JPH10126278A - 可変長符号復号装置及びその方法 - Google Patents

可変長符号復号装置及びその方法

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JPH10126278A
JPH10126278A JP29953696A JP29953696A JPH10126278A JP H10126278 A JPH10126278 A JP H10126278A JP 29953696 A JP29953696 A JP 29953696A JP 29953696 A JP29953696 A JP 29953696A JP H10126278 A JPH10126278 A JP H10126278A
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JP29953696A
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Shinji Otake
信二 大竹
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Victor Company of Japan Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 復号テーブルへのアクセス回数が多いと復号
に時間がかかり、アクセス回数を減らすように構成する
と復号テーブルの記憶容量が大きくなってしまうという
課題があった。 【解決手段】 シフト器1に入力される可変長符号か
ら、マスク器2で制御器5より与えられるマスクビット
数Nだけビット列を取り出してvalueを出力し、比
較器3でvalueと制御器5より与えられるしきい値
Tとを比較する。valueがT以上のときは復号テー
ブルアドレス制御器4で制御器5より与えられるオフセ
ットアドレスAにvalueを加えた値をアドレスとし
て、復号テーブル5から復号値を取り出す。value
がTより小さかったら、制御器6で制御パラメータを切
り替え、比較器3においてvalueがT以上になるま
で複号処理をくり返す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、MPEG等のデジ
タル符号化により可変長符号化された画像データを、再
び元の画像に復元する可変長符号復号装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】一般に転送能力の低い回線で画像を転送
する場合や、限られた容量の蓄積媒体に長時間の画像デ
ータを記録する場合には、データ量を削減するためにデ
ータを圧縮する技術が用いられている。データを圧縮す
る方法としては、離散コサイン変換と可変長符号化を用
いたものがある。これは、まず画像を8×8画素からな
るブロックに分割し、各ブロックを離散コサイン変換
(以下DCT)により空間周波数分布の係数に変換し、
係数を視覚に適応したしきい値で量子化し、この量子化
された係数に、発生頻度に対応して長さを変化させた符
号を割り当てることによって、画像全体の符号量を削減
するものである。
【0003】そして、この可変長符号の従来から行われ
ている復号処理方法は、まず復号する可変長符号ビット
列の先頭からNビットのビット列を取り出し、取り出し
たビットパターンをNビット長の可変長符号テーブルに
照合し、テーブルに一致するパターンがあれば、そのパ
ターンに対応した復号値によって復号し、一致するパタ
ーンがなければ、N=N+1として、先頭からN+1ビ
ットを取り出して、再び照合するという方法を繰り返す
ものであった。また、別の復号方法としては、可変長符
号の最大ビット長に対応するアドレスをもつ復号テーブ
ルを用意し、復号すべき可変長符号から最大ビット長の
ビット列を取り出し、その値をアドレスとして、復号テ
ーブルから対応する復号値を得るものもあった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たようなNビットずつ取り出して照合していく方法で
は、処理時間が非常に長くなったり、処理回路が大規模
になってしまうという欠点があった。例えば、可変長符
号の最大ビット長が16ビットであるMPEGのDCT
係数の可変長符号の復号で、復号すべき可変長符号が1
6ビットであった場合、照合は1ビットから開始して1
6ビットまですべて行わなくてはならず、大変な処理時
間となってしまう。また、照合を1ビットからすべての
テーブルに対して行うので、アクセス時間の遅い記憶装
置をテーブルとして用いた場合は、更に時間がかるとい
う問題点があった。
【0005】また、最大ビット長に相当する記憶容量を
持った復号テーブルを用意する方法では、復号テーブル
に対して1回だけ参照すれば復号できるので高速ではあ
るが、非常に大きい記憶容量を持ったメモリが必要にな
ってしまい、実用的ではなかった。例えば、MPEGの
DCTの係数に対する可変長符号の場合、最大ビット長
が16ビットであるので、2の16乗のアドレスと、復
号値として、ラン長として5ビット、レベルとして6ビ
ットが必要となるので、2の16乗×(5+6)=70
4Kビットものメモリが必要であった。
【0006】このような課題を解決するために、ROM
テーブルに次のジャンプ先を入れておき、最後のアドレ
スで復号値を得る方式(特開平4−296119号)
や、先頭部の1または0の個数により、復号テーブルを
分類する方式(特開平6−152988号)が提案開示
されている。しかし、前者の方式ではROMテーブルの
参照回数が多くなってしまうという問題があり、特にア
クセス時間の遅い記憶装置をROMテーブルとして用い
た場合は、更に処理時間がかかってしまうという課題が
あった。また、後者の方式では、先頭部の1または0の
個数によっては、計数の処理時間が非常にかかってしま
うという課題があった。
【0007】そこで、本発明は上記の点に着目してなさ
れたものであり、復号テーブルを小さな記憶容量のメモ
リで構成することができ、かつ復号テーブルの参照が1
回ですむ高速復号可能な可変長符号復号装置を提供する
ことを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の手段として、入力される可変長符号ビット列を制御パ
ラメータで指定されるシフトビット数だけシフトするシ
フト手段と、可変長符号のビット列の先頭から制御パラ
メータで指定されるマスクビット数だけビット列を取り
出して、そのビット列に対応するvalue値を出力す
るマスク手段と、このマスク手段から入力されたval
ue値と制御パラメータで指定される比較用しきい値と
を比較する比較手段と、復号値が記憶され、符号長また
は先頭から連続する同一ビットの数が異なる位置で複数
に分割されたテーブルからなる復号テーブルと、制御パ
ラメータで指定されるオフセットアドレスの値に前記v
alue値を加算して得られる値をアドレスとして前記
復号テーブルに格納されている復号値と符号長とを出力
する復号テーブルアドレス制御手段と、前記各制御パラ
メータを切り替えて出力する制御手段とを備え、前記比
較手段の比較結果により、前記制御手段による前記各制
御パラメータの切り替え処理と前記復号テーブルアドレ
ス制御手段による復号値と符号長の出力処理とを切り替
えることを特徴とする可変長符号復号装置を提供する。
【0009】さらに、可変長符号化された信号を復号す
る可変長符号復号方法において、符号長、または先頭か
ら連続する同一内容ビットの数が異なる位置で数個に分
割した復号テーブルを備え、入力される可変長符号ビッ
ト列を所定シフトビット数だけシフトする第1のステッ
プと、このシフトされた可変長符号ビット列から所定マ
スクビット数だけビット列を取り出して、そのビット列
に対応するvalue値を得る第2のステップと、この
第2のステップで得た前記value値と所定比較用し
きい値とを比較する第3のステップと、この第3のステ
ップの結果、前記value値が前記所定比較用しきい
値以上であった場合、所定オフセットアドレスの値に前
記value値を加算してアドレスまたはアドレスの一
部を得、前記第1のステップで入力される可変長符号ビ
ット列の符号長または先頭から連続する同一ビットの数
が異なる位置で複数に分割されたテーブルからなる復号
テーブルから復号値を取り出す第4のステップと、この
第3のステップの結果、前記value値が前記所定比
較用しきい値よりも小さい場合、前記所定シフトビット
数と前記マスクビット数と前記所定比較用しきい値と前
記所定オフセットアドレスの値を更新する第5のステッ
プとからなることを特徴とする可変長符号復号方法を提
供しようとするものである。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の可変長符号復号装置及び
その方法は、符号長、または先頭から連続する同一ビッ
トの数が異なる位置で数個に分割した復号テーブルと、
取り出したビット列の値と所定のしきい値とを比較する
比較手段を用いることにより、小さい記憶容量の復号テ
ーブルで構成でき、かつ復号テーブルを1回だけ参照す
れば可変長符号を復号することができる。
【0011】すなわち、本発明によれば、復号テーブル
は最大符号長を数個に分割して作るので、今までの方式
に比べて、記憶容量のメモリのサイズを格段に小さくす
ることができる。また、復号用のテーブルは1回参照す
るだけなので、アクセス時間の遅い外付けのメモリ等を
復号テーブルに用いたとしても、高速な可変長符号の復
号が可能となる。
【0012】まず、本発明の可変長符号復号装置及びそ
の方法の一実施例を図面と共に説明する。図1は、本発
明の可変長符号復号装置の一実施例を示す構成図であ
る。また、図2は本発明の可変長符号復号方法を説明す
るためのフローチャート図である。図1に示す可変長符
号復号装置は、入力される可変長符号ビット列を制御パ
ラメータSで指定されるシフトビット数だけシフトを行
うシフト器(シフト手段)1、可変長符号のビット列の
先頭からマスクビット数Nだけビット列を取り出して、
そのビット列に対応するvalue値(図3参照、以下
単にvalueともいう)を出力するマスク器(マスク
手段)2、マスク器2から入力された値valueと比
較用しきい値Tとを比較する比較器(比較手段)3、復
号テーブル6に格納されている値を復号値の入っている
ビットと符号長の入っているビットに分けて復号値を出
力する復号テーブルアドレス制御器(復号テーブルアド
レス制御手段)4、制御パラメータ(シフトビット数
S、マスクビット数N、比較用しきい値T、復号テーブ
ルのオフセットアドレスA)を切り替えて出力する制御
器(制御手段)5、幾つかに分割した復号テーブルから
なる復号テーブル6にて構成されている。
【0013】次に、図1及び図2を参照しながら可変長
符号復号装置の動作について説明する。なお、Mは復号
テーブル6の分割数であり、i(0≦i≦M−1)は制
御器5で有している内部カウンタのカウンタ数であり、
S[i]、N[i]、T[i]、A[i]は内部カウン
タのカウンタ数iに対応した制御パラメータの値で、S
[0]とT[M−1]はゼロである。また、内部カウン
タの初期値iはゼロ(ステップ11)、制御パラメータの
初期値はそれぞれS=S[0]、N=N[0]、T=T
[0]、A=A[0]である(ステップ12)。
【0014】復号される可変長符号ビット列はまず、シ
フト器1に入力される。このシフト器1は、制御器5か
ら入力される制御パラメータで指定されているシフトビ
ット数Sだけ可変長符号ビット列をシフトして、マスク
器2に供給する(ステップ13)。マスク器2では、制御
器5から入力される制御パラメータで指定されているマ
スクビット数Nだけ、供給される可変長符号のビット列
の先頭からビット列を取り出し、図3に示すように可変
長符号のビット列に対応した値を有するvalue値を
比較器3及び復号テーブルアドレス制御器4に出力する
(ステップ14)。
【0015】比較器3では、マスク器2から入力された
値valueと、制御器5から入力される制御パラメー
タで指定された比較用しきい値Tとを比較し(ステップ
15)、valueがT以上の場合は(ステップ15→Ye
s)、valid出力端子にトリガを出力して復号テー
ブルアドレス制御器4にトリガを供給し、valueが
Tより小さい場合は(ステップ15→No)、invali
d出力端子にトリガを出力して制御器5にトリガを供給
する。
【0016】復号テーブルアドレス制御器4は、比較器
3のvalid出力端子からトリガが供給されると、マ
スク器2から供給されるvalueに制御器5から入力
されるオフセットアドレス値Aを加えた値をアドレスと
して(ステップ17)、復号テーブル6に格納されてるテ
ーブルの該当するアドレスの値を取り出して、復号値の
入っているビットと符号長の入っているビットとに分
け、復号値を出力すると共に(ステップ18)、符号長を
シフトビット数Sとしてシフト器1に対して出力する。
そして、シフト器1でシフトビット数Sだけ符号ビット
列をシフトすることにより(ステップ19)、シフト器1
に入力されている先頭ビットを次の可変長符号ビット列
の先頭にした状態で、復号を終了することができる。
【0017】また、制御器5は、比較器3から入力され
ているinvalidからトリガを受け取ると、内部カ
ウンタに1を加えてi=i+1とし(ステップ16)、S
=S[i]、N=N[i]、T=T[i]、A=A
[i]のように各制御パラメータを切り替える(ステッ
プ12)。これにより、シフト器1ではシフトビット数S
だけシフトが行われ、先頭のビットポインタが更新され
る。そして、この動作を比較器3でvalueの値がT
以上になるまで1回から最大M回繰り返し動作(復号ル
ープ)させることにより、最終的には、ステップ17に移
行して復号値を求めることができる。
【0018】
【実施例】ここで、MPEG(Moving Picture Experts
Group)のマクロブロックアドレス(以下MBAとい
う)の可変長符号を例として、具体的な数値を使って説
明する。ここでは、復号テーブルを2つ(M=2)に分
割して復号を行う場合について述べる。
【0019】復号テーブルを2つに分割した場合、前述
の復号ループは1回又は2回のみであり、1回の場合に
は後述するテーブルαに、2回の場合にはテーブルβに
それぞれ1回のみ参照することになり、検索時間、参照
時間を従来に比べて大幅に削減することができる。MB
Aの可変長符号は、最大符号長が11ビットであり、先
頭からゼロ個以上の0が続き、その後ろに1と0で構成
されるビット列が数ビット付加されて構成されている。
図3はMBAの可変長符号を11ビットのビット幅で左
詰めに小さいものから順に並べたものであり、それぞれ
に対応したvalue値を用いて以降の処理を行ってい
る。
【0020】まず復号テーブルを2つに分割する手段を
説明する。図3に示すように、符号長または先頭から連
続する同一ビットの数が異なる境界位置を調べると、1
0箇所の区切りが存在している。この場合、それぞれの
区切り位置で分割可能であるが、その際の復号テーブル
の大きさ、制御パラメータであるシフトビット数S、マ
スクビット数N、比較用固定値T、オフセットアドレス
Aは図4に示すように、それぞれ異なる値となる。
【0021】ここで、図3における区切り位置(上側
のMBAビット列0000111と下側のMBAビット
列00010との間)で復号テーブルを2つに分割した
場合について説明する。1回目の復号ループで使用する
テーブルをテーブルα(図5参照)、2回目の復号ルー
プで使用するテーブルをテーブルβ(図6参照)とした
時、制御パラメータのS[i]、N[i]、T[i]、
A[i](i=0、1)の値は、以下のようにして導か
れる。
【0022】まず、1回目の復号ループで使用する制御
パラメータを導く。シフトビット数S[0]は1回目の
復号ループ、つまりi=0の場合ゼロであるので、S
[0]=0となる。また、マスクビット数N[0]は、
テーブルαを見に行く(見に行くか否かを判断する)た
めに、図3の区切り位置の下側のMBAビット列のビ
ット数とすれば良く、N[0]=5となる。また比較用
しきい値T[0]は、テーブルαを見に行くか否かを判
断するための値なので、区切り位置の下側のMBAビ
ット列の値となり、T[0]=2となる。オフセットア
ドレスA[0]は、テーブルαの先頭アドレスとする。
つまりA[0]=0となる(図5参照)。
【0023】次に、2回目の復号ループ(i=1の場
合)で使う制御パラメータを導く。まず、シフトビット
数S[1]はこの時点でテーブルαにはないことが分か
っているので、図3の区切り位置の上側のMBAビッ
ト列の先頭から連続した同一ビットの数とする。この場
合、先頭から0が4つ連続しているので、S[1]=4
となる。マスクビット数N[1]は、最大ビット長の1
1からシフトビット数S[1]を引いた値とする。つま
り、連続した4つの0はシフトしているので、残りのビ
ット列を取り出すためにN[1]=7とする。また、ル
ープ数がi=M−1となるとき、つまり最後のテーブル
の場合は、比較用しきい値T[M−1]は、ゼロとする
ので、T[1]=0となる。オフセットアドレスA
[1]は、テーブルαとテーブルβとを連続したアドレ
ス上に設けることにより、見かけ上1つのテーブルとし
てアクセスできるように構成しているので、テーブルα
の大きさがテーブルβの先頭アドレスとなり、A[1]
=2の5乗=H20(16進)となる。以上の様にし
て、区切り位置で2分割する場合の各制御パラメータ
の値を導くことができる。そして、同様な手順により、
他の位置で分割した場合の各制御パラメータの値を導く
ことができる。
【0024】図3における各区切り位置,,,・・
・で、上述の手順で復号テーブルを2つに分割した場合
の各制御パラメータの値を図4に示す。また更に、復号
テーブル6を2よりも大きく分割する場合は、N[1]
の値を最大ビット長として、上述の手順を繰り返すこと
により、制御パラメータをそれぞれ導くことができる。
そしてこの場合、分割数に比例してMが大きくなるので
最大ループ数は増加するが、復号テーブル6の大きさは
より一層小さくなり、回路規模を小さくすることができ
る。
【0025】本実施例の場合は、図4に示したテーブル
サイズからも分かるように、区切り位置で分割すると
復号テーブルの大きさが160(×16)ビットで最小
となるので、この位置で分割した復号テーブルを用い
る。そして、区切り位置で作成した復号テーブルを図
5及び図6に示す。なお、図6に示したテーブルβの符
号化ビット列には先頭の4連続した0データを省略して
記載している。また、図5及び図6に記載されている符
号化ビット列は、ここでは説明の都合上記載している
が、テーブルα及びテーブルβに記憶しておく必要はな
く、実際には、アドレスに対応してテーブルの内容が記
憶されているだけである。そして、この例ではテーブル
の内容が記憶されているメモリは16ビット幅であり、
下位4ビットに符号長、5ビット以上のビットに復号値
を割り当てている。
【0026】ここで、上述の復号用テーブルを用いて具
体的に可変長符号の復号を行った場合について、図1の
ブロック図と図2のフローチャートを参考にしながら説
明する。制御器5では、初期値として内部カウンタiは
ゼロ(ステップ11)、制御パラメータT、S、N,A
には、初期値としてそれぞれN[0]=5、T[0]=
2、S[0]=0、 A[0]=0がセットされている
(ステップ12)。
【0027】ここで、例えば可変長符号ビット列000
00011010がシフト器1に入力された場合につい
て述べる。シフト器1では、供給される制御パラメータ
がS[0]=0であるので、シフトされずにマスク器2
に出力される(ステップ13)。マスク器2ではN
[0]=5であるので、先頭から5個のビット列000
00が取り出され、value=0として出力される
(ステップ14)。そして、比較器3においてvalu
e=0とT=2とが比較される(ステップ15)。その
結果、valueはTよりも小さいので(ステップ15
→No)、比較器3はinvalid出力端子にトリガを
出力し、valid出力端子には何も出力しない。そし
て、比較器3のinvalid出力端子からトリガを受
け取った制御器5では、内部カウンタiに1を加え(ス
テップ16)、 N=N[1]=7、T=T[1]=
0、S=S[1]=4、A=A[1]=H20を制御パ
ラメータとしてセットし(ステップ12)、さらに、S
=4をシフト器1に対して出力する。
【0028】シフト器1では、制御器5より入力された
シフトビット数4だけ可変長符号ビット列のシフトを行
う(ステップ13)。マスク器2ではN=7であるの
で、先頭から7個のビット列0011010を取り出し
て、value=1a(16進)を出力する(ステップ
14)。そして、比較器3ではvalue=1a(16
進)とT=0が比較される(ステップ15)。その結
果、valueはT以上であるので(ステップ15→Ye
s)、比較器3はvalid出力端子からトリガを出力
し、invalid出力端子からは何も出力しない。そ
して、 比較器3のvalid出力端子から供給される
トリガを受け取った復号テーブルアドレス制御器4では
A=20(16進)にマスク器2から入力されたval
ue=1a(16進)を加えた値3a(16進)をアド
レスとして(ステップ17)復号テーブル6を参照し、
復号値1f(16進)と符号長7とを得る(ステップ1
8)。その後、復号テーブルアドレス制御器4は、シフ
ト器1に対して符号長7をシフトビット数Sとして出力
する。それに対応してシフト器1で7ビットシフトが行
われ(ステップ19)、次の可変長符号ビット列の先頭
をシフト器1の先頭にして復号処理を終了する。以上の
ようにして、復号値1f(16進)を得ることができ
る。この例の場合は、テーブルβに1回だけ参照を行っ
ているが、特にテーブルαとテーブルβの違いを意識す
ることなく参照している。
【0029】そして、従来の技術で説明した、復号テー
ブルに対してNビットずつ照合する方法は、最大ビット
長が11ビットの可変長符号の場合、最大11回全ビッ
トパターンに対して照合しなくてはならず、処理時間が
かかるが、本発明では、どんなに長い可変長復号でも1
回の復号テーブル参照だけで復号できるので処理時間が
高速となる。
【0030】また、従来の最大ビット長に相当する復号
テーブルを用意する方法では、11ビットの場合2の1
1乗=2048(×16)ビットの記憶容量のメモリが
必要であったが、本発明の例では、2の5乗+2の7乗
=160(×16)ビットのメモリ容量で復号テーブル
を構成することができるので、格段にメモリの容量を削
減することができる。さらに、復号テーブルの分割数を
増加させることにより、より一層メモリの容量を削減す
ることができる。したがって、復号器に要求される諸条
件、処理時間(復号テーブルを参照するまでのループの
数)と回路規模(復号テーブルの大きさ)に応じて、効
率の良い可変長復号器を実現することが可能となる。
【0031】なお、上記した実施例では、MPEGにお
けるMBAの可変長符号について、復号テーブルを2つ
に分割するものを挙げたが、その他の可変長符号全般、
例えばMPEG、JPEGにおけるDCTの係数の可変
長符号等の復号にも適用することができる。また、復号
テーブルを3つ以上に分割した場合でも、本方式で可変
長符号を復号できることは、前述した通りである。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、可
変長符号復号装置における復号テーブルを、複数個に分
割しているので、今までの方式に比べて、復号テーブル
の大きさを格段に小さくすることができる。また、いか
なる長さの可変長符号でも、復号テーブルを1回だけ参
照すれば復号できるため、アクセス時間の遅い外付けの
メモリ等を復号テーブルに用いた場合でも、高速な復号
が可能となるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の可変長復号装置の一実施例を示すブロ
ック図である。
【図2】本発明の可変長復号装置の一実施例の動作の様
子を示すフローチャート図である。
【図3】可変長符号の例を示す構成図である。
【図4】分割位置による制御パラメータの値である。
【図5】本発明による復号テーブルの具体例である。
【図6】本発明による復号テーブルの具体例である。
【符号の説明】
1 シフト器(シフト手段) 2 マスク器(マスク手段) 3 比較器(比較手段) 4 復号テーブルアドレス制御器(復号テーブルアドレ
ス制御手段) 5 制御器(制御手段) 6 復号テーブル

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】入力される可変長符号ビット列を制御パラ
    メータで指定されるシフトビット数だけシフトするシフ
    ト手段と、 可変長符号のビット列の先頭から制御パラメータで指定
    されるマスクビット数だけビット列を取り出して、その
    ビット列に対応するvalue値を出力するマスク手段
    と、 このマスク手段から入力されたvalue値と制御パラ
    メータで指定される比較用しきい値とを比較する比較手
    段と、 復号値が記憶され、符号長または先頭から連続する同一
    ビットの数が異なる位置で複数に分割されたテーブルか
    らなる復号テーブルと、 制御パラメータで指定されるオフセットアドレスの値に
    前記value値を加算して得られる値をアドレスとし
    て前記復号テーブルに格納されている復号値と符号長と
    を出力する復号テーブルアドレス制御手段と、 前記各制御パラメータを切り替えて出力する制御手段と
    を備え、 前記比較手段の比較結果により、前記制御手段による前
    記各制御パラメータの切り替え処理と前記復号テーブル
    アドレス制御手段による復号値と符号長の出力処理とを
    切り替えることを特徴とする可変長符号復号装置。
  2. 【請求項2】可変長符号化された信号を復号する可変長
    符号復号方法において、 符号長、または先頭から連続する同一内容ビットの数が
    異なる位置で数個に分割した復号テーブルを備え、 入力される可変長符号ビット列を所定シフトビット数だ
    けシフトする第1のステップと、 このシフトされた可変長符号ビット列から所定マスクビ
    ット数だけビット列を取り出して、そのビット列に対応
    するvalue値を得る第2のステップと、 この第2のステップで得た前記value値と所定比較
    用しきい値とを比較する第3のステップと、 この第3のステップの結果、前記value値が前記所
    定比較用しきい値以上であった場合、所定オフセットア
    ドレスの値に前記value値を加算してアドレスまた
    はアドレスの一部を得、前記第1のステップで入力され
    る可変長符号ビット列の符号長または先頭から連続する
    同一ビットの数が異なる位置で複数に分割されたテーブ
    ルからなる復号テーブルから復号値を取り出す第4のス
    テップと、 この第3のステップの結果、前記value値が前記所
    定比較用しきい値よりも小さい場合、前記所定シフトビ
    ット数と前記マスクビット数と前記所定比較用しきい値
    と前記所定オフセットアドレスの値を更新する第5のス
    テップとからなることを特徴とする可変長符号復号方
    法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN102629951A (zh) * 2012-02-22 2012-08-08 大唐移动通信设备有限公司 一种解码方法及装置
WO2019170176A3 (en) * 2019-06-28 2020-04-30 Alibaba Group Holding Limited System and method for data processing

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