JPH10187871A - 2次元コード読取装置 - Google Patents

2次元コード読取装置

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JPH10187871A
JPH10187871A JP8342059A JP34205996A JPH10187871A JP H10187871 A JPH10187871 A JP H10187871A JP 8342059 A JP8342059 A JP 8342059A JP 34205996 A JP34205996 A JP 34205996A JP H10187871 A JPH10187871 A JP H10187871A
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真治 平澤
Osamu Asai
修 浅井
Hirotoshi Nakamura
裕俊 中村
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 2次元コード上に照射される光量を低下させ
ることなく、2次元コード上での鏡面反射を防止できる
ようにする。 【解決手段】 2次元コード読取装置のケーシング10
内には、防塵プレート20、光源30、ミラー40、結
像レンズ50、CCDイメージセンサ60および遮光板
70が配設されている。防塵プレート20は透明な樹脂
により形成されており、光源30より2次元コード上に
照射された光が防塵プレート20を透過し、2次元コー
ド上で鏡面反射してミラー40を介して結像レンズ50
に入射する光路上の防塵プレート20の4箇所の部位に
は、光源30から出射された光を拡散させる拡散部材2
1が配設されている。この拡散部材21は、防塵プレー
ト20の光源30側の表面にしぼ加工(凹凸を形成する
加工)21aを施し、このしぼ加工21aの上にシルク
印刷21bを施して形成している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はコード読取装置に係
わり、特に、2次元コードの読取装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】近年、スーパー、コンビニエンススト
ア、小売店等で販売されるほとんどの商品には、白と黒
の縞模様からなるバーコード(1次元コード)が印刷さ
れたラベルを貼着したりあるいは直接印刷したりしてい
る。このバーコードをバーコードリーダ(スキャナ)に
より読み取り、読み取ることにより得られたデータは販
売・在庫管理、発注、仕入業務に利用できるため、販売
・在庫管理、発注、仕入業務の効率化のために導入され
るようになった。また、バーコードは他にもOA、F
A、医療関連、図書館、宅配便等に広く利用されてお
り、いずれも個別認識ができることを利用して自動化、
合理化のために導入されるようになった。
【0003】しかしながら、この種のバーコード(1次
元コード)は白と黒の縞模様をラベルの長さ方向に印刷
しているため、情報量を多くしようとするとラベルの長
さを長くする必要が生じる。ラベルの長さを長くする
と、ラベルが大きくなるため、例えば、眼鏡、貴金属、
ICチップ等の小物品や、プリント基板等のラベルを貼
着するためのスペースを充分に確保できない物品には用
いることが困難であるという問題も生じる。また、ラベ
ルが大きくなると、この大きなラベルに印刷されたバー
コードを読み取るバーコードリーダ(スキャナ)も大型
になるという問題を生じた。
【0004】そこで、上述したような従来のバーコード
(1次元コード)と同じ情報量を有して面積を小さくす
るか、あるいは同じ面積で情報量を多くした2次元コー
ドが提案されるようになった。この2次元コードはスタ
ック式コードとマトリックス式コードの2種類に大別さ
れ、スタック式コードは1次元コードを縦に積み重ねて
縦横で情報を表示したコードであり、マトリックス式コ
ードは情報を白黒交互のます目(セル)で縦横モザイク
状に表示したコードである。
【0005】マトリックス式コードの1つとして、例え
ば、図9に例示するような2次元コードが知られてい
る。図9に示す2次元コードは切り出しシンボルaと上
下左右方向に配置した白黒のセルbからなるデータ領域
cからなるものであって、360度のどの方向からでも
高速読み取りが可能なように構成されるものである。こ
の2次元コードの白黒の正方形のセルbは最小で21×
21個からなり、最大で177×177個からなるもの
であって、この内切り出しシンボル1は8×8セル分か
らなるものである。なお、2次元コードは図9に例示す
るもの以外に、マキシコード、ベリコード、データコー
ド等の種々のものが提案されている。
【0006】このため、図9に例示した2次元コードは
数字、英字、記号、漢字、カナ、制御コードなどのあら
ゆるデータを扱うことができ、そのデータ量は最大で7
366文字(数字)まで表現することが可能で、従来の
バーコード(1次元コード)と比較すると1/10程度
の面積で表現することができ、用紙、ラベルサイズ等の
縮小、紙費用の削減が可能となるものである。
【0007】この2次元コードの読取装置(スキャナ)
は、図10に示すように、2次元コードの光学情報を時
系列の電気信号に変換するヘッド部Hとヘッド部Hによ
り変換された電気信号を2次元コードに対応する文字デ
ータ(コードデータ)に復号して出力する復号部Dとを
接続コードCにより電気的に接続してなる分離型スキャ
ナが知られている。
【0008】図11は分離型スキャナのヘッド部Hの一
部を示す図であって、ヘッド部Hのケーシング1内に
は、2次元コードが印刷されたラベル(2次元コードラ
ベル)LCに光を照射する光源2a,2bと、光源2
a,2bより2次元コードラベルLCに照射された光の
反射光を2次元の光学情報として受光して時系列の電気
信号に変換するCCDイメージセンサの受光面に結像さ
せるレンズ(光学系)3とを備えている。また、ケーシ
ング1の読取先端側には、塵、埃等がケーシング1内に
侵入するのを防止するために、透明な防塵プレート4が
2次元コードラベルLCに臨むように方形状に配設され
ている。
【0009】なお、CCDイメージセンサは光源2a,
2bに用いる赤色発光ダイオードの発光スペクトル付近
に分光感度のピーク領域を持つフォトダイオード・アレ
ーによるセンサ部と電荷蓄積部と電荷読み出し部とを備
えており、センサ部はCCDイメージセンサの受光面に
なる。そして、2次元コードラベルLCでの反射光が受
光面のセンサ部に結像すると、電荷読み出し部より時系
列の電気信号を出力し、この電気信号を増幅回路により
増幅した後、二値化回路により増幅された電気信号を二
値化信号に変換する。復号部はこの二値化信号を2次元
コードに対応する文字データ(コードデータ)に復号す
るものである。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述したヘ
ッド部Hにより2次元コードラベルLCに印刷された2
次元コードを読み取る場合、ケーシング1の読取先端側
が2次元コードラベルLCに平行になるようにして読取
先端側を2次元コードラベルLCに押し当てるため、照
明系の光軸と結像系の光軸が近接することとなる。
【0011】このため、例えば、光源2aから2次元コ
ードラベルLCに照射された光は2次元コードラベルLC
のα点で鏡面反射(正反射)して光学系のレンズ3に入
射し、光源2bから2次元コードラベルLCに照射され
た光は2次元コードラベルLCのβ点で鏡面反射(正反
射)して光学系のレンズ3に入射するため、正確に2次
元コードを読み取れないという問題を生じる。また、光
源2aから出射された光が防塵プレート4のγ点で鏡面
反射(正反射)して光学系のレンズ3に入射し、光源2
bから出射された光が防塵プレート4のδ点で鏡面反射
(正反射)して光学系のレンズ3に入射するため、2次
元コードの読み取りの障害になるという問題を生じる。
【0012】一方、光源の出射部の向きを読取先端側と
は反対側になるように配置して間接照明により照射する
ようにすると、上述したような鏡面反射(正反射)を防
止することが可能となるが、間接照明にすると2次元コ
ードラベル上に照射される光量が低下して読取性能が低
下するという問題も生じる。そこで、本発明は上記問題
点に鑑みてなされたものであり、2次元コードラベル上
に照射される光量を低下させることなく、2次元コード
ラベル上での鏡面反射(正反射)を防止できるようにす
ることにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するために、請求項1に記載の発明においては、光源の
近傍の光源より2次元コード上に照射された光が鏡面反
射(正反射)して光学系に入射する光路上に光源より出
射された光を散乱させる部材を配置している。このよう
に、光源より出射された光を散乱させる部材を配置する
と、光源より2次元コード上に照射しても、その反射光
は鏡面反射光として光学系に直接入射しなくなるので、
正確に2次元コードを読み取ることが可能となり、この
種の読取装置の読取効率が向上する。また、光を散乱さ
せる部材を配置した部分のみが光源より出射された光を
散乱させるだけであるので、光源から出射された光は光
量を低下することなく2次元コード上に照射されるよう
になり、読取障害を生じることなく、正確に2次元コー
ドを読み取ることができるようになる。
【0014】請求項2に記載の発明においては、2次元
コード読取装置内に塵、埃等が侵入するのを防止するた
めに設ける透明な防塵プレートの光源側の表面の前記光
路上に光源からの出射光を散乱させる手段を設けるよう
にしている。このようにすると、新たな部材を設けるこ
となく、光源から出射された光が鏡面反射光として光学
系に直接入射しないようにすることができ、簡単、安価
にこの種の散乱手段を設けることが可能になる。
【0015】請求項3に記載の発明においては、透明な
防塵プレートの光源側の表面の前記光路上に凹凸を設け
ることにより光源からの出射光を散乱させる手段として
いるので、単に、防塵プレートの光源側の表面に凹凸を
形成するだけでこの種の散乱手段を設けることが可能に
なり、正確に2次元コードを読み取ることができる2次
元コード読取装置を簡単、安価に製造することが可能に
なる。
【0016】請求項4に記載の発明においては、透明な
防塵プレートの光源側の表面の前記光路上にシルク印刷
を施すことにより光源からの出射光を散乱させる手段と
しているので、単に、防塵プレートの光源側の表面に凹
凸を形成するだけでこの種の散乱手段を設けることが可
能になり、正確に2次元コードを読み取ることができる
2次元コード読取装置を簡単、安価に製造することが可
能になる。
【0017】請求項5に記載の発明においては、透明な
防塵プレートの光源側の表面の前記光路上に凹凸を設け
るとともにこの凹凸上にシルク印刷を施すことにより光
源からの出射光を散乱させる手段としているので、光源
からの出射光は凹凸上とシルク印刷上とで二重に散乱す
るようになる。このように二重に散乱させると散乱効果
が向上して、読取精度がさらに向上するようになる。
【0018】請求項6に記載の発明においては、光源の
側部に透明な防塵プレートより垂直に遮光板を設けてい
る。このような遮光板を設けると、光源から出射された
光が防塵プレートにて鏡面反射しても、この鏡面反射光
は遮光板により遮断されるようになるので、鏡面反射光
は光学系に直接入射しないようになる。したがって、防
塵プレートでの鏡面反射光の影響が防止でき、2次元コ
ードの読み取りの障害をなくすことが可能になる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の2次元コード読
取装置の実施形態を図に基づいて説明する。図1は、本
実施形態のハンディ型2次元コード読取装置(スキャ
ナ)のヘッド部の概略構成を示す図であり、図1(a)
は正面図であり、図1(b)はその下面図であり、図1
(c)はその側面図である。また、図2は、図1(a)
のA−A断面図であり、図3は、図1(b)のB−B断
面図であり、図4は、図1(b)の要部拡大図である。
【0020】本実施形態の2次元コード読取装置(スキ
ャナ)は、ケーシング10を有しており、このケーシン
グ10の屈曲部10aの読取先端側には、読取口11が
2次元コードに臨むように矩形形状に形成されている。
このケーシング10内には、防塵プレート20、光源3
0、ミラー40、結像レンズ50、CCDイメージセン
サ60および遮光板70が配設されている。
【0021】防塵プレート20は透明な樹脂により形成
されており、読取先端側より塵、埃等がケーシング10
内に侵入するのを防止する。この防塵プレート20の光
源30より2次元コード上に照射された光が防塵プレー
ト20を透過し、2次元コード上で鏡面反射(正反射)
してミラー40を介して結像レンズ50に入射する光路
上の4箇所の部位には、光源30から出射された光を拡
散させる拡散部材21が配設されている。この拡散部材
21は、図4に示すように、防塵プレート20の光源3
0側の表面にしぼ加工(凹凸を形成する加工)21aを
施し、このしぼ加工21aの上にシルク印刷21bを施
している。
【0022】光源30は赤色光を発光する赤色発光ダイ
オードよりなり、4個の赤色発光ダイオードをケーシン
グ10内の所定の位置に配置して、制御回路140(図
5参照)からの指令に基づきその駆動回路が駆動され
て、図示しない2次元コードが印刷された2次元コード
ラベル上に赤色光を照射するようになされている。
【0023】ミラー40は、光源30から2次元コード
ラベル上に照射され、2次元コードラベル上で反射して
ケーシング10内に入射した光の方向を変更するために
設けている。結像レンズ50は、このミラー40にてそ
の方向が変更された入射光をCCDイメージセンサ60
の受光面に結像させるために設けている。ここで、ミラ
ー40と結像用レンズ50とで光学系が構成される。
【0024】CCDイメージセンサ60は光源30に用
いる赤色発光ダイオードの発光スペクトル付近に分光感
度のピーク領域を持つフォトダイオード・アレーによる
センサ部と電荷蓄積部と電荷読み出し部とを備えてお
り、例えば、エリアサイズが1/3インチで有効画素数
が33万画素のものを使用している。センサ部はCCD
イメージセンサ60の受光面になる。そして、制御回路
140(図5参照)からの指令に基づきそのセンサ駆動
回路が駆動されて、2次元コードラベル上で反射してケ
ーシング10内に入射した光が受光面のセンサ部に結像
すると、電荷読み出し部より時系列の電気信号を出力す
ることとなる。
【0025】遮光板70は黒色の合成樹脂板により形成
されており、各光源30から出射された光が防塵プレー
ト20により反射して結像用レンズ50に入射するのを
防止するために設けており、防塵プレート20の上部の
各光源30の側部に配設されている。
【0026】図5は、ヘッド部100と復号部200の
ブロック構成を示すブロック図であり、この分離型スキ
ャナのヘッド部100は、2次元コードに光を照射する
光源30と、光源30より2次元コード上に光を照射し
て、その反射光を2次元の光学情報(画像データ)とし
て受光するミラー40と結像レンズ50とからなる光学
系110と、光学系110により受光された2次元の光
学情報を時系列の電気信号に変換するCCDイメージセ
ンサ60と、CCDイメージセンサ60により変換され
た時系列の電気信号を増幅する増幅回路120と、増幅
回路120により増幅された電気信号を二値化信号に変
換する二値化回路130と、光源30とCCDイメージ
センサ60と増幅回路120と二値化回路130の動作
を制御する制御回路140とから構成される。
【0027】制御回路140は周知のマイクロコンピュ
ータにより構成され、ヘッド部100に設けられた図示
しないトリガースイッチが押されたことを認識して、光
源30の駆動回路に駆動指令を送出して光源30の発光
ダイオードを発光させるとともに、CCDイメージセン
サ60のセンサ駆動回路に駆動指令を送出してフォトダ
イオード・アレーによる光電変換部を受光状態にする。
また、制御回路140は増幅回路120に予め設定され
たゲインに基づいてCCDイメージセンサ60の電荷読
み出し部より出力される時系列の電気信号を順次増幅す
るための増幅指令を送出するとともに、増幅回路120
により増幅された時系列の電気信号を逐次二値化すべく
二値化回路130に二値化指令信号を送出する。
【0028】一方、復号部200はヘッド部100によ
り変換された電気信号を2次元コードに対応する文字デ
ータ(コードデータ)に復号する復号回路(デコード回
路)210を備えている。
【0029】ついで、上述したように構成した本実施形
態の2次元コード読取装置の読取動作を図1〜図5に基
づいて説明する。まず、ヘッド部100の図示しないト
リガスイッチがオンされると、制御回路140は光源3
0の駆動指令を光源30の駆動回路に送出して、光源3
0を所定の時間(例えば、5秒間)発光させ、赤色光を
2次元コードが印刷されたラベル上に照射する。つい
で、制御回路140はセンサ駆動回路に駆動指令を送出
してCCDイメージセンサ60を駆動状態にする。
【0030】このとき、各光源30から出射された光
は、防塵プレート20の光源30側の4箇所設けられ
た、しぼ加工21aおよびシルク印刷21bが施された
拡散部材21により拡散される。このため、2次元コー
ドが印刷されたラベル上で鏡面反射した鏡面反射光が結
像レンズ50に直接入射することが防止できるようにな
る。また、防塵プレート20の表面で反射した光は遮光
板70により遮断されるため、結像レンズ50に直接入
射することはない。そして、防塵プレート20の拡散部
材21により拡散した光あるいは防塵プレート20に直
接入射した光は防塵プレート20を透過して2次元コー
ドが印刷されたラベル上に照射される。
【0031】これにより、光源30より2次元コードが
印刷されたラベル上に赤色光が照射されることとなる
が、防塵プレート20の光源30側の4箇所の部位には
拡散部材21が設けられているため、2次元コードが印
刷されたラベル上で鏡面反射(正反射)した鏡面反射光
は結像レンズ50に直接入射しないこととなる。そのた
め、2次元コードが印刷されたラベルからの反射光は鏡
面反射(正反射)光以外の反射光が拡散しながらミラー
40により反射されて結像レンズ50に入射する。
【0032】この結像レンズ50に入射した反射光は、
結像レンズ50を通過してCCDイメージセンサ60の
受光面、即ちセンサ部に結像する。CCDイメージセン
サ60が2次元コードが印刷されたラベルからの反射光
を受光すると、CCDイメージセンサ60の電荷読み出
し部は、2次元コードの白・黒のセルb(図9参照)に
対応した時系列の電気信号を順次出力する。すると、増
幅回路120は所定のゲインに基づいてCCDイメージ
センサ60から出力された時系列の電気信号を順次増幅
して、その増幅信号を二値化回路130に順次出力す
る。すると、二値化回路130は、増幅回路120にて
増幅された増幅信号を順次二値化信号に変換して順次、
復号部200の復号回路(デコード回路)210に二値
化信号を送出する。
【0033】復号部200の復号回路(デコード回路)
210が増幅回路120から出力された二値化信号を受
信し、2次元コードに応じた文字データに復号(デコー
ド)する。復号部200の復号回路(デコード回路)2
10が文字データの復号(デコード)に成功すると、制
御回路140に読取完了信号を送出するとともに、復号
回路(デコード回路)210は図示しないレジスタある
いは中央処理装置に復号(デコード)した文字データを
送信する。これにより、制御回路140はCCDイメー
ジセンサ60のイメージ駆動回路に駆動停止信号を送出
してその駆動を停止させるとともに、増幅回路120お
よび二値化回路130にも駆動停止信号を送出して、増
幅回路120および二値化回路130の駆動を停止させ
て読取動作を終了させる。
【0034】上述したように、本実施形態においては、
透明な防塵プレート20の光源30側の表面の光源30
より2次元コード上に照射された光が防塵プレート20
を透過し、2次元コード上で鏡面反射(正反射)してミ
ラー40を介して結像レンズ50に入射する光路上の4
箇所の部位には、しぼ加工(凹凸を形成する加工)21
aおよびシルク印刷21bが施された拡散部材21を配
置しているので、光源30より2次元コード上に出射さ
れた光の反射光は鏡面反射光として光学系に直接入射し
なくなる。そのため、正確に2次元コードを読み取るこ
とが可能となり、この種の読取装置の読取効率が向上す
る。また、拡散部材21は2次元コード上で鏡面反射
(正反射)してミラー40を介して結像レンズ50に入
射する光路上の4箇所の部位のみに配置しているので、
光源30より出射された光の光量を低下することなく2
次元コード上に照射されるようになり、読取障害を生じ
ることなく、正確に2次元コードを読み取ることができ
るようになる。
【0035】また、透明な防塵プレート20は元々ケー
シング10内に塵、埃等が侵入するのを防止するために
設けるものであるので、4箇所の部位にしぼ加工(凹凸
を形成する加工)21aおよびシルク印刷21bを施す
のみで、新たな部材を設けることなく、光源30から出
射された光が鏡面反射光として光学系に直接入射しない
ようにすることができ、簡単、安価にこの種の散乱手段
を設けることが可能になる。また、しぼ加工21aの上
にシルク印刷21bを施しているので、光源30からの
出射光はしぼ加工21aとシルク印刷21bとで二重に
散乱するようになる。このように二重に散乱させると散
乱効果が向上して、読取精度がさらに向上するようにな
る。
【0036】さらに、光源30の側部に透明な防塵プレ
ート20より垂直に遮光板70を設けているので、光源
30から出射された光が防塵プレート20にて鏡面反射
しても、この鏡面反射光は遮光板70により遮断される
ようになって、鏡面反射光は光学系に直接入射しないよ
うになる。したがって、防塵プレート20での鏡面反射
光の影響が防止でき、2次元コードの読み取りの障害を
なくすことが可能になる。
【0037】変形例 上述したように、本実施形態の2次元コード読取装置に
おいては、ハンディ型2次元コード読取装置(スキャ
ナ)に本発明を適用する例について説明したが、本発明
は種々のタイプの2次元コード読取装置(スキャナ)に
適用することができる。図6は、本変形例のペン型2次
元コード読取装置(スキャナ)のヘッド部の概略構成を
示す図であり、図6(a)は正面図であり、図6(b)
はその下面図であり、図6(c)はその側面図である。
また、図7は、図6(a)のD−D断面図であり、図8
は、図6(c)の要部拡大図である。
【0038】本変形例のペン型2次元コード読取装置
(スキャナ)は、ケーシング300を有しており、この
ケーシング300の読取先端側310には、読取口31
1が2次元コードに臨むように矩形形状に形成されてい
る。このケーシング300内には、防塵プレート32
0、その表面に光源331を取り付ける照明用基板33
0、結像レンズ340、CCDイメージセンサ350が
配設されている。
【0039】防塵プレート320は透明な樹脂により形
成されており、読取先端側310より塵、埃等がケーシ
ング300内に侵入するのを防止する。この防塵プレー
ト320の光源331より2次元コード上に照射された
光が防塵プレート320を透過し、2次元コード上で鏡
面反射(正反射)して結像レンズ340に入射する光路
上の6箇所の部位には、光源331から出射された光を
拡散させる拡散部材321が配設されている。この拡散
部材321は、図8に示すように、防塵プレート320
の光源331側の表面にシルク印刷を施して形成してい
る。
【0040】光源331は赤色光を発光する赤色発光ダ
イオードよりなり、6個の赤色発光ダイオードをケーシ
ング300内の所定の位置に配置された照明用基板33
0上に取り付けられており、制御回路140(図5参
照)からの指令に基づきその駆動回路が駆動されて、図
示しない2次元コードが印刷された2次元コードラベル
上に赤色光を照射するようになされている。結像レンズ
340は、2次元コードラベル上で反射した光を入射光
としてCCDイメージセンサ350の受光面に結像させ
るために設けている。ここで、結像用レンズ340にて
光学系が構成される。
【0041】CCDイメージセンサ350は上述した実
施形態のCCDイメージセンサ60と同様であって、光
源331に用いる赤色発光ダイオードの発光スペクトル
付近に分光感度のピーク領域を持つフォトダイオード・
アレーによるセンサ部と電荷蓄積部と電荷読み出し部と
を備えており、例えば、エリアサイズが1/3インチで
有効画素数が33万画素のものを使用している。センサ
部はCCDイメージセンサ350の受光面になる。そし
て、制御回路からの指令に基づきそのセンサ駆動回路が
駆動されて、2次元コードラベル上で反射してケーシン
グ300内に入射した光が受光面のセンサ部に結像する
と、電荷読み出し部より時系列の電気信号を出力するこ
ととなる。
【0042】そして、本変形例のペン型2次元コード読
取装置の動作は上述した実施形態のハンディ型2次元コ
ード読取装置の動作とほぼ同様であるので、その動作説
明は省略する。
【0043】上述した本変形例のペン型2次元コード読
取装置においては、透明な防塵プレート320の光源3
31側の表面の光源331より2次元コード上に照射さ
れた光が防塵プレート320を透過し、2次元コード上
で鏡面反射(正反射)して結像レンズ340に入射する
光路上の6箇所の部位には、シルク印刷が施された拡散
部材321を配置しているので、光源320より2次元
コード上に出射された光の反射光は鏡面反射光として光
学系に直接入射しなくなる。そのため、正確に2次元コ
ードを読み取ることが可能となり、この種の読取装置の
読取効率が向上する。また、拡散部材321は2次元コ
ード上で鏡面反射(正反射)して結像レンズ340に入
射する光路上の6箇所の部位のみに配置しているので、
光源331より出射された光の光量を低下することなく
2次元コード上に照射されるようになり、読取障害を生
じることなく、正確に2次元コードを読み取ることがで
きるようになる。
【0044】また、透明な防塵プレート320は元々ケ
ーシング300内に塵、埃等が侵入するのを防止するた
めに設けるものであるので、6箇所の部位にシルク印刷
を施すのみで、新たな部材を設けることなく、光源33
1から出射された光が鏡面反射光として光学系に直接入
射しないようにすることができ、簡単、安価にこの種の
散乱手段を設けることが可能になる。
【0045】なお、上述した実施形態においては、光源
30を4個設けるとともに拡散部材21を4個設ける例
について説明し、変形例においては、光源331を6個
設けるとともに拡散部材321を6個設ける例について
説明したが、光源および拡散部材は適宜の個数だけ用い
れば良い。要するに、2次元コード上に照射して反射す
る反射光により読取動作が確実にできるだけの光量とな
るような光源を用いれば何個でも良い。ただし、拡散部
材は光源の個数と対応させる必要がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の2次元コード読取装置の一実施形態
の概略構成を示す図であり、図1(a)は正面図であ
り、図1(b)はその下面図であり、図1(c)はその
側面図である。
【図2】 図1(a)のA−A断面を示す断面図であ
る。
【図3】 図1(b)のB−B断面を示す断面図であ
る。
【図4】 図1(b)の要部拡大図である。
【図5】 ヘッド部と複合部からなる2次元コード読取
装置のブロック構成を示すブロック図である。
【図6】 本発明の2次元コード読取装置の変形例の概
略構成を示す図であり、図6(a)は正面図であり、図
6(b)はその下面図であり、図6(c)はその側面図
である。
【図7】 図6(a)のD−D断面を示す断面図であ
る。
【図8】 図6(c)の要部拡大図である。
【図9】 2次元コードの一例を示す図である。
【図10】 2次元コード読取装置の構成例を示す図で
ある。
【図11】 従来の2次元コード読取装置のヘッド部の
要部を示す図である。
【符号の説明】 10…ケーシング、10a…屈曲部、11…読取口、2
0…防塵プレート、21…拡散部材、21a…しぼ加工
(凹凸)部、21b…シルク印刷部、30…光源、40
…ミラー、50…結像レンズ、60…イメージセンサ、
70…遮光板、300…ケーシング、310…読取先端
側、311…読取口、320…防塵プレート、321…
拡散部材、331…光源、340…結像レンズ、350
…イメージセンサ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2次元コード上に照射された光を2次元
    の光学情報として受光するとともに受光した2次元の光
    学情報を時系列の電気信号に変換し、変換された時系列
    の電気信号を同2次元コードに対応する文字データに復
    号するようにした2次元コード読取装置であって、 前記2次元コード上に光を照射する光源と、 前記光源から前記2次元コード上に照射された光の反射
    光を光学情報として受光する光学系とを備えるととも
    に、 前記光源の近傍で同光源より前記2次元コード上に照射
    された光が鏡面反射して前記光学系に入射する光路上に
    同光源より出射された光を散乱させる部材を配置したこ
    とを特徴とする2次元コード読取装置。
  2. 【請求項2】 前記光源の近傍に透明な防塵プレートを
    配置し、同透明な防塵プレートの前記光源側の表面の前
    記光路上に同光源からの出射光を散乱させる手段を設け
    たことを特徴とする請求項1に記載の2次元コード読取
    装置。
  3. 【請求項3】 前記透明な防塵プレートの前記光源側の
    表面の前記光路上に凹凸を設けたことを特徴とする請求
    項2に記載の2次元コード読取装置。
  4. 【請求項4】 前記透明な防塵プレートの前記光源側の
    表面の前記光路上にシルク印刷を施したことを特徴とす
    る請求項2に記載の2次元コード読取装置。
  5. 【請求項5】 前記透明な防塵プレートの前記光源側の
    表面の前記光路上に凹凸設けるとともにこの凹凸上にシ
    ルク印刷を施したことを特徴とする請求項2に記載の2
    次元コード読取装置。
  6. 【請求項6】 前記光源の近傍に透明な防塵プレートを
    配置し、同光源の側部に同透明な防塵プレートより垂直
    に遮光板を設けて同光源から出射された光が防塵プレー
    トにて鏡面反射光として前記光学系に直接入射しないよ
    うにしたことを特徴とする請求項1から請求項5のいず
    れかに記載の2次元コード読取装置。
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