JPH10216198A - 指圧装置 - Google Patents

指圧装置

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JPH10216198A
JPH10216198A JP6168197A JP6168197A JPH10216198A JP H10216198 A JPH10216198 A JP H10216198A JP 6168197 A JP6168197 A JP 6168197A JP 6168197 A JP6168197 A JP 6168197A JP H10216198 A JPH10216198 A JP H10216198A
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frame
piston
pressing body
pressing
driving means
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Shinji Ota
真志 太田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】指圧装置において、外部動力に頼ることなく人
力を利用して効率的かつ随意的に自分自身で指圧を行
え、さらに、装置を保持する腕に早期に疲労を感じるこ
となく満足するまで指圧を継続可能とする。 【解決手段】略弧状のフレーム1の一端側に、弧の内側
に向かって進退可能な押圧体2とこれを駆動する駆動手
段3とを配し、他端側には弧の内側へ向いた当接部4を
配し、前記押圧体の進退を制御する操作手段5、9が前
記駆動手段3に接続されており、該操作手段5、9への
任意の操作に連動して前記押圧体2が進退駆動し、指圧
が行われる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自分で背中の患部
に指圧を行う指圧装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、背中の患部を自分で指圧するため
には、第9図に示すようにU字形の指圧棒の一端に取り
付けた押圧体やローラを背中の患部に当て、指圧棒の他
端を手で握ってこれを随意的に動かし、押圧体やローラ
で背中の患部を押圧することで指圧を行っている(例え
ば、実開昭63−117531号公報参照)。
【0003】しかし、このような装置においては、装置
の保持と押圧動作とを両手で同時に行わねばならず、し
かも不自然な動作を強いられるので、押圧体やローラの
位置を一定の範囲に保ったまま押圧力を加減することは
非常に困難である。また、早期に腕の疲労を招き、満足
な指圧を得られない。
【0004】そこで、上記の問題を解消するために、第
10図に示すようにU字形の本体(1、3)の一端に取
り付けた押圧体(4)を患部に当てるとともにもう一端
に取り付けた受け体(2)を身体に当接し、本体を手で
保持し、本体に内蔵した動力駆動機構により押圧体を本
体に対して反復傾動させて患部へ指圧を行うようにした
指圧装置もある(例えば、特公昭59−31334号公
報参照)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この指圧装置
においては、押圧体の駆動が人力ではなく動力、具体的
には油圧ポンプを電気機構で駆動するものであるため、
動力駆動機構全体が複雑となり本体の大型化並びに著し
い重量化を招き、早期の腕の疲労は解消されない。ま
た、外部動力源として電気を利用するため、消費電力費
用が必要となるとともに使用できる場所も限定される。
さらに、指圧は患部への微妙な押圧力の調整を随意的に
行う必要があるが、電気による動力駆動機構ではその実
現が困難である等の問題がある。
【0006】本発明は、外部動力源に頼ることなく人力
を利用して効率的かつ随意的に自分自信で指圧を行え、
さらに、装置を保持する腕に早期に疲労を感じることな
く、満足するまで指圧を継続可能な指圧装置の提供を目
的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の指圧装置においては、略弧状のフレームの
一端側に弧の内側に向かって進退可能な押圧体とこれを
駆動する駆動手段とを配し、他端側には弧の内側へ向い
た当接部を配し、押圧体の進退を制御する駆動手段を操
作手段に直接的もしくは間接的に接続し、操作手段への
人力による任意の操作に連動して押圧体が進退されるよ
うにしたものである。
【0008】上記操作手段および駆動手段は液圧を利用
するものであって、操作手段と駆動手段とを連通管で液
密に接続し、操作手段で発生された液圧が連通管を経て
駆動手段へ導入されて、駆動手段が押圧体を進退させる
ようにするとよい。
【0009】また、駆動手段はフレームに支持されてお
りシリンダとシリンダ内を摺動するピストンとを備え、
ピストンには押圧体が連結され、操作手段はフレームに
支持されてマスタシリンダとピストンとこれを駆動する
レバーとを備え、レバーを人力操作することによって操
作手段に液圧が発生するようにするとよい。
【0010】もしくは、駆動手段はフレームに支持され
てシリンダとシリンダ内を摺動するピストンとを備え、
ピストンには押圧体が連結され、操作手段はフレームか
ら連通管を介して分離されて、マスタシリンダとマスタ
シリンダ内を摺動するピストンとピストンを直接的もし
くは間接的に駆動する駆動機構とを備え、駆動機構を人
力操作することによって前記圧力発生装置内に液圧を発
生させるようにしてもよい。
【0011】また、駆動機構はペダルを備え、踏力によ
ってペダルを駆動することによって操作手段に液圧を発
生させるようにしてもよい。
【0012】また、押圧体の押圧力が一定値を越えない
ように抑制する緩衝機構を設けてもよく、その緩衝機構
が前記フレームに設けられた弱剛性部であると効果的で
ある。
【0013】さらに、フレームあるいは当接部あるいは
駆動手段のうち少なくともひとつは、当接部と駆動手段
の非作動状態における相対間隔を任意に変更できるよう
に、アジャスト機構を有することが好ましい。
【0014】上記のように構成された指圧装置を使用し
て自分自身の背中の患部を押圧すると、体に当接した当
接部によって押圧反力が相殺され、いつまでも押圧位置
をずらさずに保持できる。また、押圧反力の相殺によ
り、押圧力が有効に患部に加わり、効率の良い指圧が実
現する。
【0015】また、人力の操作力は油圧の倍力設定によ
って大きな押圧力に変換できる。さらに、操作を足によ
る踏力で行うと一層大きな操作力が得られるとともに、
より長時間の指圧が可能である。一方、フレームに設け
られた弱剛性部が一定の押圧力に対して押圧力を吸収す
る緩衝機構として働くので、押圧力が一定値を越えない
ように制限できる。
【0016】フレームあるいは当接部あるいは駆動手段
のうち少なくともひとつは、当接部と駆動手段との非作
動状態における相対間隔を任意に変更できるアジャスト
機構を有するので、患部押圧位置と当接位置との間隔を
任意に設定できる。
【0017】
【発明の実施の形態】発明の実施の形態を実施例にもと
づき図面を参照して説明する。図1において、略弧状の
フレーム1の一端側に駆動手段3を固定し、駆動手段3
には押圧体2がフレーム1の弧の内側に向かって進退可
能なように連結する。フレーム1と駆動手段3の固定方
法は、螺着、ボルト締結、溶接、カシメ、接着等の周知
手段を用いて、直接あるいは間接的に固定すれば良い。
フレーム1の他端側にはフレーム1の弧の内側へ向いた
当接部4を支持し、押圧体2の進退を制御する駆動手段
3を操作手段5と連通管6によって接続するとともに、
操作手段5もフレーム1の多端側へ固定する。フレーム
1の当接部4への支持およびフレーム1と操作手段5の
固定も、上記と同様、周知技術を用いて直接あるいは間
接的に行えば良い。
【0018】なお、上記に駆動手段3を一端側、当接部
4および操作手段5を他端側に配するとしたが、必ずし
もフレーム1の端部に限定するのではなく、フレーム1
の略弧状の折り返し部分を挟んで、片側ともう片側に配
するという意味である。従って、片側のどこかに駆動手
段2が配されていれば良いし、もう片側のどこかに当接
部4および操作手段5が配されていれば良い。
【0019】そして、操作手段5の人力による任意の操
作に連動して押圧体2がフレーム1の弧の内側方向へ進
退駆動するようにする。操作手段5付近のフレーム1外
周面には、手による保持を確実にするようグリップ7を
外嵌しても良い。グリップ7は、手の握りになじむ形状
で、かつ柔軟性を有するものが望ましい。
【0020】本発明の指圧装置を用いて自分の患部に指
圧を行うには、グリップ7もしくはフレーム1を片手で
把持して、当接部4を体の前面に当接させるとともに押
圧部2を背面の患部に当接させる。そして、把持してい
る手もしくは多方の手で操作手段5を操作すると、その
操作に連動して押圧体2が進退し患部を押圧する。即
ち、患部への指圧がなされる。以下、各部について詳細
に説明する。
【0021】図2は、本発明の操作手段5の構成を説明
する図である。図2における操作手段5は、操作が行わ
れていない、すなわち液圧が発生していない非作動状態
を示すものである。
【0022】フレーム1に一体的あるいは間接的に取り
付けられたマスタシリンダ17内には容積室18が形成
され、容積室18内にはピストン19が摺動自在に収め
られており、ピストン19の一端はマスタシリンダ17
の一端を貫通して突出しリンク部材20へピボット21
によって枢着されている。容積室18の他端はキャップ
24が螺合して閉塞され、容積室18の壁の一部に通路
25が開口している。通路25はマスタシリンダ17の
外面に突出形成されたニップル26内を貫通して外部に
開口している。ニップル26には連通路6が強固に外嵌
されており、連通路6内の通路27と通路25とが連通
されている。そして、容積室18と通路25と通路27
内には、非圧縮性と耐劣化性を有する液圧流体28が満
たされている。なお、ピストン19がマスタシリンダ1
7を貫通する部分にはシール32が嵌め込まれており、
液圧流体28が外部に洩れるのを防いでいる。
【0023】マスタシリンダ17には手動レバー29が
ピボット23によって枢着されており、手動レバー29
の操作が行われていない非作動状態においては、手動レ
バー29はマスタシリンダ17の一部に衝接して回転が
止まっている。また、手動レバー29はリンク部材20
へピボット22により枢着されている。
【0024】ピストン19にはフランジ部30が設けら
れており、リターンスプリング31の一端が衝接してい
る。リターンスプリング31の他端は容積室18の内壁
に衝接しており、リターンスプリング31の伸び力によ
ってピストン19は常にキャップ24方向への力を受け
ている。従って、非作動状態においては、ピストン19
は最もキャップ24に接近した位置まで押されて停まっ
ている。
【0025】フレーム1と手動レバー29を把持して手
動レバー29にA方向へ操作力を加えると、手動レバー
29はピボット23を中心にA方向へ回動し、同時にピ
ボット22、リンク部材20、ピボット21を介してピ
ストン19をB方向へリターンスプリング31の伸び力
に抗して動かす。このピストン19の移動に伴い容積室
18の容積が縮小し、行き場を失った容積室18内の液
圧流体28は通路25および通路27へ流出する。これ
により、手動レバー29の操作によって容積室18、通
路25、通路27に液圧が発生する。そして液圧は連通
路6内の通路27内を通って、連通路6の他端に連結さ
れた駆動手段3まで伝達される。手動レバー29への操
作力を緩めれば、その分だけリターンスプリング31が
伸びてピストン19はキャップ24方向に戻り、容積室
の容積が増えるとともに液圧が減少する。すなわち、手
動レバー29への操作力を任意に加減すれば、発生液圧
を任意に変えられる。
【0026】図3は、本発明の駆動手段3および押圧体
2の構成を説明する図である。図3における操作手段
は、操作が行われていない、すなわち液圧が発生してい
ない非作動状態を示すものである。
【0027】フレーム1に一体的あるいは間接的に取り
付けられたシリンダ33内には一端が開口した容積室3
4が形成され、容積室34内にはピストン35が摺動自
在に収められており、ピストン35の一端は容積室34
の開口から突出し、押圧体2に連結されている。容積室
34には通路36が開口している。通路36はシリンダ
33の外面に突出形成されたニップル37内を貫通して
外部に開口している。ニップル37には連通路6が外嵌
されており、連通路6内の通路27と通路36とが連通
されている。そして、容積室34と通路37にも液圧流
体28が満たされている。
【0028】ピストン35にはリターンスプリング38
の一端が固定されており、リターンスプリング38の他
端は容積室18の内壁に固定されている。リターンスプ
リング38は縮み方向の力を発生するものであって、縮
み力によってピストン33は常にリターンスプリング3
3に引き寄せられる方向の力を受けている。従って、非
作動状態においては、リターンスプリング33が縮みき
ってピストン33は最もリターンスプリング33側の位
置で止まっている。なお、ピストン35とシリンダ33
の摺動部にはシール39が嵌め込まれており、液圧流体
28が外部に洩れるのを防いでいる。また、シリンダ3
3の開口にはピストン35と摺接する弾性を有するブー
ツ40が配されており、摺動部に異物が入るのを防いで
いる。
【0029】上記の操作手段で発生し通路27内を伝達
されて来た液圧は、通路36内を伝達しさらには容積室
34内へ至る。これにより、容積室34を拡張しようと
する力が働き、ピストン35はリターンスプリング38
の縮み力に抗してC方向へ動き、ピストン35に連結さ
れた押圧体2も同様にC方向へ動く。この動きによっ
て、幹部へ押圧力が加えられ指圧が行われるのである。
一方、液圧が弱められると、リターンスプリング38の
縮み力によってピストン33はリターンスプリング33
側へ引き戻される。
【0030】従って、上記のように、手動レバー29へ
の操作力を任意に加減することで発生液圧の強さを任意
に変えられるので、それにより押圧体2の押圧力を任意
に変えることができるのである。また、操作手段5にお
ける操作力と発生液圧の関係、および、駆動手段3にお
ける液圧と押圧力の関係の設定次第で、倍力機構を利用
して少ない操作力で大きな押圧力を得ることも可能であ
る。
【0031】例えば、レバー比0.2の手動レバー29
を5kgの力で5cm引くと、断面積1cmのピスト
ン19は25kgの力で1cmほど動き、液圧を発生す
る。この液圧が駆動手段3内に入ると、断面積2cm
のピストン35は50kgの力で1cmほど動く。つま
り、手動レバー29を5kgの力で引くと、押圧体2の
先端部が50kgの力で患部を押圧するのである。これ
は、押圧体2の先端部と患部の接触面積が1cmなら
ば、50kg/cmの押圧力となり、かなり強力であ
る。一般に、指圧に最適な押圧力は約20〜30kg/
cmなので、この程度で充分な場合は、上記よりも一
層小さい操作力を設定することも自在である。
【0032】図4は、上記操作手段5の別の実施例であ
る操作手段9の構成を説明する図である。図4における
操作手段9は、操作が行われていない、すなわち液圧が
発生していない非作動状態を示すものである。
【0033】フレーム1とは別に設けられた操作手段9
は、操作手段5における連通路6と同様に連通路8に接
続され、フレーム1とは離れた位置で操作可能となって
いる。ベース41上には上記操作手段9と同じマスタシ
リンダ17およびピストン19が載置されており、マス
タシリンダ17の図示しないニップルに、連通路8が強
固に外嵌されている。そして、ピストン19には、リン
クとペダル15から構成される駆動機構14が連結され
ている。即ち、ピストン19にピボット21によりリン
ク部材20が枢着され、リンク部材20の他端にはピボ
ット42によりベルクランク13が枢着されている。ベ
ルクランク13はピボット43によりベース41に枢着
支持されるとともに、ピボット44によってリンク部材
45と枢着されている。リンク部材45はベース41に
対して斜めに配されたペダル15とピボット46によっ
て枢着されており、ペダル15はベース41上にピボッ
ト46によって枢着支持されている。
【0034】ペダル15上面を図示しない足で踏んでD
方向の動きを与えると、リンク部材45もD方向に移動
して、ベルクランク14をピボット43を中心にしてE
方向に回動させる。この回動によってリンク部材20は
F方向に動き、ピストン19をF方向に引っ張る。これ
により、上記操作手段5と同様に液圧が発生して、液圧
は連通管8内を伝達する。以下、液圧が駆動手段3およ
び押圧体2を動かす過程は操作手段5と同じなので、説
明は省略する。
【0035】図5は、緩衝機構16の構成を説明する図
である。上記のように本発明の指圧装置では、倍力機構
を利用して強い押圧力を容易に得られるため、押圧力が
一定値を越えないように抑制する緩衝機構が必要であ
る。その緩衝機構は種々考えられるが、その一例が緩衝
機構16である。
【0036】これは、フレーム1の一部に、フレーム1
の一部をコイル状に巻いて弱剛性部16を設けたもの
で、押圧力によってフレーム1にかかる曲げ力に対する
剛性を弱めたものである。押圧力が強くなると、弱剛性
部16が撓んで押圧力を吸収するので、ある一定の押圧
力以上で撓むように設定しておくと、過大な押圧力に対
するリミッターとして働き、患部へ過大な押圧力が加わ
ることを防げる。弱剛性部16のコイル状の巻き数や巻
き部径を選択すれば、リミッターとしての働きを、即ち
作動開始力を容易に設定できる。なお、連通管6、8は
弱剛性部16内を通しても良いし、弱剛性部16付近は
外面を沿わせても良い。また、弱剛性部16は、フレー
ム1と一体に設けても良いし、別体を接続しても良い。
【0037】図6は、当接部4の構成を説明する図であ
る。本発明の指圧装置は、当接部4を身体の前面に当接
させるとともに押圧部2も背中側の患部に当接させて使
用するのであるが、使用する人によって、あるいは同一
人でも患部の位置によって当接部4と押圧部2の適正間
隔が異なる。そこで、当接部4もしくは駆動手段3の少
なくとも一方が動いて両者の相対間隔をアジャストでき
る必要があり、本実施例は当接部4側を任意にアジャス
トできる構成としたものである。
【0038】当接部4は軸52と、軸52の端部に固定
された円盤状の当接体51と、軸52の他端に固定され
たウイング54とから成り、軸52外周にはネジ山が形
成されている。また、フレーム1は貫通孔53を有し、
貫通孔53の内面にはネジ山が刻設されている。軸52
は貫通孔53内に、ネジ山同士が螺合して保持されてい
る。
【0039】ウイング54を持って軸52を回転させる
と、軸52はフレーム1と螺合しているため、その軸方
向へ移動する。即ち、フレーム1と当接体51との相対
位置が変化する。逆に回転させると、逆の方向に相対位
置が変化する。つまり、ウイング54を手で回せば、当
接部4と押圧部2との間隔を任意にアジャストできるの
である。なお、押圧部2の押圧力の反力によって当接部
4には押圧部2から離される方向、つまりフレーム1に
近接する方向へと力がかかり螺合のため軸52に回転ト
ルクが発生するが、回転は当接体51と身体との摩擦力
によって相殺されるので軸52は回転せず、従って当接
部4とフレーム1との位置関係は変わらない。従って、
指圧時にも当接部4のアジャスト位置は変化しない。
【0040】図7は、当接部4と駆動手段3の間隔を任
意にアジャストできる、もうひとつの実施例の構成を説
明する図である。図6のアジャスト装置では、当接部4
とフレーム1の相対位置を変化させるのに対して、本実
施例のアジャスト装置では、当接部4とフレーム1なら
びに押圧部2とフレーム1の相対位置は変化させずに、
フレーム1を屈曲させることで当接部4と押圧部2との
間隔をアジャストするものである。
【0041】フレーム1の途中にアジャスト機構とし
て、ラチェット装置60が組込まれている。このラチェ
ット装置は椅子のリクライニング装置やソケットレンチ
のワンウエイ装置などに用いられる周知慣用の装置であ
るので詳細な説明は省略するが、特定方向のみの回動運
動を許容し逆方向の回動運動を阻止するものである。
【0042】本実施例においては、分断されたフレーム
1がラチェット装置60の両側に連結されており、その
先にそれぞれ当接部4と押圧部2が支持されている。そ
して当接部4側フレーム1と押圧部2側フレーム1とが
相互に近接するG方向にはラチェット装置60はフリー
であって抵抗無く近接できるので、当接部4と押圧部2
の身体への当接が容易となる。一方、当接後に押圧が開
始された際には、押圧の反力としてH方向の力が働き当
接部4と押圧部2は離反方向に力を受けるが、ラチェッ
ト装置60によってH方向の力はキャンセルされて、当
接部4と押圧部2との間隔は開かない。H方向に広げた
い場合には、爪体90をJ方向に回すとラチェット91
との噛合が解除されてフリーとなり、任意間隔まで広げ
られる。
【0043】また、別の周知のラチェット装置を用い
て、当接部4と押圧部2とが近接するまで回動すれば噛
合が解除され、広げることがフリーとなるようにしてお
くことも可能である。この機構も、周知のラチェット装
置として広く使われており、詳細な説明は省略する。な
お、前述の緩衝機構とアジャスト機構は、両者とも装備
しても良いし片方のみ装備してもよく、任意である。
【0044】図8は、駆動手段3を用いて、押圧部2が
回転を伴って押圧するようにした構成を説明する図であ
る。図8における操作手段は、操作が行われていない非
作動状態、すなわち液圧が発生していない中立状態を示
すものである。
【0045】上記図3における実施例と同様に、フレー
ム1に一体的あるいは間接的に取り付けられたシリンダ
33内には、ピストン35の一端が突出してピボット6
2によってリンク部材61へ枢着されている。そして、
リンク部材61はピボット63によってフレーム1端部
へ回動自在に枢着されており、先端には押圧体64が連
結されている。
【0046】上記実施例と同様、操作手段で発生し通路
27内を伝達されて来た液圧は、ピストン35をK方向
に押し出し、それによってリンク部材61がピボット6
3を中心にK方向に回動して、リンク部材61の先端の
押圧体64はL方向に略弧状の動きをする。これによ
り、身体の患部に対して進退方向だけでなく上方への回
動を伴った押圧となるので所謂揉み上げができ、単なる
押圧よりも効果的である。
【0047】また、リンク部材61の形状と各ピボット
位置を変えたり、さらに別のリンク部材を組み合わせれ
ば、レバー比の変化によって押圧力やストロークや回動
範囲などを任意に設定できる。さらに、上記液圧の倍力
機構との組合せにより、より広範囲の設定が可能とな
る。
【0048】以上、本発明の実施例を詳述したが、本発
明は上記実施例に限定されるものではなく、特許請求の
範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の小変
更を行うことが可能である。
【0049】例えば、フレームは正確に弧状である必要
はなく、概ね弧を描いていて身体の前面から背面に亘っ
て反転しつつ延在するものであれば、コ字状、U字状、
C字状、Ω字状など形状は問わず、その構成部材もパイ
プでなくて各種断面材や棒材を用いても良い。また、必
ずしもフレーム内に連通管6を内蔵する必要はなく、表
面に沿わせたり巻き付けたり任意である。
【0050】駆動手段および操作手段は、周知の液圧装
置、例えば二輪車のブレーキ装置などの機構を適用すれ
ば応用は自在である。また、必要に応じて液圧流体のリ
ザーバタンクやエア抜き用ブリーダバルブ等を設けても
良い。さらに、液圧ではなく気体を用いても良いし、ワ
イヤやロッドやリンクを組み合わせたメカニカルリンケ
ージで連結しても良い。
【0051】緩衝機構として、駆動手段あるいは当接部
とフレームとの間に緩衝材を介在させる所謂フローティ
ングマウントとしても良いし、フレーム全体が均一に撓
むことで緩衝機構としても良い。また、一定トルク以上
は伝達しないようなクラッチを緩衝機構としても良い。
さらに、身体に当接する当接体や押圧体は、弾性や復元
性を有するクッション材とするのが望ましい。さらに、
当接体は軸に対して首振り自在としておくと、身体への
当接状態が一層密着したものとなり、好ましい。
【0052】
【発明の効果】以上のようであるから、請求項1記載の
発明によれば、装置の保持と押圧動作とを分けて、さら
に押圧動作を操作手段の軽い操作に置き換えたので、腕
の疲労を招くことなく満足いくまでの充分な指圧を、自
分自身の力だけで実現できる。また、当接部を身体に当
接することにより、押圧による位置ずれのない正確な患
部への押圧が可能であるとともに、押圧力の反力も相殺
するので、より効果的に患部へ押圧を加えることが可能
である。
【0053】請求項2記載の発明によれば、操作手段と
駆動手段が液圧を利用するものであるので、倍力機構に
より軽微な操作力で大きな押圧力を得られるので、一層
疲労を招かない。また、機械的な部分を簡単にできるた
め、エネルギーロスを最少にでき、信頼性、耐久性を高
められ、構造の容易化やそれに伴う低コスト化や軽量化
も可能である。また、外部動力機構を介さずに操作と押
圧が直結しているので、自分の望む通りの力、回数、ス
トロークで随意的に押圧でき、外部動力機構のようなも
どかしさを感じない。
【0054】請求項3記載の発明によれば、操作手段を
手によって操作できるので、操作が簡単である。特に、
本装置は上記の如く保持が容易であるため、保持してい
る手でレバーを操作することもでき、片手だけで強力か
つ長時間の指圧が可能である。もちろん、両手で行って
も何ら差し支えない。
【0055】請求項4記載の発明によれば、フレームか
ら操作手段を分離できるので、操作を他人に委ねたり、
自分の手以外で操作したりが可能で、一層楽に指圧が可
能である。
【0056】請求項5記載の発明によれば、操作手段を
足で踏んで操作できるので、手よりも楽に、かつ強力な
押圧が得られる。
【0057】請求項6記載の発明によれば、不注意で強
い操作をしても、押圧力は一定値を超えないため、安全
である。
【0058】請求項7記載の発明によれば、簡単な加工
のみで緩衝機構が実現できるので、構造の容易化やそれ
に伴う低コスト化や軽量化が可能である。
【0059】請求項8記載の発明によれば、装置の身体
への装着、取り外しが容易になるとともに、身体各部位
へのアジャストや各人毎のアジャストが容易かつ短時間
にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す図。
【図2】本発明の第1実施例における操作手段を示す側
断面図。
【図3】本発明の第1実施例における駆動手段を示す側
断面図。
【図4】本発明の他の実施例における操作手段を示す側
断面図。
【図5】本発明の第1実施例における緩衝機構を示す
図。
【図6】本発明の第1実施例におけるアジャスト機構を
示す図。
【図7】本発明の他の実施例におけるアジャスト機構を
示す図。
【図8】本発明の他の実施例における駆動手段を示す
図。
【図9】第1の従来技術を示す図。
【図10】第2の従来技術を示す図。
【符号の説明】
1・・・フレーム 2、64・・・押圧体 3・・・駆動手段 4・・・当接部 5、9・・・操作手段 6、8・・・連通管 15・・・ペダル 16・・・緩衝機構 17・・・マスタシリンダ 19、35・・・ピストン 29・・・手動レバー 33・・・シリンダ 60・・・ラチェット装置 81、82・・・アジャスト機構

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 略弧状のフレーム(1)の一端側に、弧
    の内側に向かって進退可能な押圧体(2)とこれを駆動
    する駆動手段(3)とを配し、他端側には弧の内側へ向
    いた当接部(4)を配し、押圧体(2)の進退を制御す
    る駆動手段(3)と操作手段(5、9)とが直接的もし
    くは間接的に接続されており、操作手段(5、9)への
    任意の操作に連動して駆動手段(3)が押圧体(2)を
    進退させることを特徴とする指圧装置。
  2. 【請求項2】 操作手段(5、9)および駆動手段
    (3)は液圧を利用するものであって、操作手段(5、
    9)と駆動手段(3)とは連通管(6、8)で液密に接
    続されており、操作手段(5、9)にて発生した液圧が
    連通管(6、8)を経て駆動手段(3)へ導入されて押
    圧体(3)を進退させる請求項1記載の指圧装置。
  3. 【請求項3】 駆動手段(3)はフレーム(1)に支持
    されてシリンダ(33)とシリンダ(33)内を摺動す
    るピストン(35)を備え、ピストン(35)には押圧
    体(2)が連結されており、操作手段(5)はフレーム
    (1)に支持されてマスタシリンダ(17)とマスタシ
    リンダ(17)内を摺動するピストン(19)とピスト
    ン(19)に連結するとともにマスタシリンダ(17)
    に回動自在に枢支された手動レバー(29)とを備えて
    いる請求項2記載の指圧装置。
  4. 【請求項4】 駆動手段(3)はフレーム(1)に支持
    されたシリンダ(33)とシリンダ(33)内を摺動す
    るピストン(35)を備え、ピストン(35)には押圧
    体(2)が連結されており、操作手段(9)はフレーム
    (1)から連通管(8)を介して分離されマスタシリン
    ダ(17)とマスタシリンダ(17)内を摺動するピス
    トン(19)とピストン(19)を直接的もしくは間接
    的に駆動する駆動機構(14)とを備えている、請求項
    2記載の指圧装置。
  5. 【請求項5】 駆動機構(14)はペダル(15)を有
    しており、踏力によってペダル(15)を駆動すること
    で、操作手段(9)に液圧を発生させる請求項4記載の
    指圧装置。
  6. 【請求項6】 押圧体(2)の押圧力が一定値を越えな
    いように抑制する緩衝機構(16)を有する請求項1、
    2、3、4、又は5記載の指圧装置。
  7. 【請求項7】 緩衝機構(16)が、フレーム(1)に
    設けられた弱剛性部である請求項6記載の指圧装置。
  8. 【請求項8】 フレーム(1)あるいは当接部(4)あ
    るいは駆動手段(3)のうち少なくともひとつは、当接
    部(4)と駆動手段(3)の非作動状態における相対間
    隔を任意に変更できるアジャスト機構(81、82)を
    有する請求項1、2、3、4、5、6、または7記載の
    指圧装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001224659A (ja) * 2000-02-19 2001-08-21 Kijuro Kawakita 手動マッサージ器
KR102054805B1 (ko) * 2019-07-05 2019-12-10 황미서 공압 조절을 이용해 압력 조절이 가능한 신체 미용용 마사지구

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