JPH1023548A - 携帯型通信装置及び携帯型記憶装置 - Google Patents

携帯型通信装置及び携帯型記憶装置

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JPH1023548A
JPH1023548A JP8195709A JP19570996A JPH1023548A JP H1023548 A JPH1023548 A JP H1023548A JP 8195709 A JP8195709 A JP 8195709A JP 19570996 A JP19570996 A JP 19570996A JP H1023548 A JPH1023548 A JP H1023548A
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JP
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electronic device
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JP8195709A
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Tetsuya Matsui
哲也 松井
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Seiko Epson Corp
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Seiko Epson Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 様々な機能を備える携帯型の電子機器であっ
て、他の電子機器との間で、安全性の高い信号の送受信
を行うことができる携帯型通信装置及び携帯型記憶装置
を提供すること。 【解決手段】 制御部10の制御により記憶部12から
読み出されたデータは、暗号化/復号化部20に送られ
る。暗号化/復号化部20は、信号を送信すべき他の電
子機器の固有のID及び自機の固有の秘密プログラムを
用いて暗号鍵を生成し、この暗号鍵を用いた暗号鍵プロ
グラムにより前記データを暗号化する。この暗号化され
たデータは、通信制御部22を介して前記他の電子機器
に送信される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、携帯して信号を送
受信する携帯型通信装置及び情報を記憶する携帯型記憶
装置に関する。
【0002】
【背景技術】従来、屋内で、パーソナルコンピュータ装
置(以下、PCという)を常時使用している人は、屋外
でも使用したいという要望があった。この要望に応じ
て、PCやプリンタ装置等の電子機器を備え、ユーザー
に対して、前記電子機器の使用の提供を専門とする仕事
が開始されている。
【0003】また、将来、例えばコンビニエンスストア
や喫茶店等で、PCやプリンタ装置等の電子機器を備
え、来店するお客に対して、前記電子機器の使用を提供
することが考えられる。
【0004】このとき、ユーザーは、フロッピィディス
クやメモリカード等の携帯型記憶媒体を前記コンビニエ
ンスストアや喫茶店に持参して、前記設置されたPCや
プリンタ装置に前記携帯型記憶媒体を装着し、前記携帯
型記憶媒体に記憶されているデータを処理したり、前記
データを他のPC等の電子機器に送信したりすることが
可能となる。このように、ユーザーは、前記携帯型記憶
媒体のみを持参して、他の電子機器との間で情報の送受
信を行うことが可能となる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述したシ
ステムでは、前記携帯型記憶媒体を、PCやプリンタ装
置等の電子機器に直接に装着して、その携帯型記憶媒体
に記憶されるデータを読み出す。従って、例えば、前記
電子機器内にいわゆるコンピュータ・ウィルスが存在す
る場合には、このコンピュータ・ウィルスが前記携帯型
記憶媒体に侵入して、前記携帯型記憶媒体内に記憶され
るデータを壊したり、また、前記コンピュータ・ウィル
スが侵入した携帯型記憶媒体を他の電子機器で使用した
場合には、この電子機器内のデータを破壊したりするお
それが生じる。
【0006】さらに、前記携帯型記憶媒体に記憶される
データを、前記電子機器に内蔵されるハードディスク等
の記憶手段に記憶させて処理したときに、その処理した
データを、前記電子機器の記憶手段内に残したままにし
てしまうときがある。このとき、前記処理したデータが
秘密データである場合には、その処理したデータを他人
に盗まれて、その安全性を保てないおそれが生じる。
【0007】本発明は、このような課題を鑑みてなされ
たものであり、その目的は、様々な機能を備える携帯型
の電子機器であって、他の電子機器との間で、安全性の
高い信号の送受信を行うことができる携帯型通信装置及
び携帯型記憶装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1の発明は、携帯して信号を送受信する携帯
型通信装置において、他の電子機器との間で、情報を送
受信する通信手段と、前記他の電子機器の固有の識別情
報及び自機の固有の秘密アルゴリズムを用いてデータを
変換し、前記通信手段を介して前記変換したデータによ
る変換信号を前記他の電子機器に送信する変換手段と、
前記変換信号の送受信動作に先立って、前記通信手段を
介して、自機の固有の識別情報を前記他の電子機器に送
信し、前記他の電子機器の固有の識別情報を受信する制
御手段と、を備えることを特徴とする。
【0009】本発明に係る携帯型通信装置は、任意の場
所から、他の電子機器に対して、変換したデータを送信
する。この携帯型通信装置は、屋内で、所望の他の電子
機器にデータを送信する場合の他に、屋外の所望の他の
電子機器が存在する場所近傍まで持ち出されて、前記他
の電子機器にデータを送信する場合がある。ここで、屋
外において送信されるデータは、屋内において送信され
るデータよりも、第三者に盗まれるおそれが多くなる。
【0010】このように、屋内及び屋外で送信されるデ
ータを盗まれた場合にも、このデータを解読することは
困難であり、より安全性の高いデータを送信することが
できる。
【0011】請求項2の発明は、請求項1において、前
記変換信号は、暗号化信号であることを特徴とする。
【0012】ここで、前記携帯型通信装置及び前記他の
電子機器がそれぞれ備える、固有の識別情報及び固有の
秘密アルゴリズムは、例えば、電子情報通信学会論文誌
AVol.J71-A No.11 pp.2046-2053 1988年11月で提案
されている、固有の識別情報及び固有の秘密アルゴリズ
ムを用いて暗号鍵を生成し、この暗号鍵を用いた暗号鍵
プログラムによりデータを暗号化する方法である、暗号
鍵を通信なしで共有する方法:KEY PREDISTRIBUTION SY
STEM(以下、KPSという)で用いられる、前記固有の
識別情報及び前記固有の秘密アルゴリズムである。この
暗号鍵を生成するには、携帯型通信装置では、前記他の
電子機器の固有の識別情報と自機の固有の秘密アルゴリ
ズムを用い、前記他の電子機器では、前記携帯型通信装
置の固有の識別情報及び自機の固有の秘密アルゴリズム
を用いる。
【0013】このKPSによって、携帯型通信装置で暗
号化されたデータは、前記他の電子機器の固有の識別情
報及び自機の固有の秘密アルゴリズムを用いなければ復
号化することは困難であり、前記他の電子機器で暗号化
されたデータは、前記携帯型通信装置の固有の識別情報
及び自機の固有の秘密アルゴリズムを用いなければ復号
化することは困難であるので、送信されるデータの安全
性を高めることができる。
【0014】請求項3の発明は、請求項2において、前
記変換手段は、前記他の電子機器の固有の識別情報及び
自機の固有の秘密アルゴリズムを用いて暗号鍵を生成
し、この暗号鍵を用いた暗号鍵プログラムにより前記デ
ータを暗号化する暗号化手段であることを特徴とする。
【0015】これにより、データを送信するときに、前
記固有の識別情報及び前記固有の秘密アルゴリズムを用
いて、前記KPSによるデータの暗号化を行うことがで
きる。
【0016】このKPSにより暗号化されたデータは、
その送信時に盗まれた場合にも、前記暗号鍵を使用しな
ければ、復号化することは困難であるので、送信時のデ
ータの安全性を高めることができる。
【0017】請求項4の発明は、請求項2、3のいずれ
かにおいて、前記変換手段は、前記他の電子機器から送
信された暗号化信号を、前記他の電子機器の固有の識別
情報及び自機の固有の秘密アルゴリズムを用いて復号化
する復号化手段を含むことを特徴とする。
【0018】これにより、他の電子機器から送信され
る、KPSを用いて暗号化されたデータの暗号化信号
を、復号化して、元のデータを復元することができる。
【0019】請求項5の発明は、請求項4において、前
記復号化手段は、前記他の電子機器の固有の識別情報及
び自機の固有の秘密アルゴリズムを用いて暗号鍵を生成
し、この暗号鍵を用いた暗号鍵プログラムにより信号を
復号化することを特徴とする。
【0020】前記KPSに用いた復号化を行う際に用い
る暗号鍵を、前記送信された他の電子機器の固有の識別
情報及び自機の固有の秘密アルゴリズムを用いて生成す
るので、前記暗号鍵を簡易に生成することができる。
【0021】請求項6の発明は、請求項2〜5のいずれ
かにおいて、携帯型通信装置本体に着脱自在に装着さ
れ、固有の識別情報、固有の秘密アルゴリズム、及びデ
ータを記憶する携帯型記憶媒体と、前記携帯型記憶媒体
から前記固有の識別情報、前記固有の秘密アルゴリズ
ム、及び前記データを読み出す情報入力手段と、を含
み、前記制御手段は、前記通信手段を介して、前記情報
入力手段からの前記固有の識別情報を前記他の電子機器
に送信し、前記他の電子機器の固有の識別情報を受信
し、前記暗号化手段は、前記他の電子機器の固有の識別
情報及び前記自機の固有の秘密アルゴリズムを用いて暗
号鍵を生成し、この暗号鍵を用いた暗号鍵プログラムに
より前記データを暗号化して暗号化信号を生成し、前記
通信手段は、前記暗号化信号を前記他の電子機器に送信
することを特徴とする。
【0022】この携帯型記憶装置を用いることにより、
前記携帯型記憶媒体を前記他の電子機器に装着すること
なく、前記携帯型記憶媒体に記憶されるデータを前記他
の電子機器に送信して、処理することができる。よっ
て、前記携帯型記憶媒体に、前記他の電子機器内のデー
タが侵入することを防止できる。
【0023】具体的には、例えば、前記他の電子機器内
に、いわゆるコンピュータ・ウィルスが存在する場合に
は、このコンピュータ・ウィルスが前記携帯型記憶媒体
に侵入して、この携帯型記憶媒体内のデータを破壊した
り、さらには、前記携帯型記憶媒体を装着した電子機器
に前記携帯型記憶媒体内のコンピュータ・ウィルスが侵
入して、前記電子機器内のデータを破壊したりすること
を防止できる。
【0024】請求項7の発明は、情報を記憶する携帯型
記憶装置において、データを記憶する記憶手段と、他の
電子機器との間で、情報を送受信する通信手段と、前記
他の電子機器の固有の識別情報及び自機の固有の秘密ア
ルゴリズムを用いて、前記記憶手段に記憶されるデータ
を変換し、前記通信手段を介して前記変換したデータに
よる変換信号を前記他の電子機器に送信する変換手段
と、前記変換信号の送受信動作に先立って、前記通信手
段を介して、自機の固有の識別情報を前記他の電子機器
に送信し、前記他の電子機器の固有の識別情報を受信す
る制御手段と、を備えることを特徴とする。
【0025】このように、ユーザは、任意の場所から他
の電子機器に対して、内部に記憶するデータを変換して
送信する。これにより、このデータの送信時にデータが
盗まれた場合にも、データを解読することは困難となる
ので、より安全性の高い信号として送信することができ
る。
【0026】請求項8の発明は、請求項7において、前
記変換信号は、暗号化信号であることを特徴とする。
【0027】データは、前記KPSによって、前記他の
電子機器の固有の識別情報及び自機の固有の秘密アルゴ
リズムを用いて暗号化されており、この暗号化されたデ
ータは、前記携帯型通信装置の固有の識別情報及び前記
他の電子機器の固有の秘密アルゴリズムを用いなけれ
ば、復号化することは困難であるので、送信時のデータ
の安全性を高めることができる。
【0028】請求項9の発明は、請求項8において、前
記変換手段は、前記他の電子機器の固有の識別情報及び
自機の固有の秘密アルゴリズムを用いて暗号鍵を生成
し、この暗号鍵を用いた暗号鍵プログラムにより前記デ
ータを暗号化する暗号化手段であることを特徴とする。
【0029】これにより、データを送信するときに、前
記固有の識別情報及び前記固有の秘密アルゴリズムを用
いて、前記KPSによるデータの暗号化を行うことがで
きる。
【0030】このKPSにより暗号化されたデータは、
その送信時に盗まれた場合にも、前記暗号鍵を使用しな
ければ、復号化することは困難であるので、送信時のデ
ータの安全性を高めることができる。
【0031】請求項10の発明は、請求項8、9のいず
れかにおいて、前記変換手段は、前記他の電子機器から
送信された暗号化信号を、前記他の電子機器の固有の識
別情報及び自機の固有の秘密アルゴリズムを用いて復号
化する復号化手段を含むことを特徴とする。
【0032】これにより、前記KPSを用いて暗号化さ
れたデータの暗号化信号を、復号化して、元のデータを
復元することができる。
【0033】請求項11の発明は、請求項10におい
て、前記復号化手段は、前記他の電子機器の固有の識別
情報及び自機の固有の秘密アルゴリズムを用いて暗号鍵
を生成し、この暗号鍵を用いた暗号鍵プログラムにより
信号を復号化することを特徴とする。
【0034】前記KPSに用いた復号化を行う際に用い
る暗号鍵を、前記送信された他の電子機器の固有の識別
情報及び自機の固有の秘密アルゴリズムを用いて生成す
るので、前記暗号鍵を簡易に生成することができる。
【0035】請求項12の発明は、請求項10、11の
いずれかにおいて、前記制御手段は、前記暗号化手段で
前記記憶手段に記憶するデータを暗号化して暗号化信号
を生成し、この暗号化信号を前記通信手段を介して前記
他の電子機器に送信した後、前記他の電子機器で処理さ
れたデータを暗号化した暗号化信号を前記通信手段で受
信して、前記復号化手段で復号化することを特徴とす
る。
【0036】これにより、記憶するデータを処理速度の
速い他の電子機器で迅速に処理することができる。この
とき、前記データを暗号化信号に変換して送信するの
で、前記データの送信時に、前記データを盗まれた場合
にも、前記データを解読することが困難となり、データ
の安全性を高めることができる。
【0037】請求項13の発明は、請求項10〜12の
いずれかに記載する携帯型記憶装置を備えて成る携帯型
電話装置であることを特徴とする。
【0038】このように、1つの電子機器が、携帯型記
憶装置の機能及び携帯型電話装置の機能を備えるので、
ユーザは、2つの電子機器をそれぞれ携帯する必要がな
くなり、多機能の電子機器を簡易に携帯することができ
る。
【0039】
【発明の実施の形態】次に、本発明の好適な実施の形態
を説明する。
【0040】図1は、本発明に係る携帯型通信装置を含
む携帯型記憶装置の概略的な構成を示す。
【0041】まず、携帯型記憶装置1の第1の実施の形
態について、以下に説明する。
【0042】この図1の携帯型記憶装置1は、人が携帯
して利用可能な大きさであり、他の電子機器と情報を送
受信する通信手段である通信制御部22と、前記他の電
子機器の固有の識別情報及び自機の固有の秘密アルゴリ
ズムを用いてデータを変換し、前記通信手段を介して前
記変換したデータによる変換信号を前記他の電子機器に
送信する変換手段である暗号化/復号化部20と、前記
変換信号の送受信動作に先立って、前記通信手段を介し
て、自機の固有の識別情報を前記他の電子機器に送信
し、前記他の電子機器の固有の識別情報を受信する制御
手段である制御部10とを備える。
【0043】また、この携帯型記憶装置1は、ユーザの
操作により、命令や情報を入力する入力部14と、制御
部10で制御されるデータ等を表示する表示部16とを
備える。前記入力部14は、キーボードやペン等の入力
操作を行うことができるものである。前記表示部16
は、液晶パネル等を用いたディスプレイ装置である。ま
た、タッチパネルを用いることにより、前記入力部14
を前記表示部16上に設けることも可能である。
【0044】さらに、この携帯型記憶装置1は、データ
を記憶する、大容量の記憶手段である記憶部12を備え
る。これにより、携帯型記憶装置1の内部の記憶部12
に記憶されるデータを他の電子機器に送信することがで
きる。
【0045】この記憶部12のデータを他の電子機器に
送信するときには、制御部10の制御により、記憶部1
2のデータが読み出されて、暗号化/復号化部20に送
られる。このデータは、暗号化/復号化部20で暗号化
される。この暗号化されたデータは、通信制御部22の
制御により、暗号化信号として、他の電子機器に送信さ
れる。また、他の電子機器から送信される暗号化信号
は、通信制御部22で受信されて、暗号化/復号化部2
0に送られる。この暗号化/復号化部20では、暗号化
信号を復号化する。これにより、復号化されたデータ
は、制御部10の制御により、記憶部12に記憶され
る。
【0046】次に、携帯型記憶装置1と他の複数の電子
機器とがワイヤレスで信号を送受信する通信システムの
概略的な構成を、図2に示す。
【0047】この携帯型記憶装置1は、例えば、ファク
シミリ装置301や、いわゆるタワー型のコンピュータ
装置302や、高性能な大型コンピュータ装置303
や、いわゆるハンドヘルド・コンピュータ装置304
や、プロジェクタ装置305や、ノートブック型のパー
ソナルコンピュータ装置(以下、PCという)306等
の様々な電子機器と、ワイヤレスに暗号化信号の送受信
を行う。
【0048】携帯型記憶装置1から送信される暗号化信
号を受信した電子機器は、前記暗号化信号を復号化して
元のデータを復元し、このデータを印刷したり、処理し
たりする。
【0049】このデータの暗号化/復号化方法として
は、電子情報通信学会論文誌 A Vol.J71-A No.11 p
p.2046-2053 1988年11月に掲載される、暗号鍵を通信な
しで共有する方法:KEY PREDISTRIBUTION SYSTEM(以
下、KPSという)を用いる。このKPSを用いたデー
タの暗号化/復号化方法では、データを暗号化及び復号
化するときに用いる暗号鍵を、データを送受信する電子
機器間で予め共有しておき、データを送信する電子機器
では、前記暗号鍵を用いてデータを暗号化し、データを
受信する電子機器では、受信した暗号化信号を前記暗号
鍵を用いて復号化する。
【0050】このKPSで用いる暗号鍵を生成するため
に、携帯型記憶装置1、ファクシミリ装置301、タワ
ー型のコンピュータ装置302、高性能な大型コンピュ
ータ装置303、ハンドヘルド・コンピュータ装置30
4、プロジェクタ装置305、及びPC306は、固有
の識別情報(以下、固有のIDという)及び固有の秘密
アルゴリズムをそれぞれ備える。具体的には、携帯型記
憶装置1は、暗号化/復号化部20内に備えるメモリ等
に、固有のID及び固有の秘密アルゴリズムを記憶す
る。
【0051】前記通信システム内の2つの電子機器で、
信号を送受信するときには、まず、固有のIDを相互に
送受信して、信号を送信すべき電子機器の固有のIDを
記憶する。次に、信号を送信する一方の電子機器は、前
記受信した他方の電子機器の固有のID及び自機の固有
の秘密アルゴリズムを用いて暗号鍵を生成し、この暗号
鍵を用いた暗号鍵プログラムによりデータを暗号化す
る。そして、この暗号化したデータによる暗号化信号
を、他方の電子機器に送信する。また、他方の電子機器
も、前記受信した一方の電子機器の固有のID及び固有
の秘密プログラムを用いて暗号鍵を生成し、この暗号鍵
を用いた暗号鍵プログラムにより、受信した暗号化信号
を復号化して元のデータを復元する。
【0052】次に、前記通信システムのうちの、携帯型
記憶装置1とプリンタ装置301との通信について説明
する。
【0053】プリンタ装置301は、データを印刷する
出力部604と、他の電子機器との間で信号を送受信す
る通信部700と、ID記憶部710と、前記各部の動
作を制御する制御部602とを備える。
【0054】通信部700は、暗号化/復号化部702
及び通信制御部704を備える。この前記暗号化/復号
化部702は、携帯型記憶装置1の暗号化/復号化部2
0と同様の機能を備え、通信制御部704は携帯型記憶
装置1の通信制御部22と同様の機能を備える。ID記
憶部710は、このプリンタ装置301の固有のID及
び固有の秘密アルゴリズムが記憶されたICである。
【0055】まず、携帯型記憶装置1の固有のID及び
プリンタ装置301の固有のIDの送受信について説明
する。
【0056】携帯型記憶装置1は、制御部10の制御に
より、プリンタ装置301に対して、プリンタ装置30
1の固有のIDの送信要求命令を送信する。
【0057】プリンタ装置301は、前記固有のIDの
送信要求命令を通信制御部704で受信する。この受信
した固有のIDの送信要求命令は、制御部602に送ら
れる。制御部602は、前記受信した固有のIDの送信
要求命令に応じて、通信部700を制御する。通信部7
00は、ID記憶部710から固有のIDを読み出す。
このプリンタ装置301の固有のIDは、通信制御部7
04の制御により、携帯型記憶装置1に送信される。
【0058】携帯型記憶装置1は、前記送信されたプリ
ンタ装置301の固有のIDを、通信制御部22で受信
し、暗号化/復号化部20に記憶する。また、暗号化/
復号化部20は、この携帯型記憶装置1の固有のIDを
読み出す。この固有のIDは、通信制御部504の制御
により、プリンタ装置301に送信される。
【0059】プリンタ装置301は、前記送信された携
帯型記憶装置1の固有のIDを、通信制御部704で受
信して、記憶する。
【0060】次に、データの暗号化及び復号化について
説明する。
【0061】固有のIDの送受信後、携帯型記憶装置1
の暗号化/復号化部20では、プリンタ装置301の固
有のID及び自機の固有の秘密プログラムを用いて暗号
鍵を生成する。
【0062】例えば、携帯型記憶装置1の記憶部12に
記憶されているデータを送信するときには、制御部10
からの制御により、前記記憶部12に記憶されるデータ
が、暗号化/復号化部20に送られる。暗号化/復号化
部20では、前記生成した暗号鍵を用いた暗号鍵プログ
ラムにより、前記送られたデータを暗号化する。この暗
号化された暗号化信号は、通信制御部22の制御によ
り、プリンタ装置301に送信される。
【0063】携帯型記憶装置1から送信された暗号化信
号は、プリンタ装置301の通信制御部704で受信さ
れて、暗号化/復号化部702に送られる。この暗号化
/復号化部702では、前記受信した携帯型記憶装置1
の固有のID及び自機の固有の秘密プログラムを用いて
暗号鍵を生成する。そして、この暗号鍵を用いた暗号鍵
プログラムにより、前記受信した暗号化信号を復号化す
る。これにより、暗号化される前のデータが復元され
る。この復元された元のデータは、制御部602の制御
により、出力部604に送られる。そして、出力部60
4により、データが印刷されて出力される。
【0064】このように、携帯型記憶装置1とプリンタ
装置301との間では、記憶部12に記憶されるデータ
を暗号化して送信し、受信した暗号化信号を復号化す
る。
【0065】ここで、従来のデータの暗号化方式では、
データを暗号化するときに用いる暗号鍵及び暗号化デー
タを復号化するときに用いる復号鍵は、例えば、暗号鍵
及び復号鍵を管理する管理システム等から通信によって
配送されることにより得ている。これに対して、KPS
を用いたデータの暗号化/復号化を行うことにより、携
帯型記憶装置1及びプリンタ装置301は、暗号鍵及び
復号鍵を内部で生成するので、前記暗号鍵及び復号鍵を
簡易に得ることができる。また、前記管理システムを設
置する必要がなく、前記管理システムの設備にかかる費
用等を削減することができる。さらに、暗号化したデー
タが、その送信中に第三者に傍受されて盗まれた場合に
も、その暗号化したデータを解読することは困難である
ので、データの安全性を保つことができる。
【0066】尚、固有のIDとして、携帯型記憶装置1
のユーザの名前、電話番号、電子メールのアドレス等
の、データを送受信する電子機器間で予め知っている情
報を用いることにより、固有のIDを予め用意する必要
がなくなるので、データの暗号化/復号化をさらに簡易
に行うことができる。
【0067】次に、携帯型記憶装置1のデータをプリン
タ装置301で印刷するときの、携帯型記憶装置1とプ
リンタ装置301との信号の送受信の手順について、図
3のフローチャートを用いて説明する。
【0068】まず、ステップS2で、携帯型記憶装置1
では、記憶部12に記憶するデータのファイル名を、入
力部14を操作して指定する。
【0069】次に、ステップS4で、ユーザは、入力部
14を操作して、表示部16に表示される印刷コマンド
等を選択する。この入力命令は、制御部10に送られ
る。
【0070】このとき、ステップS22で、プリンタ装
置301は、電源がONであってプリント可能な状態、
いわゆるスタンバイ状態となっているものとする。
【0071】次に、ステップS6で、携帯型記憶装置1
の制御部10は、プリンタ装置301に対して、IDの
送信要求命令を送信する。
【0072】ステップS24で、プリンタ装置301
は、前記IDの送信要求命令を受信し、このIDの送信
要求命令に応じて、固有のIDを携帯型記憶装置1に送
信する。
【0073】携帯型記憶装置1は、プリンタ装置301
から送信されるプリンタ装置301の固有のIDを受信
して記憶する。また、携帯型記憶装置1は、自機の固有
のIDをプリンタ装置301に送信する。
【0074】プリンタ装置301は、携帯型記憶装置1
の固有のIDを受信して記憶する。
【0075】この後、ステップS12で、携帯型記憶装
置1は、プリンタ装置301の固有のID及び自機の固
有の秘密プログラムを用いて暗号鍵を生成する。また、
ステップS26で、プリンタ装置301は、携帯型記憶
装置1の固有のID及び自機の固有の秘密アルゴリズム
を用いて暗号鍵を生成する。
【0076】次に、ステップS14で、携帯型記憶装置
1は、生成した暗号鍵を用いた暗号鍵プログラムによ
り、印刷用のデータを暗号化する。そして、この暗号化
した印刷用データ及びこの印刷用データを印刷するとき
の制御用データである印刷制御用コードをプリンタ装置
301に送信する。
【0077】一方、ステップS28で、プリンタ装置3
01は、暗号化された印刷用データ及び印刷制御用コー
ドを受信する。
【0078】そして、ステップS30で、暗号化された
印刷用データを復号化して、元の印刷用データを復元す
る。この後、受信した印刷制御用コードに基づいて、印
刷用データを印刷する。また、印刷が正常に行われたか
否か等を示す印刷制御用コードを、携帯型記憶装置1に
対して送信する。携帯型記憶装置1は、プリンタ装置3
01からの印刷制御用コードを受信し、この印刷制御用
コードに基づいて、プリンタ装置301で印刷が正常に
行われたか否かを判別する。
【0079】次に、携帯型記憶装置1の第2の実施の形
態について説明する。
【0080】この携帯型記憶装置1は、着脱自在に装着
され、固有の識別情報、固有の秘密アルゴリズム、及び
データを記憶する携帯型記憶媒体と、前記携帯型記憶媒
体から前記固有の識別情報、前記固有の秘密アルゴリズ
ム、及び前記データを読み出す情報入力手段である情報
入力部18とを含む。この携帯型記憶媒体としては、例
えばICカードを用いることができる。
【0081】この携帯型記憶装置1が他の電子機器と信
号を送受信するときにも、まず、固有のIDを他の電子
機器と送受信した後に、信号を送信する側である携帯型
記憶装置1ではデータを暗号化して送信し、信号を受信
する側である他の電子機器では、送信された暗号化信号
を復号化してデータを復元する。
【0082】まず、制御部10の制御により、情報入力
部18に装着される前記携帯型記憶媒体から、自機の電
子機器の固有のID、自機の固有の秘密プログラム、及
びデータが読み出される。前記自機の電子機器の固有の
IDは、制御部10の制御により、通信制御部22を介
して他の電子機器に送信される。また、他の電子機器の
固有のIDを、通信制御部22で受信して、記憶する。
【0083】この後、携帯型記憶装置1は、前記自機の
固有の秘密プログラム及びデータを、暗号化/符号化部
20に送る。この暗号化/符号化部20は、前記他の電
子機器の固有のID及び自機の固有の秘密プログラムを
用いて暗号鍵を生成し、この暗号鍵を用いた暗号鍵プロ
グラムにより前記データを暗号化する。この暗号化信号
は、通信制御部22を介して他の電子機器に送信され
る。
【0084】また、暗号化信号を受信したときには、暗
号化信号は、通信制御部22を介して暗号化/復号化部
20に送られる。暗号化/復号化部20は、前記暗号化
信号を、前記暗号鍵を用いた暗号鍵プログラムにより復
号化して、データを復元する。この復元されたデータ
は、制御部10の制御により、前記携帯型記憶媒体に書
き込まれる。
【0085】例えば、図4に示すように、携帯型記憶装
置1には、情報入力部18であるICカード挿入部が設
けられ、このICカード挿入部に携帯型記憶媒体である
ICカード101を挿入するものである。この携帯型記
憶装置1は、コンピュータ装置100と、前記ICカー
ド101に記憶されるデータを送受信する。
【0086】具体的には、例えば、ICカード101
は、ネットワークを通じた電子商取引(エレクトロニッ
ク・コマース:electronic commerce)において、電子
的な決済に用いるプリペイドカードや、キャッシュカー
ドや、クレジットカード等とすることが考えられる。こ
のとき、前記コンピュータ装置100は、例えば、複数
のコンピュータ装置等が相互に接続されたネットワーク
であって、商業的な取引が行われる、いわゆるサイバー
モールに接続される端末となる。
【0087】携帯型記憶装置1のICカード101に
は、IC102が組み込まれている。
【0088】このIC102に、自機の固有のID、自
機の固有の秘密アルゴリズム及びデータが記憶される。
携帯型記憶装置1の制御部10は、前記自機の固有のI
Dを読み出して、通信制御部22を介してコンピュータ
装置100に送信し、また、コンピュータ装置100の
固有のIDを受信する。
【0089】携帯型記憶装置1の制御部10は、前記自
機の固有の秘密アルゴリズムをICカード101のIC
102から読み出し、この自機の固有の秘密アルゴリズ
ムを暗号化/復号化部20に送る。暗号化/復号化部2
0は、この自機の固有の秘密アルゴリズムと前記コンピ
ュータ装置100の固有のIDとを用いて暗号鍵を生成
する。さらに、携帯型記憶装置1の制御部10は、IC
102からデータを読み出し、このデータを暗号化/復
号化部20に送る。暗号化/復号化部20は、前記デー
タを前記暗号鍵を用いた暗号鍵プログラムで暗号化す
る。この暗号化されたデータは、暗号化信号として通信
制御部22を介してコンピュータ装置100に送信され
る。
【0090】このコンピュータ装置100は、暗号化信
号を受信したときには、携帯型記憶装置1の固有のID
及び自機の固有の秘密アルゴリズムを用いて暗号鍵を生
成し、この暗号鍵を用いた暗号鍵プログラムで前記暗号
化信号を復号化する。そして、コンピュータ装置100
は、復号化された元のデータを処理する。このとき、必
要に応じて、前記データをサイバーモール内の他のコン
ピュータ装置に送信して処理する場合もある。この後、
コンピュータ装置100は、前記処理されたデータを暗
号化し、この暗号化信号を携帯型記憶装置1に送信す
る。
【0091】携帯型記憶装置1は、前記暗号化信号を通
信制御部22で受信し、暗号化/復号化部20に送る。
前記暗号化信号は、この暗号化/復号化部20で前記暗
号鍵を用いた暗号鍵プログラムにより復号化されて、デ
ータが復元される。この復元されたデータは、制御部1
0の制御により、ICカード101のIC102に書き
込まれる。
【0092】例えば、ICカード101をプリペイドカ
ードとして用いるときには、ICカード101のIC1
02に記憶されるデータは現金の残高額である。よっ
て、ユーザが購入した物の代金を前記ICカード101
を用いて支払うときには、携帯型記憶装置1でICカー
ド101に記憶される金額を読み出して、コンピュータ
装置100に送信する。コンピュータ装置100は、送
信された残高額から前記購入物の代金分を減算し、この
減算した金額のデータを携帯型記憶装置1に送信する。
携帯型記憶装置1は、前記送信された金額をICカード
101のIC102に書き込む。
【0093】このように、ユーザは、所有するICカー
ド101を、不特定多数のユーザが使用するコンピュー
タ装置100に直接に装着せずに、自分が所有する携帯
型記憶装置1にICカード101を装着して、このIC
カード101を利用することができる。また、ICカー
ド101のデータをコンピュータ装置100に送信する
ときに、ICカード101のデータをKPSを用いた暗
号化方法で暗号化するので、この暗号化されたデータが
盗まれた場合にも、このデータを他人に盗用されること
を防止できる。
【0094】次に、携帯型記憶装置1に記憶するデータ
等を他の電子機器に送信し、そのデータを前記他の電子
機器内で処理し、その処理されたデータ等を受信して記
憶するデータ処理、いわゆる依頼計算処理について説明
する。
【0095】例えば、図5に示すように、携帯型記憶装
置1では、計算処理用のデータ及び計算処理プログラム
を暗号化し、この暗号化されたデータ及び計算処理プロ
グラムを計算情報としてPC306に送信する。PC3
06では、暗号化されたデータ及び計算処理プログラム
を受信して復号化する。そして、復号化された元の計算
処理プログラムを用いて、復号化した元のデータを計算
処理する。この後、計算処理されたデータ及び計算処理
プログラムを暗号化して、計算実行結果として携帯型記
憶装置1に送信する。携帯型記憶装置1では、この計算
実行結果を受信して、復号化する。これにより、計算処
理されたデータ及び計算処理プログラムを復元し、この
データ及び計算処理プログラムを記憶する。
【0096】このように、携帯型記憶装置1は、データ
等を他の電子機器に送信して、その他の電子機器の処理
能力を借りてデータ処理を行う。このとき、前記他の電
子機器が高速な処理能力を備えたコンピュータ装置であ
るならば、携帯型記憶装置1を所有するだけで、より迅
速なデータ処理を行うことができる。
【0097】また、携帯型記憶装置1と他の電子機器の
間のデータの送受信時には、KPSを用いた暗号化方法
によりデータを暗号化して送受信する。このKPSによ
る暗号化データを盗んでも、復号鍵を持たなければ、暗
号化データを復号化することは困難であるので、送受信
時のデータの安全性を高めることができる。
【0098】尚、計算処理プログラム以外のアプリケー
ションプログラムを用いて、計算処理以外のデータ処理
を行うことも可能である。
【0099】また、PC306内に所望の計算処理プロ
グラム等のアプリケーションプログラムが記憶されてい
ることが、予め判明しているならば、このアプリケーシ
ョンプログラムを送信する必要はない。
【0100】上述したデータ処理を行うには、例えば、
携帯型記憶装置1の記憶部12を、PC306に接続さ
れたハードディスクドライブ装置とみなし、この記憶部
12に記憶されるデータを処理する。
【0101】このときの信号の送受信の手順を、図6の
フローチャートを用いて説明する。
【0102】まず、ステップS42で、携帯型記憶装置
1は、PC306から送信されるデータの受信可能な状
態である、いわゆるスタンバイ状態となっているものと
する。
【0103】一方、ステップS62で、PC306は、
任意の携帯型記憶装置をPC306に接続される記憶装
置、即ちハードディスクドライブ装置のうちの1つとみ
なすことができる状態となっている。
【0104】これにより、ステップS64で、PC30
6のディスプレイ部には、接続可能な携帯型記憶装置の
一覧表、いわゆるリストが表示される。尚、この場合に
は、携帯型記憶装置は1つであるので、前記リストには
前記携帯型記憶装置1しか表示されない。よって、ユー
ザは前記携帯型記憶装置1を選択する。この選択によ
り、PC306から携帯型記憶装置1に対して、PC3
06のハードディスクドライブ装置として選択したこと
を示す命令が送信される。
【0105】携帯型記憶装置1は、ステップS44で、
PC306から送信された選択命令を受信する。そし
て、携帯型記憶装置1は、PC306からドライブ装置
として選択されたことを、表示部16に表示する。
【0106】ユーザは、携帯型記憶装置1をPC306
のハードディスクドライブ装置のうちの1つに設定する
か否かを決定する。この決定情報は、PC306に送信
される。
【0107】このように、携帯型記憶装置1側で、PC
306のハードディスクドライブ装置のうちの1つとな
ることを設定するか否かを決定する。従って、PC30
6の選択のみによって携帯型記憶装置1をハードディス
クドライブ装置と設定し、携帯型記憶装置1に記憶され
るデータを強制的に受信すること、即ち携帯型記憶装置
1のデータを盗むことを防止できる。
【0108】この後、ステップS46で、携帯型記憶装
置1は、PC306に対して、IDの送信要求命令を送
信する。
【0109】PC306は、ステップS66で、前記I
Dの送信要求命令を受信し、このIDの送信要求命令に
応じて、固有のIDを携帯型記憶装置1に送信する。
【0110】携帯型記憶装置1は、PC306から送信
されるPC306の固有のIDを受信して記憶する。ま
た、携帯型記憶装置1は、自機の固有のIDをPC30
6に送信する。よって、PC306は、携帯型記憶装置
1の固有のIDを受信して記憶する。
【0111】この後、ステップS48で、携帯型記憶装
置1は、PC306の固有のID及び自機の固有の秘密
プログラムを用いて暗号鍵を生成する。
【0112】また、ステップS68で、PC306は、
携帯型記憶装置1の固有のID及び自機の固有の秘密ア
ルゴリズムを用いて暗号鍵を生成する。
【0113】次に、ステップS50で、携帯型記憶装置
1は、生成した暗号鍵を用いた暗号鍵プログラムによ
り、任意のファイルのデータを暗号化する。そして、こ
の暗号化したデータを、暗号化信号としてPC306に
送信する。
【0114】PC306では、ステップS70で、送信
された暗号化信号を受信して、復号化する。この復号化
により復元されたデータは、ユーザによるアプリケーシ
ョンソフトウェア上の作業により、処理される。
【0115】そして、PC306は、ステップS72
で、前記生成した暗号鍵を用いた暗号鍵プログラムによ
り、前記処理データを暗号化する。PC306は、この
暗号化されたデータを携帯型記憶装置1に送信する。
【0116】携帯型記憶装置1は、ステップS52で、
送信された暗号化信データを受信して、復号化する。こ
れにより、復元された処理データは、記憶部12に記憶
される。
【0117】この後、ステップS54で、携帯型記憶装
置1では、PC306のハードディスクドライブ装置と
なることが解除されて、PC306との接続が切断され
る。
【0118】一方、PC306でも、ステップS74
で、携帯型記憶装置1をハードディスクドライブ装置の
うちの1つとして設定することが解除されて、携帯型記
憶装置1との接続が切断される。
【0119】さらに、上述した携帯型記憶装置の構成
を、携帯型電話装置に備えることもできる。これによ
り、ユーザは、携帯型電話装置のみを携帯することで、
電話通信の他に、データの送受信や処理等を行うことが
できる。
【0120】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る携帯型通信装置を含む携帯型記憶
装置の第1の実施の形態及びプリンタ装置の概略的な構
成図である。
【図2】携帯型記憶装置と他の電子機器との信号の送受
信を説明するための図である。
【図3】携帯型記憶装置とプリンタ装置との信号の送受
信の手順を示すフローチャートである。
【図4】携帯型記憶装置の第2の実施の形態及びその具
体的な実施例について説明するための図である。
【図5】携帯型記憶装置の他の実施例について説明する
ための図である。
【図6】携帯型記憶装置とPCとの信号の送受信の手順
を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 携帯型記憶装置 10 制御部 12 記憶部 14 入力部 16 表示部 18 情報入力部 20 暗号化/復号化部 22 通信制御部
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // G06F 12/14 320 H04L 9/00 601D

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 携帯して信号を送受信する携帯型通信装
    置において、 他の電子機器との間で、情報を送受信する通信手段と、 前記他の電子機器の固有の識別情報及び自機の固有の秘
    密アルゴリズムを用いてデータを変換し、前記通信手段
    を介して前記変換したデータによる変換信号を前記他の
    電子機器に送信する変換手段と、 前記変換信号の送受信動作に先立って、前記通信手段を
    介して、自機の固有の識別情報を前記他の電子機器に送
    信し、前記他の電子機器の固有の識別情報を受信する制
    御手段と、を備えることを特徴とする携帯型通信装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 前記変換信号は、暗号化信号であることを特徴とする携
    帯型通信装置。
  3. 【請求項3】 請求項2において、 前記変換手段は、前記他の電子機器の固有の識別情報及
    び自機の固有の秘密アルゴリズムを用いて暗号鍵を生成
    し、この暗号鍵を用いた暗号鍵プログラムにより前記デ
    ータを暗号化する暗号化手段であることを特徴とする携
    帯型通信装置。
  4. 【請求項4】 請求項2、3のいずれかにおいて、 前記変換手段は、前記他の電子機器から送信された暗号
    化信号を、前記他の電子機器の固有の識別情報及び自機
    の固有の秘密アルゴリズムを用いて復号化する復号化手
    段を含むことを特徴とする携帯型通信装置。
  5. 【請求項5】 請求項4において、 前記復号化手段は、前記他の電子機器の固有の識別情報
    及び自機の固有の秘密アルゴリズムを用いて暗号鍵を生
    成し、この暗号鍵を用いた暗号鍵プログラムにより信号
    を復号化することを特徴とする携帯型通信装置。
  6. 【請求項6】 請求項2〜5のいずれかにおいて、 携帯型通信装置本体に着脱自在に装着され、固有の識別
    情報、固有の秘密アルゴリズム、及びデータを記憶する
    携帯型記憶媒体と、 前記携帯型記憶媒体から前記固有の識別情報、前記固有
    の秘密アルゴリズム、及び前記データを読み出す情報入
    力手段と、を含み、 前記制御手段は、前記通信手段を介して、前記情報入力
    手段からの前記固有の識別情報を前記他の電子機器に送
    信し、前記他の電子機器の固有の識別情報を受信し、 前記暗号化手段は、前記他の電子機器の固有の識別情報
    及び前記自機の固有の秘密アルゴリズムを用いて暗号鍵
    を生成し、この暗号鍵を用いた暗号鍵プログラムにより
    前記データを暗号化して暗号化信号を生成し、 前記通信手段は、前記暗号化信号を前記他の電子機器に
    送信することを特徴とする携帯型通信装置。
  7. 【請求項7】 情報を記憶する携帯型記憶装置におい
    て、データを記憶する記憶手段と、 他の電子機器との間で、情報を送受信する通信手段と、 前記他の電子機器の固有の識別情報及び自機の固有の秘
    密アルゴリズムを用いて、前記記憶手段に記憶されるデ
    ータを変換し、前記通信手段を介して前記変換したデー
    タによる変換信号を前記他の電子機器に送信する変換手
    段と、 前記変換信号の送受信動作に先立って、前記通信手段を
    介して、自機の固有の識別情報を前記他の電子機器に送
    信し、前記他の電子機器の固有の識別情報を受信する制
    御手段と、を備えることを特徴とする携帯型記憶装置。
  8. 【請求項8】 請求項7において、 前記変換信号は、暗号化信号であることを特徴とする携
    帯型記憶装置。
  9. 【請求項9】 請求項8において、 前記変換手段は、前記他の電子機器の固有の識別情報及
    び自機の固有の秘密アルゴリズムを用いて暗号鍵を生成
    し、この暗号鍵を用いた暗号鍵プログラムにより前記デ
    ータを暗号化する暗号化手段であることを特徴とする携
    帯型記憶装置。
  10. 【請求項10】 請求項8、9のいずれかにおいて、 前記変換手段は、前記他の電子機器から送信された暗号
    化信号を、前記他の電子機器の固有の識別情報及び自機
    の固有の秘密アルゴリズムを用いて復号化する復号化手
    段を含むことを特徴とする携帯型記憶装置。
  11. 【請求項11】 請求項10において、 前記復号化手段は、前記他の電子機器の固有の識別情報
    及び自機の固有の秘密アルゴリズムを用いて暗号鍵を生
    成し、この暗号鍵を用いた暗号鍵プログラムにより信号
    を復号化することを特徴とする携帯型記憶装置。
  12. 【請求項12】 請求項10、11のいずれかにおい
    て、 前記制御手段は、前記暗号化手段で前記記憶手段に記憶
    するデータを暗号化して暗号化信号を生成し、この暗号
    化信号を前記通信手段を介して前記他の電子機器に送信
    した後、前記他の電子機器で処理されたデータを暗号化
    した暗号化信号を前記通信手段で受信して、前記復号化
    手段で復号化することを特徴とする携帯型記憶装置。
  13. 【請求項13】 請求項10〜12のいずれかに記載す
    る携帯型記憶装置を備えて成ることを特徴とする携帯型
    電話装置。
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