JPH1011847A - フランジ規制力調整装置 - Google Patents

フランジ規制力調整装置

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JPH1011847A
JPH1011847A JP8158386A JP15838696A JPH1011847A JP H1011847 A JPH1011847 A JP H1011847A JP 8158386 A JP8158386 A JP 8158386A JP 15838696 A JP15838696 A JP 15838696A JP H1011847 A JPH1011847 A JP H1011847A
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JP
Japan
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arm
shaft
flange
cylindrical member
shaft portion
Prior art date
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Application number
JP8158386A
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English (en)
Inventor
Keisuke Nomura
圭祐 野村
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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  • Registering, Tensioning, Guiding Webs, And Rollers Therefor (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】この発明は、ガイド部に対してテープの上下動
が起きた際に、テープを規制するフランジの高さを自動
調整することにより、テープダメージの発生を抑制し得
るフランジ規制力調整装置を提供することを課題として
いる。 【解決手段】ベース部31上に起立した第1のシャフト部
32に一端部が貫通方向に移動自在となるように支持され
たアーム部33と、アーム部33の他端部に起立した第2の
シャフト部36と、上フランジ38a と下フランジ38b とを
一体的に有し、第2のシャフト部36に挿通して貫通方向
に移動自在となるように支持された円筒部材38と、アー
ム部33の一端部を貫通した第1のシャフト部32及びフラ
ンジ部38を貫通した第2のシャフト部36にそれぞれ嵌着
された第1,第2の止め部材35,39と、第1の止め部材3
5とアーム部33の一端部との間及びアーム部33の他端部
と下フランジ38b との間に介在された第1,第2のばね
部34,37 とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ガイド部に対し
てテープの上下動が起きた際に、テープを規制するフラ
ンジの高さを自動調整することにより、テープダメージ
の発生を抑制し得るフランジ規制力調整装置に関する。
【0002】
【従来の技術】周知のように、例えばVTR(Video Tap
e Recorder) やDAT(Digital AudioTape Recorder)
のように、テープを記録媒体として信号の記録や再生を
行なう記録再生システムにあっては、テープを所望の位
置、方向に搬送させるためのフランジを有したガイド部
が備えられている。
【0003】図7は、このような従来のフランジを有し
たガイド部の断面を示している。図7において、ベース
部11にはネジ穴部が設けられている。このネジ穴部に
は、シャフト13に取り付けられたネジ部12がねじ込
まれている。このシャフト13には、下フランジ部14
が嵌合されている。この下フランジ部14の上面側に
は、シャフト13に挿通されてシャフト13軸回りに回
転可能とされている回転ローラ部15が配置されてい
る。そして、回転ローラ部15を配置した状態で、シャ
フト13の開放端方向から上フランジ部16が蓋を閉め
るように嵌合されている。すなわち、回転ローラ部15
は、下フランジ部14と上フランジ部16との間に挟持
されることとなる。これら下フランジ部14,回転ロー
ラ部15及び上フランジ部16は、磁気テープ17の搬
送を案内するためのガイド部を構成するものである。こ
の磁気テープ17は、円筒状の回転ローラ部15の周側
面に巻装されている。ここで、磁気テープ17は、上フ
ランジ部16及び下フランジ部14によって、シャフト
13の長手方向(図中では矢印A1−A2で示す方向)
への移動が規制されることとなる。
【0004】また、ベース部11と下フランジ部14と
の間には、例えば略O形状の弾性体18が挟持されてい
る。この弾性体18は、下フランジ部14を上方向に付
勢し、ガイド部のガタやゆるみを少なくするようにして
いる。
【0005】ここで、磁気テープ17が上フランジ部1
6に押し付けられる場合、上フランジ部16をシャフト
13に対して回すことにより、ガイド部全体の高さが調
整され、これによりフランジの高さが調整される。
【0006】図8は、他の従来のフランジを有したガイ
ド部の断面を示している。図8において、ベース部19
にはシャフト20が設置されている。シャフト20に
は、上フランジ21aと下フランジ21bとが一体的に
形成された円筒部21が挿通されており、この円筒部2
1がシャフト20長手方向(図中では矢印B1−B2で
示す方向)に移動可能となっている。また、円筒部21
には、その上フランジ21aと下フランジ21bとの間
に、回転ローラ部22がシャフト20と同軸的に挿通さ
れている。この回転ローラ部22は、シャフト20軸回
りに回転可能となっている。
【0007】また、円筒部21は、シャフト20の上端
部にねじ止めされた止め部材23によって、上方向(図
中では矢印B1で示す方向)への移動が規制されてい
る。なお、止め部材23には、そのシャフト20との嵌
合部にねじが形成されており、止め部材23を回すこと
により、円筒部21,回転ローラ部22等を含むガイド
部全体の高さを調整することができる。
【0008】さらに、円筒部21の下フランジ21bと
ベース部19との間には、円筒部21を上方向(図中で
は矢印B1で示す方向)に付勢するスプリング24が介
在されている。
【0009】上述したように円筒部21には、磁気テー
プ25のすり上がりすり下がりを規制し、安定したテー
プ走行を行なわせるための効果がある。しかしながら、
上記したフランジを有したガイド部では、磁気テープ2
5のすり上がりすり下がりが大きい場合は、逆に円筒部
21による規制力が大きくなり過ぎるため、磁気テープ
25が上フランジ21aまたは下フランジ21bに過大
な力で押し付けられ、テープダメージを起こすという問
題が生じている。
【0010】また、磁気テープ25のすり上がりすり下
がりが小さい場合でも、円筒部21の高さの誤差が大き
ければ、上フランジ21aまたは下フランジ21bと磁
気テープ25との接触力が増加し、テープダメージを起
こす場合がある。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、従来の
フランジを有したガイド部では、磁気テープのすり上が
りすり下がりが大きい場合に、フランジ部による規制力
が大きくなり過ぎるため、磁気テープが上フランジまた
は下フランジに過大な力で押し付けられ、テープダメー
ジを起こすという問題を有している。また、磁気テープ
のすり上がりすり下がりが小さい場合でも、フランジ部
の高さの誤差が大きければ、上フランジまたは下フラン
ジと磁気テープとの接触力が増加し、テープダメージを
起こすという不都合も有している。
【0012】この発明の目的は、ガイド部に対してテー
プのすり上がりすり下がりが起きた際に、テープを規制
するフランジの高さを自動調整することにより、テープ
ダメージの発生を抑制し得るフランジ規制力調整装置を
提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】この発明に係るフランジ
規制力調整装置は、ベース部上に起立した第1のシャフ
ト部と、ブロック状の本体の一端部に第1のシャフト部
が貫通し、第1のシャフト部に沿って貫通方向に移動自
在となるように、第1のシャフト部に支持されているア
ーム部と、アーム部を貫通した第1のシャフト部に嵌着
された第1の止め部材と、アーム部と第1の止め部材と
の間に介在し、アーム部をベース部側に付勢する第1の
ばね部と、アーム部の他端部に、第1のシャフト部と同
一延在方向に起立した第2のシャフト部と、本体が第2
のシャフト部に貫通され、第2のシャフト部に沿って貫
通方向に移動自在であって、本体の上端部に一体的に形
成された上フランジと、本体の下端部に一体的に形成さ
れた下フランジとを有する円筒部材と、円筒部材の上フ
ランジと下フランジとの間に位置し、第2のシャフト部
及び円筒部材と同軸的かつ回転自在になるように円筒部
材に取り付けられており、テープを巻装し搬送させる回
転ローラ部と、円筒部材を貫通した第2のシャフト部に
嵌着され、円筒部材の第2のシャフト部開放端への移動
を規制する第2の止め部材と、アーム部の他端部と円筒
部材との間に介在し、円筒部材を第2の止め部材側に付
勢する第2のばね部とを備えるようにしたものである。
【0014】この構成によれば、テープの回転ローラ部
に対するすり上がりすり下がりが起きた場合に、テープ
を規制するフランジの高さを自動調整することにより、
テープダメージの発生を抑えることができる。
【0015】また、この発明に係るフランジ規制力調整
装置は、ベース部上に起立したシャフト部と、第1と第
2のアーム部と、これら第1,第2のアーム部を連結す
る連結部とを一体的に有し、第1と第2のアーム部にシ
ャフト部が貫通し、シャフト部に沿って貫通方向に移動
自在となるように、シャフト部に支持されているアーム
本体部と、第1と第2のアーム部間に位置し、本体がシ
ャフト部に貫通され、シャフト部に沿って貫通方向に移
動自在であって、本体の上端部に一体的に形成された上
フランジと、本体の下端部に一体的に形成された下フラ
ンジとを有する円筒部材と、円筒部材の上フランジと下
フランジとの間に位置し、シャフト部及び円筒部材と同
軸的かつ回転自在になるように円筒部材に取り付けられ
ており、テープを巻装し搬送させる回転ローラ部と、ア
ーム本体部を貫通したシャフト部に嵌着され、アーム本
体部のシャフト部開放端への移動を規制する止め部材
と、ベース部とアーム本体部の第1のアーム部との間に
介在し、アーム本体部を止め部材側に付勢する第1のば
ね部と、アーム本体部の第2のアーム部と円筒部材の上
フランジとの間に介在し、円筒部材を第1のアーム部側
に付勢する第2のばね部とを備えるようにしたものであ
る。
【0016】この構成によれば、テープの回転ローラ部
に対するすり上がりすり下がりが起きた場合に、シャフ
ト部を用いて、円筒部材とアーム本体部とを別々にシャ
フト部に沿って貫通方向に移動可能としていることによ
り、部品数を少なくして、テープを規制するフランジの
高さを自動調整することにより、テープダメージの発生
を抑えることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態につ
いて図面を参照して詳細に説明する。図1は、この発明
の一実施の形態の断面を示している。図1において、ベ
ース部31にはベース側シャフト部32が取り付けられ
ており、ベース側シャフト部32にはアーム部33の一
端部が挿通されて上下方向(図中では矢印C1−C2で
示す方向)に移動自在となっている。また、ベース側シ
ャフト部32には、アーム部33の上側に上フランジ方
向力緩和ばね34が通されて配置されており、アーム部
33に図中矢印C2で示す方向への付勢力を与えてい
る。そして、ベース側シャフト部32の上端部には、第
1の止め部材35がねじ止めされており、アーム部33
に対して上方向(図中では矢印C1で示す方向)への移
動量の規制を行なうものである。
【0018】また、アーム部33の他端部には、ガイド
側シャフト部36がベース側シャフト部32と同一延出
方向となるように取り付けられている。まず、ガイド側
シャフト部36には、下フランジ方向力緩和ばね37が
挿通されている。この下フランジ方向力緩和ばね37の
上部には、円筒部38がガイド側シャフト部36に挿通
されている。この円筒部38は、その上端部に略円盤状
の上フランジ38aを一体的に形成しており、下端部に
略円盤状の下フランジ38bを一体的に形成している。
【0019】また、円筒部38は、上下方向(図中では
矢印C1−C2で示す方向)に移動自在となるようにガ
イド側シャフト部36に挿通されており、下フランジ方
向力緩和ばね37によって上方向(図中では矢印C1で
示す方向)への付勢力が与えられている。そして、ガイ
ド側シャフト部36の上端部には、第2の止め部材39
がねじ止めされており、これにより円筒部38に対する
上方向(図中では矢印C1で示す方向)への移動量が規
制される。
【0020】また、円筒部38が、ガイド側シャフト部
36の軸回りを回転しないようにし、かつガイド側シャ
フト部36の長手方向(図中では矢印C1−C2で示す
方向)へ移動可能とするために、ガイド側シャフト部3
6を、図2に示すような例えば略Dカット形状にしてい
る。さらに、ベース側シャフト部32も同様に、アーム
部33がベース側シャフト部32の軸回りを回転しない
ようにし、かつガイド側シャフト部36の長手方向へ移
動可能とするために、例えば略Dカット形状にしてい
る。アーム部33及び円筒部38のシャフト貫通孔は、
上記ベース側シャフト部32及びガイド側シャフト部3
6と略合致する形状に形成する。
【0021】また、円筒部38には、上フランジ38a
と下フランジ38bとの間に略円筒形状の回転ローラ部
40がガイド側シャフト部36と同軸的に挿通されてい
る。この回転ローラ部40は、ガイド側シャフト部36
軸回りに回転自在となっている。また、回転ローラ部4
0は、その周側面に磁気テープ41を巻装することによ
って、磁気テープ41を搬送させる。
【0022】ここで、磁気テープ41が回転ローラ部4
0に対して図中矢印C2で示す方向にすり下がりを起こ
した場合、磁気テープ41は、図3(a)に示すよう
に、下フランジ38bに接触する。そして、磁気テープ
41のすり下がりが小さく、下フランジ38bを押し下
げる力が小さい場合は、下フランジ方向力緩和ばね37
があまり圧縮せず、下フランジ方向力緩和ばね37の反
力によって下フランジ38bが押さえられ、これにより
円筒部38の高さがほとんど変化せず、磁気テープ41
のすり下がりが規制される。
【0023】そして、磁気テープ41のすり下がりが大
きく、下フランジ38bを押し下げる力が大きい場合
は、下フランジ方向力緩和ばね37が圧縮され、これに
より円筒部38が図中矢印C2で示す方向に変位し、磁
気テープ41を規制する力が緩和される。このため、テ
ープダメージの発生を防止できる。この状態では、上フ
ランジ38aと第2の止め部材39とが、ガイド側シャ
フト部36を介して離間されている。なお、下フランジ
方向力緩和ばね37が圧縮されると、その力は、アーム
部33に伝達されるが、アーム部33は、ベース部31
と接触しているため、それ以上図中矢印C2で示す方向
に下がることはない。
【0024】また、磁気テープ41が回転ローラ部40
に対して図中矢印C1で示す方向にすり上がりを起こし
た場合、磁気テープ41は、図3(b)に示すように、
上フランジ38aに接触する。そして、上フランジ38
aは、その上面が第2の止め部材39の底面に当接す
る。磁気テープ41によって上フランジ38aに与えら
れる押し上げ力は、第2の止め部材39に伝えられる。
この押し上げ力は、第2の止め部材39からガイド側シ
ャフト部36を介してアーム部33に伝えられ、アーム
部33を押し上げるように働く。以後、アーム部33
は、その一端部が上フランジ方向力緩和ばね34を押し
上げようとするが、第1の止め部材35によって押さえ
込まれることになる。したがって、アーム部33を押し
上げようとする力は、上フランジ方向力緩和ばね34を
圧縮させる。
【0025】磁気テープ41のすり上がりが小さい場
合、上フランジ方向力緩和ばね34は、あまり圧縮され
ず、これにより円筒部38の高さがほとんど変化せず、
磁気テープ41のすり上がりが規制される。
【0026】また、磁気テープ41のすり上がりが大き
く、上フランジ38aを押し上げる力が大きい場合は、
上フランジ方向力緩和ばね34が圧縮され、これにより
円筒部38及びアーム部33が図中矢印C1で示す方向
に変位し、磁気テープ41を規制する力が緩和される。
このため、テープダメージの発生を防止できる。この状
態では、ベース部31とアーム部33の一端部とが、ベ
ース側シャフト部32を介して離間されている。
【0027】以上のように、この実施の形態によれば、
磁気テープ41の回転ローラ部40に対するすり上がり
すり下がりが起きた場合に、テープを規制するフランジ
の高さを自動調整することにより、テープダメージの発
生を抑えることができる。
【0028】図4は、この発明の第2の実施の形態を示
している。図4において、図1と同一部分には同一符号
を付して説明する。図1と異なる点は、アーム部33に
代えて、テンションレギュレータアーム部42の一端部
をベース側シャフト部32に挿通させ、このテンション
レギュレータアーム部42をベース側シャフト部32軸
回りに回動可能とした点である。
【0029】すなわち、テンションレギュレータアーム
部42は、図5に示すように、その一端部がベース側シ
ャフト部32に支持されていることになる。また、テン
ションレギュレータアーム部42には、その長手方向途
中に係合孔43が穿設されている。この係合孔43に
は、コイル状のスプリング44の一端が係止されてい
る。このスプリング44は、その他端がベース部31に
係止されていることにより、テンションレギュレータア
ーム部42に回転ローラ部40を磁気テープ41に圧接
させる方向、つまり図中矢印D2で示す方向の回動付勢
力を与えている。つまり、テンションレギュレータアー
ム部42は、磁気テープ41に与えられるテンションを
常に一定に制御することができる。
【0030】ここで、磁気テープ41のテンションが弱
くなると、相対的に強まったスプリング44の張力によ
り、テンションレギュレータアーム部42は、図中矢印
D2で示す方向に回動する。また、磁気テープ41のテ
ンションが強くなると、テンションレギュレータアーム
部42は、回転ローラ部40が磁気テープ41によって
図中矢印D1で示す方向に押されるため、スプリング4
4の付勢力に抗して、図中矢印D1で示す方向に回動さ
れる。
【0031】すなわち、この第2の実施の形態によれ
ば、円筒部38及び回転ローラ部40により構成される
ガイド部をテンションレギュレータアーム42に適用す
ることで、VTR等の記録再生装置における部品点数の
増加を少なく抑えつつ、テンション調整機能とフランジ
におけるダメージ発生を抑える機能とを両方とも得るこ
とができる。
【0032】図6(a),(b)は、この発明の第3の
実施の形態を示している。図6(a)において、ベース
部51にはシャフト部52が取り付けられており、この
シャフト部52には、まず下フランジ方向力緩和ばね5
3が挿通され、下フランジ方向力緩和ばね53の一端が
ベース部51に係止されている。この下フランジ方向力
緩和ばね53の他端には、断面コ字型のアーム部54が
係止されている。
【0033】このアーム部54は、第1,第2のアーム
である下フランジ方向力緩和ばね押さえ部54a,上フ
ランジ方向力緩和ばね押さえ部54bと、これら下フラ
ンジ方向力緩和ばね押さえ部54a,上フランジ方向力
緩和ばね押さえ部54bを連結する連結部54cとが一
体的に形成されたものである。なお、下フランジ方向力
緩和ばね押さえ部54a,上フランジ方向力緩和ばね押
さえ部54bは、連結部54cの両端部から互いに同一
方向に延在している。
【0034】アーム部54は、まず、下フランジ方向力
緩和ばね押さえ部54aからシャフト部52に挿通さ
れ、以後、上フランジ方向力緩和ばね押さえ部54bが
シャフト部52に挿通され、上下方向、つまり図中矢印
E1−E2で示す方向に移動可能である。そして、下フ
ランジ方向力緩和ばね押さえ部54aには、下フランジ
方向力緩和ばね53の他端が係止されることにより、シ
ャフト部52に沿って上方向、つまり図中矢印E1で示
す方向への付勢力が与えられている。
【0035】また、アーム部54の内側において、上フ
ランジ方向力緩和ばね押さえ部54bの下面部には、シ
ャフト部52に挿通された上フランジ方向力緩和ばね5
5の一端が係止されている。この上フランジ方向力緩和
ばね55の他端には、上フランジ56aと下フランジ5
6bとが一体的に形成された円筒部56の上フランジ5
6aが係止されている。この円筒部56は、シャフト部
52に挿通され、図中矢印E1−E2で示す方向に移動
自在である。また、円筒部56には、上フランジ方向力
緩和ばね55によって、下方向、つまり図中矢印E2で
示す方向への付勢力が与えられることとなる。この状態
において、円筒部56は、その下フランジ56bの底面
が下フランジ方向力緩和ばね押さえ部54aの上面に接
触している。
【0036】また、円筒部56には、上フランジ56a
と下フランジ56bとの間に略円筒形状の回転ローラ部
57がシャフト部52と同軸的に挿通されている。この
回転ローラ部57は、シャフト部52軸回りに回転自在
となっている。さらに、回転ローラ部57は、その周側
面に磁気テープ58を巻装している。
【0037】また、シャフト部52には、その上端部に
止め部材59がねじ止めされている。このため、アーム
部54は、止め部材59により、上方向、つまり図中矢
印E1で示す方向への移動が規制される。そして、シャ
フト部52は、アーム部54及び円筒部56が軸回りに
回転しないように、例えば上記図2に示すようなDカッ
ト形状に形成されている。なお、アーム部54及び円筒
部56においても、シャフト部52の挿入孔が、シャフ
ト部52と略合致する形状に形成されるようにしてもよ
い。
【0038】ここで、磁気テープ58が回転ローラ部5
7に対してすり下がりを起こした場合、磁気テープ58
は、図6(a)に示すように、下フランジ56bに接触
する。この状態では、下フランジ56bの底面は、下フ
ランジ方向力緩和ばね押さえ部54aの上面に接触して
いる。すなわち、磁気テープ58が下フランジ56bを
押し下げる力は、下フランジ方向力緩和ばね押さえ部5
4aを介して下フランジ方向力緩和ばね53に伝えられ
る。
【0039】磁気テープ58のすり下がりが小さく、下
フランジ56bを押し下げる力が小さい場合は、下フラ
ンジ方向力緩和ばね53があまり圧縮されずに、下フラ
ンジ方向力緩和ばね53の反力によってアーム部54及
び円筒部56の下方向、つまり図中矢印E2で示す方向
への移動が抑えられる。このため、アーム部54及び円
筒部56の高さがほとんど変化せず、磁気テープ58の
すり下がりが規制される。
【0040】また、磁気テープ58のすり下がりが大き
く、下フランジ56bを押し下げる力が大きい場合は、
下フランジ方向力緩和ばね53が圧縮され、アーム部5
4及び円筒部56が下方向に変位されることになる。こ
のため、磁気テープ58を規制する力が緩和され、テー
プダメージの発生が防止される。この変位された状態で
は、上フランジ方向力緩和ばね押さえ部54bと止め部
材59とが、シャフト部52を介して離間されている。
なお、下フランジ方向力緩和ばね53に押し下げる力が
伝えられているとき、下フランジ方向力緩和ばね53は
ベース部51によって、図中矢印E2で示す方向への移
動を規制されるため、圧縮されることになる。
【0041】一方、磁気テープ58が回転ローラ部57
に対してすり上がりを起こした場合、磁気テープ58
は、図6(b)に示すように、上フランジ56aに接触
する。そして、磁気テープ58のすり上がりが小さく、
上フランジ56aを押し上げる力が小さい場合は、上フ
ランジ方向力緩和ばね55があまり圧縮されずに、下フ
ランジ方向力緩和ばね55の反力によって上フランジ5
6aの上方向、つまり図中矢印E1で示す方向への移動
が抑えられる。このため、円筒部56の高さがほとんど
変化せず、磁気テープ58のすり上がりが規制される。
【0042】また、磁気テープ58のすり上がりが大き
く、上フランジ56aを押し上げる力が大きい場合は、
上フランジ方向力緩和ばね55が圧縮され、この上フラ
ンジ方向力緩和ばね55の付勢力により上フランジ方向
力緩和ばね押さえ部54bが押し上げられ、以後、上フ
ランジ方向力緩和ばね押さえ部54bの上面が止め部材
59の下面に接触されることになる。
【0043】この上フランジ方向力緩和ばね55は、上
フランジ方向力緩和ばね押さえ部54bを押し上げよう
とするが、上方向への押し上げ力は、止め部材59によ
って抑えられ、これにより上フランジ方向力緩和ばね5
5が圧縮される。この圧縮によって、アーム部54及び
円筒部56が上方向に変位されることになる。このた
め、磁気テープ58を規制する力が緩和され、テープダ
メージの発生が防止される。この変位された状態では、
下フランジ方向力緩和ばね押さえ部54aと下フランジ
56bとが、シャフト部52を介して離間されている。
【0044】したがって、上記第3の実施の形態によれ
ば、1本のシャフト部52を用いてアーム部54と円筒
部56とをそれぞれ別々に上下方向へ移動可能としてい
るため、第1の実施の形態よりも部品数を少なくして、
磁気テープ58の大きなすり上がりすり下がりに対する
テープダメージの発生を抑えることができる。なお、こ
の発明は上記各実施の形態に限定されるものではなく、
この他その要旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施す
ることができる。
【0045】
【発明の効果】以上詳述したようにこの発明によれば、
ガイド部に対してテープのすり上がりすり下がりが起き
た際に、テープを規制するフランジの高さを自動調整す
ることにより、テープダメージの発生を抑制し得るフラ
ンジ規制力調整装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係るフランジ規制力調整装置の一実
施の形態を示す断面図。
【図2】同実施の形態におけるガイド部にシャフト部が
貫通されている様子を説明するために示す斜視図。
【図3】同実施の形態におけるガイド部の上下方向への
移動動作を説明するために示す断面図。
【図4】この発明の第2の実施の形態を示す断面図。
【図5】同第2の実施の形態におけるテンションレギュ
レータアームに利用されている様子を説明するために示
す図。
【図6】この発明の第3の実施の形態を示す断面図。
【図7】従来のフランジを有したガイド部を示す断面
図。
【図8】他の従来のフランジを有したガイド部を示す断
面図。
【符号の説明】
31…ベース部、 32…ベース側シャフト部、 33…アーム部、 34…上フランジ方向力緩和ばね、 35…第1の止め部材、 36…ガイド側シャフト部、 37…下フランジ方向力緩和ばね、 38…円筒部、 39…第2の止め部材、 40…回転ローラ部。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ベース部上に起立した第1のシャフト部
    と、 ブロック状の本体の一端部に前記第1のシャフト部が貫
    通し、前記第1のシャフト部に沿って貫通方向に移動自
    在となるように、前記第1のシャフト部に支持されてい
    るアーム部と、 前記アーム部を貫通した前記第1のシャフト部に嵌着さ
    れた第1の止め部材と、 前記アーム部と前記第1の止め部材との間に介在し、前
    記アーム部を前記ベース部側に付勢する第1のばね部
    と、 前記アーム部の他端部に、前記第1のシャフト部と同一
    延在方向に起立した第2のシャフト部と、 本体が前記第2のシャフト部に貫通され、前記第2のシ
    ャフト部に沿って貫通方向に移動自在であって、上記本
    体の上端部に一体的に形成された上フランジと、上記本
    体の下端部に一体的に形成された下フランジとを有する
    円筒部材と、 前記円筒部材の前記上フランジと前記下フランジとの間
    に位置し、前記第2のシャフト部及び前記円筒部材と同
    軸的かつ回転自在になるように前記円筒部材に取り付け
    られており、テープを巻装し搬送させる回転ローラ部
    と、 前記円筒部材を貫通した前記第2のシャフト部に嵌着さ
    れ、前記円筒部材の前記第2のシャフト部開放端への移
    動を規制する第2の止め部材と、 前記アーム部の他端部と前記円筒部材との間に介在し、
    前記円筒部材を前記第2の止め部材側に付勢する第2の
    ばね部とを具備してなることを特徴とするフランジ規制
    力調整装置。
  2. 【請求項2】 前記アーム部は、その長手方向途中に、
    前記ベース部に一端が係止されたばねの他端が係止さ
    れ、前記第1のシャフト部軸回りに回転可能となるよう
    に構成されたテンションレギュレータアームであること
    を特徴とする請求項1記載のフランジ規制力調整装置。
  3. 【請求項3】 ベース部上に起立したシャフト部と、 第1と第2のアーム部と、これら第1,第2のアーム部
    を連結する連結部とを一体的に有し、上記第1と第2の
    アーム部に前記シャフト部が貫通し、前記シャフト部に
    沿って貫通方向に移動自在となるように、前記シャフト
    部に支持されているアーム本体部と、 前記第1と第2のアーム部間に位置し、本体が前記シャ
    フト部に貫通され、前記シャフト部に沿って貫通方向に
    移動自在であって、上記本体の上端部に一体的に形成さ
    れた上フランジと、上記本体の下端部に一体的に形成さ
    れた下フランジとを有する円筒部材と、 前記円筒部材の前記上フランジと前記下フランジとの間
    に位置し、前記シャフト部及び前記円筒部材と同軸的か
    つ回転自在になるように前記円筒部材に取り付けられて
    おり、テープを巻装し搬送させる回転ローラ部と、 前記アーム本体部を貫通した前記シャフト部に嵌着さ
    れ、前記アーム本体部の前記シャフト部開放端への移動
    を規制する止め部材と、 前記ベース部と前記アーム本体部の前記第1のアーム部
    との間に介在し、前記アーム本体部を前記止め部材側に
    付勢する第1のばね部と、 前記アーム本体部の前記第2のアーム部と前記円筒部材
    の前記上フランジとの間に介在し、前記円筒部材を前記
    第1のアーム部側に付勢する第2のばね部とを具備して
    なることを特徴とするフランジ規制力調整装置。
  4. 【請求項4】 前記シャフト部は、その軸回りに対する
    前記アーム部及び前記円筒部材の回転を抑制し、かつ前
    記アーム部及び前記円筒部材の貫通方向への移動を可能
    とするように形成されており、 前記アーム部及び前記円筒部材の前記シャフト部貫通孔
    は、前記シャフト部の形状にほぼ合致するように形成さ
    れてなることを特徴とする請求項1または3いずれかに
    記載のフランジ規制力調整装置。
JP8158386A 1996-06-19 1996-06-19 フランジ規制力調整装置 Pending JPH1011847A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6738224B2 (en) 2000-11-10 2004-05-18 Fujitsu Limited Magnetic tape guide having a guide surface formed by a plurality of circular arc surfaces and a magnetic tape device including same

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