JPH10210510A - 高速度データ・サービスの通信機器サポート - Google Patents

高速度データ・サービスの通信機器サポート

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JPH10210510A
JPH10210510A JP9349865A JP34986597A JPH10210510A JP H10210510 A JPH10210510 A JP H10210510A JP 9349865 A JP9349865 A JP 9349865A JP 34986597 A JP34986597 A JP 34986597A JP H10210510 A JPH10210510 A JP H10210510A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高速度データサービスのための中央局終端機
器に関連する空間と配線を最小にする。 【解決手段】 回線インターフェース・ユニットが個々
の加入者回線の終端となり、従来の電話サービスと高速
度データ・サービスとをサポートする。それは加入者顧
客所在地機器と中央局機器との間のインターフェースを
提供する。高速度データ・サービスを提供しつつ中央局
で加入者回線の終端となるための大規模なダイプレック
ス・フィルタを使用する必要はない。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、加入者回線の終端
となり、加入者のための高速度データ・サービスをサポ
ートする通信機器に関する。本発明は従来のＰＯＴＳ終
端機器の能力を超える高速度データ・サービスを提供す
るのに特に適しているが、それに限定されるものではな
い。
【０００２】
【従来の技術、及び、発明が解決しようとする課題】米
国では、加入者は普通プレーン・オールド電話サービス
（ＰＯＴＳ）として知られる電話サービスを提供されて
いる。こうしたサービスには、ダイアル呼出番号情報を
伝える従来のダイアル・トーンと二重周波数トーン信号
の使用を含む自動ダイアル呼出機能の提供が含まれる。
付加的な最新の電話機能には、会議、呼び出し待機、着
信発呼者識別などの市販の機能が含まれる。
【０００３】加入者は、ＰＯＴＳ回線を利用し、パーソ
ナル・コンピュータが制御する従来のモデム信号を公衆
電話網を経由して他のモデムに伝える。ダイアルアップ
・アナログ加入者回線で３３．６キロビット／秒までの
データ通信速度を公表するモデムが現在入手可能であ
る。５６キロビット／秒までのデータ通信が可能である
とされる新しいモデムが発表された。当業技術分野に熟
練した者は、モデムを使用してＰＯＴＳ加入者回線上を
伝送できる最大データ転送速度は、サンプリング・レー
ト、チャネルの帯域幅および中央局で各ＰＯＴＳ回線の
終端となる回線カード・ユニットによってアナログ信号
がディジタル信号に変換される速度によって制限される
ことが理解されるだろう。従って従来のモデムのデータ
転送速度は、加入者回線の終端となるＰＯＴＳ回線カー
ドによって制限される。
【０００４】米国内の加入者が、従来のダイアルアップ
加入者回線がサポートするものよりもより高速のデータ
転送速度を提供する専用加入者回線を電話提供者から賃
借できることは周知である。こうしたより高速の回線は
中央局で異なった終端回路を利用し、より高速のデータ
転送速度を提供する。例えば、統合サービス・ディジタ
ル・ネットワーク（ＩＳＤＮ）終端機器は加入者に従来
のＰＯＴＳ終端回線より高速なデータ転送速度の能力を
提供する。利用可能な機器によってサポートされる既知
の非同期ディジタル加入者回線（ＡＤＳＬ）は、従来の
銅二線式加入者回線上で非常に高速のデータ転送速度を
提供する。もちろん、ＡＤＳＬサービスは、大きなスル
ープット能力、すなわちデータ転送速度を提供するため
に、中央局と需要家所在地で適切な終端機器を必要とす
る。
【０００５】図１は、現在米国で従来の二線式銅線ルー
プを使用する加入者に利用可能なサービスを示す。破線
１０の右側の機器は顧客所在地機器（ＣＰＥ）を示し、
破線１０の左側の機器は中央局終端機器を示す。回線カ
ードとしても知られるＰＯＴＳ回線インターフェース１
２は、ディジタル入力および出力通信回線１４および１
６間のインターフェースと加入者回線１８上を運ばれる
アナログ信号とを提供する。例えば、回線１４および１
６はライン１８から受信されそこに送信されるアナログ
情報を表す６４キロビット／秒のパルス符号変調（ＰＣ
Ｍ）信号を伝える。主配線盤（ＭＤＦ）２０が、複数の
入力加入者回線を中央局のさまざまな終端機器に相互接
続するために使用される。この例では、回線１８はダイ
プレックス・フィルタ１９とＭＤＦ２０を通じて加入者
回線２２に接続される。需要家所在地の従来の電話機２
４がダイプレックス・フィルタ２３を通じて加入者回線
２２に接続される。
【０００６】図１はまた高速度データ転送能力を提供す
る加入者への別のサービスも示す。ＡＤＳＬインターフ
ェース回路２６が、数メガビット／秒までの速度でデー
タを送受信するための中央局と加入者との間のインター
フェースを提供する。回線２８および３０は回線３２上
を運ばれる加入者と行き来する情報を表す入力および出
力ディジタル・データ通信を提供する。回線３２はダイ
プレックス・フィルタ１９とＭＤＦ２０とを介して加入
者回線２２に接続される。ＡＤＳＬインターフェース３
６はユーザのパーソナル・コンピュータ３８と通信する
従来のディジタル・データと回線３７上を伝えられるＡ
ＤＳＬアナログ・フォーマット信号方式との間のインタ
ーフェースを提供する。ダイプレックス・フィルタ２３
はＡＤＳＬインターフェース３６と加入者回線２２との
間のＡＤＳＬ信号を結合する。ユーザの利点は、加入者
がＰＯＴＳ回線インターフェース１２を介して終端する
通信を利用する場合に得られるものよりも実質上高速な
データ転送速度をＡＤＳＬ設備がサポートすることであ
る。
【０００７】図１に示される欠点は、ダイプレックス・
フィルタ１９および２３が必要な点である。こうした既
知のダイプレックス・フィルタは、ＡＤＳＬ信号方式に
関連するより高い周波数信号を従来のＰＯＴＳ通信に関
連するより低い周波数の信号（通常４キロヘルツ未満）
から分離するよう機能する。従来のダイプレックス・フ
ィルタはＰＯＴＳサービス用のバッテリー給電電流をサ
ポートするために必要な直流（ＤＣ）の連続性を維持し
つつ、必要なフィルタリングを提供するインダクタとキ
ャパシタとの格子からなる。リンギング中などの場合伝
えられなければならないＤＣと遭遇する電圧とのため
に、ダイプレックス・フィルタで使用されるインダクタ
は比較的大きな体積をしめる。従って、従来のダイプレ
ックス・フィルタは、例えば約９０立方センチメートル
といった比較的大きな空間を占める。これらのフィルタ
のサイズと、それをＭＤＦ、ＡＤＳＬインターフェース
およびＰＯＴＳ回線インターフェースに接続することに
関連する配線は、空間の制限される終端機器キャビネッ
ト内で貴重な空間を塞ぐことになる。この問題はこうし
たサービスを必要とする加入者が多くなればなるほど大
きくなる。従って、特に終端器機内の空間と配線の必要
を最小にしつつこうした高速サービスを提供する必要が
存在する。
【０００８】本発明の目的は、高速度データサービスの
ための中央局終端機器に関連する空間と配線を最小にす
る解決法を提供することによって上記で言及した必要と
取り組むことである。
【０００９】
【課題を解決するための手段】本発明の１つの実施形態
によれば、アクセス・インターフェース・ユニットが、
対応する加入者がＰＯＴＳサービスおよび／またはＡＤ
ＳＬのような高速度データ・サービスを利用できる加入
者回線の終端となる。アクセス・インターフェース・ユ
ニットは従来のダイプレックス・フィルタを利用せずに
両方の種類のサービスをサポートする。アクセス・イン
ターフェース・ユニットには回線サポート回路が含まれ
るが、その際加入者ループの二方向通信は別個のチャネ
ルの入力通信と出力通信とに分離される。入力通信は第
１と第２との信号に分割される。第１信号は低域フィル
タにかけられコーデックによってディジタル・フォーマ
ット信号に変換される。第２信号は高域フィルタにかけ
られ、高速度データ受信機によってディジタル・フォー
マット信号に変換される。出力通信はコーデックと高速
度データ送信機とからの第３および第４アナログ信号の
合計である。本発明の重要な態様は、ローパスおよび高
域フィルタのために従来の低電圧、低電流な受動部品と
能動部品とを使用する能力にある。高電圧リンギング信
号とバッテリー給電は回線サポート回路によって提供さ
れるため、これらのフィルタはＰＯＴＳが必要とする高
電圧リンギング信号やＤＣバッテリー給電電流に適応す
る必要はない。
【００１０】
【発明の実施の形態】本発明によれば、単一の加入者回
線がＰＯＴＳとＸＤＳＬのような高速度データ・サービ
スといった少なくとも２つの異なった等級の加入者サー
ビスをサポートする。ＸＤＳＬの「Ｘ」という文字は、
ＡＤＳＬ（非同期）、ＲＤＳＬ（レート適応）およびＶ
ＤＳＬ（超高速）といったディジタル加入者回線サービ
ス群の１つであることを示す。ここで使用されるように
「高速度データ・インターフェース」とは、従来のＰＯ
ＴＳ回線終端機器がサポートできるものより高速なデー
タ伝送速度を提供する信号方式を使用する装置に関す
る。
【００１１】図２を参照すると、需要家所在地機器が破
線４０の右側に位置し、回線終端機器を含む中央局機器
が破線４０の左側に位置する。加入者ループとしても知
られる二線式銅線加入者回線４２が線４０の右側に位置
する需要家所在地機器を線４０の左側の回線終端機器に
接続する。加入者は、ＰＯＴＳを受信するためダイプレ
ックス・フィルタ４３を介して加入者回線４２に接続で
きる従来の電話機４４を利用する。加入者はダイプレッ
クス・フィルタ４３を介して例えばＸＤＳＬインターフ
ェース４６のような高速度データ・インターフェースを
高速度データ通信をサポートする加入者回線４２に接続
することを決定する。ＸＤＳＬインターフェース４６に
接続されたパーソナル・コンピュータ４８が例示として
示される。パーソナル・コンピュータ４８以外の機器
が、さまざまな種類の情報を表す多様なデータを送受信
するために利用されることが、当業技術分野に熟練した
者によって認識されるだろう。
【００１２】アクセス・インターフェース・ユニット
（ＡＩＵ）５０がＭＤＦ５２を介して加入者回線４２の
終端となる。ＡＩＵ５０は加入者回線４２と送受信され
るすべての対話と通信信号とに責任を負う。また、ＡＩ
Ｕ５０は、ＰＣＭ符号化信号または非同期転送モード
（ＡＴＭ）フォーマット信号を利用するような中央局ス
イッチとの情報を通信するための分離した入力および出
力データ経路を提供する責任を負う。通信チャネル５４
および５６はそれぞれ入力および出力の高速ディジタル
情報を伝える。通信チャネル５８および６０は同様にそ
れぞれ入力および出力の従来の電話情報を伝える。
【００１３】回線サポート回路６２は加入者回線４２の
終端となり、従来のＰＯＴＳ加入者回線サポート機能を
提供する。回線サポート回路６２は、加入者回線４２の
二重通信を中央局に接続される独立した送信および受信
通信に分離する単信−二重通信インターフェースを提供
する。回線６４は加入者からの情報を伝え、回線６６は
加入者に伝送される情報を伝える。回線６４は、加入者
から受信した信号を２つの実質上等しい信号に分割し、
１つの信号が回線７０に適用され、もう１つの信号が回
線７２に適用される信号分割器６８に接続される。回線
７０は高域フィルタ７４に接続され、回線７２は低域フ
ィルタ７６に接続される。高域フィルタ７４と低域フィ
ルタ７６との出力はそれぞれＸＤＳＬ受信機７８とコー
デック（符号器−復号器）８０に接続される。低域フィ
ルタ７６は４キロヘルツ以下といった従来の音声通信に
適する周波数の信号をコーデックに伝え、コーデックは
アナログ音声信号を、回線５８上を中央局機器に伝送さ
れるＰＣＭのようなディジタル信号に変換する。高域フ
ィルタ７４は既知のＸＤＳＬ信号符号化（ＡＤＳＬの場
合約３０キロヘルツから１５００キロヘルツの間）で使
用されるように、例えば４キロヘルツ以上といった、フ
ィルタ７６のカットオフ周波数以上の周波数の信号を通
過させる。ＸＤＳＬ受信機７８は、高域フィルタにかけ
られた信号を、チャネル５４上を中央局機器に伝送され
るＡＴＭ信号のような他の従来の信号に変換する。
【００１４】加入者回線４２に伝送される情報は通信チ
ャネル６０および５６上で中央局設備から受信される。
コーデック８２は、従来のＰＯＴＳアナログ信号に変換
されるＰＣＭフォーマットされた音声またはデータとい
ったディジタル情報を受信する。ＡＴＭフォーマットの
ようなディジタル・データは、このデータを対応するＸ
ＤＳＬアナログ信号に変換し信号結合器８６に伝送する
ＸＤＳＬ送信機８４を介して通信チャネル５６で受信さ
れる。同様に、コーデック８２のアナログ出力は結合器
８６に送られ、そこで入力アナログ信号が合わせられて
出力信号が生じ、回線６６上を回線サポート回路６２に
運ばれる。
【００１５】図３は回線サポート回路６２の例示として
の実施形態である。チップ（Ｔ）とリング（Ｒ）との銅
線が加入者回線４２を形成する。過電圧保護装置１００
が使用され、加入者回線４２に出現しうる最大電圧を制
限する。中央局バッテリー１０２のようなＤＣ電流源が
従来のＰＯＴＳ加入者回線に供給される既知の駆動電流
を提供する。リング発生器１０４が必要に応じてリンギ
ング電圧源を加入者回線に提供する。普通開放リレー接
点１０６が、当業技術分野で一般に知られている方法で
リレー（図示せず）によって駆動され、加入者回線にリ
ンギング電圧を適用し着信呼出を表示する。演算増幅器
１０８が加入者回線４２への入力と接続され、加入者か
ら伝送された情報の増幅信号の複製を回線６４に接続さ
れた出力に提供する。演算増幅器１１０および１１２は
入力信号を、信号結合器からの回線６６から得る。増幅
器１１０および１１２からの対応する出力は加入者回線
４２のチップおよびリングの回線に接続される。これら
の増幅器は信号を中央局から加入者回線に伝送する。
【００１６】図３に示すような回路に関する動作の付加
的な詳細は、引用によって本明細書の記載に援用する米
国特許第５，５２８，６８８号を参照することによって
得られる。本発明によれば、図３で入力および出力信号
と直列に示されるキャパシタは、対応する等価抵抗を考
慮して従来のＰＯＴＳサービスとＸＤＳＬサービスとの
両方を処理するために必要な帯域幅を通過させる静電容
量を有するように選択される。すなわち、この回路の部
品は約２０ヘルツから１．５メガヘルツの間にわたる周
波数帯域幅を提供するように選択される。従来のＰＯＴ
Ｓ等級のサービスが利用されるとき、図２に示すような
低域フィルタ７６が利用され、ＸＤＳＬ信号方式に適応
するために必要な拡張された周波数帯域幅のために存在
する不必要な高い周波数信号成分を除去する。図３に示
されない付加的な既知の回路がＰＯＴＳをサポートする
ために必要なことが当業技術分野に熟練した者には認識
されるだろう。例えば、オフフック検出を提供し、ＰＯ
ＴＳサービスの提供に関連する制御信号を処理する従来
の回路が使用される。こうした他の従来の回路は、本発
明の実施形態の説明を簡単にするため例示されない。
【００１７】図４は本発明の他の実施形態を示す。この
実施形態では、多重回線インターフェース・ユニット
（ＭＬＩＵ）１２０が、対応する加入者インターフェー
ス・ユニット（ＳＩＵ）１２４Ａ、１２４Ｂ、．．．１
２４Ｎによって加入者回線１２２Ａ、１２２Ｂ、．．．
１２２Ｎの終端となる。各ＳＩＵは同一で各対応する加
入者回線についてＰＯＴＳサービスをサポートするの
で、ＳＩＵ１２４Ａのみが説明される。ＳＩＵ１２４Ａ
には図３に示すように回線サポート回路（ＬＳＣ）１２
６が含まれる。ＬＳＣ１２６からの入力アナログ情報は
回線１２８上でアナログ／ディジタル変換器１３０に接
続され、そこからディジタル化情報がディジタル信号プ
ロセッサ（ＤＳＰ）１３２に送られる。ＤＳＰ１３２は
ディジタル化情報を処理し、それを中央局が使用するＰ
ＣＭのようなフォーマットに変換し、ＰＣＭ信号を回線
１３４の入力経路上の中央局に送る。回線１３４の出力
経路上の中央局からの出力ＰＣＭ信号はＤＳＰ１３２が
受信し、ディジタル−アナログ変換器１３６が回線１３
８上をＬＳＣ１２６に送られるアナログ信号に直接変換
できるディジタル信号に逆変換される。従って、各ＳＩ
Ｕは対応する加入者回線についてＰＯＴＳをサポートす
る。
【００１８】本実施形態によれば、高速度データ・ユニ
ット（ＨＳＤＵ）１４０が所定の数の加入者回線につい
てＸＤＳＬのような高速度データ・サービスをサポート
し、加入者回線間、すなわちＳＩＵ間で共有される。こ
れは、高速度データ・インターフェースが各加入者回線
について１対１ベースで提供されるアプローチと比較し
たときＭＬＩＵ１２０をより経済的にするためになされ
る。ＨＳＤＵ１４０には、ディジタル化加入者情報を、
ＡＴＭ設備を介するなどして中央局への回線１４４
Ａ．．．１４４Ｍ上で送信および受信されるＸＤＳＬフ
ォーマットされた信号に変換するＸＤＳＬトランシーバ
を含むインターフェース・ユニット１４２Ａ．．．１４
２Ｍが含まれる。セレクタ１４６はインターフェース・
ユニット１４２Ａ．．．１４２Ｍのどれが回線１４８
Ａ、１４８Ｂ、．．．１４８Ｎを介して対応するＳＩＵ
１２４Ａ、１２４Ｂ、．．．１２４Ｎに接続されるかを
選択する。ＭはＮより小さい整数であるので、すべての
ＳＩＵに同時に高速度データ・サービスを提供すること
はできない。これは１つの制限であるが、ある所与の時
間に高速度データ・サービスを要求する加入者の数を予
想し、対象となる等級のサービスを提供するＭ／Ｎ比を
決定することができる。
【００１９】回線１４８Ａ．．．１４８ＮはＳＩＵとＨ
ＳＤＵとの間のディジタル情報の流れをサポートする。
高速度データに関連する不必要な高い周波数成分のフィ
ルタリングが、ＳＩＵのＤＳＰにより既知のディジタル
・フィルタリング技術を使用して組み込まれる。同様
に、高速度データに関連する不必要な低い周波数成分の
フィルタリングがインターフェース・ユニット１４２
Ａ．．．１４２Ｍに組み込まれる。また、こうしたフィ
ルタリングは、回線サポートユニットに関連するアナロ
グ信号のディジタル信号に変換する前のアナログ領域で
も達成できる。その場合、フィルタリングされたアナロ
グ信号は回線１４８Ａ．．．を介してＨＳＤＵに送ら
れ、インターフェース・ユニット１４２Ａ．．．１４２
Ｍがフィルタリングされたアナログ信号を処理する。本
発明の重要な態様は、リンギング信号とバッテリー給電
との必要がこうしたフィルタリングにさらに負担をかけ
る回線サポート回路の「フロントエンド」でこうしたフ
ィルタリングを提供する必要がない点である。
【００２０】制御装置１５０は回線１５２を介する中央
局、回線１５４を介するＨＳＤＵ１４０および回線１５
６を介するＳＩＵの間で通信と命令の処理を提供する。
マイクロプロセッサ１５８は読み出し専用メモリ（ＲＯ
Ｍ）１６０とランダムアクセス・メモリ（ＲＡＭ）１６
２とによってサポートされる。マイクロプロセッサ１５
８は回線１５２、１５４および１５６上の信号の受信と
送信とをサポートする入力／出力インターフェース１６
４に接続される。呼出処理命令と状況情報は、回線１５
２上を中央局とＭＬＩＵ１２０との間で制御装置１５０
を介して伝えられる。命令は回線１５４上をＨＳＤＵ１
４０に伝えられ、セレクタ１４６が行う経路選択を制御
する。呼出処理情報は回線１５６上を制御装置１５０と
ＳＩＵとの間で伝えられる。
【００２１】本発明のさまざまな実施が可能であること
が当業技術分野に熟練した者には明らかであろう。例え
ば、超大規模集積（ＶＬＳＩ）技術を使用して、ＳＩＵ
の必要な機能が共通共有回路で提供される多重回線イン
ターフェース・ユニットを構成することができる。十分
なパワーと能力を有するＤＳＰがすべてではないにせよ
多数のＳＩＵにサービスを提供できる。さらに、ＸＤＳ
Ｌインターフェース・ユニットの共通機能は、すべてで
はないにせよ多数のこれらのユニットが共有処理回路ま
たはチップに統合できることを示唆している。ＨＳＤＵ
およびＳＩＵの機能が全体または部分的に十分に強力な
単数または複数のＤＳＰまたは計算機システムによって
統合できることも考慮される。また、ＭＬＩＵの内部部
品はアナログおよびディジタル機能によって分離でき
る。
【００２２】ＸＤＳＬサービスを受信する加入者の一例
が以下図４に示す実施形態に関して説明される。以下の
ステップは着呼者である加入者へのＸＤＳＬサービスの
提供を説明する。
【００２３】１．中央局機器はチャネル１５２によって
制御装置１５０に呼び出し設定メッセージを送信する。
中央局の設定メッセージは高速度データ・サービスが提
供される加入者回線を示す。制御装置１５０が加入者回
線を対応する加入者インターフェース・ユニットに相関
させる記憶された表を保守する一方、ＸＤＳＬ情報を受
信するＳＩＵは加入者回線のＩＤに基づいて知られる。
【００２４】２．制御装置１５０は通信経路１５６を介
して、加入者回線１２２ＡをサポートするＳＩＵ１２４
Ａに伝送される命令を生成する。加入者回線１２２Ａを
使用する加入者がこの説明の例でＸＤＳＬ通信を受信す
る着呼者である。
【００２５】３．制御装置１５０は回線１５４上をＨＳ
ＤＵ１４０（セレクタ１４６）に伝送する別の命令信号
を生成するが、ＨＳＤＵはＸＤＳＬ通信に回線インター
フェース・ユニット１２４Ａを提供するために利用され
る入力回線１４８Ａを識別する。制御装置１５０はイン
ターフェース・ユニット１４２Ａ．．．１４２Ｍのアベ
イラビリティの表を記憶し、１４２Ａのような使用され
ていない高速インターフェース・ユニットを加入者回線
１２２ＡとのＸＤＳＬ通信を処理するために割り当て
る。
【００２６】４．加入者回線１２２ＡとＨＳＤＵ１４０
との間の通信経路の確立に続いて、制御装置１５０はチ
ャネル１５２を介して中央局機器に応答メッセージを送
信して、要求されたＸＤＳＬ通信経路が確立されたこと
を確認し、中央局機器とＭＬＩＵ１２０との間で対象Ｘ
ＤＳＬ通信を伝える高速度データ・ユニット１４２Ａと
対応する回線１４４Ａとを識別する。従って、いまや加
入者回線１２２Ａに接続された顧客所在地機器とのＸＤ
ＳＬ通信を伝える中央局への完全な経路が利用可能であ
る。
【００２７】上記の例では、制御装置１５０はインター
フェース・ユニット１４２Ａ．．．１４２Ｍのアベイラ
ビリティのデータベースを保守し、ＸＤＳＬサービスの
要求を処理する。また、中央局はインターフェース・ユ
ニットのアベイラビリティの表またはデータベースを保
守し、制御装置１５０が使用するインターフェース・ユ
ニットの識別を提供することができる。
【００２８】次のステップはオンデマンド・ベースで実
現されるＸＤＳＬサービスの加入者による要求の開始を
示す。
【００２９】１．この説明される例について、ＸＤＳＬ
サービスを要求する加入者が加入者回線１２２Ａに関連
すると仮定する。加入者回線１２２Ａに接続された顧客
所在地機器を利用して、加入者は、サービス信号の要求
を関連するＳＩＵ１２４Ａに送るなどしてＸＤＳＬ通信
の要求を開始する。
【００３０】２．既知の信号検出技術を使用して、ＳＩ
Ｕ１２４ＡのＤＳＰ１３２がサービス信号の要求を認識
する。
【００３１】３．その後ＳＩＵ１２４Ａは回線１５６上
で、回線１２２Ａに関連する加入者によるＸＤＳＬサー
ビスの要求があることを制御装置１５０に知らせる命令
を生成する。
【００３２】４．制御装置１５０は回線１５２を通じて
中央局にサービス要求を伝送する。中央局は回線１４４
Ａ．．．１４４Ｍのアベイラビリティを確認した後、こ
のサービスの要求に適応する際に使用される回線、例え
ば１４４Ａを知らせる命令を制御装置１５０に送る。
【００３３】５．制御装置１５０は、ＸＤＳＬインター
フェース・ユニット１４２Ａが回線１４８Ａを経由して
ＳＩＵ１２４Ａに接続されることを示す命令信号を回線
１５４を通じてＨＳＤＵ１４０（セレクタ１４６）に伝
送する。 ６．制御装置１５０は好適にはさらに、経路が完成した
ことを知らせる回線１５６上のＳＩＵ１２４Ａへの命令
信号を生成する。 ７．従って、ＸＤＳＬ通信経路が加入者回線１２２Ａに
関連する加入者の顧客所在地機器と中央局機器に単信入
力および出力通信を伝える高速度データ回線１４４Ａと
の間に確立される。高速度データ・サービスが通信シス
テム管理者によって供給すなわち「釘付けにされる（ｎ
ａｉｌｅｄ ｕｐ）」ことが考慮される。この状況で
は、回線１４４Ａ．．．１４４Ｍの１つが変更されるま
で有効というベースでＳＩＵの１つに割り当てられる一
方、そのＳＩＵを使用する加入者に割り当てられる。こ
の配置では、加入者は常に高速機能への直接アクセスを
有する。 本発明の実施形態の説明が上記で図面を参照してなされ
たが、本発明の範囲は以下の請求項によって定義され
る。
【図面の簡単な説明】
【図１】回線終端機器をサポートするダイプレックス・
フィルタを使用することによって加入者にＰＯＴＳと高
速度データ・サービスとを提供する従来技術の実現例を
示す。
【図２】アクセス・インターフェース・ユニットが、終
端中央局機器で従来のダイプレックス・フィルタを必要
とせずに単一の加入者にＰＯＴＳと高速度データ・サー
ビスとを提供する本発明の実施形態を示す。
【図３】図２に示すような回線サポート回路の例示とし
ての実施形態を示す。
【図４】多重回線インターフェース・ユニットが多数の
加入者回線の終端となり、加入者回線間で高速度データ
・リソースを共有する本発明の別の実施形態を示す。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 一般的な二線式加入者回線を通じてプレ
    ーン・オールド電話サービス（ＰＯＴＳ）と高速度デー
    タ（ＨＳＤ）サービスとをサポートする通信システムに
    おける回線終端ユニットにおいて、 前記一般的な二線式回線に接続され、当該回線にバッテ
    リー給電を提供する回線サポート回路であって、入力ア
    ナログＰＯＴＳおよびＨＳＤ信号を回線から受信するた
    めの手段と出力アナログＰＯＴＳおよびＨＳＤ信号を回
    線に伝送するための手段とを含む回線サポート回路と、 回線サポート回路に接続されるとともに、第１信号がＰ
    ＯＴＳ情報を表し第２信号がＨＳＤ情報を表し、受信さ
    れた入力アナログ信号を前記第１および前記第２信号に
    分離するための手段と、 前記分離手段に接続されるとともに、前記第１信号を、
    関連中央局によって、ＰＯＴＳ信号のために使用するフ
    ォーマットを有する第３ディジタル信号に変換し、前記
    第３ディジタル信号を前記中央局に伝送するための手段
    と、 前記分離手段に接続されるとともに、前記第２信号を、
    関連中央局によって、ＨＳＤ信号のために使用するフォ
    ーマットを有する第４ディジタル信号に変換し、前記第
    ４ディジタル信号を前記中央局に伝送するための手段と
    を含む回線終端ユニット。
  2. 【請求項２】 請求項１に記載の回線終端ユニットにお
    いて、 出力ディジタルＰＯＴＳおよびＨＳＤ信号を受信するた
    めのオフィス・インターフェース手段と、 第５信号と第６信号とがそれぞれＰＯＴＳ情報とＨＳＤ
    情報とを表すアナログ信号であって、前記オフィス・イ
    ンターフェース手段に接続されるとともに、前記出力デ
    ィジタルＰＯＴＳ信号を前記第５信号に変換し、前記出
    力ディジタルＨＳＤ信号を前記第６信号に変換するため
    の手段と、 前記変換手段に接続されるとともに、前記第５および前
    記第６信号を結合して１つの結合信号にするための手段
    であって、当該結合信号は、当該結合信号を加入者回線
    に伝送する回線サポート回路に接続された手段とをさら
    に含む回線終端ユニット。
  3. 【請求項３】 前記分離手段が、前記第１信号を通過さ
    せ、前記バッテリー給電から電流を運ばない第１フィル
    タを含む請求項１に記載の回線終端ユニット。
  4. 【請求項４】 前記分離手段が、前記第２信号を通過さ
    せ、前記バッテリー給電から電流を運ばない第２フィル
    タをさらに含む請求項３に記載の回線終端ユニット。
  5. 【請求項５】 前記回線サポート回路が前記ＰＯＴＳ情
    報を運ぶために必要とされるより高い帯域幅を必要とす
    るＨＳＤ情報を運ぶ十分な周波数帯域幅を有する請求項
    １に記載の回線終端ユニット。
  6. 【請求項６】 ＨＳＤサービスが非同期ディジタル加入
    者ループ（ＡＤＳＬ）サービスからなる請求項１に記載
    の回線終端ユニット。
  7. 【請求項７】 Ｎが１より大きい正の整数であって、Ｎ
    人の加入者について一般的な二線式加入者回線でプレー
    ン・オールド電話サービス（ＰＯＴＳ）と高速度データ
    （ＨＳＤ）サービスとをサポートする通信システムにお
    ける多重回線終端ユニットであって、 各々が対応する二線式加入者回線にバッテリー給電を提
    供し、入力アナログＰＯＴＳおよびＨＳＤ信号を前記回
    線から受信するための手段と出力アナログＰＯＴＳおよ
    びＨＳＤ信号を前記回線に伝送するための手段とを含
    み、各々が関連する加入者回線上のアナログＰＯＴＳ信
    号と、前記中央局と通信されるディジタル化ＰＯＴＳ信
    号との間のインターフェースを提供する、対応する二線
    式加入者回線に接続するための複数の加入者インターフ
    ェース・ユニット（ＳＩＵ）と、 ＭがＮより小さい正の整数であるときＭ個の平行ＨＳＤ
    チャネルをサポートし、各ＳＩＵに接続された、どのＳ
    ＩＵが前記ＨＳＤチャネルの１つに接続されるかを制御
    するセレクタを含む高速度データ・ユニット（ＨＳＤ
    Ｕ）とを含む多重回線終端ユニット。
  8. 【請求項８】 関連中央局、前記ＨＳＤＵおよび各ＳＩ
    Ｕに接続されるとともに、前記セレクタの動作を制御す
    る命令を含む請求項７に記載の呼出処理通信を提供する
    制御装置をさらに含む多重回線終端ユニット。
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