JPH10243589A - モータ用コイル及びモータ - Google Patents

モータ用コイル及びモータ

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JPH10243589A
JPH10243589A JP9042387A JP4238797A JPH10243589A JP H10243589 A JPH10243589 A JP H10243589A JP 9042387 A JP9042387 A JP 9042387A JP 4238797 A JP4238797 A JP 4238797A JP H10243589 A JPH10243589 A JP H10243589A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
motor
coil
conductive material
soft magnetic
stator yoke
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP9042387A
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English (en)
Inventor
Hideaki Miyagawa
秀明 宮川
Masayuki Kono
公志 河野
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】小電流で高出力を発生可能なモータを提供す
る。 【解決手段】コイル5の導電材料として、低電気抵抗か
つ軟磁気特性を有する材料、例えば、銅と鉄の合金を用
いることにより、永久磁石6と固定子ヨーク2との間の
磁気抵抗を低減し、コイル5の電流と直交する磁束密度
を増大させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、モータ用コイル及
び該コイルを用いたモータに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、面対向モータ等に使用されるコイ
ルは、一般に、ポリエステル等の絶縁基板上に所謂巻線
を施して作成されていた。この方法としては、銅線を巻
線機によって巻いて絶縁基板上に貼り付ける方法や、絶
縁基板上に銅等の導電材料を無電界メッキ法等により形
成し、これをエッチング技術によりパタニングする方法
等がある。このような従来のモータ用コイルは、電流を
流す機能を有するのみであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】モータを高出力化する
には、コイルに流す電流を増加させる方法、コイルに強
い磁束を印加する方法、この両者を併用する方法があ
る。モータの出力は、一般に、 F=B×i×sinθ で表現される。ここで、Fは発生力、Bは磁束密度、i
はコイルの電流、θは磁束密度Bと電流iとの角度であ
る。
【0004】したがって、モータの出力(発生力)を増
大させるには、1)電流iを増加させる、2)磁束密度
Bを増加させる、3)電流iと磁束密度Bとの交差角度
θを90度に近くする方法がある。
【0005】しかしながら、モータの設計に際しては、
モータの外径、永久磁石のサイズ、電流等に制限があ
り、これらの制限が高出力化を妨げる。
【0006】本発明は、上記の事情に鑑みてなされたも
のであり、小電流で高出力を発生可能なモータ及び該モ
ータ用のコイルを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係るモータ用コ
イルは、低電気抵抗かつ軟磁気特性を有する導電材料を
用いたことを特徴とする。
【0008】本発明に係るモータ用コイルは、電気抵抗
が9.0×10の−8乗[Ω・m]以下で軟磁気特性を
有する導電材料を用いたことを特徴とする。
【0009】前記導電材料としては、銅と鉄の合金また
は鉄とアルミニウムの合金が好適である。
【0010】本発明に係るモータは、固定子ヨークと回
転子ヨークとの間にコイルを挟んでなるモータであっ
て、低電気抵抗かつ軟磁気特性を有する導電材料を用い
て前記コイルを構成したことを特徴とする。
【0011】本発明に係るモータは、固定子ヨークと回
転子ヨークとの間にコイルを挟んでなるモータであっ
て、電気抵抗が9.0×10の−8乗[Ω・m]以下で
軟磁気特性を有する導電材料を用いて前記コイルを構成
したことを特徴とする。
【0012】本発明に係るモータは、固定子ヨークにコ
イルを固定し、該固定子ヨークに対向する回転子ヨーク
に永久磁石を固定してなるモータであって、低電気抵抗
かつ軟磁気特性を有する導電材料を用いて前記コイルを
構成したことを特徴とする。
【0013】本発明に係るモータは、固定子ヨークにコ
イルを固定し、該固定子ヨークに対向する回転子ヨーク
に永久磁石を固定してなるモータであって、電気抵抗が
9.0×10の−8乗[Ω・m]以下で軟磁気特性を有
する導電材料を用いて前記コイルを構成したことを特徴
とする。
【0014】前記導電材料としては、銅と鉄の合金また
は鉄とアルミニウムの合金が好適である。
【0015】
【発明の実施の形態】この実施の形態に係るモータは、
永久磁石とそれに対向するヨークとの間に配置されるコ
イルを、低電気抵抗と軟磁気特性の双方を併せ持つ導電
材料で構成したことを特徴とする。この構造に拠れば、
永久磁石とそれに対向するヨークとの間の磁気抵抗が小
さくなり、磁束密度を高くすることができる。したがっ
て、コイルに作用する磁束密度が増大し、従来のモータ
に比べ高効率のモータを得ることができる。
【0016】以下、図面を参照しながら本発明の好適な
実施の形態に係るモータの構成を説明する。図1は、本
発明の好適な実施の形態に係るモータを分解して示した
斜視図である。同図において、1はモータ外套、2は固
定子ヨーク、3は軸受、4はコイル固定用基板、5はコ
イル、6は永久磁石、7は軸、8は固定子ヨーク、9は
軸固定部である。完成品としてのモータは、固定子ヨー
ク2に固定子用基板4を貼り付け、軸受3に軸7を嵌通
させてなる。
【0017】図2は、コイル5の拡大図である。5aは
電気抵抗が低く、かつ軟磁気特性を有する材料からなる
導線であって、その両端は不図示の制御回路に接続され
る。導線5aの材料としては、例えば、電気抵抗が9.
0×10の−8乗[Ω・m]以下でかつ軟磁気特性を有
する材料、特に銅と鉄の合金や鉄とアルミニウムの合金
が好適である。5bは絶縁部材であって、渦巻状かつ扇
形状に成型された導線5aの間を絶縁している。
【0018】この実施の形態に係るモータに拠れば、コ
イルを形成する材料として、電気抵抗が低く、軟磁気特
性を有する材料を使用しているため、永久磁石6と固定
子ヨーク2との間の磁束、すなわち、コイル5に流れる
電流と直交する磁束を増大させることができる。したが
って、同一形状、同一永久磁石、同一電流のモータに比
べ、モータの出力が増大される。
【0019】モータの発生力は、前述の通り、F=B×
i×sinθで表現される。この式を本実施の形態に係
るモータについて適用すると、Bは永久磁石6と固定子
ヨーク2との間の磁束密度、iはコイル5に流れる電
流、θは磁束密度Bとコイル5の電流iとの交差角度で
ある。
【0020】次に、具体的な設計例を挙げて、上記構成
に係るモータの有効性を説明する。ここでは、 永久磁石6の磁化: M=0.5[T] 永久磁石6の厚さ: tm=2[mm] 永久磁石6と固定子ヨーク2との間隙: g=2[mm] コイル5の厚さ: tc=1.5[mm] とした場合を説明する。
【0021】仮に、従来の如き材料(軟磁気特性のない
材料)で形成したコイル5を使用した場合、永久磁石6
と固定子ヨーク2との間の磁束密度(コイル5の電流と
交差する磁束密度)Bg[T]は、 Bg=M×tm/(tm+g) である。上記条件の下では、Bg=0.25[T]とな
る。
【0022】一方、本実施の形態に係るモータの如く、
電気抵抗が低く、かつ軟磁気特性を有する導電材料でコ
イル5を形成した場合、永久磁石6と固定子ヨーク2と
の間の磁束密度(コイル5の電流と交差する磁束密度)
BG[T]は、コイルの軟磁気特性相当分の厚みをta
=1[mm]とすると、 BG=M×tm/(tm+(g−ta)) =0.33[T] となる。
【0023】以上より、上記の条件の下では、軟磁気特
性を有する材料でコイル5を構成することにより、コイ
ル5の電流と直交する磁束密度を32%増加させること
ができ、その結果、モータの出力を32%増加させるこ
とができる。
【0024】以上のように、この実施の形態に拠れば、
コイル5を構成する導電材料として、電気抵抗が低く、
かつ軟磁気特性を有する材料を用いることにより、永久
磁石6と固定子ヨーク2との間の磁気抵抗を低減し、コ
イル5の電流と直交する磁束密度を増大させることがで
きる。したがって、小電流で高トルクを発生するモータ
を得ることができる。
【0025】以上、特定の実施の形態を挙げて特徴的な
技術的思想を説明したが、本発明は、この実施の形態に
記載された事項によって限定されるものではなく、特許
請求の範囲に記載された技術的思想の範囲内において様
々な変形をなし得る。
【0026】
【発明の効果】本発明に拠れば、小電流で高出力を発生
するモータを得ることができる。したがって、モータを
小型化・高出力化することができる。
【0027】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の好適な実施の形態に係るモータを分解
して示した斜視図である。
【図2】コイルの拡大図である。
【符号の説明】 1 モータ外套 2 固定子ヨーク 3 軸受 4 コイル基板 5 コイル 5a 導線 5b 絶縁部材 6 永久磁石 7 軸 8 回転子ヨーク 9 軸固定部

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 低電気抵抗かつ軟磁気特性を有する導電
    材料を用いたことを特徴とするモータ用コイル。
  2. 【請求項2】 電気抵抗が9.0×10の−8乗[Ω・
    m]以下で軟磁気特性を有する導電材料を用いたことを
    特徴とするモータ用コイル。
  3. 【請求項3】 前記導電材料として銅と鉄の合金を用い
    たことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のモ
    ータ用コイル。
  4. 【請求項4】 前記導電材料として鉄とアルミニウムの
    合金を用いたことを特徴とする請求項1または請求項2
    に記載のモータ。
  5. 【請求項5】 固定子ヨークと回転子ヨークとの間にコ
    イルを挟んでなるモータであって、低電気抵抗かつ軟磁
    気特性を有する導電材料を用いて前記コイルを構成した
    ことを特徴とするモータ。
  6. 【請求項6】 固定子ヨークと回転子ヨークとの間にコ
    イルを挟んでなるモータであって、電気抵抗が9.0×
    10の−8乗[Ω・m]以下で軟磁気特性を有する導電
    材料を用いて前記コイルを構成したことを特徴とするモ
    ータ。
  7. 【請求項7】 前記導電材料として銅と鉄の合金を用い
    たことを特徴とする請求項5または請求項6に記載のモ
    ータ。
  8. 【請求項8】 前記導電材料として鉄とアルミニウムの
    合金を用いたことを特徴とする請求項5または請求項6
    に記載のモータ。
  9. 【請求項9】 固定子ヨークにコイルを固定し、該固定
    子ヨークに対向する回転子ヨークに永久磁石を固定して
    なるモータであって、低電気抵抗かつ軟磁気特性を有す
    る導電材料を用いて前記コイルを構成したことを特徴と
    するモータ。
  10. 【請求項10】 固定子ヨークにコイルを固定し、該固
    定子ヨークに対向する回転子ヨークに永久磁石を固定し
    てなるモータであって、電気抵抗が9.0×10の−8
    乗[Ω・m]以下で軟磁気特性を有する導電材料を用い
    て前記コイルを構成したことを特徴とするモータ。
  11. 【請求項11】 前記導電材料として銅と鉄の合金を用
    いたことを特徴とする請求項9または請求項10に記載
    のモータ。
  12. 【請求項12】 前記導電材料として鉄とアルミニウム
    の合金を用いたことを特徴とする請求項9または請求項
    10に記載のモータ。
JP9042387A 1997-02-26 1997-02-26 モータ用コイル及びモータ Withdrawn JPH10243589A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
RU198145U1 (ru) * 2020-03-03 2020-06-22 Акционерное общество "Чебоксарский электроаппаратный завод" Беспазовый вентильный двигатель
EP3832860A1 (en) * 2019-12-05 2021-06-09 Phi-Power AG Single sided axial flux electrical machine with additional passive stator

Cited By (3)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP3832860A1 (en) * 2019-12-05 2021-06-09 Phi-Power AG Single sided axial flux electrical machine with additional passive stator
WO2021110948A1 (en) 2019-12-05 2021-06-10 Phi-Power Ag Single sided axial flux electrical machine with additional passive stator
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Effective date: 20040511