JPH10128546A - アーク溶接用トーチ - Google Patents
アーク溶接用トーチInfo
- Publication number
- JPH10128546A JPH10128546A JP29011496A JP29011496A JPH10128546A JP H10128546 A JPH10128546 A JP H10128546A JP 29011496 A JP29011496 A JP 29011496A JP 29011496 A JP29011496 A JP 29011496A JP H10128546 A JPH10128546 A JP H10128546A
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- JP
- Japan
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- nozzle
- gas
- tip
- welding
- torch
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 コストの増大を招来することなく、溶接性の
向上を図ることのできるアーク溶接用トーチを提供する
ことを解決課題とする。 【解決手段】 本発明では、トーチノズル27の内周面
との間に酸化性ガスSの噴射通路30を画成するべく、
コンタクトチップ22を囲繞する態様でこれらトーチノ
ズル27およびコンタクトチップ22の間に配置し、先
端面を前記トーチノズル27の先端面よりも後退した位
置に占位させた内方ノズル28を設けている。
向上を図ることのできるアーク溶接用トーチを提供する
ことを解決課題とする。 【解決手段】 本発明では、トーチノズル27の内周面
との間に酸化性ガスSの噴射通路30を画成するべく、
コンタクトチップ22を囲繞する態様でこれらトーチノ
ズル27およびコンタクトチップ22の間に配置し、先
端面を前記トーチノズル27の先端面よりも後退した位
置に占位させた内方ノズル28を設けている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、炭酸ガスアーク溶
接、MIG(metal inert gas)溶接、TIG(tungste
n inert gas)溶接、MAG(metal active gas)溶
接、プラズマアーク溶接等のガスシールドアーク溶接に
適用するアーク溶接用トーチに関するもので、詳しく
は、電極とこの電極の周囲を囲繞する態様で配設したノ
ズルとを具備し、これら電極およびノズルの間に供給し
たシールドガスを先端部から噴射するようにしたアーク
溶接用トーチの改良に関する。
接、MIG(metal inert gas)溶接、TIG(tungste
n inert gas)溶接、MAG(metal active gas)溶
接、プラズマアーク溶接等のガスシールドアーク溶接に
適用するアーク溶接用トーチに関するもので、詳しく
は、電極とこの電極の周囲を囲繞する態様で配設したノ
ズルとを具備し、これら電極およびノズルの間に供給し
たシールドガスを先端部から噴射するようにしたアーク
溶接用トーチの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】炭酸ガスアーク溶接やMIG溶接等のガ
スシールドアーク溶接法においては、シールドガスによ
って溶接中にアークと溶融金属とを覆い、空気が溶接雰
囲気に侵入することを防止することによって溶接性の向
上を図るようにしている。
スシールドアーク溶接法においては、シールドガスによ
って溶接中にアークと溶融金属とを覆い、空気が溶接雰
囲気に侵入することを防止することによって溶接性の向
上を図るようにしている。
【0003】通常、シールドガスとしては、炭酸ガス、
アルゴンガス等々が用いられており、図3に示すよう
に、電極1とこの電極1の周囲を囲繞する態様で配設し
たノズル2との間に供給された後、該ノズル2の先端部
から噴射されることになる。
アルゴンガス等々が用いられており、図3に示すよう
に、電極1とこの電極1の周囲を囲繞する態様で配設し
たノズル2との間に供給された後、該ノズル2の先端部
から噴射されることになる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、溶接作業を
行う環境としては、必ずしも良好であるとは限らない。
たとえば、屋外において溶接作業を行う場合には、室内
で溶接作業を行う場合に比べて風等の外的要因が多く、
溶接性に悪影響を及ぼす虞れがある。
行う環境としては、必ずしも良好であるとは限らない。
たとえば、屋外において溶接作業を行う場合には、室内
で溶接作業を行う場合に比べて風等の外的要因が多く、
溶接性に悪影響を及ぼす虞れがある。
【0005】すなわち、風が強い環境にあっては、ノズ
ル2の先端部から噴射したシールドガスSによって溶接
中にアークと溶融金属とを空気から遮断することが困難
となり、溶接性が低下する事態が発生する。
ル2の先端部から噴射したシールドガスSによって溶接
中にアークと溶融金属とを空気から遮断することが困難
となり、溶接性が低下する事態が発生する。
【0006】このような事態を防止するためには、シー
ルドガスSの流速を高めることが考えられる。
ルドガスSの流速を高めることが考えられる。
【0007】しかしながら、図3に示したような従前の
アーク溶接用トーチにおいてシールドガスSの流速を高
める場合には、その供給量を増大しなければならず、シ
ールドガスSの消費量が著しく増大することになり、コ
スト的に不利となる。
アーク溶接用トーチにおいてシールドガスSの流速を高
める場合には、その供給量を増大しなければならず、シ
ールドガスSの消費量が著しく増大することになり、コ
スト的に不利となる。
【0008】本発明は、上記実情に鑑みて、コストの増
大を招来することなく、溶接性の向上を図ることのでき
るアーク溶接用トーチを提供することを解決課題とす
る。
大を招来することなく、溶接性の向上を図ることのでき
るアーク溶接用トーチを提供することを解決課題とす
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明では、電極とこの
電極の周囲を囲繞する態様で配設したノズルとを具備
し、これら電極およびノズルの間に供給したシールドガ
スを先端部から噴射するようにしたアーク溶接用トーチ
において、前記ノズルの内周面との間にシールドガスの
噴射通路を画成するべく、前記電極を囲繞する態様でこ
れらノズルおよび電極の間に配置し、先端面を前記ノズ
ルの先端面よりも後退した位置に占位させた内方ノズル
を設けている。
電極の周囲を囲繞する態様で配設したノズルとを具備
し、これら電極およびノズルの間に供給したシールドガ
スを先端部から噴射するようにしたアーク溶接用トーチ
において、前記ノズルの内周面との間にシールドガスの
噴射通路を画成するべく、前記電極を囲繞する態様でこ
れらノズルおよび電極の間に配置し、先端面を前記ノズ
ルの先端面よりも後退した位置に占位させた内方ノズル
を設けている。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、一実施の形態を示す図面に
基づいて本発明を詳細に説明する。図1は、本発明に係
るアーク溶接用トーチの一実施形態を概念的に示したも
のである。ここで例示する溶接トーチ10は、炭酸ガス
や炭酸ガスとアルゴンとの混合ガス等の酸化性ガスSを
シールドガスとしてMAG溶接を行う場合に適用するも
ので、図2に示すように、ガス案内チューブ11の外周
面を介して多関節型ロボットアームRのハンド部Hに装
着させている。
基づいて本発明を詳細に説明する。図1は、本発明に係
るアーク溶接用トーチの一実施形態を概念的に示したも
のである。ここで例示する溶接トーチ10は、炭酸ガス
や炭酸ガスとアルゴンとの混合ガス等の酸化性ガスSを
シールドガスとしてMAG溶接を行う場合に適用するも
ので、図2に示すように、ガス案内チューブ11の外周
面を介して多関節型ロボットアームRのハンド部Hに装
着させている。
【0011】ガス案内チューブ11は、円筒状を成し、
その内部に円筒状のワイヤ案内チューブ12を具備し、
かつその基端部にガス供給プラグ13を保持していると
ともに、その先端部にチップ保持体14を保持してい
る。
その内部に円筒状のワイヤ案内チューブ12を具備し、
かつその基端部にガス供給プラグ13を保持していると
ともに、その先端部にチップ保持体14を保持してい
る。
【0012】ワイヤ案内チューブ12は、その中心孔1
2a内において図示していないスプールに巻回した溶接
ワイヤ15を案内するもので、外径が上記ガス案内チュ
ーブ11の内径よりも僅かに細径で、かつ該ガス案内チ
ューブ11よりも十分な長さを有している。
2a内において図示していないスプールに巻回した溶接
ワイヤ15を案内するもので、外径が上記ガス案内チュ
ーブ11の内径よりも僅かに細径で、かつ該ガス案内チ
ューブ11よりも十分な長さを有している。
【0013】ガス供給プラグ13は、円筒状を成し、そ
の先端部内壁面を上記ガス案内チューブ11の外壁に固
着するとともに、その基端部内壁面を上記ワイヤ案内チ
ューブ12の外壁に固着しており、該ワイヤ案内チュー
ブ12の外周部において上記ガス案内チューブ11の基
端面よりもさらに基端側に位置する部位に環状のガス室
16を構成している。
の先端部内壁面を上記ガス案内チューブ11の外壁に固
着するとともに、その基端部内壁面を上記ワイヤ案内チ
ューブ12の外壁に固着しており、該ワイヤ案内チュー
ブ12の外周部において上記ガス案内チューブ11の基
端面よりもさらに基端側に位置する部位に環状のガス室
16を構成している。
【0014】図からも明らかなように、このガス供給プ
ラグ13は、その周壁の一部に供給口17を有してお
り、該供給口17に連結したガス供給チューブ18を通
じて上述したガス室16を図示していないシールドガス
供給源に連通させている。
ラグ13は、その周壁の一部に供給口17を有してお
り、該供給口17に連結したガス供給チューブ18を通
じて上述したガス室16を図示していないシールドガス
供給源に連通させている。
【0015】チップ保持体14は、上記ガス案内チュー
ブ11とほぼ同一外径の円柱状を成し、その基端部中心
軸上に上記ワイヤ案内チューブ12の外径よりも僅かに
太径のチューブ収容孔19を有しているとともに、その
先端部中心軸上にチップ嵌合孔20を有し、さらにこれ
らチューブ収容孔19およびチップ嵌合孔20の間の中
心軸上にワイヤ供給孔21を有しており、チューブ収容
孔19に上記ワイヤ案内チューブ12を収容し、かつワ
イヤ供給孔21に溶接ワイヤ15を貫通させた状態でガ
ス案内チューブ11の先端部に固着している。
ブ11とほぼ同一外径の円柱状を成し、その基端部中心
軸上に上記ワイヤ案内チューブ12の外径よりも僅かに
太径のチューブ収容孔19を有しているとともに、その
先端部中心軸上にチップ嵌合孔20を有し、さらにこれ
らチューブ収容孔19およびチップ嵌合孔20の間の中
心軸上にワイヤ供給孔21を有しており、チューブ収容
孔19に上記ワイヤ案内チューブ12を収容し、かつワ
イヤ供給孔21に溶接ワイヤ15を貫通させた状態でガ
ス案内チューブ11の先端部に固着している。
【0016】このチップ保持体14には、その先端にコ
ンタクトチップ(電極)22を配設しているとともに、
その基端外周部にノズルホルダ23を配設し、さらにこ
れらコンタクトチップ22およびノズルホルダ23の間
に位置する外壁面に複数のガス吐出通路24を開口させ
ている。
ンタクトチップ(電極)22を配設しているとともに、
その基端外周部にノズルホルダ23を配設し、さらにこ
れらコンタクトチップ22およびノズルホルダ23の間
に位置する外壁面に複数のガス吐出通路24を開口させ
ている。
【0017】コンタクトチップ22は、その中心軸に貫
設したワイヤガイド孔25を通じてワイヤ案内チューブ
12の溶接ワイヤ15を溶接部に案内し、かつ該溶接ワ
イヤ15に電流を供給するためのもので、その基端部に
嵌合細径部26を有しており、該嵌合細径部26を上記
チップ嵌合孔20に嵌合させ、かつ上記ワイヤガイド孔
25に溶接ワイヤ15を貫通させた状態で上記チップ保
持体14に着脱可能に取り付けている。図からも明らか
なように、このコンタクトチップ22は、その基端部が
上記チップ保持体14の先端部とほぼ同一の外径に形成
されており、またその先端部が先端に向けて漸次外径の
減少するテーパ状に形成されている。
設したワイヤガイド孔25を通じてワイヤ案内チューブ
12の溶接ワイヤ15を溶接部に案内し、かつ該溶接ワ
イヤ15に電流を供給するためのもので、その基端部に
嵌合細径部26を有しており、該嵌合細径部26を上記
チップ嵌合孔20に嵌合させ、かつ上記ワイヤガイド孔
25に溶接ワイヤ15を貫通させた状態で上記チップ保
持体14に着脱可能に取り付けている。図からも明らか
なように、このコンタクトチップ22は、その基端部が
上記チップ保持体14の先端部とほぼ同一の外径に形成
されており、またその先端部が先端に向けて漸次外径の
減少するテーパ状に形成されている。
【0018】ノズルホルダ23は、円筒状を成し、かつ
その内壁面を介して上記チップ保持体14の外壁面に螺
着したもので、その先端外周部にトーチノズル(ノズ
ル)27を保持している。トーチノズル27は、上記ノ
ズルホルダ23とほぼ同一の外径で、かつ上記コンタク
トチップ22の基端部外径よりも十分大きな内径を有し
た円筒状を成し、上記チップ保持体14の先端部および
上記コンタクトチップ22の周囲をそれぞれ囲繞する態
様で上記ノズルホルダ23に螺合している。
その内壁面を介して上記チップ保持体14の外壁面に螺
着したもので、その先端外周部にトーチノズル(ノズ
ル)27を保持している。トーチノズル27は、上記ノ
ズルホルダ23とほぼ同一の外径で、かつ上記コンタク
トチップ22の基端部外径よりも十分大きな内径を有し
た円筒状を成し、上記チップ保持体14の先端部および
上記コンタクトチップ22の周囲をそれぞれ囲繞する態
様で上記ノズルホルダ23に螺合している。
【0019】ガス吐出通路24は、上記チューブ収容孔
19の先端からチップ保持体14の先端側に向けて放射
状に傾斜延在したもので、該チップ保持体14のほぼ中
央となる外壁面に互いに等間隔となる態様で開口してい
る。
19の先端からチップ保持体14の先端側に向けて放射
状に傾斜延在したもので、該チップ保持体14のほぼ中
央となる外壁面に互いに等間隔となる態様で開口してい
る。
【0020】また、上記溶接トーチ10では、チップ保
持体14の先端部外周に内方ノズル28を保持させてい
る。内方ノズル28は、その先端部が上記トーチノズル
27の内径よりも僅かに小さい外径を有し、かつ上記コ
ンタクトチップ22の外径よりも十分大きな内径を有し
た円筒状を成しており、基端部に形成した嵌着孔29を
介してチップ保持体14の先端部に取り付くことによっ
てコンタクトチップ22の内周面との間に幅の狭い噴射
通路30を画成している。
持体14の先端部外周に内方ノズル28を保持させてい
る。内方ノズル28は、その先端部が上記トーチノズル
27の内径よりも僅かに小さい外径を有し、かつ上記コ
ンタクトチップ22の外径よりも十分大きな内径を有し
た円筒状を成しており、基端部に形成した嵌着孔29を
介してチップ保持体14の先端部に取り付くことによっ
てコンタクトチップ22の内周面との間に幅の狭い噴射
通路30を画成している。
【0021】図からも明らかなように、この内方ノズル
28は、チップ保持体14からの突出量が上記コンタク
トチップ22よりも小さく、その先端面がトーチノズル
27の先端面から距離dだけ奥方に占位し、またその中
央部に複数の連通孔31を有している。連通孔31は、
極小径のもので、上記内方ノズル28の中心軸から該中
心軸に直交する態様で互いに放射状に延在しており、内
方ノズル28の内部と上述した噴射通路30とを相互に
連通している。
28は、チップ保持体14からの突出量が上記コンタク
トチップ22よりも小さく、その先端面がトーチノズル
27の先端面から距離dだけ奥方に占位し、またその中
央部に複数の連通孔31を有している。連通孔31は、
極小径のもので、上記内方ノズル28の中心軸から該中
心軸に直交する態様で互いに放射状に延在しており、内
方ノズル28の内部と上述した噴射通路30とを相互に
連通している。
【0022】なお、本実施形態では、図1中のX−X線
断面において、噴射通路30の断面積Yと、内方ノズル
28およびコンタクトチップ22の間の開口断面積Zと
の比がZ=5Yとなるように内方ノズル28を構成して
いる。
断面において、噴射通路30の断面積Yと、内方ノズル
28およびコンタクトチップ22の間の開口断面積Zと
の比がZ=5Yとなるように内方ノズル28を構成して
いる。
【0023】上記のように構成した溶接トーチ10は、
ロボットアームRを適宜作動させることにより、コンタ
クトチップ22の先端部が溶接部位に近接配置され、溶
接待機状態となる。
ロボットアームRを適宜作動させることにより、コンタ
クトチップ22の先端部が溶接部位に近接配置され、溶
接待機状態となる。
【0024】この待機状態から実際の溶接作業を行う場
合には、溶接中において常時上述した図示していない酸
化性ガス供給源を作動させ、ガス供給チューブ18を通
じてガス供給プラグ13のガス室16に酸化性ガスSを
供給するようにする。
合には、溶接中において常時上述した図示していない酸
化性ガス供給源を作動させ、ガス供給チューブ18を通
じてガス供給プラグ13のガス室16に酸化性ガスSを
供給するようにする。
【0025】ガス室16に供給された酸化性ガスSは、
ガス案内チューブ11の内壁面とワイヤ案内チューブ1
2の外壁面との間に画成された空間およびチップ保持体
14におけるチューブ収容孔19の内壁面と上記ワイヤ
案内チューブ12の外壁面との間に画成された空間を順
次通過した後、複数のガス吐出通路24を通じてトーチ
ノズル27の内部に吐出され、さらに噴射通路30を通
じて溶接トーチ10の先端部から外部に噴射されること
になる。
ガス案内チューブ11の内壁面とワイヤ案内チューブ1
2の外壁面との間に画成された空間およびチップ保持体
14におけるチューブ収容孔19の内壁面と上記ワイヤ
案内チューブ12の外壁面との間に画成された空間を順
次通過した後、複数のガス吐出通路24を通じてトーチ
ノズル27の内部に吐出され、さらに噴射通路30を通
じて溶接トーチ10の先端部から外部に噴射されること
になる。
【0026】このとき、酸化性ガスSは、その供給量を
増大させることなく、幅の狭い噴射通路30を通過する
際に流速が高められ、溶接トーチ10の先端部から勢い
良く噴射されることになる。
増大させることなく、幅の狭い噴射通路30を通過する
際に流速が高められ、溶接トーチ10の先端部から勢い
良く噴射されることになる。
【0027】しかも、内方ノズル28の先端面がトーチ
ノズル27の先端面よりも奥方に占位しているため、噴
射通路30を通じて溶接トーチ10の先端部から噴射さ
れた酸化性ガスSが中心部に向かうように噴射されるこ
とになり、外周への散乱が極めて少なくなる。
ノズル27の先端面よりも奥方に占位しているため、噴
射通路30を通じて溶接トーチ10の先端部から噴射さ
れた酸化性ガスSが中心部に向かうように噴射されるこ
とになり、外周への散乱が極めて少なくなる。
【0028】したがって、上記溶接トーチ10によれ
ば、風等の外的要因の多い屋外において溶接作業を行う
場合であっても、流速の高められた酸化性ガスSによっ
て溶接中にアークと溶融金属とを空気から確実に遮断す
ることが可能となり、コストの増大を招来することな
く、溶接性の低下を防止することができるようになる。
ば、風等の外的要因の多い屋外において溶接作業を行う
場合であっても、流速の高められた酸化性ガスSによっ
て溶接中にアークと溶融金属とを空気から確実に遮断す
ることが可能となり、コストの増大を招来することな
く、溶接性の低下を防止することができるようになる。
【0029】さらに、上記溶接トーチ10によれば、噴
射通路30を通過する際に連通孔31を通じて内方ノズ
ル28の内部にも少量の酸化性ガスSを導入するように
し、該内方ノズル28とトーチノズル27との間からも
酸化性ガスSを噴射させるようにしているため、溶接初
期においてアークが弱く、しかも溶接部の周囲に空気が
残存するような場合にも、該アークと溶融金属とを空気
から確実に遮断することが可能となり、溶接初期におけ
る溶接性の低下を招来する虞れもない。
射通路30を通過する際に連通孔31を通じて内方ノズ
ル28の内部にも少量の酸化性ガスSを導入するように
し、該内方ノズル28とトーチノズル27との間からも
酸化性ガスSを噴射させるようにしているため、溶接初
期においてアークが弱く、しかも溶接部の周囲に空気が
残存するような場合にも、該アークと溶融金属とを空気
から確実に遮断することが可能となり、溶接初期におけ
る溶接性の低下を招来する虞れもない。
【0030】なお、上述した実施形態においては、酸化
性ガスをシールドガスとしてアーク溶接を行うMAG溶
接用トーチを例示しているが、本発明ではこれに限定さ
れない。たとえば、MIG(metal inert gas)溶接の
ように、アルゴンやヘリウム等の不活性ガスをシールド
ガスとしてアーク溶接を行うものにももちろん適用する
ことが可能である。
性ガスをシールドガスとしてアーク溶接を行うMAG溶
接用トーチを例示しているが、本発明ではこれに限定さ
れない。たとえば、MIG(metal inert gas)溶接の
ように、アルゴンやヘリウム等の不活性ガスをシールド
ガスとしてアーク溶接を行うものにももちろん適用する
ことが可能である。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
シールドガスの供給量を増大させることなく、噴射通路
を通過する際にその流速を高め、ノズルの先端部から勢
い良く噴射させることができるため、風等の外的要因の
多い屋外において溶接作業を行う場合であっても、この
流速の高められたシールドガスによって溶接中にアーク
と溶融金属とを空気から確実に遮断することが可能とな
り、コストの増大を招来することなく、溶接性の低下を
防止することができるようになる。
シールドガスの供給量を増大させることなく、噴射通路
を通過する際にその流速を高め、ノズルの先端部から勢
い良く噴射させることができるため、風等の外的要因の
多い屋外において溶接作業を行う場合であっても、この
流速の高められたシールドガスによって溶接中にアーク
と溶融金属とを空気から確実に遮断することが可能とな
り、コストの増大を招来することなく、溶接性の低下を
防止することができるようになる。
【図1】本発明に係るアーク溶接用トーチの一実施形態
を概念的に示した断面側面図である。
を概念的に示した断面側面図である。
【図2】図1に示したアーク溶接用トーチを適用した溶
接設備の要部を概念的に示した斜視図である。
接設備の要部を概念的に示した斜視図である。
【図3】従来のアーク溶接用トーチを概念的に示した断
面側面図である。
面側面図である。
10…溶接トーチ 22…コンタクトチップ 27…トーチノズル 28…内方ノズル 30…噴射通路 31…連通孔 S…酸化性ガス
Claims (2)
- 【請求項1】 電極とこの電極の周囲を囲繞する態様で
配設したノズルとを具備し、これら電極およびノズルの
間に供給したシールドガスを先端部から噴射するように
したアーク溶接用トーチにおいて、 前記ノズルの内周面との間にシールドガスの噴射通路を
画成するべく、前記電極を囲繞する態様でこれらノズル
および電極の間に配置し、先端面を前記ノズルの先端面
よりも後退した位置に占位させた内方ノズルを設けるこ
とを特徴とするアーク溶接用トーチ。 - 【請求項2】 前記内方ノズルに連通孔を穿設し、この
連通孔を通じて前記噴射通路を通過するシールドガスを
当該内方ノズルと前記電極との間に供給するようにした
ことを特徴とする請求項1記載のアーク溶接用トーチ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29011496A JPH10128546A (ja) | 1996-10-31 | 1996-10-31 | アーク溶接用トーチ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29011496A JPH10128546A (ja) | 1996-10-31 | 1996-10-31 | アーク溶接用トーチ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10128546A true JPH10128546A (ja) | 1998-05-19 |
Family
ID=17751985
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP29011496A Pending JPH10128546A (ja) | 1996-10-31 | 1996-10-31 | アーク溶接用トーチ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10128546A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6392184B1 (en) | 1999-04-26 | 2002-05-21 | Honda Giken Kogyo Kabushiki Kaisha | Torch for gas shielded arc welding using consumable electrode |
JP2021126681A (ja) * | 2020-02-14 | 2021-09-02 | マツダ株式会社 | ガスシールド溶接方法及び溶接トーチ |
-
1996
- 1996-10-31 JP JP29011496A patent/JPH10128546A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2021126681A (ja) * | 2020-02-14 | 2021-09-02 | マツダ株式会社 | ガスシールド溶接方法及び溶接トーチ |
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