JPH1013372A - 無線データ伝送システム - Google Patents

無線データ伝送システム

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Publication number
JPH1013372A
JPH1013372A JP8167501A JP16750196A JPH1013372A JP H1013372 A JPH1013372 A JP H1013372A JP 8167501 A JP8167501 A JP 8167501A JP 16750196 A JP16750196 A JP 16750196A JP H1013372 A JPH1013372 A JP H1013372A
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JP
Japan
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frame
information
frames
transmission system
unit
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP8167501A
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English (en)
Inventor
Kazuchika Obuchi
一央 大渕
Kazuo Kawabata
和生 川端
Kenji Suda
健二 須田
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Publication date
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  • Time-Division Multiplex Systems (AREA)
  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、無線データ伝送システムに関し、
無線伝送路が占有される期間を適正化しつつ伝送効率を
高めることを目的とする。 【解決手段】 複数の子局には、複数の情報フレーム
と、時系列の順に連続してその複数と「1」との和に等
しい数の連続したタイムスロットの予約を意味する予約
フレームとを取り込み、時系列の順を示す番号と共に使
用権の下で送信する送信手段と、送信されたフレームを
保持する保持手段と、これらのフレームに対する親局の
応答が不正常な受信を示すときに保持手段に保持された
フレームを優先して再送する再送手段とを有し、親局に
は、順序制御を行って伝送情報を復元する受信手段と、
各フレームが正常に受信されたか否かの判別を行い、そ
の結果が偽であるときに予約の期間をタイムスロット単
位に延期する延期制御手段と、その判別の結果を応答と
して送信する応答手段とを有して構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、TDMA方式の無
線チャネルを間欠的に連続して占有しつつ伝送情報をフ
レーム単位に分割して送信する移動局と、これらのフレ
ームを順序制御を行いつつ受信する基地局とからなる無
線データ伝送システムとに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、移動通信システムの移動局装置に
は、パーソナルコンピュータその他のデータ端末の普及
と共に、音声系の伝送情報に併せて多様なディジタル情
報の送受が可能であることが要求され、このような要求
を実現する方式としてICMA−PE方式が適用された
ディジタル移動通信システムの実用化がはかられつつあ
る。
【0003】図16は、ディジタル移動通信システムの
構成例を示す図である。図において、基地局50が形成
する無線ゾーンには、移動局51が位置する。基地局5
0では、アンテナ611 の給電端は復調器621 の入力
と変調器63 1 の出力とに接続され、その復調器621
の出力はデータ復号部641 を介してデータ端末651
の入力と衝突制御ビット生成部66の入力とに接続され
る。データ端末651 の出力は分割符号化部671 の入
力に接続され、その分割符号化部671 と衝突制御ビッ
ト生成部66との出力はフレーム生成部681 を介して
変調器631 の入力に接続される。
【0004】また、移動局51では、アンテナ612
給電端は復調器622 の入力と変調器632 の出力とに
接続され、その復調器622 の出力はデータ復号部64
2 を介してデータ端末652 と衝突制御ビット処理部6
9との入力に接続される。データ端末652 の出力は分
割符号化部672 およびフレーム生成部682 を介して
変調器632 の入力に接続される。衝突制御ビット処理
部69の出力は、送信制御部70を介して変調器632
の制御入力に接続される。
【0005】このような構成の従来例では、基地局50
に備えられた衝突制御ビット生成部66は、自局にアク
セスし得る移動局に対してそのアクセスを規制すべきか
否かを無線チャネル設定制御の手順に基づいて決定し、
その結果を示す送信許否情報I/Bの値(ここでは、簡
単のため「111」であると仮定する。)を求める。フ
レーム生成部681 はこのような送信許否情報I/Bを
含む所定の形式の制御情報を生成し、変調器631 は図
17(a) に示すように三多重化された無線チャネルの
タイムスロットRの期間にその制御情報をアンテナ61
1 を介して送信する。
【0006】一方、移動局51では、復調器622 は、
アンテナ612 を介してこのような制御情報を受信して
復調し、データ復号部642 はその復調の下で得られた
ビット列を取り込み、かつ上述した形式に基づいてフレ
ーム同期をとることにより送信許否情報I/Bを抽出す
る。衝突制御ビット処理部69はその送信許否情報I/
Bの論理値を求め、かつ上述したタイムスロットRに後
続するタイムスロットTについて送信の許否を送信制御
部70を介して変調器632 に通知する。
【0007】さらに、移動局51では、上述した無線チ
ャネル設定制御の手順に基づいて基地局50によって無
線チャネルが割り付けられ、かつ通話状態に移行する
と、分割符号化部672 はデータ端末652 から与えら
れるディジタル情報を取り込んで予め決められた語長の
複数の語に分割する。フレーム生成部682 は、その複
数の語の数N(ここでは、簡単のため、「3」であると
仮定する。)を計数すると共に、図18に実線で示す
「残りフレーム数」フィールド、「情報」フィールド、
その「残りフレーム数」フィールドと共にパックされた
2ビットからなるWビットとして、それぞれその数Nと
「1」との和、「後続するタイムスロットの予約の要
求」を示すビット列(以下、「予約要求」という。)お
よび「10」をそれぞれ設定することにより、予約フレ
ームを生成する。
【0008】さらに、フレーム生成部682 は、図18
に示す「残りフレーム数」フィールドと「情報」フィー
ルドとして、それぞれ上述した数Nを初期値とする降順
の整数と上述した複数の語とを順次配置し、かつWビッ
トとして、最終のフレーム以外については「00」、そ
の最終のフレームについては「01」をそれぞれ設定す
ることによりN個の情報フレームを生成する。
【0009】変調器632 は、送信制御部70によって
送信が許容されたタイムスロットTの期間には上述した
ように生成された予約フレームをアンテナ612 を介し
て基地局60に向けて送信する(図17(a)、図19
(1))。基地局50では、復調器621 は上述した予約フ
レームで変調された受信波をアンテナ611 を介して受
信すると共に復調し、かつデータ復号部641 はその予
約フレームが図18に示すフレームフォーマットに適合
しているか否かを判別する(図20(1))。さらに、デー
タ復号部641 は、このような判別の結果が真である場
合には、その予約フレームの情報フィールドをデコード
し、その結果(既述の「予約要求」が認識された場合に
は、「残りフレーム数」フィールドに設定された総フレ
ーム数(=N+1)を含む。)を衝突制御ビット生成部
66に通知すると共に、その総フレーム数を図示されな
いカウンタに格納する(図20(2))。
【0010】衝突制御ビット生成部66は、そのデコー
ドの結果に基づいて予約フレームが正常に受信されたこ
とを認識すると、送信許否情報I/Bの値が「000
(=B)」であって(図20(3))受信可否情報R/Nの
値が「111(=R)」である(図20(4))制御情報を
後続するタイムスロットRの期間に送出する(図17(a)
、図20(5)))。
【0011】移動局51では、衝突制御ビット処理部6
9は、アンテナ612 、復調器62 2 およびデータ復号
部642 を介して得られる送信許否情報I/Bの値が
「000」であり、かつその送信許否情報と共に受信さ
れたパーシャルエコーPEが正常であるか否かを判別し
(図19(2)、(3)) 、その結果が真である場合には、上
述したN個の情報フレームの内、基地局50に向けて未
だ送信されていないものがあるか否かを判別する(図1
9(4))。さらに、衝突制御ビット処理部69は、その判
別の結果が真である場合には、後続する情報フレームの
送信を送信制御部70を介して変調器632 に許可す
る。
【0012】フレーム生成部682 は予め決められた順
序制御の下で個々の情報フレームの「残りフレーム数」
フィールドに降順に連続する整数を設定し、かつ変調器
63 2 はこれらの情報フレームを順次送信する(図17
(a)、図19(5))。また、基地局61では、復調器6
1 およびデータ復号部641 は、これらの情報フレー
ムを上述した予約フレームと同様にして受信し、「残り
フレーム数」フィールドの値を参照しつつ順序制御を行
うことにより正常に受信されたか否かを判別する(図2
0(6))。データ復号部641 は、その判別の結果が真で
ある情報フレームについては、「情報」フィールドの内
容を抽出してデータ端末651に適宜与える。
【0013】さらに、衝突制御ビット生成部66は、上
述した判定の結果に基づいて受信可否ビットR/Nの値
(図20(7)、(7′)(各情報フレームの受信の正否を
「111」/「000(=N)」で示す。)、送信許否
情報I/Bの値(図20(8)、(8′)(最終の情報フレー
ムが正常に受信されるまでは「000」に設定され
る。)およびパーシャルエコーPEを設定し、これらを
含む制御情報をフレーム生成部681 、変調器631
よび移動局511 を介して後続するタイムスロットRの
期間に送信する(図20(9))。
【0014】なお、上述した制御の過程では、データ復
号部641 は、何らかのフレームが受信される度にその
フレームの「残りフレーム数」フィールドに設定された
値が「0」であるか否かを判別し、その結果が真である
場合には、新たに予約フレームの受信処理を開始する
(図20(10))。しかし、反対に偽である場合には、デー
タ復号部641 は、既述のカウンタをデクリメントして
(図20(11))そのカウンタの更新値が「0」であるか否
かを判別する(図20(12))。さらに、データ復号部64
1 は、その判別の結果が真である場合には最終の情報フ
レームが正常に受信されたことを認識するが、反対に偽
である場合には上述した一連の情報フレームの受信にか
かわる処理を終了する。
【0015】また、移動局51では、復調器622 およ
びデータ復号部642 は、基地局50からタイムスロッ
トRの期間に送信された制御情報に、その基地局50に
おいて復調器621 およびデータ復号部641 が上述し
たように行う処理と同様の受信処理を施す。しかし、こ
のようなその受信処理については、本願発明に直接関係
がないので、ここではその説明を省略する。
【0016】さらに、移動局51では、衝突制御ビット
処理部69は、基地局50から受信された受信可否情報
R/Nの値が「000」であったり、同様に受信された
パーシャルエコーPEの値が正規の値でない場合にはそ
の時点で乱数を発生し(図19(6))、その乱数で示され
る遅延時間が経過した後に、先行して送信した予約フレ
ームあるいは情報フレームの再送を試みる。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来例では、無線伝送路の伝送特性の変動その他に起因し
て、例えば、図17(b) に「×」印で示されるように基
地局50が第二の情報フレームを正常に受信できなかっ
た場合には、その基地局50は受信可否情報R/Nの値
として「000」を送信する(図17(b))。しかし、
移動局51は、その受信可否情報の値の如何にかかわら
ず、データ端末652 から与えられた伝送情報の情報量
に適応した総フレーム数(ここでは、簡単のため、
「3」とする。)の情報フレームをひたすら送信してい
た。
【0018】さらに、このような場合には、移動局51
は、上述した一連の情報フレームをデータ端末651
652の間でエンド・ツウ・エンドで行われる通信手順
の下で再送するので、先行して基地局50に正常に伝達
された伝送情報は有効に利用されず、無線伝送路の伝送
効率が大きく低下する可能性が高かった。本発明は、無
線伝送路が占有される期間を適正化しつつ伝送効率を高
める無線データ伝送システムを提供することを目的とす
る。
【0019】
【課題を解決するための手段】図1は、請求項1、2、
6〜10に記載の発明の原理ブロック図である。請求項
1に記載の発明は、TDMA方式が適用された無線チャ
ネルをタイムスロット単位にコンテンション方式により
共用する複数の子局111〜11Nと、無線チャネルを介
して複数の子局111〜11Nに対向し、これらの子局1
1 〜11N にコンテンション方式に基づいてその無線
チャネルの使用権を与える親局12とを備え、複数の子
局111〜11Nには、伝送情報が分割されてなる複数の
伝送単位を個別に含む複数の情報フレームと、時系列の
順にTDMA方式に基づいて連続してその複数と「1」
との和に等しい数の連続したタイムスロットの予約を意
味する予約フレームとを取り込み、その予約フレームと
これらの情報フレームとを時系列の順を示す番号と共に
使用権の下でこれらのタイムスロットに送信する送信手
段13と、送信手段13によって先行して送信されたフ
レームを保持する保持手段14と、先行して送信された
フレームに対する親局12の応答を受信し、その応答が
不正常な受信を示すときに保持手段14に保持されたフ
レームを後続するタイムスロットに優先して再送する再
送手段15とを有し、親局12には、予約フレームと複
数の情報フレームとを無線チャネルを介して順次受信
し、これらの予約フレームおよび情報フレームと共に受
信された番号に基づく順序制御を行って伝送情報を復元
する受信手段16と、予約フレームと複数の情報フレー
ムとが無線チャネルを介して正常に受信されたか否かの
判別をこれらのフレームの形式に基づいて行い、その判
別の結果が偽であるときに予約の期間をタイムスロット
単位に延期する延期制御手段17と、延期制御手段17
によって行われた判別の結果を応答としてその無線チャ
ネルに送信する応答手段18とを有することを特徴とす
る。
【0020】請求項2に記載の発明は、TDMA方式が
適用された無線チャネルをタイムスロット単位にコンテ
ンション方式により共用する複数の子局111〜11
Nと、無線チャネルを介して複数の子局111〜11N
対向し、これらの子局111 〜11N にコンテンション
方式に基づいてその無線チャネルの使用権を与える親局
12とを備え、複数の子局111〜11Nには、伝送情報
が分割されてなる複数の伝送単位を個別に含む複数の情
報フレームと、時系列の順にTDMA方式に基づいて連
続してその複数と「1」との和に等しい数の連続したタ
イムスロットの予約を意味する予約フレームとを取り込
み、その予約フレームとこれらの情報フレームとを時系
列の順を示す番号と共に使用権の下でこれらのタイムス
ロットに送信する送信手段13と、送信手段13によっ
て先行して送信されたフレームを保持する保持手段14
と、先行して送信されたフレームに対する親局12の応
答を受信し、その応答が不正常な受信を示すときに保持
手段14に保持されたフレームを後続するタイムスロッ
トに優先して再送する再送手段15とを有し、親局12
には、予約フレームと複数の情報フレームとを無線チャ
ネルを介して順次受信し、これらの予約フレームおよび
情報フレームと共に受信された番号に基づく順序制御を
行って伝送情報を復元する受信手段16と、番号が時系
列の順に連続して同じであるか否かを判別し、その判別
の結果が真実であるときに予約の期間をタイムスロット
単位に延期する延期制御手段21と、予約フレームと複
数の情報フレームとが無線チャネルを介して正常に受信
されたか否かをこれらのフレームの形式に基づいて判別
し、その判別の結果を応答としてその無線チャネルに送
信する応答手段22とを有することを特徴とする。
【0021】図2は、請求項3〜10に記載の発明の原
理ブロック図である。請求項3に記載の発明は、TDM
A方式が適用された無線チャネルをタイムスロット単位
にコンテンション方式により共用する複数の子局111
〜11Nと、無線チャネルを介して複数の子局111〜1
Nに対向し、これらの子局111 〜11N にコンテン
ション方式に基づいてその無線チャネルの使用権を与え
る親局12とを備え、複数の子局111〜11Nには、伝
送情報が分割されてなる複数の伝送単位を個別に含む複
数の情報フレームと、時系列の順にTDMA方式の下で
連続してその複数と「1」との和に等しい数の連続した
タイムスロットの予約を意味する予約フレームとを取り
込み、これらの予約フレームと情報フレームとを時系列
の順を示す番号と共に待ち行列に登録すると共に、その
待ち行列を介して使用権の下でこれらのタイムスロット
に送信する送信手段31と、送信手段31によって先行
して送信されたフレームを保持する保持手段32と、先
行して送信されたフレームに対する親局12の応答を受
信してその応答が不正常な受信を示すか否かを判別し、
その判別の結果が真であるときに保持手段32に保持さ
れたフレームを待ち行列の末尾に連結する再送手段33
とを有し、親局12には、予約フレームと複数の情報フ
レームとを無線チャネルを介して順次受信し、これらの
予約フレームおよび情報フレームと共に受信された番号
に基づく順序制御を行って伝送情報を復元する受信手段
16と、予約フレームと複数の情報フレームとが無線チ
ャネルを介して正常に受信されたか否かの判別をこれら
のフレームの形式に基づいて行い、その判別の結果が偽
であるときに予約の期間をタイムスロット単位に延期す
る延期制御手段17と、延期制御手段17によって行わ
れた判別の結果を応答としてその無線チャネルに送信す
る応答手段18とを有することを特徴とする。
【0022】請求項4に記載の発明は、請求項3に記載
の無線データ伝送システムにおいて、番号は、送信手段
31によって時系列の順に送信されるフレームの順位を
昇順に示すことを特徴とする。
【0023】請求項5に記載の発明は、請求項3に記載
の無線データ伝送システムにおいて、保持手段32によ
って保持されたフレームの内、再送手段33によって待
ち行列に登録されたフレームの数を計数する再送フレー
ム計数手段41を有し、再送手段33には、保持手段3
2によって保持された何らかのフレームが待ち行列の末
尾に連結される度に、送信手段31によって登録された
末尾の情報フレームにその待ち行列の上で隣接する領域
に、再送フレーム計数手段41によって計数された数と
「1」との和に等しいフレームの数を示す新たな予約フ
レームを登録する手段を含むことを特徴とする。
【0024】請求項6に記載の発明は、請求項1〜5の
何れか1項に記載の無線データ伝送システムにおいて、
延期制御手段には、その延期制御手段が行った判別の結
果が偽である回数と、受信手段によって受信されたフレ
ームの数と伝送情報が分割されてなる伝送単位の数との
差分との何れかを計数し、その回数または差分が予め決
められた閾値を超えたときに延期を打ち切る手段を含む
ことを特徴とする。
【0025】請求項7に記載の発明は、請求項1〜5の
何れか1項に記載の無線データ伝送システムにおいて、
延期制御手段には、送信手段によって予約フレームもし
くは新たな予約フレームが送信され、または何らかの情
報フレームが送信された時点から末尾の情報フレームに
対して延期制御手段が行った判別の結果が真となる時点
に至る期間の長さを計測し、その期間が予め決められた
閾値を上回ったときに延期を打ち切る手段を含むことを
特徴とする。
【0026】請求項8に記載の発明は、請求項1〜7の
何れか1項に記載の無線データ伝送システムにおいて、
再送手段には、末尾の情報フレームを再送の対象から除
外する手段を含むことを特徴とする。請求項9に記載の
発明は、請求項1〜7の何れか1項に記載の無線データ
伝送システムにおいて、受信手段には、末尾の情報フレ
ームおよび再送された末尾の情報フレームが受信された
か否かの判別をその情報フレームの形式に基づいて行う
手段を含み、延期制御手段には、受信手段によって行わ
れた判別の結果が真であるときに、後続するタイムスロ
ットの期間に無線チャネルの使用権を維持する手段を含
むことを特徴とする。
【0027】請求項10に記載の発明は、請求項1〜9
の何れか1項に記載の無線データ伝送システムにおい
て、再送手段には、自局に無線チャネルの使用権が与え
られているか否かを判別し、その判別の結果が真実であ
るときに限って再送を許容する手段を含むことを特徴と
する。請求項1に記載の発明にかかわる無線データ伝送
システムでは、複数の子局111〜11Nの何れかに備え
られた送信手段13は、伝送情報が分割されてなる複数
の伝送単位を個別に含む複数の情報フレームと、TDM
A方式の下で時系列の順に連続してその複数と「1」と
の和に等しい数の連続したタイムスロットの予約を意味
する予約フレームとを取り込み、コンテンション方式に
より共用する無線チャネルの使用権を取得した状態で、
その予約フレームとこれらの情報フレームとをこれらの
フレームを時系列の順に示す番号と共に連続するタイム
スロットに送信する。さらに、保持手段14は、このよ
うにして送信手段13によって先行して送信されたフレ
ームを保持する。
【0028】一方、親局12では、受信手段16は、上
述した予約フレームと複数の情報フレームとを無線チャ
ネルを介して順次受信し、これらの予約フレームおよび
情報フレームと共に受信された番号に基づく順序制御を
行うことにより伝送情報を復元する。また、このような
受信の過程では、延期制御手段17は、上述した予約フ
レームと複数の情報フレームとが正常に受信されたか否
かの判別をこれらのフレームの形式に基づいて行い、そ
の判別の結果が偽であるときに予約の期間をタイムスロ
ット単位に延期する。さらに、応答手段18は、その判
別の結果を応答としてその無線チャネルに送信する。
【0029】また、子局では、再送手段15は、先行し
て送信されたフレームに対して親局12から上述したよ
うに送信された応答を受信し、その応答が不正常な受信
を意味するときには、保持手段14に保持されたフレー
ムを後続するタイムスロットに優先して再送する。
【0030】すなわち、親局12に備えられた受信手段
16は、先行して正常に受信されなかったフレームにつ
いて再び上述した受信の処理を行うことができるので、
無線チャネルの伝送特性の変動に起因して伝送情報がフ
レーム単位に欠落することが高い確度で防止される。請
求項2に記載の発明にかかわる無線データ伝送システム
では、複数の子局111〜11Nの何れかに備えられた送
信手段13は、伝送情報が分割されてなる複数の伝送単
位を個別に含む複数の情報フレームと、TDMA方式の
下で時系列の順に連続してその複数と「1」との和に等
しい数の連続したタイムスロットの予約を意味する予約
フレームとを取り込み、コンテンション方式により共用
する無線チャネルの使用権を取得した状態で、その予約
フレームとこれらの情報フレームとをこれらのフレーム
を時系列の順に示す番号と共に連続するタイムスロット
に送信する。さらに、保持手段14は、このようにして
送信手段13によって先行して送信されたフレームを保
持する。
【0031】一方、親局12では、受信手段16は、上
述した予約フレームと複数の情報フレームとを無線チャ
ネルを介して順次受信し、これらの予約フレームおよび
情報フレームと共に受信された番号に基づく順序制御を
行うことにより伝送情報を復元する。また、その受信の
過程では、延期制御手段21は、このような番号が時系
列の順に連続して同じであるか否かを判別し、その判別
の結果が真実であるときに予約の期間をタイムスロット
単位に延期する。さらに、応答手段22は、予約フレー
ムと複数の情報フレームとが無線チャネルを介して正常
に受信されたか否かをこれらのフレームの形式に基づい
て判別し、その判別の結果を応答としてその無線チャネ
ルに送信する。
【0032】また、子局では、再送手段15は、先行し
て送信されたフレームに対して親局12から上述したよ
うに送信された応答を受信し、その応答が不正常な受信
を意味するときには、保持手段14に保持されたフレー
ムを後続するタイムスロットに優先して再送する。
【0033】すなわち、親局12に備えられた受信手段
16は、先行して正常に受信されなかったフレームにつ
いて再び上述した受信の処理を行うことができるので、
無線チャネルの伝送特性の変動に起因して伝送情報がフ
レーム単位に欠落することが高い確度で防止される。請
求項3に記載の発明にかかわる無線データ伝送システム
では、複数の子局111〜11Nの何れかに備えられた送
信手段31は、伝送情報が分割されてなる複数の伝送単
位を個別に含む複数の情報フレームと、TDMA方式の
下で時系列の順に連続してその複数と「1」との和に等
しい数の連続したタイムスロットの予約を意味する予約
フレームとを取り込み、これらの予約フレームと情報フ
レームとをこれらのフレームを時系列の順に示す番号と
共に待ち行列に登録する。さらに、送信手段31は、コ
ンテンション方式により無線チャネルの使用権を取得し
た状態でその待ち行列に登録された一連のフレームをこ
れらのタイムスロットに送信する。さらに、保持手段3
2は、このようにして送信手段31によって先行して送
信されたフレームを保持する。
【0034】一方、親局12では、受信手段16は、上
述した予約フレームと複数の情報フレームとを無線チャ
ネルを介して順次受信し、これらの予約フレームおよび
情報フレームと共に受信された番号に基づく順序制御を
行って伝送情報を復元する。また、このような受信の過
程では、延期制御手段17は、上述した予約フレームと
複数の情報フレームとが正常に受信されたか否かの判別
をこれらのフレームの形式に基づいて行い、その判別の
結果が偽であるときに予約の期間をタイムスロット単位
に延期する。さらに、応答手段18は、その判別の結果
を応答としてその無線チャネルに送信する。
【0035】また、子局では、再送手段33は、先行し
て送信されたフレームに対する親局12の応答を受信し
てその応答が不正常な受信を示すか否かを判別し、その
判別の結果が真であるときに保持手段32に保持された
フレームを待ち行列の末尾に連結する。
【0036】すなわち、親局12に備えられた受信手段
16は、正常に受信されなかったフレームについて再び
一括して上述した受信の処理を行うことができるので、
無線チャネルの伝送特性の変動に起因して伝送情報がフ
レーム単位に欠落することが高い確度で防止される。請
求項4に記載の発明にかかわる無線データ伝送システム
では、請求項3に記載の発明において、各フレームと共
に送信される番号が送信手段31によって時系列の順に
送信されるフレームの順位を昇順に示すので、受信手段
16はその番号が降順やリサイクリックに変化する数列
として与えられる場合に比べて容易にかつ確実に順序制
御を行うことができる。
【0037】請求項5に記載の発明にかかわる無線デー
タ伝送システムでは、請求項3に記載の発明において、
移動局に備えられた再送フレーム計数手段41は、保持
手段32によって保持されたフレームの内、再送手段3
3によって待ち行列に登録されたフレームの数を計数す
る。さらに、再送手段33は、保持手段32によって保
持された何らかのフレームが待ち行列の末尾に連結され
る度に、送信手段31によって登録された末尾の情報フ
レームに、その待ち行列の上で隣接するフレームとして
再送フレーム計数手段41によって計数された数と
「1」との和に等しいフレームの数を示す新たな予約フ
レームを登録する。
【0038】このような予約フレームは、再送の対象と
なる単一または複数のフレームが一括して送信されると
きにこれらのフレームに先行して送信手段31によって
送信され、かつ親局12に備えられた受信手段16で
は、先行する予約フレームと同様に受信処理の対象とな
るので、再送されるフレームを受信する処理が先行して
行われた受信処理と同じ手順に基づいて確実に行われ
る。
【0039】請求項6に記載の発明にかかわる無線デー
タ伝送システムでは、請求項1〜5に記載の発明におい
て、延期制御手段は、その延期制御手段が行った判別の
結果が偽である回数と、受信手段によって受信されたフ
レームの数と伝送情報が分割されてなる伝送単位の数と
の差分との何れかを計数し、その回数または差分が予め
決められた閾値を超えたときに延期を打ち切る。
【0040】すなわち、無線チャネルの使用権が取得で
きないことに起因する呼損やサービス品質の低下が許容
される範囲において上述した閾値が予め設定されること
により、特定の移動局によって無線チャネルが過度に長
い期間にわたって占有されることが回避される。請求項
7に記載の発明にかかわる無線データ伝送システムで
は、請求項1〜5に記載の発明において、延期制御手段
は、送信手段によって予約フレームもしくは新たな予約
フレームが送信され、または何らかの情報フレームが送
信された時点から末尾の情報フレームに対して延期制御
手段が行った判別の結果が真となる時点に至る期間の長
さを計測し、その期間が予め決められた閾値を上回った
ときに延期を打ち切る。
【0041】すなわち、無線チャネルの使用権が取得で
きないことに起因する呼損やサービス品質の低下が許容
される範囲において上述した閾値が予め設定されること
により、特定の移動局によって無線チャネルが過度に長
い期間にわたって占有されることが回避される。請求項
8に記載の発明にかかわる無線データ伝送システムで
は、請求項1〜7に記載の発明において、再送手段は、
末尾の情報フレームを再送の対象から除外する。
【0042】したがって、上述した末尾の情報フレーム
に対する応答を確認するために後続して送信すべきフレ
ームが無いにもかかわらず子局が無線チャネルを無用に
確保することが回避される。請求項9に記載の発明にか
かわる無線データ伝送システムでは、請求項1〜7に記
載の発明において、親局に備えられた受信手段は、末尾
の情報フレームおよび再送された末尾の情報フレームが
受信されたか否かの判別をその情報フレームの形式に基
づいて行う。無線チャネル開放手段41は、その判別の
結果が真であるときに、後続するタイムスロットの期間
にわたって無線チャネルの使用権を維持する。
【0043】すなわち、末尾のフレームを送信してさら
に送信すべきフレームが無い状態において、子局はその
末尾の情報フレームに対する応答を確認するために無線
チャネルを確実に占有することができるので、特に、そ
の子局と親局との間における無線伝送の伝搬遅延時間が
フレームの長さを超える場合にも、全てのフレームが確
度高く再送の対象となる。
【0044】請求項10に記載の発明にかかわる無線デ
ータ伝送システムでは、請求項1〜9に記載の発明にお
いて、移動局に備えられた再送手段は、自局に無線チャ
ネルの使用権が与えられているか否かを判別し、その判
別の結果が真であるときに限って再送を許容する。すな
わち、子局は親局によって与えられる無線チャネルの使
用権が確実に与えられていることを確認して再送を行う
ので、例えば、その無線チャネルの伝送特性が劣化した
状態においてこのような使用権が撤回されたことを子局
が認識せずに再送を開始したり続行し、複数の子局が同
時に共通の無線チャネルにアクセスする衝突が発生する
確率が減少する。
【0045】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施形態について詳細に説明する。以下に示す各実施形態
のハードウエアの構成については、図16に示す従来例
と同様であるから、ここではその説明を省略する。な
お、これらの実施形態と図1および図2に示すブロック
図との対応関係については、移動局51は子局111
11Nに対応し、基地局50は親局12に対応し、分割
符号化部672 、フレーム生成部682 、変調器632
およびアンテナ612 は送信手段13、31に対応し、
変調器632 は保持手段14、32に対応し、分割符号
化部672 、フレーム生成部682 、変調器632 、ア
ンテナ612 、衝突制御ビット処理部69おらび送信制
御部70は再送手段15、33に対応し、アンテナ61
1 、復調器621 およびデータ復号部641 は受信手段
16に対応し、衝突制御ビット生成部66、フレーム生
成部681 、変調器631およびアンテナ611 は延期
制御手段17、21および応答手段18、22に対応
し、衝突制御ビット生成部66は再送フレーム計数手段
41に対応する。
【0046】図3は、請求項1に記載の発明に対応した
実施形態における移動局の動作フローチャートである。
図4は、請求項1、2に記載の発明に対応した実施形態
における基地局の動作フローチャートである。図3およ
び図4において、図19および図20に示す処理と同様
の処理については、同じ番号を付与して示し、ここでは
その説明を省略する。
【0047】以下、図3、図4および図16を参照して
請求項1に記載の発明に対応した実施形態の動作を説明
する。請求項1に記載の発明に対応した実施形態の特徴
は、基地局50において移動局51から受信されるべき
フレームの内、未受信のフレームの数を示すカウンタが
更新されるタイミングと、このような移動局51から先
行して送信されたフレーム(ここでは、簡単のため、従
来例と同様にして「第二の情報フレーム」であると仮定
する。)が基地局50に正常に受信されないために「0
00」の値の受信可否情報R/Nが受信された場合にお
けるその移動局51の動作とにある。
【0048】移動局51では、変調器632 は、先行し
て送信したフレーム(予約フレームと情報フレームとの
双方)の内容を後続するフレームの送信が完了するまで
一次的に保持する。衝突制御ビット処理部69は、アン
テナ612 、復調器622 およびデータ復号部642
介して上述した受信可否情報R/Nが受信されるか否か
をフレーム単位に判別(図3(a))し、その判別が真であ
る場合にはその旨を送信制御部70を介して変調器63
2 に通知する。変調器632 は、このような通知が与え
られると、予め決められた上限の回数を限度として(図
3(b))、変調器632 に上述したように保持されたフレ
ームをアンテナ612 を介して基地局50に向けて再送
する(図3(c))。なお、以下では、このようなフレーム
については、単に「再送フレーム」という。
【0049】また、基地局50では、データ復号部64
1 は、上述したカウンタをデクリメントする処理につい
ては、移動局から正常にフレームが受信されたことを認
識した後に行う(図4(a))。さらに、衝突制御ビット生
成部66は、先行するタイムスロットRの期間にフレー
ム生成部681 、変調器631 およびアンテナ611
介して移動局51に向けて送信された受信可否情報R/
Nの値を一次的に保持し、その値が「000」である場
合には、後続して受信されるフレームを再送フレームと
して処理する。
【0050】したがって、本実施形態によれば、基地局
50に正常に受信されなかった個々のフレームについて
逐次再送が行われるので、上述した上限の回数が無線チ
ャネルにおける最大のトラヒックの集中率に適応した値
である限り、基地局50によって形成される無線ゾーン
に位置する他の移動局によるアクセスを適正に規制つつ
ブロック転送の再試行に伴う伝送効率の低下が抑圧され
る。
【0051】以下、図3、図4および図16を参照して
請求項2に記載の発明に対応した実施形態の動作を説明
する。本実施形態と請求項1に記載の発明に対応した実
施形態との相違点は、基地局60において再送フレーム
を識別する処理の手順にある。移動局51は、請求項1
に記載の発明に対応した実施形態と同様にして再送フレ
ームを送信する(図3(a)〜(c))。
【0052】一方、基地局50では、データ復号部64
1 は、上述したカウンタをデクリメントする処理につい
ては、移動局から正常にフレームが受信されたことを認
識した後に行う(図4(a))。さらに、データ復号部64
1 は、時系列の順に移動局51から受信されるフレーム
の「残りフレーム数」フィールドの値を逐次監視し、そ
の値が連続して同じ値であった場合には、そのフレーム
の内容を先行して受信されたフレームの内容に代えて適
用する。
【0053】このように本実施形態によれば、再送フレ
ームが各フレームに含まれる残りフレーム数の異同に基
づいて識別されるので、基地局50から送出された受信
可否情報R/Nが移動局51に正常に受信されなかった
り、その再送フレームが基地局50に正常に受信されな
い場合であっても再送が逐次確度高く行われる。図5
は、請求項3に記載の発明に対応した実施形態における
移動局の動作フローチャートである。
【0054】図6は、請求項3に記載の発明に対応した
実施形態における基地局の動作フローチャートである。
図5および図6において、それぞれ図3および図4に示
す処理と同じ処理については、同じ番号および記号を付
与して示し、ここではその説明を省略する。図7は、請
求項3に記載の発明に対応した実施形態の動作を説明す
る図である。
【0055】以下、図5〜図7および図16を参照して
請求項3に記載の発明に対応した実施形態の動作を説明
する。請求項3に記載の発明に対応した実施形態の特徴
は、ブロック転送の対象となる全てのフレームが途中で
再送されることなく一通り送信されることと、その送信
が完了した後に移動局51および基地局50が行う動作
とにある。
【0056】移動局51では、変調器632 は、先行し
て送信したフレーム(予約フレームと情報フレームとの
双方)の内容を一次的に保持する。衝突制御ビット処理
部69はアンテナ612 、復調器622 およびデータ復
号部642 を介して値が「111」である受信可否情報
R/Nが受信されるか否かをフレーム単位に判別(図5
(a))し、その判別の結果を変調器632 に通知する。変
調器632 は、その判別の結果が真である(図7)場
合には上述したように一次的に保持したフレームの内容
を破棄するが、反対に偽である(図7)場合にはその
内容を時系列の順に蓄積する(図5(b))。したがって、
このようにして蓄積されるフレームは、基地局50に向
けて送信されたフレームの内、その基地局50において
正常には受信されなかったフレームの集合となる。
【0057】一方、基地局50では、データ復号部64
1 は、上述したカウンタをデクリメントする処理につい
ては、移動局から送信されたフレームが正常に受信され
たか否かにかかわらずそのフレームの単位に行う(図6
(11))。さらに、データ復号部641 は、このようなカ
ウンタに併せて誤フレームカウンタを有し、移動局から
送信されたフレームが正常に受信されなかったことを認
識する度にその誤フレームカウンタをインクリメントし
(図6(a))、かつその時点におけるカウンタの値から追
って再送されるフレームが予約フレームに対して何番目
のフレームに相当するかを示す番号を並列して蓄積す
る。
【0058】また、移動局51では、衝突制御ビット処
理部69は、バースト送信の対象であるN個のフレーム
について一通り送信を完了したことを認識するとその旨
を送信制御部70を介して変調器632 に通知する。変
調器632 は、上述したように基地局50において正常
には受信されなかった何らかのフレームの内容が変調器
632 に蓄積されているか否かを判別し(図5(c))、そ
の判別の結果が偽である場合には従来例と同様にしてバ
ースト送信を終了するが、反対に真である場合にはアン
テナ612 を介して基地局50に向けてこれらのフレー
ムの内容を順次バースト送信する(図5(d)、(e))。
【0059】基地局50では、データ復号部641 は、
カウンタの値が「0」であるか否かを判別して(図6(1
2))その結果が偽である場合には従来例と同様に後続す
るフレームの受信処理を続行する。しかし、その判定の
結果が反対に真である場合には、データ復号部641
は、一通りN個のフレームにかかわる受信を完了したこ
とを認識すると共に、その時点で上述した誤フレームカ
ウンタに設定されている値に等しい数のフレームを未受
信のフレームと見なすことにより受信処理(以下、「再
送フレーム受信処理」という。)を起動する(図6
(b))。なお、このような再送フレーム受信処理について
は、先行するN個のフレームにかかわる受信処理と同様
にして行われるので、ここではその説明を省略する。
【0060】さらに、基地局50では、その再送フレー
ム受信処理の下で受信された再送フレームについては、
先行して正常に受信されたフレームの列に上述したよう
に蓄積された番号に対応した順位のフレームとして挿入
する。このように本実施形態によれば、バースト送信の
対象となる複数のフレームの構成に変更が施されること
なく、これらのフレームの内、基地局に正常に受信され
なかったフレームの再送が一括して行われ、かつ伝送情
報が確度高く復元される。
【0061】図8は、請求項4に記載の発明に対応した
実施形態における移動局の動作フローチャートである。
図9は、請求項4に記載の発明に対応した実施形態にお
ける基地局の動作フローチャートである。図8および図
9において、それぞれ図5および図6に示す処理と同じ
処理については、同じ番号および記号を付与して示し、
以下ではその説明を省略する。
【0062】図10は、請求項4に記載の発明に対応し
た実施形態の動作を説明する図である。以下、図8〜図
10および図16を参照して請求項4に記載の発明に対
応した実施形態の動作を説明する。請求項4に記載の発
明に対応した実施形態の特徴は、ブロック転送の対象と
なる全てのフレームの構成と、これらのフレームが途中
で再送されることなく一通り送信された後において移動
局51および基地局50が行う動作とにある。
【0063】移動局51では、図18に点線で示すよう
に、順序制御に供されるべき連続番号であるフレーム番
号を含む形式により予約フレームと個々の情報フレーム
とを生成する。なお、このような予約フレームと情報フ
レームとに含まれる他のフィールドの構成および内容に
ついては、上述した各実施形態と同様であるから、ここ
ではその説明を省略する。
【0064】変調器632 は、請求項3に記載の発明に
対応した実施形態と同様にしてこれらのフレームを送
信、かつ基地局に正常に受信されなかったフレームの内
容を蓄積する(図8(a)、(b)、図10、)。一方、
基地局50では、データ復号部641 は、カウンタをデ
クリメントする処理については、移動局から送信された
フレームが正常に受信されたか否かにかかわらずそのフ
レームの単位に行う(図9(11))。さらに、データ復号部
641 は、このようなカウンタに併せて誤フレームカウ
ンタを有し、移動局から送信されたフレームが正常に受
信されなかったことを認識する度にその誤フレームカウ
ンタをインクリメントする(図9(a))と共に、その時点
におけるカウンタの値から追って再送されるフレームが
予約フレームに対して何番目のフレームに相当するかを
示す番号を並列して蓄積する。
【0065】また、移動局51では、バースト送信の対
象であるN個のフレームについて一通り送信を完了した
ことを認識すると、変調器632 は、請求項3に記載の
発明に対応した実施形態と同様にして、上述したように
基地局50において正常には受信されなかった何らかの
フレームの内容が変調器632 に蓄積されているか否か
を判別し(図8(c))、その判別の結果が偽である場合に
は従来例と同様にしてバースト送信を終了する。しか
し、反対に真である場合には、変調器632 は、これら
のフレームを順次基地局50に向けて送信する(図8
(d)、(e)、図10)。
【0066】基地局50は、カウンタの値が「0」であ
るか否かを判別して(図9(12))その結果が偽である場合
には、請求項3に記載の発明に対応した実施形態と同様
にして、後続するフレームの受信処理を続行する。しか
し、その判定の結果が反対に真である場合には、データ
復号部641 は、その時点で上述した誤フレームカウン
タに設定されている値に等しい数のフレームを未受信の
フレームと見なすことにより再送フレーム受信処理を起
動する(図9(b))。
【0067】さらに、データ復号部641 は、このよう
な再送フレーム受信処理が完了したことを認識した場合
には、その時点で蓄積されている一連のフレームの内容
をフレーム番号に基づいてソーティングすることにより
順序制御を行う(図9(b))。すなわち、本実施形態によ
れば、請求項3に記載の発明に対応した実施形態のよう
に基地局50が再送されるフレームについて番号を記憶
したり、その再送のフレーム単位の順序がこのようにし
て予測されるフレームの番号の順序に一致することが要
求されることなく順序制御が行われる。したがって、こ
のような再送の過程においてさらに再送(無線伝送路の
伝送特性の変動等に起因する。)の必要性が生じたり、
基地局50から送出された受信可否情報R/Nが移動局
51によって正常に受信されない場合においても、安定
にブロック転送が行われる。
【0068】図11は、請求項5に記載の発明に対応し
た実施形態における移動局の動作フローチャートであ
る。図12は、請求項5に記載の発明に対応した実施形
態における基地局の動作フローチャートである。図11
および図12において、それぞれ図5および図6に示す
処理と同じ処理については、同じ番号および記号を付与
して示し、以下ではその説明を省略する。
【0069】図13は、請求項5に記載の発明に対応し
た実施形態の動作を説明する図である。以下、図11〜
図13および図16を参照して請求項5に記載の発明に
対応した実施形態の動作を説明する。本実施形態と請求
項4に記載の発明に対応した実施形態との相違点は、再
送の対象となるフレームの数および内容と、基地局にお
いて行われる順序制御の処理の手順とにある。
【0070】移動局51では、請求項4に記載の発明に
対応した実施形態と同様にしてフレーム番号を含む予約
フレームと情報フレームとを生成して送信し、かつ基地
局に正常に受信されなかったフレームの内容を蓄積する
(図11(a)、(b)、図13、) 。また、このような
送信の過程で基地局から受信された受信可否情報の値が
「111」である場合には、変調器632 は、初回につ
いては後続して送信されるべき個々のフレームの「残り
フレーム数」フィールドに設定される値をインクリメン
トする(図11(b′))。なお、このようにして「残りフ
レーム数」の値をインクリメントする処理の目的は、後
述する再送予約フレームの送信に要する「残りフレーム
数」を確保することである。
【0071】一方、基地局50では、データ復号部64
1 は、移動局から送信されたフレームが正常に受信され
たか否かにかかわらずそのフレームの単位にカウンタを
デクリメントする処理を行う(図12(11))。また、移動
局51では、衝突制御ビット処理部69は、バースト送
信の対象であるN個のフレームについて一通り送信を完
了したことを認識するとその旨を送信制御部70を介し
て変調器632 に通知する。変調器632 は、上述した
ように基地局50において正常には受信されなかった何
らかのフレームの内容が変調器632 に蓄積されている
か否かを判別し(図11(c))、その判別の結果が偽であ
る場合には従来例と同様にしてバースト送信を終了す
る。
【0072】しかし、反対に真である場合には、変調器
632 は、これらのフレームの数nを求め、その数nに
基づいて既述の予約フレームと同様に再送である送信を
行うことを示す「再送予約フレーム」を生成すると共
に、その再送予約フレームの内容と上述したように蓄積
された個々のフレームの内容とを順次基地局50に向け
てバースト送信する(図11(d)、(e)、図13)。
【0073】基地局50では、データ復号部641 は、
このようにして移動局51から送信される一連の再送フ
レームについて、こごの再送フレームに含まれるフレー
ム番号の値が「0」となるまで反復して受信処理を行
い、受信されたフレームの内容を順次蓄積する。さら
に、データ復号部641 は、このような受信処理が完了
したことを認識した場合には、その時点で蓄積されてい
る一連のフレームの内容をフレーム番号に基づいてソー
ティングすることにより順序制御を行う(図12(b))。
【0074】このように本実施形態によれば、請求項4
に記載の発明に対応した実施形態のように基地局50が
再送フレーム受信処理を起動することなく、再送に先行
して移動局51から送信された再送予約フレームに応じ
て受信処理を同様に行うことにより、確実に再送フレー
ムの受信が行われる。したがって、基地局50における
処理の簡略化をはかりつつ請求項4に記載の発明に対応
した実施形態と同様にして、再送の過程においてもさら
に行われる可能性がある再送や無線伝送路の伝送特性の
変動等に柔軟に対応しつつ安定にブロック転送が行われ
る。
【0075】図14は、請求項6〜8に記載の発明に対
応した実施形態における移動局の動作フローチャートで
ある。なお、図14において、点線で示された過程では
請求項1〜5に記載の発明に対応した実施形態において
移動局が行う処理と同じ処理が行われるが、これらの処
理については、本実施形態に関係がないために図示を省
略する。
【0076】以下、図14および図16を参照して請求
項6、7に記載の発明に対応した実施形態の動作を説明
する。移動局51では、変調器632 は、再送の回数を
示す再送回数カウンタを有し、ブロック転送の対象とな
る一連のフレームの内、予約フレームが送信されるとき
(あるいは送信された後)にその再送回数カウンタの値
を「0」に設定する(図14(A))。
【0077】さらに、変調器632 は、何らかの再送フ
レームを送信する度にこのような再送回数カウンタの値
をインクリメントし(図14(B))、かつ衝突制御ビット
処理部69はその再送フレームに対して基地局50から
値が「111」である受信可否情報が受信されるか否か
を逐次判別する(図14(C))。送信制御部70はその判
別の結果を変調器632 に通知し、その変調器632
このような判別の結果が真である場合には後続する再送
フレームの受信処理を続行する。
【0078】しかし、反対にその判別の結果が偽である
場合には、変調器632 は、その時点における再送回数
カウンタの値と、再送について予め決められた最大のフ
レームの数Nmax との大小関係を判別する(図14
(D))。さらに、変調器632 は、このような判別によっ
て前者が後者を下回ることを認識した場合には既述の各
実施形態と同様にして再送の対象となるべきフレームの
内容を蓄積すると共に、後続する再送フレームの送信を
続行するが、反対に前者が後者を超える場合には、速や
かに再送を中断する(図14(E))。
【0079】このように本実施形態によれば、無線伝送
路の伝送特性が頻繁にかつ激しく変動することに起因し
て過度に多くの回数にわたって再送が反復されることが
回避され、複数の移動局によって無線チャネルの共用が
確実に共用される。なお、本実施形態では、再送フレー
ムの総数が計数されているが、本発明はこのような構成
に限定されず、例えば、残フレーム数あるいはフレーム
番号が異なる個々のフレームについて、個別の再送回数
カウンタを同様に更新したり、値が「000」である受
信可否情報R/Nが受信された回数を計数したり、ブロ
ック転送あるいは再送のために無線チャネルが占有され
る時間が予め決められた上限値を超えるか否かを判別す
ることにより、同様にして再送の中断をはかる構成であ
ってもよい。
【0080】以下、図3、図5、図8、図11、図14
および図16を参照して請求項9に記載の発明に対応し
た実施形態について説明する。本実施形態の特徴は、ブ
ロック転送あるいは再送の対象となる末尾のフレームが
送信された後における移動局51の動作にある。請求項
1〜8に記載の発明に対応した実施形態では、図3、図
5、図8、図11および図14に示すように、移動局5
1は、上述した末尾のフレームについてもその送信の後
に値が「111」の受信可否情報が基地局50から受信
されるか否かを判別し、その判別の結果が偽である場合
には先行するフレームと同様にして再送の対象とする。
【0081】しかし、本実施形態では、変調器632
は、衝突制御ビット処理部69がこのような受信可否情
報の判別を行ってもその判別の結果を無視してブロック
転送を完結する。すなわち、基地局50と移動局51と
の間に形成された無線伝送路の伝搬所要時間がフレーム
の長さ以上であったり、その基地局50において受信可
否情報の値を決定するために要する演算所要時間が長い
ことに起因して、移動局51が上述した結果を確認する
ためにさらに1フレーム分の期間にわたって無線伝送路
を占有することが回避される。
【0082】また、上述した末尾のフレームが基地局5
0によって正常に受信されない確率は、その末尾のフレ
ームに先行する各フレームの再送の頻度が予め決められ
た上限未満である場合には十分小さいと判断される。し
たがって、全てのフレームのブロック転送が再試行され
ることに起因する無線チャネルの利用効率の低下は少な
く、このような無線チャネルが他の移動局と確度高く効
率的に共用される。
【0083】図15は、請求項9に記載の発明に対応し
た実施形態の動作を説明する図である。以下、図4、図
6、図9、図12、図14および図16を参照して請求
項9に記載の発明に対応した実施形態の動作を説明す
る。本実施形態の特徴は、ブロック転送あるいは再送の
対象となる末尾のフレームが受信された後における基地
局50の動作にある。
【0084】請求項1〜8に記載の発明に対応した実施
形態では、図4、図6、図9、図12および図15に示
すように、基地局50は、上述した末尾のフレームが受
信された後に速やかに値が「111」の送信許否情報I
/Bを送信している。
【0085】しかし、本実施形態における基地局50で
は、データ復号部641 は、移動局511 および復調器
621 を介して受信されたフレームが図18に示すフレ
ーム構成に基づいて末尾のフレーム(再送されたもので
あるか否かは問わない。)であることを認識すると、そ
の旨を衝突制御ビット生成部66およびフレーム生成部
681 を介して変調器631 に通知する。
【0086】変調器631 は、その通知を認識すると後
続するタイムスロットRに対して送信すべき送信許否情
報I/Bの値を「000」に設定する(図15)。す
なわち、基地局50と移動局51との間に形成された無
線伝送路の伝搬所要時間がフレームの長さ以上であった
り、その基地局50において受信可否情報の値の決定に
要する時間が長い場合においても、移動局51は、末尾
のフレームについて、請求項8に記載の発明に対応した
実施形態のように正常に基地局50に受信されたか否か
の判別を省略することなく確実に再送の対象とすること
ができる。
【0087】以下、図3、図5、図8、図11、図14
および図16を参照して請求項10に記載の発明に対応
した実施形態の動作を説明する。本実施形態の特徴は、
移動局51においてブロック転送の対象となる末尾のフ
レームについて再送の要否を判別する処理の手順にあ
る。移動局51では、衝突制御ビット処理部69は、基
地局60から受信された送信許否情報I/Bと受信可否
情報R/Nとの値が共に「000」であるか否かを判別
し、その判別の結果を送信制御部70を介して変調器6
2 に通知する。
【0088】変調器632 は、このようにして通知され
る判別の結果が真であるときに限って、上述した末尾の
フレームを再送の対象とする。すなわち、本実施形態に
よれば、基地局50が末尾のフレームを正常に受信でき
ず、かつその末尾のフレームの再送を許容するために他
の移動局によるアクセスを規制して待機していることが
確認された場合に限って、移動局51はその再送を行
う。
【0089】したがって、本実施形態によれば、再送が
基地局の主導的な許否判断に適応しつつ確実に行われ
る。なお、上述した各実施形態では、移動局51が後続
するフレームの送信や再送の可否の判別基準とする受信
可否情報R/Nと送信許否情報I/Bとが正常に受信さ
れることが前提となっているが、これらの受信可否情報
R/Nと送信許否情報I/Bについても、他の伝送情報
と同様に無線伝送路の伝送特性の変動に応じて必ずしも
正常に受信されるとは限らない。
【0090】しかし、例えば、RCR−STD27に準
拠したディジタル移動通信システムにおいては、ビット
誤り率が「10-3」である状況では、移動局から送信さ
れた情報フレームが基地局に正常に受信されない確率は
約「10-3」であり、その基地局から送信された受信可
否情報R/Nが移動局に正常に受信されない確率は、こ
のような受信可否情報に含まれる3ビットの論理値が多
数決判定により識別されるために、「3×10-3+10
-9(平均周波数が40Hz であるフェージングの下で
は、「3.5×10-4」)」となる。
【0091】すなわち、後者は前者より著しく小さな値
であるので、上述した前提は高い確度で成立する。ま
た、このような前提が成立しない場合であっても、請求
項4〜10に記載の発明が適用された場合には信頼性が
高められ、さらに、一般には、無線チャネル設定制御の
手順の内、物理階層の上位の階層における制御の下でそ
の手順の再試行や中断その他の対処がなされるため、本
発明は、多くの無線伝送系に適用可能である。
【0092】また、上述した各実施形態では、基地局5
0および移動局51の構成要素の内、フレームの生成、
送受信および順序制御にかかわる処理が複数の機能ブロ
ックに分割されているが、本発明はこのような構成に限
定されず、例えば、これらの機能ブロックが単一のプロ
セッサに併合されたり複数のプロセッサに適宜機能分散
あるいは負荷分散されてもよい。
【0093】さらに、上述した各実施形態では、ICM
A−PE方式が適用されているが、本発明は、このよう
な移動通信システムに限定されず、基地局が移動局に対
してフレーム単位に正常に受信されたか否かと、後続す
るタイムスロットについて送信が許容されるか否かとを
それぞれ示す制御情報が確実に送受されるならば、如何
なる信号方式の無線伝送システムにも同様にして適用可
能である。
【0094】
【発明の効果】上述したように請求項1〜3に記載の発
明では、無線チャネルの伝送特性の変動に起因して伝送
情報がフレーム単位に欠落することが高い確度で防止さ
れる。また、請求項4に記載の発明では、受信端におけ
る順序制御が容易にかつ確実に行われる。
【0095】さらに、請求項5に記載の発明では、再送
されたフレームを受信する処理が先行して行われた受信
の処理と同じ手順に基づいて確実に行われる。また、請
求項6、7に記載の発明では、無線チャネルの使用権が
取得できないことに起因する呼損やサービス品質の低下
が許容される範囲を超えて、特定の移動局が無線チャネ
ルを過度に長い期間にわたって占有することが規制され
る。
【0096】さらに、請求項8に記載の発明では、子局
が末尾の情報フレームに対する応答を確認するために後
続して送信すべきフレームが無いにもかかわらず無線チ
ャネルを無用に占有することが規制される。また、請求
項9に記載の発明では、子局と親局との間における無線
伝送の伝搬遅延時間がフレームの長さを超える場合に
も、全てのフレームが確度高く再送の対象となる。
【0097】さらに、請求項10に記載の発明では、使
用権が撤回されたことが無線チャネルの伝送特性が劣化
したために子局が認識できない可能性が大幅に減少し、
複数の子局が同時に共通の無線チャネルにアクセスする
衝突の発生確率が低減される。したがって、これらの発
明が適用された無線データ伝送システムでは、無線伝送
路の伝送特性の変動に柔軟に適応しつつ伝送品質と無線
チャネルの利用効率とが高く維持される。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1、2、6〜10に記載の発明の原理ブ
ロック図である。
【図2】請求項3〜10に記載の発明の原理ブロック図
である。
【図3】請求項1、2に記載の発明に対応した実施形態
における移動局の動作フローチャートである。
【図4】請求項1、2に記載の発明に対応した実施形態
における基地局の動作フローチャートである。
【図5】請求項3に記載の発明に対応した実施形態にお
ける移動局の動作フローチャートである。
【図6】請求項3に記載の発明に対応した実施形態にお
ける基地局の動作フローチャートである。
【図7】請求項3に記載の発明に対応した実施形態の動
作を説明する図である。
【図8】請求項4に記載の発明に対応した実施形態にお
ける移動局の動作フローチャートである。
【図9】請求項4に記載の発明に対応した実施形態にお
ける基地局の動作フローチャートである。
【図10】請求項4に記載の発明に対応した実施形態の
動作を説明する図である。
【図11】請求項5に記載の発明に対応した実施形態に
おける移動局の動作フローチャートである。
【図12】請求項5に記載の発明に対応した実施形態に
おける基地局の動作フローチャートである。
【図13】請求項5に記載の発明に対応した実施形態の
動作を説明する図である。
【図14】請求項6〜8に記載の発明に対応した実施形
態の動作フローチャートである。
【図15】請求項9に記載の発明に対応した実施形態の
動作を説明する図である。
【図16】ディジタル移動通信システムの構成例を示す
図である。
【図17】従来例の動作を説明する図である。
【図18】フレームの構成を示す図である。
【図19】従来例における移動局の動作フローチャート
である。
【図20】従来例における基地局の動作フローチャート
である。
【符号の説明】
11 子局 12 親局 13,31 送信手段 14,32 保持手段 15,33 再送手段 16 受信手段 17,21 延期制御手段 18,22 応答手段 41 再送フレーム計数手段 50 基地局 51 移動局 61 アンテナ 62 復調器 63 変調器 64 データ復号部 65 データ端末 66 衝突制御ビット生成部 67 分割符号化部 68 フレーム生成部 69 衝突制御ビット処理部 70 送信制御部

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 TDMA方式が適用された無線チャネル
    をタイムスロット単位にコンテンション方式により共用
    する複数の子局と、 前記無線チャネルを介して前記複数の子局に対向し、こ
    れらの子局に前記コンテンション方式に基づいてその無
    線チャネルの使用権を与える親局とを備え、 前記複数の子局には、 伝送情報が分割されてなる複数の伝送単位を個別に含む
    複数の情報フレームと、時系列の順に前記TDMA方式
    に基づいて連続してその複数と「1」との和に等しい数
    の連続したタイムスロットの予約を意味する予約フレー
    ムとを取り込み、その予約フレームとこれらの情報フレ
    ームとを時系列の順を示す番号と共に前記使用権の下で
    これらのタイムスロットに送信する送信手段と、 前記送信手段によって先行して送信されたフレームを保
    持する保持手段と、 前記先行して送信されたフレームに対する前記親局の応
    答を受信し、その応答が不正常な受信を示すときに前記
    保持手段に保持されたフレームを後続するタイムスロッ
    トに優先して再送する再送手段とを有し、 前記親局には、 前記予約フレームと前記複数の情報フレームとを前記無
    線チャネルを介して順次受信し、これらの予約フレーム
    および情報フレームと共に受信された番号に基づく順序
    制御を行って前記伝送情報を復元する受信手段と、 前記予約フレームと前記複数の情報フレームとが前記無
    線チャネルを介して正常に受信されたか否かの判別をこ
    れらのフレームの形式に基づいて行い、その判別の結果
    が偽であるときに前記予約の期間をタイムスロット単位
    に延期する延期制御手段と、 前記延期制御手段によって行われた判別の結果を前記応
    答としてその無線チャネルに送信する応答手段とを有す
    ることを特徴とする無線データ伝送システム。
  2. 【請求項2】 TDMA方式が適用された無線チャネル
    をタイムスロット単位にコンテンション方式により共用
    する複数の子局と、 前記無線チャネルを介して前記複数の子局に対向し、こ
    れらの子局に前記コンテンション方式に基づいてその無
    線チャネルの使用権を与える親局とを備え、 前記複数の子局には、 伝送情報が分割されてなる複数の伝送単位を個別に含む
    複数の情報フレームと、時系列の順に前記TDMA方式
    に基づいて連続してその複数と「1」との和に等しい数
    の連続したタイムスロットの予約を意味する予約フレー
    ムとを取り込み、その予約フレームとこれらの情報フレ
    ームとを時系列の順を示す番号と共に前記使用権の下で
    これらのタイムスロットに送信する送信手段と、 前記送信手段によって先行して送信されたフレームを保
    持する保持手段と、 前記先行して送信されたフレームに対する前記親局の応
    答を受信し、その応答が不正常な受信を示すときに前記
    保持手段に保持されたフレームを後続するタイムスロッ
    トに優先して再送する再送手段とを有し、 前記親局には、 前記予約フレームと前記複数の情報フレームとを前記無
    線チャネルを介して順次受信し、これらの予約フレーム
    および情報フレームと共に受信された番号に基づく順序
    制御を行って前記伝送情報を復元する受信手段と、 前記番号が時系列の順に連続して同じであるか否かを判
    別し、その判別の結果が真実であるときに前記予約の期
    間をタイムスロット単位に延期する延期制御手段と、 前記予約フレームと前記複数の情報フレームとが前記無
    線チャネルを介して正常に受信されたか否かをこれらの
    フレームの形式に基づいて判別し、その判別の結果を前
    記応答としてその無線チャネルに送信する応答手段とを
    有することを特徴とする無線データ伝送システム。
  3. 【請求項3】 TDMA方式が適用された無線チャネル
    をタイムスロット単位にコンテンション方式により共用
    する複数の子局と、 前記無線チャネルを介して前記複数の子局に対向し、こ
    れらの子局に前記コンテンション方式に基づいてその無
    線チャネルの使用権を与える親局とを備え、 前記複数の子局には、 伝送情報が分割されてなる複数の伝送単位を個別に含む
    複数の情報フレームと、時系列の順に前記TDMA方式
    の下で連続してその複数と「1」との和に等しい数の連
    続したタイムスロットの予約を意味する予約フレームと
    を取り込み、これらの予約フレームと情報フレームとを
    時系列の順を示す番号と共に待ち行列に登録すると共
    に、その待ち行列を介して前記使用権の下でこれらのタ
    イムスロットに送信する送信手段と、 前記送信手段によって先行して送信されたフレームを保
    持する保持手段と、 前記先行して送信されたフレームに対する前記親局の応
    答を受信してその応答が不正常な受信を示すか否かを判
    別し、その判別の結果が真であるときに前記保持手段に
    保持されたフレームを前記待ち行列の末尾に連結する再
    送手段とを有し、 前記親局には、 前記予約フレームと前記複数の情報フレームとを前記無
    線チャネルを介して順次受信し、これらの予約フレーム
    および情報フレームと共に受信された番号に基づく順序
    制御を行って前記伝送情報を復元する受信手段と、 前記予約フレームと前記複数の情報フレームとが前記無
    線チャネルを介して正常に受信されたか否かの判別をこ
    れらのフレームの形式に基づいて行い、その判別の結果
    が偽であるときに前記予約の期間をタイムスロット単位
    に延期する延期制御手段と、 前記延期制御手段によって行われた判別の結果を前記応
    答としてその無線チャネルに送信する応答手段とを有す
    ることを特徴とする無線データ伝送システム。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の無線データ伝送システ
    ムにおいて、 番号は、 送信手段によって時系列の順に送信されるフレームの順
    位を昇順に示すことを特徴とする無線データ伝送システ
    ム。
  5. 【請求項5】 請求項3に記載の無線データ伝送システ
    ムにおいて、 保持手段によって保持されたフレームの内、再送手段に
    よって待ち行列に登録されたフレームの数を計数する再
    送フレーム計数手段を有し、 再送手段には、 前記保持手段によって保持された何らかのフレームが待
    ち行列の末尾に連結される度に、送信手段によって登録
    された末尾の情報フレームにその待ち行列の上で隣接す
    る領域に、前記再送フレーム計数手段によって計数され
    た数と「1」との和に等しいフレームの数を示す新たな
    予約フレームを登録する手段を含むことを特徴とする無
    線データ伝送システム。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5の何れか1項に記載の無線
    データ伝送システムにおいて、 延期制御手段には、 その延期制御手段が行った判別の結果が偽である回数
    と、受信手段によって受信されたフレームの数と伝送情
    報が分割されてなる伝送単位の数との差分との何れかを
    計数し、その回数または差分が予め決められた閾値を超
    えたときに延期を打ち切る手段を含むことを特徴とする
    無線データ伝送システム。
  7. 【請求項7】 請求項1〜5の何れか1項に記載の無線
    データ伝送システムにおいて、 延期制御手段には、 送信手段によって予約フレームもしくは新たな予約フレ
    ームが送信され、または何らかの情報フレームが送信さ
    れた時点から末尾の情報フレームに対して延期制御手段
    が行った判別の結果が真となる時点に至る期間の長さを
    計測し、その期間が予め決められた閾値を上回ったとき
    に延期を打ち切る手段を含むことを特徴とする無線デー
    タ伝送システム。
  8. 【請求項8】 請求項1〜7の何れか1項に記載の無線
    データ伝送システムにおいて、 再送手段には、 末尾の情報フレームを再送の対象から除外する手段を含
    むことを特徴とする無線データ伝送システム。
  9. 【請求項9】 請求項1〜7の何れか1項に記載の無線
    データ伝送システムにおいて、 受信手段には、 末尾の情報フレームおよび再送された末尾の情報フレー
    ムが受信されたか否かの判別をその情報フレームの形式
    に基づいて行う手段を含み、 延期制御手段には、 前記受信手段によって行われた判別の結果が真であると
    きに、後続するタイムスロットの期間に無線チャネルの
    使用権を維持する手段を含むことを特徴とする無線デー
    タ伝送システム。
  10. 【請求項10】 請求項1〜9の何れか1項に記載の無
    線データ伝送システムにおいて、 再送手段には、 自局に無線チャネルの使用権が与えられているか否かを
    判別し、その判別の結果が真実であるときに限って再送
    を許容する手段を含むことを特徴とする無線データ伝送
    システム。
JP8167501A 1996-06-27 1996-06-27 無線データ伝送システム Withdrawn JPH1013372A (ja)

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