JPH10175575A - 磁気吸着移動体の制御装置 - Google Patents

磁気吸着移動体の制御装置

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JPH10175575A
JPH10175575A JP8339403A JP33940396A JPH10175575A JP H10175575 A JPH10175575 A JP H10175575A JP 8339403 A JP8339403 A JP 8339403A JP 33940396 A JP33940396 A JP 33940396A JP H10175575 A JPH10175575 A JP H10175575A
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magnetic
moving body
supply amount
magnetic attraction
control device
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Keiji Kawaguchi
圭史 川口
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Osaka Gas Co Ltd
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Osaka Gas Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 磁気吸着対象としての磁性体に送り込まれる
磁束量の変動を正確に検出して、所定の磁束量が磁性体
に送り込まれるように磁石を制御する磁気吸着移動体の
制御装置を提供すること 【解決手段】 被走行磁性体1との間で磁気回路9を形
成する磁気供給手段3と、前記磁気供給手段3の前記磁
性体1への磁気供給量を変更する磁気供給量変更手段2
2と、前記磁気回路9の漏洩磁束を検出する磁気センサ
ー4と、所定の吸着力が得られるように前記磁気供給量
と前記磁気センサー4の検出値とから前記磁気供給量変
更手段22に対する制御信号を生成する制御手段21と
が備えられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁性体上を磁気吸
着しながら移動する磁気吸着移動体の制御装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】ガス供給管、ガスタンク、石油タンク、
船舶などの検査や補修を自動化するために、上記構造物
の鋼製の壁面を磁気吸着しながら移動して、自動的に所
定の作業を行う磁気吸着移動体が、従来から提案されて
いる。例えば、公開特許公報平4−293689号に
は、磁石として電磁石を採用し、移動体の姿勢に応じて
電磁石への供給電流を制御することにより磁性体に供給
する磁束量、つまり磁気吸着強度を調整する技術が開示
されている。また、公開特許公報平6−126660号
には、磁石として永久磁石を採用し、この永久磁石を被
走行面として磁性体壁面に対して進退する昇降ロッドの
先端に取り付け、昇降ロッドにかかる引張り力を検出信
号に応じて昇降ロッドの昇降量を制御することにより磁
性体に供給する磁束量、つまり磁気吸着強度を調整する
技術が開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】鋼材などで作られた構
造物では、腐食等の問題から表面塗装が施されており、
この塗装厚さにより、磁石から送り込まれる磁束量が変
化する。同様にごみなどの表面付着物によっても、同様
に磁束量が変化し、磁気吸着強度も変化する。上述した
前者の従来技術では、そのような被走行面の表面状態等
は全く考慮されていないので、これによる磁気吸着強度
の変動には対処することができない。後者の従来技術で
は、磁気吸着強度を昇降ロッドに及ぼす変形として間接
的に検出しているので、正確な検出系を構築することは
困難である。
【0004】本発明の目的は、磁気吸着対象としての磁
性体に送り込まれる磁束量の変動を正確に検出して、所
定の磁束量が磁性体に送り込まれるように磁石を制御す
る磁気吸着移動体の制御装置を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明による、磁性体上を磁気吸着しながら移動す
る磁気吸着移動体の制御装置では、前記磁性体との間で
磁気回路を形成する磁気供給手段と、前記磁気供給手段
の前記磁性体への磁気供給量を変更する磁気供給量変更
手段と、前記磁気回路の漏洩磁束を検出する磁気センサ
ーと、所定の吸着力が得られるように前記磁気供給量と
前記磁気センサーの検出値とから前記磁気供給量変更手
段に対する制御信号を生成する制御手段と、が備えられ
ている。
【0006】この構成によれば、磁石で構成される磁気
供給手段から出て磁気吸着対象としての磁性体を通って
再び磁気供給手段に戻る磁束の流れが作り出す磁気回路
において、磁性体表面の塗装や付着物の状態により磁性
体に入り込む磁束が変化すると、それにともなって変化
するこの磁気回路の漏洩磁束を磁気センサーが検出し、
この磁気センサーの検出値と磁石の磁性体に対する磁力
とに基づいて所定の吸着力が得られるように磁性体に対
する磁力を調整する。予め、磁石の種々の磁力、つまり
磁気供給量において良好から不良までの磁性体の表面状
態の際に検出される漏洩磁束と磁気吸着力を求めておく
ことで、磁性体の表面状態の変動に基づく磁気吸着力の
変動を磁石の磁性体に対する磁力の増減により、補償す
ることができる。これにより、移動の不安定を導く磁気
吸着力の必要以上の低下や、移動駆動源の過剰負荷を導
く磁気吸着力の必要以上の増加が防止できる。
【0007】漏洩磁束を正確に検出する磁気センサーと
しては、ホール素子や磁気抵抗効果素子(MRE)を採
用することができる。本発明の好適な実施形態として、
前記磁気吸着移動体の姿勢を検出する姿勢センサーが備
えられ、前記制御手段は、前記磁気供給量と前記磁気セ
ンサーの検出値と前記姿勢センサーの検出値から前記磁
気供給量変更手段に対する制御信号を生成するならば、
重力による落下を防ぐ程度の磁力を補充することによ
り、斜面移動ばかりか上面での逆さ移動も可能となる。
【0008】磁気供給手段の好適な実施形態として、磁
石を電磁石で構成し、前記磁気供給量変更手段が電磁石
のコイルへの給電量を調節する給電調節器として構成さ
れているものがある。コイルに流す電流を大きくすると
この電磁石から出ていく磁束も大きくなり、磁気供給量
が大きくなる。電流の調整は簡単かつ精密に行うことが
できることも、この形態の利点である。
【0009】電磁石だけで大きな磁力を得るためには大
きな電流が必要であるため、最低必要な磁力、いわゆる
バイアス量は永久磁石によって供給することにより、バ
ッテリー式の場合バッテリーの容量或いは、ケーブル給
電式の場合集電装置の負荷を低減することができる。
【0010】さらに、給電上の問題から電磁石を採用で
きない場合、前記磁気供給手段が永久磁石として構成さ
れ、前記磁気供給量変更手段が前記永久磁石を前記磁性
体に対して進退移動させる昇降機構として構成されてい
る実施形態が提案される。永久磁石と磁性体とのギャッ
プ量を変化させることにより、磁性体に送り込む磁束
を、結果的に吸着力を変更する。
【0011】本発明の好適な実施形態として、前記磁気
吸着移動体が車輪走行式であり、前記磁気供給手段は車
軸に設けられた磁石とヨークとして機能する車輪とによ
って構成されているものがある。この構成では、前記磁
石と前記車輪と前記磁性体によって前記磁気回路が構築
され、車輪と磁性体との間に存在する塗装や付着物の状
態により変化する漏洩磁束が磁気センサーによって検出
され、吸着力の制御に利用される。車輪走行式の採用に
より高い走行性が得られるだけでなく、車軸に磁石を設
けるとともに車輪をヨークとする省スペースな磁石構造
にもかかわらず、効率よく強い磁束を磁性体に送り込む
ことが可能となる。本発明のその他の特徴及び利点は以
下図面を用いた発明の実施の形態の説明とともに明らか
になるだろう。
【0012】
【発明の実施の形態】図1と図2は本発明による制御装
置によって磁気吸着強度が制御される磁気吸着移動体と
しての磁気吸着走行機10の側面図であり、図1では被
走行磁性体としての鋼管1の内面を軸方向に走行する状
態が示されており、図2では鋼管1の内面を周方向に走
行する状態が示されている。機体11には前輪12と、
後輪13が配置されている。前輪12を駆動するために
前輪駆動機構14が設けられているが、この前輪駆動機
構14は前輪走行用モータ14aとこの前輪走行用モー
タ14aからの動力を前輪12に伝達する伝動機構14
bから構成されている。同様に後輪13を駆動するため
にギヤ式の後輪駆動機構15が設けられているが、この
後輪駆動機構15は後輪走行用モータ15aとこの後輪
走行用モータ15aからの動力を後輪13に伝達するギ
ヤ式の伝動機構15bから構成されている。
【0013】図2からよく理解できるように、前輪駆動
機構14を収納している前側ミッションケース18は前
輪12とともに台車上下方向の軸Y周りで回転可能であ
り、この目的のために前輪操舵機構16が備えられてい
る。同様に、後輪駆動機構15を収納している後側ミッ
ションケース19とともに後輪13も後輪操舵機構17
によって機体11の上下方向の軸Y周りで回転可能であ
る。前輪・後輪操舵機構16と17は、それぞれ操舵モ
ータ16aと17a及びウオームギヤを含むギヤ伝動機
構16bと17bとから構成されている。
【0014】図3で模式的に示しているように、前輪1
2は、鉄棒からなる車軸12aとこの車軸12aの両端
に取り付けられた一対の鋼製輪体12bとから構成され
るとともに、車軸12aにコイル31を外囲することに
より車軸12aを鉄心とした電磁石3が構成され、さら
に鋼製輪体12bがヨークとして機能し、コイル30に
電流を流すことにより、車軸12aから鋼製輪体12b
と鋼管1を通り、再び鋼製輪体12を通って車軸12a
に至る磁気回路9が形成され、前輪12は被走行磁性体
としての鋼管1に磁気吸着しながら走行することができ
る。後輪13も同様に電磁石3を構成する車軸13aと
鋼製輪体13bとコイル30からなる。このことによ
り、この磁気吸着走行機10は傾斜面を走行することが
できるばかりか、逆さ吊り走行も可能である。
【0015】前輪12及び後輪13のそれぞれの近傍に
は、車軸12aと鋼製輪体12bと鋼管1とから形成さ
れる磁気回路9の漏洩磁束を検出する磁気センサーとし
て第1ホール素子4a、第2ホール素子4b、第3ホー
ル素子4cが備えられている。詳しくは、図4に示すよ
うに、第1ホール素子4aは、前側ミッションケース1
8を避けて車軸12aの軸方向中央斜め上方位置に、漏
れ磁束線9aに方向を合わせて取り付けられている。さ
らに、左右の輪体12bの上方に第2ホール素子4bと
第3ホール素子4cが漏れ磁束線9aに方向を合わせて
取り付けられている。同様に配置された磁気センサー
が、後輪13の近傍にも取り付けられている。さらにこ
の磁気吸着走行機10には、鉛直線に対する機体11の
姿勢を検出する姿勢センサー5が備えられている。図示
はされていないが、磁気探傷プローブや超音波探傷プロ
ーブなど検査用ディバイスは機体下部に装着される。
【0016】磁気吸着の強さを制御する制御装置2は、
第1ホール素子4a、第2ホール素子4b、第3ホール
素子4c及び姿勢センサー5からの検出信号を受け取る
制御手段21と、制御手段21からの制御指令に基づい
て電磁石3のコイル30への供給電流を調節し、鉄芯と
しての車軸12aを流れる磁束を変更する磁気供給量変
更手段としての給電調節器22とを備えている。
【0017】磁気回路9を形成する輪体12bと磁性体
としての鋼管1の間に塗装や付着物の存在によってギャ
ップが生じるが、そのギャップ量に応じて磁気回路9の
磁束が変化し、その結果磁気吸着力も変化する。さら
に、ギャップ量に応じて磁気回路9からの漏洩磁束9a
も変化するので、この漏洩磁束9aの磁気センサー4に
よる検出量に基づいてコイル30への供給電流を調節す
ることにより、損失した磁気吸着力を補償することがで
きる。
【0018】図5に示すように、輪体12bと磁性体1
との間の塗装などの介在物1aによるギャップ:tを変
える毎にコイル30に流す電流:cも変化させ、その都
度の各ホール素子4a、4b、4cの出力をグラフにし
たものがそれぞれ図6(イ)、(ロ)、(ハ)に示めさ
れている。これらのグラフから明らかなように、各ホー
ル素子4a、4b、4cの出力:hi(i=1,2,3)は、ギ
ャップ:tと電流:cの関数 hi=H(t,c) で表すことができ、これを変形すると、ギャップ:t
は、各ホール素子4a、4b、4cの出力:hiと電
流:cの関数 t=G(hi,c) で表すことができる。ギャップ:tが大きくなると磁気
吸着力が低下するのは明らかであるが、ギャップ:tに
応じて電流:cを変更することにより所望の磁気吸着力
を維持することが可能となる。例えば、実験により、電
流:cとギャップ:tと磁気吸着力:fとの間に図7
(イ)で示す関係が得られた。図(ロ)は図7(イ)の
3次元グラフの電流:i=3Aにおける断面図である。
【0019】従って、磁気吸着力:fは、各ホール素子
4a、4b、4cの出力:hiと電流:cの関数 f=F(hi,c) で表すことができる。この実験からは、輪体12bと磁
性体1との間のギャップ:tが両側で同じであると想定
すると、各ホール素子4a、4b、4cの出力:hiの
うちいずれか1つを用いるだけでギャップ:t、結果的
には磁気吸着力:fを求めることができるので、他の2
つのホール素子を省略することが可能となる。例えば、
第2ホール素子4bを用いたケースでは、電流:cが3
Aの際第2ホール素子の出力が63mVであれば、ギャッ
プ:tは0.54mmと推定され(図6(ロ)参照)、
磁気吸着力は1.9kgとなる(図7(イ)参照)。よっ
て、もし、所望の磁気吸着力が2.5kgであれば、電流
量を4Aとすればよいし、所望の磁気吸着力が1.5kg
であれば、電流量を1.5Aとすればよい。もちろん、
輪体12bと磁性体1との間のギャップ:tが両側で異
なるような状況も考慮するならば、少なくとも2つのホ
ール素子、好ましくは3つのホール素子4a、4b、4
cの出力:hi(i=1,2,3)を入力として、両側のギャッ
プ:t、結果的には磁気吸着力:fを求めるとよい。
【0020】この実施の形態では、磁気吸着力:fと各
ホール素子4a、4b、4cの出力:hiと電流:cの
関係をテーブル化した第1LUT(ルックアップテーブ
ル)23が制御手段21からアクセス可能なように制御
装置2に備えられている。制御手段21は、各ホール素
子4a、4b、4cの出力:hiと現状の電流量:cか
ら算定された磁気吸着力を所望の磁気吸着力:fと比較
評価し、所望の磁気吸着力:fが得られるように、磁気
供給量変更手段として構成された給電調節器22に制御
信号を与え、給電調節器22はコイル30に対し必要な
電流を供給する。その他の制御方法としては、特に複数
のホール素子の出力を制御入力として用いる場合には、
ファジーやニューラルネットワークに基づく制御方式を
採用することにより、制御入力数が増大しても簡単な構
成で高速な制御が期待できる。
【0021】さらに、機体11の姿勢(傾斜)に基づい
て必要となる磁気吸着力の増加量をテーブル化した第2
LUT(ルックアップテーブル)24も、制御手段21
からアクセス可能なように制御装置2に備えられてい
る。これにより、制御手段21は、姿勢センサー5から
の検出信号から機体11の姿勢を算定し、傾斜走行時に
おいて必要となる磁気吸着力を求め、それに応じた制御
信号を磁気供給量変更手段22に与えることができる。
第1LUT23や第2LUT24は、ROMで構成して
もよいし、PCメモリーカードなどで構成し、作業状況
に応じて最適なものを選択可能としてもよい。
【0022】上記の説明では、磁気供給手段3として電
磁石が提案されているが、電磁石だけで必要な磁気吸着
力を得るためには大きな電流が必要になるので、電磁石
と永久磁石の組み合わせによって構築することができ
る。そのような電磁石と永久磁石の組み合わせの最も簡
単な構成は電磁石の鉄心の部分に永久磁石を備えること
であるが、もちろん前述した磁気回路9を補強すること
ができる箇所なら任意に選択できる。この変形例は、磁
気吸着力のバイアス力として永久磁石による磁束を利用
し、変更可能な磁束は電磁石で供給することで、給電を
最小限に抑えることができ、磁気吸着走行機のコンパク
ト化、軽量化に寄与する。
【0023】図8に示された磁気吸着走行機110は、
磁気供給手段3が車輪12、13とは別体で備えられた
永久磁石112aとこの永久磁石112aの両端に接続
されたヨーク112bで構成されており、この磁気供給
手段3は磁気供給量変更手段22としての昇降機構12
2の先端に取り付けられている。昇降機構122は、送
りネジ式や、スライドソレノイド式などの公知の技術で
構成することができるが、その昇降制御は、制御手段2
1からの制御信号によって行われる。磁気センサー4
は、ヨーク112bの間に配置されており、永久磁石1
12aとヨーク112bと被走行磁性体1とにわたって
形成される磁気回路9からの漏洩磁束を検出して、制御
手段21に送る。
【0024】昇降機構122は、ヨーク112b下端面
と車輪12、13の下端面とのレベル差:dを調節する
ものであり、この調節により被走行磁性体1に入る磁束
を、結果的には磁気吸着力を変更することができる。走
行において、被走行磁性体1に塗装などの付着物1aよ
って生じる車輪12、13とのギャップ:tが大きくな
れば、磁気センサー4の出力:hも大きくなる。
【0025】つまり、前述した実施の形態と同様、磁気
センサー4の出力:hは、ギャップ:tとレベル差:d
の関数、 h=H'(t,d) で表すことができ、これを変形すると、ギャップ:d
は、磁気センサー4の出力:hとレベル差:dの関数、 t=G'(hi,c) で表すことができる。ギャップ:tが大きくなると磁気
吸着力が低下するのは明らかであるが、ギャップ:tに
応じてレベル差:dを変更することにより所望の磁気吸
着力を維持することが可能となる。従って、磁気吸着
力:fは、磁気センサー4の出力:hとレベル差:dの
関数 f=F'(d,c) で表すことができる。
【0026】このような磁気吸着力:fと磁気センサー
4の出力:hとレベル差:dの関係をテーブル化して、
第1LUT(ルックアップテーブル)23に、制御手段
21によってアクセス可能なように格納しておく。制御
手段21は、磁気センサー4の出力:hと現状のレベル
差:dとから算定された磁気吸着力:fが、所望値と満
足しているかどうか評価し、所望の磁気吸着力:fが得
られるように磁気供給量変更手段22としての昇降機構
122に制御信号を与える。 この実施の形態において
も、姿勢センサー5と、機体11の姿勢(傾斜)に基づ
いて必要となる磁気吸着力の増加量をテーブル化した第
2LUT(ルックアップテーブル)24を備えることに
より、制御手段21は、傾斜走行時において必要となる
磁気吸着力を算定し、それに応じた制御信号を昇降機構
122に与えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による制御装置を備えた磁気吸着走行機
の直進時の部分断面側面図
【図2】本発明による制御装置を備えた磁気吸着走行機
の横進時の部分断面側面図
【図3】本発明による制御装置のブロック図
【図4】ホール素子の配置を示す説明図
【図5】車輪と走行面との間でギャップが生じた状態を
示す説明図
【図6】ホール素子の出力、コイル電流、ギャップ量の
関係を示すグラフ
【図7】磁気吸着力、コイル電流、ギャップ量の関係を
示すグラフ
【図8】本発明による制御装置を備えた別形態の磁気吸
着走行機の制御ブロック図
【符号の説明】
1 被走行磁性体 3 磁気供給手段 4 磁気センサー 9 磁気回路 21 制御手段 22 磁気供給量変更手段

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁性体上を磁気吸着しながら移動する磁
    気吸着移動体の制御装置において、 前記磁性体との間で磁気回路を形成する磁気供給手段
    と、 前記磁気供給手段の前記磁性体への磁気供給量を変更す
    る磁気供給量変更手段と、 前記磁気回路の漏洩磁束を検出する磁気センサーと、 所定の吸着力が得られるように前記磁気供給量と前記磁
    気センサーの検出値とから前記磁気供給量変更手段に対
    する制御信号を生成する制御手段と、が備えられている
    ことを特徴とする磁気吸着移動体の制御装置。
  2. 【請求項2】 前記磁気吸着移動体の姿勢を検出する姿
    勢センサーが備えられ、前記制御手段は、前記磁気供給
    量と前記磁気センサーの検出値と前記姿勢センサーの検
    出値から前記磁気供給量変更手段に対する制御信号を生
    成することを特徴とする請求項1に記載の磁気吸着移動
    体の制御装置。
  3. 【請求項3】 前記磁気供給手段が電磁石を備えてお
    り、前記磁気供給量変更手段が前記電磁石のコイルへの
    給電量を調節する給電調節器として構成されていること
    を特徴とする請求項2に記載の磁気吸着移動体の制御装
    置。
  4. 【請求項4】 前記電磁石による磁気供給を補強するた
    めに前記磁気供給手段が永久磁石を備えていることを特
    徴とする請求項3に記載の磁気吸着移動体の制御装置。
  5. 【請求項5】 前記磁気供給手段が永久磁石として構成
    され、前記磁気供給量変更手段が前記永久磁石を前記磁
    性体に対して進退移動させる昇降機構として構成されて
    いることを特徴とする請求項1に記載の磁気吸着移動体
    の制御装置。
  6. 【請求項6】 前記磁気吸着移動体が車輪走行式であ
    り、前記磁気供給手段は車軸に設けられた磁石とヨーク
    として機能する車輪とによって構成されていることを特
    徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の磁気吸着
    移動体の制御装置。
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