JPH1014661A - 電動式歯ブラシセット - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】歯ブラシ部材付近に付着している水滴によっ
て、歯ブラシ本体等が汚されることがないようにする。 【解決手段】電動式歯ブラシにおいて、歯ブラシ本体保
持具１−１が、歯ブラシ本体２−１を、その柄部が歯ブ
ラシ部材３−１よりも高い位置になるよう保持するよう
にし、歯ブラシ部材３−１に付着した水滴が歯ブラシ本
体２−１の方へ流れて行かないようにする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、電動式歯ブラシセ
ットに関する。

【０００２】

【従来の技術】電動式歯ブラシは、歯ブラシ本体に歯ブ
ラシ部材を取り付け、歯ブラシ本体に内蔵された電動機
の運動を所要の運動に変換して歯ブラシ部材に伝え、歯
ブラシ部材をブラッシング運動させるものである。この
ような電動式歯ブラシは、歯磨きをする人の力やブラッ
シングテクニックに拘わらず、確実に食べカスや歯垢を
除去できるため、子供から老人まで幅広く利用されてい
る。しかし、従来の電動式歯ブラシセットにおいては、
使用後の歯ブラシ本体を、歯ブラシ部材を上にしてスタ
ンドに立てるものであるため、歯ブラシ部材のブラシ付
近に付着している水滴が歯ブラシ本体や歯ブラシ部材の
表面を伝って流れ落ちてしまう。

【０００３】この水滴は、歯ブラシ部材の取付部やスイ
ッチ周辺の隙間や凹部に入り込んだり、また、スタンド
の歯ブラシ本体受け部分に溜まるが、この水滴には、歯
ブラシ部材や歯ブラシ本体の表面に付着している汚れ
や、流れ落ちる途中で接した空中の塵などが含まれてい
るため、水滴が溜まりやすい部分にはすぐに汚れが堆積
し、不衛生で見栄えも悪くなるという問題があった。こ
のため、従来の電動式歯ブラシセットにおいては、歯ブ
ラシ本体やスタンド等を頻繁に洗浄しなければならず、
非常に面倒臭い上、この汚れは隙間などの非常に洗浄し
難い部分に堆積するので、その洗浄作業は極めて困難
で、家庭でできるような簡単な洗浄方法では汚れを完全
に除去することはできなかった。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】本発明は上記の問題を
解決するためになされたものであり、その目的とすると
ころは、充電中に歯ブラシ部材付近に付着している水滴
によって、歯ブラシ本体等が汚されることがない電動式
歯ブラシセットを提供することにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記の目的は、電動式歯
ブラシセットにおいて、歯ブラシ本体保持具が、歯ブラ
シ本体を、その柄部が歯ブラシ部材よりも高い位置にな
るよう保持するようにし、歯ブラシ部材に付着した水滴
が歯ブラシ本体の方へ流れて行かないようにすることに
よって達成される。

【０００６】

【発明の実施の態様】以下、図面を参照しつつ本発明の
詳細を説明する。図１は本発明に係る電動式歯ブラシセ
ットの第一実施例を示す正面図、図２は図１に示した電
動式歯ブラシセットの側面図、図３は図１に示した歯ブ
ラシ保体保持具の上面図、図４は本発明に係る電動式歯
ブラシセットの第二実施例を示す正面図、図５は図４に
示した電動式歯ブラシセットの側面図である。

【０００７】まず、図１ないし図３に基づき、第一実施
例について説明する。図中、１−１は歯ブラシ本体保持
具、２−１は歯ブラシ本体、３−１は歯ブラシ部材であ
る。歯ブラシ本体保持具１−１は壁面に取り付けられる
ものであり、縦長の矩形条の平板部１０−１と、平板部
１０−１の一面の上縁部から直角に突出する保持部１１
−１と、平板部１０−１の下縁部から保持部１１−１と
同一方向に直角に突出する滴受け１２−１とから成る。
保持部１１−１は、前面に切り欠きを有する横断面略Ｕ
字状の部材であり、その上面先端部分に、突起１１ａ−
１、１１ｂ−１を有する。

【０００８】歯ブラシ本体２−１は、筐体２０−１と、
スイッチ２１−１と、筐体２０−１内部に収容された図
示しない、電池、電動機及び変換機構とから成る。筐体
２０−１は、保持部１１−１に嵌まる程度の外径を有す
る略円筒状のものであり、一方の端部にはフランジ２０
ａ−１を有し、他方の端部にはブラシ取付部２０ｂ−１
を有する。

【０００９】筐体２０−１は、フランジ２０ａ−１側の
端部近傍が取り外し可能になっており、そこから電池を
装着するものである。この電池には電動機が接続され、
電動機の運動は、変換機構によって所要の運動に変換さ
れ、ブラシ取付部２０ｂ−１に伝達される。スイッチ２
１−１は電動機の駆動を制御するものであり、筐体２０
−１のブラシ取付部２０ｂ−１寄りの外面に設けられ
る。歯ブラシ部材３−１は、筐体２０−１のブラシ取付
部２０ｂ−１に取り付けられ、スイッチ２１−１を入れ
ることにより歯磨きに必要なブラッシング運動を行うも
のである。

【００１０】この電動式歯ブラシセットにおいては、歯
磨きをしないときは、歯ブラシ部材３−１が下になるよ
う、その胴部分を歯ブラシ本体保持部材１−１の保持部
１１−１の切り欠き部分に嵌め込み、フランジ２０ａ−
１を保持部１１−１に引っ掛けてぶら下げておく。この
とき、フランジ２０ａ−１の前面側には、保持部１１−
１の上面の突起１１ａ−１、１１ｂ−１が引っ掛かり、
歯ブラシ本体２−１が歯ブラシ本体保持部材１−１から
不用意に脱落しないようになっている。そして、使用す
るときは、筐体２０−１の胴部分を掴んで少し上に持ち
上げてから手前に引き出し、スイッチ２１−１を指で操
作して歯ブラシ部材３−１を運動させ、自分の歯に当て
ればよい。

【００１１】次に、図４及び図５に基づき、第二実施例
について説明する。なお、この実施例の構造は、基本的
に第一実施例と同様であるので、重複する箇所の説明は
省略し、相違点を中心に説明する。図中、１−２は歯ブ
ラシ本体保持具、２−２は歯ブラシ本体、３−２は歯ブ
ラシ部材、４は壁面である。

【００１２】歯ブラシ本体保持具１−２は、Ｌ字フック
状のものであり、壁面４に直接取り付けられる。歯ブラ
シ本体２−２の筐体２０−２の、ブラシ取付部２０ｂ−
２の反対側の端部には、フランジの代わりに、フック２
０ｃ−２を有する。この電動式歯ブラシセットにおいて
は、使用しないときは、フック２０ｃ−２を歯ブラシ本
体保持具１−２に引っ掛けてぶら下げておくものであ
る。

【００１３】なお、本発明の要旨は、歯ブラシ本体を歯
ブラシ部材よりも高くなるよう保持し、歯ブラシ部材に
付着した水滴等が、歯ブラシ本体の方向に流れ落ちない
ようにすることであるため、本発明は如上の実施例に限
定されるものではなく、例えば、歯ブラシ本体保持具は
載置型にしてもよく、また、歯ブラシ本体保持具、歯ブ
ラシ本体及び歯ブラシ部材の形状や、歯ブラシ本体の保
持方法は本発明の目的の範囲内で自由に設計変更し得る
ものであり、本発明はその目的の範囲内において上記の
説明から当業者が容易に相当し得る総ての変更実施例を
包摂するものである。

【００１４】

【発明の効果】本発明に係る電動式歯ブラシセットは如
上の如く構成されるので、本発明によるときは、歯ブラ
シ本体と歯ブラシ部材の間や、歯ブラシ本体の凹凸部等
に汚れが溜まり難く、衛生的で、洗浄作業が簡単で、そ
の回数も少なくて済む。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係る電動式歯ブラシセットの第一実施
例を示す正面図である。

【図２】図１に示した電動式歯ブラシセットの側面図で
ある。

【図３】図１に示した歯ブラシ本体保持具の上面図であ
る。

【図４】本発明に係る電動式歯ブラシセットの第二実施
例を示す正面図である。

【図５】図４に示した歯ブラシ本体保持具の側面図であ
る。

【符号の説明】

１−１・・・・・・歯ブラシ本体保持具 １０−１・・・・・平板部 １１−１・・・・・保持部 １１ａ−１・・・・突起 １１ｂ−１・・・・突起 １２−１・・・・・滴受け ２−１・・・・・・歯ブラシ本体 ２０−１・・・・・筐体 ２０ａ−１・・・・フランジ ２０ｂ−１・・・・ブラシ取付部 ２１−１・・・・・スイッチ ３−１・・・・・・歯ブラシ部材 １−２・・・・・・歯ブラシ本体保持具 ２−２・・・・・・歯ブラシ本体 ２０−２・・・・・筐体 ２０ｂ−２・・・・ブラシ取付部 ２０ｃ−２・・・・フック ３−２・・・・・・歯ブラシ部材 ４・・・・・・・・壁面

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】歯ブラシ本体保持具（１−１、１−２）
   と、 歯ブラシ部材（３−１、３−２）と、 一端部は柄部として構成され、他の一端に上記歯ブラシ
   部材（３−１、３−２）を着脱自在に取り付け得るブラ
   シ取付部（２０ｂ−１、２０ｂ−２）を有する筐体（２
   ０−１、２０−２）の内部に、電池と、その電池の出力
   電流により駆動される電動機と、その電動機の運動を所
   望の運動に変換し、ブラシ取付部（２０ｂ−１、２０ｂ
   −２）に伝達する変換機構とを収容し、さらに、上記電
   動機の電源回路の電流をオンオフし得るスイッチ（２１
   −１）を設けて成る歯ブラシ本体（２−１、２−２）
   と、 により構成される、電動式歯ブラシセットにおいて、 歯ブラシ本体保持具（１−１、１−２）が、歯ブラシ本
   体（２−１、２−２）を、その柄部が歯ブラシ部材（３
   −１、３−２）よりも高い位置になるよう保持すること
   を特徴とする、上記の電動式歯ブラシセット。