JPH10132652A - 熱型赤外線検出素子、熱型赤外線撮像素子およびその製造方法 - Google Patents

熱型赤外線検出素子、熱型赤外線撮像素子およびその製造方法

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JPH10132652A
JPH10132652A JP8286677A JP28667796A JPH10132652A JP H10132652 A JPH10132652 A JP H10132652A JP 8286677 A JP8286677 A JP 8286677A JP 28667796 A JP28667796 A JP 28667796A JP H10132652 A JPH10132652 A JP H10132652A
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JP
Japan
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semiconductor substrate
thin film
insulating thin
forming
semiconductor
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JP8286677A
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English (en)
Inventor
Masanori Okuyama
雅則 奥山
Shuichi Tanaka
秀一 田中
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Azbil Corp
Okuyama Masanori
Original Assignee
Azbil Corp
Okuyama Masanori
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 誘電体や抵抗体の特性を劣化させたり、半導
体基板に作り込んだ半導体素子を劣化させることがな
く、誘電体や抵抗体の信頼性が高く、感度を向上させ
る。 【解決手段】 第1の半導体基板11の表面をエッチン
グして凹部12を形成する。その後、第1の絶縁性薄膜
13が形成された第2の半導体基板14を第1の半導体
基板11上に接合し、第1の絶縁性薄膜13によって凹
部12を覆う。第2の半導体基板14の表面に半導体素
子20を形成する。しかる後、第2の半導体基板14の
凹部12に対応する部分をエッチングによって除去す
る。この後、第2の絶縁性薄膜16を成膜し、その上に
下側電極17、誘電体膜18および上側電極19を順次
積層形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、物体が放射する赤
外線を熱として検知する熱型赤外線検出素子、熱型赤外
線撮像素子およびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】赤外線センサは、防犯、防災、自動ド
ア、家庭用電器具などの広い分野で利用されている。こ
のような赤外線センサとしては、量子型と熱型の2種類
がある。量子型は、感度が高く応答性が速い反面、使用
できる波長範囲が狭く、長波長の赤外線の検出には冷却
を必要とする。熱型は感度や比検出率、応答性について
量子型より劣るが、赤外線を熱として検知するので波長
依存性をもたず常温で使用できる特長を有している。本
発明はこの熱型の赤外線検出素子および撮像素子に関す
る。
【0003】一般的に、温度変化により検出材料の電気
的特性が変化すれば、熱型赤外線検出素子ができる。熱
型赤外線検出素子のうち温度による抵抗値の変化を利用
するものをボロメータという。温度変化により抵抗値が
変化する材料としては、半導体素子、白金などの金属抵
抗体、セラミックス等の各種サーミスタ等がある。ま
た、誘電体材料の中で焦電材料は、温度変化により電極
上の電荷が変化するので、熱型赤外線検出素子になるこ
とは周知の事実である。
【0004】焦電材料として、例えば変性チタン酸ジル
コン酸鉛系セラミックスを用いた赤外線センサが知られ
ている。このような変性チタン酸ジルコン酸鉛系セラミ
ックスからなる検出素子は、強誘電性セラミックスで、
予め高電圧をかけて分極しておくと、電界を取り去って
も素子の両端に電荷が残る。すなわち、分極操作によっ
て素子固有の自発分極が現れる。この自発分極の大きさ
は、温度によって変化する。このような素子の表面に赤
外線が当たると、表面温度が変化する。それに対応して
自発分極の大きさも変化するため、素子表面に電荷が現
れる。この電荷は、高インピーダンス回路を用いて電圧
モードとして検出される。したがって、焦電型赤外線セ
ンサでは温度変化を検出することができる。
【0005】ボロメータを複数個並べると、熱型赤外線
撮像素子とすることができる。単純に複数個並べるだけ
では大きさも嵩ばるし、組付け工程も煩雑になるので、
一般的に薄膜製造プロセス、半導体プロセス等を用いて
複数の画素を一度に製作する方法が採られている。
【0006】図17にそのような方法により製作される
熱型赤外線撮像素子の構造と製作工程の概略を示す。同
図(d)は、製作された撮像素子の要部を示す断面図で
ある。1はシリコン基板、2はトランジスタ、3はシリ
コン基板1上にトランジスタ2に対応して形成された1
画素を構成するブリッジ構造の赤外線検出素子である。
この赤外線検出素子3は、窒化シリコンからなる2つの
絶縁層4,5間に形成された検出素子としての抵抗体6
を備え、この抵抗体6の抵抗値が温度によって変化する
ことにより赤外線を検出することができる。このよう
に、赤外線検出素子3をブリッジ構造として下層の絶縁
層4をシリコン基板1から浮かせると、熱容量が小さく
しかも熱コンダクタンスも非常に小さくできるので、入
射赤外線を効率よく温度変化に結びつけることができ
る。
【0007】このような赤外線検出素子3を製作するに
は、シリコン基板1上にトランジスタ2を形成し
(a)、次にこのトランジスタ2を酸化シリコン等の擬
制層7によって覆う(b)。この後、下層の絶縁層4を
成膜してその上に抵抗体6を形成する。さらに、この抵
抗体6の上に上層の絶縁層5を形成する(c)。しかる
後、エッチングによって犠牲層7を除去し、ブリッジ構
造の赤外線検出素子3を製作する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
たブリッジ構造の赤外線検出素子3を備えた従来の赤外
線撮像素子においては、下層の絶縁層4上に温度変化を
感知する抵抗体6を形成して所望の形状にエッチングし
た後、上昇の絶縁層5を成膜し、しかる後、擬制層7を
エッチングによって除去しているので、以下のような問
題があった。
【0009】温度によって特性が変わる材料はセラミッ
クスが多く、セラミックスを所望の形状にエッチングす
ることは元々難しく、さらにエッチングによって材料の
劣化が起きないように材料とエッチャントを選択しなけ
ればならず、検出材料の候補が非常に限られてしまう。
劣化とは、例えば多成分で成り立っているセラミックス
のある成分だけが優先的にエッチングされてしまった
り、セラミックスの結晶粒界にエッチャントがしみこむ
ことで本来の特性を変えてしまうことであったり、熱型
赤外線撮像素子を1画素ずつ選択するために半導体基板
に作り込まれている半導体素子がイオンコンタミネーシ
ョン(イオン汚染)により動作不良を起こすことであ
る。半導体プロセスでは、Na+、K+等のアルカリ金
属イオンは厳禁である
【0010】化学的な方法でエッチングするのではな
く、粒子を衝突させ物理的にエッチングする方法とし
て、スパッタリングがある。また、物理的方法と化学的
方法を混ぜたRIE(Reactive ion Etching) がある。
両者とも半導体プロセスで用いられているが、エッチン
グする材料が半導体プロセスになじみのないセラミック
ス等の場合は、特別の検討が必要である。スパッタリン
グの場合、被エッチング材料とマスク材料を同時に叩く
ために、エッチング終了時においてマスク材料が残って
いる必要がある。残すべきマスク材料の領域の下には、
検出材料や半導体素子がある。検出材料が叩かれると、
結晶が崩れるために特性が劣化してしまう。半導体素子
が叩かれると、動作不良を起こす。マスク材料を残すた
めには、両者のエッチング速度に差ができるように材料
の組み合わせを選ぶか、マスク材料の膜厚を厚くする方
法が採られる。エッチング速度のばらつきや、基板内で
の膜厚のばらつきをカバーするため、被エッチング材料
とマスク材料のエッチング速度の差を大きくしたり、マ
スク材料の膜厚を十分厚く設定している。半導体プロセ
スでは、マスク材料は一般的に有機高分子のレジストで
ある。セラミックス材料はエッチング速度が遅いのでエ
ッチング時間が長くなり、レジストをマスク材料にした
場合、長時間粒子にさらされていると温度上昇を引き起
こして炭化する。このため、容易に剥離できなくなる。
しかしながら、剥離するために特殊なエッチャントを使
うと、セラミックスや半導体素子の劣化を招くおそれが
あるので避けなければならない。そこで、レジスト以外
のマスク材料も考えられるが、マスク材料をエッチング
するエッチャントを、セラミックスや半導体素子を劣化
させないように選定しなければならない。
【0011】本発明は上記した従来の問題点を解決する
ためになされたもので、その目的とするところは、誘電
体や抵抗体の特性を劣化させたり、半導体基板に作り込
まれた半導体素子を劣化させることがなく、誘電体や抵
抗体の信頼性および感度が高い熱型赤外線検出素子、熱
型赤外線撮像素子およびその製造方法を提供することに
ある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明に係る熱型赤外線検出素子は、表面に凹凸部を
有する第1の半導体基板と、この第1の半導体基板の凹
凸部を覆う第1の絶縁性薄膜と、前記第1の半導体基板
の凸部に対応して前記第1の絶縁性薄膜上に設けられた
第2の半導体基板と、この第2の半導体基板に埋め込み
形成された半導体素子と、前記第2の半導体基板および
前記第1の絶縁性薄膜の表面を覆う第2の絶縁性薄膜
と、この第2の絶縁性薄膜の表面で前記凹部に対応する
部位に形成され前記半導体素子に接続された下側電極
と、この下側電極を覆うように前記第2の絶縁性薄膜上
に形成された温度により誘電率が変化する誘電体膜と、
この誘電体膜を覆う上側電極とを備えたことを特徴とす
る。また、本発明に係る熱型赤外線検出素子は、表面に
凹凸部を有する第1の半導体基板と、この第1の半導体
基板の凹凸部を覆う第1の絶縁性薄膜と、前記第1の半
導体基板の凸部に対応して前記第1の絶縁性薄膜上に設
けられた第2の半導体基板と、この第2の半導体基板に
埋め込み形成された半導体素子と、前記第2の半導体基
板および前記第1の絶縁性薄膜の表面を覆う第2の絶縁
性薄膜と、この第2の絶縁性薄膜の表面で前記凹部に対
応する部位に形成され前記半導体素子に接続された下側
電極と、前記第2の絶縁性薄膜上に形成された温度によ
り抵抗率が変化する抵抗体と、この抵抗体を覆う上側電
極とを備えたことを特徴とする。
【0013】また、本発明に係る熱型赤外線撮像素子
は、赤外線検出素子を縦、横方向に複数個並設して構成
したことを特徴とする。
【0014】また、本発明に係る熱型赤外線検出素子の
製造方法は、表面に凹凸部を有する第1の半導体基板を
形成する工程と、接合面側に第1の絶縁性薄膜が形成さ
れた第2の半導体基板を前記第1の基板の表面に接合し
第1の半導体基板の凹凸部を覆う工程と、前記第2の半
導体基板の表面で前記第1の半導体基板の凸部に対応す
る部位に半導体素子を形成する工程と、前記第2の半導
体基板の表面に配線材を含む絶縁性薄膜を形成し前記半
導体素子を覆う工程と、前記第2の半導体基板および前
記絶縁性薄膜の前記第1の半導体基板の凹部に対応する
部位を除去し第2の半導体基板に凹部を形成する工程
と、前記第2の半導体基板の凹部部分に第2の絶縁性薄
膜を形成する工程と、この第2の絶縁性薄膜の表面に前
記半導体素子に接続される下側電極を形成する工程と、
この下側電極を覆うように前記第2の絶縁性薄膜の表面
に温度により誘電率が変化する誘電体膜を形成する工程
と、この誘電体膜を覆う上側電極を形成する工程とを備
えたことを特徴とする。さらに、本発明に係る熱型赤外
線検出素子の製造方法は、表面に凹凸部を有する第1の
半導体基板を形成する工程と、接合面側に第1の絶縁性
薄膜が形成された第2の半導体基板を前記第1の基板の
表面に接合し第1の半導体基板の凹凸部を覆う工程と、
前記第2の半導体基板の表面で前記第1の半導体基板の
凸部に対応する部位に半導体素子を形成する工程と、前
記第2の半導体基板の表面に配線材を含む絶縁性薄膜を
形成し前記半導体素子を覆う工程と、前記第2の半導体
基板および前記絶縁性薄膜の前記第1の半導体基板の凹
部に対応する部位を除去し第2の半導体基板に凹部を形
成する工程と、前記第2の半導体基板の凹部部分に第2
の絶縁性薄膜を形成する工程と、この第2の絶縁性薄膜
の表面に前記半導体素子に接続される下側電極を形成す
る工程と、前記第2の絶縁性薄膜の表面に温度により抵
抗率が変化する抵抗体を形成する工程と、この抵抗体を
覆う上側電極を形成する工程とを備えたことを特徴とす
る。
【0015】本発明においては、第1の絶縁性薄膜を挟
んで接合される第1、第2の半導体基板を備えているの
で、誘電体や抵抗体を形成した後、半導体基板をエッチ
ングする工程をなくすことができる。すなわち、第1の
半導体基板の表面に予め凹部を形成した後、第1の絶縁
性薄膜が形成された第2の半導体基板を第1の半導体基
板上に接合し、しかる後、第2の半導体基板の前記凹部
に対応する部分をエッチングによって除去する。これに
より、第1の絶縁性薄膜の前記凹部を覆う部分はダイア
フラム構造を形成する。この後、第2の半導体基板上
に、第2の絶縁性薄膜、下側電極、誘電体または抵抗
体、上側電極を形成すればよい。したがって、抵抗体や
誘電体を形成した後、半導体基板をエッチングによって
除去し、検出部分をダイアフラム構造とする必要がな
い。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面に示す実施の
形態に基づいて詳細に説明する。図1は本発明を熱型赤
外線撮像素子に適用した要部の平面図、図2は図1のB
−B’線断面図である。これらの図において、熱型赤外
線撮像素子10は、表面に複数の凹部12が縦横方向に
所定の間隔を保って形成されることにより表面が凹凸構
造をなす第1の半導体基板11と、この第1の半導体基
板11の表面全体を覆う第1の絶縁性薄膜13と、この
第1の絶縁性薄膜13上に形成された第2の半導体基板
14を有している。第1の半導体基板11を覆う第1の
絶縁性薄膜13のうち前記凹部12を覆う部分は、凹部
底面から離間して入射する赤外線を熱に変換するダイア
フラム構造の検出部分(1画素)を構成するもので、表
面側に第2の絶縁性薄膜16、下側電極17、温度によ
り誘電率が変化する誘電体膜18および上側電極19が
積層形成されている。
【0017】第2の半導体基板14の表面には半導体素
子20が形成され、またこの半導体素子20には前記下
側電極17が接続されている。第2の絶縁性薄膜16に
は、各列の半導体素子20を電気的に接続する配線材と
してのX方向検出素子選択ライン線(以下、X方向ライ
ン線という)X1,X2,X3,…と、各行の半導体素
子20を電気的に接続するY方向検出素子選択ライン線
(以下、Y方向ライン線という)Y1,Y2、Y3,…
と、各列のX方向ライン線X1,X2,X3,…がスイ
ッチSWX1,SWX2,SWX3,…を介して接続されるX
方向共通リード21と、各Y方向ライン線Y1,Y2、
Y3,…がスイッチSWY1,SWY2,SWY3,…を介し
て接続されるY方向共通リード22等が形成されてい
る。また、X方向共通リード21とY方向共通リード2
2は、それぞれスイッチSWvを介してVccライン2
3と出力ライン24に選択的に接続される。なお、図1
は、誘電体膜18および上側電極19を取り除いた平面
図で、X,Y方向の検出部分をそれぞれ2個ずつ示して
いる。また、第2の絶縁性薄膜16は透明材料で形成さ
れている。また、上側電極19をグランド側とし、下側
電極17をVccライン23に接続して電圧を印加する
構成としたが、上側電極19に電圧を印加して下側電極
17を直接出力する構成とすることも可能である。
【0018】赤外線を熱に変換する検出部分は、同一の
入射赤外線に対してできるだけ温度上昇があった方がよ
いので、熱容量が小さく、熱の逃げの小さい、すなわち
熱コンダクタンスが小さいことが望ましい。熱コンダク
タンスは、検出部分の構造と構成材料で決定される。同
一の構造であれば、材料の熱伝導率が小さい方が熱コン
ダクタンスが小さくなる。半導体の熱伝導率は一般的に
大きい。例えば、Siでは145W/(m・K)、Ge
では64W/(m・K)、GaAsでは46W/(m・K)
である。したがって、できるだけ半導体基板と接触する
部分をなくす構造とすることが望ましい。また、一般的
に金属の熱伝導率も大きい。例えば、Alは233W/
(m・K)、Auは298W/(m・K)、Wは167
W/(m・K)である。熱の逃げる経路を極力少なくす
る配慮が必要である。それに対して、一般的に絶縁材料
は、熱伝導率が小さい。例えば、SiO2 は1W/(m
・K)、TiO2 は6W/(m・K)、ZrO2 は2W
/(m・K)、Si34は20W/(m・K)である。
したがって、検出部分を半導体基板とつなげる支持部分
は可能な限り絶縁材料が望ましい。
【0019】図3は多成分によるセラミックスの温度依
存性を示す図である。熱型赤外線撮像素子は、室温付近
で動作する。入射赤外線によって検出部分の温度上昇
は、観測対象の百分の一もあれば、よく設計されている
といえる。例えば、125°Cの対象物を、25°Cで
観測した場合、検出部分では1°Cの温度上昇になる。
したがって、誘電率の温度変化が、室温付近で急峻であ
るところが適している。図3から、Ba(Ti1-X
X)O3の場合は、0.15≦ X ≦0.25がよい。
【0020】次に、上記した熱型赤外線撮像素子10の
動作を説明する。検出部分にある誘電体膜18と上側電
極19、下部電極17で容量が形成される。赤外線の入
射エネルギで検出部分の温度が変化すると、誘電体膜1
8の誘電率が変化する。誘電率が変化すると、検出部分
の容量値が変化する。この容量値の変化を知るために
は、電圧を印加し、その時電極に誘起される電荷量の変
化を外部に取り出す。
【0021】図1において、図示していない画素X1−
Y2と図示してある画素X2−Y2の電荷を読み出す。
Y方向の画素を決めるために先ずスイッチSWY2をON
する。Y方向ライン線Y2のラインを同電位にするため
に、スイッチSWvをVccライン23に接続する。X
方向の画素を順次スキャンしていくために、まずスイッ
チSWX1をONにして、図示していないX1−Y1の画
素を充電する。その後、その充電した電荷を読み出すた
めにスイッチSWvを切り替えて出力ライン24に接続
する。読み出し終了後、スイッチSWX1をOFFし、ス
イッチSWvを切り替えて再びVccライン23に接続
する。その後、スイッチSWX2をONしてX2−Y2の
画素を充電する。
【0022】同様にしてX3,X4,……Xnの画素を
充電し、読み出しを繰り返す。Y方向ライン線Y2の画
素の読み出しが終わったらスイッチSWY2をOFFして
スイッチSWY3をONする。Y方向ライン線Y3もY方
向ライン線Y2と同様に、X1,X2,……Xnの画素
を充電して読み出しを繰り返す。この一連の動作をY方
向ライン線Ynまで繰り返すことにより、赤外線画像を
得ることができる。図4はこのようなスイッチの動作を
示す図である。なお、図1においては、複数個の検出部
分をX,Y方向に並設した熱型赤外線撮像素子10を示
したが、検出部分を1つにした場合には、赤外線検出素
子として使用することができる。
【0023】次に、上記した熱型赤外線撮像素子の製造
方法を図5〜図13に基づいて説明する。なお、図にお
いては、図2におけるB−B’線断面図を示す。先ずは
じめに、図5(a)、(b)に示すように第1の半導体
基板11の表面をエッチングして凹部12を形成する。
なお、(a)は断面図、(b)は平面図である。この凹
部12は、(b)に示すように隣り合うものどうしが連
結溝25によって互いにつながっている。ただし、個々
に独立したものであってもよい。エッチングの例とし
て、Si基板の場合、酸化シリコンをマスクにしてTM
AH(Tetra Methyl Ammonium Hydroxide)により凹部
12をエッチングで形成する。具体的な製作工程は次の
通りである。
【0024】Si基板に酸化シリコンを成膜するか、酸
化シリコン付きの基板を購入する。有機高分子のレジス
トを塗布し、フォトリソグラフィ工程で、レジストをパ
ターニングする。レジスト付き基板をフッ酸に入れ、酸
化シリコンをエッチングする。この場合、レジストがマ
スク材料である。レジストを除去した後、基板をTMA
Hに入れてSiをエッチングする。その後、基板をフッ
酸につけて酸化シリコンを除去すると凹部12が形成さ
れる。
【0025】次に、第1の半導体基板11の表面に第1
の絶縁性薄膜13と第2の半導体基板14を形成する。
この工程は、先ず2μm以下の膜厚の第1の絶縁性薄膜
13が形成された第2の半導体基板となる基板14’を
図6に示すように第1の半導体基板11に接合する。こ
の接合方法は、第1の絶縁性薄膜13が酸化シリコンの
場合、直接接合する条件としては、1000°Cで1時
間が典型的な条件である。第1の絶縁性薄膜13は、一
層の酸化シリコンでもよいし、二層以上の多層であって
もよい。
【0026】次に、基板14’を20μm程度まで薄く
する(図7)。薄くする方法として、研磨やエッチング
が挙げられる。また、エッチャントにつけて基板14’
を完全に取り去ってから薄膜シリコンを第2の半導体基
板として成膜する方法も考えられる。薄膜シリコンは、
CVD( Chemical Vapor Deposition )装置などで成膜
できる。
【0027】次に、基板14’の表面に半導体素子20
を製作する(図8)。図1に示す平面図では、MOS構
造の半導体素子20を示した。これに限らずバイポーラ
トランジスタやJ−FET等でもよい。図8では、後に
第2の絶縁性薄膜となる膜16’も示している。具体的
製作工程は次の通りである。半導体素子20を製作した
後、酸化シリコンを成膜し、配線材(X1,X2…,Y
1,Y2…)を基板に成膜し、エッチング工程を経てパ
ターニングする。その後、再び酸化シリコンを成膜す
る。
【0028】次に、半導体素子20が形成された基板1
4’をエッチングして第2の半導体基板14を製作する
(図9)。この工程により初めて第2の半導体基板14
が完成する。第2の半導体基板14は半導体素子20を
備えているために、Na+やK+のイオンは絶対禁物で
ある。したがって、基板14’をエッチングする際に
は、このようなイオンを含んでいないエッチャントを使
うようにする必要がある。例えば、第2の半導体基板1
4がSi基板である場合、TMAHが適している。TM
AHの場合、そのマスク材料は半導体素子20の製造プ
ロセスになじんでいる酸化シリコンが望ましい。図8の
絶縁性薄膜(ここでは酸化シリコン)16’を、レジス
トをマスクにしてフッ酸でエッチングする。レジストを
除去した後、酸化シリコンをマスクしてTMAHでエッ
チングする。すると、図9に示す形となる。その後、第
2の絶縁性薄膜16を成膜し、半導体素子20の部分に
導通のための開口部26を設ける(図10)。この工程
で初めて第2の絶縁性薄膜16が完成する。第2の絶縁
性薄膜16としては、プロセスを簡単にするために酸化
シリコンが望ましい。
【0029】次に、第2の絶縁性薄膜16上に下側電極
17を形成する(図11)。この下側電極17は、蒸着
などの真空装置で成膜し、その後パターニングする。下
側電極17に用いる金属材料は、次の工程で成膜する誘
電体膜18の特性を左右することが知られている。望ま
しい材料は、例えばPtやIrである。通常のプロセス
で容易にパターニングできないときは、リフトオフプロ
セスにより成膜する。
【0030】次に、誘電体膜18を成膜する(図1
2)。この誘電体膜18は、温度により誘電率が変化す
る必要があり、代表的な例としてPb(Mg1/3
2/3)O3−PbTiO3 がある。化学式を見ても分か
るように多成分のセラミックスであり、これを誘電体の
特性を劣化させずにさらに半導体素子を劣化させずにエ
ッチングする方法がない。したがって、この図にあるよ
うに、本発明においては、成膜したらエッチングなどの
特性を劣化させるプロセスを全く加えていない。なお、
誘電体としては、Bal-XSrXTiO3(0.25≦X
0.35)、Pb(Mg1/3Nb2/3)O3、Pb(Mg
1/3Nb2/3)O3−PbTiO3等を使用してもよい。
【0031】最後に図13に示すように上側電極19を
成膜して撮像素子の製作を終了する。上側電極19は誘
電体膜18全体に成膜してもよいし、メタルマスクを使
って必要なところだけに成膜してもよい。上側電極19
に用いる金属材料は、例えばAu,Niである。
【0032】このような製造方法においては、凹部12
を有する第1の絶縁性薄膜11に第1の絶縁性薄膜13
を介して第2の半導体基板14を接合し、この第12の
半導体基板14の前記凹部12に対応する部分をエッチ
ングによって除去することにより、第1の絶縁性薄膜1
3の前記凹部12に対応する部分をダイアフラム構造と
し、その後第2の半導体基板に半導体素子を形成してい
る。また、第1の絶縁性薄膜13上に第2の絶縁性薄膜
16、上、下側電極17,19および誘電体膜18を積
層形成することにより検出部分としている。したがっ
て、誘電体膜18を形成した後、半導体基板をエッチン
グによって除去し、検出部分をダイアフラム構造とする
必要がなく、誘電体膜18の特性の劣化等を防止するこ
とができる。
【0033】図14は熱型赤外線撮像素子の他の実施の
形態を示す平面図、図15は図14のC−C’線断面
図、図16は図14のD−D’線断面図である。この実
施の形態は、温度によって誘電率が変化する誘電体を使
う代わりに、温度によって抵抗率が変化する抵抗体40
を用いている。抵抗体40の材料は、Ge,Pt,アモ
ルファスシリコン等である。その他の構成は上記した実
施の形態と略同様である。
【0034】抵抗体40の抵抗率が高い場合は、図1、
図2に示した構造がそのまま使える。図14、図15
は、抵抗体40の抵抗率が低い場合を示している。この
場合は、一画素当たりの抵抗値が数百Ωから数KΩの抵
抗値になるように選択すればよい。どちらの構造でも温
度により抵抗率が変わる抵抗体40は、成膜しただけで
エッチングしなくてよい。
【0035】出力の読み出し部に関しては、図1に示し
た構成とは異なり、スイッチSWvが存在しない。ま
た、本実施の形態においては、定電流をハーフブリッジ
に流してその中点で電圧を読む例を示した。対辺にもう
一対のハーフブリッジを用意し、フルブリッジとしても
よい。また、読み出す動作は図4のスイッチSWvがな
い場合と同じであるため、ここではその説明を省略す
る。
【0036】なお、図1に示した構造においても、抵抗
体40を検出材料として用いることができる。この場合
の読み出し回路は、図14に示すようになり、上側電極
19を接地した構造となる。上下電極間の厚さが抵抗値
を左右するため、この構造を利用する場合は、図14に
示す場合よりも抵抗率が高い場合に適している。
【0037】なお、第1、第2の絶縁性薄膜13,16
としては、酸化シリコンと窒化シリコンのいずれであっ
てもよい。ただし、酸化シリコンの方が熱膨張係数が大
きいので、ダイアフラム部の撓みが窒化シリコンより大
きくなる可能性がある。その場合、その後の抵抗体の成
膜に影響がある。したがって、第1の絶縁性薄膜13と
しては、窒化シリコンを選定することが望ましい。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係る熱型赤
外線検出素子は、表面に凹凸部を有する第1の半導体基
板と、この第1の半導体基板の凹凸部を覆う第1の絶縁
性薄膜と、前記第1の半導体基板の凸部に対応して前記
第1の絶縁性薄膜上に設けられた第2の半導体基板と、
この第2の半導体基板に埋め込み形成された半導体素子
と、前記第2の半導体基板および前記第1の絶縁性薄膜
の表面を覆う第2の絶縁性薄膜と、この第2の絶縁性薄
膜の表面で前記凹部に対応する部位に形成され前記半導
体素子に接続された下側電極と、この下側電極を覆うよ
うに前記第2の絶縁性薄膜上に形成された温度により誘
電率が変化する誘電体膜と、この誘電体膜を覆う上側電
極とを備えているので、誘電体膜を形成した後に半導体
基板のエッチングによってダイアフラム構造とする必要
がない。また、誘電体薄膜をエッチングする必要もな
い。したがって、誘電体の特性を劣化させたり、半導体
基板に作り込んだ半導体素子を劣化させることがなく、
信頼性が高く、また感度の高い赤外線素子を提供するこ
とができる。
【0039】また、本発明に係る熱型赤外線検出素子
は、表面に凹凸部を有する第1の半導体基板と、この第
1の半導体基板の凹凸部を覆う第1の絶縁性薄膜と、前
記第1の半導体基板の凸部に対応して前記第1の絶縁性
薄膜上に設けられた第2の半導体基板と、この第2の半
導体基板に埋め込み形成された半導体素子と、前記第2
の半導体基板および前記第1の絶縁性薄膜の表面を覆う
第2の絶縁性薄膜と、この第2の絶縁性薄膜の表面で前
記凹部に対応する部位に形成され前記半導体素子に接続
された下側電極と、前記第2の絶縁性薄膜上に形成され
た温度により抵抗率が変化する抵抗体と、この抵抗体を
覆う上側電極とを備えているので、上記した発明と同様
に抵抗体を形成した後半導体基板をエッチングしたり抵
抗体をエッチングする必要がない。したがって、抵抗体
の特性を劣化させたり、半導体基板に作り込んだ半導体
素子を劣化させることがなく、信頼性が高く、また感度
の高い赤外線素子を提供することができる。
【0040】また、本発明に係る熱型赤外線撮像素子
は、上記した赤外線検出素子を縦、横方向に複数個並設
して構成しているので、信頼性が高く、また感度の高い
赤外線撮像素子を提供することができる。
【0041】また、本発明に係る熱型赤外線検出素子の
製造方法は、表面に凹凸部を有する第1の半導体基板を
形成する工程と、接合面側に第1の絶縁性薄膜が形成さ
れた第2の半導体基板を前記第1の基板の表面に接合し
第1の半導体基板の凹凸部を覆う工程と、前記第2の半
導体基板の表面で前記第1の半導体基板の凸部に対応す
る部位に半導体素子を形成する工程と、前記第2の半導
体基板の表面に配線材を含む絶縁性薄膜を形成し前記半
導体素子を覆う工程と、前記第2の半導体基板および前
記絶縁性薄膜の前記第1の半導体基板の凹部に対応する
部位を除去し第2の半導体基板に凹部を形成する工程
と、前記第2の半導体基板の凹部部分に第2の絶縁性薄
膜を形成する工程と、この第2の絶縁性薄膜の表面に前
記半導体素子に接続される下側電極を形成する工程と、
この下側電極を覆うように前記第2の絶縁性薄膜の表面
に温度により誘電率が変化する誘電体膜を形成する工程
と、この誘電体膜を覆う上側電極を形成する工程とを備
えているので、誘電体膜の成膜後に半導体基板をエッチ
ングする必要がなく、また誘電体をエッチングする工程
を必要とせず、誘電体の特性を劣化させたり、半導体基
板に作り込んだ半導体素子を劣化させることがない。
【0042】また、本発明に係る熱型赤外線検出素子の
製造方法は、表面に凹凸部を有する第1の半導体基板を
形成する工程と、接合面側に第1の絶縁性薄膜が形成さ
れた第2の半導体基板を前記第1の基板の表面に接合し
第1の半導体基板の凹凸部を覆う工程と、前記第2の半
導体基板の表面で前記第1の半導体基板の凸部に対応す
る部位に半導体素子を形成する工程と、前記第2の半導
体基板の表面に配線材を含む絶縁性薄膜を形成し前記半
導体素子を覆う工程と、前記第2の半導体基板および前
記絶縁性薄膜の前記第1の半導体基板の凹部に対応する
部位を除去し第2の半導体基板に凹部を形成する工程
と、前記第2の半導体基板の凹部部分に第2の絶縁性薄
膜を形成する工程と、この第2の絶縁性薄膜の表面に前
記半導体素子に接続される下側電極を形成する工程と、
前記第2の絶縁性薄膜の表面に温度により抵抗率が変化
する抵抗体を形成する工程と、この抵抗体を覆う上側電
極を形成する工程とを備えているので、抵抗体の成膜後
に半導体基板をエッチングする必要がなく、また抵抗体
をエッチングする工程を必要とせず、抵抗体の特性を劣
化させたり、半導体基板に作り込んだ半導体素子を劣化
させることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る熱型赤外線撮像素子の一実施の
形態を示す平面図である。
【図2】 図1のB−B’線断面図である。
【図3】 多成分によるセラミックスの温度依存性を示
す図である。
【図4】 スイッチの動作を示す図である。
【図5】 熱型赤外線撮像素子の製造方法を説明するた
めの図である。
【図6】 同撮像素子の製造方法を説明するための図で
ある。
【図7】 同撮像素子の製造方法を説明するための図で
ある。
【図8】 同撮像素子の製造方法を説明するための図で
ある。
【図9】 同撮像素子の製造方法を説明するための図で
ある。
【図10】 同撮像素子の製造方法を説明するための図
である。
【図11】 同撮像素子の製造方法を説明するための図
である。
【図12】 同撮像素子の製造方法を説明するための図
である。
【図13】 同撮像素子の製造方法を説明するための図
である。
【図14】 熱型赤外線撮像素子の他の実施の形態を示
す平面図である。
【図15】 図14のC−C’線断面図である。
【図16】 図14のD−D’線断面図である。
【図17】 (a)〜(d)は赤外線撮像素子とその製
造方法の従来例を示す断面図である。
【符号の説明】
11…第1の半導体基板、12…凹部、13…第1の絶
縁性薄膜、14…第2の半導体基板、15…凸部、16
…第2の絶縁性薄膜、17…下側電極、18…誘電体
膜、19…上側電極、40…抵抗体。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面に凹凸部を有する第1の半導体基板
    と、この第1の半導体基板の凹凸部を覆う第1の絶縁性
    薄膜と、前記第1の半導体基板の凸部に対応して前記第
    1の絶縁性薄膜上に設けられた第2の半導体基板と、こ
    の第2の半導体基板に埋め込み形成された半導体素子
    と、前記第2の半導体基板および前記第1の絶縁性薄膜
    の表面を覆う第2の絶縁性薄膜と、この第2の絶縁性薄
    膜の表面で前記凹部に対応する部位に形成され前記半導
    体素子に接続された下側電極と、この下側電極を覆うよ
    うに前記第2の絶縁性薄膜上に形成された温度により誘
    電率が変化する誘電体膜と、この誘電体膜を覆う上側電
    極とを備えたことを特徴とする熱型赤外線検出素子。
  2. 【請求項2】 表面に凹凸部を有する第1の半導体基板
    と、この第1の半導体基板の凹凸部を覆う第1の絶縁性
    薄膜と、前記第1の半導体基板の凸部に対応して前記第
    1の絶縁性薄膜上に設けられた第2の半導体基板と、こ
    の第2の半導体基板に埋め込み形成された半導体素子
    と、前記第2の半導体基板および前記第1の絶縁性薄膜
    の表面を覆う第2の絶縁性薄膜と、この第2の絶縁性薄
    膜の表面で前記凹部に対応する部位に形成され前記半導
    体素子に接続された下側電極と、前記第2の絶縁性薄膜
    上に形成された温度により抵抗率が変化する抵抗体と、
    この抵抗体を覆う上側電極とを備えたことを特徴とする
    熱型赤外線検出素子。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の赤外線検出素子
    を縦、横方向に複数個並設して構成したことを特徴とす
    る熱型赤外線撮像素子。
  4. 【請求項4】 表面に凹凸部を有する第1の半導体基板
    を形成する工程と、接合面側に第1の絶縁性薄膜が形成
    された第2の半導体基板を前記第1の基板の表面に接合
    し第1の半導体基板の凹凸部を覆う工程と、前記第2の
    半導体基板の表面で前記第1の半導体基板の凸部に対応
    する部位に半導体素子を形成する工程と、前記第2の半
    導体基板の表面に配線材を含む絶縁性薄膜を形成し前記
    半導体素子を覆う工程と、前記第2の半導体基板および
    前記絶縁性薄膜の前記第1の半導体基板の凹部に対応す
    る部位を除去し第2の半導体基板に凹部を形成する工程
    と、前記第2の半導体基板の凹部部分に第2の絶縁性薄
    膜を形成する工程と、この第2の絶縁性薄膜の表面に前
    記半導体素子に接続される下側電極を形成する工程と、
    この下側電極を覆うように前記第2の絶縁性薄膜の表面
    に温度により誘電率が変化する誘電体膜を形成する工程
    と、この誘電体膜を覆う上側電極を形成する工程とを備
    えたことを特徴とする熱型赤外線検出素子の製造方法。
  5. 【請求項5】 表面に凹凸部を有する第1の半導体基板
    を形成する工程と、接合面側に第1の絶縁性薄膜が形成
    された第2の半導体基板を前記第1の基板の表面に接合
    し第1の半導体基板の凹凸部を覆う工程と、前記第2の
    半導体基板の表面で前記第1の半導体基板の凸部に対応
    する部位に半導体素子を形成する工程と、前記第2の半
    導体基板の表面に配線材を含む絶縁性薄膜を形成し前記
    半導体素子を覆う工程と、前記第2の半導体基板および
    前記絶縁性薄膜の前記第1の半導体基板の凹部に対応す
    る部位を除去し第2の半導体基板に凹部を形成する工程
    と、前記第2の半導体基板の凹部部分に第2の絶縁性薄
    膜を形成する工程と、この第2の絶縁性薄膜の表面に前
    記半導体素子に接続される下側電極を形成する工程と、
    前記第2の絶縁性薄膜の表面に温度により抵抗率が変化
    する抵抗体を形成する工程と、この抵抗体を覆う上側電
    極を形成する工程とを備えたことを特徴とする熱型赤外
    線検出素子の製造方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100704518B1 (ko) * 1999-08-24 2007-04-09 키네티큐 리미티드 마이크로-브리지 구조체

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