JPH1020998A - 位置指示装置 - Google Patents

位置指示装置

Info

Publication number
JPH1020998A
JPH1020998A JP8169881A JP16988196A JPH1020998A JP H1020998 A JPH1020998 A JP H1020998A JP 8169881 A JP8169881 A JP 8169881A JP 16988196 A JP16988196 A JP 16988196A JP H1020998 A JPH1020998 A JP H1020998A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
feature point
operator
feature points
face
calculated
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP8169881A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3050808B2 (ja
Inventor
Toshihiko Karasaki
敏彦 唐崎
Shuji Ono
修司 小野
Kanji Nishii
完治 西井
Masatoshi Ishikawa
正俊 石川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
OSAKA KAGAKU GIJUTSU CENTER
Fujifilm Holdings Corp
Minolta Co Ltd
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
OSAKA KAGAKU GIJUTSU CENTER
Minolta Co Ltd
Fuji Photo Film Co Ltd
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by OSAKA KAGAKU GIJUTSU CENTER, Minolta Co Ltd, Fuji Photo Film Co Ltd, Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical OSAKA KAGAKU GIJUTSU CENTER
Priority to JP8169881A priority Critical patent/JP3050808B2/ja
Publication of JPH1020998A publication Critical patent/JPH1020998A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3050808B2 publication Critical patent/JP3050808B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Eye Examination Apparatus (AREA)
  • Position Input By Displaying (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】特殊な眼鏡の装着を不要にすると共に指示位置
の決定のための演算時間を短縮する。 【解決手段】互いに異なる角度から操作者の身体を撮像
する一対の撮像手段11、12と、少なくとも3箇所の
身体部位を登録特徴点として登録する登録手段39と、
撮像手段11、12が撮像した画像から、登録特徴点に
対応する特徴点を抽出する特徴点抽出手段35と、撮像
手段11、12のそれぞれの画像における特徴点の座標
と、撮像手段11、12の互いの距離と、撮像手段1
1、12の光軸方向とに基づき、操作者の身体部位の方
向である方向指示直線を算出する直線算出手段38と、
方向指示直線と表示装置14とが交わる位置である指示
位置にポインタを表示するポインタ表示手段36とを備
えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、身体の部位を用い
て対象物上の任意の位置を指示する位置指示装置に係
り、より詳細には、撮像された身体の画像から、指示さ
れた位置を求める位置指示装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】コンピュータに様々な指示を与えるため
の入力装置は、近年では、GUI(グラフィカル・ユー
ザ・インタフェイス)化が進んでいる。すなわち、モニ
タ画面上には、メニューあるいはアイコンが表示される
と共に、マウス等によって自由に移動可能なカーソルが
表示されている。そして、カーソルを、メニューにおけ
る所望位置、あるいは所望するアイコンの表示位置に移
動させた後、マウスに設けられたスイッチを押す構成と
なっている。これら一連の動作が終了すると、指示入力
の完了となり、指示されたメニューあるいはアイコンに
対応する動作がコンピュータにおいて実行される。
【0003】しかし、上記した方法では、キーボードか
ら文字入力を行っている最中に指示入力する場合、マウ
スを操作するため、キーボードから手を離す必要があ
る。このため、指示入力を行う毎に、再び、キーボード
のホームポジションに手を戻す必要が生じ、操作が煩わ
しくなる。
【0004】この煩わしさを解消する目的から、視線の
方向に基づいて指示入力を行う第1の従来技術(特開平
1−185241号)と、顔の向きに基づいて指示入力
を行う第2の従来技術(特開平5−215531号)と
が提案されている。すなわち、第1の従来技術では、角
膜に発光素子の投影像をつくり、この投影像を2台のカ
メラで撮像し、眼の位置と視線方向を検出することによ
って、眼球の視軸方向を求めている。また、第2の従来
技術では、顔表面の法線を求めるため、三次元計測装置
を用いることによって、距離画像を作成している。そし
て距離画像と顔の特徴点とを照合し、照合結果を基準と
して法線方向を算出している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、第1の
従来技術では、角膜に投影像をつくる関係から、投影装
置を備えた特殊な眼鏡を着用する必要があり、眼鏡の着
用が煩わしく感じられるという問題があった。また、通
常状態で眼鏡を使用している者にとっては、眼鏡の掛け
直しが必要となり、特殊な眼鏡の着用が一層煩わしく感
じられるという問題があった。
【0006】また、第2の従来技術では、三次元形状を
示すデータの処理が必要である。このため、データを処
理する演算に時間を要することになり、操作者の通常の
動作速度に追従した演算処理を行うことが困難になると
いう問題があった。
【0007】本発明は上記課題を解決するため創案され
たものであって、請求項1記載の発明の目的は、特殊な
眼鏡の装着を不要にすると共に指示位置の決定のための
演算時間を短縮することのできる位置指示装置を提供す
ることにある。
【0008】また、請求項2記載の発明の目的は、上記
目的に加え、追跡している特徴点が隠れたときにも、再
度の初期化を行うことなく、位置指示を行うことのでき
る位置指示装置を提供することにある。
【0009】また、請求項3記載の発明の目的は、上記
目的に加え、操作者の大まかな動きに追従することので
きる位置指示装置を提供することにある。
【0010】また、請求項4記載の発明の目的は、上記
目的に加え、見失われた特徴点が再び現れる位置の推測
を容易にすることのできる位置指示装置を提供すること
にある。
【0011】また、請求項5記載の発明の目的は、上記
目的に加え、特徴点の追跡を容易にすると共に指示位置
の検出精度を高めることのできる位置指示装置を提供す
ることにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
請求項1記載の発明に係る位置指示装置は、操作者の身
体部位によって、対象物上の位置を指示する位置指示装
置に適用し、互いに異なる角度から操作者の身体の画像
を撮像する一対の撮像手段と、操作者の少なくとも3箇
所の身体部位を登録特徴点として登録する登録手段と、
前記撮像手段によって撮像された画像から、登録特徴点
に対応する特徴点を抽出する特徴点抽出手段と、一対の
前記撮像手段のそれぞれの画像における抽出された特徴
点の座標と、一対の前記撮像手段の互いの距離と、前記
撮像手段のそれぞれの光軸方向とに基づいて、特徴点の
それぞれの三次元座標を算出し、算出した三次元座標に
基づいて、前記操作者の身体部位が示す方向に対応した
方向指示直線を算出する直線算出手段と、算出された方
向指示直線と前記対象物とが交わる位置である指示位置
を算出し、算出された指示位置にポインタを表示するポ
インタ表示手段とを備えた構成としている。
【0013】また、請求項2記載の発明に係る位置指示
装置は、上記構成に加え、前記登録手段は、4つ以上の
前記登録特徴点を、それぞれの登録特徴点に付与された
優先順位と共に登録し、前記直線算出手段は、抽出でき
ない特徴点が生じたときには、抽出できた特徴点のうち
から、付与された優先順位に従って上位3つの特徴点を
選択し、選択した特徴点に基づいて前記方向指示直線を
算出する構成としている。
【0014】また、請求項3記載の発明に係る位置指示
装置は、上記構成に加え、前記対象物を表示装置の表示
画面とし、前記表示装置の近傍に設けられ、操作者の身
体の上部側部分と、この上部側部分の周辺とを視野内に
捉える分散カメラを備えた位置指示装置とし、前記撮像
手段を、分散カメラの近傍に設けられ、操作者の顔を示
す画像である狭視野画像を撮像する集中カメラとし、分
散カメラによって撮像された広視野画像に基づいて操作
者の顔の位置を算出する顔位置検出手段と、顔位置検出
手段によって算出された位置に集中カメラの光軸を向け
る駆動手段とを備え、前記登録手段は、操作者の顔の部
位を前記登録特徴点として登録し、前記特徴点抽出手段
は、狭視野画像の中から、登録特徴点のそれぞれに対応
する特徴点を抽出し、前記ポインタ表示手段は、前記表
示画面にポインタを表示する構成としている。
【0015】また、請求項4記載の発明に係る位置指示
装置は、上記構成に加え、前記登録手段は、体中線を対
称軸とする略2等辺三角形である大三角形の頂点のそれ
ぞれに対応する身体部位を、前記分散カメラ用の前記登
録特徴点として登録すると共に、前記大三角形と所定の
相対位置関係をもち、大三角形より形状の小さい三角形
である小三角形の頂点のそれぞれに対応する身体部位
を、前記集中カメラ用の登録特徴点として登録する構成
としている。
【0016】また、請求項5記載の発明に係る位置指示
装置は、上記構成に加え、前記大三角形の頂点のそれぞ
れに対応する身体部位を、操作者の頭頂点と右肩先と左
肩先とし、前記小三角形の頂点のそれぞれに対応する身
体部位を、操作者の口と右目と左目としている。
【0017】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施例の形態を、
図面を参照しつつ説明する。
【0018】図1は、本発明に係る位置指示装置の一実
施形態の電気的構成を示すブロック図、図2は、本実施
形態の構成の概略を示す外観図、図3は、カメラの撮像
範囲を示す説明図である。
【0019】図2において、コンピュータ本体15は、
コンピュータとしての機能を実行すると共に、本実施形
態の主要動作を実行するブロックとなっており、上部に
は、CRTディスプレイである表示装置14が設けられ
ている。
【0020】表示装置14は、その表示画面141が、
操作者21により位置指定される対象物となっている。
そして、操作者21の顔22の向きに対応して演算さ
れ、顔22の向きを示す直線である顔方向ベクトル51
が表示画面141と交わる位置には、図示が省略された
ポインタが表示される。
【0021】表示装置14の上部に設けられた分散カメ
ラ13は、光軸方向が固定されたカメラであり、画面中
心に対し、45度程度の範囲(図3の131により示す
範囲)を撮像可能で、合焦距離が40〜60cm程に設
定された広角レンズを備えている。詳細には、操作者2
1が、キーボード17を用いて一般的な入力を行うと
き、顔22が動く範囲を撮像可能であり、且つ操作者2
1の頭頂点と両肩とを撮像可能なカメラとなっている。
すなわち、操作者21の身体の上部側部分と、この上部
側部分の周辺とを視野内に捉える。また、出力である広
視野画像を顔位置検出手段37に出力する。
【0022】顔位置検出手段37は、図13に示すよう
に、操作者21の頭頂点23と両肩24、25との3つ
の点を、特徴点として抽出するブロックである。詳細に
は、記憶手段39に予め記憶された頭頂点と両肩とのテ
ンプレート画像と、分散カメラ13から出力される広視
野画像とのパターンマッチングを処理を行うことによ
り、頭頂点23と両肩24、25とを抽出する。そして
抽出した3つの特徴点を頂点とする大三角形26を求
め、大三角形26の中央位置をトラッキング処理手段3
4に知らせる。
【0023】一対の集中カメラ11、12は、分散カメ
ラ13の上部に設けられており、それぞれが、例えば、
64×64画素からなる撮像素子を備えていて、互いに
異なる角度から、操作者21の顔22を撮像するカメラ
となっている。このため、撮像範囲は、図3の111、
121に示す範囲となっており、操作者21の顔22全
体を撮像することができる視野を備えている。また、出
力である狭視野画像を、トラッキング処理手段34、特
徴点抽出手段35、および表示処理手段36に出力す
る。
【0024】駆動手段31、32は、分散カメラ13の
ケース内に設けられたブロックであり、ステッピングモ
ータにより構成されている。そして、集中カメラ11、
12の光軸方向を、水平面内で回転させる。
【0025】トラッキング処理手段34は、顔22にお
ける登録特徴点として、例えば、眼と口とが選択された
場合、選択された両眼と口とを、常に集中カメラ11、
12の視野内に収めるため、集中カメラ11、12の光
軸方向を制御するブロックとなっている。すなわち、特
徴点抽出手段35と共働することによって、集中カメラ
11、12の出力である狭視野画像の高速処理を行い、
顔22の動きを読み取る。そして、読み取った動きに従
い、駆動手段31、32を制御する。このため、集中カ
メラ11、12の光軸方向は、操作者21の顔22の動
きに追従するように回転する。また、集中カメラ11、
12のそれぞれの光軸方向をポインタ位置算出手段38
に知らせるため、集中カメラ11、12のそれぞれの回
転角をポインタ位置算出手段38に出力する。
【0026】なお、上記した光軸方向を回転させる制御
は、セルフウィンドウ法に基づいて行われるので(後に
詳述する)、サンプリングレートは、10mSオーダの
高速となっている。このため、集中カメラ11、12の
光軸方向は、操作者21の通常の顔22の動きに追従可
能な速度でもって制御される。このように、集中カメラ
11、12の光軸方向の制御には、セルフウィンドウ法
を用いている関係から、撮像入力素子の各画素と1対1
に対応する出力を得る必要がある。このため、集中カメ
ラ11、12には、センサとプロセッシングユニットと
が1対1に対応する画像入力素子を使用している。
【0027】特徴点抽出手段35は、記憶手段39に予
め記憶された登録特徴点を示す画像に基づき、集中カメ
ラ11、12から出力される狭視野画像から、例えば、
両眼(図13の27R、27Lにより示す)と口(図1
3の28により示す)とを、特徴点として追跡するブロ
ックである。また、狭視野画像をXY平面とみなすこと
により、追跡した3つの特徴点(これらの特徴点を頂点
とする三角形を小三角形(図13の29により示す)と
称することにする)のそれぞれの座標を求め、求めた座
標をポインタ位置算出手段38に出力する。
【0028】ポインタ位置算出手段38は、集中カメラ
11、12のそれぞれの光軸方向の角度(トラッキング
処理手段34から回転角度として出力される)、集中カ
メラ11、12の互いの距離d(既知の値)、特徴点抽
出手段35から出力される小三角形の頂点の二次元座標
とから、集中カメラ11、12からみた3点の相対的な
三次元座標を求める。
【0029】次いで、求めた3点の三次元座標により一
意的に定まる平面を算出すると共に、算出した平面に垂
直であり、3点の略中心を通る直線を、顔方向ベクトル
51として算出する。そして、集中カメラ11、12と
表示画面141との位置関係は既知であることから、求
めた顔方向ベクトル51と表示画面141との交点を、
表示画面141上の座標として算出し、算出した座標を
表示処理手段36に出力する。
【0030】表示処理手段36は、表示装置14に表示
するデータの処理等を行うブロックとなっている。そし
て、ポインタ位置算出手段38から与えられた座標に対
応する位置(表示画面141における位置)にポインタ
を表示する。
【0031】記憶手段39は、顔位置検出手段37に出
力する特徴点を示すためのデータ、特徴点抽出手段35
に出力するための特徴点を示すためのデータ等を、予め
記憶させるためのブロックとなっている。
【0032】また、操作者21が直接に操作可能な入力
手段としては、文字入力のためのキーボード17、およ
び図形入力のためのタブレット16が設けられている。
なお、マウスに代わってタブレット16が設けられてい
るのは、タブレット16のペンが、鉛筆や絵筆に近いた
め、より自然な感覚で図形を描くことを可能にするため
である。
【0033】入力方法について概略的に説明すると、ア
イコンの選択あるいはメニューのプルダウン等のよう
に、比較的粗い分解能でもって指定を行うことが可能な
操作については、顔方向ベクトル51に基づいて表示さ
れるポインタによって位置指定を行う。一方、ドローイ
ングやドラッギング等のように、高い分解能を要求され
る操作では、タブレット16を用いて入力を行う。
【0034】以下に補足的な説明を行う。操作者21の
動きによっては、集中カメラ11、12が、顔22の動
きの追跡に失敗し、顔22を見失うことがある。このと
きには、分散カメラ13によって操作者21の顔22の
位置を探し、探した位置に、集中カメラ11、12の光
軸方向を向ける。また、操作者21が大きく動いたとき
には、分散カメラ13の撮像範囲からも外れることにな
るが、このときには、登録特徴点の再設定が行われる。
なお、これらの動作については、後に詳述する。
【0035】また、顔方向ベクトル51を算出するとき
には、操作者21の鼻の向きに基づいた計算を行う構成
を用いることも可能である。すなわち、鼻の裾の2点、
鼻の頂点、鼻の上付け根、の計4点で定まる三角錐を算
出し、三角錐の底面にほぼ垂直で、鼻の頂点を通る直線
を求める演算を行うことによって、顔方向ベクトル51
を決定するのである。
【0036】図4は、本実施形態の初期設定の動作を示
すフローチャート、図5は、トラッキングとポインタ位
置の算出動作とを示すフローチャート、図6は、特徴点
を自動で再設定する動作を示すフローチャートである。
【0037】必要に応じて同図を参照しつつ、本実施形
態の動作を説明する。操作者21は、表示装置14の前
に座り、本実施形態を動作させる。初期設定の動作が開
始され、分散カメラ13によって、操作者21の胸部か
ら上部側の身体、および身体の周辺の状態が撮像され
る。撮像結果である広視野画像は、顔位置検出手段37
に送出される。顔位置検出手段37は、予め記憶手段3
9に登録されたデータとのパターンマッチングを行うこ
とにより、広視野画像から、操作者21の頭頂点23と
両肩24、25とを抽出する(ステップS11)。
【0038】次いで、抽出した頭頂点23および両肩2
4、25の、広視野画像における位置から、操作者21
の顔22の位置を算出し(ステップS12)、算出結果
をトラッキング処理手段34に出力する。顔22の位置
を示すデータが与えられたトラッキング処理手段34
は、駆動手段31、32を制御し、集中カメラ11、1
2の光軸方向を、顔22の位置する方向に回転させる。
その結果、顔22の画像が、集中カメラ11、12によ
って撮像される(ステップS13)。
【0039】なお、図4の133は、分散カメラ13に
より撮像された広視野画像の概略図となっており、位置
(x0,y0)は、顔22の中心位置を示す座標であ
る。また、113、123は、顔22の中心位置(x
0,y0)に光軸方向を向けた集中カメラ11、12の
それぞれによって撮像された狭視野画像の概略図となっ
ている。
【0040】ステップS13の動作が完了した状態で
は、集中カメラ11、12は、操作者21の顔22を撮
像している。顔22を撮像した狭視野画像は、表示処理
手段36を介して、表示装置14に出力され、表示され
る。一方、記憶手段39には、登録特徴点の候補となる
眼、口、眼鏡等の属性が予め記憶されている。このた
め、特徴点抽出手段35は、記憶手段39に記憶された
属性をもとに、狭視野画像から登録特徴点の候補を抽出
する。そして、抽出した登録特徴点の領域を狭視野画像
に重ね合わせ、表示装置14に表示させる(ステップS
14)。
【0041】表示装置14には、顔22を示す画像と、
抽出された領域とが重ね合わせて表示される。そのた
め、操作者21は、表示画面141を見ながら、複数の
登録特徴点を選択すると共に、選択した登録特徴点に、
優先順位を付与する(ステップS15)。優先順位は、
特徴点としての抽出しやすさ・撮像手段の視野からの消
えにくさ・方向指示直線の算出精度の高さなどを考慮し
て決定する。
【0042】なお、顔方向ベクトル51は、3つの特徴
点のそれぞれに対応して抽出された位置の三次元座標に
基づいて算出されるため、選択される特徴点は3つあれ
ばよい。しかし、操作者21の動きによっては、抽出対
象である特徴点が集中カメラ11、12の視野から消え
ることがあるので、特徴点が視野から消える事態に備え
るため、予備となる特徴点をも選択しておく必要があ
る。このため、少なくとも4つの登録特徴点を選択す
る。また、同時に2つ以上の特徴点が視野から消える確
率を低くするため、選択する登録特徴点は、顔22の全
体に散らばっているようにする。
【0043】登録特徴点の選択と優先順位の付与が終了
すると、記憶手段39は、選択された登録特徴点の狭視
野画像における位置、および形状を記憶する(ステップ
S16)。このように、選択された登録特徴点の狭視野
画像における位置を、形状と併せて記憶するのは、抽出
すべき特徴点の追跡に失敗したため、再設定を行う(後
に詳述)必要が生じた場合に備えるためである(再設定
については後述する)。登録特徴点の選択、選択された
登録特徴点の形状および位置の記憶を終了すると、表示
処理手段36は、初期位置として、表示画面141の中
央にポインタを表示する(ステップS17)。
【0044】以上で初期設定の動作説明を終了し、以下
に、ポインタの表示位置の算出動作について説明する。
【0045】特徴点抽出手段35は、登録された登録特
徴点に対応する全てを特徴点を追跡し、且つ、追跡した
特徴点のうちから、優先順位が、1〜3位の3つの特徴
点を選択する(ステップS21)。このとき、選択した
3つの特徴点が、失敗することなく追跡されているかど
うかを調べる(ステップS22)。
【0046】選択した上位の3つの特徴点の全てが追跡
されているときには、集中カメラ11、12の光軸方向
を回転させ、操作者21の顔22の動きに追従する制御
を行う。すなわち、選択された3つの特徴点の位置によ
って定まる重心位置を演算する。次いで、演算した重心
位置を、集中カメラ11、12の視野中心で捉えるビジ
ュアルフィードバックを行う。このため、追跡されてい
た3つの特徴点は、その後も、集中カメラ11、12に
よって、引き続き追跡されることになる(ステップS2
3)。
【0047】ステップS23においては、3つの特徴点
の位置により定まる重心位置に、集中カメラ11、12
のそれぞれの視野中心が向けられている。このため、集
中カメラ11、12のそれぞれの光軸方向を示す回転角
φ1、φ2、および集中カメラ11、12の互いの距離
dから、重心位置は一意的に定まることになる。このた
め、ポインタ位置算出手段38は、トラッキング処理手
段34から与えられる回転角φ1、φ2と、既知の値で
ある距離dとから、重心位置、すなわち顔22の位置を
算出する。なお、顔22の位置は、表示画面141の中
心を原点とし、水平方向をX軸、垂直方向をY軸、表示
画面141の垂直方向をZ軸とする三次元座標の値
(x,y,z)として求められる。
【0048】また、3つの特徴点の位置は、集中カメラ
11に対応する狭視野画像113においては 座標値(xsi,ysi) i=1,2,3 として示される。また、集中カメラ12に対応する狭視
野画像123においては 座標値(xri,yri) i=1,2,3 として示される。このため、顔22の位置の三次元座標
の算出と並行して、 座標値(xsi,ysi)、(xri,yri) を参照することにより、3つの特徴点の三次元座標が求
まる。
【0049】三次元空間における平面は、3点が定まる
と一意的に定まる。このため、ポインタ位置算出手段3
8は、三次元座標により位置が示される3つの特徴点か
ら、3つの特徴点に対応して一意的に定まる平面を求め
る。また、求めた平面の法線ベクトル(α、β,γ)を
算出する。以上の結果、顔22の位置(x,y,z)を
通る法線ベクトル(α、β,γ)、すなわち、顔方向ベ
クトル51(xyz,α、β,γ)が求まる(ステップ
S24)。
【0050】上記演算において、顔22の位置として求
められた三次元座標(x,y,z)のz値は、表示画面
141から顔22までの距離である。一方、顔22と表
示画面141との距離は、眼の疲れや、その他の健康上
の理由から、40〜60cmが最適な距離である。この
ため、z値が、例えば、20cmより小さくなる場合、
ポインタ位置算出手段38は、表示画面141に顔22
が近寄り過ぎていることの警告表示を、表示処理手段3
6に指示する。その結果、表示画面141には、近寄り
過ぎの警告が表示されることになる(ステップS25、
S30)。
【0051】顔方向ベクトル51(xyz,α、β,
γ)の算出、および警告のための動作を終了した後に
は、ポインタ位置算出手段38は、顔方向ベクトル51
と表示画面141との交点を求める。表示画面141
は、三次元座標におけるz=0の平面であるので、交点
は、二次元座標(Xd,Yd)として求まることにな
る。そして求めた二次元座標(Xd,Yd)を、表示処
理手段36に出力する(ステップS26)。
【0052】二次元座標(Xd,Yd)が与えられた表
示処理手段36は、表示画面141上の該当する位置
に、ポインタを表示する。なお、ポインタの表示位置
は、初期設定では、表示画面141の中央である。この
ため、最初に与えられた二次元座標が、どのような値で
あるとしても、表示処理手段36は、最初に与えられた
二次元座標が示す位置は、表示画面141の中央位置を
示すものであると判定する。そして、以後に与えられる
二次元座標(Xd,Yd)と、最初に与えられた二次元
座標との差異分に対応して、ポインタの表示位置を移動
する(ステップS27)。
【0053】顔22の向きに対応して、表示画面141
における位置を求める上記動作を、ゲーム等に応用する
ときでは、表示画面141の位置が定まる毎に、位置確
認の入力をすることは必ずしも必要ではない。しかし、
本実施形態は、アイコン等の指示に用いる構成となって
いるので、マウスのクリック操作に相当する位置の確認
入力手段が設けられている。
【0054】すなわち、表示画面141に表示されたポ
インタの位置が、望む位置となったときには、確認入力
用として、キーボード17上に予め振り当てられた特別
のキーを操作する。このキー入力は、表示処理手段36
において受け付けられ、表示位置に該当するプログラム
の動作が起動される(ステップS28、S31)。
【0055】なお、確認入力手段としては、通常使用す
るキー群のうちから、複数のキーのの組合せを、確認入
力用として予め決定した構成としてもよい。なお、この
ときには、決定した組合せのキーが同時に操作されたと
き、確認の入力であると判定される。
【0056】また、手の不自由な者を操作者21とする
ときには、特徴点抽出手段35に、特徴点として抽出さ
れた口の動きを判定する手段を追加した構成とし、口が
所定の動きをしたときには、確認の入力であると判定す
る構成としてもよい。
【0057】以下に、オクルージョンについて説明す
る。顔22の向きでもってポインタの位置を移動させて
いるとき、操作者21の動きによっては、特徴点が集中
カメラ11、12の視野から隠れるオクルージョンとい
う現象が生じることがある。この現象は、図7に示すよ
うに、手を口に当てた場合、あるいは、操作者21が横
を振り向いた場合、あるいは、操作者21が俯いた場
合、また、髪が顔を覆ってしまった場合等に生じる。こ
のような場合では、それまで追跡可能であった特徴点
が、集中カメラ11、12の視野から隠されるため、以
後の追跡が不能となる。
【0058】演算に用いていた特徴点の追跡が不能にな
ると、顔方向ベクトル51を算出できなくなり、ポイン
タの位置を求めることができない。また、ステップS2
3により示した追跡方法は、セルフウィンドウ法なので
(後に詳述する)、狭視野画像における顔22の移動前
と移動後の位置のずれが小さいことを前提としている。
このため、特徴点の追跡に失敗すると、追跡に失敗した
特徴点が狭視野画像に再び現れたとしても、現れる位置
が、以前の位置から想定していたずれより大きく離れた
場合、対応できなくなる。
【0059】このため、本実施形態では、図14のフロ
ーチャートに示すオクルージョン対策が設けられてい
る。なお、このフローチャートは、図6のステップS2
2、S29の詳細を示すフローチャートとなっている。
【0060】特徴点を追跡しているときには、特徴点の
追跡の状態を、所定時間間隔で判定する(ステップS4
1、S42)。そして、優先順位の上位の3つの特徴点
が集中カメラ11、12の視野内にあり、追跡されてい
る場合では、トラッキングに成功していると判定し、ス
テップS23以下の、通常の動作を継続する。
【0061】いま、ステップS15においては、図10
の52に示すように、6つの特徴点が選択されると共
に、両眼、口、鼻、両耳の順序で優先順位が付与されて
いたとする。また、操作者21に、図9の63に示すよ
うな動きが生じ、口と鼻とが集中カメラ11、12の視
野から隠されたとする。
【0062】このときには、優先順位が3位である口
と、4位である鼻との追跡に失敗するので、動作は、ス
テップS42からステップS43に移行する。そして、
優先順位が5、6位である両耳が、追跡されており、且
つ未使用となっている特徴点である判定される。判定が
完了すると、両耳に付与されていた5、6位の優先順位
が、両眼の優先順位に続く優先順位に繰り上げられ、
3、4位となる(ステップS44)(図10の53参
照)。そして後、ステップS21に移行する。このた
め、以後では、両眼と右耳とが、演算対象の特徴点とし
て、追跡されることになる。
【0063】なお、ステップS44における優先順位の
繰り上げは、図9の64に示すようなオクルージョンが
生じた場合、すなわち、左眼、口、および左耳が隠され
た場合では、図10の54に示すような繰り上げとな
る。また、65に示すオクルージョンが生じたときで
は、55に示すような繰り上げとなる。
【0064】このように、特徴点の追跡に失敗したとき
には、追跡に失敗していない特徴点の優先順位を繰り上
げ、繰り上げ後に、優先順位が高い側の3つの特徴点を
使用する。このため、集中カメラ11、12は、追跡に
失敗が生じないときには、選択された全ての特徴点を、
狭視野画像内に捉えるように制御される。
【0065】なお、追跡する特徴点は、顔22における
部位となっているので、各特徴点の動きは略同一であ
る。従って、特徴点群のほぼ中央が視野中心となるよう
に、集中カメラ11、12の光軸方向を制御すれば、カ
メラの側から見て、顔の裏側に隠れることはあるにして
も、選択された全ての特徴点が、狭視野画像に入ること
になる(集中カメラ11、12には、この条件に適した
画角を有する焦点距離のレンズが使用される)。
【0066】一方、ステップS43において、追跡され
ている特徴点が3つより少ないときには、以後のトラッ
キングが不能であるので、ステップS34に始まる自動
再設定の動作に移行する。
【0067】自動再設定の動作は、上記したように、追
跡中の特徴点が3つ以下となったとき起動される動作で
あり、操作者21が横方向に顔22を大きく振り向いた
り、手で顔22を覆ったり、俯いたりすることによっ
て、特徴点のうちのいくつかが、集中カメラ11、12
の視野から外れ、集中カメラ11、12による追跡が不
能となったとき、起動される動作である。
【0068】集中カメラ11、12による追跡が不能と
なったときの最も簡単な対策方法は、初期設定に始まる
一連の動作を再び開始することであるが、この方法を用
いると、登録特徴点の選択等に手間が掛かり、不具合が
大きい。自動再設定は、この不具合を緩和するための方
法であり、動作を再開させるための手間を少なくするた
めに設けられた動作となっている。
【0069】自動再設定の動作が開始されたときには、
集中カメラ11、12の光軸方向は、初期設定時と同方
向に設定される。また、操作者21は、顔22の位置
を、初期設定を行ったときと同じ位置に戻す。また、表
示処理手段36は、ポインタを、初期位置である画面中
央に表示する(ステップS34)。次いで、顔位置検出
手段37は、分散カメラ13により撮像された広視野画
像から、頭頂点23と両肩24、25との位置を抽出す
る(ステップS35)。また、抽出された3つの位置の
重心位置を、顔22の推測位置として算出する(ステッ
プS36)。
【0070】重心位置の算出を完了したときには、算出
した重心位置が、画像中心となるように集中カメラ1
1、12の光軸方向を向ける(ステップS37)。そし
て後には、集中カメラ11、12により撮像された狭視
野画像と、初期設定において選択された登録特徴点、お
よび登録特徴点の画像上の位置とから、マッチングした
登録特徴点を、追跡すべき領域を示す登録特徴点である
と決定し、ステップS21の動作に移行する(ステップ
S38)。
【0071】なお、ステップS38の動作において、マ
ッチングする登録特徴点が取り出せなかったときには、
自動再設定が不能であるため、ステップS11の動作に
戻り、初期設定の動作を再開する。
【0072】以下に、上記した一連の動作を、より詳細
に説明する。追跡対象である特徴点は、ほぼ正面から操
作者21に相対する集中カメラ11、12によって、安
定して撮像できることが必要である。具体的には、以下
に示すことが求められる。
【0073】1)集中カメラ11、12から見て、顔2
2の影になりにくいこと。
【0074】2)同時に複数の特徴点が視野から消失し
にくいこと。
【0075】3)コントラストが高く、集中カメラ1
1、12によって明瞭な画像が得られること。
【0076】4)特徴点としての領域が大きくないこと
(あまり大きい場合には、集中カメラ11、12の視野
に収まらない)。
【0077】5)位置変動が少ないこと(全体に対する
相対的な位置が安定していること)。すなわち、顔22
の部位は、顔22の形状に対して、安定した位置関係に
あるものばかりであるが、例えば、身体に対する手の関
係は、相対的な位置の関係が不安定であると見なすこと
ができる。
【0078】また、さらなる条件としては、特徴点の3
点の位置関係が、互いに離れた位置関係となることが求
められる。これは、3点の位置関係が近い場合では、顔
方向ベクトル51を求める演算において、誤差が増加す
るからである。
【0079】このため、ステップS14、S15におい
ては、上記した条件を満たすように、登録特徴点の設定
を行う。具体的に説明すると、予め記憶手段39に記憶
されたデータに基づき、パターンマッチングで選択され
た登録特徴点の候補から、登録特徴点を選択するときに
は、上記した条件をよりよく満たす登録特徴点を選択す
る必要がある。また、選択した登録特徴点に優先順位を
付与するときには、より条件を満たす登録特徴点から順
に、高い優先順位を付与する必要がある。
【0080】登録特徴点について、補足的な説明を行
う。顔22において、登録特徴点として選択される部位
には、第1および第2の種類の2種類の部位がある。す
なわち、第1の種類の部位は、両眼、両眉、鼻、口、ホ
クロ等のように、本来的な属性として人の顔がもってい
る部位であり、第2の種類の部位は、眼鏡、アクセサリ
等のように、操作者21が常に着用している物の特徴的
な部位である。
【0081】これら2種類の部位のうち、操作者21が
着用している物の部位は、全ての操作者21に共通す
る、一般的な形状として取り出すことができない。従っ
て、記憶手段39にデータとして、予め記憶させておく
こともできないので、設定時において、特徴点抽出手段
35に抽出させることが困難である。
【0082】つまり、第2の種類の部位については、そ
の都度、操作者21が、登録特徴点として選択した領域
を指定しなければならない。このため、狭視野画像を2
値化する等の方法でもって、登録特徴点の抽出を容易に
する画像を表示画面141に表示する。操作者21は、
2値化された画像を見ながら、登録特徴点として選択し
たい領域を指定する。
【0083】一方、第1の種類の部位のうち、鼻の左右
の面積比、鼻の左右の穴、左右の眼球等の部位は、狭視
野画像上に現れる位置を示すばかりではなく、その方向
をも差し示すことのできる登録特徴点である。このた
め、これらの登録特徴点を選択した場合では、選択した
登録特徴点が狭視野画像に現れる位置情報の利用と同時
に、登録特徴点そのものが有する属性をも併せて活用す
ることが可能である。
【0084】また、特徴点が集中カメラ11、12の視
野から消失するオクルージョンが発生するので、オクル
ージョンの発生による支障を軽減するには、可能な限り
多数の特徴点を利用することが望ましい。しかし、特徴
点の個数は、集中カメラ11、12の視野の広さや、撮
像素子の画素数で決定される分解能によって制約され
る。このため、本実施形態は、5〜6点の登録特徴点を
選択するのが望ましい構成となっている。
【0085】また、選択された登録特徴点は、集中カメ
ラ11、12により撮像された顔22の画像から抽出さ
れるが、通常の濃淡を有する画像から、登録特徴点であ
る眼や鼻を切り出すことは困難である。そのため、登録
特徴点の形状に応じて、特徴を強調する手段を併用し、
抽出を容易にしている。
【0086】抽出を容易にする手段としては、 1)2値化 2)空間微分 3)時間微分 4)空間周波数に対するフィルタリング 5)アナモフィックレンズの使用 6)赤外光による照明の6つの処理がある。
【0087】このため、コントラストの比較的強い画像
が得られる眼については、2値化処理を行う。また、明
暗の傾斜の大きい画像が得られる鼻等については、空間
微分による処理、動きのある眼、口等については、時間
微分による処理、形状が比較的複雑である目尻等につい
ては、空間周波数のフィルタリング処理を行う。
【0088】また、顔方向ベクトル51を、鼻の高さ方
向から求める算出方法を採用する場合では、鼻の向きを
強調するため、鼻の高さ方向における倍率がより高くな
るアナモフィックレンズを、集中カメラ11、12に使
用すれば、鼻の向きの抽出が容易となる。また、鼻自体
の影になりやすい鼻の穴を特徴点として利用する場合に
は、例えば、クリップの付いたペン型の赤外線LEDを
胸に付ける等の方法を用いることによって、鼻の穴の抽
出を容易にする。
【0089】図8は、登録特徴点の抽出に用いる顔画像
を示しており、同図の(a)は、眼鏡を着用した男性の
顔を2値化した画像を示している。また、同図の(b)
は、女性の顔を2値化した画像を示している。なお、こ
れらの画像は、眼や口等が、登録特徴点の領域として最
適な大きさとなるように、スライスレベルを設定した画
像となっている。
【0090】また、(a)は、眼鏡のフレームの三叉部
分61、62、口63、眼鏡フレームのブリッジ部分6
4、鼻の下65の5点が、登録特徴点として選択された
場合を示している。また、(b)は、左右の眼66、6
7、口68、左右の眉69、70、鼻の下71の6点
が、登録特徴点として選択された場合を示している。
【0091】以上で初期設定の詳細な説明を終了し、以
下に、集中カメラ11、12の光軸方向を制御する両眼
視マルチセルフウィンドウによるトラッキング方法につ
いて、詳細に説明する。
【0092】左右に所定距離dを保って設けられた2つ
の集中カメラ11、12を制御するため、集中カメラ1
1、12のそれぞれの狭視野画像によるパターンマッチ
ング法を用いた場合では、操作者21が顔22を、素早
く、大きく振ると、顔22の特徴となる部分の形状が、
集中カメラ11の画像と集中カメラ12の画像とで、許
容量を越えてずれてしまう。その結果、2つの画像のマ
ッチングがとりにくくなり、追跡不能となる事態が発生
する。また、マッチングしているかどうかの判定は、ソ
フトウエアによる相関演算に基づくので、判定結果を得
るための所要時間が長く、追跡速度を速くすることが困
難である。
【0093】このため、本実施形態では、セルフウィン
ドウ法で、画像の入力と処理とを行っている(参考資
料:超高速ビジョンシステム/信学技報 121,PR
U−70(1995−07))。
【0094】セルフウィンドウ法は、図11に示したよ
うに、特徴点領域の現在の画像81と、画像81の1フ
レーム前の画像を、1画素分だけ周辺方向に拡大したウ
ィンドウ82との積画像83を求めることにより、最初
に指定された対象のみを取り出す方法である。なお、こ
の方法を適用するためには、特徴点領域の画像(特徴点
の画像)が、フレーム毎に、最大で1画素に相当する距
離より大きくは移動しないことが前提となっている。そ
のため、画素のそれぞれについて、データ処理の対象と
なる画素は、隣接する画素に限定される。その結果、画
素毎に設けられる信号処理回路が簡単となる。すなわ
ち、画像入力デバイスとして、撮像用の画素と信号処理
回路とを含めて集積化を行う場合、集積化が容易な構成
となる。
【0095】また、セルフウィンドウ法は、追跡する特
徴点(厳密には、例えば、眼の具体的形状等のような、
特徴点における特徴領域)の形状が多少変形しても、安
定した追跡が可能な方法となっているので、人工物のよ
うに形状が固定されていない顔22の特徴点を追跡する
には、最も適した方法となっている。
【0096】本実施形態で採用している両眼視マルチセ
ルフウィンドウ法は、上記したセルフウィンドウ法を2
つの集中カメラ11、12に適用したものである。すな
わち、複数の特徴点のそれぞれに対して、個々にセルフ
ウィンドウ法を適用することにより、特徴点のそれぞれ
を追跡する。このとき、追跡されている複数の特徴点
は、眼や鼻、ホクロ等であるが、これらの特徴点は、概
略的には『剛体』とみなすことが可能な顔22の個々の
領域であり、互いの位置関係は不変であるとみなすこと
が可能である。従って、個々の特徴点が互いに独立した
方向に移動することはないとみなしてよい。このため、
複数の特徴点の動きを平均した方向に、集中カメラ1
1、12の光軸方向を向けるように、制御を行ってい
る。
【0097】以下に、自動再設定について、詳細に説明
する。自動再設定は、既に説明したように、追跡可能な
特徴点が3つ以下となったとき、起動される動作であ
る。すなわち、操作者21は、電話のベルが鳴ったとき
や呼び出しに答えるため、席を立つことがある。また、
サイドテーブルに置いた原稿を見るため、顔22を大き
く横向きに動かすことがある。このような場合では、特
徴点の追跡が不能になるので、自動再設定の動作が起動
される。
【0098】再設定を簡単な作業とするためには、再設
定を行うため、集中カメラ11、12により撮像した狭
視野画像中の特徴点の位置が、初期設定時に選択された
登録特徴点の位置に、精度よく一致すればよい。再設定
時の特徴点の位置が、登録時の特徴点(登録特徴点)の
位置に精度よく一致したときには、操作者21は、登録
特徴点の確認を行うのみで、再設定が完了するからであ
る(優先順位は、記憶手段39に記憶されている)。こ
のためには、集中カメラ11、12の光軸を、優先順位
が1〜3位の特徴点の重心位置にむけることができれば
よい。つまり、該当する重心位置を精度よく推測できれ
ばよいことになる。
【0099】以下では、優先順位が1〜3位の登録特徴
点が、最も抽出し易い形状である両眼と口である場合に
ついて説明する。
【0100】図12に示すように、操作者21の顔22
の動きには、XおよびYの2方向の並進運動と、Rおよ
びSにより示す2種の回転運動とがあるものとする。こ
れらの運動は、再設定のため、表示装置14の前に座っ
た操作者21の身体の位置と、初期設定時に同じ位置に
操作者21が座ったときの身体の位置との差異に相当す
る。また、再設定を行うのは、顔22における特徴点の
追跡に失敗したときであり、特徴点が見失われたときで
ある。
【0101】両眼27L、27Rと口28との3つの特
徴点の全て、あるいは一部の特徴点を見失ったとき、見
失った3つの特徴点が再び現れる位置を精度よく予測す
るため、操作者21の頭頂点23と両肩24、25(こ
れら3点を頂点とする三角形が、図13に示す大三角形
26である)との3つの特徴点を、小三角形(両眼27
L、27Rと口28との3つの特徴点を頂点とする三角
形)29の特徴点とは別のグループとして追跡する。
【0102】小三角形29の特徴点とは異なるグループ
として追跡される大三角形26の3つの特徴点23〜2
5は、比較的見失うことの少ない特徴点である。つま
り、大三角形26の3点23〜25は、分散カメラ13
によって常に捉えることが可能であると考えてよい特徴
点である。一方、上記した4種の運動が生じたとして
も、大三角形26と小三角形29との位置関係は、大三
角形26の3頂点23〜25の位置から推測可能な相対
関係にあるので、小三角形29の特徴点を見失っても、
大三角形26の特徴点を介して追跡することが可能であ
る。例えば、大三角形26と小三角形29のそれぞれの
重心位置が略一致する相対位置関係にする。
【0103】詳細に説明すると、X方向およびY方向の
並進運動では、頭と首および上半身は剛体運動とみなす
ことができる。このため、大三角形26の重心位置と小
三角形29の重心位置との関係は、運動以前の関係と同
一であり、不変であるとみなせる。
【0104】また、回転運動Rの場合では、頭頂点23
と鼻の頂点とを結ぶ体中線を回転軸とするので、大三角
形26の重心位置と小三角形29の重心位置との関係
は、運動以前の関係と同一であり、不変であるとみなせ
る。
【0105】一方、回転運動Sは、首の付け根、言い換
えるなら、大三角形26の底辺を回転軸とする運動であ
るので、頭頂点23と小三角形29とが一体に移動する
剛体運動であるとみなせる。そのため、大三角形26の
高さの変化を検出すれば、大三角形26の重心位置と小
三角形29の重心位置との位置関係の変化が容易に算出
され、小三角形29の重心位置を求めることができる。
【0106】すなわち、2種の並進運動、および2種の
回転運動が生じたときにも、複雑なアルゴリズムを用い
ることなく、大三角形26の頂点の位置(頭頂点23と
両肩24、25との位置)から、小三角形29の重心位
置を求めることができる。つまり、分散カメラ13の出
力である広視野画像から、小三角形29の重心位置を容
易に求めることができる。そして、求めた重心位置に、
集中カメラ11、12の光軸方向を向けることにより、
小三角形29を確実に補足することができる。すなわ
ち、追跡すべき特徴点である両眼27L、27Rと口2
8とを、補足することができる。
【0107】以下に、集中カメラ11、12により撮像
されている対象(顔22)が移動したとき、撮像デバイ
ス(画像入力素子)上において対象像が移動する移動量
について説明する。これは、例えば、顔22の振りによ
って、両眼27L、27Rの位置が移動したとすると、
両眼27L、27Rの位置の移動速度、集中カメラ1
1、12のフレーム周期、集中カメラ11、12に使用
されている撮像デバイスの画素ピッチ等の関係につい
て、セルフウィンドウ法が可能であるかどうかの目安を
与える。
【0108】いま、対象物は、光軸に対して垂直な平面
を移動すると仮定する。また、各値を、 D:フレームレートあたりの像の移動量(撮像デバイス
の画素ピッチ表示) f:撮像レンズの焦点距離(20mmとする) τ:フレームレート(超高速ビジョンでは0.1mS:
通常のビデオレートは33mSである) v:対象物の移動速度(0.1秒につき0.25mとす
る) d:撮像デバイスの画素ピッチ(0.02mmとする) z:カメラから対象物までの距離(0.5mとする) でもって示すとすると、求める値Dは D=fτv/dz として示され、具体的な値として、 D=0.5〔ピッチ〕 を得る。
【0109】上記値は、1フレームあたりの移動画素数
が1画素以内であることを意味する。すなわち、フレー
ム間の画像の変化は、互いに隣接する画素の近傍内にお
いてのみ生じることを意味する。このことは、抽出され
た特徴領域自身と、その1フレーム前の特徴領域を1画
素分だけ拡大したウィンドウとの積画像を算出すること
により、指定した対象のみを抽出できることを意味す
る。つまり、セルフウィンドウ法による対象の抽出が可
能となっていることを示す。
【0110】
【発明の効果】請求項1記載の発明に係る位置指示装置
は、互いに異なる角度から操作者の身体を撮像する一対
の撮像手段と、少なくとも3箇所の身体部位を登録特徴
点として登録する登録手段と、撮像手段が撮像した画像
から、登録特徴点に対応する特徴点を抽出する特徴点抽
出手段と、撮像手段のそれぞれの画像における特徴点の
座標と、一対の撮像手段の互いの距離と、各撮像手段の
光軸方向とに基づき、操作者の身体部位の方向である方
向指示直線を算出する直線算出手段と、方向指示直線と
対象物とが交わる位置である指示位置にポインタを表示
するポインタ表示手段とを備えた構成としている。した
がって、撮像手段により撮像された操作者の身体部位の
位置を示す二次元画像から、指示位置が決定されるの
で、特殊な眼鏡の装着を不要にすると共に指示位置の決
定のための演算時間を短縮することが可能となる。
【0111】また、請求項2記載の発明に係る位置指示
装置は、上記構成に加え、前記登録手段は、4つ以上の
前記登録特徴点を、それぞれの登録特徴点に付与された
優先順位と共に登録し、前記直線算出手段は、抽出でき
ない特徴点が生じたときには、抽出できた特徴点のうち
から、付与された優先順位に従って上位3つの特徴点を
選択し、選択した特徴点に基づいて前記方向指示直線を
算出する構成としている。したがって、予備の登録特徴
点が、追跡すべき登録特徴点に自動で変わるため、追跡
している特徴点が隠れたときにも、再度の初期化を行う
ことなく、位置指示を行うことが可能となる。
【0112】また、請求項3記載の発明に係る位置指示
装置は、上記構成に加え、前記対象物を表示装置の表示
画面とし、前記表示装置の近傍に設けられ、操作者の身
体の上部側部分と、この上部側部分の周辺とを視野内に
捉える分散カメラを備えた位置指示装置とし、前記撮像
手段を、分散カメラの近傍に設けられ、操作者の顔を示
す画像である狭視野画像を撮像する集中カメラとし、分
散カメラによって撮像された広視野画像に基づいて操作
者の顔の位置を算出する顔位置検出手段と、顔位置検出
手段によって算出された位置に集中カメラの光軸を向け
る駆動手段とを備え、前記登録手段は、操作者の顔の部
位を前記登録特徴点として登録し、前記特徴点抽出手段
は、狭視野画像の中から、登録特徴点のそれぞれに対応
する特徴点を抽出し、前記ポインタ表示手段は、前記表
示画面にポインタを表示する構成としている。したがっ
て、操作者の大きな動きは分散カメラによって捉えら
れ、捉えられた位置に集中カメラの光軸方向が向けられ
るので、操作者の大まかな動きに追従することが可能と
なる。
【0113】また、請求項4記載の発明に係る位置指示
装置は、上記構成に加え、前記登録手段は、体中線を対
称軸とする略2等辺三角形である大三角形の頂点のそれ
ぞれに対応する身体部位を、前記分散カメラ用の前記登
録特徴点として登録すると共に、前記大三角形と所定の
相対位置関係をもち、大三角形より形状の小さい三角形
である小三角形の頂点のそれぞれに対応する身体部位
を、前記集中カメラ用の登録特徴点として登録する構成
としている。したがって、小三角形の頂点に対応する特
徴点が見失われても、大三角形の頂点位置に基づいて、
小三角形の位置が求められるため、見失われた特徴点が
再び現れる位置の推測を容易にすることが可能となる。
【0114】また、請求項5記載の発明に係る位置指示
装置は、上記構成に加え、前記大三角形の頂点のそれぞ
れに対応する身体部位を、操作者の頭頂点と右肩先と左
肩先とし、前記小三角形の頂点のそれぞれに対応する身
体部位を、操作者の口と右目と左目としている。したが
って、特徴点は、輪郭が明確であると共に、互いの位置
関係が散らばった関係にあるため、特徴点の追跡を容易
にすると共に指示位置の検出精度を高めることが可能と
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る位置指示装置の一実施形態の電気
的構成を示すブロック線図である。
【図2】実施形態の構成の概略を示す外観図である。
【図3】分散カメラと集中カメラとの撮像範囲を示す平
面図である。
【図4】分散カメラにより撮像された画像と集中カメラ
により撮像された画像とを示す説明図である。
【図5】初期設定の動作を示すフローチャートである
【図6】特徴点の追跡動作と顔方向ベクトルの算出動作
を示すフローチャートである。
【図7】特徴点を自動で再設定する動作を示すフローチ
ャートである。
【図8】特徴点の登録に用いる顔画像の説明図である。
【図9】オクルージョンが生じたときの顔の状態を示す
説明図である。
【図10】優先順位の繰り上げ方法を示す説明図であ
る。
【図11】セルフウィンドウ法におけるフレーム間の演
算方法を示す説明図である。
【図12】操作者の顔の動きを示す説明図である。
【図13】3つの特徴点を頂点とする大三角形と小三角
形との関係を示す説明図である。
【図14】特徴点の隠れ対策の動作を示すフローチャー
トである。
【符号の説明】
11、12 集中カメラ 13 分散カメラ 14 表示装置 21 操作者 22 顔 23 頭頂点 24、25 両肩 26 大三角形 27L、27R 両眼 28 口 29 小三角形 35 特徴点抽出手段 39 記憶手段 51 顔方向ベクトル 61〜71 登録特徴点 113、123 狭視野画像 133 広視野画像 141 表示画面 S15 登録手段 S24 直線算出手段 S26、S27 ポインタ表示手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (71)出願人 000005821 松下電器産業株式会社 大阪府門真市大字門真1006番地 (71)出願人 596094740 石川 正俊 千葉県柏市大室1571番地の32 (72)発明者 唐崎 敏彦 大阪市中央区安土町二丁目3番13号 大阪 国際ビル ミノルタ株式会社内 (72)発明者 小野 修司 神奈川県足柄上郡開成町宮台798番地 富 士写真フイルム株式会社内 (72)発明者 西井 完治 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 石川 正俊 千葉県柏市大室1571番地の32

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 操作者の身体部位によって、対象物上の
    位置を指示する位置指示装置において、互いに異なる角
    度から操作者の身体の画像を撮像する一対の撮像手段
    と、操作者の少なくとも3箇所の身体部位を登録特徴点
    として登録する登録手段と、前記撮像手段によって撮像
    された画像から、登録特徴点に対応する特徴点を抽出す
    る特徴点抽出手段と、一対の前記撮像手段のそれぞれの
    画像における抽出された特徴点の座標と、一対の前記撮
    像手段の互いの距離と、前記撮像手段のそれぞれの光軸
    方向とに基づいて、特徴点のそれぞれの三次元座標を算
    出し、算出した三次元座標に基づいて、前記操作者の身
    体部位が示す方向に対応した方向指示直線を算出する直
    線算出手段と、算出された方向指示直線と前記対象物と
    が交わる位置である指示位置を算出し、算出された指示
    位置にポインタを表示するポインタ表示手段とを備えた
    ことを特徴とする位置指示装置。
  2. 【請求項2】 前記登録手段は、4つ以上の前記登録特
    徴点を、それぞれの登録特徴点に付与された優先順位と
    共に登録し、前記直線算出手段は、抽出できない特徴点
    が生じたときには、抽出できた特徴点のうちから、付与
    された優先順位に従って上位3つの特徴点を選択し、選
    択した特徴点に基づいて前記方向指示直線を算出するこ
    とを特徴とする請求項1記載の位置指示装置。
  3. 【請求項3】 前記対象物を表示装置の表示画面とし、
    前記表示装置の近傍に設けられ、操作者の身体の上部側
    部分と、この上部側部分の周辺とを視野内に捉える分散
    カメラを備えた位置指示装置であって、前記撮像手段
    を、分散カメラの近傍に設けられ、操作者の顔を示す画
    像である狭視野画像を撮像する集中カメラとし、分散カ
    メラによって撮像された広視野画像に基づいて操作者の
    顔の位置を算出する顔位置検出手段と、顔位置検出手段
    によって算出された位置に集中カメラの光軸を向ける駆
    動手段とを備え、前記登録手段は、操作者の顔の部位を
    前記登録特徴点として登録し、前記特徴点抽出手段は、
    狭視野画像の中から、登録特徴点のそれぞれに対応する
    特徴点を抽出し、前記ポインタ表示手段は、前記表示画
    面にポインタを表示することを特徴とする請求項1また
    は請求項2記載の位置指示装置。
  4. 【請求項4】 前記登録手段は、体中線を対称軸とする
    略2等辺三角形である大三角形の頂点のそれぞれに対応
    する身体部位を、前記分散カメラ用の前記登録特徴点と
    して登録すると共に、前記大三角形の重心位置とその重
    心位置が略一致し、大三角形より形状の小さい三角形で
    ある小三角形の頂点のそれぞれに対応する身体部位を、
    前記集中カメラ用の登録特徴点として登録することを特
    徴とする請求項3記載の位置指示装置。
  5. 【請求項5】 前記大三角形の頂点のそれぞれに対応す
    る身体部位を、操作者の頭頂点と右肩先と左肩先とし、
    前記小三角形の頂点のそれぞれに対応する身体部位を、
    操作者の口と右目と左目としたことを特徴とする請求項
    4記載の位置指示装置。
JP8169881A 1996-06-28 1996-06-28 位置指示装置 Expired - Lifetime JP3050808B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8169881A JP3050808B2 (ja) 1996-06-28 1996-06-28 位置指示装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8169881A JP3050808B2 (ja) 1996-06-28 1996-06-28 位置指示装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH1020998A true JPH1020998A (ja) 1998-01-23
JP3050808B2 JP3050808B2 (ja) 2000-06-12

Family

ID=15894691

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8169881A Expired - Lifetime JP3050808B2 (ja) 1996-06-28 1996-06-28 位置指示装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3050808B2 (ja)

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003015816A (ja) * 2001-06-29 2003-01-17 Honda Motor Co Ltd ステレオカメラを使用した顔・視線認識装置
JP2003503773A (ja) * 1999-06-25 2003-01-28 シーメンス アクチエンゲゼルシヤフト コンピュータシステムに制御情報を入力するための装置及び方法
JP2003196017A (ja) * 2001-12-25 2003-07-11 Gen Tec:Kk データ入力方法及び同装置等
JP2005323905A (ja) * 2004-05-17 2005-11-24 Nippon Hoso Kyokai <Nhk> 眼球運動測定装置、及び眼球運動測定プログラム
JP2007310914A (ja) * 2007-08-31 2007-11-29 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> マウス代替方法、マウス代替プログラム、および記録媒体
JP2008523517A (ja) * 2004-12-22 2008-07-03 聯想(北京)有限公司 表示装置のカーソルの制御システム及び方法
CN100431149C (zh) * 2000-06-28 2008-11-05 株式会社半导体能源研究所 半导体器件及其制造方法
WO2009113231A1 (ja) * 2008-03-14 2009-09-17 株式会社ソニー・コンピュータエンタテインメント 画像処理装置および画像処理方法
JP2010020619A (ja) * 2008-07-11 2010-01-28 National Univ Corp Shizuoka Univ カーソル移動制御方法及びカーソル移動制御装置
JP2010511281A (ja) * 2006-11-29 2010-04-08 トビイ テクノロジー エービー 視標追跡の照光
WO2011158511A1 (ja) * 2010-06-17 2011-12-22 パナソニック株式会社 指示入力装置、指示入力方法、プログラム、記録媒体および集積回路
JP2013248177A (ja) * 2012-05-31 2013-12-12 Jvc Kenwood Corp 視線検出装置および視線検出方法

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR3015092A1 (fr) * 2013-12-17 2015-06-19 Scotler France Controle d'un pointeur sur un ecran numerique

Cited By (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003503773A (ja) * 1999-06-25 2003-01-28 シーメンス アクチエンゲゼルシヤフト コンピュータシステムに制御情報を入力するための装置及び方法
CN100431149C (zh) * 2000-06-28 2008-11-05 株式会社半导体能源研究所 半导体器件及其制造方法
JP2003015816A (ja) * 2001-06-29 2003-01-17 Honda Motor Co Ltd ステレオカメラを使用した顔・視線認識装置
JP2003196017A (ja) * 2001-12-25 2003-07-11 Gen Tec:Kk データ入力方法及び同装置等
JP2005323905A (ja) * 2004-05-17 2005-11-24 Nippon Hoso Kyokai <Nhk> 眼球運動測定装置、及び眼球運動測定プログラム
JP2008523517A (ja) * 2004-12-22 2008-07-03 聯想(北京)有限公司 表示装置のカーソルの制御システム及び方法
JP2010511281A (ja) * 2006-11-29 2010-04-08 トビイ テクノロジー エービー 視標追跡の照光
JP2007310914A (ja) * 2007-08-31 2007-11-29 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> マウス代替方法、マウス代替プログラム、および記録媒体
US8331619B2 (en) 2008-03-14 2012-12-11 Sony Computer Entertainment Inc. Image processing apparatus and image processing method
WO2009113231A1 (ja) * 2008-03-14 2009-09-17 株式会社ソニー・コンピュータエンタテインメント 画像処理装置および画像処理方法
JPWO2009113231A1 (ja) * 2008-03-14 2011-07-21 株式会社ソニー・コンピュータエンタテインメント 画像処理装置および画像処理方法
JP4756660B2 (ja) * 2008-03-14 2011-08-24 株式会社ソニー・コンピュータエンタテインメント 画像処理装置および画像処理方法
JP2010020619A (ja) * 2008-07-11 2010-01-28 National Univ Corp Shizuoka Univ カーソル移動制御方法及びカーソル移動制御装置
WO2011158511A1 (ja) * 2010-06-17 2011-12-22 パナソニック株式会社 指示入力装置、指示入力方法、プログラム、記録媒体および集積回路
US8933886B2 (en) 2010-06-17 2015-01-13 Panasonic Intellectual Property Corporation Of America Instruction input device, instruction input method, program, recording medium, and integrated circuit
JP5728009B2 (ja) * 2010-06-17 2015-06-03 パナソニック インテレクチュアル プロパティ コーポレーション オブアメリカPanasonic Intellectual Property Corporation of America 指示入力装置、指示入力方法、プログラム、記録媒体および集積回路
JP2013248177A (ja) * 2012-05-31 2013-12-12 Jvc Kenwood Corp 視線検出装置および視線検出方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP3050808B2 (ja) 2000-06-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6393367B2 (ja) 追従表示システム、追従表示プログラム、および追従表示方法、ならびにそれらを用いたウェアラブル機器、ウェアラブル機器用の追従表示プログラム、およびウェアラブル機器の操作方法
EP1292877B1 (en) Apparatus and method for indicating a target by image processing without three-dimensional modeling
JP6598617B2 (ja) 情報処理装置、情報処理方法およびプログラム
KR20230074780A (ko) 검출된 손 제스처들에 응답한 터치리스 포토 캡처
CN102473041B (zh) 图像识别装置、操作判断方法以及程序
JP5728009B2 (ja) 指示入力装置、指示入力方法、プログラム、記録媒体および集積回路
JP3050808B2 (ja) 位置指示装置
KR101892735B1 (ko) 직관적인 상호작용 장치 및 방법
JP6399692B2 (ja) ヘッドマウントディスプレイ、画像表示方法及びプログラム
WO2016163183A1 (ja) 没入型仮想空間に実空間のユーザの周辺環境を提示するためのヘッドマウント・ディスプレイ・システムおよびコンピュータ・プログラム
KR101256046B1 (ko) 공간 제스처 인식을 위한 신체 트래킹 방법 및 시스템
KR20150040580A (ko) 가상 공간 멀티 터치 인터랙션 장치 및 방법
WO2010142455A2 (en) Method for determining the position of an object in an image, for determining an attitude of a persons face and method for controlling an input device based on the detection of attitude or eye gaze
JPWO2018146922A1 (ja) 情報処理装置、情報処理方法、及びプログラム
JP2868449B2 (ja) 手振り認識装置
EP2261772A1 (en) Method for controlling an input device based on the detection of attitude or eye gaze
CN111279410B (zh) 显示设备和显示设备控制方法
CN111142660A (zh) 一种显示装置、画面显示方法和存储介质
JP2009244949A (ja) 操作対象の切替装置
EP2261857A1 (en) Method for determining the position of an object in an image, for determining an attitude of a persons face and method for controlling an input device based on the detection of attitude or eye gaze
KR20180029488A (ko) 사용자의 손 동작을 인식하여 화면에 표시되는 정보를 제어하는 방법 및 장치
JP5951966B2 (ja) 画像処理装置、画像処理システム、画像処理方法、及びプログラム
JP6789377B2 (ja) 画像表示システム
JP2003076488A (ja) 指示位置判断装置及び方法
TWI823740B (zh) 主動式互動導覽系統以及主動式互動導覽方法

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20000307

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313115

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080331

Year of fee payment: 8

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080331

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080331

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090331

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090331

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100331

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110331

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110331

Year of fee payment: 11

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313115

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110331

Year of fee payment: 11

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110331

Year of fee payment: 11

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110331

Year of fee payment: 11

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313117

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110331

Year of fee payment: 11

R360 Written notification for declining of transfer of rights

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R360

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110331

Year of fee payment: 11

R370 Written measure of declining of transfer procedure

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R370

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110331

Year of fee payment: 11

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313117

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110331

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120331

Year of fee payment: 12

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313117

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120331

Year of fee payment: 12

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120331

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130331

Year of fee payment: 13

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140331

Year of fee payment: 14

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term