JPH10186056A - ウェーク渦乱流または大気乱流を実時間で決定する方法、およびウェーク渦空気乱流または空気乱流に対し補正された出力を与える光シンチロメータ - Google Patents

ウェーク渦乱流または大気乱流を実時間で決定する方法、およびウェーク渦空気乱流または空気乱流に対し補正された出力を与える光シンチロメータ

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JPH10186056A
JPH10186056A JP9237088A JP23708897A JPH10186056A JP H10186056 A JPH10186056 A JP H10186056A JP 9237088 A JP9237088 A JP 9237088A JP 23708897 A JP23708897 A JP 23708897A JP H10186056 A JPH10186056 A JP H10186056A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 10kmの距離まで大気乱流強度を測定する
よう動作する光シンチロメータを提供する。 【解決手段】 光シンチロメータ100はトランスミッ
タ14とレシーバ16とデジタル処理回路20とを用い
て操作現場で乱流強度の実時間連続測定を行なう。信号
はしきい値との比較前にデジタル化されて光学トランス
ミッタおよびレシーバの経路を通る物体に帰する事象を
取り除く。システムはそれにより飽和型での一次対数−
振幅分散関数の調整計算を行なう。大気乱流は航空機に
よるウェーク渦でも気象条件によるものでもよい。信号
デジタル化しきい値信号との比較とにより、無効信号入
力は経路平均乱流強度計算から排除され、それにより、
赤外線ビームの妨害があっても屈折乱流強度計算におけ
るデータの質を保証する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の背景】発明の分野 この発明は、乱れた大気条件において、地上レベルで、
航空機により発生するウェーク渦および大気乱流の強度
を正確に測定するためのシステムに関する。
【0002】先行技術の説明 現在、航空機特にジャンボジェットの飛行場滑走路での
着陸および離陸により生ずるウェーク渦状態は、それら
のウェークの中を後続する他の航空機にとって非常に有
害な条件を作り出し得る。実際に、この現象に帰する致
命的な空中衝突があった。現在のところ、信頼性を持っ
てウェーク渦および乱流を検知し得る、市場で入手可能
な計器はない。
【0003】渦は、飛行中の航空機により発生される揚
力が理由で生ずる。この渦は、100m/秒にもなる風
速を伴う小さな水平方向の竜巻のようなものである。ト
レーリング・ウェーク渦は、小型の後続の航空機、およ
び並行した滑走路にその渦が吹き流れる場合にはその並
行した滑走路上の航空機に大きな脅威を与える。結果と
して生ずる乱流は小型の航空機を不安定にして転覆させ
得る。これまでは、ウェーク渦の強さを遠隔操作で検
知、追尾および測定する操縦計器はなかった。現在、F
AAは航空機を空間的および時間的に分離するよう手続
ガイダンスを用いている。これらの手続は非常に保守的
であり効果的ではあるが、大きなピーク運行遅延をもた
らし、滑走路をさらに設けるために飛行場を拡大する必
要を生じさせる。
【0004】何年も前では、地上レベルの乱流および横
風速を測定するのに光シンチレーション技術を用いた。
部分的にコヒーレントな赤外線光源を飛行場の滑走路に
沿って置き、間隔を接近させて置いたシンチレーション
検出器の対を、滑走路の対向する側に、トランスミッタ
から大きな距離をおいて配置した。つまり、光線の経路
は滑走路自体と非常にわずかな鋭角をなした。この先行
技術のシステムでは、アナログ回路および平均化技術を
用いて平均乱流および横風速を決定した。これは、約1
0秒以上の時定数を有する乱流および横風の測定値を生
じさせた。
【0005】この先行技術のシステムでは、トランスミ
ッタおよびレシーバは、滑走路への小さな鋭角での視線
で、1本の滑走路の対向する側に配置された。しかしな
がら、2つの並行する滑走路が互いから所定の間隔内に
ある場合、それらは、FAAの規定に従い、乱流および
横風を決定するためには1本の滑走路として考えられな
ければならない。したがって、間隔が接近した並行した
滑走路の場合、トランスミッタおよびレシーバは滑走路
の間にそれらと並行して整列される。いずれの滑走路か
らの乱流および横風も同じくこの整列で測定可能な効果
を生じさせる。
【0006】この先行技術のシステムに伴う問題は、時
定数があまりに大きすぎるという点であった。つまり、
計器が実用的に商業目的で適用されるためには、時定数
ははるかに短くなければならない。しかしながら、先行
技術の従来的なシンチレーション検出技術を用いると、
短い時定数を達成することはできない。
【0007】弱散乱領域における経路平均屈折乱流構造
定数(Cn 2 )は、大気を通って伝搬される光波の対数
−放射度(または対数−振幅)シンチレーションにより
測定され得ることが公知である。先行技術の光シンチロ
メータは一次散乱理論に基づいており、屈折乱流の累積
量が小さい限りにおいてのみ信頼性がある。屈折乱流の
強度が大きくなるにつれ、シンチレーションは飽和し、
性能が対数−振幅分散の比例性と屈折乱流とに基づくシ
ンチロメータは役に立たなくなる。
【0008】
【発明の概要】この発明に従うと、乱流そのものではな
く乱流の変動を測定し、横風速そのものではなく風の変
動を測定することによって、乱流の変化率の有意義な測
定値を発生させて、わずか1秒以下の時定数に対し危険
な条件を示し得る。つまり、乱流のシンチレーション測
定値をとりそれらを合せて平均化して平均乱流を得、次
いで平均値を比較する代わりに、乱流の変化率を測定す
る。同様に、風そのものの速度ではなく横風速の変化率
を測定する。乱流および横風速のこれら差分値は、危険
な航空機のウェーク乱流状態および危険な横風状態を示
し得る有用な計器構成を設けることにおいて、重要な前
進ステップを呈示する。
【0009】この発明に従って、水平方向経路に沿って
経路平均大気乱流強度を測定する診断技術および装置が
考案された。0.15mの光学アパーチャを有するシン
チロメータが一次理論に従い1kmの距離まで作動する
よう設計されたことは公知である。しかしながら、飽和
型において大気乱流の測定を可能にするよう展開された
理論のおかげて、この発明に従うと、同じ光学素子を有
する第2世代光シンチロメータで2.5kmの距離まで
大気乱流強度を測定することが可能である。
【0010】この発明の計器は、現場での運用および航
空機により発生されるウェーク渦における乱流強度の実
時間連続測定を行なう。この発明の非常に重要な局面
は、この発明が妨害保護を有するという点である。光路
が移動する運搬体、歩行者、航空機等によって妨害され
ると、その無効データは、出力測定値の質を保護するた
め、処理には用いられない。以前のアナログシステム
は、経路を視覚的に隠すような障害物から回復するのに
数秒を要した。デジタル処理を伴うこの新規な発明で
は、回復するのに、妨害後わずか2〜3秒しか必要とし
ない。したがって、シンチロメータは計器の性能を危険
にさらすことなく高速道路、滑走路または通路を横切っ
て設置され得る。この計器は環境的音響ノイズおよび電
磁波ノイズに反応しない。この計器はさらに、容易に輸
送され操作されるよう小型である。
【0011】この発明に従って、強い乱流内での光学的
屈折乱流センサの性能を表わす公式が導き出された。こ
の理論に基づくと、弱および強乱流状態の両方において
その較正を維持する乱流センサが設計され試験された。
【0012】表Aは、飽和なしで測定する場合に必要な
経路長の関数としてのトランスミッタおよびレシーバ光
学素子直径を示す。表Aは、(Cn 2 =10-12 -2/3
に対し、)所与の光学アパーチャ直径に対する飽和効果
なしでの最長有効経路長を与える。
【0013】
【表1】
【0014】表Aは、トランスミッタおよびレシーバ光
学素子の両方に152mmアパーチャを用いるシンチロ
メータは、(Cn 2 =10-12 -2/3に対し、)1km
未満の有効経路長を有することを示す。範囲を2kmに
まで拡大するためには536mmの光学素子を用い、3
kmまで拡大するためには1027mmの光学素子を用
いて、大気の乱れにより誘起される光シンチレーション
への飽和効果を回避する必要がある。しかしながら、現
場での運用に対しそのような大きなアパーチャ光学シス
テムを設計することは非実用的である。しかしながら、
この発明のシステムを用いると、有限アパーチャシステ
ムの有効経路長は飽和領域においてさえ動作するよう拡
大され得る。
【0015】この発明に従い、有限アパーチャシステム
の、乱流により誘起される光シンチレーションの飽和効
果を分析して、視線経路に沿って経路平均屈折乱流を測
定した。この分析の結果は、光シンチレーションの測定
された対数−振幅分散に適切な補正が与えられるなら
ば、経路平均屈折乱流は飽和型においてでも正確に測定
され得ることを示す。これらの結果は、152mmの送
出および受取りアパーチャを用いて2.5kmまでの距
離で経路平均屈折乱流を測定するよう有限アパーチャシ
ステムを設計することは実行可能であることを示す。
【0016】対数−振幅分散の飽和効果とは、乱流が増
大するにつれ、測定される分散が一次理論による予測か
ら偏向することである。しかしながら、わずかな飽和領
域では、補正が有限アパーチャシステムの飽和曲線に基
づいて与えられる場合には、測定される分散は経路平均
乱流強度を得るのに依然として役立つ。
【0017】一次対数−振幅変量の補正は以下に定義さ
れるごとくの多数のパラメータを伴う。
【0018】σX 2 =対数−振幅分散 u=正規化された経路長 W(u)=経路加重関数(つまり、経路の異なる位置で
の寄与であるもの) y=大気乱流の、正規化された波数 dy=正規化された波数微分増分 g=等式(3)に定義される σT 2 =ウェーク散乱の理論的予測 k=光源の波数 L=経路長 Cn 2 =大気乱流屈折構造定数 αt =フレネル寸法に正規化されたトランスミッタの直
径 αr =フレネル寸法に正規化されたレシーバの直径 σD 2 =弱乱流領域におけるアパーチャDを有する有限
トランスミッタおよびレシーバの対数−振幅分散 fc =バンドパスフィルタの中心周波数 J1 =一次の第一種ベッセル関数 これまでの分析に基づくと、一次対数−振幅分散関数は
次の式により与えられる。
【0019】
【数1】
【0020】飽和領域は、強い乱流の領域として定義さ
れてもよい。強い乱流において、一次対数−振幅分散と
補正された対数−振幅分散との間の差は等式(3)の指
数項である。
【0021】等式(2)−(4)において、
【0022】
【数2】
【0023】は点光源およびレシーバに対する弱散乱予
測対数−振幅分散であり、αr およびαt はそれぞれそ
の光路に対するフレネル帯に正規化されたレシーバおよ
びトランスミッタの直径であり、J1 は一次の第一種ベ
ッセル関数である。等式(3)は一次散乱理論とは指数
項のみによって異なる。弱乱流(σT 2 <<1)の場
合、したがって、この項は無視できる。弱乱流と飽和型
との間の精密な区分はいくらか主観的なものたり得る
が、この発明のためには、強乱流または飽和型はσT 2
が0.02より大きいときの状態と考えてもよい。
【0024】1つの広い局面において、この発明は、時
間的および空間的に平均化された、航空機により発生さ
れるウェーク渦大気乱流を実時間で決定する方法である
と考えてもよく、この方法は:赤外線光信号を発生する
ステップと;好ましくはサイズが約0.25m以下の光
学視準器を用いて赤外線光信号を視準するステップと;
視準された光信号を大気を介して1kmより長い距離に
わたって送信するステップと;送信された光信号を受信
し、好ましくはサイズが約0.25m以下の集束装置を
用いてその送信された光信号を光検出器上に集束し、そ
れによって受信アナログ信号を発生させるステップと;
受信アナログ信号をデジタル形式に変換して受信デジタ
ル信号を発生させるステップと;受信デジタル信号の各
々を所定のデジタルしきい値レベルと比較して、それら
受信デジタル信号のうち所定のデジタルしきい値レベル
と少なくとも同じ大きさであるもののみに対しデータ出
力信号を発生させ、そのデータ出力信号の経路平均対数
振幅分散を計算して大気乱流屈折構造定数を与えるステ
ップとを含む。必要な変換および計算は、まず、大気乱
流により誘起される光シンチレーションへの飽和効果に
対しデータ信号をデジタルで補正することによって達成
される。測定された大気乱流は、航空機により発生され
るウェーク渦、気象条件または大気擾乱の他の源からも
たらされるものであってもよい。
【0025】この方法の好ましい実施では、光信号は、
約0.15m以下のサイズの光学視準器を用いて視準さ
れ、約0.15m以下のサイズの集束装置を用いて集束
される。視準された光信号は好ましくは大気を介して2
kmより長い距離にわたって送信される。
【0026】別の広い局面において、この発明は大気乱
流に対し補正される出力を与える光シンチロメータであ
ると考えてもよく:赤外線光源と、好ましくは約2.5
m以下のサイズの光学視準手段とを含む光学トランスミ
ッタアセンブリと;光学トランスミッタアセンブリから
1kmより長い距離をおいて置かれ、好ましくは約0.
25mのサイズの光学集束手段と、受信信号を発生させ
る赤外線光検出器とを含む光学レシーバアセンブリと;
受信信号をアナログ形式からデジタル化された形式に変
換するためのアナログ−デジタル変換手段と、デジタル
化された受信信号を所定のデジタルしきい値レベルと比
較してそのデジタル化された受信信号がしきい値信号と
少なくとも同じ大きさである場合にのみそこからデータ
出力を発生させるための比較器手段と、大気乱流屈折構
造定数を与えるために処理される出力を比較器手段から
受取るよう比較器手段に結合される二乗平均決定および
信号平均化手段とを含む、屈折乱流に対し補償される大
気乱流屈折構造定数を発生させるための信号処理手段と
を含む。航空機により発生されるウェーク渦を測定する
場合、この定数はウェーク渦により発生される力学的力
積である。
【0027】この発明に従う光シンチロメータは、好ま
しくは、大気乱流による飽和効果に対しデータ出力を補
正するためのデジタル飽和効果補償手段からなる。この
デジタル飽和効果補償手段は、屈折乱流によるシンチレ
ーション強度の一次対数振幅測定からの分散に対しデー
タ出力を補正する。つまり、デジタル飽和効果補償手段
は、シンチレーション測定値の対数振幅への比例性から
の屈折乱流の分散に対しデータ出力を補正する。
【0028】この発明に従う光シンチロメータでは、光
学視準手段および光学集束手段は、ともに、約0.25
m以下の直径を各々が有する凹面鏡から通常は形成され
る。各々は好ましくは直径が約0.15m以下である。
光学トランスミッタアセンブリおよび光学レシーバアセ
ンブリは好ましくは互いから少なくとも2kmの距離を
おいて置かれる。
【0029】さらに別の広い局面において、この発明
は、アナログデータ出力を与え、二乗平均および平均化
回路を含む信号プロセッサを用いて大気乱流屈折構造定
数を与える、光学トランスミッタと光学レシーバとの間
の経路に沿って経路平均大気乱流強度を測定するための
シンチロメータにおける改良であると考えてもよい。こ
の改良は、レシーバからのアナログデータ出力をデジタ
ル化するアナログ−デジタル変換器と、屈折乱流による
シンチレーション強度の一次対数振幅測定からの分散に
対し、レシーバからのデジタル形式のデータ出力を補正
するデジタル飽和効果補償手段とからなる。比較器手段
は、レシーバからのデジタル形式の信号を所定のしきい
値レベルと比較し、デジタルしきい値レベルと少なくと
も同じ大きさであるレシーバからのデジタル形式での信
号にのみ応答してデータ出力を二乗平均および平均化回
路に与える。
【0030】
【方法および実施例の説明】この発明は、添付の図面を
参照することによってより明瞭かつ特定的に記載され
る。
【0031】有限アパーチャに対する弱散乱予測分散σ
D 2 (等式(3)の指数項を無視する)の関数としての
対数−振幅分散σX 2 を、図1において、D=0.15
m、Cn 2 =10-12 -2/3、および0.5km〜2.
5kmのさまざまな経路長に対しプロットする。種々の
n 2 値に対し、結果は図1のそれに極めて近く、した
がって、σX 2 とσD 2 との経験的関係は等式(6)ま
たは等式(7)として表現できる。大気乱流屈折構造定
数はしたがって等式(8)のように得られ得る。
【0032】
【数3】
【0033】受信されたシンチロメータ信号は、飽和領
域においてでも屈折乱流を得るために、測定された対数
−振幅分散を補正してこれらの公式を用いて処理され
る。飽和型または領域は、σT 2 が0.02より大きい
ときに存在する大気状態であると考えてもよい。飽和領
域は、σT 2 が0.02以下の領域である一次領域とは
区別される。0.15mの等しいトランスミッタおよび
レシーバアパーチャの場合、システムは、(Cn 2 =1
-12 -2/3に対し、)経路平均屈折乱流を2.5km
まで測定することができる。
【0034】図2は、10cmおよび20cmアパーチ
ャの先行技術のシンチロメータにより得られる屈折乱流
指数Cn 2 の比較を表わす。実線は理論による予測であ
る。+は実験結果である。図2は、1012m経路に沿
って等しいトランスミッタおよびレシーバアパーチャの
2つの異なる組の実際に測定されたCn 2 の比較を示
す。飽和効果は、大きいアパーチャ(D=20cm)シ
ステムの結果と比較した場合に、小さいアパーチャ(D
=10cm)システムの結果(破線で示される)から観
測された。これらのパラメータに対する理論上の結果は
図2において実線曲線として示される。計算された結果
は実験結果(+で示される)と非常によく一致する。
【0035】この発明のシンチロメータは、飛行場の離
着陸ゾーン付近において航空機により発生されるウェー
ク渦を検知することもできる。シンチロメータが滑走路
付近に置かれた場合、測定される乱流強度Cn を用い
て、航空機により発生されるウェーク渦の力学的力積I
を次のように演繹することができる:
【0036】
【数4】
【0037】測定された力学的力積は、航空機により発
生されるウェーク渦の存在、持続性および強度の優れた
指標を与える。シンチロメータは、実時間での連続デー
タ収集の無人動作の能力を有する。横風の同時測定で、
センサは、付近の滑走路から吹き流れてくる、航空機に
より発生されるウェーク渦の到着時間を予報することさ
え可能であるだろう。この計器は、実時間連続無人動作
用に設置されるよう、小型かつ単純なものである。
【0038】アナログ回路を用いて等式(7)、(8)
および(9)を実現することは、不可能ではないとして
も非常に困難である。この発明に従うと、等式(7)、
(8)および(9)を実現して、経路積算された乱流強
度と航空機により発生されるウェーク渦とを実時間で測
定するのに、デジタル信号処理ユニットが設計されてい
る。
【0039】図3は、大気屈折乱流に対し補正される出
力を与える、妨害保護を伴う、範囲が拡大された光シン
チロメータ100のブロック図である。この範囲が拡大
された光シンチロメータ100は、LEDトランスミッ
タ変調器12と、トランスミッタ光学アセンブリ14
と、レシーバ光学アセンブリ16と、フォトダイオード
18のための前置増幅器を含むフォトダイオード18
と、信号処理ユニット20とを含む。
【0040】トランスミッタ変調器12 周辺光の影響を最小にするために、トランスミッタLE
D22は、トランスミッタ変調器12により発生される
周波数fm で変調される。この変調周波数はシンチレー
ション信号のそれより高くあるべきである。通常の大気
条件では、シンチレーション周波数は数百ヘルツより下
である。したがって、約10kHzの変調周波数が適当
である。
【0041】図4は、ACおよびDC電力の両方ととも
に使用するために設計されるトランスミッタ変調器12
の回路図である。示される構成要素の記述、値および対
応する図面の参照符号は表1に示される。継電器K1は
ACまたはDC電力の自動選択を制御する。DC電力
(のみ)が利用可能である場合、赤LED D2が照明
する。AC、またはACおよびDC電力が利用可能であ
る場合、緑LED D3が照明する。電圧レギュレータ
U2は、残りの回路のための安定した8V電力を与え
る。発振器U1は10kHz方形波を与える。これは増
幅器U3によってバッファ処理され、トランジスタQ1
のための変調信号を与えて、線13上の出力によってト
ランスミッタLED22を駆動する。スイッチ10はト
ランスミッタLED22の4つの異なる電力レベルの選
択を行なう。出力電力レベルは経路長に比例して選択さ
れる。
【0042】トランスミッタ光学アセンブリ14 図3に示される、300mmの焦点距離を有する152
mm凹面鏡24を用いて、赤外線LED(発光ダイオー
ド)22から発される赤外線光を視準する。ガラス板2
1を用いて、LED22を鏡24の焦点に保持し、ユニ
ットを塵等から封止する。
【0043】レーザとは異なり、赤外線LEDは部分的
にコヒーレントな光源である。ここに記載されるような
部分的にコヒーレントな有限アパーチャシステムの使用
を通してのみ、飽和を回避しながらもシステムの線形範
囲を拡大することができる。
【0044】レシーバ光学アセンブリ16ならびにフォ
トダイオードおよび前置増幅器18 300mmの焦点距離を有する152mm凹面鏡23を
用いて、トランスミッタ14から発された赤外線光を集
光する。ガラス板パネル25を用いて、フォトダイオー
ド18を鏡23の焦点に保持し、ユニットを塵等から封
止する。フォトダイオード18は、データ処理のために
受信信号を増幅する前置増幅器とともに、小型化された
プリント回路板上に取付られる。
【0045】信号処理ユニット20 信号処理ユニットはアナログ部とデジタル部とからな
る。アナログ部は図5および図6に示される。図5およ
び図6に示される、提案される構成要素の記述、値、お
よび構成要素のための対応する図面の参照符号は表2に
示される。デジタルマイクロプロセッサ部は図7、図8
および図9に示される。図7、図8および図9に示され
る、提案される構成要素の記述、値、および構成要素に
対する対応する図面の参照符号は表3に示される。デジ
タルマイクロプロセッサにおけるアルゴリズムソフトウ
ェアのフローチャートを図10に示す。
【0046】図5に示されるように、レシーバ16から
の受信されたアナログ信号は、線26上で信号プロセッ
サ20に入りバッファ増幅器U1:Bを通過して2つの
並列段を駆動する。第1の段への線30上の信号は、自
動利得制御(AGC)論理回路U2によって復調され正
規化される。これにより、受信光強度を変化させるよう
なLEDの老化、ガラス板上の塵または水滴、および大
気の霧または霞により引き起こされる不要な汚染が測定
に影響しないことが保証される。AGC回路U2からの
信号は次いでバッファ増幅器回路U1:Cを通過する。
線32上の出力は次いでさらなる信号処理を受ける。他
方の段への線31上の信号は、二乗平均(RMS)回路
U3およびバッファ増幅器回路U1:Dを通過して、さ
らなる処理のために線33上に変調された信号CXの信
号レベルを得る。
【0047】図6において、線32上の信号は、次い
で、ICチップU7:A、U7:BおよびU7:Cを含
むバンドパスフィルタ35(BPF)を通過して信号を
クリーンアップする。BPF35の目的は、約1〜40
0Hzである対象の帯域外の背景ノイズを除去すること
である。この信号は、次いで、ICチップU9およびU
8からなる対数増幅器37を通過して、さらなる信号処
理のために線34上にLog(S)を得る。
【0048】図3に示される、信号プロセッサ20のア
ナログ−デジタル(A/D)変換器部39とマイクロプ
ロセッサ部41とを図7〜図9に概略的に示す。図7に
示されるように、8ビットマイクロコントローラU2
は、「ウォッチドッグ」タイマおよびリセットジェネレ
ータU1と、データバストランシーバU4と、2つのア
ドレスラッチ/バスドライバU5およびU6と、RS2
32レベルシフタU20とに接続される。図8に示され
るように、12ビットバイポーラアナログ−デジタル変
換器U12は、サンプルおよびホールド段U13と、1
6チャネル・シングルエンド型アナログマルチプレクサ
(MUX)U14とに接続される。図9は、16kx8
スタティックRAM U10、16kx8 EPROM
U11、A/D変換器U12、または16キーパッド
およびLCD表示モジュールに接続する並列インタフェ
ースアダプタU17を選択するのに用いられるアドレス
バンクデコーダU8を概略的に示す。
【0049】線33および34上の信号はA/D変換器
部39によってデジタル化される。デジタル化されたデ
ータは、次いで、アルゴリズム実施のためにマイクロプ
ロセッサ41のメモリ部に記憶される。
【0050】このアルゴリズムのフローチャートを図1
0に示す。線34上のデジタル化された信号Log
(S)は真数演算を介して送られて対数信号を線形信号
Sに変換する。アナログマルチプレクサU14はまずC
Xチャネルを選択し、アナログ−デジタル変換ICチッ
プU12はCX信号をデジタル化する。線32からのデ
ジタル化された信号CXは、比較の機能を実行するマイ
クロコントローラU2を通過する。信号が予め設定され
たしきい値レベルTh未満であれば、そのデータは放棄
され、システムは次のデータに対し待機する。CXがし
きい値レベルThより大きい場合には、そのデータSは
マイクロコントローラU2により実行される二乗平均
(RMS)および平均(AVG)演算を通ってσX 2
得る。σX 2 は次いで等式(7)を介してσD 2 に変換
され得る。シンチロメータの最終出力は、図7に示され
る標準RS232インタフェースである。光学素子直径
Dおよび経路長Lを入力パラメータとして、経路平均大
気屈折乱流構造定数Cn 2 が等式(8)から得られて線
43上においてRS232トランスシーバU20の出力
で現れ得る。等式(9)から得られるIの値は同じデー
タ列における別のフィールドとして発生され、さらに、
RS232トランシーバU20から同じ出力線43上に
も現われる。
【0051】RS232トランシーバU20の送信およ
び受信ポートに結合されるキーパッドおよびLCD表示
を伴うマイクロプロセッサコントローラがユーザインタ
フェースに対して用いられ得る。数値キーパッドはシス
テムのパラメータおよび表示特徴を変更するのに非常に
便利である。デジタル処理ユニットを加えることによっ
て、現場での操作におけるシステムの柔軟性を大きく向
上させる。RS232インタフェースの主要な利点は、
それが任意のPC、ポータブルまたはデスクトップコン
ピュータに容易に接続され得るという点である。したが
って、実時間データをPCのハードディスクまたはフロ
ッピーディスクに容易に記憶することができる。さら
に、洗練されたグラフィックおよびデータ統計をCRT
スクリーンおよび/またはプリンタ上に表示することが
できる。
【0052】この発明の非常に重要な局面は、しきい値
信号との比較に先立って信号をデジタル化することであ
る。デジタル信号はしきい値信号レベルと比較されるた
め、無効信号入力は比較器によってRMSおよび──G
回路から排除される。このような信号の排除は、赤外線
ビームの妨害がある場合に、屈折乱流強度を計算するの
に用いられるデータの質を保証する。このシステムは、
したがって、RMSおよびAVG回路へのアナログ入力
を用いる先行技術のシステムとは異なるものである。
【0053】一旦信号がデジタル化されると、信号強度
CXが予め設定されたしきい値と比較される。CXがし
きい値より低い場合、そのデータは放棄される。この試
験はデータ処理にとって重要である。光路が、移動する
運搬体、歩行者、航空機等によって妨害されると、デー
タは、出力測定値の質を保護するため、処理には用いら
れない。アナログシステムは、典型的には、経路上の、
視覚的に隠すような障害物から回復するのに数秒を必要
とする。対照的に、図示され記載されるこの発明のデジ
タルシステムは、回復するのに、妨害後2〜3秒しか必
要としない。したがって、シンチロメータ100は、計
器の性能を危険にさらすことなく、高速道路、滑走路ま
たは通路を横切って設置できる。
【0054】さらに、アナログ手段を介して等式
(7)、(8)および(9)を実現することは、不可能
ではないとしても非常に困難である。したがって、先行
技術のアナログシステムは飽和型においては使用でき
ず、したがってその有効経路長は1km未満に制限され
る。しかしながら、この発明の、範囲が拡大された光シ
ンチロメータ100はデジタルマイクロプロセッサ41
を介して等式(7)、(8)および(9)を容易に実現
でき、したがって有効経路長を少なくとも2.5kmに
まで拡大し、場合によっては10kmまで拡大できる。
【0055】この発明に従う光シンチロメータ100は
屈折乱流に対し補正を行なうため、数多くの商業および
軍事面での適用例を有する。たとえば、それは飛行場の
滑走路付近に配置できる。航空機等の移動する物体によ
り発生されるデータは計算プロセスからは排除されるの
で、航空機が離着陸する滑走路を横切って光線を送信す
ることさえ可能である。こうして、このシステムを用い
て、付近の乗客および航空機乗務員の生命を脅かし得る
ような、風のシアまたはジャンボジェットにより発生さ
れるウェーク渦状態等の危険な空気乱流状態の存在を検
知し知らせることができる。
【0056】アナログデータを処理するシンチロメータ
とは異なり、この発明に従うシンチロメータに対する回
復時間はほとんど即時である。つまり、しきい値を満足
できないデジタル化された信号は無効であるとして即座
に認識されて排除されるため、それらはRMSおよびA
VG変換器により実行される処理に決して含まれない。
したがって、それらは、有効信号を汚染することもなけ
れば、有効信号の劣化に寄与することもない。
【0057】1km未満の有効経路長を有する先行技術
のシンチロメータとは違い、飽和型においてでも、弱乱
流領域における有限トランスミッタおよびレシーバの対
数−振幅分散σD 2 がこの発明の方法および装置を用い
て等式(7)に従って計算され得る。そこから、乱流屈
折構造定数Cn 2 が等式(8)から計算され、ウェーク
渦の力学的力積Iが等式(9)から計算される。したが
って、この発明は非線形領域においてでさえも乱流強度
を測定する。このことは、この発明に従うシンチロメー
タの有効経路長を1km未満から少なくとも2.5km
にまで増加させ、場合によっては約10kmにまで増加
させる。力学的力積Iに対するしきい値を設定すること
によって、システムはウェーク渦の存在および持続性を
明確に示し得る。そのようなしきい値は聴覚または視覚
的な警報を生じさせるのに利用され得る。
【0058】この発明の光シンチロメータは、離着陸ゾ
ーン付近において航空機により発生されるウェーク渦を
検知するのに優れたセンサである。横風および乱流の同
時測定で、センサは、近くの滑走路から吹き流れてく
る、航空機により発生されるウェーク渦の到着時間を予
報することさえ可能であるだろう。滑走路を挟む2つの
シンチロメータを用いると、測定値はさらにより典型的
なものとなる。加えて、横風の収束および発散を得て、
滑走路に沿ったダウンドラフトの存在を示す指示を与え
ることができる。
【0059】当然のことながら、シンチロメータに精通
した者には、この発明の数多くの変形物および修正物が
容易に明らかとなるであろう。したがって、この発明の
範囲は、図示および記載された方法の実現の特定の実施
例および特定の態様に限定されるよう解釈されるべきで
はない。
【0060】
【表2】
【0061】
【表3】
【0062】
【表4】
【0063】
【表5】
【0064】
【表6】
【0065】
【表7】
【図面の簡単な説明】
【図1】D=0.15mおよびCn 2 =10-12 -2/3
として、0.5kmから2.5kmまでのさまざまな経
路長の場合の、弱散乱対数−振幅分散σD 2 に対する対
数−振幅分散σX 2 をグラフで示す図である。
【図2】実線曲線および破線は、それぞれ、等式(1)
〜(3)に従って飽和に対する補正を伴う理論上の予測
および飽和に対する補正を伴わない理論上の予測であ
り、実験結果は+で示される、10cmおよび20cm
アパーチャシンチロメータにより得られる屈折乱流指数
n 2 の比較を示す図である。
【図3】航空機のウェーク渦屈折乱流を測定するため
の、妨害保護を伴う、範囲が拡大された光シンチロメー
タのブロック図である。
【図4】図3に示されるトランスミッタの概略図であ
る。
【図5】図3に示される信号プロセッサのアナログ部の
概略図である。
【図6】図3に示される信号プロセッサのアナログ部の
残りの部分の概略図である。
【図7】図3に示される信号プロセッサのデジタル部の
一部の概略図である。
【図8】図3に示される信号プロセッサのデジタル部の
さらなる部分の概略図である。
【図9】図3に示される信号プロセッサのデジタル部の
残りの部分の概略図である。
【図10】この発明の方法に従うデータの選択的試験を
示す流れ図である。
【符号の説明】
12 トランスミッタ変調器 14 トランスミッタ光学アセンブリ 16 レシーバ光学アセンブリ 18 フォトダイオード 20 信号処理ユニット 21 ガラス板 22 赤外線発光ダイオード 23 凹面鏡 24 凹面鏡 25 ガラス板 26 線 30 線 31 線 32 線 33 線 34 線 35 バンドパスフィルタ 37 対数増幅器 39 アナログ−デジタル変換器 41 マイクロプロセッサ 43 出力線 100 光シンチロメータ U1:B バッファ増幅器 U1:C バッファ増幅器回路 U1:D バッファ増幅器回路 U2 自動利得制御(AGC)論理回路 U3 二乗平均(RMS)回路

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 時間的および空間的に平均化されたウェ
    ーク渦乱流を実時間で決定する方法であって、 赤外線光信号を発生するステップと、 前記赤外線光信号を、光学視準器を用いて部分的に視準
    するステップと、 前記視準された光信号を、大気を通して送信するステッ
    プと、 前記送信された光信号を受信し、前記送信された光信号
    を光検出器上に集束装置を用いて集束し、それによって
    受信アナログ信号を発生させるステップと、 前記受信アナログ信号をデジタル形式に変換して受信デ
    ジタル信号を発生させるステップと、 前記受信デジタル信号の各々を所定のデジタルしきい値
    レベルと比較して、前記受信デジタル信号のうち前記所
    定のデジタルしきい値レベルと少なくとも同じ大きさで
    あるもののみに対してデータ出力信号を発生させるステ
    ップと、 前記データ出力信号の経路平均対数振幅分散を計算し
    て、航空機により発生されるウェーク渦の力学的力積を
    与えるステップとを含む、時間的および空間的に平均化
    されたウェーク渦乱流を実時間で決定する方法。
  2. 【請求項2】 航空機により発生されたウェーク渦乱流
    により誘起される光シンチレーションへの飽和効果に対
    し前記データ信号をデジタルで補正するステップをさら
    に含む、請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 前記視準された光信号を前記光検出器に
    大気を介して1kmより大きい距離にわたって送信する
    ステップをさらに含む、請求項1に記載の方法。
  4. 【請求項4】 時間的および空間的に平均化された大気
    乱流を実時間で決定する方法であって、 赤外線光信号を発生するステップと、 前記赤外線光信号を、光学視準器を用いて部分的に視準
    するステップと、 前記視準された光信号を、大気を介して1kmより大き
    い距離にわたって送信するステップと、 前記送信された光信号を受信し、前記送信された光信号
    を光検出器上に集束装置を用いて集束し、それによって
    受信アナログ信号を発生させるステップと、 前記受信アナログ信号をデジタル形式に変換して受信デ
    ジタル信号を発生させるステップと、 前記受信デジタル信号の各々を所定のデジタルしきい値
    レベルと比較して、前記受信デジタル信号のうち前記所
    定のデジタルしきい値レベルと少なくとも同じ大きさで
    あるもののみに対してデータ出力信号を発生させるステ
    ップと、 前記データ出力信号の経路平均対数振幅分散を計算して
    大気乱流強度の屈折構造定数を与えるステップとを含
    む、時間的および空間的に平均化された大気乱流を実時
    間で決定する方法。
  5. 【請求項5】 航空機により発生されたウェーク渦空気
    乱流に対し補正された出力を与える光シンチロメータで
    あって、 赤外線光源と光学視準手段とを含む光学トランスミッタ
    アセンブリと、 前記光学トランスミッタアセンブリから離れて配置さ
    れ、光学集束手段と、受信信号を発生させる赤外線光検
    出器とを含む、光学レシーバアセンブリと、 屈折乱流に対し補償される大気乱流屈折構造定数を発生
    させる信号処理手段とを含み、前記信号処理手段は、前
    記受信信号をアナログからデジタル化された形式に変換
    するためのアナログ−デジタル変換手段と、前記デジタ
    ル化された受信信号を所定のデジタルしきい値レベルと
    比較して、前記デジタル化された受信信号が前記しきい
    値信号と少なくとも同じ大きさである場合にのみデータ
    出力信号を発生する比較器手段と、ウェーク渦力学的力
    積を与えるよう処理される前記比較器手段からの出力を
    受けるよう前記比較器手段に結合される二乗平均決定お
    よび信号平均化手段とを含む、航空機により発生された
    ウェーク渦空気乱流に対し補正された出力を与える光シ
    ンチロメータ。
  6. 【請求項6】 ウェーク渦空気乱流による飽和効果に対
    し前記データ出力を補正するためのデジタル飽和効果補
    償手段をさらに含む、請求項5に記載の光シンチロメー
    タ。
  7. 【請求項7】 空気乱流に対し補正された出力を与える
    光シンチロメータであって、 赤外線光源と光学視準手段とを含む光学トランスミッタ
    アセンブリと、 前記光学トランスミッタアセンブリから1kmより長い
    距離をおいて置かれ、光学集束手段と、受信信号を発生
    する赤外線光検出器とを含む光学レシーバアセンブリ
    と、 屈折乱流に対し補償された大気乱流屈折構造定数を発生
    させる信号処理手段とを含み、前記信号処理手段は、前
    記受信信号をアナログからデジタル化された形式に変換
    するためのアナログ−デジタル変換手段と、前記デジタ
    ル化された受信信号を所定のデジタルしきい値レベルと
    比較して、前記デジタル化された受信信号が前記しきい
    値信号と少なくとも同じ大きさである場合にのみデータ
    出力信号を発生する比較器手段と、前記大気乱流屈折構
    造定数を与えるよう処理される前記比較器手段からの出
    力を受けるよう前記比較器手段に結合された二乗平均決
    定および信号平均化手段とを含む、空気乱流に対し補正
    される出力を与える光シンチロメータ。
  8. 【請求項8】 前記光学視準手段および前記光学集束手
    段はともに約0.15m以下の直径を各々が有する凹面
    鏡であることをさらに特徴とする、請求項7に記載の光
    シンチロメータ。
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US08/709159 1997-06-23
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US08/880709 1997-06-23

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JP2009236025A (ja) * 2008-03-27 2009-10-15 Fuji Heavy Ind Ltd 水平軸風車の乱流強度計測方法
CN113153868A (zh) * 2021-03-17 2021-07-23 太原理工大学 一种增强湍流工业流体稳健性的方法

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