JPH10197431A - 材料試験装置構造 - Google Patents

材料試験装置構造

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JPH10197431A
JPH10197431A JP9014587A JP1458797A JPH10197431A JP H10197431 A JPH10197431 A JP H10197431A JP 9014587 A JP9014587 A JP 9014587A JP 1458797 A JP1458797 A JP 1458797A JP H10197431 A JPH10197431 A JP H10197431A
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JP
Japan
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rod
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bar
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output
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JP9014587A
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English (en)
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Kazuo Shimamura
和夫 島村
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IHI Corp
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IHI Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 応力波の分散を抑制することができ、大きな
試験片に対しても一次元波動理論に基づく信頼性の高い
結果を得ることのできる材料試験装置構造を提供する
る。 【解決手段】 入力棒と出力棒の間に試験片を配置し、
入力棒の端部に打撃棒を衝突させて衝撃を加え、入力棒
及び出力棒に設けられた歪みゲージで伝播する応力波に
よる歪みを測定するように構成されたホプキンソン棒法
による材料試験装置であって、入力棒20及び出力棒
は、小径の単位ロッド21が棒端板22と中間保持板2
3によって複数平行に集合されて構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、入力棒と出力棒の
間に試験片を配置し、入力棒の端部に打撃棒を衝突させ
て衝撃を加えて、入力棒及び出力棒に設けられた歪みゲ
ージで伝播する応力波による歪みを測定するように構成
されたホプキンソン棒法による材料試験装置の構造に関
する。
【0002】
【従来の技術】材料の動的特性を解析するためのデータ
を得ることのできる試験方法として、ホプキンソン棒法
と呼ばれるものがある。
【0003】ホプキンソン棒法は、細長い棒中を応力が
形を変えずに一定速度で伝播する性質を利用して二点の
歪みを測定すれば棒中の任意の位置での応力と変位速度
が解るという一次元波動理論に基づく衝撃試験法であ
る。
【0004】このようなホプキンソン棒法による材料試
験装置は、その概念構成図を図7に示すように、それぞ
れ十分な長さを有する入力棒aと出力棒bの間に短い試
験片cを配置し、入力棒aの端部に打撃棒dを衝突させ
て衝撃を加え、入力棒a及び出力棒bに設けられた歪み
ゲージeで伝播する応力波による歪みを測定するように
構成される。この歪みゲージeによる測定結果を解析す
ることによって、試験片cの歪み速度,歪み,応力を知
ることができるものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のごと
きホプキンソン棒法は、一次元波動理論に基づくもので
あるために理論的には太さのない線において成立するも
のであり、従って、入力棒,出力棒及び試験片の径が小
さい程精度が高く、径が大きくなると応力波の分散が生
ずるために信頼性の高い結果を得ることができない。
【0006】このため、コンクリートや岩石のように大
きな構成粒子が混在するために径の大きな試験片を用い
る必要のある素材の試験や、試験片の大きさを変えて動
的強度の寸法効果を得る試験に用いることができず、ま
た、鉄鋼材料の衝撃破壊靭性試験への応用も困難である
という問題があった。
【0007】本発明は、上記解決課題に鑑みてなされた
ものであって、応力波の分散を抑制することができ、大
きな試験片に対しても一次元波動理論に基づく信頼性の
高い結果を得ることのできる材料試験装置構造を提供す
ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明に係る材料試験装置は、入力棒と出力棒の間に試験片
を配置し、前記入力棒の端部に打撃棒を衝突させて衝撃
を加え、前記入力棒及び出力棒に設けられた歪みゲージ
で伝播する応力波による歪みを測定するように構成され
たホプキンソン棒法による材料試験装置において、前記
入力棒及び出力棒は、小径の単位棒部材が複数平行に集
合されて構成されていることを特徴とする。
【0009】また、上記入力棒及び出力棒は、上記複数
の単位棒部材がその端部で上記試験片と対応する端部板
部材に接合されると共に中間部位で中間保持部材によっ
て保持されて成り、前記中間保持部材は、貫通形成され
た複数の保持孔で、当該保持孔に挿通された前記単位棒
部材を保持するように構成されていることを特徴とす
る。
【0010】
【発明の実施の形態】以下添付図面を参照して本発明の
実施の形態について説明する。図1は、本発明に係る材
料試験装置構造の一構成例を適用した材料試験装置の概
念構成図である。
【0011】図示材料試験装置1は、打撃棒10,入力
棒20及び出力棒30が同軸上に直列に配設されて構成
されている。
【0012】打撃棒10,入力棒20及び出力棒30
は、全て同径の棒状であって、入力棒20及び出力棒3
0は後述する試験片40より長い所定長さに設定されて
いる。
【0013】入力棒20と出力棒30の間には、短い円
柱状の試験片40が配置され、その両端面はそれぞれ対
向する入力棒20又は出力棒30の端面と密着されるよ
うになっている。
【0014】打撃棒10は、入力棒20の試験片40側
とは逆の端部側に所定間隔離れて配設され、図示しない
加速駆動手段によって入力棒20に向けて所定速度で衝
突駆動されるようになっている。
【0015】入力棒20と出力棒30には、所定位置に
それぞれ歪みゲージ50が設けられており、この歪みゲ
ージ50が打撃棒10の衝突によって発生・伝播する応
力波による歪みを計測することができるようになってい
る。
【0016】ここで、入力棒20及び出力棒30は、そ
の一例として図2に入力棒20の拡大図,図3にそのA
−A拡大断面図を示すように、単位棒部材としての小径
の単位ロッド21が複数平行に束ねられて形成されてい
る。
【0017】即ち、単位ロッド21が、その両端部に配
設された端部板部材としての棒端板22と、中間部位に
配設された中間保持部材としての中間保持板23によっ
て所定間隔で平行に束ねられて所定の長さに形成され、
歪みゲージ50はその内の任意の一つの単位ロッド21
に設けられている。尚、測定誤差の平均化是正を図るた
めに複数の単位ロッド21に歪みゲージ50を設けても
良い。
【0018】単位ロッド21は、対象試験片より高硬度
の金属等の素材によって当該入力棒20の全長に亙る長
さに形成され、その径は、小さい程一次元波動理論に合
致して高い精度が得られるために試験の要求精度に鑑み
て設定される。
【0019】棒端板22は、図2のX部の拡大断面図に
相当する当該部位の断面図である図4に示すように、単
位ロッド21と同様の高い剛性を有する素材によって試
験片40の径と対応する径で所定厚さの円盤状に形成さ
れると共に、嵌合固定孔22Aが単位ロッド21の配設
間隔で開口されており、嵌合固定孔22Aに単位ロッド
21の端部が嵌合して固定されている。
【0020】中間保持板23は、図2及び図2のY部拡
大断面図に相当する当該部位の断面図である図5に示す
ように、単位ロッド21を伝播する応力波を乱すことの
ないように合成樹脂等の素材によって所定厚さの円盤状
に形成されると共に、保持孔23Aが単位ロッド21の
配設間隔で開口されており、保持孔23Aに挿通された
単位ロッド21を保持し、また、単位ロッド21の座屈
変形を防ぐように作用する。
【0021】このような構成の入力棒20(出力棒30
も同様)では、図5と対応する図である図6に示すよう
に、中間保持板23への単位ロッド21の配置と単位ロ
ッド21によって形成される全体の径を適宜設定するこ
とで、任意の径の入力棒20(出力棒30)を形成する
ことができ、これによって一つの材料試験装置で複数種
類の径の試験片40に対する試験を行うことが可能とな
る。
【0022】上記のごとく構成された材料試験装置1で
は、打撃棒10による入力棒20への打撃によって、入
力棒20に生じた応力波が試験片40を介して出力棒3
0に向けて伝播し、この応力波は入力棒20と試験片4
0との界面及び試験片40と出力棒30との界面で透過
及び反射し、それらの応力波によって生ずる歪みを歪み
ゲージ50で測定する。これにより、解析することによ
って試験片40の歪み速度,歪み及び応力を知ることの
できるデータが得られる。
【0023】ここで、入力棒20及び出力棒30は、前
述のごとく複数の小径の単位ロッド21によって構成さ
れているため、応力波は小径の単位ロッド21を伝播す
ることとなってその分散が抑制され、より一次元波動理
論に近い波動伝達が行われ、その結果、理論に即した信
頼性の高い測定データを得ることができる。
【0024】即ち、一次元波動理論に近い波動伝達が行
われる複数の単位ロッド21を集合することにより、単
位ロッド21と同様の精度で一次元波動理論が成立する
大径のホプキンソン棒と等価なホプキンソン棒(入力棒
20及び出力棒30)を構成することができるものであ
り、これによって、従来困難であったコンクリートや岩
石のように大きな構成粒子が混在するために径の大きな
試験片を用いる必要のある素材の試験に用いることがで
き、また、径を変えて測定を行うことにより動的強度の
寸法効果に関するデータを得ることができる。更に、大
きな試験片を用いた鉄鋼材料の衝撃破壊靭性試験も可能
となるものである。
【0025】
【発明の効果】以上述べたように、本発明に係る材料試
験装置構造によれば、一次元波動理論に近い波動伝達が
行われる小径の単位棒部材が複数平行に集合されて入力
棒及び出力棒が構成されていることにより、入力棒及び
出力棒は全体として単位棒部材と同様の精度で一次元波
動理論が成立する大径のホプキンソン棒を構成すること
ができるものであり、理論に即した信頼性の高い測定デ
ータを得ることができる。これによって、従来困難であ
ったコンクリートや岩石のように大きな構成粒子が混在
するために径の大きな試験片を用いる必要のある素材の
試験に用いることができると共に、径を変えて測定を行
うことにより動的強度の寸法効果に関するデータを得る
ことができ、更に、大きな試験片を用いた鉄鋼材料の衝
撃破壊靭性試験も可能となるものである。
【0026】また、入力棒及び出力棒はその中間部位で
複数の保持孔が貫通形成された中間保持部材によって単
位棒部材を保持するように構成されていることにより、
中間保持部材への単位棒部材の配置と当該単位棒部材に
よって形成される全体の径を適宜設定することで、任意
の径の入力棒又は出力棒を形成することができ、これに
よって一つの材料試験装置で複数種類の径の試験片に対
する試験を行うことが可能となるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る材料試験装置構造の一構成例を適
用した材料試験装置の概念構成図である。
【図2】入力棒の拡大図である。
【図3】図2のA−A拡大断面図である。
【図4】図2のX部拡大断面図である。
【図5】図2のY部拡大断面図である。
【図6】全体の径の可変状態を示す図5と対応する図で
ある。
【図7】ホプキンソン棒法による材料試験装置の概念構
成図である。
【符号の説明】
1 材料試験装置 10 打撃棒 20 入力棒 21 単位ロッド(単位棒部材) 22 棒端板(端部板部材) 23 中間保持板(中間保持部材) 23A 保持孔 30 出力棒 40 試験片 50 歪みゲージ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力棒と出力棒の間に試験片を配置し、
    前記入力棒の端部に打撃棒を衝突させて衝撃を加え、前
    記入力棒及び出力棒に設けられた歪みゲージで伝播する
    応力波による歪みを測定するように構成されたホプキン
    ソン棒法による材料試験装置において、 前記入力棒及び出力棒は、小径の単位棒部材が複数平行
    に集合されて構成されていることを特徴とする材料試験
    装置構造。
  2. 【請求項2】 上記入力棒及び出力棒は、上記複数の単
    位棒部材がその端部で上記試験片と対応する端部板部材
    に接合されると共に中間部位で中間保持部材によって保
    持されて成り、 前記中間保持部材は、貫通形成された複数の保持孔で、
    当該保持孔に挿通された前記単位棒部材を保持するよう
    に構成されていることを特徴とする請求項1に記載の材
    料試験装置構造。
JP9014587A 1997-01-10 1997-01-10 材料試験装置構造 Pending JPH10197431A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006284514A (ja) * 2005-04-05 2006-10-19 Nippon Steel Corp 動的荷重計測装置
CN102169069A (zh) * 2011-05-30 2011-08-31 浣石 三维冲击加载实验装置
JP2015075351A (ja) * 2013-10-07 2015-04-20 株式会社小松製作所 火薬の衝撃感度の試験方法及び試験装置

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