JPH102231A - 船外機用v型エンジンの燃料配管構造 - Google Patents
船外機用v型エンジンの燃料配管構造Info
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- JPH102231A JPH102231A JP8153862A JP15386296A JPH102231A JP H102231 A JPH102231 A JP H102231A JP 8153862 A JP8153862 A JP 8153862A JP 15386296 A JP15386296 A JP 15386296A JP H102231 A JPH102231 A JP H102231A
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Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02B—INTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
- F02B75/00—Other engines
- F02B75/16—Engines characterised by number of cylinders, e.g. single-cylinder engines
- F02B75/18—Multi-cylinder engines
- F02B75/22—Multi-cylinder engines with cylinders in V, fan, or star arrangement
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02B—INTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
- F02B61/00—Adaptations of engines for driving vehicles or for driving propellers; Combinations of engines with gearing
- F02B61/04—Adaptations of engines for driving vehicles or for driving propellers; Combinations of engines with gearing for driving propellers
- F02B61/045—Adaptations of engines for driving vehicles or for driving propellers; Combinations of engines with gearing for driving propellers for marine engines
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- Combustion & Propulsion (AREA)
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- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Lubrication Details And Ventilation Of Internal Combustion Engines (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 スペースの有効利用を図り、エンジン補機を
効果的に収納してコンパクトな構造を得るとともに、シ
ンプルな燃料配管経路を構成して構造を簡素化し信頼性
の高い燃料供給系を実現する。 【解決手段】 燃料配管上に、フィルター87と、ポン
プ86と、ベーパセパレータ81とを設け、左右バンク
10を後方に向けた縦置き配置の船外機用V型エンジン
において、前記フィルター、ポンプおよびベーパセパレ
ータを左右バンク間またはその後方に配置した。
効果的に収納してコンパクトな構造を得るとともに、シ
ンプルな燃料配管経路を構成して構造を簡素化し信頼性
の高い燃料供給系を実現する。 【解決手段】 燃料配管上に、フィルター87と、ポン
プ86と、ベーパセパレータ81とを設け、左右バンク
10を後方に向けた縦置き配置の船外機用V型エンジン
において、前記フィルター、ポンプおよびベーパセパレ
ータを左右バンク間またはその後方に配置した。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エンジンの燃料配
管構造に関し、特に、縦置き配置の船外機用4サイクル
V型エンジンの燃料配管構造に関するものである。
管構造に関し、特に、縦置き配置の船外機用4サイクル
V型エンジンの燃料配管構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】船外機用エンジンとして2サイクルV型
エンジンが実用化され、また4サイクルV型エンジンが
特開平6ー264757号公報に開示されている。
エンジンが実用化され、また4サイクルV型エンジンが
特開平6ー264757号公報に開示されている。
【0003】この公報記載の公知技術によれば、縦置き
配置の船外機用4サイクルV型エンジンにおいて、V型
に配置した各バンクの内側に排気ポートを設け、この排
気ポートに連通する排気通路をエンジン下方で排気管に
接続するとともに、各バンクの外側に吸気ポートおよび
これに連通する吸気系を配置することにより、コンパク
トなV型エンジン構造を達成している。
配置の船外機用4サイクルV型エンジンにおいて、V型
に配置した各バンクの内側に排気ポートを設け、この排
気ポートに連通する排気通路をエンジン下方で排気管に
接続するとともに、各バンクの外側に吸気ポートおよび
これに連通する吸気系を配置することにより、コンパク
トなV型エンジン構造を達成している。
【0004】このような船外機においては、エンジン駆
動のための必須の構成要件であるスタータモータ、オー
ルタネータあるいは燃料系のフィルター、ポンプ、ベー
パセパレータ等のエンジン補機を、エンジンを収容する
カウリング内の限られたスペース内に、極めてコンパク
トに収納する必要がある。また、特に海上での運転とい
う特殊事情から運転の信頼性を高めることが重要であ
り、燃料系の配管をシンプルにレイアウトし、信頼性の
高い燃料供給を達成することが必要である。
動のための必須の構成要件であるスタータモータ、オー
ルタネータあるいは燃料系のフィルター、ポンプ、ベー
パセパレータ等のエンジン補機を、エンジンを収容する
カウリング内の限られたスペース内に、極めてコンパク
トに収納する必要がある。また、特に海上での運転とい
う特殊事情から運転の信頼性を高めることが重要であ
り、燃料系の配管をシンプルにレイアウトし、信頼性の
高い燃料供給を達成することが必要である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、上記公報記載のV型エンジンをさらに改善して、ス
ペースの有効利用を図り、エンジン補機を効果的に収納
してさらにコンパクトな構造を得るとともに、シンプル
な燃料配管経路を構成して構造を簡素化しさらに信頼性
の高い燃料供給系を実現することである。
は、上記公報記載のV型エンジンをさらに改善して、ス
ペースの有効利用を図り、エンジン補機を効果的に収納
してさらにコンパクトな構造を得るとともに、シンプル
な燃料配管経路を構成して構造を簡素化しさらに信頼性
の高い燃料供給系を実現することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明では、燃料配管上に、フィルターと、ポンプ
と、ベーパセパレータとを設け、左右バンクを後方に向
けた縦置き配置の船外機用V型エンジンにおいて、前記
フィルター、ポンプおよびベーパセパレータを左右バン
ク間またはその後方に配置したことを特徴とする船外機
用V型エンジンの燃料配管構造を提供する。
め、本発明では、燃料配管上に、フィルターと、ポンプ
と、ベーパセパレータとを設け、左右バンクを後方に向
けた縦置き配置の船外機用V型エンジンにおいて、前記
フィルター、ポンプおよびベーパセパレータを左右バン
ク間またはその後方に配置したことを特徴とする船外機
用V型エンジンの燃料配管構造を提供する。
【0007】このような構成においては、燃料系を構成
するフィルター、ポンプおよび高圧ポンプを含むベーパ
セパレータ等のエンジン補機を縦置きのVバンク間また
はその後方にレイアウトするため、スペースの有効利用
が図られコンパクトな構造が得られるとともに、各補機
を接続する燃料配管をシンプルにレイアウトすることが
可能になる。
するフィルター、ポンプおよび高圧ポンプを含むベーパ
セパレータ等のエンジン補機を縦置きのVバンク間また
はその後方にレイアウトするため、スペースの有効利用
が図られコンパクトな構造が得られるとともに、各補機
を接続する燃料配管をシンプルにレイアウトすることが
可能になる。
【0008】
【発明の実施の形態】好ましい実施の形態においては、
前記ベーパセパレータは高圧ポンプを含み、この高圧ポ
ンプから圧送される燃料供給系統は、左右各バンクに対
し別系統配管とし、各バンクへ燃料供給後の戻り配管を
集合して1系統の配管として前記ベーパセパレータに接
続したことを特徴としている。
前記ベーパセパレータは高圧ポンプを含み、この高圧ポ
ンプから圧送される燃料供給系統は、左右各バンクに対
し別系統配管とし、各バンクへ燃料供給後の戻り配管を
集合して1系統の配管として前記ベーパセパレータに接
続したことを特徴としている。
【0009】さらに好ましい実施の形態においては、左
右各バンクへの燃料供給配管は、各バンクにおいて燃料
が下から上へ流れるように燃料流路を構成したことを特
徴としている。
右各バンクへの燃料供給配管は、各バンクにおいて燃料
が下から上へ流れるように燃料流路を構成したことを特
徴としている。
【0010】さらに好ましい実施の形態においては、左
右各バンクからの燃料戻り配管の集合部に圧力レギュレ
ータを設けたことを特徴としている。
右各バンクからの燃料戻り配管の集合部に圧力レギュレ
ータを設けたことを特徴としている。
【0011】さらに別の好ましい実施の形態において
は、前記ベーパセパレータは高圧ポンプを含み、この高
圧ポンプから圧送される燃料供給系統は、左右各バンク
に対し直列の1系統配管とし、左右各バンクに対し順番
に燃料を供給した後の戻り配管を圧力レギュレータを介
して前記ベーパセパレータに接続したことを特徴として
いる。
は、前記ベーパセパレータは高圧ポンプを含み、この高
圧ポンプから圧送される燃料供給系統は、左右各バンク
に対し直列の1系統配管とし、左右各バンクに対し順番
に燃料を供給した後の戻り配管を圧力レギュレータを介
して前記ベーパセパレータに接続したことを特徴として
いる。
【0012】さらに別の好ましい実施の形態において
は、前記直列1系統配管において、左右の一方のバンク
では燃料が上から下へ流れ、他方のバンクでは燃料が下
から上へ流れるように燃料配管経路を構成したことを特
徴としている。
は、前記直列1系統配管において、左右の一方のバンク
では燃料が上から下へ流れ、他方のバンクでは燃料が下
から上へ流れるように燃料配管経路を構成したことを特
徴としている。
【0013】
【実施例】図1は、本発明の実施例に係る4サイクル6
気筒縦置きV型エンジンを搭載した船外機の要部構成図
である。また、図2〜図4は図1の船外機の上部、中央
部及び下部の詳細構成図である。
気筒縦置きV型エンジンを搭載した船外機の要部構成図
である。また、図2〜図4は図1の船外機の上部、中央
部及び下部の詳細構成図である。
【0014】この船外機1は、ブラケット2を介して船
体後尾の船板3にクランプされ、図示しない油圧シリン
ダにより又は手動で、チルト軸2aを中心に回転可能に
装着される。船外機1は、さらにスイベル軸4の廻りに
回転可能であり、操舵自在に装着される。
体後尾の船板3にクランプされ、図示しない油圧シリン
ダにより又は手動で、チルト軸2aを中心に回転可能に
装着される。船外機1は、さらにスイベル軸4の廻りに
回転可能であり、操舵自在に装着される。
【0015】この船外機1の外側は、エンジン収納部で
あるアッパカウリング5aおよびロアカウリング5bか
らなるカウリング5と、その下側のアッパケーシング6
aおよびロアケーシング6bで覆われる。カウリング5
内には、6気筒V型エンジン7が、運転時にクランク軸
52(図2)の軸心13(図1)がほぼ鉛直方向に配置
されるようにした縦置き形式で収納されている。エンジ
ン7の各気筒のシリンダヘッド8には、後に詳述する吸
気通路11が接続される。図1では、6気筒V型配置の
縦置き3気筒からなる一方のバンクに接続する3本の吸
気通路11が示されている。各吸気通路11はサージタ
ンク10から分岐し、このサージタンク10には外気に
連通する吸気管9が接続される。
あるアッパカウリング5aおよびロアカウリング5bか
らなるカウリング5と、その下側のアッパケーシング6
aおよびロアケーシング6bで覆われる。カウリング5
内には、6気筒V型エンジン7が、運転時にクランク軸
52(図2)の軸心13(図1)がほぼ鉛直方向に配置
されるようにした縦置き形式で収納されている。エンジ
ン7の各気筒のシリンダヘッド8には、後に詳述する吸
気通路11が接続される。図1では、6気筒V型配置の
縦置き3気筒からなる一方のバンクに接続する3本の吸
気通路11が示されている。各吸気通路11はサージタ
ンク10から分岐し、このサージタンク10には外気に
連通する吸気管9が接続される。
【0016】吸気管9には、吸気量調節用バタフライバ
ルブ等を備えたスロットルボディ62が下向きに配置さ
れて(空気取入れ口が下側を向くように)装着される。
このスロットルボディ62は、遮熱板95を介して吸気
管9に取付けられる。この遮熱板95は、吸気管9の上
側に設けたオールタネータ73からの熱を遮断して吸気
の高温化を防止し空燃比の変動による出力低下を防止す
るものであり、またスロットルボディの取付け板として
機能するものである。
ルブ等を備えたスロットルボディ62が下向きに配置さ
れて(空気取入れ口が下側を向くように)装着される。
このスロットルボディ62は、遮熱板95を介して吸気
管9に取付けられる。この遮熱板95は、吸気管9の上
側に設けたオールタネータ73からの熱を遮断して吸気
の高温化を防止し空燃比の変動による出力低下を防止す
るものであり、またスロットルボディの取付け板として
機能するものである。
【0017】エンジン7の上部には、フライホイル12
が、クランク軸52(図2)と同軸上にナット51によ
り締結固定して装着される。フライホイル12の下部に
はプーリ58(図2)が装着されベルト98を介してオ
ールタネータ73に連結される。フライホイル12の上
部はフライホイルカバー57(図2)で覆われる。プー
リ58の下側のクランク軸52には、バルブカム駆動用
チェーン60が装着され、各気筒の吸気弁および排気弁
(図示しない)をクランク軸52に同期して開閉動作さ
せる。このチェーン60はチェーンカバー59で覆われ
る。
が、クランク軸52(図2)と同軸上にナット51によ
り締結固定して装着される。フライホイル12の下部に
はプーリ58(図2)が装着されベルト98を介してオ
ールタネータ73に連結される。フライホイル12の上
部はフライホイルカバー57(図2)で覆われる。プー
リ58の下側のクランク軸52には、バルブカム駆動用
チェーン60が装着され、各気筒の吸気弁および排気弁
(図示しない)をクランク軸52に同期して開閉動作さ
せる。このチェーン60はチェーンカバー59で覆われ
る。
【0018】エンジン下部のクランク軸52の下側には
駆動軸14の頭部53が連結固定される。駆動軸14の
下端部には、かさ歯車やドッグクラッチ等からなる伝達
機構15(図1)が装着され、この伝達機構15を介し
て、エンジンの回転が正方向または逆方向に選択されて
プロペラ軸16に伝達される。プロペラ軸16の後端部
にはプロペラ17が装着される。
駆動軸14の頭部53が連結固定される。駆動軸14の
下端部には、かさ歯車やドッグクラッチ等からなる伝達
機構15(図1)が装着され、この伝達機構15を介し
て、エンジンの回転が正方向または逆方向に選択されて
プロペラ軸16に伝達される。プロペラ軸16の後端部
にはプロペラ17が装着される。
【0019】エンジン7の各気筒からは、排気通路18
が、後述のように、左右バンクの内側に向けて設けられ
る。各排気通路18は、左右バンクの内側に縦方向に、
エンジン7の各気筒のシリンダブロック31(図5)に
沿わせて下側に向けて形成した排気集合通路19内で相
互に連通する。
が、後述のように、左右バンクの内側に向けて設けられ
る。各排気通路18は、左右バンクの内側に縦方向に、
エンジン7の各気筒のシリンダブロック31(図5)に
沿わせて下側に向けて形成した排気集合通路19内で相
互に連通する。
【0020】エンジン7はエキゾーストガイド20(図
3)を介してアッパケーシング6aの上面に固定してい
る。また、このエキゾーストガイド20の下側にはオイ
ルパン23が取り付けられる。エキゾーストガイド20
のほぼ中央には、排気通路43が形成される。前述の左
右各バンクの排気集合通路19は、エキゾーストガイド
20の排気通路43(図1、図2)に連通する。エキゾ
ーストガイド20の下側には排気通路43に連続して排
気管22が設けられる。この排気管22は、アッパケー
シング6a内の主排気室21内に臨んで配設される。エ
ンジン7からの排気は、各排気通路18、排気集合通路
19、排気通路43及び排気管22を通って主排気室2
1に導入され、さらに下方にガイドされて、プロペラ軸
16の周囲の環状空間を通過して後端部から水中に排出
される。
3)を介してアッパケーシング6aの上面に固定してい
る。また、このエキゾーストガイド20の下側にはオイ
ルパン23が取り付けられる。エキゾーストガイド20
のほぼ中央には、排気通路43が形成される。前述の左
右各バンクの排気集合通路19は、エキゾーストガイド
20の排気通路43(図1、図2)に連通する。エキゾ
ーストガイド20の下側には排気通路43に連続して排
気管22が設けられる。この排気管22は、アッパケー
シング6a内の主排気室21内に臨んで配設される。エ
ンジン7からの排気は、各排気通路18、排気集合通路
19、排気通路43及び排気管22を通って主排気室2
1に導入され、さらに下方にガイドされて、プロペラ軸
16の周囲の環状空間を通過して後端部から水中に排出
される。
【0021】エキゾーストガイド20の下部のアッパケ
ーシング6a内には、オイルパン23が設けられ、その
内部にオイルストレーナ24が設けられる。また、クラ
ンク軸52(図2)の下端部(駆動軸14の頭部53)
にはオイルポンプ50が装着される。オイルパン23内
のオイルは、オイルストレーナ24を介してオイルポン
プ50で吸引され、メインオイル通路55(図1、図
2)を通ってエンジン側に圧送される。メインオイル通
路55からは、各気筒およびバルブカム軸に通ずる分岐
オイル通路56が形成される。オイルは、これらの分岐
オイル通路56を通ってエンジン内部のカム軸やクラン
ク軸周囲およびシリンダブロック周囲を循環して、オイ
ルパン23に戻される。
ーシング6a内には、オイルパン23が設けられ、その
内部にオイルストレーナ24が設けられる。また、クラ
ンク軸52(図2)の下端部(駆動軸14の頭部53)
にはオイルポンプ50が装着される。オイルパン23内
のオイルは、オイルストレーナ24を介してオイルポン
プ50で吸引され、メインオイル通路55(図1、図
2)を通ってエンジン側に圧送される。メインオイル通
路55からは、各気筒およびバルブカム軸に通ずる分岐
オイル通路56が形成される。オイルは、これらの分岐
オイル通路56を通ってエンジン内部のカム軸やクラン
ク軸周囲およびシリンダブロック周囲を循環して、オイ
ルパン23に戻される。
【0022】冷却水は、駆動軸14に連結された冷却水
ポンプ26(図1、図4)により、取水口25から取り
入れられる。この冷却水は、図の矢印で示すように、上
方に導かれ、まず、排気集合通路19の周囲に形成され
た排気冷却水路44を通ってこの排気集合通路19をそ
の下側から冷却し、その上部からメインオイル通路55
に隣接させたオイル冷却水路85の上部に導入され下降
してメインオイル通路55を冷却した後、さらにシリン
ダヘッド、シリンダブロック内に導入されてシリンダ周
りを冷却する。その後、A,B2系統に分れ、一方の系
統はオイルパン23の周囲を冷却して水中に放出され、
他の系統は排気管22の周囲のジャケットを通って主排
気室21で排気内に放出され、排気と合流して排気とと
もに、プロペラ軸16の周囲を通過してその後端部より
水中に放出される(図3参照)。このような経路で冷却
水を流すことにより、排気集合通路19やシリンダ周り
だけでなく、メインオイル通路55やオイルパン23を
冷却することができ、これによれば燃焼時に発生する熱
エネルギーによりエンジン7が高温になっても、エンジ
ンオイルは、排気集合通路19を冷却した後の冷却水に
より冷却され、適温に保たれる。また、エンジンオイル
の温度が排気集合通路19を冷却した後の冷却水の温度
より低い場合には、エンジンオイルは、排気集合通路1
9を冷却した後の冷却水から熱を吸収し、適温に保たれ
る。
ポンプ26(図1、図4)により、取水口25から取り
入れられる。この冷却水は、図の矢印で示すように、上
方に導かれ、まず、排気集合通路19の周囲に形成され
た排気冷却水路44を通ってこの排気集合通路19をそ
の下側から冷却し、その上部からメインオイル通路55
に隣接させたオイル冷却水路85の上部に導入され下降
してメインオイル通路55を冷却した後、さらにシリン
ダヘッド、シリンダブロック内に導入されてシリンダ周
りを冷却する。その後、A,B2系統に分れ、一方の系
統はオイルパン23の周囲を冷却して水中に放出され、
他の系統は排気管22の周囲のジャケットを通って主排
気室21で排気内に放出され、排気と合流して排気とと
もに、プロペラ軸16の周囲を通過してその後端部より
水中に放出される(図3参照)。このような経路で冷却
水を流すことにより、排気集合通路19やシリンダ周り
だけでなく、メインオイル通路55やオイルパン23を
冷却することができ、これによれば燃焼時に発生する熱
エネルギーによりエンジン7が高温になっても、エンジ
ンオイルは、排気集合通路19を冷却した後の冷却水に
より冷却され、適温に保たれる。また、エンジンオイル
の温度が排気集合通路19を冷却した後の冷却水の温度
より低い場合には、エンジンオイルは、排気集合通路1
9を冷却した後の冷却水から熱を吸収し、適温に保たれ
る。
【0023】前記排気冷却水路44とオイル冷却水路8
5との間の水路の、排気集合通路19を冷却した直後の
部分には、所定圧力以上になると冷却水を排出するプレ
ッシャバルブが設けられる。さらにこのような冷却系の
水路の適当な位置には、エンジン7の温度が所定温度以
下になると前記メインオイル通路55に隣接させた冷却
水路85を含む水路を遮断するサーモスタットと、通水
温度に応じて水量を調節するコントロールバルブとが設
けられる。
5との間の水路の、排気集合通路19を冷却した直後の
部分には、所定圧力以上になると冷却水を排出するプレ
ッシャバルブが設けられる。さらにこのような冷却系の
水路の適当な位置には、エンジン7の温度が所定温度以
下になると前記メインオイル通路55に隣接させた冷却
水路85を含む水路を遮断するサーモスタットと、通水
温度に応じて水量を調節するコントロールバルブとが設
けられる。
【0024】エンジンが回転すると、前述のようにクラ
ンク軸直結の冷却水ポンプが回転し冷却水を循環させ
る。このときエンジン温度が低いとポンプが回転したま
まサーモスタットにより冷却水系路が閉じられ、圧力が
上昇する。この圧力上昇をプレッシャバルブで逃す。こ
のプレッシャバルブを排気冷却水路44の上端に設ける
ことにより、サーモスタットによりエンジン内の冷却水
の循環が停止した場合でも排気だけは常に冷却されるた
め、適正なエンジン運転状態が維持される。
ンク軸直結の冷却水ポンプが回転し冷却水を循環させ
る。このときエンジン温度が低いとポンプが回転したま
まサーモスタットにより冷却水系路が閉じられ、圧力が
上昇する。この圧力上昇をプレッシャバルブで逃す。こ
のプレッシャバルブを排気冷却水路44の上端に設ける
ことにより、サーモスタットによりエンジン内の冷却水
の循環が停止した場合でも排気だけは常に冷却されるた
め、適正なエンジン運転状態が維持される。
【0025】また、コントロールバルブの作用により、
サーモスタットが開になったときに、低温多量の冷却水
が急激に循環してエンジンを急激に冷却することを防止
して急激な温度変化による不安定な燃焼を防止すること
ができる。このコントロールバルブは、サーモスタット
の開弁面積や水温に応じて流量を制御する。
サーモスタットが開になったときに、低温多量の冷却水
が急激に循環してエンジンを急激に冷却することを防止
して急激な温度変化による不安定な燃焼を防止すること
ができる。このコントロールバルブは、サーモスタット
の開弁面積や水温に応じて流量を制御する。
【0026】図5は、前記実施例のカウリング内エンジ
ン部分の要部水平断面図であり、Fは前側、Rは後側を
示す。また、図6はこのエンジン部分の背面図である。
エンジン7は、クランク軸52から斜め後方に左右両側
にV型に設けた3気筒ずつ縦置き配置した2つのバンク
30a,30bからなり、各バンクの各気筒のシリンダ
ヘッド8には、シリンダブロック31が接合され、各シ
リンダブロック31はクランクケース74に固定され
る。このクランク軸52を収容するクランクケース74
は、適当な複数箇所に設けたボルト75(図では1本の
みを示す)によりV型配置のシリンダブロック31に組
み付けられ固定される。このクランクケース74の左外
側(図面では下側)に、始動時にフライホイル12を回
転させるためのスタータモータ72が設けられる。また
左右サージタンク10間の吸気管9の上側には、クラン
ク軸52とともに回転する発電機(オールタネータ)7
3が設けられる。
ン部分の要部水平断面図であり、Fは前側、Rは後側を
示す。また、図6はこのエンジン部分の背面図である。
エンジン7は、クランク軸52から斜め後方に左右両側
にV型に設けた3気筒ずつ縦置き配置した2つのバンク
30a,30bからなり、各バンクの各気筒のシリンダ
ヘッド8には、シリンダブロック31が接合され、各シ
リンダブロック31はクランクケース74に固定され
る。このクランク軸52を収容するクランクケース74
は、適当な複数箇所に設けたボルト75(図では1本の
みを示す)によりV型配置のシリンダブロック31に組
み付けられ固定される。このクランクケース74の左外
側(図面では下側)に、始動時にフライホイル12を回
転させるためのスタータモータ72が設けられる。また
左右サージタンク10間の吸気管9の上側には、クラン
ク軸52とともに回転する発電機(オールタネータ)7
3が設けられる。
【0027】このエンジンの背面側の左右バンク間スペ
ースには、高圧ポンプおよびレギュレータを備えたベー
パセパレーター81、低圧ポンプ86およびフィルター
87(図6)が設けられる。このベーパセパレーター8
1は、低圧ポンプ86により船体内に置かれた燃料タン
クからフィルター87を介して導入される燃料を、高圧
ポンプにより高圧にした状態で、供給路88を介して、
エンジンの左右バンクに沿わせて上方に延びる燃料通路
(デリバリパイプ)89を上昇させて各シリンダヘッド
8に設けたインジェクタ38に供給する。左右の燃料通
路89は、上端で水平方向の連通路90に接続され、こ
れら左右の連通路90は中央部で合流し戻り通路92を
介してベーパセパレータ81に接続される。この合流位
置には圧力レギュレータ(リリーフ弁)91が設けられ
る。
ースには、高圧ポンプおよびレギュレータを備えたベー
パセパレーター81、低圧ポンプ86およびフィルター
87(図6)が設けられる。このベーパセパレーター8
1は、低圧ポンプ86により船体内に置かれた燃料タン
クからフィルター87を介して導入される燃料を、高圧
ポンプにより高圧にした状態で、供給路88を介して、
エンジンの左右バンクに沿わせて上方に延びる燃料通路
(デリバリパイプ)89を上昇させて各シリンダヘッド
8に設けたインジェクタ38に供給する。左右の燃料通
路89は、上端で水平方向の連通路90に接続され、こ
れら左右の連通路90は中央部で合流し戻り通路92を
介してベーパセパレータ81に接続される。この合流位
置には圧力レギュレータ(リリーフ弁)91が設けられ
る。
【0028】この実施例では、燃料は、ベーパセパレー
タ81の高圧ポンプから左右バンクに対し各々別系統配
管として2系統で各バンク下側から供給され、各バンク
のインジェクタ38を通過した後バンク上側で合流して
1系統となり圧力レギュレータ91を介してベーパセパ
レータ81に戻される。
タ81の高圧ポンプから左右バンクに対し各々別系統配
管として2系統で各バンク下側から供給され、各バンク
のインジェクタ38を通過した後バンク上側で合流して
1系統となり圧力レギュレータ91を介してベーパセパ
レータ81に戻される。
【0029】このように、エンジン後部側のVバンク間
スペースに配置したフィルター、低圧ポンプ、ベーパセ
パレータおよび燃料配管等を予め組立ててモジュール化
し、一体化した燃料系ユニットを形成してもよい。この
ような一体化ユニットのモジュールを構成してこれをレ
イアウトすることにより、組立て性が向上しメンテナン
スや整備が容易にできるとともに、部品管理がしやすく
なる。
スペースに配置したフィルター、低圧ポンプ、ベーパセ
パレータおよび燃料配管等を予め組立ててモジュール化
し、一体化した燃料系ユニットを形成してもよい。この
ような一体化ユニットのモジュールを構成してこれをレ
イアウトすることにより、組立て性が向上しメンテナン
スや整備が容易にできるとともに、部品管理がしやすく
なる。
【0030】各シリンダブロック31は、共通のクラン
ク室32の後方に向けて形成され、内部をピストン34
が摺動する。各ピストン34とクランク軸52は、所定
のクランク位相差の角度で連接ロッド33を介して連結
される。
ク室32の後方に向けて形成され、内部をピストン34
が摺動する。各ピストン34とクランク軸52は、所定
のクランク位相差の角度で連接ロッド33を介して連結
される。
【0031】左右の各バンク30a,30bには、それ
ぞれ吸気サージタンク10および吸気通路11が設けら
れ、各気筒の吸気通路35に連通する。各気筒の吸気通
路35の途中にはこれに臨ませて前記インジェクタ38
が装着され、また吸気通路端部の吸気ポートには吸気弁
36が装着される。吸気弁36は、その弁軸上端のバル
ブリフタ77を、クランク軸52に同期して回転するカ
ム軸37に装着したカム(図示しない)がスプリング7
8に抗して押圧することにより、バルブガイド76に沿
って摺動し、クランク軸52の回転に同期して開閉動作
する。
ぞれ吸気サージタンク10および吸気通路11が設けら
れ、各気筒の吸気通路35に連通する。各気筒の吸気通
路35の途中にはこれに臨ませて前記インジェクタ38
が装着され、また吸気通路端部の吸気ポートには吸気弁
36が装着される。吸気弁36は、その弁軸上端のバル
ブリフタ77を、クランク軸52に同期して回転するカ
ム軸37に装着したカム(図示しない)がスプリング7
8に抗して押圧することにより、バルブガイド76に沿
って摺動し、クランク軸52の回転に同期して開閉動作
する。
【0032】アルミ合金からなるシリンダブロック31
の内面には、ピストン34の摺動動作を円滑にするため
に、鋳鉄等からなるシリンダスリーブ70が圧入され
る。
の内面には、ピストン34の摺動動作を円滑にするため
に、鋳鉄等からなるシリンダスリーブ70が圧入され
る。
【0033】各気筒のシリンダヘッド8には、排気通路
18が形成され、その端部の排気ポートには排気弁39
が装着される。各排気弁39は、吸気弁36と同様にカ
ム軸40に装着されたカムにより所定のタイミングで開
閉動作する。各シリンダヘッド8の中央部には点火プラ
グ装着用の孔が形成される。各バンクの3本の排気通路
18は、図に示すように、左右バンク30a,30bの
内側に斜め前方に向けてシリンダヘッド8内に形成され
る。両バンクの6本の排気通路18が集合する排気集合
通路19の周囲には、排気冷却水路44が形成され、前
述のように、冷却水ポンプ26から送り出された冷却水
が最初に通過し、この排気集合通路19を最初に冷却す
る。
18が形成され、その端部の排気ポートには排気弁39
が装着される。各排気弁39は、吸気弁36と同様にカ
ム軸40に装着されたカムにより所定のタイミングで開
閉動作する。各シリンダヘッド8の中央部には点火プラ
グ装着用の孔が形成される。各バンクの3本の排気通路
18は、図に示すように、左右バンク30a,30bの
内側に斜め前方に向けてシリンダヘッド8内に形成され
る。両バンクの6本の排気通路18が集合する排気集合
通路19の周囲には、排気冷却水路44が形成され、前
述のように、冷却水ポンプ26から送り出された冷却水
が最初に通過し、この排気集合通路19を最初に冷却す
る。
【0034】排気集合通路19は、図6に示すように、
その下端部において両バンクの6気筒全部の排気が集合
する構成であり、例えば右バンクの#1、左バンクの#
2、右バンクの#3、左バンクの#4、右バンクの#
5、左バンクの#6の気筒の排気が上から順次合流して
下端部において全排気が集合する。この集合した排気
は、エキゾーストガイド20の排気通路43に連通す
る。
その下端部において両バンクの6気筒全部の排気が集合
する構成であり、例えば右バンクの#1、左バンクの#
2、右バンクの#3、左バンクの#4、右バンクの#
5、左バンクの#6の気筒の排気が上から順次合流して
下端部において全排気が集合する。この集合した排気
は、エキゾーストガイド20の排気通路43に連通す
る。
【0035】図7および図8は、それぞれ上記実施例の
吸気系部分を示す側面図および正面図である。図示した
ように、左右各バンクに対応して2つの吸気サージタン
ク10、10が設けられ、両サージタンク10の上部に
吸気通路9が接続される。この吸気通路9の中央部下側
には、前述のように、遮熱板95を介して吸気量調節用
のスロットルボディ62が取付けられる。
吸気系部分を示す側面図および正面図である。図示した
ように、左右各バンクに対応して2つの吸気サージタン
ク10、10が設けられ、両サージタンク10の上部に
吸気通路9が接続される。この吸気通路9の中央部下側
には、前述のように、遮熱板95を介して吸気量調節用
のスロットルボディ62が取付けられる。
【0036】各サージタンク10から3本の吸気通路1
1が分岐して設けられ、それぞれ各バンク内で縦に配置
された3つの気筒の各吸気通路35(図5)に接続され
る。このサージタンク10と各気筒間を連結する3本の
吸気通路11は、吸気通路長を等しくして各気筒での空
燃比を等しくして燃焼状態を均一に制御するために、中
央の吸気通路を外側に膨らませている。即ち、図5のハ
ッチング断面で示した吸気通路11は上と下の2本の吸
気通路を示し、ハッチングなしの白抜き断面で示した外
側に広がった吸気通路11は中央の吸気通路を示す。こ
のような構成により、各気筒に対する吸気通路11の長
さが等しくなり、各気筒での空燃比を等しくして均一な
燃焼作用が得られる。
1が分岐して設けられ、それぞれ各バンク内で縦に配置
された3つの気筒の各吸気通路35(図5)に接続され
る。このサージタンク10と各気筒間を連結する3本の
吸気通路11は、吸気通路長を等しくして各気筒での空
燃比を等しくして燃焼状態を均一に制御するために、中
央の吸気通路を外側に膨らませている。即ち、図5のハ
ッチング断面で示した吸気通路11は上と下の2本の吸
気通路を示し、ハッチングなしの白抜き断面で示した外
側に広がった吸気通路11は中央の吸気通路を示す。こ
のような構成により、各気筒に対する吸気通路11の長
さが等しくなり、各気筒での空燃比を等しくして均一な
燃焼作用が得られる。
【0037】図示したように、各バンクの3気筒の3本
の吸気通路11は、上下方向の中央部に集合してサージ
タンク10に接続される。このような構成により、吸気
通路上下にスペースが形成され、このスペースに各種エ
ンジン補機を配置することができる。前記実施例では、
上側スペースにスタータモータ72がレイアウトされて
いる。この上側スペースおよび下側スペースに、さらに
リレーあるいはベーパセパレータその他のエンジン補機
を適宜レイアウトすることも可能である。
の吸気通路11は、上下方向の中央部に集合してサージ
タンク10に接続される。このような構成により、吸気
通路上下にスペースが形成され、このスペースに各種エ
ンジン補機を配置することができる。前記実施例では、
上側スペースにスタータモータ72がレイアウトされて
いる。この上側スペースおよび下側スペースに、さらに
リレーあるいはベーパセパレータその他のエンジン補機
を適宜レイアウトすることも可能である。
【0038】またこのように3気筒の吸気通路11を中
央に集合させてサージタンク10に接続することによ
り、各気筒に対するサージタンク出口位置(接続位置)
が各気筒ともほぼ同じ位置になりスロットルボディ62
からの距離が等しくなって空燃比の気筒間差がなくなり
均一で安定した運転制御が達成される。
央に集合させてサージタンク10に接続することによ
り、各気筒に対するサージタンク出口位置(接続位置)
が各気筒ともほぼ同じ位置になりスロットルボディ62
からの距離が等しくなって空燃比の気筒間差がなくなり
均一で安定した運転制御が達成される。
【0039】図9は、本発明に係る燃料配管系統の別の
実施例を示すエンジン背面図である。この実施例は、前
述の図6に示した左右各バンクに各々別系統の燃料供給
配管を設けた構成に代えて、左右各バンクに対し直列に
1系統で燃料を供給する配管系を設けた構成である。即
ち、ベーパセパレータ81内の高圧ポンプに1本の燃料
供給管(供給路)88が接続され、この燃料供給管88
は、まず左バンク30bのデリバリパイプ(上昇燃料通
路)89に接続され、左バンク30bの3つのインジェ
クタ38に対し下から順番に燃料を供給する。この左バ
ンク30bの燃料通路89はその上端で水平の連通路9
0に接続され、両バンクの上側を通過して右バンク30
aのデリバリパイプ(下降燃料通路)83に連結され
る。この右バンク30aの燃料通路83の下端は戻り通
路82に接続され、さらに圧力レギュレータ91を介し
てベーパセパレータ81に接続される。
実施例を示すエンジン背面図である。この実施例は、前
述の図6に示した左右各バンクに各々別系統の燃料供給
配管を設けた構成に代えて、左右各バンクに対し直列に
1系統で燃料を供給する配管系を設けた構成である。即
ち、ベーパセパレータ81内の高圧ポンプに1本の燃料
供給管(供給路)88が接続され、この燃料供給管88
は、まず左バンク30bのデリバリパイプ(上昇燃料通
路)89に接続され、左バンク30bの3つのインジェ
クタ38に対し下から順番に燃料を供給する。この左バ
ンク30bの燃料通路89はその上端で水平の連通路9
0に接続され、両バンクの上側を通過して右バンク30
aのデリバリパイプ(下降燃料通路)83に連結され
る。この右バンク30aの燃料通路83の下端は戻り通
路82に接続され、さらに圧力レギュレータ91を介し
てベーパセパレータ81に接続される。
【0040】このように、左右両バンクへ1系統の配管
で燃料を供給することにより、さらにシンプルな配管レ
イアウトが可能になる。その他の構成および作用効果は
前述の実施例と同様である。
で燃料を供給することにより、さらにシンプルな配管レ
イアウトが可能になる。その他の構成および作用効果は
前述の実施例と同様である。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように、本発明では、燃料
系を構成するフィルター、ポンプおよび高圧ポンプを含
むベーパセパレータ等のエンジン補機を縦置きエンジン
後側のVバンク間またはその後方にレイアウトするた
め、スペースの有効利用が図られコンパクトな構造が得
られるとともに、各補機を接続する燃料配管をシンプル
にレイアウトすることが可能になる。特に船外機におい
ては、海上での運転という特殊事情から運転の信頼性を
高めることが重要であり、燃料系の配管をシンプルにレ
イアウトし、信頼性の高い燃料供給を達成するという意
義を有する。
系を構成するフィルター、ポンプおよび高圧ポンプを含
むベーパセパレータ等のエンジン補機を縦置きエンジン
後側のVバンク間またはその後方にレイアウトするた
め、スペースの有効利用が図られコンパクトな構造が得
られるとともに、各補機を接続する燃料配管をシンプル
にレイアウトすることが可能になる。特に船外機におい
ては、海上での運転という特殊事情から運転の信頼性を
高めることが重要であり、燃料系の配管をシンプルにレ
イアウトし、信頼性の高い燃料供給を達成するという意
義を有する。
【0042】上記構成において、前記ベーパセパレータ
は高圧ポンプを含み、この高圧ポンプから圧送される燃
料供給系統は、左右各バンクに対し別系統配管とし、各
バンクへ燃料供給後の戻り配管を集合して1系統の配管
として前記ベーパセパレータに接続することができる。
このような構成によれば、各バンクに対し供給側も戻り
側も別々の2系統配管とした構成に比べ、構造の簡素化
が図られる。
は高圧ポンプを含み、この高圧ポンプから圧送される燃
料供給系統は、左右各バンクに対し別系統配管とし、各
バンクへ燃料供給後の戻り配管を集合して1系統の配管
として前記ベーパセパレータに接続することができる。
このような構成によれば、各バンクに対し供給側も戻り
側も別々の2系統配管とした構成に比べ、構造の簡素化
が図られる。
【0043】この場合、左右各バンクへの燃料供給配管
は、エンジン補機との位置関係に対応して、各バンクに
おいて燃料が下から上へ流れるように燃料流路を構成す
ることができ、燃料系の構造をシンプルにすることがで
きる。
は、エンジン補機との位置関係に対応して、各バンクに
おいて燃料が下から上へ流れるように燃料流路を構成す
ることができ、燃料系の構造をシンプルにすることがで
きる。
【0044】さらにこの場合、左右各バンクからの燃料
戻り配管の集合部に圧力レギュレータを設けることがで
き、シンプルな構造とともに左右バンクに対し均一に燃
料が供給される。
戻り配管の集合部に圧力レギュレータを設けることがで
き、シンプルな構造とともに左右バンクに対し均一に燃
料が供給される。
【0045】さらに本発明において、前記ベーパセパレ
ータは高圧ポンプを含み、この高圧ポンプから圧送され
る燃料供給系統は、左右各バンクに対し直列の1系統配
管とし、左右各バンクに対し順番に燃料を供給した後の
戻り配管を圧力レギュレータを介して前記ベーパセパレ
ータに接続することができる。このような構成によれ
ば、燃料配管をさらにシンプルにレイアウトすることが
できる。
ータは高圧ポンプを含み、この高圧ポンプから圧送され
る燃料供給系統は、左右各バンクに対し直列の1系統配
管とし、左右各バンクに対し順番に燃料を供給した後の
戻り配管を圧力レギュレータを介して前記ベーパセパレ
ータに接続することができる。このような構成によれ
ば、燃料配管をさらにシンプルにレイアウトすることが
できる。
【0046】この場合、エンジン補機との位置関係に対
応して、左右の一方のバンクでは燃料が上から下へ流
れ、他方のバンクでは燃料が下から上へ流れるように燃
料配管経路を構成することができ、燃料系の構造をます
ますシンプルにすることができる。
応して、左右の一方のバンクでは燃料が上から下へ流
れ、他方のバンクでは燃料が下から上へ流れるように燃
料配管経路を構成することができ、燃料系の構造をます
ますシンプルにすることができる。
【図1】 本発明が適用される船外機の実施の一例の構
成説明図である。
成説明図である。
【図2】 図1の船外機の上側部分の詳細図である。
【図3】 図1の船外機の中央部分の詳細図である。
【図4】 図1の船外機の下側部分の詳細図である。
【図5】 図1の船外機の要部の水平断面図である。
【図6】 図1の船外機のエンジン部分の背面図であ
る。
る。
【図7】 図1の船外機の吸気系の側面図である。
【図8】 図1の船外機の吸気系の正面図である。
【図9】 本発明の別の実施例の燃料配管を示すエンジ
ン背面図である。
ン背面図である。
1:船外機、2:ブラケット、2a:チルト軸、3:船
板、4:スイベル軸、5:カウリング、5a:アッパカ
ウリング、5b:ロアカウリング、6a:アッパケーシ
ング、6b:ロアケーシング、7:エンジン、8:シリ
ンダヘッド、9:吸気管、10:サージタンク、11:
吸気通路、12:フライホイル、13:軸心、14:駆
動軸、15:伝達機構、16:プロペラ軸、17:プロ
ペラ、18:排気通路、19:排気集合通路、20:エ
キゾーストガイド、21:主排気室、22:排気管、2
3:オイルパン、24:オイルストレーナ、26:冷却
水ポンプ、30a,30b:バンク、31:シリンダブ
ロック、32:クランク室、33:連接ロッド、34:
ピストン、35:吸気通路、36:吸気弁、37:カム
軸、38:インジェクタ、40:カム軸、43:排気通
路、44:排気冷却水路、50:オイルポンプ、51:
ナット、52:クランク軸、53:頭部、55:メイン
オイル通路、56:分岐オイル通路、57:フライホイ
ルカバー、58:プーリ、59:チェーンカバー、6
0:チェーン、62:スロットルボディ、70:シリン
ダスリーブ、72:スタータモータ、73:オールタネ
ータ、74:クランクケース、75:ボルト、76:バ
ルブガイド、77:バルブリフタ、78:スプリング、
81:ベーパセパレータ、82:戻り通路、83:燃料
通路、85:オイル冷却水路、86:低圧ポンプ、8
7:フィルター、88:供給路、89:燃料通路、9
0:連通路、95:遮熱板
板、4:スイベル軸、5:カウリング、5a:アッパカ
ウリング、5b:ロアカウリング、6a:アッパケーシ
ング、6b:ロアケーシング、7:エンジン、8:シリ
ンダヘッド、9:吸気管、10:サージタンク、11:
吸気通路、12:フライホイル、13:軸心、14:駆
動軸、15:伝達機構、16:プロペラ軸、17:プロ
ペラ、18:排気通路、19:排気集合通路、20:エ
キゾーストガイド、21:主排気室、22:排気管、2
3:オイルパン、24:オイルストレーナ、26:冷却
水ポンプ、30a,30b:バンク、31:シリンダブ
ロック、32:クランク室、33:連接ロッド、34:
ピストン、35:吸気通路、36:吸気弁、37:カム
軸、38:インジェクタ、40:カム軸、43:排気通
路、44:排気冷却水路、50:オイルポンプ、51:
ナット、52:クランク軸、53:頭部、55:メイン
オイル通路、56:分岐オイル通路、57:フライホイ
ルカバー、58:プーリ、59:チェーンカバー、6
0:チェーン、62:スロットルボディ、70:シリン
ダスリーブ、72:スタータモータ、73:オールタネ
ータ、74:クランクケース、75:ボルト、76:バ
ルブガイド、77:バルブリフタ、78:スプリング、
81:ベーパセパレータ、82:戻り通路、83:燃料
通路、85:オイル冷却水路、86:低圧ポンプ、8
7:フィルター、88:供給路、89:燃料通路、9
0:連通路、95:遮熱板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F02M 37/20 F02M 37/20 B 37/22 37/22 H
Claims (6)
- 【請求項1】 燃料配管上に、フィルターと、ポンプ
と、ベーパセパレータとを設け、左右バンクを後方に向
けた縦置き配置の船外機用V型エンジンにおいて、前記
フィルター、ポンプおよびベーパセパレータを左右バン
ク間またはその後方に配置したことを特徴とする船外機
用V型エンジンの燃料配管構造。 - 【請求項2】 前記ベーパセパレータは高圧ポンプを含
み、この高圧ポンプから圧送される燃料供給系統は、左
右各バンクに対し別系統配管とし、各バンクへ燃料供給
後の戻り配管を集合して1系統の配管として前記ベーパ
セパレータに接続したことを特徴とする請求項1に記載
の船外機用V型エンジンの燃料配管構造。 - 【請求項3】 左右各バンクへの燃料供給配管は、各バ
ンクにおいて燃料が下から上へ流れるように燃料流路を
構成したことを特徴とする請求項2に記載の船外機用V
型エンジンの燃料配管構造。 - 【請求項4】 左右各バンクからの燃料戻り配管の集合
部に圧力レギュレータを設けたことを特徴とする請求項
2または3に記載の船外機用V型エンジンの燃料配管構
造。 - 【請求項5】 前記ベーパセパレータは高圧ポンプを含
み、この高圧ポンプから圧送される燃料供給系統は、左
右各バンクに対し直列の1系統配管とし、左右各バンク
に対し順番に燃料を供給した後の戻り配管を圧力レギュ
レータを介して前記ベーパセパレータに接続したことを
特徴とする請求項1に記載の船外機用V型エンジンの燃
料配管構造。 - 【請求項6】 左右の一方のバンクでは燃料が上から下
へ流れ、他方のバンクでは燃料が下から上へ流れるよう
に燃料配管経路を構成したことを特徴とする請求項5に
記載の船外機用V型エンジンの燃料配管構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8153862A JPH102231A (ja) | 1996-06-14 | 1996-06-14 | 船外機用v型エンジンの燃料配管構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8153862A JPH102231A (ja) | 1996-06-14 | 1996-06-14 | 船外機用v型エンジンの燃料配管構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH102231A true JPH102231A (ja) | 1998-01-06 |
Family
ID=15571735
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8153862A Pending JPH102231A (ja) | 1996-06-14 | 1996-06-14 | 船外機用v型エンジンの燃料配管構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH102231A (ja) |
-
1996
- 1996-06-14 JP JP8153862A patent/JPH102231A/ja active Pending
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Legal Events
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A02 | Decision of refusal |
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