JPH10198623A - ネットワ−ク用キャッシュシステム及びデ−タ転送方法 - Google Patents

ネットワ−ク用キャッシュシステム及びデ−タ転送方法

Info

Publication number
JPH10198623A
JPH10198623A JP9000949A JP94997A JPH10198623A JP H10198623 A JPH10198623 A JP H10198623A JP 9000949 A JP9000949 A JP 9000949A JP 94997 A JP94997 A JP 94997A JP H10198623 A JPH10198623 A JP H10198623A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
data
network
client
cache
cache device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9000949A
Other languages
English (en)
Inventor
Tsutomu Ishii
努 石井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Xerox Co Ltd filed Critical Fuji Xerox Co Ltd
Priority to JP9000949A priority Critical patent/JPH10198623A/ja
Publication of JPH10198623A publication Critical patent/JPH10198623A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】通信容量の小さい通信回線を含むネットワーク
においても、多大なコストを負担することなく、同一情
報の多重回転送を低減することにより通信量を低減し、
良好な通信状態を維持することができるネットワ−ク用
キャッシュシステム及びデ−タ転送方法を提供する。 【解決手段】広域ネットワ−クを構成する複数のネット
ワ−クにおいて、各ネットワ−ク内にサーバ及びクライ
アント及びキャッシュ装置からなるネットワ−ク用キャ
ッシュシステムを設ける。クライアントはネットワ−ク
外へのデ−タ転送要求を検出してその情報をネットワ−
ク内のキャッシュ装置へ転送するデ−タ転送検出手段を
有し、デ−タ転送要求情報を受けたキャッシュ装置は、
要求デ−タがキャッシュ装置内に存在すればそのデ−タ
をクライアントへ転送し、存在しなければデ−タ転送要
求先へデ−タを要求し、そのデ−タをクライアントへ転
送するとともにキャッシュ装置内へ記憶する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、広域ネットワーク
を構成する各ネットワ−ク内に設置され、広域ネットワ
ークの通信効率を向上させるために使用されるネットワ
−ク用キャッシュシステムと、これを用いたデ−タ転送
方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来使用されている一般的なネットワー
ク構成を図6に示す。図に示すネットワ−クは、デ−タ
を提供するサ−バとデ−タを要求するクライアントを、
特定された地域において複数接続してロ−カルエリアネ
ットワ−ク(以後LANと略記する)とし、さらに、異
なる地域のLANを複数接続した広帯域ネットワ−ク
(以後WANと略記する)や、LAN,WANを多数接
続したインターネットを相互に接続した広域ネットワ−
クとして構成されている。広域ネットワ−ク内の各LA
Nは、ゲ−トウェイやファイアウォ−ル等を介して他の
LAN等と相互に接続され、デ−タの送受信を行う。例
えば、各クライアントは、LAN内・外のサ−バ等に対
して格納されているデ−タの転送を要求したり、他のク
ライアントとのメ−ルの送受信等を行っている。
【0003】LAN内におけるサ−バとクライアントの
デ−タ転送の例として、先ず、LAN1内のクライアン
ト100が、同一LAN内のサ−バ10に格納されてい
るデ−タ11aの転送を要求した場合について説明す
る。このとき、ネットワ−ク内の各サ−バ及び各クライ
アントは、それぞれキャッシュメモリを備えているもの
とする(特開平5−308366号公報参照)。クライ
アント100よりデ−タ11aのデ−タ転送要求を受け
たサ−バ10は、内部のデ−タメモリ11(ハ−ドディ
スク、光ディスク等の記憶手段を含む)からデ−タ11
aを読み出し、このデ−タ11aをクライアント100
へ転送するとともに内部のキャッシュメモリ12へ記憶
する。クライアント100は、デ−タ11aを受けとり
内部のデ−タメモリ101へ格納するとともに、内部の
キャッシュメモリ102へ記憶する。そして、クライア
ント100が再度サ−バ10のデ−タ11aを使用する
場合は、サ−バ10へデ−タ転送を要求することなく、
内部のキャッシュメモリ102に記憶されているデ−タ
11aをそのまま使用する。このように、クライアント
100がキャッシュメモリ102を備えていることによ
り、クライアント100において同一デ−タを必要とす
る場合には、サ−バ10からクライアント100への多
重回転送を防止し、LAN1内の通信量を低減させるこ
とができる。
【0004】次に、LAN間でのサ−バとクライアント
のデ−タ転送の例として、LAN1内のクライアント1
00が、LAN2内のサ−バ20に格納されているデ−
タ21aの転送を要求した場合について説明する。クラ
イアント100から、ゲ−トウェイ40,40を介して
デ−タ転送要求を受けたサ−バ20は、内部のデ−タメ
モリ21からデ−タ21aを読み出し、このデ−タ21
aをゲ−トウェイ40,40を介してクライアント10
0へ転送するとともに内部のキャッシュメモリ22へ記
憶する。クライアント100は、デ−タ21aを受けと
り内部のデ−タメモリ101へ格納するとともに、内部
のキャッシュメモリ102へ記憶する。そして、クライ
アント100が再度サ−バ20内のデ−タ21aを必要
とする場合は、サ−バ20へのデ−タ転送を要求するこ
となく、内部のキャッシュメモリ102に記憶されてい
るデ−タ21aをそのまま使用する。このように、クラ
イアント100がキャッシュメモリ102を備えている
ことにより、クライアント100がLAN外のサ−バ内
の同一デ−タを必要とする場合は、2度目以降はクライ
アント内のキャッシュメモリ102に記憶されているデ
−タをそのまま使用することにより、サ−バ20からク
ライアント100への多重回転送を防止し、LAN間の
通信量を低減させることができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記ネットワ−ク構成
においては、一般的に、各LAN内のネットワークはネ
ットワーク使用者が敷設するため、維持コスト的な面か
ら比較的通信速度の速いネットワークを構成することが
でき、現在は10Mbps〜100Mbpsという通信
容量の通信回線が使用されている(通信回線41)。こ
れに対して、異なる地域のLAN間の接続は、公衆回線
や専用回線を使用するのが一般的であり維持コストがか
かるため、コストバランスや提供されている通信容量の
点から、数10Kbps〜数Mbpsといった通信容量
の通信回線を使用することとなり(通信回線42)、L
AN内の通信速度に比べ低速になってしまう。従来LA
N内においては、ファイルやデータべースの共有により
通信量の増加が問題となっていたが、広域ネットワーク
の発達に伴い、LAN間などの低速な通信回線上での通
信の集中が広域ネットワ−ク全体の良好な通信状態維持
の大きな障害となっている。特に近年通信容量の増加に
比べ、クライアント数の増加や画像(静止画や動画)な
どの情報量の多い通信の増加が著しく、より重大な問題
となっている。
【0006】上記LAN内の通信量増加については、L
AN内は比較的高速な通信が可能であり、また、上記図
6の構成のように、LAN内の各クライアントがそれぞ
れキャッシュを備えていれば、通信量はある程度低減さ
せることができる。しかし、LAN間の通信量増加につ
いては、各クライアントが個別にキャッシュメモリを持
つ構成では、1つのサ−バ内の同一デ−タのみに対して
LAN外の複数のクライアントからデ−タ転送要求が発
生した場合でも、LAN間で少なくともクライアント数
分の通信が行われるため、通信量の低減効果が発揮され
ない。
【0007】上記広域ネットワ−クにおける通信量を低
減させる発明として、特開平7−200380号公報に
ビデオ・ファイル配布システムが開示されている。この
ビデオ・ファイル配布システムによれば、ビデオ配布シ
ステムと複数のLANの間にロ−カル・エリア・ビデオ
・キャッシュを設けることにより、広域ネットワ−ク内
における通信量を低減させることができる。しかし、こ
のビデオ・ファイル・配布システムは、広域ネットワ−
クに接続されているビデオ配布システムから各LANへ
の配布を主目的としているため、各LAN間相互のデ−
タ転送という双方向性は考慮されていない。また、ビデ
オライブラリ及びロ−カル・エリア・ビデオ・キャッシ
ュはビデオ配布管理システム側で敷設、管理するもので
あり、一般的なネットワークにおいてそのまま応用する
ことができない。
【0008】本発明は上記実情に鑑み、通信容量の小さ
い通信回線を含むネットワークにおいても、多大なコス
トを負担することなく、同一情報の多重回転送を低減す
ることにより通信量を低減し、良好な通信状態を維持す
ることができるネットワ−ク用キャッシュシステム及び
デ−タ転送方法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
請求項1のデ−タ転送方法は、サーバ(データの提供側
コンピュータ)及びクライアント(データの要求側コン
ピュータ)及びキャッシュ装置を有するネットワ−クを
複数接続した広域ネットワ−クにおけるデ−タ転送方法
であって、デ−タ転送要求によるネットワ−ク間のデ−
タ転送の際、デ−タ要求側のネットワ−ク内のキャッシ
ュ装置に前記デ−タを一旦記憶しておき、前記デ−タを
記憶したキャッシュ装置を含むネットワ−ク内の各クラ
イアントが、ネットワ−ク外へのデ−タ転送要求を行っ
た場合、そのデ−タが前記キャッシュ装置に記憶された
デ−タと同一のデ−タの転送を要求するものである場合
は、前記キャッシュ装置に記憶されたデ−タをクライア
ントへ転送する、ことを特徴としている。
【0010】また、請求項2のネットワ−ク用キャッシ
ュシステムは、複数のネットワ−クを接続し、ネットワ
−ク間で相互にデ−タ転送を行う広域ネットワ−クにお
いて、前記各ネットワ−ク内に設けられた、サーバ(デ
ータの提供側コンピュータ)及びクライアント(データ
の要求側コンピュータ)及びキャッシュ装置を具備する
キャッシュシステムであって、前記クライアントは、自
クライアントのネットワ−ク外へのデ−タ転送要求を検
出し、そのデ−タ転送要求情報をネットワ−ク内のキャ
ッシュ装置へ転送するデ−タ転送検出手段を有し、前記
デ−タ転送要求情報を受けたキャッシュ装置は、前記デ
−タ転送要求されているデ−タがキャッシュ装置内に記
憶されている場合はそのデ−タをクライアントへ転送
し、記憶されていない場合はネットワ−ク外のデ−タ転
送要求先へデ−タを要求し、そのデ−タをクライアント
へ転送するとともにキャッシュ装置内へ記憶する、こと
を特徴としている。
【0011】上記デ−タ転送方法及びネットワ−ク用キ
ャッシュシステムによれば、広域ネットワ−クを構成す
る各ネットワ−ク間で同一データの多重回転送を軽減す
ることができ、広域ネットワーク内の通信量を低減さ
せ、通信効率を向上させることができる。また、各ネッ
トワ−ク間が低速な通信回線によって接続されている場
合であっても、同一デ−タの2度目以降のデ−タ転送要
求時であれば、低速な通信回線を介すことなくネットワ
−ク内のみのデ−タ転送とすることができるので、連続
的に広い帯域を必要とするアプリケーションの実行が可
能となる。
【0012】請求項3のネットワ−ク用キャッシュシス
テムは、請求項2に記載のネットワ−ク用キャッシュシ
ステムにおいて、前記データ転送検出手段は、自クライ
アントのネットワ−ク外へのデ−タ転送要求において要
求するデータの種類によって、そのデ−タを一旦キャッ
シュ装置に記憶する必要があるか否かを判定するデータ
ベースを有し、前記クライアントのネットワ−ク外への
デ−タ転送要求を検出した場合、前記キャッシュ装置に
記憶する必要があると判定した場合のみ、ネットワ−ク
内のキャッシュ装置へデ−タ転送要求情報を転送する、
ことを特徴としている。
【0013】上記ネットワ−ク用キャッシュシステムに
よれば、複数のクライアントからデ−タ転送要求がなさ
れると予想されるデ−タについてのみキャッシュ装置に
記憶するよう予めデ−タベ−スに登録することにより、
ネットワ−ク間での同一データの多重回転送の軽減をよ
り効果的に行うことができる。
【0014】請求項4のネットワ−ク用キャッシュシス
テムは、請求項2または請求項3に記載のネットワ−ク
用キャッシュシステムにおいて、前記サ−バは、日付及
び時間を常に管理する日時管理手段を有し、サ−バ内に
格納するデ−タを作成もしくは更新した最新更新日時を
ともに格納するとともに、外部へのデ−タ転送の際に最
新更新日時を同時に転送し、前記キャッシュ装置は、ネ
ットワ−ク内のクライアントよりデ−タ転送要求されて
いるデ−タと同一のデ−タがキャッシュ装置内に存在す
る場合、そのデ−タを要求したサ−バ内の該当デ−タの
最新更新日時と、キャッシュ装置内に記憶されているデ
−タの最新更新日時とを比較して、キャッシュ装置内に
記憶されているデ−タが最新であればそのデータをクラ
イアントに転送し、そうでなければ改めてサーバへデー
タ転送を要求し、転送された最新のデータでキャッシュ
装置内のデ−タを置き換えるとともにクライアントへ転
送する、ことを特徴としている。
【0015】上記ネットワ−ク用キャッシュシステムに
よれば、ネットワ−ク間における同一データの多重回転
送を軽減するとともに、クライアントのデ−タ転送要求
に対してより新しいデ−タを転送することによりデ−タ
の最新性や信頼性を保障することができる。
【0016】請求項5のネットワ−ク用キャッシュシス
テムは、請求項4に記載のネットワ−ク用キャッシュシ
ステムにおいて、他のネットワ−クとの通信量を管理
し、通信量少量時をキャッシュ装置へ通知する通信管理
手段を設け、前記通知を受けたキャッシュ装置は、キャ
ッシュ装置内に記憶されている各データについてその最
新更新日時と、サ−バ上の対応するデ−タの最新更新日
時とを比較し、キャッシュ装置内のデ−タが最新でない
場合はそのデ−タの転送を改めてサ−バへ要求し、転送
された最新のデ−タでキャッシュ装置内のデ−タを置き
換える、ことを特徴としている。
【0017】上記ネットワ−ク用キャッシュシステムに
よれば、ネットワ−ク間での同一データの多重回転送の
軽減をより効果的に行うことができ、しかも、キャッシ
ュ装置内のデ−タの置き換えはネットワ−ク間の通信量
少量時に行うので、これによる通信の集中を回避でき
る。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明のネットワ−ク用キ
ャッシュシステム及びデ−タ転送方法の実施の形態につ
いて、図1〜図4を参照しながら詳細に説明する。図1
は、本発明のネットワ−ク用キャッシュシステムを備え
た複数のLANを接続した広域ネットワークの構成説明
図である。LAN3は、サ−バ30及びクライアント3
00,310及びキャッシュ装置4からなるネットワ−
ク用キャッシュシステム3aを含み、図示しない他のサ
−バまたはクライアントが複数接続されている。LAN
5も同様にネットワ−ク用キャッシュシステム5aを含
んでいる。LAN3,5内部の各構成は、図6と同様1
00Mbpsの高速な通信回線41で接続され、一方L
AN3とLAN5間は1.5Mbpsの低速な通信回線
42で接続されている。尚 、LAN3,5は、図示し
ない他の複数のLAN,WAN,インタ−ネット等と接
続されている。
【0019】キャッシュ装置4,6は、それぞれ内部に
キャッシュメモリ4a,6aを備え、これらのキャッシ
ュメモリ4a,6aに外部から転送されるデ−タを随時
書き込み、また、外部からの要求によりこれらのデ−タ
を随時読み出して転送する。サ−バ30,50は、それ
ぞれデ−タメモリ31,51内に、外部からの要求によ
り随時読み出し可能なデ−タ(デ−タ31a,デ−タ3
1b,デ−タ51a,デ−タ51b)を格納しており、
クライアント300,310,500,510や図示し
ないクライアントからのデ−タ転送要求に応じてデ−タ
を転送する。各クライアント300,310,500,
510は、自クライアントのLAN外へのデ−タ転送要
求を検出するデ−タ転送検出手段301,311,50
1,511を備え、各デ−タ転送検出手段はクライアン
トのLAN外へのアクセス要求を検出するアクセス要求
検出手段302,312,502,512を備えてい
る。ここで、クライアントのLAN外へのアクセス要求
とは、各サ−バへのデ−タ転送要求、他のクライアント
へのメ−ルの送信等が考えられる。
【0020】アクセス要求検出手段302におけるクラ
イアントのLAN外へのアクセス要求検出について具体
的に説明する。図2(a)は、従来のネットワ−クを構
成しているクライアント内の、ネットワ−クへのアクセ
スに必要な構成を示す模式図である。各クライアント上
では種々のアプリケーションプログラム71が動作して
いる。これらのアプリケーションプログラム71がネッ
トワークへアクセスする場合には、図2(a)に示すよ
うに、まず各アプリケーションでの互換性を取るための
ソフト的な共通インターフェイス層72を通り、そのあ
と規格化されたネットワークプロトコル層73(例えば
TCP/IPプロトコルなど)を通る。その後、ネット
ワークカードを制御するハ−ドウェアドライバ層74を
通過して、ハードウェア的なインターフェイス75を使
って通信が行われる。一般的にはこのように各アプリケ
ーションプログラム71がネットワークへアクセスする
場合、各アプリケーションプログラム71で個別の処理
ルーチンを使用するのではなく共通で汎用的な処理ルー
チンを通過していく。そこで本発明では図2(b)のよ
うに、共通で使用されるハードウェアドライバ74の前
に、アプリケーションからのネットワ−ク外へのアクセ
ス要求があるか否かを検出するアクセス要求検出ル−チ
ン80(アクセス要求検出手段302)を設けておく。
これにより、アプリケーションによらずネットワークヘ
のアクセスが検出できる。
【0021】さらに、デ−タ転送検出手段301は、ク
ライアントのLAN外へのアクセス要求のうち、そのア
クセス要求に伴うデ−タ転送処理をキャッシュ装置に行
わせるか否かの判定を行うキャッシュ処理判定用デ−タ
ベ−ス303を備えている。本発明はネットワ−ク間で
の同一デ−タの多重回転送を減少させるためにキャッシ
ュ装置を使用する(詳細は後述する)ものであるため、
ネットワ−ク間で複数回転送される見込みのないデ−タ
については特に対処しないこととする。従って、例え
ば、電子メールのように個人的なもので各クライントで
共有しないデ−タや、非常に内容の更新が頻繁なデータ
ベースの情報などの送受信に関しては、キャッシュ処理
を行ってもネットワ−ク間のデ−タ転送の減少に大きな
効果を得られないため、キャッシュ処理の対象から除く
必要がある。そこで、キャッシュ処理判定用デ−タベ−
ス303として、あらかじめキャッシュ処理を行う必要
があるアプリケーションの情報をデータベース化してお
き、クライアントのLAN外へのアクセス要求を検出し
た場合であっても、この情報を参照して該当しないアプ
リケ−ションであればキャッシュ処理を行わないよう判
定する(キャッシュ処理判定ル−チン81)。ここで
は、ファイルサービス、情報公開用サービス(Worl
d Wide Webなど)、電子掲示板的なサービ
ス、動画像などの配布サービスなどに関するデ−タの転
送を要求するアプリケーションをデータベースに登録し
た。従って、デ−タ転送検出手段301で最終的に検出
されるのは、これらの登録されたサ−ビスに関するLA
N外へのデ−タ転送要求のみとなる。
【0022】以下、上記構成における実際のデ−タ転送
について説明する。先ず、LAN間でのクライアントと
サ−バとのデ−タ転送の例として、LAN3側のクライ
アント300がLAN5側のサーバ50上にあるデータ
51aの転送をLAN3側のクライアントとしてはじめ
ての要求する場合について説明する。図3は、クライア
ントにおけるLAN外へのアクセス要求にともなう処理
を示すフロ−チャ−トである。ここで、サ−バ50内の
デ−タ51a,デ−タ51bのデ−タ転送を要求するア
プリケ−ションは、それぞれ、キャッシュ処理判定用デ
−タベ−ス303,313内においてキャッシュ処理を
行うアプリケ−ションとして登録されているものとす
る。
【0023】先ず、クライアント300がサーバ50上
のデータ51aの転送を要求するアプリケ−ションを実
行すると、アクセス要求検出手段302において上述の
通りLAN外へのアクセス要求が検出され(ステップ4
00)、さらにキャッシュ処理判定用デ−タベ−ス30
3内にこのデ−タを要求するアプリケ−ションが登録さ
れているため、キャッシュ処理が必要であると判定され
る(ステップ410,Yes)。続いて、デ−タ転送検
出手段301において、検出したLAN外へのデ−タ転
送要求内容をキャッシュ装置4へ転送する(ステップ4
30)。具体的には、サーバ50上にあるデータ51a
の転送要求をキャッシュ装置4へ転送する。キャッシュ
装置4へデ−タ転送要求内容が一旦転送されると、対応
するサ−バとの通信等実際のデ−タ転送処理はキャッシ
ュ装置4が行う(ステップ431)ので、クライアント
300はキャッシュ装置4から転送されるデ−タ転送要
求に対応するデ−タを受けとり(ステップ432)、処
理を終了する(ステップ440)。
【0024】ここで、クライアント300のLAN外へ
のアクセス要求が、例えば、LAN5内のクライアント
500へのメ−ルの送信であった場合は、アクセス要求
検出手段302において一旦LAN外へのアクセス要求
として検出されるが(ステップ400)、キャッシュ処
理判定用デ−タベ−ス内303にメ−ル送信用のアプリ
ケ−ションが登録されていないので、キャッシュ処理の
必要性がないと判定され(ステップ410,No)、通
常のネットワ−ク処理と同様、クライアント300とL
AN5との間で直接デ−タ転送処理が行われ(ステップ
420)、処理を終了する(ステップ440)。この場
合、キャッシュ装置4とは無関係に処理が行われる。
【0025】次に、クライアント300からデ−タ転送
要求内容を転送されたキャッシュ装置4の動作につい
て、図4に示すフロ−チャ−トに沿って説明する。先
ず、キャッシュ装置4は、クライアント300からのL
AN外へのデ−タ転送要求を検出すると(ステップ60
0)、この時要求情報と同時に提供されるアクセスに必
要な情報、例えば、デ−タ要求先のサ−バと必要なデー
タの識別名称等の情報から、まず該当データがキャッシ
ュメモリ4aに予め記憶されているか否かを判定する
(ステップ610)。この場合は、LAN3側のクライ
アントとして初めてのサ−バ50上のデ−タ51aのデ
−タ転送要求なので、キャッシュメモリ4aには該当デ
−タは記憶されていない(ステップ610,No)た
め、サ−バ50に対してデ−タ51aの転送を要求し
(ステップ630)、LAN間の低速な通信回線42を
経由してサ−バ50よりデ−タ51aが転送される(ス
テップ631)。キャッシュ装置4は、サ−バ50より
デ−タ51aを受信すると(ステップ632)、そのデ
−タをキャッシュメモリ4aへ記憶するとともに、クラ
イアント300へ転送する(ステップ633)。キャッ
シュメモリ4aへデ−タを記憶する際には、デ−タを要
求したサ−バ50と、そのデ−タの識別名称などの情報
をともに記憶する。
【0026】また、各サ−バ30,50は、その内部に
日時管理手段32,52を有し、デ−タを作成若しくは
更新した最新の日時をデ−タとともに格納しており、外
部へデ−タを転送する際はこの最新更新日時も同時に転
送する。従って、キャッシュ装置4はサ−バ50から転
送された最新更新日時もデ−タと同時に記憶する。キャ
ッシュ装置4は、サ−バ50より転送されたデ−タ51
aをキャッシュメモリ4aに記憶し、クライアント30
0へのデ−タ転送(ステップ633)を終了すると、処
理を終了する(ステップ650)。
【0027】このデ−タ転送に続いて、LAN3側のク
ライアント310が、LAN5側のサーバ50上にある
デ−タ51aの転送を要求する場合について説明する。
先ず、クライアント310がサーバ50上のデ−タ51
aの転送を要求するアプリケ−ションを実行すると、ア
クセス要求検出手段312においてLAN外へのアクセ
ス要求が検出され(ステップ400)、さらにキャッシ
ュ処理判定用デ−タベ−ス313内にこのデ−タを要求
するアプリケ−ションが登録されているため、キャッシ
ュ処理が必要であると判定される(ステップ410,Y
es)。続いて、デ−タ転送検出手段311において、
検出したLAN外へのデ−タ転送要求内容をキャッシュ
装置4へ転送する(ステップ430)。具体的には、サ
ーバ50上にあるデ−タ51aの転送要求をキャッシュ
装置4へ転送する。キャッシュ装置4へデ−タ転送要求
内容が一旦転送されると、対応するのサ−バとの通信等
実際のデ−タ転送処理はキャッシュ装置4が行う(ステ
ップ431)ので、クライアント310はキャッシュ装
置4から転送されるデ−タ転送要求に対応するデ−タを
受けとり(ステップ432)、処理を終了する(ステッ
プ440)。
【0028】一方、クライアント310からデ−タ転送
要求内容を転送されたキャッシュ装置4は、クライアン
ト310からのLAN外へのデ−タ転送要求を検出する
と(ステップ600)、この時のデ−タ転送要求情報か
ら、該当データがキャッシュメモリ4aに予め記憶され
ているか否かを判定する(ステップ610)。この場合
は、先にクライアント300から同一デ−タを要求した
際、該当デ−タがキャッシュメモリ4aに記憶されてい
るので(ステップ610,Yes)、そのデ−タが最新
のものであるか否かを判定する(ステップ620)。こ
の最新性の判定は、キャッシュ装置4からサ−バ50
へ、サ−バ50上の現在のデ−タのうち該当デ−タに対
応するデ−タ51aの更新日時の転送を要求し、キャッ
シュメモリ4aの該当デ−タ51aの最新更新日時と比
較することにより行う。キャッシュメモリ4aのデ−タ
が最新であった場合は(ステップ620,Yes)、キ
ャッシュメモリ4aに記憶されているデ−タをクライア
ント310へ転送し(ステップ640)、処理を終了す
る(ステップ650)。クライアント310は、キャッ
シュ装置4より要求デ−タを受信し(ステップ43
2)、処理を終了する(ステップ440)。
【0029】このとき、デ−タ51aはLAN5側から
転送するのでなく、キャッシュメモリ4aに記憶されて
いるデ−タ51aを転送することにより、再び同じデ−
タ51aがLAN3とLAN5間で転送されることがな
くなり、LAN3とLAN5間での不要な通信を減らす
ことができる。これ以後、サ−バ50上の同一デ−タ5
1aについては、サ−バ50においてデ−タ51aが更
新されない限り、LAN3側のいずれのクライアントか
らの要求に対しても同様にキャッシュメモリ4aのデ−
タを転送することができる。またこの場合、初めてデー
タ51aの転送を要求したクライアント300へは、通
信容量の小さい通信回線42を介してデ−タが転送され
るので、最大1.5Mbpsの帯域でしかデータ転送が
行われない。しかし、それ以降のクライアントに対して
は、通信容量の大きな通信回線41を介してデータ転送
が行われるので、最大100Mbpsの帯域でデータ転
送が行える。この結果、連続的に広い帯域を必要とする
ような動画再生などが行えるようになる。
【0030】上記LAN間での同一デ−タの多重回転送
を軽減するためには、同一デ−タの転送がある程度短い
期間内に要求される必要がある。これは、通常キャッシ
ュ装置においては、キャッシュメモリがデ−タで満たさ
れると、キャッシュメモリ内への記憶順序が古いデ−タ
から削除するか、または、アクセス頻度の低いデ−タか
ら削除するのが一般的であり、また、各サ−バ内のデ−
タは、必要に応じて随時更新されるため、時間の経過と
ともにキャッシュメモリ内のデ−タが最新のデ−タでは
なくなり、場合によっては削除される可能性が高くなる
からである。従って、上記説明において、クライアント
300のデ−タ51aの転送要求時から相当の時間が経
過した後、クライアント310が同一デ−タを要求した
場合は、キャッシュメモリ4aに該当デ−タが存在しな
い場合(ステップ610,No)や、存在しても最新で
ない場合(ステップ620,No)がある。このような
場合、キャッシュ装置4は、サ−バ50に対してデ−タ
51aの転送を改めて要求し(ステップ630)、LA
N間の低速な通信回線42を経由してサ−バ50よりデ
−タ51aが転送される(ステップ630)こととな
り、LAN間の同一デ−タの多重回転送の軽減が効率的
に図れない。そこで、キャッシュメモリ内の各デ−タ
を、適宜最新デ−タに置き換えれば、さらに効率良く多
重回転送の軽減を図ることができる。
【0031】通常LAN内の各クライアントが稼働して
いる時間帯はほぼ一致する。例えば、企業内など構築さ
れているLANの場合、昼間の通信量が多く夜間は少な
く、また一般家庭向けではその逆の傾向になる。そこ
で、キャッシュシステム内に、ネットワ−ク外との通信
量を常に監視し、通信量少量時をキャッシュ装置に通知
する通信管理手段を設け、この通知に従ってキャッシュ
装置のキャッシュメモリ内の各データについて、サ−バ
上の対応するデ−タと最新更新日時を比較し、最新のデ
−タで置き換える。これにより、その後の通信量増加時
にキャッシュ装置上にあるデータの利用効率が向上し、
ネットワーク間の通信量を軽減できる。図1において
は、通信管理手段4b,6bはキャッシュ装置4,6内
に設けているが、ネットワーク用キャッシュシステム3
a,5a内に設置されていればよい。また、通信管理手
段における通信量少量時の通知は、他のネットワ−クと
の通信量を管理し、統計上ある特定の時間を通信量少量
時として通知するか、または、ある程度通信量が低下し
た時に逐次通知してもよい。
【0032】上記ネットワ−ク用キャッシュシステム及
びデ−タ転送方法によれば、LAN間での同じデータの
多重回転送を低減することができ、広域ネットワ−クの
通信効率を向上させることができる。また、LAN間が
低速な通信回線で接続されている場合、LAN外への初
めてのデータ転送要求に対するデ−タ転送は低速な帯域
で行われることになるが、それ以降のクライアントに対
しては、高速な通信回線での帯域でデータ転送を行うこ
とができる。この結果、連続的に広い帯域を必要とする
ようなアプリケーション例えば動画再生などが行えるよ
うになる。さらに、データを供給するサーバ側に着目す
ると、同じデータを転送する機会が減少するのでサーバ
の負荷を低減できるという効果もある。また、アプリケ
−ションにおいて転送を要求するデ−タの種類によっ
て、キャッシュ装置へ記憶する必要性を判断するので、
ネットワ−ク間における同一デ−タの多重回転送の低減
をより効率的に図ることができる。
【0033】さらに、サ−バに格納されるデ−タ及びこ
れを転送して記憶されるキャッシュ装置内のデ−タは、
最新更新日時とともに格納・記憶されるため、キャッシ
ュ装置内のデ−タが最新でない場合は、改めてサ−バへ
デ−タ転送を要求するため、同一デ−タの多重回転送の
低減を図るとともに、デ−タの最新性や信頼性を保障す
ることができる。また、他のネットワ−クとの通信量を
管理し、通信量の少量時にキャッシュ装置上にある各デ
ータをサ−バ上の該当する最新デ−タで置き換えるの
で、その後の通信量増加時にキャッシュ装置上のデータ
の利用効率が向上し、通信の集中を回避することができ
る。また、上記構成においてクライアントは、デ−タ転
送検出手段を設けて、これによりキャッシュ処理を行う
と判定されたアプリケ−ションについてはそのデ−タ転
送要求情報をキャッシュメモリへ転送し、キャッシュメ
モリから転送されるデ−タを受信すればよいので、アプ
リケーションは従来のものをそのまま使用しながらLA
N間の同一デ−タの多重回転送を軽減することができ、
アプリケ−ション自体を変更したり、新たなアプリケ−
ションを購入することによるコスト負担が生じない。
【0034】次に、本発明の他の実施の形態について図
5を参照して説明する。図においては、一つのLAN内
についてのみの構成を示しており、ハブという機器を用
いてツリー構造で多数のクライアントが接続されている
構成を示している。このような構成では、図1のように
1つのLANについて1つのキャッシュ装置を配置する
と、キャッシュ装置にかかる負荷が非常に高くなるの
で、適当な単位ごと(1点鎖線の単位)にキャッシュ装
置及びサ−バを設置し、ネットワ−ク用キャッシュシス
テムを含むネットワ−ク900,910,920を構成
する。例えば、複数の部署からなる企業において、各部
署についてネットワ−ク900,910,920を構成
し、これらを接続してLANを構築している場合、部署
ごとに取り扱うデータの種類が異なるので、部署ごとに
キャッシュ装置を設置すればキャッシュメモリに記憶さ
れている情報の再利用率が向上する。
【0035】この構成におけるデ−タ転送は、例えば、
ネットワ−ク900,910間のクライアントとサ−バ
とのデ−タ転送処理は、図1におけるLAN3とLAN
5とのデ−タ転送処理と同様である。ただし、ここで
は、ネットワ−ク900,910とも同一LAN内の構
成であるため、両ネットワ−ク間は高速な通信回線41
で接続されている。ネットワ−ク900内のクライアン
ト905が、ネットワ−ク910内のサ−バ913への
デ−タ転送要求を行った場合、サ−バ913より転送さ
れたデ−タはキャッシュ装置904へ記憶されるととも
にクライアント905へ転送される。その後、ネットワ
−ク900内の各クライアントがサ−バ913内の同一
デ−タを必要とする場合は、キャッシュ装置904内の
該当デ−タが最新である限りキャッシュ装置904から
デ−タを転送することができ、LAN内における通信量
を減少させることができる。
【0036】また、クライアント905が図示しないL
AN外のサ−バへデ−タ転送を要求した場合、先ずクラ
イアント905内の図示しないデ−タ転送検出手段がキ
ャッシュ装置904へそのデ−タ転送要求情報を転送
し、デ−タ転送要求情報を受けたキャッシュ装置904
は、内部に該当デ−タがない場合は、さらに、上層のキ
ャッシュ装置932へ同じデ−タ転送要求情報を転送
し、これを受けたキャッシュ装置932は内部に該当デ
−タが存在するか否かを判定する。デ−タが存在しない
場合は、キャッシュ装置932がLAN外の該当サ−バ
へデ−タ転送を要求し、転送されたデ−タをキャッシュ
装置932内に記憶するとともにネットワ−ク900へ
転送する。ネットワ−ク900内では、転送されたデ−
タをキャッシュ装置904内へ記憶するとともにクライ
アント905へ転送する。
【0037】その後、ネットワ−ク900内の各クライ
アントからの同一デ−タの転送要求に対しては、キャッ
シュ装置904内の該当デ−タが最新であればそのデ−
タを転送することができるので、LAN間の同一デ−タ
の多重回転送を低減することができる。また、ネットワ
−ク910内の各クライアントが同一デ−タの転送を要
求する場合は、上層のキャッシュ装置932内の該当デ
−タが最新であればそのデ−タを転送することができる
ので、LAN間の同一デ−タの多重回転送を低減するこ
とができる。また図示したようなツリー構造の接続の場
合、上の階層(図では左方向)にいくほど通信線数が絞
られ、ボトルネック現象のため通信量が増加するが、上
記の通り、各階層ごとにキャッシュ装置を配置すること
で、ボトルネックによる通信量の増大を防止できる。
【0038】上記各実施の形態においては、ネットワ−
ク用キャッシュシステムを含むネットワ−ク外へのクラ
イアントのデ−タ転送要求についてのみキャッシュ処理
を行っているが、ネットワーク用キャッシュシステム内
部におけるクライアントとサーバ間のデ−タ転送につい
てもキャッシュ処理を行ってもよい。この場合は、デ−
タ転送検出手段における検出を、ネットワーク用キャッ
シュシステム内へのアクセス要求をも検出するよう変更
する必要がある。これによりネットワーク用キャッシュ
システム内でのサ−バのデ−タ供給について、サ−バの
負荷を軽減することができる。
【0039】
【発明の効果】本発明のネットワ−ク用キャッシュシス
テムを含むネットワ−クを複数接続した広域ネットワ−
クにおいては、クライアントのデ−タ転送要求によるネ
ットワ−ク間のデ−タ転送の際、要求側のネットワ−ク
内のキャッシュ装置にデ−タを記憶させ、以後同一デ−
タの転送要求に対してはキャッシュ装置からデ−タを転
送することにより、ネットワ−ク間における同一デ−タ
の多重回転送を低減することができるので、広域ネット
ワ−クにおける通信量を低減させ、通信効率を向上させ
ることができる。従って、ネットワ−ク間が低速な通信
回線によって接続されている場合でも、2度目以降のデ
−タ転送要求であれば、この低速な通信回線を介すこと
なく、ネットワ−ク内の比較的高速な通信によりデ−タ
を受信することができるため、連続的に広い帯域を必要
とするアプリケーションの実行が可能となる。また、デ
ータを供給するサーバ側に着目すると、同一データを転
送する機会が減少するため負荷を低減できるという効果
がある。また、アプリケ−ションにおいて転送を要求す
るデ−タの種類によって、キャッシュ装置へ記憶する必
要性を判断するので、ネットワ−ク間における同一デ−
タの多重回転送の低減をより効率的に図ることができ
る。
【0040】さらに、サ−バに格納されるデ−タ及びこ
れを転送して記憶されるキャッシュ装置内のデ−タは、
最新更新日時とともに格納・記憶されるため、キャッシ
ュ装置内のデ−タが最新でない場合は改めてサ−バへデ
−タ転送を要求するため、同一デ−タの多重回転送の低
減を図るとともに、デ−タの最新性や信頼性を保障する
ことができる。また、他のネットワ−クとの通信量を管
理し、通信量少量時にキャッシュ装置上にある各データ
をサ−バ上の該当する最新デ−タで置き換えるので、そ
の後の通信量増加時にキャッシュ装置上のデータの利用
効率が向上し、通信の集中を回避することができる。ま
た、アプリケーションは従来のものを使用しながら同一
デ−タの多重回転送を軽減することができ、アプリケ−
ション自体を変更したり、新たなアプリケ−ションを購
入することによるコスト負担が生じない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のネットワ−ク用キャッシュシステム
の広域ネットワ−ク内への適用例を示す構成説明図であ
る。
【図2】 クライアント内におけるネットワークへのア
クセス処理ルーチンを説明するための模式図である。
【図3】 クライアントにおけるデ−タ転送要求に伴う
処理を説明するためのフロ−チャ−トである。
【図4】 クライアントよりデ−タ転送要求を受けたキ
ャッシュ装置における処理を説明するためフロ−チャ−
トである。
【図5】 本発明のネットワ−ク用キャッシュシステム
の広域ネットワ−ク内への他の適用例を示す構成説明図
である。
【図6】 従来の広域ネットワークの構成説明図であ
る。
【符号の説明】
3,5…LAN、 3a,5a…ネットワ−ク用キャッ
シュシステム、 4,6…キャッシュ装置、 4a,6
a…キャッシュメモリ、 4b,6b…通信管理手段、
30,50…サ−バ、 31,51…デ−タメモリ、
32,52…日時管理手段、 300,310,50
0,510…クライアント、 301,311,50
1,511…デ−タ転送検出手段、 302,312,
502,512…アクセス要求検出手段、 303,3
13,503,513…キャッシュ処理判定用デ−タベ
−ス、 40…ゲ−トウェイ、 41,42…通信回線

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】サーバ(データの提供側コンピュータ)及
    びクライアント(データの要求側コンピュータ)及びキ
    ャッシュ装置を有するネットワ−クを複数接続した広域
    ネットワ−クにおけるデ−タ転送方法であって、 デ−タ転送要求によるネットワ−ク間のデ−タ転送の
    際、デ−タ要求側のネットワ−ク内のキャッシュ装置に
    前記デ−タを一旦記憶しておき、 前記デ−タを記憶したキャッシュ装置を含むネットワ−
    ク内の各クライアントが、ネットワ−ク外へのデ−タ転
    送要求を行った場合、そのデ−タが前記キャッシュ装置
    に記憶されたデ−タと同一のデ−タの転送を要求するも
    のである場合は、前記キャッシュ装置に記憶されたデ−
    タをクライアントへ転送する、ことを特徴とするデ−タ
    転送方法。
  2. 【請求項2】複数のネットワ−クを接続し、ネットワ−
    ク間で相互にデ−タ転送を行う広域ネットワ−クにおい
    て、前記各ネットワ−ク内に設けられた、サーバ(デー
    タの提供側コンピュータ)及びクライアント(データの
    要求側コンピュータ)及びキャッシュ装置を具備するキ
    ャッシュシステムであって、 前記クライアントは、自クライアントのネットワ−ク外
    へのデ−タ転送要求を検出し、そのデ−タ転送要求情報
    をネットワ−ク内のキャッシュ装置へ転送するデ−タ転
    送検出手段を有し、 前記デ−タ転送要求情報を受けたキャッシュ装置は、前
    記デ−タ転送要求されているデ−タがキャッシュ装置内
    に記憶されている場合はそのデ−タをクライアントへ転
    送し、記憶されていない場合はネットワ−ク外のデ−タ
    転送要求先へデ−タを要求し、そのデ−タをクライアン
    トへ転送するとともにキャッシュ装置内へ記憶する、こ
    とを特徴とするネットワ−ク用キャッシュシステム。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載のネットワ−ク用キャッ
    シュシステムにおいて、 前記データ転送検出手段は、 自クライアントのネットワ−ク外へのデ−タ転送要求に
    おいて要求するデータの種類によって、そのデ−タを一
    旦キャッシュ装置に記憶する必要があるか否かを判定す
    るデータベースを有し、 前記クライアントのネットワ−ク外へのデ−タ転送要求
    を検出した場合、前記キャッシュ装置に記憶する必要が
    あると判定した場合のみ、ネットワ−ク内のキャッシュ
    装置へデ−タ転送要求情報を転送する、ことを特徴とす
    るネットワ−ク用キャッシュシステム。
  4. 【請求項4】 請求項2または請求項3に記載のネット
    ワ−ク用キャッシュシステムにおいて、 前記サ−バは、日付及び時間を常に管理する日時管理手
    段を有し、サ−バ内に格納するデ−タを作成もしくは更
    新した最新更新日時をともに格納するとともに、外部へ
    のデ−タ転送の際に最新更新日時を同時に転送し、 前記キャッシュ装置は、ネットワ−ク内のクライアント
    よりデ−タ転送要求されているデ−タと同一のデ−タが
    キャッシュ装置内に存在する場合、そのデ−タを要求し
    たサ−バ内の該当デ−タの最新更新日時と、キャッシュ
    装置内に記憶されているデ−タの最新更新日時とを比較
    して、キャッシュ装置内に記憶されているデ−タが最新
    であればそのデータをクライアントに転送し、そうでな
    ければ改めてサーバへデータ転送を要求し、転送された
    最新のデータでキャッシュ装置内のデ−タを置き換える
    とともにクライアントへ転送する、ことを特徴としたネ
    ットワ−ク用キャッシュシステム。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載のネットワ−ク用キャッ
    シュシステムにおいて、 他のネットワ−クとの通信量を管理し、通信量少量時を
    キャッシュ装置へ通知する通信管理手段を設け、 前記通知を受けたキャッシュ装置は、キャッシュ装置内
    に記憶されている各データについてその最新更新日時
    と、サ−バ上の対応するデ−タの最新更新日時とを比較
    し、キャッシュ装置内のデ−タが最新でない場合はその
    デ−タの転送を改めてサ−バへ要求し、転送された最新
    のデ−タでキャッシュ装置内のデ−タを置き換える、こ
    とを特徴としたネットワ−ク用キャッシュシステム。
JP9000949A 1997-01-07 1997-01-07 ネットワ−ク用キャッシュシステム及びデ−タ転送方法 Pending JPH10198623A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9000949A JPH10198623A (ja) 1997-01-07 1997-01-07 ネットワ−ク用キャッシュシステム及びデ−タ転送方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9000949A JPH10198623A (ja) 1997-01-07 1997-01-07 ネットワ−ク用キャッシュシステム及びデ−タ転送方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10198623A true JPH10198623A (ja) 1998-07-31

Family

ID=11487935

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9000949A Pending JPH10198623A (ja) 1997-01-07 1997-01-07 ネットワ−ク用キャッシュシステム及びデ−タ転送方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10198623A (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001033783A1 (fr) * 1999-10-28 2001-05-10 V-Sync Co., Ltd. Systeme de transmission d'informations
WO2003061157A1 (fr) * 2001-12-27 2003-07-24 Yozan Inc. Systeme servant a fournir un contenu numerique
KR100394189B1 (ko) * 2000-08-23 2003-08-09 주식회사 아라기술 지역망을 이용한 웹 콘텐츠 서비스 방법
KR100430561B1 (ko) * 2000-12-27 2004-05-10 주식회사 케이티 엑티브 네트워크 환경에서 웹 서버와 웹 캐쉬 서버간데이터 일치성 유지 방법
US6772193B1 (en) 1999-04-09 2004-08-03 Hitachi, Ltd. Method for continuing data transfer to network cache from server without transferring said data to user terminal irrespective of user interruption of the data transferring request
US7032004B2 (en) 1999-05-25 2006-04-18 Fujitsu Limited Communication traffic control system on LAN, communication traffic control method and recording medium storing communication traffic control program
KR100647419B1 (ko) * 1999-12-13 2006-11-17 주식회사 케이티 데이터 통신을 위한 예측적인 데이터 캐쉬 방법
JP2011175589A (ja) * 2010-02-25 2011-09-08 Ricoh Co Ltd 機器管理システム、管理対象機器、情報提供方法、情報提供プログラム、及びそのプログラムを記録した記録媒体

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6772193B1 (en) 1999-04-09 2004-08-03 Hitachi, Ltd. Method for continuing data transfer to network cache from server without transferring said data to user terminal irrespective of user interruption of the data transferring request
US7032004B2 (en) 1999-05-25 2006-04-18 Fujitsu Limited Communication traffic control system on LAN, communication traffic control method and recording medium storing communication traffic control program
WO2001033783A1 (fr) * 1999-10-28 2001-05-10 V-Sync Co., Ltd. Systeme de transmission d'informations
KR100647419B1 (ko) * 1999-12-13 2006-11-17 주식회사 케이티 데이터 통신을 위한 예측적인 데이터 캐쉬 방법
KR100394189B1 (ko) * 2000-08-23 2003-08-09 주식회사 아라기술 지역망을 이용한 웹 콘텐츠 서비스 방법
KR100430561B1 (ko) * 2000-12-27 2004-05-10 주식회사 케이티 엑티브 네트워크 환경에서 웹 서버와 웹 캐쉬 서버간데이터 일치성 유지 방법
WO2003061157A1 (fr) * 2001-12-27 2003-07-24 Yozan Inc. Systeme servant a fournir un contenu numerique
JP2011175589A (ja) * 2010-02-25 2011-09-08 Ricoh Co Ltd 機器管理システム、管理対象機器、情報提供方法、情報提供プログラム、及びそのプログラムを記録した記録媒体
US8705094B2 (en) 2010-02-25 2014-04-22 Ricoh Company, Ltd. Device management system, managed device, information providing method, and storage medium

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11374885B2 (en) Dynamic subscription and message routing on a topic between publishing nodes and subscribing nodes
US8914429B2 (en) Method for creating global distributed namespace
US6253234B1 (en) Shared web page caching at browsers for an intranet
US7313625B2 (en) Dynamic configuration of network devices to enable data transfers
US6799248B2 (en) Cache management system for a network data node having a cache memory manager for selectively using different cache management methods
US7516240B2 (en) Managing a content distribution system using virtual content-distribution trees
US7228384B2 (en) Cache storage system that enables exclusion of locking of an area to be accessed
US20050193128A1 (en) Apparatus, system, and method for data access management
US7860948B2 (en) Hierarchical caching in telecommunication networks
US7003556B2 (en) Storage system and a method for unilaterally administering data exchange with the storage system
JP2002512411A (ja) アクセス制御方法および装置
CN101194250A (zh) 用于关闭rdma连接的方法和系统
US20030236885A1 (en) Method for data distribution and data distribution system
WO2004072800A2 (en) Dynamic subscription and message routing on a topic between a publishing node and subscribing nodes
US20220286415A1 (en) Dynamic Subscription and Message Routing on a Topic Between Publishing Nodes and Subscribing Nodes
JPH10198623A (ja) ネットワ−ク用キャッシュシステム及びデ−タ転送方法
JP3153129B2 (ja) サーバ選択方式
US20060155819A1 (en) Methods and system for using caches
EP1122924A2 (en) Method and apparatus for providing local path I/O in a distributed file system
JP3560806B2 (ja) サーバクライアント型のデータベースシステムおよびデータベースシステムのリモートデータベースアクセス方法
JP4202534B2 (ja) Webデータのキャッシュ更新方法およびキャッシュ更新システム
JP2001331398A (ja) サーバ管理システム
KR100416691B1 (ko) 대용량 데이터통신 관리 서버 시스템 및 그를 이용한 방법
JPH09247149A (ja) ネットワーク管理システム

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050309

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050329

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050530

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050927

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20060214