JPH10140439A - 和装用反物 - Google Patents
和装用反物Info
- Publication number
- JPH10140439A JPH10140439A JP8318662A JP31866296A JPH10140439A JP H10140439 A JPH10140439 A JP H10140439A JP 8318662 A JP8318662 A JP 8318662A JP 31866296 A JP31866296 A JP 31866296A JP H10140439 A JPH10140439 A JP H10140439A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- kimono
- cloth
- piece goods
- conductive fibers
- silver
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Outerwear In General, And Traditional Japanese Garments (AREA)
- Woven Fabrics (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 本発明は、静電気を気にすることなく着用で
き、かつ外観及び風合いの良好な着物を作るための和装
用反物を提供することを目的とする。 【構成】 反物の耳全長に渡って連続して導電性繊維を
織り込んだことを特徴とする和装用反物。
き、かつ外観及び風合いの良好な着物を作るための和装
用反物を提供することを目的とする。 【構成】 反物の耳全長に渡って連続して導電性繊維を
織り込んだことを特徴とする和装用反物。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、静電気を気にする
ことなく着用でき、かつ外観及び風合いの良好な着物を
作るための和装用反物に関する。
ことなく着用でき、かつ外観及び風合いの良好な着物を
作るための和装用反物に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、着物を着る際に、下着として静電
気の起こりやすいものを着用した場合、あるいは着物自
体が静電気の起きやすい生地でできている場合、静電気
のために着物の裾がまとわりつくなど着心地の面で、あ
るいは生地が塵等を吸い込み汚れやすくなるなど衛生面
で問題があった。
気の起こりやすいものを着用した場合、あるいは着物自
体が静電気の起きやすい生地でできている場合、静電気
のために着物の裾がまとわりつくなど着心地の面で、あ
るいは生地が塵等を吸い込み汚れやすくなるなど衛生面
で問題があった。
【０００３】これまでに導電性繊維を生地全体に織り込
んで静電気が起こりにくくしたカーペット等が知られて
いるが、生地全体に導電性繊維を織り込んだ場合、生地
の染色が困難になるため、外観や風合いの良好な着物を
作るための和装用反物に導電性繊維を用いることは考え
られなかった。
んで静電気が起こりにくくしたカーペット等が知られて
いるが、生地全体に導電性繊維を織り込んだ場合、生地
の染色が困難になるため、外観や風合いの良好な着物を
作るための和装用反物に導電性繊維を用いることは考え
られなかった。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、静電気を気
にすることなく着用でき、かつ外観及び風合いの良好な
着物などを作るための和装用反物を提供することを課題
とする。
にすることなく着用でき、かつ外観及び風合いの良好な
着物などを作るための和装用反物を提供することを課題
とする。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明では、和装用反物
の耳全長に渡って連続して少量の導電性繊維を織り込む
ことにより、上記の課題を解決した。
の耳全長に渡って連続して少量の導電性繊維を織り込む
ことにより、上記の課題を解決した。
【０００６】本発明で使用する導電性繊維としては、市
販されている導電性繊維はいずれも使用できるが、特に
各種繊維に化学メッキ等により銀をメッキした銀メッキ
繊維が好ましい。
販されている導電性繊維はいずれも使用できるが、特に
各種繊維に化学メッキ等により銀をメッキした銀メッキ
繊維が好ましい。
【０００７】銀は全ての金属の中でも最も導電性が良い
ため、上記の銀メッキ繊維を和装用反物の耳に織り込む
ことにより、優れた静電気帯電防止効果を持つ着物など
を作るための反物を生産することができる。また、銀イ
オンはその殺菌作用についてよく知られており、銀メッ
キ繊維の表面に水分が付着したときに銀イオンが水分中
に放出され、抗菌効果が発揮される。なお、繊維上に存
在する銀が全て水に溶解するには、半永久的な時間を要
するものであり、本発明では、長時間安定して抗菌効果
を期待できる。さらに、銀は金に次いで赤外線の反射率
が高く、熱を遮断するため、和装用反物の耳に銀メッキ
繊維を織り込んだ場合、優れた保温性を持つ着物などを
作ることができる。
ため、上記の銀メッキ繊維を和装用反物の耳に織り込む
ことにより、優れた静電気帯電防止効果を持つ着物など
を作るための反物を生産することができる。また、銀イ
オンはその殺菌作用についてよく知られており、銀メッ
キ繊維の表面に水分が付着したときに銀イオンが水分中
に放出され、抗菌効果が発揮される。なお、繊維上に存
在する銀が全て水に溶解するには、半永久的な時間を要
するものであり、本発明では、長時間安定して抗菌効果
を期待できる。さらに、銀は金に次いで赤外線の反射率
が高く、熱を遮断するため、和装用反物の耳に銀メッキ
繊維を織り込んだ場合、優れた保温性を持つ着物などを
作ることができる。
【０００８】さらに、本発明の反物は導電性繊維を耳の
部分にのみ使用するので、通常の反物と同様に染色を行
うことができる。しかも反物の耳は縫製後も着物などに
残存し、かつ着物などの表に出ないので、導電性繊維を
織り込んだことによって着物などの外観及び風合いに影
響を与えることなく、静電気帯電防止効果を付与するこ
とができる。
部分にのみ使用するので、通常の反物と同様に染色を行
うことができる。しかも反物の耳は縫製後も着物などに
残存し、かつ着物などの表に出ないので、導電性繊維を
織り込んだことによって着物などの外観及び風合いに影
響を与えることなく、静電気帯電防止効果を付与するこ
とができる。
【０００９】
【発明の実施の形態】本発明の実施例を図１、図２を参
照して説明する。図１はポリエステル繊維からなる反物
の耳に導電性繊維として銀メッキナイロンを織り込んだ
和装用反物の裁断図を示し、図２は図１の反物を用いて
仕立てた着物の説明図を示す。
照して説明する。図１はポリエステル繊維からなる反物
の耳に導電性繊維として銀メッキナイロンを織り込んだ
和装用反物の裁断図を示し、図２は図１の反物を用いて
仕立てた着物の説明図を示す。
【００１０】実施例１ 通常の反物と同様、本発明の反物１は耳を保持した状態
で着物に仕立てられる。まず、耳全長に渡って連続して
銀メッキナイロンからなる導電性繊維２を織り込んだ反
物を図１のように裁断し、図２のように仕立てる。その
結果、着物の裾の合わせ目、脇全体、衿回り、袖口など
に導電性繊維２が存在するようになり、この導電性繊維
２が裾の合わせ目などで発生する静電気が着物に帯電す
ることを防ぐため、静電気が起きにくくて着心地のよい
着物を作ることができる。
で着物に仕立てられる。まず、耳全長に渡って連続して
銀メッキナイロンからなる導電性繊維２を織り込んだ反
物を図１のように裁断し、図２のように仕立てる。その
結果、着物の裾の合わせ目、脇全体、衿回り、袖口など
に導電性繊維２が存在するようになり、この導電性繊維
２が裾の合わせ目などで発生する静電気が着物に帯電す
ることを防ぐため、静電気が起きにくくて着心地のよい
着物を作ることができる。
【００１１】
【発明の効果】本発明では、反物の耳全長に渡って連続
して導電性繊維を織り込むことにより、静電気が起きに
くいため裾裁きがよく、着心地のよい着物などを作るた
めの和装用反物を提供することができる。さらに、本発
明の和装用反物は、導電性繊維を耳の部分のみに少量使
用するので、通常の反物と同様に染色を行うことがで
き、かつ生産のコストも低く抑えることができる。しか
も反物の耳は縫製後も着物などに残存し、かつ着物など
の表に出ないので、導電性繊維を織り込んだことによっ
て着物などの外観及び風合いに対して影響を与えること
なく、静電気帯電防止効果を付与することができる。本
発明において導電性繊維として銀メッキ繊維を使用した
場合には、湿潤な条件下では銀メッキ繊維が銀イオンを
放出し、抗菌効果も持つことから、保存の際などに防
虫、防黴効果等も期待できる。さらに、銀の赤外線を反
射する性質によって本発明の反物は優れた保温性も有す
る。なお、本発明の反物は、着物の他、羽織、法衣、長
襦袢、八掛などにも有効に使用できる。
して導電性繊維を織り込むことにより、静電気が起きに
くいため裾裁きがよく、着心地のよい着物などを作るた
めの和装用反物を提供することができる。さらに、本発
明の和装用反物は、導電性繊維を耳の部分のみに少量使
用するので、通常の反物と同様に染色を行うことがで
き、かつ生産のコストも低く抑えることができる。しか
も反物の耳は縫製後も着物などに残存し、かつ着物など
の表に出ないので、導電性繊維を織り込んだことによっ
て着物などの外観及び風合いに対して影響を与えること
なく、静電気帯電防止効果を付与することができる。本
発明において導電性繊維として銀メッキ繊維を使用した
場合には、湿潤な条件下では銀メッキ繊維が銀イオンを
放出し、抗菌効果も持つことから、保存の際などに防
虫、防黴効果等も期待できる。さらに、銀の赤外線を反
射する性質によって本発明の反物は優れた保温性も有す
る。なお、本発明の反物は、着物の他、羽織、法衣、長
襦袢、八掛などにも有効に使用できる。
【図１】本発明の反物の裁断図である。
【図２】図１の反物を使用して仕立てた着物の説明図で
ある。
ある。
１ 反物 ２ 導電性繊維 ３ 袖 ４ 前身頃 ５ 後身頃 ６ 衽 ７ 共衿 ８ 衿
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 ＦＩ Ｄ０３Ｄ 5/00 Ｄ０３Ｄ 5/00 Ｚ
Claims (1)
- 【請求項１】 反物の耳全長に渡って連続して導電性繊
維を織り込んだことを特徴とする和装用反物。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8318662A JPH10140439A (ja) | 1996-11-13 | 1996-11-13 | 和装用反物 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8318662A JPH10140439A (ja) | 1996-11-13 | 1996-11-13 | 和装用反物 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10140439A true JPH10140439A (ja) | 1998-05-26 |
Family
ID=18101644
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8318662A Pending JPH10140439A (ja) | 1996-11-13 | 1996-11-13 | 和装用反物 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10140439A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2006043355A1 (ja) | 2004-10-19 | 2006-04-27 | Sharp Kabushiki Kaisha | 繊維構造体に制電性を付与する方法および洗濯機ならびに制電性が付与された繊維構造体 |
-
1996
- 1996-11-13 JP JP8318662A patent/JPH10140439A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2006043355A1 (ja) | 2004-10-19 | 2006-04-27 | Sharp Kabushiki Kaisha | 繊維構造体に制電性を付与する方法および洗濯機ならびに制電性が付与された繊維構造体 |
| US7597718B2 (en) | 2004-10-19 | 2009-10-06 | Sharp Kabushiki Kaisha | Method and washing machine for imparting antistaticity to fabric structure and fabric structure imparted with antistaticity |
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