JPH10234851A - 患者監視用カメラを備えた点滴台 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 点適時に、患者に精神的な不安感や圧迫感を
与えるのを防止し、それに、看護婦の負担を軽減する。 【解決手段】 支柱１の上端部に、点滴パック２を掛止
して吊下げる掛止片３を設け、その点滴パック２の注入
パイプ４の途中には、点滴液の流量及び液切れを検出す
る滴下センサー５を設けると共に、前記支柱１の適宜位
置には、前記滴下センサー５で検出した液流量及び液切
信号をナースステーション等に送信して受信機にてモニ
ターする送信機８と、患者の状態を監視する小型カメラ
９とを取付ける。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、主として血液や薬
液等の点滴液を静脈内に少量ずつ注入する際に使用され
る患者監視用カメラを備えた点滴台に関するものであ
る。

【０００２】

【従来の技術】従来、点適時に血液や薬液等の点滴液の
残量については、点適を受けている患者自身や付き添い
の看護人等が目で確認して、点滴液がなくなった時点
で、ナースコールを使用して看護婦に知らせていた。

【０００３】また、一部では、病室やベットに患者監視
用カメラを設置して、他の部屋で患者を監視することも
知られている。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】ところが、前者は、点
適を受けている患者自身や看護人等が目で確認して看護
婦に知らせていたため、点適を受けている患者に精神的
な不安感や圧迫感を与えており、また、後者は、患者監
視用カメラが病室やベットに設置されているため、必要
に応じて病室内に入らずに患者を監視できるが、患者が
トイレ等に行くために病室外に移動する時は、患者監視
用カメラで患者を監視することができず、看護婦の負担
を大きくしていた。

【０００５】そこで、本発明は、上述のような観点に鑑
みて創出されたもので、点適時に、患者に精神的な不安
感や圧迫感を与えるのを防止できるようにし、それに、
必要に応じて病室内に入らずに患者を監視できるのは勿
論のこと、患者がトイレ等に行くために病室外に移動す
る時でも患者を監視できるようにして、看護婦の負担を
軽減できるようにし、更に、点滴の液切れを監視するば
かりでなく、同時に点滴の液流量を監視できるようにし
て、点滴針抜け等の異常状態も監視できるような患者監
視用カメラを備えた点滴台を提供するものである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明は、上述のような
目的を達成するために、支柱の上端部に、点滴パックを
掛止して吊下げる掛止片を設け、その点滴パックの注入
パイプの途中には、点滴液の流量及び液切れを検出する
滴下センサーを設けると共に、前記支柱の適宜位置に
は、前記滴下センサーで検出した液流量及び液切信号を
ナースステーション等に送信して受信機にてモニターす
る送信機と、患者の状態を監視する小型カメラとを取付
けたものである。

【０００７】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態とし
て、血液や薬液等の点滴液を静脈内に少量ずつ注入する
際に使用する状態を図面に基づいて説明する。

【０００８】本発明の患者監視用カメラを備えた点滴台
Ａは、図１及び図２に示すように、支柱１の上端部に、
点滴パック２を掛止して吊下げる掛止片３を設け、その
点滴パック２の注入パイプ４の途中には、点滴液の流量
及び液切れを検出する滴下センサー５を設けると共に、
前記支柱１の適宜位置には、前記滴下センサー５で検出
した液流量及び液切信号をナースステーション等に送信
して受信機６にてモニター７する送信機８と、患者の状
態を監視する小型カメラ９とを取付けるように形成す
る。

【０００９】即ち、前記支柱１は、台座１０と大径の下
側支柱１１と小径の上側支柱１２とからなり、この場
合、大径の下側支柱１１の中に小径の上側支柱１２を高
さ調節自在に挿着できるようにすると、患者に対応させ
て点滴パック２や小型カメラ９の高さを自由に調節でき
るため、点滴液を静脈内に少量ずつ確実に注入すること
ができると共に、小型カメラ９で患者を確実に監視する
ことができる。

【００１０】また、前記掛止片３は、支柱１の上端部に
相対向する左右側方へ 1本ずつ突設させ、これらの先端
部に、点滴パック２を掛止するＵ字形状の掛止部１３を
夫々設けるように形成されている。この場合、掛止片３
の本数や掛止部１３の形状に限定されることがなく、そ
の他の本数や形状であっても良い。

【００１１】それに、前記送信機８には、滴下センサー
５で検出した液流量及び液切信号をナースステーション
等に無線で送信するための送信アンテナ１４が取付けら
れ、また、受信機６には、前記送信機８から送信される
液流量及び液切信号を受信するための受信アンテナ１５
とモニター７とが取付けられている。

【００１２】更に、小型カメラ９としては、移動時に便
利なように小型のカラービデオカメラ（ＣＣＤカメラ）
等が良い。

【００１３】尚、図中の符号１６は点滴パック２の注入
パイプ４を点滴針に接続するためのコネクタであり、ま
た、図中の符号１７は移動用のキャスターである。

【００１４】

【発明の効果】本発明の患者監視用カメラを備えた点滴
台Ａは、上述のように、支柱１の上端部に、点滴パック
２を掛止して吊下げる掛止片３を設け、その点滴パック
２の注入パイプ４の途中には、点滴液の流量及び液切れ
を検出する滴下センサー５を設けると共に、前記支柱１
の適宜位置には、前記滴下センサー５で検出した液流量
及び液切信号をナースステーション等に送信して受信機
６にてモニター７する送信機８を取付けたことによっ
て、点適時に、点滴パック２の点滴液が液切れすると、
滴下センサー５が点滴液の液切れを検出し、この滴下セ
ンサー５で検出された液切信号を送信機８でナースステ
ーション等に送信して受信機６にてモニター７すること
ができるため、患者に精神的な不安感や圧迫感を与える
のを防止することができる。

【００１５】それに、支柱１の適宜位置に、患者の状態
を監視する小型カメラ９を取付けたことによって、必要
に応じて病室内に入らずに患者を監視できるのは勿論の
こと、患者がトイレ等に行くために病室外に移動する時
でも患者を監視することができるため、看護婦の負担を
軽減することができる。

【００１６】更に、前述のように点滴の液切れを監視す
るばかりでなく、点適時に、点滴の液流量を検出し、こ
の滴下センサー５で検出された液流量信号を送信機８で
ナースステーション等に送信して受信機６にてモニター
７することができるため、同時に点滴の液流量を監視す
ることができ、点滴針抜け等の異常状態も監視すること
ができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の患者監視用カメラを備えた点滴台の一
実施例を示す正面図である。

【図２】本発明に使用される受信機の概略正面図であ
る。

【符号の説明】

Ａ 点滴台 １ 支柱 ２ 点滴パック ３ 掛止片 ４ 注入パイプ ５ 滴下センサー ６ 受信機 ７ モニター ８ 送信機 ９ 小型カメラ １０ 台座 １１ 下側支柱 １２ 上側支柱 １３ 掛止部 １４ 送信アンテナ １５ 受信アンテナ １６ コネクタ １７ キャスター

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 支柱の上端部に、点滴パックを掛止して
   吊下げる掛止片を設け、その点滴パックの注入パイプの
   途中には、点滴液の流量及び液切れを検出する滴下セン
   サーを設けると共に、前記支柱の適宜位置には、前記滴
   下センサーで検出した液流量及び液切信号をナースステ
   ーション等に送信して受信機にてモニターする送信機
   と、患者の状態を監視する小型カメラとを取付けたこと
   を特徴とする患者監視用カメラを備えた点滴台。