JPH1021094A - リアルタイム制御方式 - Google Patents

リアルタイム制御方式

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JPH1021094A
JPH1021094A JP8177898A JP17789896A JPH1021094A JP H1021094 A JPH1021094 A JP H1021094A JP 8177898 A JP8177898 A JP 8177898A JP 17789896 A JP17789896 A JP 17789896A JP H1021094 A JPH1021094 A JP H1021094A
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time
time control
control mechanism
data
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JP8177898A
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Hisayoshi Kurosawa
寿好 黒澤
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Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 リアルタイム性を保証しないパーソナルコン
ピュータ用オペレーティングシステム(PC−OS)に
おいて、入出力装置ドライバの位置付でリアルタイム処
理を提供することにより、PC−OSの変更を伴わず
に、リアルタイムアプリケーションとPCアプリケーシ
ョンの共存を実現する。 【解決手段】 PC−OSが入出力デバイスドライバを
呼出す機構、獲得したCPU使用権を各リアルタイムプ
ロセスに分配する第二のスケジューリング手段、リアル
タイムプロセスとしてのローディング手段、およびプロ
セス間通信機構を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、リアルタイム性を
要求するプロセスと、汎用パーソナルコンピュータ上で
動作するプロセスとの共存を目的とした、PCリアルタ
イム制御機構に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、パーソナルコンピュータ(以下、
PCという)の急速な普及に伴い、従来閉鎖的と言われ
たリアルタイムシステムにおいても、PC上で流通して
いる多くのソフトウェア資産を活用することが要求され
るようになってきた。PC上のソフトウェア資産を活用
するためには、リアルタイムシステム上で動作するRT
プロセスと、PC上で動作するPCプロセスとの協調動
作が必要で、従来、次の2つの方法が取られていた。
【0003】従来例1.第1の方法としては、例えば
「計測と制御 第34巻 第3号」(1995年3月発
刊)201頁に記載されたものがある。この方法は図1
5に示すように、PC−OS(110)が走行するCP
U1(1301)と、リアルタイムOS(1304)が
走行するCPU2(1302)を別々に搭載し、RTプ
ロセス(102)はリアルタイムOS(1304)制御
下で、PCプロセス(111)はPC−OS(110)
制御下で動作させるようにしたものである。RTプロセ
スとPCプロセスは、CPU1及びCPU2からアクセ
ス可能な共有メモリ(1303)を介在してデータの交
換を行っている。
【0004】従来例2.第2の方法としては、例えば
「インターフェース1996年6月号」(CQ出版)1
42頁に記載のものがある。この方法は図16に示すよ
うに、リアルタイムOS(1304)をコアとして、そ
の上にエミュレーターの形でPC−OS(1401)を
搭載する。RTプロセス(102)は直接リアルタイム
OS(1304)が提供するサービスを利用し、PCプ
ロセス(111)はPC−OSエミュレータ(140
1)上で動作するようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来のPCリアルタイ
ム制御機構は以上のようにして構成されていたため、リ
アルタイムOS及びRTプロセスが動作するCPUや共
有メモリ等の余分なハードウェアを搭載する必要があ
り、コストが高くなるという問題点があった。また、P
C−OSエミュレータとして構成する場合には、余分な
ハードウェアによるコスト増加は押さえられるものの、
PC−OSのバージョンアップへ追従する必要性からバ
ージョンアップの都度PC−OSエミュレータ全体を変
更する必要があり、ソフトウェア開発費の増加を招くと
いう問題点があった。
【0006】本発明は、上記課題に鑑みてなされたもの
で、RTプロセスとPCプロセスが共存したシステム実
現において、ハードウェアコストを押さえるとともに、
PC−OSのバージョンアップに対しても柔軟に対応す
ることができるPCリアルタイム制御機構を提供するこ
とを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】第1の発明に係わるリア
ルタイム制御方式は、アプリケーションプロセスに対し
CPUリソースの割りつけおよびスケージューリングを
行う第一のスケジューリング手段と、デバイス装置に対
して入出力処理を行うデバイスドライバを組み込むドラ
イバ組み込み機構とを備えたオペレーティングシステム
において、デバイス装置からの割込みに対してリアルタ
イム応答性が要求される処理を前記オペレーティングシ
ステムからデバイスドライバとしてアクセスされるリア
ルタイム制御機構として構成し、リアルタイム制御機構
はデバイス装置に対する処理対応に構成されたリアルタ
イムプロセスと、リアルタイムプロセスに対して上記C
PUリソースの割り付けおよびスケージューリングを行
う第2のスケージューリング手段と、を備えるようにし
たものである。
【0008】第2の発明は、第1の発明におけるリアル
タイム制御方式において、リアルタイム制御機構がリア
ルタイムプロセス間におけるデータの送受信を行なうリ
アルタイムプロセス間通信手段を備えるようにしたもの
である。
【0009】第3の発明は、第1の発明におけるリアル
タイム制御方式において、リアルタイム制御機構がオペ
レーティングシステム上で動作するアプリケーションプ
ロセスとリアルタイムプロセス間のデータ送受信を行な
うプロセス間通信手段を備えるようにしたものである。
【0010】第4の発明は、第1の発明におけるリアル
タイム制御方式において、リアルタイム制御機構がオペ
レーティングシステム上で動作するアプリケーションプ
ロセスをリアルタイムプロセスとして登録するリアルタ
イムプロセスロード機構を備えるようにしたものであ
る。
【0011】第5の発明は、第1の発明におけるリアル
タイム制御方式において、リアルタイム制御機構がオペ
レーティングシステムがデバイスドライバに対して提供
するサービス機能をリアルタイムプロセスから利用可能
とするオペレーティングシステム保護手段を設けるよう
にしたものである。
【0012】第6の発明は、第1の発明におけるリアル
タイム制御方式において、リアルタイム制御機構は、第
二のスケジューリング手段がCPUリソースをオペレー
ティングシステムから占有している時間を計測・保持
し、該計測結果に基づいてCPUリソースを強制的にオ
ペレーティングシステムへ戻す使用権監視手段を備える
ようにしたものである。
【0013】第7の発明は、第1乃至第6の発明におけ
るリアルタイム制御方式において、リアルタイム制御機
構が複数存在する場合に、複数のリアルタイム制御機構
間の主従関係または優先順位関係を調整する競合制御手
段を備えるようにしたものである。
【0014】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.本発明の第1の実施形態について、図1
乃至図8に基づいて説明する。図1は第1の実施形態に
おけるシステム構成を示す図である。図1において、1
01はCPU以外のデバイス装置からの割込みに対し
て、PC−OSが呼び出す事前に登録しておいた割込み
サービスルーチンで、CPU使用権をRTプロセス10
2a及び102bに分配するとともに、RTプロセスの
実行状態を管理する第二のスケジューリング手段であ
る。103はRTプロセス102a及び102b間での
データ交換や同期処理を提供するRTプロセス間通信手
段、104はRTプロセスとPCプロセスの間でのデー
タ交換や同期処理機能を提供するPCプロセス間通信手
段である。105はPCプロセスとして作成・デバッグ
したプロセスをRTプロセスとして実行するためのRT
ロード手段である。106は本来PC−OSがデバイス
ドライバに対して提供しているPC−OS機能を、RT
プロセスから利用可能とするためのPC−OS保護手段
である。107はPCリアルタイム制御機構を示し、P
C−OSからは1つのデバイスドライバとして見え、内
部に101〜106の各手段及び複数のRTプロセスを
持つ。108はPC−OSが内部に持つ、PCプロセス
の実行順序を制御する第一のスケジューリング手段、1
09はデバイスドライバをPC−OSに組込むための枠
組みを提供するドライバ組込み機構、110はPC−O
Sを示す。111a〜cは、PC−OS上で動作するア
プリケーションプログラムであるPCプロセスである。
【0015】次に、動作について(1)PCリアルタイ
ム制御機構、(2)PCプロセスの入出力要求に伴うド
ライバの動作、(3)RTプロセスをリアルタイム制御
機構の1つのルーチンとして制御する場合の第2のスケ
ジューリング手段、(4)RTプロセスが独自コンテキ
ストを持って実装される場合の第2のスケジューリング
手段、(5)RTプロセス間通信処理、(6)PCプロ
セス間通信処理、(7)RTロード手段、(8)PC−
OS保護手段の順序で説明して行く。 (1)先ず、PCリアルタイム制御機構107がどのよ
うにして実行されるかについて説明する。PCリアルタ
イム制御機構107はPC−OS(110)から見ると
1つのデバイスドライバであり、デバイスドライバの実
行契機は、CPU外のデバイス装置からの割込みとPC
プロセスからの入出力要求の2種類がある。図2は通常
のOSにおける割込み発生から対応するデバイスドライ
バの処理が完了するまでの処理の流れを示している。割
込みが発生すると、CPUはPC−OS(110)がO
Sの初期化時に、CPUに対して登録しておいたルーチ
ンを起動する。起動されたOSのルーチンでは、まずス
テップ201にて割込みが発生した時のシステムの状態
を保存する。次に、ステップ202にて発生した割込み
に対応した処理ルーチン(以下割込みサービスルーチ
ン)が事前に登録されているかをチェックする。ステッ
プ202にて割込みサービスルーチンが登録されていな
ければステップ203に進み、予定外の割込み発生とし
てシステムを停止するか、何もせずにステップ205に
進み、システム状態を復帰して処理を完了する。前記い
ずれの処理を行うかはPC−OSの種類によって異なる
が、本発明には直接関与しないためここでは説明を省
く。ステップ202にて割込みサービスルーチンが登録
されていたならば、ステップ204で前記割込みサービ
スルーチンを呼び出す。割込みサービスルーチンの処理
が完了すると、ステップ205に進み、ステップ201
で保存したシステムの状態を復帰し、割込み処理を完了
する。ステップ204で呼び出された割込みサービスル
ーチンでは、割込みを発生したデバイス装置とデータを
交換(データ入力の割込みの場合はデバイス装置からデ
ータを取り出し、データ出力完了の割込みの場合は出力
データをデバイス装置に送出する)し、その結果入出力
要求待ちのPCプロセスが存在したならば、そのPCプ
ロセスの待ち状態を解除し、第一のスケジューリング手
段108を呼び出し、PCプロセスの再スケジューリン
グを行う。なお、通常のOSでは割込みサービスルーチ
ンから直接スケジューリング手段を呼び出すとシステム
処理に矛盾を来たすため、割込み処理完了後に第一のス
ケジューリング手段108が呼び出されるような機構を
持っている。
【0016】(2)次に、PCプロセス111の入出力
要求に伴うデバイスドライバの実行処理について、図3
のフローチャートに基づいて説明する。PCプロセスか
ら入出力要求がされると、PC−OS(110)の一部
であるドライバ組込み機構が呼び出される。ドライバ組
込み機構ではPCプロセスからの入出力要求の種類に対
応したデバイスドライバの要求受付ルーチンを起動する
(ステップ301)。この要求受付ルーチンは例えばデ
ータの読み込み、書出し、デバイス装置の直接制御など
に分けられ、デバイスドライバの初期化処理にてドライ
バ組込み機構に登録されるものである。デバイスドライ
バの要求受付ルーチンでは、要求内容に応じてデバイス
装置とのデータ交換をするが、CPUの速度に比べてデ
バイス装置は非常に低速であるため、ドライバ組込み機
構ではPCプロセスを入出力完了待ちの状態にする(ス
テップ302)。次に、ステップ303ではステップ3
02でPCプロセスが待ち状態となったため、次に実行
すべきPCプロセスを選択するため、第一のスケジュー
リング手段108を呼び出し、入出力要求の処理を完了
する。入出力完了待ち状態となったPCプロセスは、図
2で示した割込みサービスルーチンによって待ち状態を
解除されることとなる。
【0017】以上説明したように、PC−OSの持つ第
一のスケジューリング手段108はデバイスドライバの
処理中には実行されることはなく、その結果デバイスド
ライバはPCプロセス111a〜c、しいては第一のス
ケジューリング手段108に対して優先的に処理される
こととなる。
【0018】(3)次に、RTプロセスの実行を制御す
る第二のスケジューリング手段101の動作を図4に基
づいて説明する。図4は、RTプロセスがPCリアルタ
イム制御機構の1つのルーチンとして実装される場合の
第二のスケジューリング手段101の処理を示したフロ
ーチャートである。第二のスケジューリング手段101
は図2のステップ204から呼び出されると、まずステ
ップ401が実行され、PCリアルタイム制御機構実行
中を示すフラグをチェックし、もしフラグがONならば
何もせずに処理を終了し、図2のステップ205に戻
る。ステップ401で、もしフラグがOFFならばステ
ップ402にてフラグをONにしてステップ403へ進
み、実行可能のRTプロセスの有無をチェックする。チ
ェック方法としては、例えばRTプロセスの先頭アドレ
ス(本実施の形態の場合ルーチンの先頭アドレス)をテ
ーブルに保持し、テーブルに保持されているRTプロセ
スは全て実行可能状態と判断すればよい。また、デバイ
ス装置からの割込みが周期的に発生するのであれば、上
記テーブルにカウンタを設ければ、RTプロセス毎に異
なる周期時間での起動も可能となる。ステップ403に
て、もし実行可能状態のRTプロセスが存在するならば
ステップ404に進み、テーブルに登録されているルー
チンを呼び出す。呼び出されたルーチン(RTプロセ
ス)では、RTプロセス特有の処理を行った後リターン
することにより、ステップ404に戻り、その後ステッ
プ403に進む。ステップ403及びステップ404を
繰り返し実行することによりテーブルに登録された実行
可能な全てのRTプロセスが処理されるとステップ40
5に進み、フラグを0にセットして処理を終了する。こ
の場合、RTプロセスは図に示すように、ルーチンから
のリターンで処理を終了する。
【0019】(4)次に、RTプロセスがPCリアルタ
イム制御機構の1つのルーチンではなく、独自のコンテ
キストを持って実装される場合の第二のスケジューリン
グ手段101の処理について、図5のフローチャートに
基づいて説明する。この場合、RTプロセスは図5に示
すように、プロセス自体の初期化処理部と、プロセス特
有の処理を繰り返し処理する形態になる。繰り返し処理
の終了は、Waitコールにより自ら実行権を放棄する
ことで行なう。第二のスケジューリング手段101は、
図2のステップ204から呼び出されると、まずステッ
プ401及びステップ402を実行する。以上のステッ
プは、図4の相当ステップと同じである。次に、ステッ
プ403にて実行可能状態のRTプロセスをチェックす
る。チェックの方法は図4のフローチャートを説明した
場合と同じである。ステップ403にて、もし実行可能
状態のプロセスが存在したならば、ステップ501に進
みステップ403で得られたプロセスの状態情報を復帰
する。この処理によってRTプロセスはステップ503
に示す個所から再度実行されるが、RTプロセスの処理
をここで説明する。RTプロセスは最初に起動される
と、自分自身の初期化処理を行い(ステップ502)、
ステップ503に進む。RTプロセスの最初の起動は、
デバイスドライバであるPCリアルタイム制御機構の初
期化処理で呼び出すようにすればよいし、またPCプロ
セスからのデバイス開始依頼の中で呼び出してもよい。
ステップ503ではRTプロセスに固有の処理を行った
後、ステップ504でWaitをコールする。Wait
コールはPCリアルタイム制御機構がRTプロセスに対
して提供する機能で、RTプロセスの実行を一時中断す
るものである。この機能は本発明では必須の機能ではな
いが、本実施の形態の説明を容易にするためのもので、
呼び出したRTプロセスを実行可能状態から外し(ステ
ップ505)、該プロセスの状態情報を保持(ステップ
506)した後、再び第二のスケジューリング手段10
1を呼び出す(ステップ403)。ステップ501での
RTプロセスの状態情報の復帰は、前記ステップ506
で保持された状態情報の復帰であり、RTプロセスはス
テップ503から実行を再開する。以上のステップ40
3、ステップ501からステップ506が繰り返され、
全ての実行可能状態のRTプロセスがWaitのコール
により実行可能状態から外されると、ステップ403で
は実行可能状態のプロセス無しと判定され、ステップ4
05でフラグをOFFにしてPC−OSの割込み処理
(図2のフローチャートのステップ204)に戻る。
【0020】(5)次に、RTプロセス間通信手段の処
理について説明する。図4及び図5のフローチャートで
は、RTプロセスは各々独立した処理として説明した
が、一般のプロセスは相互に処理の同期をとったり、デ
ータの交換を行いながら処理を遂行していく。以下で
は、2つのRTプロセス102a,102bにおいて最
も簡単なデータ交換を行う場合を例にとって、処理の流
れを説明する。図6は2つのRTプロセス102a,1
02bにおいて、RTプロセス102aがデータの受信
を、またRTプロセス102bがデータの送信をしてい
る図である。まずRTプロセス102aがステップ60
1にてデータの受信を行うと、RTプロセス間通信手段
のステップ602が呼び出され、データの有無をチェッ
クする。データが存在すればそのデータをRTプロセス
のデータ受信の呼び出しの際に指定したメモリ領域にコ
ピーし(ステップ603)、データ受信処理を終了し、
RTプロセスのステップ504aにてWaitを呼び出
し、実行可能状態から外れる。ステップ602にてデー
タがなければステップ604でRTプロセス102aを
実行可能状態から外し、ステップ605でRTプロセス
の状態情報を保持して、ステップ606で第2のスケジ
ューリング手段101を呼び出す。ここで呼び出される
第二のスケジューリング手段は、前記Waitの処理で
説明した場合と同じで、図5のステップ403である。
第二のスケジューリング手段101の処理の結果、RT
プロセス102bが選択され状態情報が復帰されると、
RTプロセス102bはWaitの直後から実行が再開
され、ステップ607に進みデータ送信を呼び出す。デ
ータ送信が呼び出されると、RTプロセス間通信手段の
ステップ608が実行され、データ待ち状態のプロセス
の有無をチェックする。もしデータ待ち状態のRTプロ
セスが存在しなければ、ステップ609でデータをRT
プロセス間通信手段が持つメモリ領域にコピーし、デー
タの送信を完了し、RTプロセス102bに戻りWai
tにより実行可能状態から外れる。本説明ではRTプロ
セス102aがステップ604にてデータ待ち状態にな
っているため、ステップ608ではデータ待ちプロセス
ありと判定され、ステップ610に進む。ステップ61
0ではデータをRTプロセスの指定したメモリ領域にコ
ピーし、ステップ611でRTプロセスを実行可能状態
にする。これによりデータ送信処理は完了し、RTプロ
セス102bに戻りステップ504bでWaitを呼び
出し、RTプロセス102bは実行可能状態から外れ
る。その後、図5のフローチャートのステップ403で
は実行可能状態のプロセスとしてRTプロセス102a
が選択され、ステップ501で状態が復帰されるとステ
ップ606に戻ってくる。これにより、RTプロセス1
02aのデータ受信処理は完了し、ステップ504aで
Waitが呼ばれると、実行可能状態から外され、第二
のスケジューリング手段101によって、実行可能状態
のプロセスがないためPC−OSの割込み処理に戻る。
【0021】(6)次にPCプロセス間通信手段の処理
について図7、図8に基づいて説明する。PC−OS等
通常の計算機システムではPCプロセス同士、またはR
Tプロセス同士で相互に処理の同期をとったり、データ
の交換を行えばよいが、PCプロセスとRTプロセスが
混在する場合は、PCプロセスとRTプロセス間でもデ
ータの交換同期が必要となる。以下では、PCプロセス
とRTプロセスにおいて最も簡単なデータ交換を行う場
合を例にとって、各々について処理の流れを示す。図7
は、PCプロセスがデータの受信を、RTプロセスがデ
ータ送信を行なう場合の図である。また、図8はPCプ
ロセスがデータの送信を、RTプロセスがデータの受信
を行なう場合の図である。実際にはPCプロセスではデ
ータの送信は、PCリアルタイム制御機構に相当するデ
バイスドライバに対するデータ出力要求、データ受信は
データ入力要求に対応しており、PCプロセスに対して
はこの形式で機能を提供してもよいし、PCプロセスに
対してデータ出力要求をデータ送信に、データ入力要求
をデータ受信に対応させるライブラリを提供してもよ
い。
【0022】まず、PCプロセスがデータの受信を、R
Tプロセスがデータ送信を行なう場合の動作を図7につ
いて説明する。第一のスケジューリング手段108によ
ってPCプロセスが実行されステップ701でデータ受
信を要求すると、ドライバ組込み機構によってデータ入
力要求としてPCリアルタイム制御機構のPCプロセス
間通信手段が呼び出される。PCプロセス間通信手段で
は、まずステップ702でデータの有無を調べる。もし
データが存在するならばステップ703に進み、通常の
デバイスドライバと同様にデータ入力要求完了としてド
ライバ組込み機構に制御を戻し、その結果、データ受信
完了としてPCプロセスがステップ701の続きから実
行される。ステップ702にて、もしデータがなければ
ステップ704に進み、PCプロセスをデバイスからの
データ入力待ち状態として、PC−OSへ通知する。次
に、ステップ705へ進みデータ入力要求完了としてド
ライバ組込み機構109へ制御を戻す。ドライバ組込み
機構ではPCプロセスはデバイス入力待ち状態となって
いるため、PC−OSの第一のスケジューリング手段1
08を呼び出し、デバイス入力待ち状態のPCプロセス
以外のPCプロセスを実行することになる。PC−OS
へのデバイス割込みとして第二のスケジューリング手段
101が呼び出され、その結果RTプロセスが実行され
ると、PCプロセス間通信手段のステップ706が呼び
出されデータ受信待ちプロセスの有無をチェックする。
ステップ706にてもしデータ受信待ちのプロセスがな
ければ、ステップ707にてデータを保持してRTプロ
セスへ戻る。本実施の形態の場合はPCプロセスがデー
タ受信待ちであるためステップ708へ進み、PCプロ
セスがデータ入力要求の際に指定したPCプロセスのメ
モリ領域へデータをコピーし、ステップ709でPCプ
ロセスのデータ入力待ち状態が解除されたことをPC−
OSへ通知する。PC−OSではPCプロセスを入力待
ちから実行可能状態にするが、図2のフローチャートの
説明で述べたように、PC−OSからはデバイス割込み
処理中と認識されているため、第一のスケジューリング
手段108は呼び出さず、ステップ709に制御を戻し
てくる。これによりPCプロセス間通信手段のデータ送
信処理は終了し、RTプロセスへ制御を戻す。実行可能
な全てのRTプロセスが処理されると第二のスケジュー
リング手段101からPC−OSの割込み処理へ戻り、
PC−OSは図2のフローチャートの説明で述べたよう
に、割込み処理内でデバイス入力待ちが解除されたPC
プロセスが存在するため、第一のスケジューリング手段
108が呼び出され、(場合によるが)PCプロセスが
データ受信完了の形で実行が再開される。
【0023】次に、PCプロセスがデータの送信を、R
Tプロセスがデータ受信を行なう場合について、図8に
基づいて説明する。デバイスからの割込みから第二のス
ケジューリング手段101が呼ばれ、その結果RTプロ
セスが実行され、データ受信が呼ばれるとPCプロセス
間通信手段が呼ばれる。PCプロセス間通信手段では、
まずステップ801でデータの有無をチェックし、もし
データがあればRTプロセスの指定したメモリ領域へデ
ータをコピーし(ステップ802)、データ受信を終了
し、RTプロセスへ制御を戻す。ステップ801にて、
もしデータがなければステップ803でRTプロセスを
データ受信待ちとして実行可能状態から外し、状態情報
を保持した(ステップ804)後、第二のスケジューリ
ング手段101を呼び出す(ステップ805)。この時
呼び出される第二のスケジューリング手段はWaitの
説明をした場合と同じく、図5のステップ403であ
る。データ受信待ちとなったRTプロセス以外の実行可
能状態のRTプロセスが全て実行されると、第二のスケ
ジューリング手段101によりPC−OSの割込み処理
へ戻り、デバイスからの割込み処理が完了する。その結
果PC−OSの第一のスケジューリング手段108が呼
ばれる。なお、オペレーティングシステムによっては、
デバイスからの割込み処理が完了すると、(デバイスド
ライバ処理でデバイス入力待ちのプロセスが1つも待ち
状態が解除されなかった場合には)割込みが発生した地
点に戻るものがある。多くの場合にはいずれかのPCプ
ロセスが実行中であり、割込み処理完了に伴って処理が
再開されるが、PC−OSは各PCプロセスにCPUを
平等に割付けようとするため、いずれは第一のスケジュ
ーリング手段108によってPCプロセスが実行される
こととなる。PCプロセスでは、ステップ806でデー
タ送信を要求すると、ドライバ組込み機構によってデー
タ出力要求としてPCリアルタイム制御機構のPCプロ
セス間通信手段が呼び出される。PCプロセス間通信手
段では、まずステップ807でデータ待ち状態のRTプ
ロセスの有無をチェックする。もしデータ待ち状態のR
Tプロセスが存在しなければ、ステップ808でデータ
をPCプロセス間通信手段の持つメモリ領域へコピーす
る。次に、ステップ809でデータ出力要求完了をドラ
イバ組込み機構へ通知し処理を終了する。その結果、P
Cプロセスへはデータ送信完了として実行が再開され
る。本実施の形態ではRTプロセスがデータ待ち状態で
あるため、ステップ807からはステップ810へ進
み、データをRTプロセスが指定したメモリ領域へコピ
ーする。次に、ステップ811にてRTプロセスを実行
可能状態にし、ステップ809へ進みデータ出力要求完
了をドライバ組込み機構へ通知して処理を完了する。ス
テップ811にて実行可能状態となったRTプロセス
は、次のデバイスドライバからの割込みによって第二の
スケジューリング手段101により実行され、RTプロ
セスのデータ受信処理が完了する。
【0024】なお、ステップ811にてRTプロセスを
実行可能状態にしたのち、データ出力要求完了を通知し
ているが、RTプロセスへの応答性を高めるために、第
二のスケジューリング手段101を呼び、データ出力要
求完了の通知の前にRTプロセスを実行するようにして
もよい。この場合、RTプロセスが呼び出すWaitに
てデータ出力要求完了を通知してから処理を終了しなけ
ればいけない。
【0025】(7)次に、RTロード手段105の処理
について説明する。一般の計算機システムではデバイス
ドライバの開発は、アプリケーションの開発に比べて注
意深く行う必要があり、困難なものである。本発明のP
Cリアルタイム制御機構では、RTプロセスをデバイス
ドライバの内部のルーチンとして実行するため、従来は
RT−OSのアプリケーションとして開発されていたR
Tプロセスに比べ、開発に困難を伴う。そのため、RT
ロード手段105はRCプロセス111cとして開発・
デバッグしたアプリケーションを、デバイスドライバで
あるPCリアルタイム制御機構のRTプロセス102b
として組込む機構である。
【0026】RTロード手段105は、RTプロセスを
PCプロセスとして作成・デバッグする場合の制限に強
く依存する。例えばPCプロセスの1つのルーチンとし
て作成されたRTプロセスをRTロード手段によりRT
プロセスとして登録要求する場合には、RTロード手段
は指定されたルーチンの開始アドレスからルーチンのサ
イズ分だけ、デバイスドライバであるPCリアルタイム
制御機構内部のメモリ領域にコピーし、図4のフローチ
ャートの説明で述べたテーブルにルーチンの開始アドレ
スを登録すればよい。
【0027】PCプロセスとして作成・デバッグが完了
したPCプロセス全体をRTプロセスとして登録する場
合には、RTロード手段は、例えば外部記憶装置上に格
納されたPCプロセスを、PCリアルタイム制御機構内
のメモリ領域に読み込んで、その先頭アドレスを図4の
フローチャートの説明で述べたテーブルに登録すればよ
い。
【0028】以上のRTロード手段では、RTプロセス
として作成・デバッグされたルーチン又はPCプロセス
がPC−OSの提供する機能(システムコール等)を利
用する場合には、PCリアルタイム制御機構内で同じ機
能を提供しなければならないことはいうまでもない。ま
た、これらの機能はPCプロセスからは単なるサブルー
チンとしてプログラムされるため、PCリアルタイム制
御機構内ではそれらのアドレスを、RTプロセスとして
ロードまたは実行しながら解決する必要があることも当
然である。このアドレス解決の方法としては、例えばP
Cプロセスをデバッグ終了後、サブルーチンのみアドレ
ス未解決状態で再コンパイルし、それをRTロード手段
でプログラムをコピーしながら未解決のアドレスをPC
リアルタイム制御機構内部の対応するサブルーチンに置
き換えていく方法が考えられる。この他にも公知の方法
として幾つかあるが、本発明においてはどのような方法
を用いてもよい。また、RTプロセスとしてPCプロセ
スを作成する場合の使用制限としてPC−OSの提供す
る機能は使用禁止にしてもよい。
【0029】(8)次にPC−OS保護手段106につ
いて説明する。ドライバ組込み機構を持つPC−OSは
デバイスドライバから利用可能なPC−OSの機能を提
供している。これらの機能はPC−OSがPCプロセス
に提供している機能とは通常は異なるものである。ま
た、デバイスドライバはPC−OSの一部として動作す
る場合が多く、RTプロセスから安易にドライバへの提
供機能を使用することはシステムの停止につながる重大
な問題を引き起こすことがある。PC−OS保護手段は
PC−OSがドライバに提供する機能をより安全にRT
プロセスに提供するための変換ルーチンであり、厳密な
エラーチェックやアクセスするアドレスのチェック、P
C−OSの動作に矛盾を来す処理の排除などを行う。
【0030】実施の形態2.次に、本発明の第2の実施
形態を図9乃至図12に基づいて説明する。901はP
Cリアルタイム制御機構にてCPUを占有している時間
を監視する使用権監視手段である。PCリアルタイム制
御機構はデバイスドライバとして動作するため、第1の
スケジューリング手段のスケジューリング対象とはなら
ない。そのため、多数のRTプロセスが動作すると第1
のスケジューリング手段に制御が移らず、PCプロセス
が長時間動作できない状態が発生する。使用権監視手段
はPCリアルタイム制御機構がCPUを占有している時
間を監視、計上し、適切な条件のもとでPC−OSへ制
御を強制的に戻し、PCリアルタイム制御機構とPC−
OSとでCPUを適度に分配できるようにするものであ
る。尚、図において101〜111は図1に示したもの
と同じである。
【0031】次に、動作について説明する。使用権監視
手段は、図2のステップ204から呼び出される割り込
みサービスルーチンとして動作する。まず、ステップ1
001にてPCリアルタイム制御機構が動作中か否かを
判別する。判別方法は、図4のステップ401と同様な
方法でよい。もし、動作中であれば、ステップ1002
でPCリアルタイム制御機構が動作している時間を計上
する。計上方法は単なるカウンタでも良いし、動作時間
の累計でも良い。次に、ステップ1003で、予め決め
られた条件をステップ1002で計上した情報が満たし
ているか否かを判定する。予め決められた条件とは、例
えばPCリアルタイム制御機構が連続的にCPUを占有
している上限値でも良いし、一定時間内でのCPUの占
有率の上限値でも良い。ステップ1003にて、条件を
満たしている、即ちCPUの使用権をPCリアルタイム
制御機構からPC−OSへ強制的に戻す状態であると判
断されたならば、ステップ1004へ進み、強制終了フ
ラグをセットして終了する。この強制終了フラグは第2
のスケジューリング手段にてチェックされるが、このチ
ェック処理が追加された第2のスケジューリング手段の
処理フローを図11に示す。図11は、図4とはステッ
プ404の次にステップ1101の強制終了フラグが追
加されている点のみが異なる。ステップ1101で強制
終了フラグがセットされている場合は、例え実行可能状
態のRTプロセスが存在していても、RTプロセスへの
CPU分配を中止し、PC−OSへ制御を戻すことにな
る。次に、ステップ1003にて、条件を満たしていな
い場合は、そのまま使用権監視手段の処理を中止し(P
Cリアルタイム制御機構が動作中であるため)、RTプ
ロセスの処理が割り込みの発生した地点から継続され
る。ステップ1001にて、もしPCリアルタイム制御
機構が実行中でないと判定されるとステップ1005へ
進み、ステップ1003と同じく過去に計上された情報
によって条件を満たしているかをチェックする。このス
テップは一定時間内でのCPU占有率の上限値以上の場
合に有効となる処理である。ステップ1005にて、条
件を満たしていると判断された場合は、使用権監視手段
を終了し、PC−OSへ戻る。ステップ1005にて、
条件を満たさない、即ちPCリアルタイム制御機構は動
作可能であると判断された場合には、ステップ1006
へ進み、第2のスケジューリング手段を呼び出す。全て
の実行可能なRTプロセスの処理が終了すると、第2の
スケジューリング手段より制御がステップ1007へ移
り、PCリアルタイム制御機構の動作時間の計上を行な
った後、PC−OSへ制御を戻す。
【0032】次に、PC−OSへCPU使用権を強制的
に返却する他の処理例について、図12に沿って説明す
る。図において、ステップ1001〜1007は、図1
0のフローと同じ処理である。ステップ1003にて、
条件を満たしていると判断されるとステップ1201へ
進み、現在実行可能状態にあるRTプロセスを全て実行
可能状態から外して、使用権監視手段の処理を終了す
る。また、ステップ1005にて条件を満たさないと判
断された場合には、ステップ1203にてステップ12
01で保持したRTプロセスを全て実行可能状態に戻し
た後、ステップ1006で第2のスケジューリング手段
を呼び出すようにする。
【0033】実施の形態3.次に本発明の第3の実施形
態について、図13、図14に基づいて説明する。図1
3において、1301a,1301bはPCリアルタイ
ム制御機構間に跨ってRTプロセスがデータ交換・同期
処理を行う場合の排他制御を実行する競合制御手段であ
る。その他の構成要素は図1に示したものと同一であ
る。
【0034】次に動作について、図14のフローチャー
トに沿って説明する。競合制御手段は、本実施の形態で
はRTプロセス間通信、同期等の機能を他PCリアルタ
イム制御機構に提供するためのアクセスポイントであ
る。プロセス間通信、同期等どのような機能をPCリア
ルタイム制御機構として提供するかは自由であり、本発
明とは直接関係ないため、ここでは説明を割愛する。ま
ず、ステップ1401では競合制御手段のアクセスポイ
ントに渡された処理依頼が、自分のPCリアルタイム制
御機構から他のPCリアルタイム制御機構への処理依頼
なのか、他PCリアルタイム制御機構からの処理依頼な
のかをチェックする。このチェックは例えば、処理依頼
のデータの中にこれらを区別可能なコードを入れたり、
PCリアルタイム制御機構に一意な番号を振り、この番
号を処理依頼データの中の特定の位置に埋め込むように
してもよい。ステップ1401にて、もし他PCリアル
タイム制御機構へ処理を依頼するものでなければ、ステ
ップ1402へ進み、他PCリアルタイム制御機構の競
合制御手段(図13における1301a)のアクセスポ
イントへ処理依頼データを送出する。ステップ1401
にて、もし他PCリアルタイム制御機構からの処理依頼
である場合にはステップ1403へ進み、依頼された処
理を実行するルーチンを呼び出す。
【0035】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、1つのC
PU上で動作するオペレーティングシステムをベースに
して、アプリケーションプロセスとリアルタイムプロセ
スを動作させるようにしたので、バージョンアップにも
容易に追従でき、ハードウェアコストを押さえたプロセ
ス共存システムを実現することができる。
【0036】また、本発明によれば、リアルタイムプロ
セス間またはリアルタイムプロセスとアプリケーション
プロセス間でのデータ交換を行なうようにしたので、リ
アルタイムプロセスとアプリケーションプロセスでの協
調動作を実現することができる。
【0037】また、本発明によれば、リアルタイムプロ
セスをアプリケーションプロセスとして開発した後、リ
アルタイムプロセスとしてローディングして実行するよ
うにしたので、実現すべき機能をリアルタイムプロセス
として容易にプログラミングすることができる。
【0038】また、本発明によれば、オペレーティング
システムが本来入出力装置のデバイスドライバ用に提供
しているサービスをリアルタイムプロセスに対しても提
供するようにしたので、リアルタイムプロセスがアプリ
ケーションプロセスとして開発されたものであっても安
全に動作させることができる。
【0039】また、本発明によれば、リアルタイムプロ
セスがCPUリソースを占有する時間を監視し、一定時
間以上占有しないようにしたので、アプリケーションプ
ロセスの利用者に対する応答性能を損なうことなく、リ
アルタイムプロセスを実行することができる。
【0040】また、本発明によれば、複数のリアルタイ
ム制御機構間におけるアクセス競合制御機構を実現した
ので、1つのオペレーティングシステムのもとで複数の
特性を持つリアルタイムプロセスを同時に動作させるこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施形態を示すシステム構成
図。
【図2】 本発明の第1の実施形態におけるPC−OS
の割込み処理を示すフローチャート。
【図3】 本発明の第1の実施形態におけるPC−OS
のデバイスドライバ入出力要求処理を示すフローチャー
ト。
【図4】 本発明の第1の実施形態においてRTプロセ
スがリアルタイム制御機構のルーチンとして実装された
場合における第二のスケジューリング手段の処理を示す
フローチャート。
【図5】 本発明の第1の実施形態においてRTプロセ
スが独自のコンテキストを持つ場合の第二のスケジュー
リング手段の処理を示すフローチャート。
【図6】 本発明の第1の実施形態におけるRTプロセ
ス間通信手段の処理を示すフローチャート。
【図7】 本発明の第1の実施形態においてPCプロセ
スがデータを受信する場合のPCプロセス間通信手段の
処理を示すフローチャート。
【図8】 本発明の第1の実施形態においてPCプロセ
スがデータ送信する場合のPCプロセス間通信手段の処
理を示すフローチャート。
【図9】 本発明の第2の実施形態を示すシステム構成
図。
【図10】 本発明の第2の実施形態における使用権監
視手段の処理を示すフローチャート。
【図11】 本発明の第2の実施形態における第二のス
ケジューリング手段の処理を示すフローチャート。
【図12】 本発明の第2の実施形態における使用権監
視手段の他の処理例を示すフローチャート。
【図13】 本発明の第3の実施形態を示すシステム構
成図。
【図14】 本発明の第3の実施形態における競合制御
手段の処理を示すフローチャート。
【図15】 従来のリアルタイム制御方式を示すシステ
ム構成図。
【図16】 従来のリアルタイム制御方式を示す他のシ
ステム構成図。
【符号の説明】
101 第二のスケジューリング手段、102 RTプ
ロセス、103 RTプロセス間通信手段、104 P
Cプロセス間通信手段、105 RTロード手段、10
6 PC−OS保護手段、107 PCリアルタイム制
御機構、108第一のスケジューリング手段、109
ドライバ組込み機構、110 PC−OS、111 P
Cプロセス、901 使用権監視手段、1101 競合
制御手段。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アプリケーションプロセスに対しCPU
    リソースの割りつけおよびスケージューリングを行う第
    一のスケジューリング手段と、デバイス装置に対して入
    出力処理を行うデバイスドライバを組み込むドライバ組
    み込み機構とを備えたオペレーティングシステムにおい
    て、 デバイス装置からの割込みに対してリアルタイム応答性
    が要求される処理を前記オペレーティングシステムから
    デバイスドライバとしてアクセスされるリアルタイム制
    御機構として構成し、 該リアルタイム制御機構は前記デバイス装置に対する処
    理対応に構成されたリアルタイムプロセスと、 該リアルタイムプロセスに対して上記CPUリソースの
    割り付けおよびスケージューリングを行う第2のスケー
    ジューリング手段と、を備えるようにしたことを特徴と
    するリアルタイム制御方式。
  2. 【請求項2】 前記リアルタイム制御機構は、前記リア
    ルタイムプロセス間におけるデータの送受信を行なうリ
    アルタイムプロセス間通信手段を備えるようにしたこと
    を特徴とする請求項第1項記載のリアルタイム制御方
    式。
  3. 【請求項3】 前記リアルタイム制御機構は、前記オペ
    レーティングシステム上で動作するアプリケーションプ
    ロセスと前記リアルタイムプロセス間のデータ送受信を
    行なうプロセス間通信手段を備えるようにしたことを特
    徴とする請求項第1項記載のリアルタイム制御方式。
  4. 【請求項4】 前記リアルタイム制御機構は、前記オペ
    レーティングシステム上で動作するアプリケーションプ
    ロセスを前記リアルタイムプロセスとして登録するリア
    ルタイムプロセスロード機構を備えるようにしたことを
    特徴とする請求項第1項記載のリアルタイム制御方式。
  5. 【請求項5】 前記リアルタイム制御機構は、前記オペ
    レーティングシステムがデバイスドライバに対して提供
    するサービス機能を前記リアルタイムプロセスから利用
    可能とするオペレーティングシステム保護手段を設ける
    ようにしたことを特徴とする請求項第1項記載のリアル
    タイム制御方式。
  6. 【請求項6】 前記リアルタイム制御機構は、前記第二
    のスケジューリング手段がCPUリソースをオペレーテ
    ィングシステムから占有している時間を計測・保持し、
    該計測結果に基づいてCPUリソースを強制的にオペレ
    ーティングシステムへ戻す使用権監視手段を備えるよう
    にしたことを特徴とする請求項第1項記載のリアルタイ
    ム制御方式。
  7. 【請求項7】 前記リアルタイム制御機構が複数存在す
    る場合に、該複数のリアルタイム制御機構間の主従関係
    または優先順位関係を調整する競合制御手段を備えるよ
    うにしたことを特徴とする請求項第1項乃至第6項いづ
    れかに記載のリアルタイム制御方式。
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