JPH10257694A - 送電線事故原因判別方法 - Google Patents

送電線事故原因判別方法

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JPH10257694A
JPH10257694A JP7913797A JP7913797A JPH10257694A JP H10257694 A JPH10257694 A JP H10257694A JP 7913797 A JP7913797 A JP 7913797A JP 7913797 A JP7913797 A JP 7913797A JP H10257694 A JPH10257694 A JP H10257694A
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  • Testing Of Short-Circuits, Discontinuities, Leakage, Or Incorrect Line Connections (AREA)
  • Locating Faults (AREA)
  • Remote Monitoring And Control Of Power-Distribution Networks (AREA)
  • Electric Cable Installation (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 人間の経験あるいは判断によらずに、早期に
かつ正確に事故原因を突き止めることのできる送電線事
故原因判別方法を提供することにある。 【解決手段】 事故が発生すると、ステップS2で警戒
警報発令中であるか否かの判断がなされる。この判断が
肯定の時には、ステップS3に進んで、警戒警報発令中
の事故原因が判別される。例えば、雷警戒運転発令中で
あれば、雷撃事故と判定される。一方、否定の時には、
警戒警報発令中の事故原因が判別される。この場合の事
故原因は、事故発生時の状況と前記事故原因別の事故発
生率との関係を示すデータベースを基に、判定される。
事故原因としては、例えば、クレーン接触、鳥獣接触、
樹木接近、他物接触、飛来物接触、伐採中作業過失、作
業員作業過失、およびその他が考えられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は送電線事故原因判
別方法に関し、特に人間の判断によらずとも、送電線の
事故原因を、正確かつ容易に判定することのできる送電
線事故原因判別方法に関する。
【0002】
【従来の技術】送電線事故は広範囲に影響を及ぼすた
め、早急に復旧する必要がある。復旧の非常巡視におい
てクレーン接触や鳥獣接触、作業過失などの事故原因は
より効率的に非常巡視を行うための事前情報として非常
に重要である。また、作業過失などは人身事故に至る場
合があり、再閉路を中止する等の措置を要するため、復
旧にも影響を及ぼす。この結果、事故原因の判別は大き
な課題となっている。
【0003】従来の送電線の事故原因の判別は、事故発
生時に系統運用者自身の経験から事故原因を推定した
り、事故発生後に非常巡視を行い、巡視の結果から事故
の原因を最終的に判定する等の事故原因判別手法をとっ
ていた。しかし、送電線の信頼度の向上などで事故自体
が減少し、事故推定の経験をする機会も減り、経験者も
老齢化しており、経験から事故の判別を行うことは困難
な状況になっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このように、事故原因
の判断は、系統運用者の経験に大きく依存するので、系
統運用者の業務経歴や年齢等で、各人の経験がそれぞれ
異なり、未経験者の原因の判別は極めて困難である。し
かも、人間の経験による事故原因の判別はその時の精神
状態等に依存し、必ずしも正確ではないので、事故原因
の判別に関しては人間の経験のみに頼ることはできな
い。
【0005】一方、事故点探査のために非常巡視する
時、事故点で被害物を発見できなかった場合、事故原因
の推測手段がないため、事故は「原因不明」として保留
される場合が少なくない。
【0006】さらに、短時間の停電であっても社会に与
える影響が大きいので、非常巡視終了迄に数時間あるい
は長時間かかることは、早期に事故原因を突き止め復旧
作業を迅速に行う上において、大きな支障を及ぼす。
【0007】したがって、送電線路に事故が発生した
時、早急に且つ正確に、容易に事故原因の判別を行う方
法が要求されている。なお、事故の未然防止のため、事
故発生前に、事故が発生するとすれば「どのような事故
である可能性があるか」を推測することも望まれてい
る。
【0008】本発明の目的は、前記した従来技術の問題
点を除去し、人間の経験あるいは判断によらずに、早期
にかつ正確に事故原因を突き止めることのできる送電線
事故原因判別方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記した目的を達成する
ために、この発明は、送電線において発生する事故原因
を判定する送電線事故原因判別方法において、事故発生
時の状況データを基に、予め過去の事故実績データに基
づいて作成されたデータベースから、予想される事故原
因の発生率を求め、該発生率を該事故原因別に集計し
て、事故原因を判定するようにした点に特徴がある。ま
た、本発明は、前記事故発生時の状況データに対する事
故発生率から事故原因可能性度合を評価し、該評価から
事故原因確率を求め、該事故原因確率の高い事故原因
を、事故原因とするようにした点に特徴がある。
【0010】この発明によれば、前記データベースを用
いて、事故発生時の状況データから事故原因を究明でき
るので、人間の経験あるいは判断によらずに、早期にか
つ正確に事故原因を突き止めることができるようにな
る。
【0011】
【発明の実施の形態】以下に、図面を参照して、本発明
の一実施形態を詳細に説明する。図2は、本発明が適用
されるコンピュータの概略の構成を示す。1はコンピュ
ータ全体の動作を制御する中央演算処理装置(CP
U)、2は該コンピュータの制御プログラム、該制御に
必要なデータ、パラメータ等を格納するリードオンリー
メモリ(ROM)、3は処理に必要な作業領域となった
り必要なデータ、パラメータ等を格納するランダムアク
セスメモリ(RAM)、4はテンキー、各種の機能キ
ー、ポインティングデバイス等を含む入力装置、5はC
RT等からなる表示装置、6はハードディスクである。
後述するデータベースは、前記ROM2、RAM3また
はハードディスク6に格納することができる。
【0012】後述の説明から明らかになるように、本発
明は基本的にはデータベースを用いて送電線の事故の原
因の判別を行うので、まずデータベースの作成の仕方か
ら説明する。
【0013】データベースの作成については、まず過去
の事故実績データに基づき、事故原因を種目として分類
する。例えば、クレーン接触や鳥獣接触、作業過失、他
物接触等の事故原因種目を図15に示すように分類す
る。
【0014】次に、それぞれの事故原因種目に対して関
係のあると考えられる事故状況データを分析・整理す
る。例えば、図16に示されているように、事故発生の
時間や天候状況、季節、送電線の電圧、事故回線数、再
閉路状況等のデータを事故状況データとして整理する。
【0015】さらに、各事故原因種目に対して事故状況
データにおける特徴を把握する。例えば、クレーン接触
の場合、事故発生の時間は午前中の場合が多い、天候状
況は晴と曇りの場合が多い、事故発生期日は平日が殆ど
であり、事故発生時に再閉路失敗が多いなどの特徴を明
確にする。あるいは、鳥獣接触の場合、事故回線は殆ど
1回線事故であり、事故の発生時間は深夜或は早朝が多
い、事故発生時の再閉路は良が非常に多いなどの特徴を
明らかにする。これらの特徴より、事故原因判別に必要
と思われる事故状況データに対して要素を確定する。
【0016】例えば、図16に示すように、天候状況と
いう事故状況データにおいては、晴、曇および風・雨の
3つを要素とする。事故発生時間の事故状況データにお
いては、早朝(4:01〜8:00)、午前(8:01
〜11:00)、正午(11:01〜13:00)、午
後(13:01〜17:00)、夕方(17:01〜1
9:00)、夜間(19:01〜翌日の4:00)の6
つを時間帯要素とする。事故発生日は平日と休日の2つ
を要素とする。送電線電圧は220KV以上と220K
V未満の2つを要素とする。事故回線は1回線と2回線
の2つを要素とする。再閉路状況は良と失敗の2つを要
素とする。
【0017】次に、全ての事故原因種目における要素と
事故発生数との関係を後述するように事故発生率として
算出する。その事故発生率を用いて事故原因判別システ
ムのデータベースを作成して、準備しておくことが本発
明のーつの特徴である。
【0018】上述した事故発生率の求め方をさらに説明
するために、図17に、一例として要素が晴、曇、風・
雨である場合の事故発生率を示す。該事故発生率は、該
事故原因種目での要素に関わる事故発生数と該当事故原
因種目の事故発生の総数との比であり、下記の(1) 式で
求められる。 事故発生率=(事故発生数/事故発生総数)×100% …(1) 以上の考えを基に作成された事故原因判別システムのデ
ータベースの一例を、図18に示す。このデータベース
は、図18の横列に列挙されているように、事故原因種
目を8種目とし、縦列に列挙されているように、事故状
況データを6個としている。該データベース中の発生率
ijは、下記の式(2) から求められる。 rij=(Pij/qj )×100% …(2) ここに、(i=1,2,…,n;j=1,2,…,m) ただし、nは事故状況データ数、mは事故種目数、Pij
はj番目の事故種目において、i番目事故状況データに
おける該当要素による事故発生件数、qj はj番目の事
故種目における過去事故発生総件数である。
【0019】以下に、前記データベースを例に上げて、
本発明の送電線事故原因判別方法の一実施形態を詳細に
説明する。図1は、本実施形態の基本構成を示すフロー
チャートである。ステップS1にて送電線事故が発生す
ると、該送電線事故に関する情報の取り込みが行われ
る。例えば、事故発生年月日、時間、天候、送電線電
圧、事故回線、再閉路状況、警戒警報発令状況等の情報
の取り込みが行われる。ステップS2では、警戒警報発
令中か否かの判断がなされる。この判断が肯定の場合に
は、ステップS3に進んで、警戒警報発令中の事故原因
を判別する動作が行われる。一方、前記ステップS2の
判断が否定の時には、ステップS4に進んで、警戒警報
発令なしの事故原因を判別する動作が行われる。
【0020】次に、前記ステップS2およびS3の処理
の一具体例を、図3を参照して詳細に説明する。ステッ
プS11では、雷警戒運転発令中か否かの判断がなさ
れ、該判断が肯定の時にはステップS12に進んで、雷
撃事故が原因であると判定する。ステップS11の判断
が否定の時にはステップS13に進んで、台風警戒発令
中か否かの判断がなされる。この判断が肯定の時にはス
テップS14に進んで、台風が事故の原因であると判定
する。次に、ステップS13の判断が否定の時には、ス
テップS15に進んで、暴風雪波浪警報発令中であるか
否かの判断がなされる。この判断が肯定の時にはステッ
プS16に進んで、雪害が事故の原因であると判定す
る。該ステップS15の判断が否定の時には、ステップ
S2、S3の処理は終了し、図1のステップS4に進
む。以上のように、警戒警報発令中の場合に送電線事故
が発生した時には、殆どの場合、該警戒警報の種類に起
因する事故であるので、前記の手順で事故原因を判定す
る。
【0021】図4は、前記ステップS4の警戒警報発令
なしの場合の事故判別処理の概要を示すフローチャート
である。ステップS21では天候状況による事故原因判
別処理、ステップS22では事故発生時刻による事故原
因判別処理、ステップS23では季節による事故原因判
別処理、ステップS24では平日と休日による事故原因
判別処理、ステップS25では事故回線による事故原因
判別処理、ステップS26では送電線電圧、再閉路状
況、事故回線による事故原因判別処理、およびステップ
S27では事故発生可能性の度合いの評価と事故原因確
率の算出処理が行われる。
【0022】前記したステップS21〜S27の処理
を、ある事故の具体例を用いて、より詳細に説明する。
いま、ある送電線事故があり、事故状況データの具体例
が下記の〜のようであったとする。天候は晴、
時間は午前の10時16分、季節は8月、事故発生
日は金曜日、事故回線は1回線、電圧は220V以
下、再閉路は良。
【0023】図5は、前記ステップS21の処理の一例
を示すフローチャートである。ステップS211では、
天候が晴れであるか否かの判断がなされる。この判断が
肯定になると、ステップS212に進んで晴れ事故発生
率が前記図18のデータベースから求められる。ステッ
プS211の判断が否定の時にはステップS213に進
んで、天候は曇りか否かの判断がなされる。この判断が
肯定の時にはステップS214に進んで、曇り事故発生
率が求められる。一方、前記ステップS213の判断が
否定の時にはステップS215に進んで、風雨時事故発
生率が求められる。前記した事故事例では、天候は晴
であるから、ステップS212の処理が行われる。すな
わち、事故状況データを晴とする、各事故種目における
事故の発生率は、図18のデータベースにより、次のよ
うになる。
【0024】r11=60.00%、r12=42.90
%、r13=60.00%、r14=62.50%、r15
50.00%、r16=75.00%、r17=50.00
%、r18=66.70%。
【0025】次に、図6は前記ステップS22の処理の
一例を示すフローチャートである。ステップS220で
は、事故発生時刻が8時01分から11時00分である
か否かの判断がなされる。この判断が肯定の時にはステ
ップS221に進んで、8時01分〜11時00分の事
故発生率が、図18のデータベースから求められる。以
下同様に、事故発生時刻がステップS222、S22
4、S226、S228に該当するか否かの判断がなさ
れ、該事故発生時刻がいずれかの時刻に該当する場合に
は対応する事故発生率が求められる。前記ステップS2
20、S222、S224、S226、およびS228
のいずれもが否定の時にはステップS22aに進んで、
4時01分から8時までの事故発生率が求められる。前
記した事故事例では、時間は午前の10時16分であ
るから、ステップS221にて事故発生率が求められ
る。事故状況データを午前の8時44分とする、各事故
種目における事故の発生率は、図18のデータベースに
より、次のようになる。
【0026】r21=70.00%、r22=20.00
%、r23=6.70%、r24=25.00%、r25=2
5.00%、r26=25.00%、r27=25.00
%、r28=33.30%。
【0027】次に、図7は前記ステップS23の処理の
一例を示すフローチャートである。ステップS230で
は、事故発生季節が3,4または5月か否かの判断がな
される。この判断が肯定の時にはステップS231に進
み、該3〜5月の事故発生率が求められる。以下同様
に、ステップS232〜S236の処理が行われる。
【0028】前記した事故事例では、事故発生季節は、
季節は8月であるから、ステップS233にて、事故
発生率が求められる。この場合の各事故種目における事
故の発生率は、図18のデータベースにより、次のよう
になる。
【0029】r31=15.00%、r32=17.10
%、r33=60.00%、r34=12.50%、r35
50.00%、r36=25.00%、r37=0.00
%、r38=25.00%。
【0030】次に、図8は前記ステップS24の処理の
一例を示すフローチャートである。ステップS240で
は、事故の発生日が平日であるか否かの判断がなされ
る。この判断が肯定の時にはステップS241に進んで
平日の事故発生率が求められる。前記判断が否定の時に
はステップS242に進んで、休日の事故発生率が求め
られる。
【0031】前記した事故事例では、事故発生日は事
故発生日は金曜日であるから、図18のデータベースに
おいて、平日の要素が適用され、次のようになる。
【0032】r41=85.00%、r42=74.30
%、r43=66.70%、r44=25.00%、r45
75.00%、r46=75.00%、r47=87.50
%、r48=75.00%。
【0033】次に、図9は前記ステップS25の処理の
一例を示すフローチャートである。ステップS250で
は、事故を起こした回線数が1回線だけであるか否かの
判断がなされる。該判断が肯定の時にはステップS25
1に進んで1回線事故の事故発生率が求められる。一
方、否定の時にはステップS252に進んで、2回線事
故の事故発生率が求められる。
【0034】前記した事故事例では、事故回線は1回
線であるから、前記データベースにおいて、1回線要素
が適用され、次のようになる。
【0035】r51=70.00%、r52=100.00
%、r53=100.00%、r54=100.00%、r
55=75.00%、r56=100.00%、r57=8
7.50%、r58=58.30%。
【0036】次に、図10は前記ステップS26の処理
の一例を示すフローチャートである。ステップS260
では、該当事故回線の送電線電圧が220kV以下であ
るか否かの判断がなされる。この判断が肯定の時にはス
テップS261に進んで、再閉路が良好であるか否かの
判断が行われる。この判断が否定の時にはステップS2
63に進んで、220kV以下かつ再閉路失敗の事故発
生率が求められる。一方、肯定の時にはステップS26
4に進んで、220kV以下かつ再閉路良の事故発生率
が求められる。次に、前記ステップS260の判断が否
定の時には、ステップS262に進んで、再閉路が良好
であるか否かの判断がなされる。該判断が肯定の時には
ステップS265に進んで、220kV以上かつ再閉路
良の事故発生率が求められる。一方、否定の時にはステ
ップS266に進んで、220kV以上かつ再閉路失敗
の事故発生率が求められる。
【0037】前記の事故事例においては、電圧は22
0V以下、再閉路は良であるから、前記データベース
において、「220kV以下・再閉路良・1回線」の要
素が適用され、事故発生率は次のようになる。
【0038】r61=60.00%、r62=91.40
%、r63=13.30%、r64=87.50%、r65
50.00%、r66=50.00%、r67=50.00
%、r68=33.30%。
【0039】次に、図11は前記ステップS27の処理
の一例を示すフローチャートである。ステップS270
では、前記のようにして求めた事故発生率により、事故
原因の可能性の度合いを評価する。該事故原因の可能性
の度合いを評価する関数fiは、前記の事故状況データ
に関する事故発生率の和として定義する。該関数f
iは、下記の(3) 式のようになる。
【0040】
【数1】 前記の事故事例の場合には、該関数fi は、図12のよ
うになる。
【0041】次に、ステップS271に進み、上記の算
出された事故原因の可能性度合評価値を用いて、さらに
事故原因確率uj を、下記の(4) 式により求める。
【0042】
【数2】 前記の事故事例の場合には、該関数uj は、図13のよ
うになる。
【0043】次に、前記の求められた事故原因確率uj
を大きな値から順々に並べ、一番大きい事故原因確率u
j を持つ事故種目をその事故原因と確定する。前記の事
故事例の場合、前記事故原因確率uj を大きい値から順
に並べると、図14のようになる。
【0044】上記の結果から、「クレーン接触」の事故
原因確率が13.89%で順位が一番高いから、事故原
因は「クレーン接触」と判別した。この判別結果は、既
知の事故原因と一致した。
【0045】また、「伐採中作業過失」は2位の事故原
因とし、「鳥獣接触」は3位の事故原因として、コンピ
ュータの画面上に、前記1位の事故原因と並べて同時に
表示する。このように、3位まで表示すれば、ある事故
種目の間に相似な事故状況データを持つため、計算した
結果はほぼ一致する可能性もあるので、事故原因の判別
を対比的に明らかにすることができるようになる。ま
た、事故の発生が例外である場合もあるので、事故の予
測および推定をすることができるようになる。
【0046】また、本発明のシステムの特徴としては、
事故原因判別システムのアルゴリズムは計算式が簡単で
あるため、計算量が少ない。したがって、簡単なプログ
ラムでシステムの構成ができ、より一層の事故原因判別
の効率向上を図ることができるようになる。
【0047】以上のように、前記実施形態では、本発明
を具体例によって説明したが、本発明は該実施形態に限
定されるものではなく、種々の変形が可能である。例え
ば、事故原因種目、事故状況データの種類は、前記した
例に限定されず、種々の変形が可能である。また、本発
明は、事故原因種目、事故状況データから、事故原因を
判定または推定する点にその要旨があり、これに関わる
発明は全て本発明の範疇に入ることは明らかである。
【0048】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
では、過去の事故実績データに基づいて事故原因判別シ
ステムのデータベースを作成し、該データベースから事
故発生時の事故状況データに相当する事故発生率を求
め、さらに、該事故発生率を用いて事故原因可能性の度
合を評価し、評価の結果から各事故種目における事故原
因確率を求め、原因確率の計算結果に基づき、事故発生
の原因を判別することとしている。 このため、本発明
によれば、今までに系統運用者の経験で事故原因の判別
を行っていたものを、系統運用者の経験に関わらず、操
作員が事故発生時の情報をコンピュータに入力すること
だけで、コンピュータの画面上に自動的に事故原因の判
断結果を表すことができるようになる。また、事故原因
が早期に判断でき、事故原因を突き止め復旧作業を迅速
に行うことができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の概要を示すフローチャートである。
【図2】 本発明が適用されるコンピュータの概略の構
成を示すブロック図である。
【図3】 図1のステップS3の一具体例を示すフロー
チャートである。
【図4】 図1のステップS4の一具体例を示すフロー
チャートである。
【図5】 図4のステップS21の一具体例を示すフロ
ーチャートである。
【図6】 図4のステップS22の一具体例を示すフロ
ーチャートである。
【図7】 図4のステップS23の一具体例を示すフロ
ーチャートである。
【図8】 図4のステップS24の一具体例を示すフロ
ーチャートである。
【図9】 図4のステップS25の一具体例を示すフロ
ーチャートである。
【図10】 図4のステップS26の一具体例を示すフ
ローチャートである。
【図11】 図4のステップS27の一具体例を示すフ
ローチャートである。
【図12】 図11のステップS270の一例の説明図
である。
【図13】 図11のステップS271の一例の説明図
である。
【図14】 図11のステップS272の一例の説明図
である。
【図15】 事故原因種目の一例の説明図である。
【図16】 事故状況データの一例の説明図である。
【図17】 事故発生率の一例の説明図である。
【図18】 本発明のデータベースの一例を示す図であ
る。
【符号の説明】
1…CPU、2…ROM、3…RAM、4…入力装置、
5…表示装置、6…ハードディスク。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 送電線において発生する事故原因を判定
    する送電線事故原因判別方法において、 事故発生時の状況データを基に、予め過去の事故実績デ
    ータに基づいて作成されたデータベースから、予想され
    る事故原因の発生率を求め、該発生率を該事故原因別に
    集計して、事故原因を判定するようにしたことを特徴と
    する送電線事故原因判別方法。
  2. 【請求項2】 請求項1の送電線事故原因判別方法にお
    いて、 前記データベースは、前記事故発生時の状況と前記事故
    原因別の事故発生率との関係を示すものであることを特
    徴とする送電線事故原因判別方法。
  3. 【請求項3】 請求項1または2の送電線事故原因判別
    方法において、 前記状況データは、天候状況に関するデータ、時間に関
    するデータ、および回線の状況に関するデータを含むこ
    とを特徴とする送電線事故原因判別方法。
  4. 【請求項4】 請求項3の送電線事故原因判別方法にお
    いて、 前記時間に関するデータは、事故発生時刻、季節、およ
    び平日と休日の少なくとも一つを含むことを特徴とする
    送電線事故原因判別方法。
  5. 【請求項5】 請求項3の送電線事故原因判別方法にお
    いて、 前記回線の状態に関するデータは、回線数、再閉路状
    況、および送電線電圧の少なくとも一つを含むことを特
    徴とする送電線事故原因判別方法。
  6. 【請求項6】 請求項1または2の送電線事故原因判別
    方法において、 前記事故原因は、クレーン接触、鳥獣接触、樹木接近、
    他物接触、飛来物接触、伐採中作業過失、および作業員
    作業過失の少なくとも一つを含むことを特徴とする送電
    線事故原因判別方法。
  7. 【請求項7】 請求項1の送電線事故原因判別方法にお
    いて、 事故発生時の状況データに対する事故発生率から事故原
    因可能性度合を評価し、該評価から事故原因確率を求
    め、該事故原因確率の高い事故原因を、事故原因とする
    ことを特徴とする送電線事故原因判別方法。
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