニルアセテート)等の多孔
質状の透明基材により白色を呈するシート、Ag,Al
等の高反射率金属素材もしくは透明基材にスパッタ、蒸
着法により表面コートされたシートを利用することがで
きる。
【0029】光反射シート13の前面には偏光板26を
介して複数のマイクロレンズ30aを有するマイクロレ
ンズアレイが形成された支持ガラス基板30を設け、こ
の支持ガラス基板30の上に2枚の液晶セルすなわち液
晶表示パネル21、22を並列に配置する。マイクロレ
ンズ30aは、光反射シート13のシート開口部13a
に対応して配置され、バックライト11から入射される
光を平行光線に変換して液晶表示パネル21、22の対
応位置に配置されているRGB絵素21P,22Pに導
くものである。
【0030】液晶表示パネル21、22の前方には透過
拡散スクリーン32および偏光板33が設けられる。以
下、各構成要素の構造について順に説明する。
【0031】バックライト11は冷陰極三波長管を例え
ば図1の光源11aとするサイドライト式バックライト
であり、公知の導光板の底面に設けた白色のドット印刷
および透過型拡散板(図示省略)によって出射輝度のば
らつきは反射面11b内で10%以下に抑えられている。
バックライト11の底面の反射面11bは白色印刷さ
れ、この面における反射率は前述のように約85%を有
している。
【0032】この実施例では、光反射シート13は液晶
表示基板21、22の絵素開口部21P、22Pに対応
して等間隔に穿孔された開口部13aを有し、開口部1
3aの形状は絵素開口部21P、22PもしくはRGB
絵素の輪郭形状に相似であるか、RGB絵素がストライ
プ配列であれば縦方向の画素一列分に相当するスリット
状とすることが望ましい。
【0033】また、一つのRGB絵素に対してーつの開
口部13aが対応する場合、光反射シート13の上側も
しくは下側に各RGB絵素の光を透過する誘電体多層膜
を並列に設けて,マイクロレンズ30aにより各RGB
光を対応する各画素に入射させることでバックライトの
光利用効率をより向上させることも可能である。
【0034】光反射シートの前部に設けられた透明支持
ガラス基板30はガラスもしくはPMMA(ポリメチル
・メタクリレート)などのアクリル系透明樹脂でよい。
【0035】マイクロレンズ30aがマトリクス状態に
配列されたマイクロレンズアレイはガラス基板の場合は
イオン交換法による屈折率分布型レンズ、透明樹脂基板
の場合は機械加工もしくは成型時にレンズ状の凹みを設
け、透明樹脂基板と異なる屈折率の樹脂を充填すること
により設けられる。
【0036】光反射シート13は厚さ約1mmの多孔質
性ポリテトラフロロエチレンを素材としており、反射率
98%以上の拡散反射性を持つことによつて白色を呈し
ている。光反射シート13の支持ガラス基板30側はブ
ラックカーボンにより黒色印刷された光吸収面13cと
して形成され、且つエンボス加工により表側の反射率は
1%以下となっている。
【0037】光反射シート13の開口部13aは各々の
液晶表示パネル21、22のRGB絵素21P、22P
のピッチ(0.6mm)と等しい間隔に、幅0.3mm
の寸法でスリット状に設けられている。
【0038】厚さ1.1mmの支持ガラス基板30のバ
ックライト11側の光入射側にはイオン交換法によりN
A〜0.3の凸レンズ30aが絵素ピッチ毎に、即ちR
GB絵素21P、22Pに対応して最密充填で形成ら
れ、液晶表示基板21、22とはEVA(エチレンビニ
ルアセテート)系透明接着樹脂で接合されている。
【0039】2枚の液晶表示パネル21、22は各々の
絵素ピッチ0.6mmである。この絵素ピッチは、絵素
21P、22Pの幅と各々の絵素21P、22P間のB
M領域21B,22Bの幅との合計値である。BM領域
21B,22Bの幅は0.3mmであるから、残る絵素
21P、22Pの幅は各々RGBの3色の合計で0.3
mm、従って、RGB画素各々は0.1mmピッチで形
成されている。
【0040】画面中央部に位置するシール21Sの幅及
び接合領域の幅の合計は2枚の液晶表示パネル21、2
2の各々について0.3mm以下となっており、結果と
して接合部25を含む2枚の液晶表示パネル21、22
の各々の端部にある絵素21Pと22P相互間のピッチ
も他の内部の絵素21P、22P間のBM領域21B、
22Bの幅と同様約0.3mmとなっている。
【0041】2枚の液晶表示パネル21、22の光出射
側に配置された透過拡散スクリーン32はレンチキユラ
ーレンズ状に表面が加工された透過拡散スクリーンであ
る。更にその外側に偏光板33が貼られている構造とな
つている。この場合、透過拡散スクリーン32と偏光板
33との相対位置を逆にしても良い。
【0042】バックライト11から出射される光は前面
に設けられた光反射シート13により多重反射されるこ
とで、反射シート13の開口部13aから輝度が高めら
れた照明光が出射する。
【0043】偏光板26を透過する際に光は偏光光とな
った後、支持ガラス基板30に絵素毎に形成されたマイ
クロレンズ30aに入射し、液晶表示パネル21、22
の各々の絵素21Pと22Pの開口部に集光される。
【0044】レンズ効果が得られないマイクロレンズ3
0a相互間の境界部は光反射シート13の非開口部の上
部に位置するので、反射シート13の開口部13aから
出た光を集光する際に損失を生じることはほとんど無
い。
【0045】マイクロレンズ30aから生成された平行
照明光は液晶表示パネル21、22の各々の絵素21P
と22Pの開口部を透過し、図示しない液晶層で偏光変
調を受けた後に出射側偏光板33を透過する際に画像が
表示される。この時透過拡散スクリーン32によって光
は偏光度を保ったまま散乱され、画面の視角が広げられ
る。
【0046】このように、本実施例に示す構造では、接
合部25を含む2枚の液晶表示パネル21、22の各々
の端部にある絵素21Pと22P相互間のピッチに一致
させて液晶表示パネル21、22の内部の各々のRGB
絵素の間隔をとってBM領域の幅を決定しているため、
このBM領域の幅が比較的大きくなっているが、バック
ライト11からの照明光を光反射シート13の光反射面
13bで反射して実質的にバックライト11からの照射
光量を増強しているので、バックライト11における出
射された光の利用効率が向上され、視野の明るい画像を
電力消費量を増大せずに得ることができる。
【0047】更に、図5から分かるように接合部25に
おける液晶表示パネル21、22のシール部21Sの背
面には光反射シート13の黒色の非開口部13cが位置
するため、シール21Sの前面側にはBM領域を設けな
くても白濁したシール21Sの領域が妨害となって画像
の視認性を妨げることも無い。
【0048】なお、上記の実施例の説明では光反射シー
ト13はガラス支持基板30の下面に偏光板26を介し
て積層する構成としたが、例えばこの偏光板26の下面
に直接の光反射シート13のパターンを印刷などで形成
し、あるいは金属のスパッタリングや蒸着で形成しても
よいことは勿論である。例えば、クロムをスパッタリン
グや蒸着で偏光板26の下面に堆積させ、所定形状にパ
ターニングすることで容易に形成できる。
【0049】また、図4の実施例においてガラス支持基
板30を液晶表示パネル21、22の裏側に設けたが、
逆に表側のたとえば透過拡散スクリーン32の裏側に持
ってゆくこともできる。この場合は光反射シート13と
絵素開口部21P,22Pとの距離がより近くなるの
で、レンズ30aは無くても十分である。
【0050】なお、図5において液晶表示パネル21、
22各々のRGB絵素を構成する各色の画素は、それぞ
れTFTスイッチング素子とこれに接続された画素電極
とでなる画素開口部をマトリクス状に配列した構成を有
する。
【0051】以下、図6を参照してこのTFTスイッチ
ング素子とこれに接続された画素電極よりなるひとつの
画素構造を詳細に説明する。
【0052】図6は図4の実施例の接合領域25に隣接
する部分を拡大して示す断面図である。但しここでは中
央部分のブラックマトリクス層BMc1,BMc2およ
びその両側のブラックマトリクス層BM1・・・は図4
とは配置の位置が異なり、RGB画素21PG,21P
R…および22PBが形成されたガラス基板21B2,
22B2の上ではなくもう一方のガラス基板21B1,
22B1の上に形成されている。
【0053】ガラス支持基板30上に載置された一方の
液晶表示基板21では、ガラス基板21B1の接合部2
5に近接する部分に接合領域の略半分の幅の接合部ブラ
ックマトリクスBMc1が形成され、これと同時にRG
Bの各画素21PR,21PG…に対応した画素ブラッ
クマトリクスBM1…が形成される。これらのブラック
マトリクスBMc1、BM1…はたとえばクロムを堆積
してその下面を反射面とし、その後、酸化クロムを堆積
してその上面を光吸収性のものとする。
【0054】この状態でガラス基板21B1の全面には
透明絶縁層21Hが堆積され、その上の画素ブラックマ
トリクスBM1…に対応する位置にはそれぞれゲート電
極21G1…が形成される。この状態でガラス基板21
B1の全面にはゲート酸化膜21Iが堆積され、さらに
その上にアモルファス・シリコン層21Jを堆積して、
パターニングによりTFT層21Jを形成し、さらにゲ
ート酸化膜21I上の画素開口部に相当する部分に画素
ITO膜21Kが形成される。
【0055】TFT層21Jの上にはチャネル保護膜2
1Lを形成し、その両側にはソース電極21M,ドレイ
ン電極21Nが形成され、全体が保護膜21Pで覆われ
る。他方の対向基板側のガラス基板21B2の上には画
素ITO膜21K…に対応する部分に夫々の色の画素層
21PR,21PG…が形成され、その上には透明保護
層21Qを介してITO対向電極21Wが形成され、保
護層21Tで覆われる。
【0056】このようにして形成されたアレイ基板と対
向基板との間はシール21S,22Sを介して貼り合わ
され、その間には液晶が注入され、一方の液晶表示パネ
ル21が形成される。他方の液晶表示パネル22も同様
にして構成される。
【0057】図7は本発明に関わる第2の実施例の断面
構造図を示した図である。図4と対応する部分は同じ参
照番号を付してその詳細は省略する。
【0058】図7の実施例では、光反射シート41の開
口部41aを略台形状とし、ガラス支持基板43上に図
4に示したようなマイクロレンズを作製せずに、別体と
してプリズムシート42を設けたことを特徴としてお
り、このような構造をとることでそれぞれ別個に次のよ
うな効果が得られる。
【0059】光反射シート41の反射率を高く保つため
には厚みを1mm以上に保つ必要があるが、本実施例の
ように開口部41aの断面を台形状に加工することで開
口部41a側面での反射光も再帰反射成分としてバック
ライト11側に反射させることが可能となる。従って、
バックライト11から直接出射してくる光のみを照明光
として利用することができ、それ以外の光はバックライ
ト11側へ再帰反射されるので光利用効率をさらに高め
ることが可能となる。
【0060】また、ガラス支持基板43とは別体でプリ
ズムシート42すなわち集光手段を設けることで、ガラ
ス支持基板43と液晶表示パネルとの接合時に合わせ精
度を必要としなくなる利点もある。
【0061】なお、本実施例では集光手段としてプリズ
ムシート42を設けたが替わりに図示しないが、レンズ
シートを設けても構わない。
【0062】図8は本発明に関わる第3の実施例の断面
構造を示した図である。本実施例はバックライト11と
光反射シート13間に誘電体多層膜からなるRGB色分
割用ダイクロイックシート51を設け、ガラス支持基板
30上に作製したマイクロレンズ30aを有するマイク
ロレンズアレイでダイクロイックシート51上のRGB
ストライプパターン像を液晶表示パネル24のRGB絵
素開口部21P、22P上に結像したことを特徴とす
る。その他の構成は図4の実施例と同様であり、同一の
参照番号を付して詳細な説明は省略する。
【0063】ダイクロイックシート51のRGBパター
ンは誘電体多層膜により作製されており、例えばR光透
過のストライプ部分51Rは補色関係にあるBG光成分
をバックライト11側に反射する。従って、液晶表示パ
ネル24のRGB絵素中のR画素の開口部にはあらかじ
めR成分のみに分離された光のみがマイクロレンズ30
aによって結像し、従来R色カラーフイルタ部(図示省
略)で吸収されていたBG光成分は再帰反射を繰り返
し、それぞれBGストライプ部51B、51Gから照明
光として出射するので,バックライト11の光源から生
成された光を有効に使用することができる。
【0064】また、ダイクロイックシート51の非画素
部に相当する領域51Cは透明であるので、図4、図7
の実施例の光反射シート13の再帰反射効果は失われな
いことは勿論である。
【0065】以上述べた実施例はいずれも液晶表示パネ
ル24を構成する2枚の液晶表示装置21、22を接合
した部分の接合領域幅とほぼ等しい寸法にRGB絵素相
互間の間隔を設定し、即ち液晶表示パネル24の全体に
亘ってブラックマトリクス幅を等しくし、且つRGB画
素による絵素開口部のピッチも等しく設定してあるが、
更に液晶表示パネルの開口率を増加させるために、目で
見て不自然にならない程度にブラックマトリクス幅を接
合部付近から液晶表示パネルの端部に行くに従って所定
の割合で細くしても構わない。この場合は画面の中央部
から端部に向けてバックライトの光出射面輝度を除々に
増加させ、液晶層に均一に入射される全体としての光量
を増加させることも可能である。
【0066】図9はその一例を示し、側面が互いに接合
されて液晶表示パネル24を構成する2枚の液晶表示パ
ネル21、22は、それぞれ互いに隣接するRGB画素
でなる絵素21P、22Pを有し、図4の実施例と同様
にバックライト11、シート開口部13aを有する光反
射シート13、偏光板26、ガラス支持基板30、液晶
表示パネル21、22、透過拡散スクリーンおよび偏光
板32、33が順次積層された構成を有する。
【0067】この実施例では、シール21S、22Sお
よび接合面25を含む接合領域を覆う中央ブラックマト
リクス領域BMcが最も幅が広く、その両側の絵素21
P、22Pの間のブラックマトリクス領域BM21−1
…、BM22−1、BM22−2…の幅WBMが端部に
向かって所定の割合で除々に狭く形成される。但し、絵
素21P、22Pの開口幅WRGBは一定である。即
ち、絵素開口部とブラックマトリクス領域を加えたRG
B絵素のピッチが液晶表示パネル24の中央と端部で変
化している。この場合も画面の中央部から端部に向けて
バックライト面輝度を増加させ、全体としての画面の明
るさを増加させることになる。
【0068】図10はさらに別の例を示す。この例では
たとえば液晶表示パネル22の対応するRGB絵素22
Pを構成する各色画素R1、G1,B1の開口幅は夫々
図8の例における絵素開口幅WRGBの1/3に設定さ
れ、同様に各色画素R1、G1,B1相互間の間隔も対
応するBM領域の幅WBMの1/3に設定される。この
RGB絵素22Pの開口幅、即ちあるBM領域の中心か
らRGB絵素22Pを挟んだ隣接BM領域の中心までの
ピッチは画面全体に亘って一定で、かつRGB絵素22
Pの中での各色画素R1、G1,B1相互間のBM領域
の中心間のピッチは一定であるが、このBM領域の幅お
よび/あるいはRGB絵素22Pの中での各色画素R
1、G1,B1相互間のBM領域の幅は画面全体に亘っ
て画面端部に向かって所定の割合で除々に狭く形成され
る。即ち、この例でも、絵素開口部相互間のBM領域幅
が液晶表示パネル24の中央から端部へ除々に細く変化
し、これに対してバックライトの反射率を画面の中央部
から端部に向けて増加させ、全体としての画面の明るさ
を均一性を保ちながら増加させることになる。
【0069】ところで、図9、図10の例において絵素
開口部相互間のBM領域の幅を液晶表示パネル24の中
央と端部で変化させ、画面の中央部から端部に向けてバ
ックライト光放出面輝度を増加させているが、この手段
としてたとえば反射シートの反射率を変化させて画面全
体の輝度を均一になるように調整することが可能であ
る。以下、これについて説明する。
【0070】前記(1)式に用いられた開口面積率a
は、 a=WRGB/(WRGB+WBM) =1/1+x (x=WBM/WRGB) …(2) で表されるので、(1)式は L/{1+x(1−Rs・R)} (lx) …(3) と表すことができる。ここで、(3)式はブラックマト
リクス領域を含むRGB絵素からの平均光束発散度を表
している。
【0071】そこで、図9もしくは図10に説明した構
造において、絵素のピッチもしくはブラックマトリクス
幅WBMが変化する場合、縞妨害が見えにくくなる望ま
しい条件は、各RGB絵素において同じ階調を表示した
場合に画面輝度が等しくなる、すなわち(3)式の値が
一定となることである。この条件を満たす反射面13の
反射率Rsの条件は、 x(1−Rs・R)=C Rs=1/Rs・(1−C/x)<1 (C:定数) …(4) である。
【0072】バックライト11側の反射率Rを0.
8,C=0.22としたときのブラックマトリクス幅W
BMと絵素開口幅WRGBの比xに対する光反射シート
13の反射面の反射率Rsの関係を図10に示した。
【0073】なお、光反射シート13の反射率Rsは、
反射面の反射率そのものを変化させる代わりに、反射面
の幅、あるいは面積をブラックマトリクス幅に対して変
化させることにより実効的な反射率調整を行ってもよい
ことは勿論である。
【0074】
【発明の効果】以上詳述したようにこの発明によれば、
液晶パネルを並列接続して一画面を得る場合に生ずる画
素開口率低下に起因する光利用効率の低下を抑え、バッ
クライトの消費電力が増大することなく明るく画質妨害
の無い大画面の液晶表示装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の原理を説明するための模式図
【図2】この発明により構成した液晶表示パネルの開口
面積率と照度比との関係を示す図
【図3】この発明の一実施例の液晶表示パネルの外観を
示す斜視図
【図4】図3の線II−IIで切断して示す断面図
【図5】図4の液晶表示パネルを裏面側から見た部分切
欠平面図
【図6】図5に示した液晶表示パネルのTFTスイッチ
素子部分の断面構造を示す図
【図7】図4に示した実施例を変形した他の実施例の断
面図
【図8】この発明の更に他の実施例の断面図
【図9】この発明の更に他の実施例の構成を模式的に示
す断面図
【図10】この発明の更に他の実施例の構成を模式的に
示す断面図
【図11】図9および図10におけるブラックマトリク
スの幅と絵素開口幅との比と光反射シートの反射率との
関係を示すグラフ。
【符号の説明】
11…バックライト 13…光反射シート 13a…シート開口部 13b…光反射面 21、22…液晶表示基板 21P、22P…RGB絵素開口部 24…液晶表示パネル 25…接合領域
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 木崎 幸男 神奈川県横浜市磯子区新磯子町33番地 株 式会社東芝生産技術研究所内 (72)発明者 原 雄二郎 神奈川県横浜市磯子区新磯子町33番地 株 式会社東芝生産技術研究所内 (72)発明者 伊藤 剛 神奈川県横浜市磯子区新磯子町33番地 株 式会社東芝生産技術研究所内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光透過性の第1基板および第2基板間に
    光変調層が保持されて成る少なくとも2つの表示パネル
    の側面が互いに接合部を介して接合されて二次元平面的
    に行列方向のそれぞれに複数の表示絵素が配列されて一
    表示領域が構成されて成る平面表示板と、 前記第2基板の前記第1基板と相対する側に配置される
    光源手段と、 前記光源手段と前記光変調層との間に配置され、前記光
    源手段から前記表示絵素に向かう光源光を透過し、前記
    接合部に向かう光源光を反射し前記表示絵素に導く光調
    整手段と、を備えたことを特徴とする平面表示装置。
  2. 【請求項2】 前記第1または第2基板の少なくとも一
    方は前記表示絵素間に対応する領域に光遮光層を含み、
    前記光調整手段は前記光遮光層に向かう光源光を反射し
    前記表示絵素に導くことを特徴とする請求項1記載の平
    面表示装置。
  3. 【請求項3】 前記行または列方向の前記遮光層は、前
    記一表示領域内において同一幅で配置されることを特徴
    とする請求項1記載の平面表示装置。
  4. 【請求項4】 前記行または列方向の前記遮光層は、前
    記接合部から遠ざかるにつれて幅が小さくなることを特
    徴とする請求項2記載の平面表示装置。
  5. 【請求項5】 各前記表示絵素は、赤、青及び緑の表示
    絵素から成ることを特徴とする請求項1記載の平面表示
    装置。
  6. 【請求項6】 各前記表示絵素は、赤、青及び緑のいず
    れか一つの表示絵素に対応することを特徴とする請求項
    1記載の平面表示装置。
  7. 【請求項7】 前記光源手段は管状光源と、前記管状光
    源に接近して配置され、前記管状光源からの光源光を導
    光し選択的に出射する導光板とを含むことを特徴とする
    請求項1記載の平面表示装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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