JPH10210705A - 冷凍機用電動機のバランスウエイト部の浸食防止構造 - Google Patents
冷凍機用電動機のバランスウエイト部の浸食防止構造Info
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- JPH10210705A JPH10210705A JP2191697A JP2191697A JPH10210705A JP H10210705 A JPH10210705 A JP H10210705A JP 2191697 A JP2191697 A JP 2191697A JP 2191697 A JP2191697 A JP 2191697A JP H10210705 A JPH10210705 A JP H10210705A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 冷凍機の電動機部におけるバランスウエイト
取付ボルトの冷媒による浸食を防止する。 【解決手段】 板状のバランスウエイトを上面が傾斜し
た四角台形に変更し、六角穴付の丸平頭ボルト３０の頭
部３０ａをバランスウエイトの座ぐり穴２９ｂに侵入す
る構造にする。
取付ボルトの冷媒による浸食を防止する。 【解決手段】 板状のバランスウエイトを上面が傾斜し
た四角台形に変更し、六角穴付の丸平頭ボルト３０の頭
部３０ａをバランスウエイトの座ぐり穴２９ｂに侵入す
る構造にする。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は一般に冷凍機に関
し、特に冷媒冷却冷凍機用電動機のロータにおけるバラ
ンスウエイトの改良に関する。
し、特に冷媒冷却冷凍機用電動機のロータにおけるバラ
ンスウエイトの改良に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来の冷凍機用電動機１の断面を示す図
３を参照して、その構造の概略を説明する。 冷凍機用電動機１は、 電動機部２と図示しない圧縮機部
から構成され、両者は共通の回転軸４を有する。電動機
部２は回転軸４に固定されるロータコア５、その外周に
ステータコイル６を有するステータ７を有し、ロータコ
ア５の左右側面には、それぞれ、エンドリング８、８が
取り付けられる。このエンドリング８、８には、冷凍機
用電動機のロータの回転による振動の原因である不均衡
を除去するために、図３のＡ部拡大図である図４（Ａ）
及び図４（Ａ）のＢ矢視としての図４（Ｂ）に示すよう
に、矩形厚板状のバランスウエイト９が２本の六角頭ボ
ルト１０によって取り付けられる。このような構造の冷
凍機用電動機１の作用は、冷却回路からレシーバタンク
へ戻ったガス化した冷媒を圧縮機部で圧縮液化し、液体
冷媒として電動機部２のロータコア５、ステータ７など
を冷却して冷却回路へ循環させる。
３を参照して、その構造の概略を説明する。 冷凍機用電動機１は、 電動機部２と図示しない圧縮機部
から構成され、両者は共通の回転軸４を有する。電動機
部２は回転軸４に固定されるロータコア５、その外周に
ステータコイル６を有するステータ７を有し、ロータコ
ア５の左右側面には、それぞれ、エンドリング８、８が
取り付けられる。このエンドリング８、８には、冷凍機
用電動機のロータの回転による振動の原因である不均衡
を除去するために、図３のＡ部拡大図である図４（Ａ）
及び図４（Ａ）のＢ矢視としての図４（Ｂ）に示すよう
に、矩形厚板状のバランスウエイト９が２本の六角頭ボ
ルト１０によって取り付けられる。このような構造の冷
凍機用電動機１の作用は、冷却回路からレシーバタンク
へ戻ったガス化した冷媒を圧縮機部で圧縮液化し、液体
冷媒として電動機部２のロータコア５、ステータ７など
を冷却して冷却回路へ循環させる。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】上記のステータ７を冷
却する冷媒は、ステータ７の外周に接するケーシング内
周１４に軸線方向に設けられた溝１５内を、図で左方か
ら右方へ流れるが、上方に位置する溝１５からは、図３
に示すように水滴状流れ又は連続流れＦとなって落下
し、ステータコイル６を経てエンドリング８から突出す
るバランスウエイト９及び六角頭ボルト１０′に流れ注
ぐ。このためにボルト１０′とバランスウエイト９が浸
食されて破損し、バランスウエイト９が外れ、重大事故
に発展する恐れがある。
却する冷媒は、ステータ７の外周に接するケーシング内
周１４に軸線方向に設けられた溝１５内を、図で左方か
ら右方へ流れるが、上方に位置する溝１５からは、図３
に示すように水滴状流れ又は連続流れＦとなって落下
し、ステータコイル６を経てエンドリング８から突出す
るバランスウエイト９及び六角頭ボルト１０′に流れ注
ぐ。このためにボルト１０′とバランスウエイト９が浸
食されて破損し、バランスウエイト９が外れ、重大事故
に発展する恐れがある。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本発明ではバランスウエ
イトを上面と下面とが傾斜面とされた角錐台形にし、こ
のバランスウエイトをエンドリングに取り付ける取付ボ
ルトを六角穴付の丸平頭ボルトとして、この丸平頭ボル
トの頭部が内部に完全に収容される座ぐり穴を明け、こ
の座ぐり穴内に投入してバランスウエイトの表面から軸
方向外方に突き出ないようにし、 しかもスパナをボルト
の頭部の外周に当てて使用する必要を無くして上記の課
題を解決した。
イトを上面と下面とが傾斜面とされた角錐台形にし、こ
のバランスウエイトをエンドリングに取り付ける取付ボ
ルトを六角穴付の丸平頭ボルトとして、この丸平頭ボル
トの頭部が内部に完全に収容される座ぐり穴を明け、こ
の座ぐり穴内に投入してバランスウエイトの表面から軸
方向外方に突き出ないようにし、 しかもスパナをボルト
の頭部の外周に当てて使用する必要を無くして上記の課
題を解決した。
【０００５】
【発明の実施の形態】本発明による冷凍機用電動機のバ
ランスウエイト部の浸食防止構造を示す冷凍機用電動機
２１の断面を図１に、図１のＡ部拡大図を図２（Ａ）に
図２（Ａ）のＢ矢視を図２（Ｂ）に示す。これらの図に
おいて、従来技術として示した図３と同じ部材には同じ
符号を付し、異なる点のみを説明する。角錐台形のバラ
ンスウエイト２９の、少なくとも上の傾斜面２９ａの水
平面に対する傾斜角度αは約２５°が好ましい（図２
（Ａ）参照）。六角穴付の丸平頭ボルト３０の頭部３０
ａはバランスウエイトの座ぐり穴２９ｂの中に全体が収
まる。なお、２９′ａは、バランスウエイト２９の下の
傾斜面である。図１及び図２（Ａ）を参照すると、液体
冷媒の流れＦは、点線で示した溝１５からステータコイ
ル６を経て落下して、矢印Ｘ1の方向でバランスウエイ
ト２９の傾斜面２９ａに当ってほぼ水平に近く矢印Ｘ2
の方向へ跳ね返り、座ぐり穴２９ｂ内へは殆んど流れ込
まないようになっている。要するに凸部を無くし、台形
形状とすることにより液カットの衝突力の分散を図り、
浸食を軽減させるものであり、座ぐりによるボルトの埋
め込みは凸部を無くすためである。
ランスウエイト部の浸食防止構造を示す冷凍機用電動機
２１の断面を図１に、図１のＡ部拡大図を図２（Ａ）に
図２（Ａ）のＢ矢視を図２（Ｂ）に示す。これらの図に
おいて、従来技術として示した図３と同じ部材には同じ
符号を付し、異なる点のみを説明する。角錐台形のバラ
ンスウエイト２９の、少なくとも上の傾斜面２９ａの水
平面に対する傾斜角度αは約２５°が好ましい（図２
（Ａ）参照）。六角穴付の丸平頭ボルト３０の頭部３０
ａはバランスウエイトの座ぐり穴２９ｂの中に全体が収
まる。なお、２９′ａは、バランスウエイト２９の下の
傾斜面である。図１及び図２（Ａ）を参照すると、液体
冷媒の流れＦは、点線で示した溝１５からステータコイ
ル６を経て落下して、矢印Ｘ1の方向でバランスウエイ
ト２９の傾斜面２９ａに当ってほぼ水平に近く矢印Ｘ2
の方向へ跳ね返り、座ぐり穴２９ｂ内へは殆んど流れ込
まないようになっている。要するに凸部を無くし、台形
形状とすることにより液カットの衝突力の分散を図り、
浸食を軽減させるものであり、座ぐりによるボルトの埋
め込みは凸部を無くすためである。
【０００６】
【発明の効果】上記のように、バランスウエイトを上面
が傾斜面で、下面は水平な四角台形にまたは傾斜を有す
る多角形とし、六角頭取付ボルトを、頭部に六角穴付の
丸平頭ボルトに変更する簡単な改造により、液体冷媒が
六角穴付の丸平頭ボルト上ヘ流下しないので、六角穴付
の丸平頭ボルトが浸食する恐れは殆んど解消され、事故
を未然に防止できる。凸部の廃止による液カット浸食の
防止（軽減）が主な目的であり、六角ボルトの浸食によ
るバランスウエイト脱落は２次的要因となる。
が傾斜面で、下面は水平な四角台形にまたは傾斜を有す
る多角形とし、六角頭取付ボルトを、頭部に六角穴付の
丸平頭ボルトに変更する簡単な改造により、液体冷媒が
六角穴付の丸平頭ボルト上ヘ流下しないので、六角穴付
の丸平頭ボルトが浸食する恐れは殆んど解消され、事故
を未然に防止できる。凸部の廃止による液カット浸食の
防止（軽減）が主な目的であり、六角ボルトの浸食によ
るバランスウエイト脱落は２次的要因となる。
【図１】本発明による冷凍機用電動機のバランスウエイ
ト部の浸食防止構造を示す冷凍機の側断面図である。
ト部の浸食防止構造を示す冷凍機の側断面図である。
【図２】同図（Ａ）は図１のＡ部拡大図で、同図（Ｂ）
は同図（Ａ）のＢ矢視図である。
は同図（Ａ）のＢ矢視図である。
【図３】従来の冷凍機の断面図である。
【図４】同図（Ａ）は図３のＡ部拡大図で、同図（Ｂ）
は同図（Ａ）のＢ矢視図である。
は同図（Ａ）のＢ矢視図である。
２：電動機部 ４：回転軸 ５：ロータコア ６：ステータコイル ７：ステータ ８：エンドリング １４：ケーシング内周 １５：溝 ２１：冷凍機用電動機 ２９：バランスウエイト ２９ａ、２９′ａ：傾斜面 ２９ｂ：座ぐり穴 ３０：六角穴付の丸平頭ボルト ３０ａ：六角穴付の丸平頭ボルトの頭部 Ｆ：液体冷媒の流れ Ｂｗ：バランスウエイト部
Claims (2)
- 【請求項１】 回転軸と、この回転軸の外周に固定さ
れ、 その左右両側面に取り付けられたエンドリングと、
これらのエンドリングのそれぞれの先端に六角頭ボルト
によって取りつけられた厚板状のバランスウエイトを有
するロータコアと、 このロータコアの外周に取り付けら
れステータコイルを有するステータとを備えた電動機部
と、 この電動機部の前記回転軸の延長上に装着された圧
縮機部とを含んで成り、ガス化した冷媒を前記圧縮機部
において圧縮液化して、液体冷媒として前記電動機部の
ロータコア、ステータなどを冷却して冷却回路へ循環さ
せる冷凍機用電動機において、 前記六角頭ボルトによって矩形厚板状のバランスウエイ
トに代わり、上面と下面が水平面に対して傾斜する角錐
台形で座ぐり穴を有するバランスウエイトが、前記の座
ぐり穴中に頭部が収容される六角穴付の丸平頭ボルトに
よって前記エンドリングに取りつけられて、ステータを
冷却した水滴状または連続流れとなった冷媒が、前記の
上面と下面が傾斜面とされた角錐台形のバランスウエイ
トの上傾斜面と、座ぐり穴に収容されたボルト頭部によ
って、接触して浸食するのが防止されることを特徴とす
る冷凍機用電動機のバランスウエイト部の浸食防止構
造。 - 【請求項２】 前記バランスウエイトが、上面が傾斜面
とされ、下面が水平な四角台形である請求項１記載の冷
凍機用電動機のバランスウエイト部の浸食防止構造。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP02191697A JP3765146B2 (ja) | 1997-01-22 | 1997-01-22 | 冷凍機用電動機のバランスウエイト部の浸食防止構造 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP02191697A JP3765146B2 (ja) | 1997-01-22 | 1997-01-22 | 冷凍機用電動機のバランスウエイト部の浸食防止構造 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10210705A true JPH10210705A (ja) | 1998-08-07 |
| JP3765146B2 JP3765146B2 (ja) | 2006-04-12 |
Family
ID=12068415
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP02191697A Expired - Lifetime JP3765146B2 (ja) | 1997-01-22 | 1997-01-22 | 冷凍機用電動機のバランスウエイト部の浸食防止構造 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3765146B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN106130248A (zh) * | 2016-08-24 | 2016-11-16 | 广东美芝制冷设备有限公司 | 用于压缩机的电机转子、用于压缩机的电机及压缩机 |
-
1997
- 1997-01-22 JP JP02191697A patent/JP3765146B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN106130248A (zh) * | 2016-08-24 | 2016-11-16 | 广东美芝制冷设备有限公司 | 用于压缩机的电机转子、用于压缩机的电机及压缩机 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3765146B2 (ja) | 2006-04-12 |
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