JPH10198263A - 仮想現実空間を製作し表示する装置および仮想現実感による教育ソフトウェア - Google Patents

仮想現実空間を製作し表示する装置および仮想現実感による教育ソフトウェア

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JPH10198263A
JPH10198263A JP9000598A JP59897A JPH10198263A JP H10198263 A JPH10198263 A JP H10198263A JP 9000598 A JP9000598 A JP 9000598A JP 59897 A JP59897 A JP 59897A JP H10198263 A JPH10198263 A JP H10198263A
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丸井智敬
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 教師と研究者とデザイナーとVRエンジニア
の4者が協力して製作する仮想現実体験による教育ソフ
ト作成には多くの課題があるが、本案はデザイナーのC
Gグラフィック作成作業の非効率性に注目し改善を研究
した。また仮想現実体験による教育ソフトについてはそ
の具体的仕様が未完成であるのでこれを研究した。 【解決手段】 特に科学教育において有効である自然被
写体の顕微鏡画像をデジタル化して教育ソフトの仮想空
間の境界面に張りつける(ペーストする)。そのことで
CGグラフィック作成作業が効率化された。また種々の
科学基礎教育ノウハウにもとづいて上記仮想空間の境界
面に部分仮想空間へのワープスイッチを配備した教育ソ
フトを提供し、仮想現実体験による教育効果を向上させ
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】教育(エデュケーション)と
楽しみ(エンタティメント)の融合であるエデュテイメ
ント、すなわち楽しみながら学ぶためのソフトウェア技
術に関する。特に仮想現実感(バーチャルリアリティ:
VR)技術を用いた視覚効果で、高度な教育内容もわか
りやすく、かつ楽しく学びうるCAI(コンピュータ支
援教育)ソフトウェアと、そのローコストな製作装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】平成8年12月25日付け読売新聞科学
面にエデュテイメント、すなわち教育(エデュケーショ
ン)と楽しみ(エンタティメント)の融合の造語につい
ての記載がある。これによれば、教育にもエンタティメ
ントが求められる時代である、科学は面白いものであり
教育も楽しみながら学ばせる、というマインドが教育関
係者に必要であろう、という意見が述べられている。
【0003】しかしながら、「どうすれば科学は面白い
と生徒に理解させうるのか」、あるいは「どうすれば楽
しみながら教えることができるのか」、については漠然
とした答えしかない。
【0004】一方、コンピュータハードとソフトウェア
技術の進歩から仮想現実感(バーチャルリアリティ:V
R)技術が実用化されている。このVR技術は通常の生
活空間ではない空間、たとえば行ったことのない外国、
宇宙空間、地球外惑星に仮想的にいるような視覚、聴
覚、触覚感覚を人工的に与えることで従来にない感覚を
得ることができる技術である。
【0005】工業的には、現場マシンの遠隔操作技術、
職業能力開発としてはシミュレーションによる技能取
得、さらにショービジネスとしてはテーマパークのアト
ラクションや新型「体感」映画などへ利用することが公
知である。
【0006】前記のエデュテイメントのニーズである
「楽しみながら学ぶ」ことを実現するものとしてもVR
は注目されている。たとえば、特開平8−190518
記載の電子コミュニティシステムでは、仮想的な人物群
のいる仮想コミュニティを計算機の中に作り、視覚障害
者のコミュニケーションの便宜をはかる。すなわち自由
な仮想空間で、障害者が一種の楽しみを感じる。これに
よってこれまで困難であった障害者の教育訓練を可能に
しようという発想である。
【0007】さらに一方、前記平成8年12月25日付
け読売新聞科学面記事の「教育にもエンタティメントが
求められる時代である」、という記載の根底には「科学
技術がわかりにくい」という別の問題がある。これは高
度に専門化された技術開発の「現場」と、技術開発に必
要な基礎的な教育を施すはずの教育「現場」が分離して
しまったことが大きな原因である。
【0008】昔は技術開発の「現場」にいる技術者、研
究者が基礎教育を行う教師となって教育「現場」に赴く
ことができたが、近年はきわめてむずかしい。
【0009】そのため前記のVR技術をふくむコンピュ
ータ技術により「仮想教師」がコンピュータ画面上で高
度に専門化された技術開発の「現場」に直結した技術開
発の基礎教育ができないか、という期待感がある。コン
ピュータによる仮想「理想教師」のマスプロ教育への期
待である。
【0010】こういったコンピュータ支援教育(CA
I:Computer AidedInstructi
on)の開発形態を模式的に図3に図示した。図中にあ
るように、教育現場のノウハウを持った教師等と、技術
開発現場のノウハウをもった研究者等と、コンピュータ
表示のデザインノウハウをもったデザイナーと、VRな
どコンピュータソフトとハードの技術をもったVRエン
ジニアの4者が協力しなければ、仮想「理想教師」はで
きないであろう。
【0011】すなわち教育現場のノウハウを持った教師
と技術開発現場のノウハウをもった研究者が「なにをど
のように教えるべきか」を議論し、教育テーマと内容を
確定する。それを受けたデザイナーが、そのテーマと内
容を吟味してそのイメージを具象化抽象化した画像をク
リエイトする。VRエンジニアはその画像を教育テーマ
と内容にふさわしく、かつエンターテイメントとしても
楽しめる仮想空間を作り上げる。といった具合である。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】本案は上記の創造的作
業を支援する技術を提供することを目的として発明され
たものである。ここで、さらにコンピュータ表示技術で
あるCG(Computer Graphics)の問
題について記す。
【0013】教育機器について、高度化複雑化した近年
の技術に対応するものがなかなか得られない。分子構造
教育についても特開平8−22244記載の「分子の三
次元構造模型」のように三次元での構造理解が必要な時
代である。
【0014】三次元での構造理解についても質のよいV
Rソフトが作成できれば有効であることは言うまでもな
い。しかし質のよいVRのためには、ハイコストなCG
画像の作成が必須である。
【0015】CG画像はユニバーサル映画ジュラシック
パークの恐竜やディズニー映画トイストーリーにでてく
る人物をみれば明らかなように、極めて美的で大きな視
覚的インパクトが得られるものである。ただしそれがコ
ストをかけ洗練されたものである必要がある。
【0016】映画ビジネスように巨額の投資が可能なケ
ースなら、すばらしいCG画像が作成できるのだが、教
育(CAI)のためにこれが可能とはいいがたい。ジュ
ラシックパークの恐竜の表皮テキスチャ(感触)を作成
するだけでも数十人のデザイナーとVRエンジニアが何
週間も時間を費やしているのである。ディズニー映画ト
イストーリーでも高度な人材による長時間のソフト開
発、データ処理作業を要した。それらと同等のコストを
教育(CAI)のために出費できるであろうか。
【0017】本案はこういったCG画像作成コストの削
減についても有効な技術を提供するものである。
【0018】
【課題を解決するための手段】図1が本案の仮想現実空
間を製作し表示する装置の例である。本案装置をなす第
1の要素は、被写体を拡大する光学系等被写体近接部2
と信号処理部2’とからなる画像拡大手段を有するデジ
タル顕微鏡装置1である。
【0019】画像拡大手段はレーザ顕微鏡を含む光学顕
微鏡、電子顕微鏡、走査型トンネル面顕微鏡(ST
M)、原子間力顕微鏡(AFM)でもよい。これらで撮
影された拡大画像は公知のデジタル技術にいるデジタル
化手段3によってデジタル映像データとなしうる。
【0020】そのデジタル画像データは出力手段4で通
信のためのモデム(変調復調装置)6に出力される。も
ちろん、フロッピディスク、ハードディスク、フラッシ
ュメモリーカードなどのような記憶媒体に出力してもよ
い。
【0021】本案装置の第2の要素は、こういったデジ
タル拡大画像のデータを入力する画像データ入力手段7
をもつコンピュータ装置12である。このコンピュータ
装置は、仮想現実空間の表示手段(ディスプレイ、モニ
ター)11と、表示機能(表示用ソフトウェア)10お
よび境界面にデジタル画像データを張り付ける画像デー
タ張り付け機能9とからなる仮想現実空間の構成手段8
をもつ。
【0022】デジタル顕微鏡装置1とコンピュータ装置
12とはモデム(変調復調装置)6を介してデータ転送
のための通信手段5で接続されている。この通信手段は
RS232C、SCSIなどの公知の電気信号通信、i
rDAなどの赤外線通信等の公知の通信技術規格に準拠
したものをもちればよい。
【0023】また、いうまでもなくインターネットによ
って遠隔地域にある顕微鏡で撮影した画像の取り込み
も、デジタル顕微鏡装置とコンピュータ装置がともに個
別にインターネットに接続されていれば可能である。
【0024】
【発明の実施の形態】図2は図3と対応しており、図3
はCAIソフト開発の一般論、図2は本案がCAIソフ
ト開発にどのように関わるのかを説明する図である。本
案の装置はコンピュータ表示のデザインノウハウをもっ
たデザイナーを支援するとともに、本案の教育ソフトウ
ェアはVRエンジニアの表現手法(VRソフトウェア)
を提案するものである。
【0025】すなわち図2のデザイナーのCG作成作業
に関して本案は手作業のCG画像作成をデジタル顕微鏡
の画像取り込みで半自動化した。このことでCG画像作
成に費やされる時間が減り、コストが削減される。実際
にはデザイナーの作業は減るばかりではなく、デジタル
顕微鏡をもちいた撮影、デジタル顕微鏡のナマ画像の手
直しなど新たな作業が発生するが、トータルでは作業軽
減される。
【0026】本案の提案するVRエンジニアの表現手法
(VRソフトウェア)は図2のVRエンジニアのVR内
容のところに記載されている「部分空間に境界面で分
割」、「境界面が凸曲面・凹曲面」、「境界面にデジタ
ル拡大画像」、「境界面にワープスイッチ」といったも
のであり、これらを以下に説明する。
【0027】図4が本案のVRソフトウェアにより創作
された仮想現実空間の例である。全仮想空間が複数の部
分空間13に仮想境界14によって分割されている。ま
たそれぞれの部分空間はワープスイッチ15によって他
の部分空間につながっている。図は平面的であるが、実
際は三次元のグラフィックで、視点の変化操作に応じて
画面は適宜変化する。
【0028】境界面14は図4に見るように部分空間の
外面と図5の17の内面と二通りの画像が張り付け(ペ
ースト)される。図5が宇宙空間の画像が内部境界面1
7にペーストされたものである。この例は図4と組み合
わせてわかるように他次元宇宙の教育モデルである。
【0029】すなわち宇宙空間は人間の認識する三次元
部分宇宙空間の他にも、異次元空間が存在する。その異
次元空間への出入り口としてブラックホール、ホワイト
ホールがある。
【0030】図5のグラフィックを見ている操作者がカ
ーソルをブラックホール18の表示位置に移動してクリ
ックすると、その他の部分宇宙空間、異次元宇宙へのト
ラベル仮想体験が楽しめる。ブラックホール18は図4
の全仮想空間の15のワープスイッチに対応している。
【0031】操作者が上記操作でワープ状態にするとコ
ンピュータ装置ではワープ状態画像をモニターに表示す
る。その画像はワープ前後の画像を公知のモーフィング
(自動イメージ変化)技術で連続的に変化する表示とし
てもよいが、図6、図7で説明する本案のデジタル動画
像を利用すればより効果的である。
【0032】図6、図7の「l(小文字エル)」は画像
の境界線である。これら境界線は説明のために挿入した
もので、実際の画像には存在しない。さてデジタル顕微
鏡装置では、拡大対象物を観察している最中の動画像も
公知のデジタルビデオ技術でデジタル記憶できる。
【0033】そこで、好適なのは光学顕微鏡のヘッド2
0に魚眼レンズ19を付加し、任意の対象物を拡大撮影
しながら移動する。この移動は模式的に図7a→図7b
→図7cのようである。
【0034】その移動で撮影された画像がそれぞれ図6
a→図6b→図6cのようである。このような画像を時
間連続でデジタル動画像メモリーとして記憶し、前記の
ワープ状態画像として表示すればよい。もちろん動画像
メモリーは記憶容量の問題があるので、図6a、図6
b、図6cのような時間でのみ静止画像記憶して、その
間は前記のモーフィング(自動イメージ変化)技術で連
続的に変化する表示としてもよい。
【0035】
【実施例】原子モデル教育ソフト実施例(図8〜図1
3)、化学結合教育ソフト実施例(図14、図15)、
光励起教育ソフト実施例(図16〜図19)、受精教育
ソフト実施例(図20)を順次説明する。
【0036】原子のモデルは中心に正電荷をもった核が
あり、その周りを物理的状態の異なる電子が存在する、
というものでその電子状態によって異なった殻、K殻L
殻M殻N殻・・・が仮定されている。
【0037】参考までに殻と電子数の表を図11に示
す。図8は原子モデル教育のための本案ソフトの表示例
である。21の核はワープスイッチをもっており、これ
を操作すると核の内部構造の部分仮想空間表示に変化し
てもよいし、図8のように原子の情報22を表示しても
よい。
【0038】図8で23はK殻、24はL殻、25はM
殻、26はN殻を示す仮想境界表示である。現実はそう
ではないが、各殻の電子は仮想的にこの仮想境界に存在
する、とした仮想空間体験プログラム例を説明する。
【0039】図9に仮想空間体験者の原子内部での位置
28と視野の方向29が示されている。すなわちこの例
の仮想空間では「電子のように微細な物体」の視野での
仮想体験ができる。その視野方向29で見た画像表示が
図10である。
【0040】図10ではK殻L殻M殻は外側の殻画像、
その向こう側にN殻の内側画像27が見えている。この
N殻の内側画像27をよく見るために視野を変更したと
する。すなわち図12の38の位置で視野方向を37と
した。その際の表示が図13である。
【0041】図13ではN殻の各電子軌道4s4p4d
4fの電子についてそれぞれワープスイッチ30、3
1、32、33が表示されている。たとえば33のf軌
道電子のワープスイッチをクリックすると、その電子状
態34が表示される。
【0042】同様に32のd軌道電子のワープスイッチ
をクリックすると、その電子状態35、33’の33の
他のf軌道電子で不対電子のワープスイッチをクリック
すると、その不対電子の状態36が表示される。
【0043】次に「電子のように微細な物体」の視野で
化学結合を学ぶための本案ソフト例を図14、図15で
説明する。図14は塩化ナトリウム(NaCl)分子の
イオン結合、図15は水(H2 O)の共有結合の微細物
体視野仮想体験の例での教育ソフト表示例である。
【0044】図14の39がNa、42がClのそれぞ
れ仮想空間境界である。それら境界面に3s軌道のNa
電子のワープスイッチ40、3p軌道のCl電子ワープ
スイッチ43がある。イオン結合では前者が後者の位置
に移行して結合している、とある。そこで、この例で
は、Na電子41が43にワープするイメージ体験(詳
細省略)を行えるようにソフト設計すれば教育効果がえ
られる。
【0045】図15では、44が水素H、47が酸素O
のそれぞれ仮想空間境界である。44では1s軌道電子
46のワープスイッチ45、47では2p軌道電子49
のワープスイッチ48が表示される。水(H2 O)の共
有結合ではこれら電子が共通軌道を作り結合している、
とある。そこで、この例では、H電子46とO電子49
がそれぞれの4548ワープスイッチで自由に仮想空間
移行するイメージ体験(詳細省略)を行えるようにソフ
ト設計すれば教育効果がえられる。
【0046】光励起教育ソフトの実施例を図16〜図1
9で説明する。ここでは光半導体チタン酸化物TiO2
を例とする。図16に示すように、TiO2 は300ナ
ノメータ程度の紫外線で電子の一部が充満バンドから高
エネルギー導電バンドに励起され種々の反応促進を行
う、と説明されている。
【0047】図17は紫外光を当てる前の酸化チタンを
示す仮想空間表示例で、紫外線照射による状態変化のた
めのワープスイッチ50が表示されている。50を操作
すると表示は図18のような紫外光を当てた後の活性化
酸化チタンを示す仮想空間表示例に変化する。
【0048】この図18は51の仮想境界面にペースト
されたデジタル画像を変化して実現できる。図18は模
式的に示しただけで任意の色、コントラスト、輪郭強調
などの画像変換を行うか、画像自体を別種のものにかえ
ることなどでもっとも視覚教育効果が得られるものを選
定すればよい。
【0049】また活性化酸化チタンから間接的に種々の
フリーラジカル(不対電子対をもった活性分子)が生成
される、とある。図19はこれを教育する例で、活性化
酸化チタンの電子のワープスイッチ50が表示され、こ
れをクリックするとたとえばスーパオキサイドアニオン
ラジカルの仮想画像表示52’が表示される。
【0050】受精教育ソフト実施例を図20で説明す
る。これは精子という機能的に動作する生体物質の視点
で卵子の微細生体物質構造の表示画像を見る仮想視覚体
験ソフトの例である。
【0051】図20では受精失敗精子の仮想体験がa→
b、受精成功精子の仮想体験がa→c→d→eで示され
ている。53が精子の表示、54が卵子の仮想現実空間
の境界面である。
【0052】受精仮想体験者に精子53を操作させ、受
精ワープスイッチ55にいち早く移動させるゲームを行
わす。もしも遅れると図20bのように受精に失敗した
精子の表示53aがあらわれてゲームオーバーとなる。
【0053】一方、受精成功では図20cのように受精
成功精子53bでワープスイッチが操作され画面表示が
図20dのように卵子内面境界面のデジタル画像を表示
した図20dに変わる。
【0054】受精後の精子は携えている雄形質をもった
シングルヘリカルDNAを卵子内部のリボゾーム構造に
ある雌形質シングルヘリカルDNAと合体させるべく機
能を遂行すべく移動する。この状態を図20dをデジタ
ル動画像表示として表現すれば教育効果があるであろ
う。
【0055】図20dの57がDNA合体のためのリボ
ソームサイトを示す表示である。DNAがダブルヘリカ
ルになったのち、RNAとの協調作業でアミノ酸合成が
行われ、ある増殖条件成立下で卵割が起こる。こういっ
た状況変化をDNA合体を示すワープスイッチ58の操
作をきっかけに画面表示すればよい。
【0056】図20eは上記表示の一例で第一次卵割さ
れた受精卵を示す仮想境界面59が表示された仮想現実
画面である。
【0057】
【発明の効果】教師と研究者とデザイナーとVRエンジ
ニアの4者が協力して製作する仮想現実体験による教育
ソフト作成のため、デジタル顕微鏡拡大画像を有効利用
する装置を提供した。これによって特にデザイナーのC
Gグラフィック作成作業の効率向上が期待できる。
【0058】さらに曲面VRイメージをもちいた新しい
エデュティメントソフトの基本技術を提供した。このソ
フトによる教育効果の向上が期待できる。
【0059】また、本案はオーランドのデズニーワール
ドや万国博覧会などに見られる教育を考慮したテーマパ
ークアトラクションでの利用も考えられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本案による仮想現実空間を製作し表示する装置
の構成図
【図2】本案とコンピュータ支援教育(CAI:Com
puter Aided Instruction)ソフ
ト開発との関係説明図
【図3】CAIソフトの開発フロー説明図
【図4】複数の部分空間に分割された仮想現実空間の例
【図5】宇宙空間の仮想体験を目的とした仮想現実空間
の例
【図6a】部分空間ワープスイッチの操作でデジタル動
画像が表示されている例
【図6b】部分空間ワープスイッチの操作でデジタル動
画像が表示されている例
【図6c】部分空間ワープスイッチの操作でデジタル動
画像が表示されている例
【図7a】魚眼レンズを付加した顕微鏡による連続撮影
の説明図
【図7b】魚眼レンズを付加した顕微鏡による連続撮影
の説明図
【図7c】魚眼レンズを付加した顕微鏡による連続撮影
の説明図
【図8】原子モデルを示す仮想空間の表示例
【図9】図10の仮想空間表示における仮想視点とその
方向の説明図
【図10】最外殻がN殻である原子の仮想空間の表示例
(原子核方向視野)
【図11】電子殻と殻の許容電子数
【図12】図13の仮想空間表示における仮想視点とそ
の方向の説明図
【図13】最外殻がN殻である原子の仮想空間の表示例
(N殻方向視野)
【図14】塩化ナトリウムのイオン結合を学ぶための仮
想空間表示例
【図15】水の共有結合を学ぶための仮想空間表示例
【図16】酸化チタンの光活性化の説明図
【図17】紫外光を当てる前の酸化チタンを示す仮想空
間表示例
【図18】紫外光を当てた後の活性化酸化チタンを示す
仮想空間表示例
【図19】活性化酸化チタンの作用によるラジカル発生
を示す仮想空間表示例
【図20】受精を学ぶための仮想空間表示例
【符合の説明】
1 デジタル顕微鏡装置 2 画像拡大手段の光学系等被写体近接部 2’ 画像拡大手段の信号処理部 3 画像のデジタル化手段 4 画像データ出力手段 5 画像データ転送のための通信手段 6 通信のためのモデム(変調復調装置) 7 画像データ入力装置 8 仮想現実空間の構成手段 9 8の画像張り付け機能部 10 8の画像表示機能部 11 仮想現実空間の表示手段 12 コンピュータ装置 13 空間外部から見た境界面で分割された部分仮想空
間 14 仮想境界面 15 部分空間ワープスイッチ 16 操作者の操作カーソル 17 宇宙空間である部分仮想空間の境界面内部のデジ
タル画像 18 ブラックホールないしはホワイトホールである部
分空間ワープスイッチ 19 魚眼レンズ 20 光学顕微鏡の光学ヘッド 21 原子核を示すワープスイッチ 22 原子核を示すワープスイッチ操作の結果表示され
る画像の例 23 電子K殻を示す仮想境界 24 電子L殻を示す仮想境界 25 電子M殻を示す仮想境界 26 電子N殻を示す仮想境界 27 電子N殻の仮想境界面内部のデジタル画像 28 図11の表示のときの操作者の視点の位置 29 図11の表示のときの操作者の視点の方向 30 N殻4s軌道電子を示すワープスイッチ 31 N殻4p軌道電子を示すワープスイッチ 32 N殻4d軌道電子を示すワープスイッチ 33 N殻4f軌道電子を示すワープスイッチ 33’ N殻4f軌道の不対電子を示すワープスイッチ 34 N殻4f軌道電子の仮想部分空間表示例 35 N殻4d軌道電子の仮想部分空間表示例 36 N殻4f軌道の不対電子の仮想部分空間表示例 37 図13の表示のときの操作者の視点の位置 38 図13の表示のときの操作者の視点の方向 39 NaのM殻を示す仮想空間の境界面 40 M殻3s軌道電子を示すワープスイッチ 41 ClのM殻に移動したNaのM殻3s軌道電子 42 ClのM殻を示す仮想空間の境界面 43 M殻3p軌道電子を示すワープスイッチ 44 HのK殻を示す仮想空間の境界面 45 K殻1s軌道電子を示すワープスイッチ 46 共有結合に関与するHの1s軌道電子 47 OのL殻を示す仮想空間の境界面 48 L殻2p軌道電子を示すワープスイッチ 49 共有結合に関与するOの2p軌道電子 50 紫外光が酸化チタンにあてられる変化を操作する
ワープスイッチ 51 酸化チタンの仮想画像表示 52 活性化酸化チタンの電子のワープスイッチ 52’ スーパオキサイドアニオンラジカルの仮想画像
表示 53 仮想空間での精子の表示 53a 受精に失敗した精子の表示 53b 受精に成功した精子の表示 54 仮想空間での卵子を示す仮想境界面 55 受精を示すワープスイッチ 56 卵子の内部を示す仮想境界面 57 DNA合体のためのリボソームサイトを示す表示 58 DNA合体を示すワープスイッチ 59 第一次卵割された受精卵を示す仮想境界面

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被写体を拡大する画像拡大手段と、その
    拡大画像をデジタル映像データに変換するデジタル化手
    段と、そのデジタル画像データの出力手段とをもつデジ
    タル顕微鏡装置と、前記デジタル画像データを入力する
    入力手段と、仮想現実空間の境界面にデジタル画像デー
    タを張り付ける画像データ張り付け機能をもつ仮想現実
    空間の構成手段と、仮想現実空間の表示手段とをもつコ
    ンピュータ装置とからなることを特徴とする仮想現実空
    間を製作し表示する装置。
  2. 【請求項2】 デジタル顕微鏡装置とコンピュータ装置
    とがデータ転送のための通信手段で接続されていること
    を特徴とする請求項1の仮想現実空間を製作し表示する
    装置。
  3. 【請求項3】 仮想現実空間が前記デジタル画像データ
    を張り付けた境界面で複数の部分空間に分割されたもの
    であり、かかる境界面が凸曲面ないしは凹曲面、あるい
    はこれらの組み合わせ曲面であることを特徴とする請求
    項1の仮想現実空間を製作し表示する装置。
  4. 【請求項4】 科学イメージを連想させるデジタル画像
    データを張り付けた仮想境界面によって複数の部分空間
    に分割された仮想現実空間による仮想体験にて操作者に
    科学教育効果を与えることを特徴とする教育ソフトウェ
    ア。
  5. 【請求項5】 科学イメージ連想させる画像が、自然現
    象、ないしは自然現象の理論モデルを具象化あるいは抽
    象化したものであることを特徴とする請求項4の教育ソ
    フトウェア。
  6. 【請求項6】 仮想境界面が凸曲面ないしは凹曲面、あ
    るいはこれらの組み合わせ曲面であることを特徴とする
    請求項4の教育ソフトウェア。
  7. 【請求項7】 デジタル画像データが顕微鏡の拡大画像
    によるものであることを特徴とする請求項4の教育ソフ
    トウェア。
  8. 【請求項8】 仮想境界面の表示面上に操作者が操作で
    きる部分空間ワープスイッチがあり、これを操作するこ
    とで、画面が他の部分空間表示に変化することを特徴と
    する請求項4の教育ソフトウェア。
  9. 【請求項9】 部分空間ワープスイッチの操作に際し
    て、画面が他の部分空間表示に変化する間、顕微鏡で時
    間的に連続ないしは非連続かつ一連の静止画像として撮
    影されたデジタル画像データをもとにした動画像を画面
    表示することを特徴とする請求項8の教育ソフトウェ
    ア。
  10. 【請求項10】 連続ないしは非連続かつ一連の静止画
    像としての撮影が光学顕微鏡に魚眼レンズを付加装着し
    て撮影されたものであることを特徴とする請求項9の教
    育ソフトウェア。
  11. 【請求項11】 仮想境界面が多次元宇宙空間の仮想境
    界を抽象化したものであり、複数の部分空間に分割され
    た分割仮想現実空間が前記仮想境界で分割された多次元
    宇宙空間であり、部分空間ワープスイッチがブラックホ
    ールないしはホワイトホールを示すものであることを特
    徴とする請求項8の教育ソフトウェア。
  12. 【請求項12】 仮想境界面が電子の存在を示す電子雲
    の状態、ないしは電子のもつエネルギー状態を示すエネ
    ルギーレベルを抽象化したものであり、部分空間ワープ
    スイッチが電子軌道、ないしは電子エネルギーレベルの
    変化を示すものであることを特徴とする請求項8の教育
    ソフトウェア。
  13. 【請求項13】 仮想体験が電子、正孔、あるいは中間
    子、ボゾンなど物理的仮想素粒子の視点で微細物質構造
    を表示した画像を見る仮想視覚体験であることを特徴と
    する請求項4の教育ソフトウェア。
  14. 【請求項14】 仮想体験が細菌、精子、ウィルス、な
    ど微小生物、ないしはホルモン、フェロモン、RNAな
    ど機能的に動作する生体物質の視点で微細生体物質構造
    を表示した画像を見る仮想視覚体験であることを特徴と
    する請求項4の教育ソフトウェア。
  15. 【請求項15】 仮想体験が衛星、惑星、恒星、流星な
    いしは星間物質の視点で宇宙空間を見る仮想体験である
    ことを特徴とする請求項4の教育ソフトウェア。
JP9000598A 1997-01-07 1997-01-07 仮想現実空間を製作し表示する装置および仮想現実感による教育ソフトウェア Withdrawn JPH10198263A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005521123A (ja) * 2001-10-22 2005-07-14 ライカ ミクロジュステムス ヴェツラー ゲーエムベーハー 光学顕微鏡検出3次元画像の生成方法及び生成装置
KR101197617B1 (ko) 2012-02-27 2012-11-07 (주)코셈 증강 현실을 이용한 전자현미경 시스템

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