JPH10137451A

JPH10137451A - 自動回転こま及びこま装置

Info

Publication number: JPH10137451A
Application number: JP31716496A
Authority: JP
Inventors: Mamoru Hirose; 守広瀬
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 1996-11-12
Filing date: 1996-11-12
Publication date: 1998-05-26

Abstract

(57)【要約】【課題】玩具として使用できると共に、店頭に設置し
て客引きや店の宣伝、広告等を行うことにある。【解決手段】回転駆動手段Ｅと、回転駆動手段Ｅを内
蔵する透明のカプセル１と、を備える。さらに、回転駆
動手段Ｅは、モーター３と、モーター３を取付けるモー
ター取付部材５と、モーター３の出力軸３ａに設けられ
た回転羽根６と、モーター取付部材５の上方に取付けら
れる太陽電池４と、を有している。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、玩具や店頭広告用
として使用する自動回転こま及びこま装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、往来する人々の注意を促すため
に、店頭に回転灯（警告灯）や幟や旗を設置し、店の宣
伝、広告及び客引きを行っていた。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかし、どれ（回転
灯、幟、旗）も通行人に注意、注目や興味、好奇心を起
こさせ、店の前に立ち止まらせるほどの効果を期待でき
るものではなかった。

【０００４】そこで、本発明は、玩具として使用できる
と共に、店頭に設置して通行人に注意、興味、好奇心等
を起こさせ、人々を集めることによって客引きや店の宣
伝、広告等を行うことができる自動回転こま及びこま装
置を提供することを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、本発明に係る自動回転こまは、回転駆動手段と、
該回転駆動手段を内蔵する透明のカプセルと、を備え、
上記回転駆動手段は、モーターと、該モーターを取付け
るモーター取付部材と、モーターの出力軸に設けられた
回転空気抵抗体と、上記モーター取付部材の上方に取付
けられる太陽電池と、を有し、水面に浮かせて上方から
の光にてカプセルを回転させるものである。

【０００６】また、回転駆動手段と、該回転駆動手段を
内蔵する透明カプセルと、を備え、上記回転駆動手段
は、モーターと、モーターを取付けるモーター取付部材
と、モーターの出力軸に設けられた回転空気抵抗体と、
上記モーター取付部材の上方に取付けられる太陽電池
と、を有し、受盤等に載置したり水面に浮かせて光にて
カプセルを回転させるものである。

【０００７】また、モーター取付部材をカプセル内面に
摺動可能としてカプセルに内蔵し、かつ、集光板を設け
ると共に、カプセルの外周壁に一本乃至複数本の環状又
は渦巻状の色線を設けたものである。また、カプセル内
の下部に重りを付設したものである。

【０００８】また、本発明に係るこま装置は、全体に凹
面状の受盤を備え、かつ、該受盤に複数個の自動回転こ
まを載置可能とし、自動回転こまが、回転駆動手段と、
該回転駆動手段を内蔵する透明のカプセルと、を備え、
さらに、上記回転駆動手段は、モーターと、モーターを
取付けるモーター取付部材と、モーターの出力軸に設け
られた回転空気抵抗体と、上記モーター取付部材の上方
に取付けられる太陽電池と、を有するものである。

【０００９】

【発明の実施の形態】以下、実施の形態を示す図面に基
づき、本発明を詳説する。

【００１０】図１は、本発明の自動回転こまの実施の一
形態（第１の実施の形態）を示し、この自動回転こま
は、回転駆動手段Ｅと、回転駆動手段Ｅを内蔵する透明
かつ密封状のカプセル１と、を備えている。

【００１１】具体的に説明すると、回転駆動手段Ｅは、
両軸モーター３と、出力軸３ａを上下方向へ向けてモー
ター３を取付けるモーター取付部材５と、出力軸３ａの
上下端部に設けられた回転羽根６，６等の回転空気抵抗
体Ｙと、モーター取付部材５の上方に取付けられる太陽
電池４と、を有している。

【００１２】モーター取付部材５は、回転軸心位置に嵌
入孔部７を有しており、この嵌入孔部７にモーター３が
嵌め込まれて固定されると共に、嵌入孔部７から出力軸
３ａが下方突出状とされている。また、モーター取付部
材５の上面８に、受光部９を上方へ向けて太陽電池４が
ビスや接着等で取付けられ、太陽電池４のプラス・マイ
ナス端子とモーター３のプラス・マイナス端子とが電線
にて夫々電気的に接続されている。

【００１３】下方の回転羽根６は、その軸心位置に、モ
ーター３の出力軸３ａ下端部を嵌入固着するための（上
方開口状の孔部を有する）ボス部10を有している。ま
た、ボス部10の上端から外方へ設けられた水平壁部11と
外周壁部12を介して複数枚の羽根13…が設けられてい
る。また、上方の回転羽根６は下方開口状のボス部を有
し、カプセル１を貫通して外部上方へ突出した出力軸３
ａの上端部がこのボス部に嵌入固着されている。なお、
出力軸３ａ上端とカプセル１との間はシールされてい
る。

【００１４】カプセル１は球状であって、２個の半体１
ａ，１ａから成り、これら半体１ａ，１ａの端縁部14，
14の周方向には外側と内側に夫々切欠部が形成され、端
縁部14，14が相互に嵌合して接着され、密封状とされて
いる。

【００１５】しかして、上記回転駆動手段Ｅは、そのモ
ーター取付部材５の外周壁５ａに複数個のネジ孔26が所
定間隔で周方向に並設されていると共に、一端側に雄ネ
ジ部27を有しかつ他端側に（ゴムや弾性プラスチック等
から成る）弾性体29を有する突張棒材28を各ネジ孔26…
に螺合している。つまり、突張棒材28…がつっかい棒と
なってモーター取付部材５をカプセル１内に浮き上がり
状に固定している。また、弾性体29はカプセル１内面２
との滑り防止を行っている。

【００１６】また、カプセル１内の下部には、カプセル
１全体の重心を下げる重り40が付設されている。なお、
重り40としては、例えばビー球41などのきれいなものを
使用し、接着層15にてモーター取付部材５の回転軸心の
下方延長位置に固着する。

【００１７】しかして、図示の自動回転こまは、密封状
であるので水面39に浮かせることができる。このとき、
重り40によってモーター取付部材５が横転状とならず、
モーター３の出力軸３ａが略鉛直状に維持される（モー
ター取付部材５が略水平状態に立ち上がる）。

【００１８】そして、照明や太陽光線による上方からの
光Ｃが透明のカプセル１を通過して太陽電池４に照射す
ることにより、回転駆動手段Ｅのモーター３の出力軸３
ａ及び上下の回転羽根６，６が急激に（矢印Ａ方向に）
回転する。すると、モーター取付部材５が、回転する回
転羽根６，６の反力（矢印Ｂ方向の回転力）を受け、カ
プセル１とともに徐々に加速して回転する（カプセル１
が水面39上をくるくると回転する）。なお、回転空気抵
抗体Ｙとしては、回転羽根６の代わりに、多数のブラシ
状毛や飾り紐を設けたり、又は、回転円板を用いるも、
自由である。

【００１９】また図２は、本発明の自動回転こまの第２
の実施の形態を示し、この球状カプセル１は、その半体
１ａ，１ａの端縁部14，14の外側と内側に、夫々ネジ溝
31，31が形成されており、相互に螺合連結している。ま
た、モーター取付部材５を突張って浮上状に支持する突
張棒材28の外周面には、その全面に雄ネジ部27が設けら
れており、モーター取付部材５及び弾性体29に設けられ
た各ネジ孔26，26に螺合連結している。また、カプセル
１内の下部に設けられた重り40としては、カプセル１内
面２に沿った円盤形状の金属重り42が用いられ、内面２
に接着されている。

【００２０】しかして、このものは、図例に示す如く、
受盤38や床面に載置され、カプセル１上方から光Ｃを照
射すると、回転駆動手段Ｅのモーター３出力軸３ａ及び
上下の回転羽根６，６等の回転空気抵抗体Ｙが急激に
（矢印Ａ方向に）回転すると共に、カプセル１も（矢印
Ｂ方向に）回転する。このとき、重り40によってバラン
スされ、モーター取付部材５が略水平状の立上がり状態
に維持されると共に、カプセル１の回転が維持される。
なお、カプセル１が球状であるため、図１で説明したよ
うに水面39に浮かせて回転させることも可能である。

【００２１】図３は、第３の実施の形態を示し、このも
のは、回転駆動手段Ｅを密封状の球状カプセル１内の下
部に内蔵し、重りを省略したものである。つまり、モー
ター３やモーター取付部材５等の自重が、カプセル１全
体の重心を下げているため、モーター取付部材５の立上
がり姿勢が安定している。

【００２２】この場合、モーター取付部材５の外周壁５
ａに、外周壁５ａから突出状の水平部16ａと下方傾斜部
16ｂを有する複数本の支持脚16が付設され、下方傾斜部
16ｂの下端は接着部17にてカプセル１内面２に接着固定
されている。なお、このカプセル１も、水面に浮かせた
り受盤等に載置して上方からの光にて回転させることが
できる。

【００２３】次に図４は、第４の実施の形態を示し、こ
のものは、ピラミッド型（四角錐状や四角錐台状）の半
体１ａ，１ａから成る透明かつ密封状のカプセル１に、
回転駆動手段Ｅが内蔵されている。また、カプセル１内
の下部の隅部37に、倒立ピラミッド型の重り40（例えば
金属重り42）が付設されている。

【００２４】また、モーター取付部材５の外周壁５ａに
は周方向に90°の間隔で、弾性体29を有しかつ外周面全
面に雄ネジ部27を有する４本の突張棒材28…が付設され
ている。そして、４本の突張棒材28…によって、四つの
弾性体29をカプセル１内に形成された四つの隅部37…に
密接状に押圧して、モーター取付部材５を浮き上がり状
に支持している。

【００２５】しかして、このカプセル１を水面39に浮か
せると共に、上方から光Ｃを照射することによって、外
観からは水面39に浮かんだピラミッドが（矢印Ｂ方向
に）回転しているように見える。

【００２６】図５は、第５の実施の形態を示し、このも
のは、モーター取付部材５をカプセル１内面２に摺動可
能として内蔵し、かつ、集光板18を設けている。さら
に、カプセル１の（内面側又は外面側の）外周壁に、一
本乃至複数本の環状の色線19を設けている。なお、カプ
セル１内の重りは省略され、回転駆動手段Ｅ自体が立上
がり状態を維持するようバランスをとっている。

【００２７】具体的に説明すると、このカプセル１は球
状であって、その外周壁に、例えば、赤や黄や青等の蛍
光塗料や色付透明ビニールシート等にて環状の色線19が
一本設けられている。なお、色線19は環状に複数本設け
ても良いが、渦巻状（コイル状）としても良い。また、
カプセル１には多数の小孔34…が設けられ通気用とされ
ている。

【００２８】また、モーター取付部材５の上面８に設け
られた太陽電池４よりも上方に、色付きの集光板18ａが
浮上がり状に設けられると共に、下面20にも集光板18ｂ
が（ビスや接着等にて）付設されている。この下部集光
板18ｂは、モーター取付部材５よりも大きく、上方から
受光することができるものが用いられる。

【００２９】また、モーター取付部材５の外周壁５ａに
は、複数本の突張摺接部材21が周方向に突設されてい
る。この突張摺接部材21は、上記外周壁５ａのネジ孔26
に螺合する雄ネジ部22と、雄ネジ部22の先端に付設され
た（コイルスプリング等の）弾発部材23と、弾発部材23
にて外方へ弾発付勢される摺接部材24と、から成る。

【００３０】略弾丸型の摺接部材24は、丸みのある頂部
25を有すると共に、弾発部材23及び雄ネジ部22の先端を
挿入するための孔部30を有し、弾発部材23の弾発付勢力
によって頂部25がカプセル１内面２に押圧されている。
なお、この摺接部材24の代わりに、回転ボールを転動自
在に付設しても好ましい。なお、上記孔部30の内径は、
雄ネジ部22の直径よりも僅かに大きく形成されている。

【００３１】この突張摺接部材21…によって、モーター
取付部材５がカプセル１内に浮上がり状に支持されてい
るが、上方から光Ｃを照射してカプセル１を回転させる
と、摺接部材24の頂部25がカプセル１内面２を少しずつ
摺動して位置ずれを起こす。すると、カプセル１に設け
られた色線19が、モーター取付部材５に対して水平状か
ら傾斜状になったり鉛直状になったりというように位置
ずれの変化を起こす。

【００３２】このとき、上方からの光Ｃを上面にて受け
た上下の集光板18ａ，18ｂは、その外周端縁32，32を蛍
光色で光らせるため、外観視すると、集光板18ａ，18ｂ
による環状の蛍光色と、カプセル１の色線19とが重なっ
たり交差したりなど複雑な模様を呈する。なお、突張摺
接部材21の頂部25は、小孔34に嵌り込まない十分ゆるや
かなアールを呈している。

【００３３】次に図６は、本発明のこま装置の実施の一
形態を示し、このこま装置は、全体に凹面状の受盤38を
備え、かつ、受盤38に複数個の自動回転こま33…を載置
可能としたものである。自動回転こま33は、回転駆動手
段Ｅと、回転駆動手段Ｅを内蔵する球状のカプセル１
と、を備えたものであって、図１〜図３及び図５で説明
したものである。

【００３４】しかして、受盤38に載置した複数個の自動
回転こま33…に上方から光Ｃを照射すると、各自動回転
こま33…が回転をしながら移動し、こま33，33同士がぶ
つかって喧嘩ごまのようになり、複雑な動きを楽しむこ
とができる。このとき、受盤38の外周縁部が高いので、
こま33が外へ出ない。なお、受盤38の上面に多数の小ボ
ール（ベアリング）を敷設したり、又は、ＰＴＦＥ等の
抵摩擦樹脂をコーティングしたり、シート体を貼って、
カプセルの回転抵抗を低減するのが好ましい。また、受
盤38の上面に凸部を複数個設けると、こま33がより複雑
な動きとなって面白い。

【００３５】

【発明の効果】本発明は上述の如く構成されるので、次
に記載する効果を奏する。

【００３６】（請求項１又は２によれば）照明の光や太
陽光線によって回転羽根６が回転し、その反力によって
自動的にカプセル１が逆方向に回転する。そして、この
カプセル１を水槽や浴槽や池などに浮かべて、水上で回
転させて遊ぶことができる。

【００３７】（請求項２によれば）受盤38や床面等に載
置して回転させて遊ぶことができる。また、受盤38に載
置すれば場所をとらずに遊ぶことができる。

【００３８】（請求項３によれば）モーター取付部材５
とカプセル１とが相互に位置ずれを起こし、それによっ
てモーター取付部材５に付設した集光板18とカプセル１
に付設した色線19とでいろんなきれいな模様をつくり出
すことができる。従って、室内や店内での観賞用（イン
テリア用）として好適である。また、これを店頭に設置
すれば、多数の通行人に注意、興味、好奇心等を起こさ
せ、店頭に立ち止まらせることによって客引きや店の宣
伝、広告等になる。

【００３９】（請求項４によれば）モーター取付部材５
の立上がり姿勢を安定させ、カプセル１の回転を維持す
ることが容易となる。

【００４０】（請求項５によれば）受盤38上で複数個の
自動回転こま33…を同時に回転させ、互いにぶつけ合っ
て喧嘩ごまのようにして遊ぶことができる。また、これ
を店頭に設置すれば、通行人の注意、興味、好奇心等を
起こし、店頭に立ち止まらせることによって客引きや店
の宣伝、広告等になる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の自動回転こまの第１の実施の形態を示
す断面正面図である。

【図２】第２の実施の形態を示す断面正面図である。

【図３】第３の実施の形態を示す一部断面正面図であ
る。

【図４】第４の実施の形態を示す断面正面図である。

【図５】第５の実施の形態を示す一部断面正面図であ
る。

【図６】本発明のこま装置の実施の一形態を示す一部断
面正面図である。

【符号の説明】

１カプセル２内面３モーター３ａ出力軸４太陽電池５モーター取付部材６回転羽根 18 集光板 19 色線 33 自動回転こま 38 受盤 39 水面 40 重りＣ光Ｅ回転駆動手段Ｙ回転空気抵抗体

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】回転駆動手段Ｅと、該回転駆動手段Ｅを
内蔵する透明のカプセル１と、を備え、上記回転駆動手
段Ｅは、モーター３と、該モーター３を取付けるモータ
ー取付部材５と、モーター３の出力軸３ａに設けられた
回転空気抵抗体Ｙと、上記モーター取付部材５の上方に
取付けられる太陽電池４と、を有し、水面39に浮かせて
上方からの光Ｃにてカプセル１を回転させることを特徴
とする自動回転こま。
【請求項２】回転駆動手段Ｅと、該回転駆動手段Ｅを
内蔵する透明カプセル１と、を備え、上記回転駆動手段
Ｅは、モーター３と、モーター取付部材５と、モーター
３の出力軸３ａに設けられた回転空気抵抗体Ｙと、上記
モーター取付部材５の上方に取付けられる太陽電池４
と、を有し、受盤38等に載置したり水面39に浮かせて光
にてカプセルを回転させることを特徴とする自動回転こ
ま。
【請求項３】モーター取付部材５をカプセル１内面２
に摺動可能としてカプセル１に内蔵し、かつ、集光板18
を設けると共に、カプセル１の外周壁に一本乃至複数本
の環状又は渦巻状の色線19を設けた請求項１又は２記載
の自動回転こま。
【請求項４】カプセル１内の下部に重り40を付設した
請求項１，２又は３記載の自動回転こま。
【請求項５】全体に凹面状の受盤38を備え、かつ、該
受盤38に複数個の自動回転こま33…を載置可能とし、自
動回転こま33が、回転駆動手段Ｅと、該回転駆動手段Ｅ
を内蔵する透明のカプセル１と、を備え、さらに、上記
回転駆動手段Ｅは、モーター３と、モーター３を取付け
るモーター取付部材５と、モーター３の出力軸３ａに設
けられた回転空気抵抗体Ｙと、上記モーター取付部材５
の上方に取付けられる太陽電池４と、を有することを特
徴とするこま装置。