JPH10187963A - 原画像の補正方法 - Google Patents

原画像の補正方法

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JPH10187963A
JPH10187963A JP9346347A JP34634797A JPH10187963A JP H10187963 A JPH10187963 A JP H10187963A JP 9346347 A JP9346347 A JP 9346347A JP 34634797 A JP34634797 A JP 34634797A JP H10187963 A JPH10187963 A JP H10187963A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 画像空間を介して不均質だが、緩慢にしか変
化しない感度特性を有する画像収集方法によって生成さ
れる、ピクセルから組み合わされて成る原画像BDを被
検体の縁に目障りな信号の過度の高まりが生じないよう
にする補正方法。 【解決手段】 原画像を少なくとも1つの方向において
強度変化ΔIについてピクセル毎に検査し、隣接ピクセ
ルの強度値に対して所定値より大きな値だけ低下するピ
クセルの強度値を最大の低下を表している強度値によっ
て置換して補助画像BD′を得、これを低域フィルタリ
ングし、それから当該ピクセルに属する感度値を取り出
し、原画像の強度値を所属の感度値に対する逆数値によ
って重み付ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像空間を介して
不均一だが、緩慢にしか変化しない感度特性を有する画
像再生方法によって発生される、ピクセルから組み合わ
されて成る原画像の補正方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ヨーロッパ特許出願公開第023896
2号公報から、デジタル画像補正のための方法が公知で
ある。その際画像生成システムに基づいて一様でない輝
度分布が2つのステップにおいて補正される。まず、
「総輝度マップ(Gross Brightness Map)」が作成さ
れ、そこから平滑化によって補正データが得られる。
「総輝度マップ」の作成のために、2つの方法、すなわ
ち1つには、前以て決められたウィンドウにおけるすべ
ての輝度値の累算、1つには、前以て決められたウィン
ドウにおける中心画素に対する最高輝度値の使用が提案
される。
【0003】数多くの画像収集方法において、検出ステ
ップの際画像領域にわたって不均質な感度特性が存在す
るという問題がある。例えば、感度は画像縁部に向かっ
て低下する可能性があり、その結果画像縁部に影が生じ
る。この問題が生じる画像収集方法は例えば核スピント
モグラフィーである。その際周知のように、原子核は強
い磁場において高周波の照射によって励起される。生じ
た高周波信号はアンテナによって受信されかつ個々の画
素(ピクセル)から組み合わされて成る画像データマト
リクスに対する強度値に変換される。その際核スピンを
励起するために、大抵所謂全身用アンテナが使用され
る。これは、検査領域全体において比較的良好な均質性
を有している。これに対して、生じた核磁気共鳴信号を
受信するためにしばしば、比較的小さな領域のみを捕捉
検出する所謂局所コイルが使用される。これにより改善
された感度並びに良好なSN比が得られる。この種の局
所コイルの特別な形状は所謂アレイコイルであり、この
場合複数の受信コイルが順次相並んで配置されておりか
つ選択された検査領域に応じて切り換えられる。この種
のアレイコイルに対する1例が図1に示されている。そ
の際複数の、重なっている個別コイル1が設けられてお
り、これらコイルは整合回路2を介して合成回路網3に
導かれ、そこで最終的に受信信号が取り出される。
【0004】局所コイルは上述の全身コイルアンテナに
比して、相対的に不均質の感度分布を有しており、すな
わち感度は中央において高くかつ縁に向かって低下す
る。このために、得られた画像の縁領域において非常に
煩わしい影が生じる。上述したアレイコイルでは更に、
個別コイルの付勢後その都度、画像強度が変化するとう
問題がある。更に、患者の身体に直接載着されるフレキ
シブルな局所コイルがある。その際感度特性は本来決ま
っておらず、それは患者の身体への載着後に漸く生じ
る。
【0005】例えば Simens AG 社の型名 Magnetrom(R)
のような既存の装置では、この問題を回避するため
に、以下に問題設定を明らかにするために簡単に説明し
ようと思う方法が適用される。その際MR画像生成のた
めに公知の手法で、原点(Uesprung)が位相ファクター
において符号化されている信号が得られることから出発
する。これらの信号は位相復調され、デジタル化されか
つ一般に「k空間」とも称される生データマトリクスに
エントリされる。2次元ないし3次元のフーリエ変換に
よって、これらの生データマトリクスから画像データマ
トリクスが得られる。この画像データマトリクスはデジ
タル強度値が割り当てられている個々のピクセルから組
み合わされて成るものである。磁気共鳴(MR)を用い
た画像生成の詳細についてはここでは詳細に立ち入らな
い。というのは、それは本発明の構成部分ではないから
である。むしろこのために、要約文献 Morneburg, Bild
gebung fuer die medizinishe Diagnostik, 1995年
第3版、章6.2の“Verfahren zur Ortsaufloesung”
が参考になる。
【0006】コイル特性を求めるための公知の方法で
は、コイル特性は画像それ自体から取り出される。その
際コイル感度は画像にわたって緩慢にしか変化しないこ
と、従ってそれは低域フィルタリングされた画像におい
て現れるという仮定から出発する。即ちまず、2次元の
画像において2次元フーリエ変換を行および列方向にお
いて実施することによって、原画像の強力な低域フィル
タリングが実施される。フーリエ変換によって周知のよ
うに、画像情報は周波数空間に変換される。この周波数
空間において、中心は低い周波数に対応し、縁領域は高
い周波数に対応する。それから周波数空間において、中
心領域を取り出すフィルタが使用される。最も簡単な場
合、例えば256×256ドットのマトリクスにおいて
4×4個のドットを有することができるにすぎない中心
領域の外側のすべての値は零にセットされる。それから
このようにして得られた、周波数空間におけるマトリク
スに2次元の逆フーリエ変換を使用するとき、再び画像
空間に戻るが、このようにして得られた補助画像は原画
像に比べて、所望のように、非常に強く低域フィルタリ
ングされている。そこでこの補助画像はコイル特性と考
察されかつ原画像の補正のために用いられる。このため
に補助画像は1に正規化されかつ原画像においてそれぞ
れのピクセルが正規化された補助画像における対応する
ピクセルの逆数値と乗算される。このようにして画像の
信号の少ない領域において非常に大きな乗算子が生じる
可能性があって、それは例えばノイズを著しく強調する
おそれがある。それ故に最大乗算子を上方向において制
限する限界値が予め設定される。これにより、純然たる
ノイズ領域が残りの画像の強度レベルに高められること
を妨げることができる。
【0007】この方法のブロック図が図2に示されてい
る。その際例えば、アレイコイルにおいて3つの原画像
BDの出発し、その際それぞれの観察ウィンドウは通例
のようにFOV(Field of View)と称される。2次元
のフーリエ変換(2D−FFT)によって、周波数領域
におけるデータセット(FD)が得られる。記号2D−
FFTは、2次元のフーリエ変換が実施されること、し
かもそれが「高速フーリエ変換」(FFT)に基づいて
実施されることからきている。データセットFDに、低
い周波数に対応するその中心が比較的高い周波数を表し
ている縁領域より大きく重み付けられているフィルタが
使用される。次のフーリエ変換によって、低域フィルタ
リングされた補助画像BD′が得られる。それから上述
した、ユーザによって入力されるべき限界値(カット・
オフ)を考慮して、画像データセットBDの各ピクセル
は乗算され、その結果補正された画像BDが得られ
る。
【0008】この補正の作用は図3ないし図5に示され
ている。その際2つの凹入部を有する実質的に矩形の横
断面を有しているファントムが結像される。実線は強度
経過Iの目標値を軸xに関して示している。信号検出の
ために使用されるサーフェスコイルの感度特性は図3に
細い破線で示されている。これにより画像中に、太い破
線で示されている強度経過Iが生じる。ファントムPh
の領域の外側には、ノイズ信号しか生じていない。得ら
れた画像を強く低域フィルタリングするとき、図4に実
線で示されている強度経過が得られる。上述したよう
に、この強度経過は1に正規化されかつ正規化された値
から逆数値が計算される。ただしこの場合、所定の限界
値までであって、その結果逆数値は例えば5より大きく
なる可能性はない。それからこの逆数値と、原画像の強
度値(即ち図3に太い破線で示されている強度経過)が
乗算される。生じた強度経過は図5に示されている。そ
の際、補正のために使用されるデータの著しい低域フィ
ルタリングに基づいて、結像される物体の縁領域は今や
強調される。ただし図5においてはこの強調をわかりや
すくするために多少誇張して示されている。物体の縁領
域におけるこの強調はMR画像において殊に次の理由か
ら目障りである。例えば人体の検査の際、縁部にしばし
ば脂肪組織が存在し、それはそれだけで不都合にも高い
信号強度を有しているからである。この信号強度は公知
の方法に従って更に一層高められる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】従って本発明の課題
は、被検体の縁部における目障りな信号の過度の高まり
が生じない補正方法を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】この課題は、本発明によ
れば請求項1に記載の通り、 a)原画像を少なくとも
1つの方向において強度変化についてピクセル毎に検査
し、この場合隣接ピクセルの強度値に対して前以て決め
られた値より大きな値だけ低下するピクセルの強度値を
最大の低下を表している強度値によって置換し、その結
果補助画像を得るようにし、b)このようにして得られ
た補助画像に低域フィルタリングを適用し、c)該低域
フィルタリングされた補助画像から当該ピクセルに属す
る感度値を取り出し、d)前記原画像の強度値を所属の
感度値に対する逆数値によって重み付けるようにしたス
テップによって解決される。
【0011】本発明の有利な実施態様はその他の請求項
に記載されている。
【0012】
【実施例】次に本発明を図示の実施例につき図面を用い
て詳細に説明する。
【0013】本発明は、原画像における著しい強度の急
激な変化の場合に、低域フィルタリングされた原画像は
受信アンテナの実際の感度経過を正しく再現しないとい
う認識から出発している。図4において、低域フィルタ
リングされた画像は、ファントムの左側および右側にお
ける強度の急激な変化において、実際にそうであるより
著しく大きな、受信アンテナの感度の低下の影響を誤っ
て受けていることがわかる。しかし実際のコイル特性で
は任意の大きさの強度の急激な変化は全く発生すること
はできない。この問題は本発明によれば、原画像を低域
フィルタリングの前に、2つの隣接する画素(ピクセ
ル)間で最大の強度変化のみが許容されるように操作す
ることによって解決される。図6の実施例において、こ
のことは、ピクセル毎に信号の最大の低下しか許容しな
いようにして実現される。
【0014】図6において、図3に示されているよう
に、ファントムPhに対するx方向における強度経過の
目標値は実線で示されておりかつその際得られる補正さ
れていない強度経過Iは太い破線で示されている。しか
し受信コイルの受信特性を求めるために、強度経過Iな
いし原画像が直接用いられるのではなく、強度経過I′
ないし補助画像BD′が用いられる。強度経過I′は次
のようにして得られる:第1のステップにおいてx方向
において左から右へ各ピクセルnの強度値Iが先行す
るピクセルn−1の強度値In−1と比較される。次
式: I−In−1>ΔImax が成り立つとき、強度値IはI′nによって置換さ
れ、その際次式が成り立つ: I′=In−1−ΔImax ただしΔImaxは1つの実施例において固定に調整設
定された値である。
【0015】それからこの過程はx方向において右から
左へ繰り返される。更に、同じ過程がy方向において適
用され、その結果最終的に補助画像ないし補助データセ
ットBD′が得られる。この補助データセットBD′
は、上述した方法においてフーリエ変換を実施すること
によって、低域フィルタリングされる。基本的にこのた
めに、隣接する画素に関して簡単な平均化を実施するこ
とができる。しかし画像再構築のために直ちにFFT計
算機を使用することができるので、一般に、低域フィル
タリングを同様にFFTを介して実施する方が好都合で
ある。このために補助データセットBD′にFFTが実
施される。これにより画像空間から周波数空間に達し、
周波数空間では画像中の迅速な強度変化は高い周波数に
対応している。このようにして得られたデータセットに
おいて中心は低い周波数を表しており、縁は高い周波数
を表している。それ故に基本的に、このデータセットに
おいて中心を分離するかもしくは中心の外側のすべての
値を零にセットすることによって、低い周波数を捕捉す
ることができる。しかし実際には、零にセットされた画
素への連続的な移行が考慮されなければならない。この
ために、中央から列および行の方向において1から0ま
での値をとるCOSINUS形状の関数を用いたデータ
セットの乗算によるフィルタリングが有利であることが
実証されている。フィルタ幅は1/2のマトリクス部分
に相応している。画像領域への逆変換によって、低域フ
ィルタリングされた補助画像BD″ないし低域フィルタ
リングされた補助データセットが得られる。これはx方
向において例えば図7に示されている強度経過を有して
いる。公知の方法の場合におけるように、これは1に正
規化されかつ原画像のそれぞれに対応しているピクセル
が逆数値によって重み付けられる。図4および図7の比
較が示しているように、図7における低域フィルタリン
グされた画像データは基礎としている補助画像における
信号低下が制限されているために、ファントムPhの縁
において殆ど低下しない。このことはむしろサーフェス
コイルの感度特性の実際の条件に相応しておりかつこの
ために、エッジの過度の高まりが回避されるかまたは少
なくとも明確に低減されることになる。以下に、感度特
性を求める際の一層の改善を実現する方法について説明
する。
【0016】上に説明した方法の問題は、原画像におけ
る個々の画素におけるノイズ、所謂「スパイク」が隣接
するピクセルに著しく影響を及ぼすという点にある。と
いうのは、これらは上述した方法では一緒に強調される
からである。それ故に、続いて行われる低域フィルタリ
ングにおいて個々のスパイクは、強度低下の上述の制限
のない場合より非常に大きく引き立つことになる。MR
装置では、例えばオフセットにより中央の画素の強度が
著しく強調され、ひいては上述の問題が生じることにな
る。この種のオフセットアーチファクトは画像データマ
トリクスの列ないし行を介しても広がる可能性がある。
【0017】それ故に改善された方法では、補助データ
セットを得る前に、「スパイク除去」が実施される。最
も簡単な場合、原画像データのセットのすべての行およ
び列に対して各ピクセルの強度が行および列方向におけ
る隣接するピクセルの強度と比較される。両方の側に向
かって(先行するピクセルおよび後続のピクセルの強度
値)前以て決められた値ΔImaxより大きな差を有し
ている局所的な最大値が現れる場合、相応するピクセル
の強度値は、先行するピクセルおよび後続のピクセルの
強度値の平均値+最大許容強度変化ΔIsmaxから得
られる強度値によって置換される。これにより局所的な
最大値が除去される。このことは、個々の画素に対して
も個々の行および列に対しても当てはまる。従ってこの
種の強度の過度の高まりは引き続く処理に対してもはや
目障りに作用しない。
【0018】この「スパイク除去」の後に、図6で説明
した、強度低下の制限のステップ並びにコイル特性を得
るための別のステップが続く。
【0019】この方法を更に改善するために次の効果が
考慮される:コイル特性に基づく原画像における強度低
下はコイル位置に応じて原画像データマトリクスの行お
よび列方向においてのみならず、それぞれ任意の方向に
おいて作用する。それ故に強度低下の上述の制限が行方
向および列方向においてしか実施されないとき、画像対
角線の方向においてなお、前以て決められた強度低下よ
り一層大きな強度低下が生じる可能性がある。それ故に
上述した方法の拡張において、原画像マトリクスの行お
よび列方向(x方向、y方向)における強度低下のみな
らず、対角線の方向においても制限される。その際行お
よび列方向においてΔImaxの強度低下が許容される
とき、対角線の方向において
【0020】
【数1】
【0021】の強度低下が許容される。
【0022】これまで説明した方法によって、低域フィ
ルタリングにより生じるエッジ効果は大幅に除去され
る。しかし補正された画像において強度の低い領域が強
度の高い領域に対して過度に強調されるという問題があ
る。この効果は、コイル特性によって生じる、画像強度
の低下が線形ではないということに基づいている。それ
故に一定の許容される変化ΔImaxの使用によって、
制限方法は、コイルに規定される高い画像強度の領域に
おいてコイルに規定される比較的低い画像強度の領域に
おけるよりも頻繁に原画像データセットに作用する。そ
れ故に引き続く低域フィルタリングにおいて、強度の高
い領域と強度の低い領域との間の相対的な差異が高めら
れる。強度補正のために低域フィルタリングされたデー
タの逆数値が使用されるので、強度の低い領域は所望の
程度より強く強調される。
【0023】この方法の次のような改善によってこの問
題も解決される:2つの連続するデータ点間の許容変化
ΔImaxないしΔImaxDをすべての画素に対する
絶対的な限界値として同じに選択するのではなくて、画
素にそれぞれ該当する強度に正規化する。即ち画素の強
度が高い場合、画素の強度が低い場合よりも隣接画素に
対するより大きな低下が許容される。このことは、行方
向および列方向における強度低下の制限の際にも、対角
線の方向における強度低下の制限の際にも考慮される。
スパイク除去の際にも、隣接する画素に対する最大許容
強度変化はこれらの画素の強度に依存しており、即ちこ
の場合一層大きな強度はより大きな変化を意味してい
る。これにより強度の低い区域の強度も正しく重み付け
られる。
【0024】今説明した方法を図8においてもう一度ブ
ロック線図に基づいて説明する。
【0025】MR画像生成の特殊な例において、生デー
タセット(生データマトリクス)から逆2次元フーリエ
変換FFTによって画像データセット(画像データマト
リクス)が得られる。別の画像生成方法では、画像デー
タセットBDは任意の別の方法でも生成することができ
る。画像データセットBDから、上述したスパイク除去
および後続の、最大低下の制限によって補助データセッ
トBD′が得られる。補助データセットは低域フィルタ
リングされ、この場合低域フィルタリングは有利にはフ
ーリエ変換FFTを実施することによって行われる。そ
れからこのようにして得られた、周波数領域におけるデ
ータセットBD′からフィルタリングによって低い周
波数に対応している中央領域が縁領域より強く重み付け
られる。
【0026】
【外1】
【0027】この低域フィルタリングされたデータセッ
トBD″が1に正規化されかつそれぞれの画素に対して
逆数値が形成される。更に、原画像データセットBDに
おいて、それぞれの画素はこのようにして得られた、そ
れぞれ対応する逆数値と乗算され、その結果補正された
画像データセットBDが得られる。
【0028】既述の方法は再帰的にも使用され、即ち補
正された画像BDに更なる補正のためにこの方法がも
う一度使用される。別様に言えば、例えば第2の補正ス
テップにおいて、原画像BDに代わって補正された画像
BDが出発データセットとして使用される。その場合
このことは複数回実施することもできる。これにより許
容される変化ΔImaxに対して、感度特性に関する情
報を消失することなしに、1段階の方法の場合より一層
小さな値を定めることができる。
【0029】図8には、再帰的な経過が鎖線によって示
されている。
【0030】画像データを補正するための本発明の方法
を実質的にMR画像生成に基づいて説明してきた。しか
し本発明の補正方法の図示の説明してきた原理は、画像
領域にわたって不均質だが、緩慢にしか変化しない、デ
ータ検出の感度が存在するすべての画像生成方法に使用
されることを強調しておく。
【図面の簡単な説明】
【図1】アレイコイルに対する実例の概略図である。
【図2】公知の画像生成方法を説明する概略図である。
【図3】図2の方法を説明するための、強度経過の目標
値、サーフェスコイルの感度特性および強度経過の実際
値を示す線図である。
【図4】図3の実際の強度経過を低域フィルタリングし
て得られる強度経過を示す線図である。
【図5】逆数値と乗算された後の原画像強度の経過を示
す線図である。
【図6】補助画像を原画像から作成する方法を説明する
略図である。
【図7】低域フィルタリングの際に得られる強度経過を
示す線図である。
【図8】本発明の方法をフローチャートで説明する図で
ある。
【符号の説明】
BD 原画像、画像セット、 BD′ 補助画像、 B
D″ 低域フィルタリングされた補助画像、 I 強
度、 BD 補正された画像、 ΔImax最大強度
値変化、 P ピクセル、 1 個別コイル、 2
整合回路、 3合成回路網

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像空間を介して不均質だが、緩慢にし
    か変化しない感度特性を有する画像収集方法によって生
    成される、ピクセルから組み合わされて成る原画像(B
    D)の補正方法であって、次のステップ a)原画像(BD)を少なくとも1つの方向において強
    度変化(ΔI)についてピクセル毎に検査し、この場合
    隣接ピクセルの強度値(In±1)に対して前以て決め
    られた値(ΔImax)より大きな値だけ低下するピク
    セル(Pn)の強度値(I)を最大の低下を表してい
    る強度値(In±1−ΔImax)によって置換し、そ
    の結果補助画像(BD′)を得るようにし、 b)このようにして得られた補助画像(BD′)に低域
    フィルタリングを適用し、 c)該低域フィルタリングされた補助画像(BD″)か
    ら当該ピクセルに属する感度値を取り出し、 d)前記原画像(BD)の強度値を所属の感度値に対す
    る逆数値によって重み付ける を実施することを特徴とする原画像の補正方法。
  2. 【請求項2】 前記ステップa)ないしd)をN回繰り
    返し、かつそれぞれの繰り返しにおいてステップa)に
    おいて原画像(BD)に代わって、先行するステップシ
    ーケンスにおいてステップd)の後に得られた画像を使
    用する請求項1記載の原画像の補正方法。
  3. 【請求項3】 当該方法を原画像の2つの相互に垂直で
    ある方向に適用する請求項1または2記載の原画像の補
    正方法。
  4. 【請求項4】 当該方法を前記2つの相互に垂直である
    方向に対して付加的に、原画像(BD)の少なくとも1
    つの対角線方向にも適用する請求項3記載の原画像の補
    正方法。
  5. 【請求項5】 それぞれの方向に対する強度低下をその
    都度順次正および負の方向において実施する請求項1か
    ら4までのいずれか1項記載の原画像の補正方法。
  6. 【請求項6】 前以て決められた最大の強度値変化をそ
    の都度基準ピクセル(P)の強度に対して相対的に確
    定する請求項1から5までのいずれか1項記載の原画像
    の補正方法。
  7. 【請求項7】 請求項1のd)に記載の重み付けを前以
    て決められた限界値まで行う請求項1から6までのいず
    れか1項記載の原画像の補正方法。
  8. 【請求項8】 原画像(BD)を、ピクセルの強度値
    (I)が複数の周囲の隣接ピクセル(P)と比較し
    て所定のしきい値を上回る変化を有している1つまたは
    複数の関連するピクセル(P)について検査し、かつ
    当該ピクセル(P)の強度値を隣接ピクセルから導出
    される強度値によって置換する請求項1から7までのい
    ずれか1項記載の原画像の補正方法。
  9. 【請求項9】 前記補助画像の低域フィルタリングを行
    い、この場合次のステップ補助画像に多次元のフーリエ
    変換を適用し、該フーリエ変換された補助画像に、低い
    周波数に相応する中央の領域を縁領域より強く重み付け
    るフィルタを使用し、フィルタリング後、逆フーリエ変
    換によって低域フィルタリングされた補助画像を取り出
    すを実施する請求項1から8までのいずれか1項記載の
    原画像の補正方法。
  10. 【請求項10】 フィルタ機能としてコサイン関数を使
    用する請求項9記載の原画像の補正方法。
  11. 【請求項11】 当該方法を、MR測定に基づいて得ら
    れるデジタル画像データセット(BD)に使用する請求
    項1から10までのいずれか1項記載の原画像の補正方
    法。
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