JPH10154197A - シンボル情報取込装置 - Google Patents

シンボル情報取込装置

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JPH10154197A
JPH10154197A JP8311960A JP31196096A JPH10154197A JP H10154197 A JPH10154197 A JP H10154197A JP 8311960 A JP8311960 A JP 8311960A JP 31196096 A JP31196096 A JP 31196096A JP H10154197 A JPH10154197 A JP H10154197A
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JP8311960A
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English (en)
Inventor
Norikazu Urata
憲和 浦田
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 情報量の多いバーコードシンボル体系の画像
情報の転送時間を短縮し高速応答性に対応でき、また、
新たなバーコードシンボル体系が出現しても素早く対応
できるシンボル情報取込装置を提供する。 【解決手段】 22次元CCD(4)と、フレームメモ
リ(5)と、情報処理手段(6)と、RS−232C
(8)とからなる情報取込装置(1)において、ホスト
コンピュータ(10)に転送される画像情報の容量を減
少させる情報圧縮手段(7)を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、2次元撮像素子を
有し、シンボル情報、例えばバーコード等を読み取るた
めのシンボル情報取込装置に関する。
【0002】
【従来技術】最近のめざましいPOS(ポイント・オブ
・セールス=販売時点情報管理システム)の普及によっ
て、バーコードに代表される各種のシンボルは、広く一
般に利用されるようになってきた。ここで、シンボルと
は、光学的情報認識のために印刷された、バーとスペー
スの適当な組合せ又は英数字又は文字又は記号又はそれ
らに類するものであり、情報入力の効率化等をはかるた
めのものをいう。
【0003】広く一般消費財に使用されているバーコー
ドシンボルとしては、JAN(Japanese Article Numbe
r )やEAN(European Article Number) 等がある。ま
た、上記JANコードの前に1桁又は2桁の物流識別コ
ードを追加した物流シンボルがある。
【0004】上記いずれのバーコードシンボルも1次元
バーコードシンボル体系と呼ばれるものである。これら
の1次元バーコード体系は、数値・文字情報等を扱うに
あたって、一度に扱うことができる情報量がせいぜい数
十バイトであるという制限を有してはいるものの、使用
する上での簡易さ、正確さ、高速性等の点において、他
の管理手法に比べ有利であるため、近年、非常に多岐に
わたり普及するに至っている。
【0005】しかしながら、近年、バーコードが多分野
にわたって応用されるにつれ、一度に読み取ることので
きる大きい情報量を有するバーコードシンボルに対する
需要が高まってきた。
【0006】加えて、バーコードのみでなく、OCR(O
ptical Character Reader)として知られているように、
印刷された文字情報をシンボル情報として読み取りたい
といった需要も生じてきている。
【0007】このような背景のなか、2次元バーコード
と呼ばれるシンボル体系がいくつか発表されている。こ
れらのシンボル体系によれば、いずれも1次元バーコー
ドに比べ格段に多い情報をコード化できる特徴を有して
いる。これらの体系は、1次元のバーコードを積み重ね
ることによって、情報量を増加させる方式を採ってい
る。このような方式のシンボルは、スタックドバーコー
ドと呼ばれており、たとえば、PDF−417と呼ばれ
るコード体系等がある。
【0008】従来、このようなスタックドバーコードに
代表されるシンボル情報を読み取る装置として、たとえ
ば、特開平6−12515に示された読取システムがあ
る。この読取システムは、情報取込装置とホストコンピ
ュータとからなり、情報取込装置はその2次元CCDで
バーコードシンボルを撮像し、シンボルの画像をメモリ
に取り込み、この画像情報を元にシンボルの情報を復号
し、この復号されたデータをホストコンピュータに転送
している。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た読取システムにおいては、情報取込装置が有する復号
回路で復号できるシンボル体系については対応できる
が、当初想定されていなかったシンボル体系を新たに復
号したい場合、情報取込装置側の仕様を変更する必要が
生じる。たとえば、ある特定のバーコードシンボルのみ
を読み取ることできる情報取込装置に、新たにOCRと
しての機能を追加したい場合、そのOCRの情報を復号
するための復号回路を情報取込装置に更に組み込まなけ
ればならず、情報取込装置の用途が限定され使用上での
簡便さが失われてしまう。
【0010】このような不具合に対して、シンボル情報
を復号する復号回路を情報取込装置側ではなくホストコ
ンピュータ側に設け、情報取込装置からは画像情報をホ
ストコンピュータに転送し、ホストコンピュータの復号
回路でもってシンボル情報の復号を行うことにより、上
記不具合は解消される。すなわち、将来新たに出現する
であろうシンボル体系にすばやく対応するためには、情
報取込装置一つ一つの仕様を変更するよりも、復号する
ためのソフトウエアをインストールするなどしてホスト
コンピュータの仕様を変更するほうが遙かに容易であ
る。
【0011】しかしながら、この方式では、2次元バー
コードなどの情報量が多いシンボル体系にとって、画像
情報の転送時間の点で不具合が生じる。従来、1次元バ
ーコードを読み取る読取システムにおいて、情報取込装
置から画像情報をホストコンピュータに転送する方式の
ものがあったが、その場合、情報取込装置で1次元バー
コード全体の像を取り込み、その画像情報をホストコン
ピュータに転送して復号が完了するまでに要する時間は
約1/10秒以内であった。これは1次元バーコードの
情報量が少ないためであり、また1次元バーコードの情
報量が少ないからこそ画像情報をホストコンピュータに
転送したのち復号しても高速応答性の点で問題は生じな
かった。
【0012】これに対し、2次元バーコードシンボルで
は、情報量が格段に多くなっているために、転送すべき
画像情報もそれに伴って多くなり、転送時間が非常に長
くなってしまう。たとえば、100KBの画像情報をR
S−232C通信によって転送したい場合、通信速度を
38400bps( bits per second ) とすると、画像
情報の転送に要する時間は、約30秒程度となる。ま
た、スキャナの撮像装置として、640×480ピクセ
ルの2次元CCDアレイを採用し、各ピクセルの輝度値
情報をモノクロ8ビットで取り込む場合、その画像情報
量は約300KB弱となり、その画像情報をRS−23
2Cを経由して、38400bpsの通信速度でホスト
コンピュータに転送すると際の転送時間は、1分以上を
要することになる。
【0013】また、単なるビデオカメラから画像情報を
ビデオ信号として転送する方式を採用した場合、画像情
報の転送時間は短縮化できるが、従来のホストコンピュ
ータには画像の取込回路が設けられていないので、取込
回路を組み込まなくてはならず、ホストコンピュータの
仕様をハードウエア的に変更しなければならないといっ
た不具合が生じる。
【0014】本発明は上述した不具合を解決し、2次元
バーコードなどの情報量が多いバーコードシンボル体系
を読み取るに際し、情報取込装置からのホストコンピュ
ータまでの画像情報の転送時間を短縮させることができ
るシンボル情報取込装置を提供することを目的とする。
【0015】また、将来出現するであろう新たなバーコ
ードシンボル体系に対しても、素早く対応できるシンボ
ル情報取込装置を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段及び作用】上記目的を達成
するために本発明は、異なる光反射率の部分を有するシ
ンボルの2次元画像を撮像する撮像手段と、撮像素子か
ら得られた2次元画像の輝度値情報が一時的に記憶され
る記憶手段と、記憶手段に記憶された輝度値情報に基づ
いて前記シンボルの画像情報を生成し、該画像情報を情
報復号手段を有するホストコンピュータに転送する情報
処理手段と、情報処理手段と前記ホストコンピュータと
の間で接続され、画像情報を転送可能とさせる情報通信
手段と、からなるシンボル情報取込装置において、転送
される画像情報の容量を減少させる情報圧縮手段を有す
る構成とした。
【0017】情報圧縮手段を取込装置側に備えること
で、2次元バーコードのような情報量が多いバーコード
シンボル体系の画像情報を取込装置側からホストコンピ
ュータ側へ転送させても、情報圧縮手段によって、画像
情報の容量を減少させているので、その転送時間を従来
の装置に比較し短縮できる。
【0018】また、画像情報をホストコンピュータに転
送することから、新たなシンボル体系が出現してもシン
ボル情報取込装置の仕様を変更することがなく、ホスト
コンピュータ側の復号に関するソフトウエアの変更(例
えばインストール)で済むので、素早く対応できる。
【0019】また、情報圧縮手段は、記憶手段に記憶さ
れる輝度値情報のうち、シンボルに対応する領域の輝度
値情報のみを抽出し、情報処理手段は、情報圧縮手段に
よって抽出された輝度値情報をシンボルの画像情報とし
て処理することが望ましい。
【0020】また、情報圧縮手段は、記憶手段に記憶さ
れる輝度値情報の2値化処理を行い、情報処理手段は、
情報圧縮手段によって2値化処理された情報を画像情報
として処理することが望ましい。
【0021】
【発明の実施形態】以下、図面を参照して本発明の実施
形態を詳細に説明する。図1乃至図7は本発明の第1実
施形態を示す図である。まず、図1を参照して本実施形
態の構成について説明する。
【0022】本実施形態のシンボル情報読取装置は、シ
ンボル情報取込装置(以下、スキャナと呼ぶ)1とホス
トコンピュータ9とからなっており、スキャナ1は、撮
像レンズ3、2次元CCD(撮像素子)4からなる撮像
部2と、フレームメモリ(記憶手段)5と、情報圧縮部
7を有する情報処理部6と、RS−232C(情報通信
部)8とが組み込まれて一体になっている。
【0023】ホストコンピュータ9は情報復号部10を
有し、情報復号部10は、例えばCPUとメモリで構成
され、転送されたシンボル画像の復号等の種々の処理を
ソフトウェアにより行うものである。ホストコンピュー
タ9は、RS−232C8の通信方式に対応でき画像情
報を取り込むことのできるコンピュータであれば、パー
ソナルコンピュータ等、どのようなものであってもよ
い。
【0024】フレームメモリ5は、2次元CCD4から
得られた2次元像の輝度値情報を一時的に記憶保持する
機能を有する。情報処理部6は、特に図示はしないが、
例えばCPUとメモリで構成され、シンボル位置の推定
や、シンボル部分の抽出などの画像処理を行う種々の機
能部の役割を果たす。また、この情報処理部6内のメモ
リには、後述するような各種定数及び変数を格納するた
めの種々のレジスタが構成されている。
【0025】RS−232C8は、情報処理部6とホス
トコンピュータ9との間で接続され、情報処理部6によ
って処理された画像情報の転送を可能にしている。図1
において、スキャナ1に対してあらかじめ設定された位
置に荷物12が搬送される。荷物12に貼付されたラベ
ル11にはシンボル、たとえばPDF−417フォーマ
ットの2次元バーコードシンボルが印刷されている。こ
のシンボルは形状又は大きさがあらかじめ規定されてい
る。このラベル11からの反射光は撮像レンズ3によっ
て、光電変換面を有する2次元CCD4上に結像され
る。
【0026】2次元CCD4によって光電変換されたラ
ベル情報、即ちシンボル情報は8ビットの画像信号とし
てフレームメモリ5に取り込まれる。情報処理部6はフ
レームメモリ5に記憶保持されているシンボル情報に対
して、図2に示されたアルゴリズムに基づいて種々の処
理を行い、処理された画像情報をRS−232C8を経
由してホストコンピュータ9に転送する。
【0027】情報圧縮部7は情報処理部6内の一部であ
り、フレームメモリ5内でのシンボルに対応する領域の
抽出及びその領域での輝度値の2値化処理を行う。以
下、図2乃至図7を参照して本実施形態におけるシンボ
ルの読取動作について説明する。
【0028】まず、図2に示すように、フレームメモリ
5、しきい値、各種グローバル変数等の種々のパラメー
タを初期設定する(ステップS1)。つぎに、図4に示
すように、画像取り込みルーチンをコールして、ラベル
11の輝度値情報をフレームメモリ5に取り込む(ステ
ップS2)。フレームメモリ5には、図3(a)、
(b)に概念的に示すように、画素配列にラベル11、
即ちPDF−417のシンボルとその背景の画像が投影
され、取り込まれる。
【0029】つぎに、詳細は後述するが、シンボル部分
の領域抽出ルーチンをコールして(ステップS3)、フ
レームメモリ5内にシンボルとして扱うことのできる規
定された形状又は大きさの像が存在するか否か、すなわ
ちPDF417バーコードシンボルが存在するか否かを
チェックする。
【0030】そして、上記ステップS3における領域抽
出ルーチンの結果を判断し(ステップS4)、シンボル
が存在しない場合には、再度、上記ステップS1に制御
を移して初期設定ルーチンをコールする。
【0031】つぎに、詳細は後述するが、抽出された領
域の画素の輝度値情報の2値化ルーチンをコールして
(ステップS5)、シンボルの像全面をスキャンし、シ
ンボルに対応する領域部分の輝度値情報について2値化
処理を行い、RS−232C8を介してホストコンピュ
ータ9内にある情報復号部10に画像情報として転送す
る(ステップS6)。
【0032】以上述べた各種処理ルーチンを、更に以下
に詳しく説明する。まず、図5のフローチャートと図3
(a)の行スキャンおよび図3(b)の列スキャンの各
図を参照して上記ステップS3でコールされるシンボル
領域抽出ルーチンを説明する。
【0033】フレームメモリ5を図3(a)に示すよう
に、フレームメモリ5の水平方向に一定の幅△yおきに
上端から下端へ順番にスキャンする。ここで「スキャ
ン」という用語は、フレームメモリ5の中で指定された
1行分あるいは1列分の画素について一定間隔で順次輝
度値情報を取り出し、然るべき配列変数の中にその輝度
値情報を格納する作業を意味する。これ以下、「スキャ
ン」という単語は全て同じ意味で用いられる。
【0034】そして、スキャンされた1行分の全輝度値
情報の平均値について順次差分値をとり、差分値の絶対
値が一定の閾値を越え始めた位置をシンボルの上端Y1
として特定の変数に格納する。
【0035】つぎに、フレームメモリ5の水平方向に一
定の幅△yおきに下端から上端へ順番にスキャンし、ス
キャンされた1行分の全輝度値情報の平均値について順
次差分値をとり、差分値の絶対値が一定の閾値を越え始
めた位置をシンボルの下端Y2として特定の変数に格納
する(ステップS31)。
【0036】つぎに、格納された各位置情報Y1、Y2
からシンボルの高さH1を求める(ステップS32)。
この高さH1の値があらかじめ設定された数値の範囲内
になければ、シンボルフラグなしと設定し(ステップS
33)、制御を上位ルーチンに移す。
【0037】この高さH1の値があらかじめ設定された
数値の範囲内にあれば、つぎに、フレームメモリ5を図
3(b)に示すように垂直方向に一定の幅△xおきに左
端から右端へ順番にスキャンする。
【0038】そして、スキャンされた1列分の全輝度値
情報の平均値について順次差分値をとり、差分値の絶対
値が一定の閾値を越え始めた位置をシンボルの左端X1
として特定の変数に格納する。
【0039】つぎにフレームメモリ5を垂直方向に一定
の幅△xおきに右端から左端へ順番にスキャンし、スキ
ャンされた1列分の全輝度値情報の平均値について順次
差分値をとり、差分値の絶対値が一定の閾値を越え始め
た位置をシンボルの右端X2として特定の変数に格納す
る(ステップS34)。
【0040】つぎに、格納された各位置情報X1、X2
からシンボルの幅W1を求める(ステップS35)。こ
の幅W1の値があらかじめ設定された数値の範囲内にな
ければ、シンボルフラグなしと設定し(ステップS3
3)、制御を上位ルーチンに移す。
【0041】この幅W1の値があらかじめ設定された数
値の範囲内にあれば、上下端の位置情報Y1、Y2と左
右端の位置情報X1、X2からシンボルに対応する領域
を設定し(ステップS36)、シンボルフラグありと設
定し(ステップS37)、制御を上位ルーチンに移す。
【0042】図2において、シンボルフラグがあると判
断された場合(ステップS4)、図6に示す輝度値情報
の2値化のステップに移る。まず、上のステップS36
にて得られたフレームメモリ5内におけるシンボルに対
応する領域において、中央部分の任意の範囲における水
平方向の輝度値情報を得たのち(ステップS51)、平
均値Ave1を求める(ステップS52)。
【0043】つぎに、このシンボル領域の全ての画素に
ついて、フレームメモリ5から水平方向へ順次、8ビッ
トの輝度値情報を得て、この輝度値情報を上記平均値A
ve1と比較し、輝度値が平均値Ave1を越えていれ
ば1、平均値Ave1以下であれば0として然るべき配
列変数に格納する。この処理を抽出されたシンボルの領
域内のみの画素について行い(ステップS53)、この
2値化の処理を完了したのち、制御を上位ルーチンに移
す。
【0044】なお、情報圧縮部7としての機能は、上記
のステップS3及びステップS5に相当している。この
ようにして得られた、輝度値情報の集合であるシンボル
の画像情報をRS−232C8を介して、ホストコンピ
ュータ9の情報復号部10に転送する。情報復号部10
では2値化された画像情報を復号する。情報復号部10
は、1次元バーコード、2次元バーコード、キャラクタ
等を復号する用途又は復号された情報を処理する用途に
使用できるものであればどのようなものであってもよ
く、転送された画像情報を復号するアルゴリズムについ
ては省略する。
【0045】また、画像情報の圧縮(ここでの圧縮と
は、容量を減少させる意)をする前に、上記情報処理部
6において、背景部分の陰影情報からシンボル領域の陰
影の影響を取り除く処理や、シンボル上やその周辺の汚
れを取り除く処理をおこなうことにより、シンボルを復
号した際の再現率を向上させることも可能である。さら
にシンボルが傾いた場合等の処理を行うことも可能であ
る。
【0046】また、上記実施形態の画像情報の圧縮の方
法に加え、一定の閾値以下の領域を背景色とみなし、背
景色等、同一の輝度値情報が一定数以上連続した場合に
は、あらかじめ定められた方式に従い一括して転送する
ことにより、画像情報の圧縮を行う方式を採用してもよ
い。
【0047】以上説明したように、本実施形態によれ
ば、スキャナに情報圧縮部を備えたので、ホストコンピ
ュータに転送すべき画像情報の容量を減少させることが
でき、画像情報の転送時間が従来の装置に比較し短縮で
き、高速応答性に対応したスキャナを提供することがで
きる。
【0048】また、画像情報をホストコンピュータに転
送し、ホストコンピュータで画像情報を復号しているの
で、新たなバーコードシンボル体系が出現しても、ホス
トコンピュータの方で復号するためのアルゴリズムを備
えるソフトウエアをインストールするだけでよいので、
素早く対応できる。
【0049】なお、上記実施形態においては、2次元バ
ーコードのPDF−417バーコードシンボルについて
領域抽出および抽出された領域での輝度値の2値化の過
程について説明したが、シンボル情報として、キャラク
タを読み取ることも可能である。図7に上記のアルゴリ
ズムにより、キャラクタ部分の領域抽出を行った様子を
概念的に示した。
【0050】まず、図7(a)に示すように、フレーム
メモリ5にキャラクタが印刷されたラベルが投影されて
いる。このフレームメモリ5上でキャラクタの上端、下
端、左端、右端を検出し、図7(b)に示すように、背
景が取り除かれ、キャラクタのみの領域を抽出し、この
領域内における画素の輝度値情報を2値化したのち、画
像情報の転送が行われる。したがって上記実施形態と同
様な効果を奏する。
【0051】なお、シンボル情報としては、上記以外に
も、CODE49、Maxi code、QRコード、
Data Matrix code等にも適用できる。
また、情報圧縮部7はハードウエア的に構成されても良
いし、またソフトウエア的に構成されても良い。つま
り、ハードウエア的に構成されるのであれば、情報圧縮
用のICチップを情報処理部6のCPUが搭載された基
板上に組み込めば良いし、また、ソフトウエア的に構成
されるのであれば、情報圧縮用のアルゴリズムのソフト
ウエアが入力されているROMを情報処理部6のCPU
が搭載された基板上に組み込めば良い。
【0052】なお、上記実施形態では、情報の圧縮とし
て、2つの方式、即ちフレームメモリ上でのシンボルに
対応する領域の抽出およびフレームメモリの画素の輝度
値の2値化を採用したが、どちらか一方の方式さえスキ
ャナに採用すれば、従来の装置に比較し、画像情報の転
送時間が短縮される。なお、当然2つの方式を採用すれ
ば画像情報の転送時間がさらに短縮されることは言うま
でもない。
【0053】なお、スキャナの使用形態は、携帯式、固
定式を問わない。次に、本発明の第2実施形態の説明を
図8および図9を参照して説明する。本実施形態の構成
は、図8に示すように、情報処理部6に情報復号部13
を有すること以外、第1実施形態と同様である。
【0054】また、本実施形態の読取動作は、情報処理
部6におけるアルゴリズムのみが第1実施形態と異なっ
ており、1次元バーコードシンボルなどの比較的情報量
が少ないバーコードシンボル体系については情報処理部
6の情報復号部13にて復号し、復号したデータをホス
トコンピュータ9に転送する。本実施形態では、情報復
号部13は一次元バーコードシンボルを復号するものと
して説明する。
【0055】以下、本実施形態における読取動作につい
て、図9を参照して説明する。図8は、情報処理部6で
行われるアルゴリズムの概略を示すフローチャートであ
る。
【0056】まず、フレームメモリ5、しきい値、各種
グローバル変数等の種々のパラメータを初期設定する
(ステップS1)。つぎに、図4に示すように、画像取
り込みルーチンをコールして画像をフレームメモリ5に
取り込む(ステップS2)。
【0057】つぎに、1次元バーコードシンボルの検出
ルーチンをコールして(ステップS7)、フレームメモ
リ5の中に1次元バーコード等のあらかじめ規定された
シンボルがあるかどうかを検出する。1次元バーコード
シンボルの検出ルーチン(ステップ7)では、ステップ
S2においてフレームメモリ5に取り込まれたシンボル
の画像の中央部について、フレームメモリ5の水平方向
にスキャンし、輝度値情報を得たのち、輝度値の平均値
Ave2を求める。つぎに、スキャンされた輝度値情報
の全てについて、上記平均値Ave2と比較し、輝度値
が平均値Ave2を越えていれば1、平均値Ave2以
下であれば0として然るべき配列変数に格納する。
【0058】このように2値化された画像情報のパター
ンについて、あらかじめ設定された1次元バーコードの
スタート及びストップパターンとを比較し、スタート及
びストップパターンに該当する部分があれば、1次元バ
ーコードありと設定する。スタート及びストップパター
ンに該当する部分がなければ、1次元バーコードなしと
設定する。1次元バーコードシンボルの検出方法につい
ては、すでに、多くのアルゴリズムが考案されているた
め、詳細については省略する。
【0059】1次元バーコードシンボルの検出(ステッ
プS7)ルーチンにおいて、1次元バーコードがあると
判断された場合は、情報処理部6内の情報復号部13に
て1次元バーコードシンボルの復号を行い(ステップS
8)、復号されたデータを、ホストコンピュータ9内に
ある情報復号部10に転送する(ステップS9)。
【0060】1次元バーコードがないと判断された場合
は、以下、第1実施形態と同様に、シンボルに対応する
領域を抽出するルーチンをコールし(ステップS3)、
シンボルの有無判定を行い(ステップS4)、シンボル
が存在しない場合には、再度、上記ステップS1に制御
を移して初期設定ルーチンをコールする。シンボルが存
在する場合には、シンボルに対応する領域内の画素の輝
度値を2値化するルーチンをコールして(ステップS
5)、シンボルの像全面をスキャンし、シンボル部分の
輝度値について2値化処理を行い、RS−232C8を
介してホストコンピュータ9内にある情報復号部10に
画像情報を転送する(ステップS6)。
【0061】なお、画像取り込みルーチン(ステップS
2)、抽出ルーチン(ステップS3)、輝度値の2値化
ルーチン(ステップS5)については、図3、図4、図
5に示したとおりであり、上記第1実施形態に示したル
ーチンと同一であるため詳細な説明については省略す
る。
【0062】以上、情報処理部6におけるアルゴリズム
を説明したが、情報圧縮部7としての機能は、上記のス
テップS3及びステップS5に相当している。また、上
記の1次元バーコードシンボルの復号に加え、比較的情
報量が少ない2次元バーコードシンボルや既に知られて
いる2次元バーコードシンボルの復号をスキャナ側で行
い、復号のできない文字情報や将来出現するであろう新
たなバーコードシンボル体系等については画像情報をホ
ストコンピュータに転送したのち復号することにより、
OCRとしての機能を持たせることができ、また、新た
なバーコードシンボル体系についても素早く対応でき
る。
【0063】なお、従来のホストコンピュータは、2値
化および画像の切り出し等の画像処理をソフトウェア上
で処理する機能をあらかじめ有しているものがあり、こ
の場合、同等の画像処理を2度行うことになる場合があ
りうる。しかしながら、上記各実施形態のホストコンピ
ュータは、一度行った2値化処理を再度行ったとして
も、画像の劣化はほとんど生じない。また、画像転送前
に不要なデータを切り捨てたとしても、そのことによっ
てシンボル情報を復号した際の再現率が低下することも
ない。
【0064】これまで説明してきた本発明の要旨は、以
下のように表現することができる。 (1)異なる光反射率の部分を有するシンボルの2次元
画像を撮像する撮像手段と、前記撮像素子から得られた
前記2次元画像の輝度値情報が一時的に記憶される記憶
手段と、前記記憶手段に記憶された輝度値情報に基づい
て前記シンボルの画像情報を生成し、該画像情報を第1
情報復号手段を有するホストコンピュータに転送する情
報処理手段と、前記情報処理手段と前記ホストコンピュ
ータとの間で接続され、前記画像情報を転送可能とさせ
る情報通信手段と、からなるシンボル情報取込装置にお
いて、前記転送される画像情報の容量を減少させる情報
圧縮手段を有することを特徴とするシンボル情報取込装
置。 (2)前記第1項記載のシンボル情報取込装置におい
て、前記情報圧縮手段は、前記記憶手段に記憶される輝
度値情報のうち、前記シンボルに対応する領域の輝度値
情報のみを抽出し、前記情報処理手段は、前記情報圧縮
手段によって抽出された輝度値情報を前記シンボルの画
像情報として処理することを特徴とするシンボル情報取
込装置。 (3)前記第1項記載のシンボル情報取込装置におい
て、前記情報圧縮手段は、前記記憶手段に記憶される輝
度値情報の2値化処理を行い、前記情報処理手段は、前
記情報圧縮手段によって2値化処理された情報を画像情
報として処理することを特徴とするシンボル情報取込装
置。 (4)前記第1項記載のシンボル情報取込装置におい
て、前記情報圧縮手段は、前記記憶手段に記憶される輝
度値情報のうち、前記シンボルに対応する領域の輝度値
情報のみを抽出し、該抽出した輝度値情報の2値化処理
を行い、前記情報処理手段は、前記情報圧縮手段によっ
て2値化処理された情報を画像情報として処理すること
を特徴とするシンボル情報取込装置。 (5)前記第2項乃至第4項記載のシンボル情報取込装
置において、前記情報処理手段は、前記記憶手段に記憶
された輝度値情報に基づいて所定シンボルを検出する所
定シンボル検出手段と、前記所定シンボルを復号する第
2情報復号手段を有し、第2情報復号手段によって復号
されたデータを前記ホストコンピュータに転送すること
を特徴とするシンボル情報取込装置。 (6)前記第5項記載のシンボル情報取込装置におい
て、前記所定シンボル検出部にて所定シンボルを検出で
きない場合、前記情報圧縮手段により前記ホストコンピ
ュータへ転送されるべき情報量を減少させることを特徴
とするシンボル情報取込装置。 (7)前記第5項および第6項記載のシンボル情報取込
装置において、前記所定シンボルは1次元バーコードシ
ンボル体系のバーコードシンボルである。 (8)前記第5項および第6項記載のシンボル情報取込
装置において、前記所定シンボルはバーコードシンボル
体系のうち比較的情報量が少ないバーコードシンボルで
ある。 (9)前記第5項あるいは第6項記載のシンボル情報取
込装置において、前記所定のシンボルはバーコードシン
ボル体系のうち既に知られているバーコードシンボルで
ある。 (10)前記第1項乃至第6項記載のシンボル情報取込
装置において、前記撮像手段は2次元CCDである。 (11)前記第1項乃至第6項記載のシンボル情報取込
装置において、前記記憶手段はフレームメモリである。
【0065】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれぱ、
情報量の多い2次元バーコード体系の画像情報の転送時
間が従来に比し短縮でき、高速応答性に対応できるシン
ボル情報取込装置を提供することができる。
【0066】また、将来出現するであろう新たなバーコ
ードシンボル体系に対しても、素早く対応できるシンボ
ル情報取込装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施形態に係るシンボル情報読取
装置の構成を示す図である。
【図2】本発明の第1実施形態に係る情報処理部の概略
的な動作を説明するためのフローチャートである。
【図3】図3(a)はスタックドバーコードシンボルを
含むラベル画像がフレームメモリに投影され、シンボル
の上端Y1と下端Y2が検出される様子を概念的に示し
た図であり、図3(b)はラベル画像がフレームメモリ
に投影され、シンボルの左端X1と右端X2が検出され
る様子を概念的に示した図である。
【図4】第一実施形態に係る情報処理部において、画像
取り込みの過程を示したフローチャートである。
【図5】第一実施形態に係る情報処理部において、シン
ボルに対応する領域の抽出処理を行う過程を示したフロ
ーチャートである。
【図6】第一実施形態に係る情報処理部において、輝度
値情報の2値化処理を行う過程を示したフローチャート
である。
【図7】図7(a)は画像情報の取り込みの例として、
キャラクタを含むラベル画像が取り込まれる過程を示し
た概念図であり、図7(b)は画像情報の取り込みの例
として、キャラクタに対応した領域が抽出された様子を
示した概念図である。
【図8】本発明の第2実施形態に係るシンボル情報読取
装置の構成を示す概略図である。
【図9】第2実施形態に係る情報処理部の概略的な動作
を説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
1 スキャナ 2 撮像部 3 撮像レンズ 4 2次元CCD 5 フレームメモリ 6 情報処理部 7 情報圧縮部 8 RS−232C 9 ホストコンピュータ 10 情報復号部 11 ラベル 12 荷物 13 スキャナ側情報復号部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】異なる光反射率の部分を有するシンボルの
    2次元画像を撮像する撮像手段と、 前記撮像素子から得られた前記2次元画像の輝度値情報
    が一時的に記憶される記憶手段と、 前記記憶手段に記憶された輝度値情報に基づいて前記シ
    ンボルの画像情報を生成し、該画像情報を情報復号手段
    を有するホストコンピュータに転送する情報処理手段
    と、 前記情報処理手段と前記ホストコンピュータとの間で接
    続され、前記画像情報を転送可能とさせる情報通信手段
    と、からなるシンボル情報取込装置において、 前記転送される画像情報の容量を減少させる情報圧縮手
    段を有することを特徴とするシンボル情報取込装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載のシンボル情報取込装置にお
    いて、 前記情報圧縮手段は、前記記憶手段に記憶される輝度値
    情報のうち、前記シンボルに対応する領域の輝度値情報
    のみを抽出し、 前記情報処理手段は、前記情報圧縮手段によって抽出さ
    れた輝度値情報を前記シンボルの画像情報として処理す
    ることを特徴とするシンボル情報取込装置。
  3. 【請求項3】請求項1記載のシンボル情報取込装置にお
    いて、 前記情報圧縮手段は、前記記憶手段に記憶される輝度値
    情報の2値化処理を行い、 前記情報処理手段は、前記情報圧縮手段によって2値化
    処理された情報を画像情報として処理することを特徴と
    するシンボル情報取込装置。
JP8311960A 1996-11-22 1996-11-22 シンボル情報取込装置 Pending JPH10154197A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009529174A (ja) * 2006-03-07 2009-08-13 韓國電子通信研究院 コード解析装置、コード情報提供装置及びそれを利用した方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009529174A (ja) * 2006-03-07 2009-08-13 韓國電子通信研究院 コード解析装置、コード情報提供装置及びそれを利用した方法

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