JPH10111493A - 液晶装置及び電子機器 - Google Patents

液晶装置及び電子機器

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JPH10111493A
JPH10111493A JP26495896A JP26495896A JPH10111493A JP H10111493 A JPH10111493 A JP H10111493A JP 26495896 A JP26495896 A JP 26495896A JP 26495896 A JP26495896 A JP 26495896A JP H10111493 A JPH10111493 A JP H10111493A
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Katsunori Yamazaki
克則 山崎
Akira Inoue
明 井上
Yutaka Ozawa
裕 小澤
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    • C04B2237/30Composition of layers of ceramic laminates or of ceramic or metallic articles to be joined by heating, e.g. Si substrates
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Abstract

(57)【要約】 【課題】液晶装置の駆動における電圧調整を容易なもの
とし、また回路構成を簡素化し、液晶装置及びこれを含
む電子機器の操作性を向上させる。 【解決手段】液晶素子を構成する画素容量を過大電圧に
充電した後に適正電圧まで放電する充放電駆動法で用い
る選択電圧の調整を、液晶素子を構成する非線形抵抗素
子の閾電圧に因るものに対する電圧調整と液晶素子を構
成する液晶に因るもの等に対する電圧調整に分離し、必
要に応じてこれらの電圧調整を周辺温度によって自動的
に行うようにすることにより、電圧調整を容易に、ある
いは不要にすることを可能とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は液晶装置、これを用
いた電子機器に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、液晶装置は特に表示装置として、
低消費電力で軽量なディスプレイデバイスとして、テレ
ビ、電子手帳、パーソナルコンピュータ、携帯電話等の
電子機器に広く利用されている。そして、近年、MIM
素子、バック・ツウー・バック・ダイオード素子、ダイオ
ード・リング素子、バリスタ素子等の非線形スイッチ素
子を用いたいわゆる2端子型アクティブ・マトリクス液
晶装置において、第1の選択電圧を走査電極に与える第
1のモードと、プリチャージ電圧を与えた後に第2の選
択電圧を走査電極に与える第2のモードとを混在させて
液晶素子を駆動する新方式の駆動法(以下、充放電駆動
法と呼ぶ。)が脚光を浴びつつある。この充放電駆動法に
ついては、例えば特開平2-125225号等に開示されてい
る。更に、同、特開平2-125225号の実施例中、第1の選
択電圧と逆極性の第3の選択電圧を走査電極に与える第
3のモードと、プリチャージ電圧を与えた後に第2の選
択電圧と逆極性の第4の選択電圧を走査電極に与える第
4のモードとを、先の第1、第2のモードに加えて混在
させて駆動する方法が開示されている。(以下、第1、第
2のモードだけを混在させて駆動する方法を片極性充放
電駆動法、これに第3、第4のモードを付け加えて、混
在させて駆動する方法を両極性充放電駆動法と呼ぶ。) 一方、この充放電駆動法より以前にある、2値の選択電
圧と2値の非選択電圧を用いる4値駆動法と呼ばれる駆
動法も知られている。
【0003】ここで、図2、21〜24を用いて、2値
の非選択電圧を用いた4値駆動法及び充放電駆動法につ
いて簡単に説明しておく。
【0004】図2は、2端子型アクティブ・マトリクス
液晶素子の一構成例を示す模式図、図21は、図2の液
晶素子の1画素当たりの電気等価回路を示す図、図22
は4値駆動法の駆動波形を示す図、図23は片極性充放
電駆動の駆動波形を示す図、図24は両極性充放電駆動
の駆動波形を示す図である。
【0005】図2で、10は2端子型アクティブ液晶素
子で、1、2は液晶層(図示せず。)を挟む一対の基板
で、必要に応じて両面に偏向板(図示せず。)が取り付け
られている。Y1〜Y5は基板1上に設けられた複数の
走査電極、X1〜X5は基板2上に設けられた信号電極
である。
【0006】Sは非線形抵抗素子で、図では1箇所のみ
代表して記号を付してあるが、基板1上に、走査電極Y
1〜Y5と信号電極X1〜X5の交差部分毎に設けられ
ている。非線形抵抗素子Sとして、本実施例では金属間
に薄い絶縁膜を形成したMIM素子を用いているが、双
方向性ダイオード特性を持ついかなる素子でも構わな
い。Pは画素電極で、図では1箇所のみ代表して記号を
付してあるが、非線形抵抗素子Sに各々接続して設けら
れている。本実施例では、非線形抵抗素子Sと画素電極
Pを基板1上に設けているが、基板2上に設けても良
い。
【0007】非線形抵抗素子Sとそれに接続されている
画素電極P及び、この画素電極Pと信号電極の対向して
いる部分とで、1つの画素を形成し、図では代表して査
電極Y1と信号電極X1、2のそれぞれの交差部に構成
されている画素を画素1、2の記号を付してある。そし
て、信号電極X1〜X5の各々とそれとそれぞれ対向し
ている画素電極Pを電極とし、液晶層を誘電体とする画
素容量が形成されている。
【0008】更にここでは、画素容量に印加する電圧
(以下、画素電圧と呼ぶ。)が高くなる程透過率が小さく
なるように、即ち、ノーマリ・ホワイト状態になるよう
に偏向板が取り付けられているものとする。
【0009】なお、本実施例では走査電極Y1〜Y5と
信号電極X1〜X5ともに5本と少ないが、これは図及
び説明を簡略化する為で、実際の液晶パネルでは通常そ
れぞれ数百本以上の数で構成されている。
【0010】図21は図2の1画素の電気等価回路を示
す図で、Rsは図2の非線形抵抗素子Sの抵抗分、Cpは
図2の画素の作る画素容量である。非線形抵抗素子は、
一般に両端に印加する電圧がある閾電圧(この電圧をVt
hとする。)以下では高抵抗となり、この閾電圧以上では
低抵抗となる性質がある。
【0011】よって、閾電圧より高い電圧Vinを走査電
極Y1〜Y5と信号電極X1〜X5間に印加すると、低
抵抗状態の非線形抵抗素子を介して、画素容量は充電さ
れ電圧が増大していくが、Vin−Vthの電圧に達すると
非線形抵抗素子に印加する電圧はVthとなり、非線形抵
抗素子は高抵抗となり、充電を停止する。
【0012】従って、画素電圧はVin−Vthとなる。な
お、この閾電圧は非線形抵抗素子の大きさや種類等によ
って異なるが、例えばMIM素子の場合には十数V前後
である。
【0013】図22は4値駆動法の駆動波形を示す図
で、図2の液晶素子10の走査電極Y1〜5を代表して
走査電極Y1に印加する電圧波形を実線で示してある。
図中、t1〜5、及びT1〜5は、各々走査電極Y1〜
5が選択される期間を示し、そして、総ての走査電極が
順次選択され、一巡する期間をフレームと呼び、図中に
示したように1フレーム、2フレームとする。そして、
画素1の画素容量に印加する電圧波形をハッチングで示
してある。なお、説明を簡単にする為に総ての信号電極
X1〜5に印加する電圧波形は一定の0Vとしてある。
【0014】走査電極に印加する電圧波形は、図22に
示すように、信号電極に印加する電圧(0V)に対して絶
対値の等しく極性の異なった選択電圧(これを±Vs1と
する。)及び絶対値の等しく極性の異なった非選択電圧
(これを±Vsig/2とする。)から構成されている。ここ
で、選択電圧の絶対値は非線形抵抗素子の閾電圧Vthよ
り大きく、非選択で電圧の絶対値は非線形抵抗素子の閾
電圧Vthより小さく設定されている。
【0015】ここで、1フレーム目では奇数番号の走査
電極Y1、3、5が選択される場合に+Vs1の電圧が印
加し、偶数番号Y2、4が選択される場合に−Vs1が印
加し、2フレーム目では逆になる。そして、選択期間に
+Vs1が印加した走査電極には、その後+Vsig/2の非
選択電圧が次の選択期間まで印加し続け、選択期間に−
Vs1が印加した走査電極には、その後−Vsig/2の非選
択電圧が次の選択期間まで印加し続ける。
【0016】ここで、走査電極Y1〜Y5は順次選択さ
れ、+Vs1か−Vs1のいずれかの選択電圧が印加し、そ
して選択が終了した後は+Vsig/2か−Vsig/2の非選
択電圧が印加する。
【0017】従って、画素1の画素電圧は、選択電圧が
印加している期間に、その絶対値がVs1−Vthとなり、
選択終了後はその電圧が保持される。従って、画素1の
実効電圧はVs1−Vthとなり、画素1の透過率は、この
実効電圧に対応した透過率となる。ところで、非線形抵
抗素子の製造ばらつき等によって、その閾電圧にもばら
つきが生じる。よって、例えば、画素2の非線形抵抗素
子の閾電圧が画素1のそれよりΔVだけ高くなっている
場合に、画素2の実効電圧はVs1−(Vth+ΔV)とな
り、画素1より低くなってその分透過率が大きくなる。
【0018】言い換えれば、液晶素子の各画素の非線形
抵抗素子の閾電圧にばらつきが生じることによって、表
示ムラが発生することになる。
【0019】図23は片極性充放電駆動法の駆動波形を
示す図で、図中の記号は図22と同じなので説明を省略
する。
【0020】走査電極に印加する電圧波形は、異なった
電圧の選択電圧(これをVs1とVs2とする。)と逆極性の
プリチャージ電圧(−Vpre)及び絶対値の等しく極性の
異なった非選択電圧(これを±Vsig/2とする。)から構
成されている。ここで、選択電圧とプリチャージで電圧
の絶対値は非線形抵抗素子の閾電圧Vthより大きく、非
選択電圧の絶対値は非線形抵抗素子の閾電圧Vthより小
さく設定されている。
【0021】ここで、走査電極Y1〜Y5は順次選択さ
れ、選択期間には第1のモードとして+Vs1が印加する
か、第2のモードとして−Vpreのを印加した後にVs2
を印加するかの、いずれかのモードで交互に電圧が与え
られ、そして選択が終了した後は+Vsig/2か−Vsig/
2の非選択電圧が印加する。
【0022】従って、画素1の画素電圧は、第1のモー
ドで電圧が印加された場合には、4値駆動法と同じで、
Vs1−Vthとなる。
【0023】一方、第2のモードで電圧が印加された場
合には、画素電圧は、プリチャージ電圧が印加して、一
旦、−(Vpre−Vth)となり、その後、第2選択電圧Vs
2が印加して、Vth−Vs2となる。
【0024】ここで、電圧Vs2を、2・Vth−Vs1と設
定することにより、Vth−Vs2の絶対値とVs1−Vthの
絶対値を等しくすることが出来、この時の実効電圧はV
s1−Vthとなり、4値駆動法と同じになる。即ち、第2
のモードは、プリチャージ電圧を印加することにより画
素容量を過大に充電した後、第2選択電圧Vs2を印加す
ることにより画素電圧が適正値になるまで、画素容量か
ら電荷を放電するモードである。
【0025】ところで、画素2の非線形抵抗素子の閾電
圧が画素1のそれよりΔVだけ高くなっている場合に、
画素2に印加する電圧は第1のモードではVs1−(Vth
+ΔV)となり、画素1より低くなるが、第2のモード
では(Vth+ΔV)−Vs2となり、画素1より高くなる。
よって、実効電圧として見ると、画素1の実効電圧とほ
ぼ同じになり、液晶素子の各画素の非線形抵抗素子の閾
電圧にばらつきが生じていても、表示ムラは殆ど発生し
ない。但し、2ΔVの直流成分が画素容量に印加するこ
とになる。
【0026】図24は両極性充放電駆動法の駆動波形を
示す図で、図2の液晶素子10の走査電極Y1に印加す
る電圧波形を細線で示してある。
【0027】両極性充放電駆動法は、図に示す1フレー
ムと2フレームが複数回くり返された後、aフレームと
bフレームが複数回くり返される。
【0028】従って、Vs1での選択モードと-VpreとV
s2での選択モードのくり返し、とこれらの電圧の極性を
反転した-Vs1での選択モードとVpreと-Vs2での選択
モードのくり返しであり、片極性充放電駆動の極性を周
期的に反転させたものである。
【0029】従って、片極性充放電駆動と同様に表示む
らが殆ど発生せず、また極性を反転させているので、画
素容量に直流成分が印加することも無くなる。
【0030】以上述べたように充放電駆動法は、この4
値駆動法に比べて表示特性の向上を図れる点で種々の優
位点を有している。
【0031】ところで、液晶素子を構成する液晶材料に
もよって異なるが、周辺温度によって同じ画素電圧でも
表示の濃さ変化する場合があり、また使用者の好みによ
って表示の濃さ、即ち、画素電圧に調整したい場合があ
る。
【0032】また一般的に非線形抵抗素子の閾電圧は温
度係数を持っていて、例えば、MIM素子では−0.1
V/deg程度である。よって液晶装置の周辺温度によっ
ては、選択電圧を調整する必要がある場合もある。
【0033】ここで、4値駆動法では、選択電圧として
電圧Vs1を与えることによって、正の画素電圧はVs1−
Vthとなり、選択電圧として電圧−Vs1を与えることに
よって負の画素電圧は−(Vs1−Vth)となるから、その
絶対値はそれぞれVs1−Vthとなる。従って、正負の画
素電圧を等しく増減するには、信号電圧の中心電圧(こ
こでは0V)を基準にして、対称に選択電圧Vs1と−Vs
1を増減すれば良い。図25は、このような電圧調整が
出来る電源回路の構成を示す図である。図25で、25
01は固定電圧源、2502は中点を持つ可変抵抗器、
2503は電圧ホロワ回路、2504は−1倍の増幅度
を持つ反転回路である。電圧ホロワ回路2503と増幅
回路2504は、演算増幅器で作られている。また、各
々の回路は、図25に示すように結線されている。
【0034】ここで、固定電圧源2501の電圧を可変
抵抗器2502の両端に供給し、そして、可変抵抗器2
502の中点で分割された電圧を電圧Vs1とする。この
電圧Vs1を電圧ホロワ回路2503に供給すると、電圧
ホロワ回路2503はインピーダンスを下げた形で、同
じ電圧を出力する。これを正側の選択電圧として用い
る。そして、この電圧を増幅回路2504に供給する
と、増幅回路2504は−1倍に増幅して、電圧−Vs1
を出力する。これを負側の選択電圧として用いる。
【0035】以上のように動作するので、使用者の好み
や周辺温度によって選択電圧を変えるには、可変抵抗器
2502を調整するだけで良く、これによって、正側の
選択電圧が変化し、同時に負側の選択電圧も対称に変化
させることが出来る。
【0036】
【発明が解決しようとする課題】しかし、充放電駆動法
では、選択電圧として電圧Vs1を与えることによって、
正の画素電圧はVs1−Vthとなり、選択電圧として電圧
Vs2を与えることによって負の画素電圧は−(Vth−Vs
2)となる。ここで、正と負の画素電圧の絶対値を等しく
しながら画素電圧を増減する必要がある。
【0037】ここでまず、使用者の好みで表示の濃さを
変える場合には、例えば、電圧Vs1を大きくした分、電
圧Vs2を小さくする。
【0038】また、液晶の温度特性によって表示の濃さ
が変化するのを補償する場合にも同様に、電圧Vs1を大
きくした分、電圧Vs2を小さくする。
【0039】ところが、非線形抵抗素子の温度特性を補
償する場合には、電圧Vs1を大きくした時に電圧Vs2も
その分大きくする必要がある。
【0040】従って、選択電圧を変える目的によって、
選択電圧の変え方が異なる。
【0041】図26は、このような電圧調整が出来る電
源回路の構成を示す図である。図26で、2601は固
定電圧源、2602と2603は中点を持つ可変抵抗
器、2603と2604は電圧ホロワ回路である。ここ
で、固定電圧源2601の電圧を可変抵抗器2602と
2603の両端に供給し、そして、可変抵抗器2602
と2603のそれぞれの中点で分割された電圧をそれぞ
れ電圧Vs1とVs2する。そして電圧Vs1とVs2をそれぞ
れ電圧ホロワ回路2603と2604に供給すると、電
圧ホロワ回路2603と2604はインピーダンスを下
げた形で、同じ電圧を出力する。これらを選択電圧とし
て用いる。
【0042】よって、選択電圧を変化させる目的によ
り、可変抵抗器2602と2603の中点の位置を同じ
方向、あるいは逆方向に変化させる必要があり、可変抵
抗器2602と2603を連動することは不可能で、2
つの調整をする必要が生じる。また、この2つの調整が
不正確だと正の画素電圧と負の画素電圧に差が生じ、正
の画素電圧が印加するフレームでの画素の濃さと負の画
素電圧が印加するフレームでの画素の濃さとが異なり、
2フレーム周期のちらつき(以下、フリッカと呼ぶ。)が
生じ、又、画素電圧に直流成分が重畳することになる。
【0043】従って、非常に見にくい表示となり、また
液晶素子ひいては液晶装置の寿命を短くすることにな
る。よって、この2つの調整を正確にすることが不可欠
である。
【0044】よって、充放電駆動法の電圧調整は、4値
駆動法より難しくまたその電源構成も複雑なものとなっ
ていた。
【0045】本発明は、上のような課題に鑑みてなされ
たものであり、その目的とするところは、充放電駆動法
での電圧調整を容易なものとし、また回路構成を簡素な
ものとし、液晶装置、及びこれを含む電子機器の操作性
を向上させ、安価でかつ小型軽量化して提供することに
ある。
【0046】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に請求項1記載の本発明の液晶装置は、液晶層を狭持す
る一対の基板の一方の基板に複数の走査電極が形成さ
れ、他方の基板に複数の信号電極が前記走査電極の電極
と交差する方向に形成され、前記走査電極と前記信号電
極の交差部分毎に非線形抵抗素子及び画素電極が形成さ
れ、該画素電極と該画素電極と対向する前記走査電極も
しくは前記信号電極とで画素が形成された液晶素子と、
パルス幅もしくは電圧変調された信号電圧を前記複数の
各信号電極に与える信号電極駆動手段と、第1のモード
においては、第1の選択電圧を前記複数の各走査電極に
与え、第2のモードにおいては、前記信号電圧の中心電
圧に対して該第1の選択電圧と逆極性のプリチャージ電
圧を与えた後に、前記信号電圧の中心電圧に対して該プ
リチャージ電圧と逆極性の第2の選択電圧を前記複数の
各走査電極に与える走査電極駆動手段と、少なくとも前
記第1の選択電圧と前記第2の選択電圧を出力する第1
の電圧発生手段とを具備する液晶装置において、該第1
の電圧発生手段が、第1の電圧源を具備し、該第1の電
圧源の電圧を基準とした第2の電圧源を具備し、前記第
1の電圧源の電圧を基準として、前記第2の電圧源の電
圧を、反転させる第1の反転回路からなる第3の電圧源
を具備することを特徴とする。
【0047】これは、いわゆる片極充放電駆動によって
駆動する液晶装置に適用出来る。
【0048】そして、第1の電圧源の電圧調整は非線形
抵抗素子の温度特性に対する調整、第2の電圧源の電圧
調整は液晶の温度特性に対する調整と好みに応じた濃さ
にする調整と調整する目的毎の調整が可能となり、調整
が可能となる。
【0049】請求項2記載の本発明の液晶装置は、請求
項1記載の液晶素子と前記信号電極駆動手段と前記走査
電極駆動手段と、少なくとも前記第1の選択電圧と前記
第2の選択電圧を出力する第2の電圧発生手段とを具備
する液晶装置において、該第2の電圧発生手段が、第4
の電圧源と第5の電圧源の電圧を具備し、前記信号電圧
の中心電圧を基準として、前記第5の電圧源の電圧を反
転させる第2の反転回路と前記第4の電圧源の電圧と第
5の電圧源の電圧を加算する第1の加算回路からなる第
6の電圧源と前記第4の電圧源の電圧と前記反転回路の
出力する電圧を加算する第2の加算回路からなる第7の
電圧源を具備することを特徴とする。
【0050】これは、いわゆる片極充放電駆動によって
駆動する液晶装置に適用出来る。
【0051】そして、第4の電圧源の電圧調整は非線形
抵抗素子の温度特性に対する調整、第5の電圧源の電圧
調整は液晶の温度特性に対する調整と好みに応じた濃さ
にする調整と調整する目的毎の調整が可能となり、調整
が可能となる。
【0052】請求項3記載の本発明の液晶装置は、請求
項1記載の液晶素子と前記信号電極駆動手段と、前記第
1のモードと前記第2のモードに加え、第3のモードに
おいては前記信号電圧の中心電圧に対して前記第1の選
択電圧と逆極性の第3の選択電圧を前記複数の各走査電
極に与え、第4のモードにおいては前記信号電圧の中心
電圧に対して該第3の選択電圧と逆極性の第2のプリチ
ャージ電圧を与えた後に前記信号電圧の中心電圧に対し
て該第2のプリチャージ電圧と逆極性の第4の選択電圧
を前記複数の各走査電極に与える走査電極駆動手段と、
少なくとも前記第1ないし第4の選択電圧を出力する第
3の電圧発生手段とを具備する液晶装置において、該第
3の電圧発生手段が、請求項1記載の前記第1の電圧発
生手段を具備し、前記信号電圧の中心電圧を基準とし
て、前記第2の電圧源の電圧を反転させる回路からなる
第8の電圧源と前記第3の電圧源の電圧を反転させる回
路からなる第9の電圧源を具備することを特徴とする。
【0053】これは、いわゆる両極充放電駆動によって
駆動する液晶装置に適用出来る。
【0054】そして、第1の電圧源の電圧調整は非線形
抵抗素子の温度特性に対する調整、第2の電圧源の電圧
調整は液晶の温度特性に対する調整と好みに応じた濃さ
にする調整と調整する目的毎の調整が可能となり、調整
が可能となる。
【0055】請求項4記載の本発明の液晶装置は、請求
項3記載の液晶素子と前記信号電極駆動手段と前記走査
電極駆動手段と、少なくとも前記第1ないし第4の選択
電圧を出力する第4の電圧発生手段とを具備する液晶装
置において、該第3の電圧発生手段が、請求項2記載の
前記第2の電圧発生手段を具備し、前記信号電圧の中心
電圧を基準として、前記第6の電圧源の電圧を反転させ
る回路からなる第10の電圧源と前記第7の電圧源の電
圧を反転させる回路からなる第11の電圧源を具備する
ことを特徴とする。これは、いわゆる両極充放電駆動に
よって駆動する液晶装置に適用出来る。そして、第1の
電圧源の電圧調整は非線形抵抗素子の温度特性に対する
調整、第2の電圧源の電圧調整は液晶の温度特性に対す
る調整と好みに応じた濃さにする調整と調整する目的毎
の調整が可能となり、調整が可能となる。
【0056】請求項5記載の本発明の液晶装置は、請求
項1または3記載の液晶装置の前記第1の電圧源の電圧
が周辺温度に応じて変化することを特徴とすることを特
徴とする。これは、いわゆる充放電駆動によって駆動す
る液晶装置に適用出来る。
【0057】そして、第1の電圧源の電圧は周辺温度に
よって変化するので、非線形抵抗素子の温度特性を補償
することが可能となる。
【0058】請求項6記載の本発明の液晶装置は、請求
項1または3または5記載の液晶装置の前記第2の電圧
源の電圧が周辺温度に応じて変化することを特徴とする
ことを特徴とする。これは、いわゆる充放電駆動によっ
て駆動する液晶装置に適用出来る。 そして、第2の電
圧源の電圧は周辺温度によって変化するので、液晶の温
度特性を補償することが可能となる。
【0059】請求項7記載の本発明の液晶装置は、請求
項2または4記載の液晶装置の前記第4の電圧源の電圧
が周辺温度に応じて変化することを特徴とすることを特
徴とする。これは、いわゆる充放電駆動によって駆動す
る液晶装置に適用出来る。
【0060】そして、第4の電圧源の電圧は周辺温度に
よって変化するので、非線形抵抗素子の温度特性を補償
することが可能となる。
【0061】請求項8記載の本発明の液晶装置は、請求
項2または4または7記載の液晶装置の前記第5の電圧
源の電圧が周辺温度に応じて変化することを特徴とする
ことを特徴とする。
【0062】これは、いわゆる充放電駆動によって駆動
する液晶装置に適用出来る。
【0063】そして、第5の電圧源の電圧は周辺温度に
よって変化するので、液晶の温度特性を補償することが
可能となる。
【0064】請求項9記載の本発明の液晶装置は、請求
項2または4記載の液晶装置の第2または第4の電圧発
生手段において、周辺温度によって電圧の変化する第1
2の電圧源を具備し、前記第1の加算回路と前記第2の
加算回路を、前記信号電圧の中心電圧を基準として、前
記第12の電圧源の電圧を更に加算する加算回路でそれ
ぞれ置き換えてあることを特徴とする。
【0065】これは、いわゆる充放電駆動によって駆動
する液晶装置に適用出来る。
【0066】そして、非線形抵抗素子の温度特性を補償
することが可能となる。
【0067】請求項10記載の本発明の液晶装置は、請
求項2または4または9記載の液晶装置の第2または第
4の電圧発生手段において、周辺温度または外部調整に
よって電圧の変化する第13の電圧源を具備し、前記反
転回路を、前記信号電圧の中心電圧を基準として、前記
第5の電圧源と前記第13の電圧源を加算する加算回路
で置き換えるとともに前記前記第2の加算回路を、前記
信号電圧の中心電圧を基準として、前記第12の電圧源
の電圧を更に加算する加算回路で置き換えてあることを
特徴とする。
【0068】これは、いわゆる充放電駆動によって駆動
する液晶装置に適用出来る。
【0069】そして、液晶の温度特性を補償することや
好みの濃さにする調整が可能となる。
【0070】請求項11記載の本発明の電子機器は、請
求項1ないし10記載の液晶装置を具備したことを特徴
とすることを特徴とする。このようにすることで、テレ
ビ、リモートコントローラ、電卓、携帯電話、携帯型情
報機器、プロジェクタ、パーソナルコンピュータ等の電
子機器に使用する表示装置としての液晶装置の表示特性
を向上させつつ、表示装置のわずらわしい電圧調整を容
易にし、あるいは電圧調整の必要の無いものとし、更に
調整に要する部材を少なくすることにより、低コスト化
及び小型、軽量化を図ることが可能となる。
【0071】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を用いて説明する。
【0072】〔実施例1〕本実施例は請求項1の発明に
かかるものであり、図1は本発明の液晶装置の一構成例
を示す図である。
【0073】図で、破線で囲んだ1が液晶装置で、10
は液晶素子で、詳細な一構成例を図2に示す。11は信
号電極駆動回路(以下、Xドライバと呼ぶ。)で、12は
走査電極駆動回路(以下、Yドライバと呼ぶ。)である。
13は電源回路で、詳細な一構成例を図3に示す。14
は制御信号群、15は外部電源で外部から供給される。
【0074】図1の液晶素子10の詳細な構成例を図2
に示す。図2は、2端子型アクティブ液晶素子10の一
構成例を示す模式図である。図で1、2は液晶層(図示
せず。)を挟む一対の基板である。Y1〜Y5は基板1上
に設けられた複数の走査電極、X1〜X5は基板2上に
設けられた信号電極である。
【0075】Sは非線形抵抗素子で、図では1箇所のみ
代表して記号を付してあるが、基板1上に、走査電極Y
1〜Y5と信号電極X1〜X5の交差部分毎に設けられ
ている。非線形抵抗素子Sとして、本実施例では金属間
に薄い絶縁膜を形成したMIM素子を用いているが、双
方向性ダイオード特性を持ついかなる素子でも構わな
い。Pは画素電極で、図では1箇所のみ代表して記号を
付してあるが、非線形抵抗素子Sに各々接続して設けら
れている。本実施例では、非線形抵抗素子Sと画素電極
Pを基板1上に設けているが、基板2上に設けても良
い。
【0076】非線形抵抗素子Sとそれに接続されている
画素電極P及び、この画素電極Pと信号電極の対向して
いる部分とで、1つの画素を形成し、図では代表して査
電極Y1と信号電極X1、2のそれぞれの交差部に構成
されている画素を画素1、2の記号を付してある。
【0077】なお、走査電極及び信号電極の数が5本づ
つと少ないが、これは説明を簡略化する為で、実際に
は、一般的に各々数百本程度となっている。
【0078】ここで、本実施例の液晶装置はいわゆる片
極充放電駆動をするものとし、信号電極X1〜X5に印
加する電圧波形は、0Vを中心電圧として±Vsig/2の
電圧をとる電圧で電圧変調しているものとする。
【0079】即ち、Yドライバ12は制御信号群14に
よって、液晶素子10の走査電極Y1〜Y5を順次選択
し、第1のモードでは第1の選択電圧Vs1が印加し、ま
た第2のモードでは第1のプリチャージ電圧が印加した
後に第2の選択電圧Vs2を印加するものとし、そして、
これに同期して、Xドライバ11は制御信号群14によ
って、液晶素子10の信号電極X1〜X5の各々に信号
電圧が印加するものとする。
【0080】逆にいうと、制御信号群14はこのような
駆動をさせる制御信号となっている。
【0081】電源回路13は、Xドライバ11、Yドラ
イバ12自体を駆動する電圧及び、Xドライバ11、Y
ドライバ12が出力する電圧波形を構成する電圧を出力
する。
【0082】従って、電源回路13は電圧Vs1とVs2も
出力する。
【0083】ここで、図3は電源回路13の一構成例を
示す図であるが、本発明は電圧Vs1とVs2の発生方法に
関するものであり、電圧Vs1とVs2以外の電圧について
は本発明と直接関係ないので省略してある。
【0084】図3で、13と15は、それぞれ図1の電
源回路13と外部の電源15に対応する。そして、外部
の電源15と電源回路13の接続端子を便宜上、図のよ
うにV+、GND、V−とする。そして、端子V−の電
圧は例えば第1のプリチャージ電圧等を作るのに用いる
が、これについても本実施例に直接関係しないのでそれ
についての説明は省略する。
【0085】図3で、301は第1の電圧源で、中点を
持つ可変抵抗器3011と演算増幅器3012によるボ
ルテージホロワ回路からなる。
【0086】302は第2の電圧源で、定電圧ダイオー
ド3021と抵抗器3022と中点を持つ可変抵抗器3
023と演算増幅器3024によるボルテージホロワ回
路回路からなる。
【0087】303は反転回路からなる第3の電圧源
で、抵抗器3031、3032と演算増幅器3033か
らなる。
【0088】ここで、第1の電圧源301は、可変抵抗
器3011の中点から、外部の電源電圧(端子V+の電
圧)を分割した電圧を発生する。ここで、この電圧を電
圧V0とする。そして、演算増幅器3012によるボル
テージホロワ回路はこの電圧のインピーダンスを下げた
形で同じ電圧を出力する。
【0089】そして、第2の電圧源302は、可変抵抗
器3023の中点から、抵抗器3022によって逆バイ
アス電圧が印加する、定電圧ダイオード3021の両端
の電分割した電圧を発生する。ここで、この電圧を電圧
Vs1とする。そして、演算増幅器3024によるボルテ
ージホロワ回路はこの電圧のインピーダンスを下げた形
で同じ電圧を出力する。なお、ツェナ・ダイオード30
21の両端に印加する電圧は一定であり、そのアノード
の電圧は電圧V0である。よって、可変抵抗器3023
の中点の位置を変えない限り、電圧Vs1と電圧V0の差
(この差をΔV1とする。)は一定である。従って、第2の
電圧源302の基準は第1の電圧源の電圧となり、電圧
Vs1は常に電圧V0よりΔV1だけ高い電圧となる。
【0090】最後に第3の電圧源303は電圧V0を基
準にして電圧Vs1を反転した電圧を出力し、この電圧を
Vs2とするが、ここで抵抗器3031と3032の抵抗
値を等しくすることによって、Vs2=V0−ΔV1とな
る。
【0091】以上の構成と動作をし、第2の電圧源が出
力する電圧Vs1と第3の電圧源が出力する電圧Vs2を、図
1のYドライバ12に供給し、この電圧を用いて片極充
放電駆動を行う。
【0092】ここで、電圧Vs1=V0+ΔV1、電圧Vs
2=V0−ΔV1となるが、図3の可変抵抗器3011の
中点の位置を変えることによって電圧V0だけが変化
し、可変抵抗器3023の中点の位置を変えることによ
って電圧ΔV1だけが変化する。
【0093】ここでまず、使用者の好みで表示の濃さを
変える場合や液晶の温度特性によって表示の濃さが変化
するのを補償する場合には、例えば、電圧Vs1を大きく
した分、電圧Vs2を小さくする必要があったが、可変抵
抗器3023の中点の位置を変えることによって、この
目的を達成することが出来る。
【0094】また、非線形抵抗素子の温度特性を補償す
る場合には、電圧Vs1を大きくした時に電圧Vs2もその
分大きくする必要があったが、可変抵抗器3011の中
点の位置を変えることによって、この目的を達成するこ
とが出来る。
【0095】以上の構成にすることによって、調整する
目的毎に電圧調整をすることが可能となり、調整しやす
くなった。ここで、更に使用する液晶材料を、温度特性
の殆ど無いものにし、表示の濃さを最適になるように、
例えば最大コントラストが得られるように初期設定して
おけば、可変抵抗器3023は2個の固定抵抗器に置き
換えることが可能で、こうすることによって、調整は可
変抵抗器3011の調整だけとなる。
【0096】なお例えば、非線形抵抗素子の閾電圧が、
その印加する電圧の極性によって異なり、電圧Vs1とV
s2の変化量を変えたい場合がある。このような場合に本
実施例では第3の電圧源を構成する抵抗器3031と3
032の抵抗値を同じ値にしてあるが、これを異なった
値にすれば良い。
【0097】本実施例の構成と動作をするが、この構成
に限定されるものでは無く、ある基準電圧に対して変化
する電圧を、この基準電圧に対して反転させる構成とな
っていれば良い。
【0098】例えば、本実施例では、直接、電圧Vs1と
Vs2を発生させているが、例えば、kを絶対値が1より
大きい正または負の数とした時に、本実施例と同様の構
成で電圧Vs1/kと電圧Vs2/kを発生させ、これをそれぞ
れk倍に電圧増幅して用いても良い。
【0099】更にまた、本実施例では、まず電圧Vs1を
電圧V0を基準に作り、これを電圧V0を基準に反転さ
せて、電圧Vs2を作っているが、逆に、まず電圧Vs2を
電圧V0を基準に作り、これを電圧V0を基準に反転さ
せて、電圧Vs1を作ってても良い。
【0100】そして更に、本実施例では、電圧Vs1と電
圧Vs2を正の電圧として作っているが、負の電圧として
作ることも可能である。
【0101】このように、本実施例は様々に変形して応
用することが可能である。
【0102】図4は本発明の本実施例の他の電源回路の
一構成例を示す図で、このような様々な変形を組み合わ
せた例を示してある。
【0103】図4は、図1の液晶装置で用いる電源回路
13の他の構成例で、破線で囲んだ13aが、この他の
構成である。図で404と405以外の構成は、図3と
同じ構成となっていて、同番号を付して説明を省略す
る。
【0104】404は、それぞれ抵抗器4041と抵抗
器4042と演算増幅器4043からなる電圧増幅回路
で、405は抵抗器4051と抵抗器4052と演算増
幅器4053からなる電圧増幅回路で、抵抗器4041
と抵抗器4042及び抵抗器4051と抵抗器4052
の抵抗値の比はそれぞれ1:(k−1)に設定してあり、
よってk倍の電圧増幅をする。
【0105】そして、第1の電圧源301は、外部の電
源15の電圧(端子V−の電圧)を分割した電圧を発生す
る。ここで、この電圧を電圧−V0/kとする。そし
て、第2の電圧源302は、この電圧−V0/kを基準
にΔV1/kだけ高いを出力し、この電圧を電圧−Vs2/
kとする。
【0106】更に第3の電圧源303は電圧−V0/k
を基準にして電圧−Vs1/kを反転した電圧を出力し、
この電圧を電圧−Vs1/kとするが、Vs1/k=V0/k
−ΔV1/kとなる。
【0107】そして、電圧−Vs2/kをkの増幅度を持
つ電圧増幅回路304で増幅することによって電圧−V
s2を得、同様に電圧−Vs1/kをkの増幅度を持つ電圧
増幅回路304で増幅することによって電圧−Vs1を得
ることが可能となる。
【0108】よって、図3で示した電源回路13と同様
の動作をし、同様の効果が得られる。
【0109】更に、電圧増幅回路304、305の代わ
りに、増幅度が−kである電圧増幅回路をそれぞれ用い
ることによって、正の電圧Vs1、Vs2が得られることは
言うまでもない。
【0110】〔実施例2〕本実施例は請求項2の発明に
かかるものであり、本実施例の液晶装置は、実施例1と
同様に片極充放電駆動をするものとする。
【0111】実施例1で電源回路の構成の一例を示し、
また、その変形した構成についても説明したが、更にこ
れらの構成に限るものではなく他の構成でも可能であ
る。そこで、電源回路の他の構成例を示す。図5は、図
1に示した本発明の液晶装置に用いる電源回路13の更
に他の構成例を示す図である。
【0112】図で、破線で囲んだ23は図1の電源回路
13の代わりに用いられる、本実施例での電源回路であ
る。
【0113】図5で、501は第4の電圧源で、502
は第5の電圧源、503は第2の反転回路で、504は
第1の加算回路で、505は第2の加算回路である。そ
して、第1の加算回路504と第2の加算回路505の
出力する電圧をそれぞれ電圧Vs1、Vs2とする。
【0114】ここで、図が繁雑になるのを避ける為に、
各電圧源や各回路を簡略化した記号で書いてあり、それ
ぞれについてのより具体的な回路構成を図6〜8で示
す。
【0115】図6(a)、(b)は電圧源の構成と対応する簡
略化した記号を示す図であり、図7(a)、(b)は反転回路
の構成と対応する簡略化した記号を示す図であり、図8
(a)、(b)は加算回路の構成と対応する簡略化した記号を
示す図である。
【0116】まず、図5の第4の電圧源501と第5の
電圧源502の具体的な電源構成を図6(a)に示す。図
6で、601は中点を持つ可変抵抗器で、602は演算
増幅器によるボルテージホロワ回路である。可変抵抗器
601の中点から、外部の電源電圧(図示せず。)を分割
した電圧を発生する。そして、この電圧をボルテージホ
ロワ回路602はこの電圧のインピーダンスを下げた形
で同じ電圧を出力する。
【0117】よって、可変抵抗器601の中点の位置を
動かすことによって、出力される電圧が変化する。そし
て、図6(b)は同図(a)を簡略化した記号である。
【0118】次に、図5の第2の反転回路503の具体
的な構成を図7(a)に示す。図7で701と702は同
じ抵抗値を持つ抵抗器で、602は演算増幅器である。
【0119】演算増幅器602の非反転入力は信号電圧
の中心電圧(ここでは0V)となっており、図に示すよう
に抵抗器701、702が接続されている。よって、図
中Vinで示した端子に電圧Vinが印加すると、信号電圧
の中心電圧を基準としてこの電圧を反転して、図中Vou
tで示し端子には−Vinの電圧を出力する。
【0120】そして、図7(b)は同図(a)を簡略化した
記号である。
【0121】最後に、第1の加算回路504と第2の加
算回路505の具体的な構成を図8(a)に示す。が、こ
こでは加算回路の一般的な構成を示している。図で、V
in-1〜Vin-m(mは2以上の整数)は電圧入力端子、Vo
ut1とVout2は出力端子、801−1〜801−m及び
802〜804は抵抗器、805と806は演算増幅器
である。
【0122】そして、演算増幅器805と806の非反
転入力は信号電圧の中心電圧(ここでは0V)となってお
り、また、図に示すように抵抗器801−1〜801−
m及び802〜804が接続されている。
【0123】そして、抵抗器801−1〜801−mの
抵抗値をそれぞれRs1-1〜Rs1-m、抵抗器802は抵抗
値Rf1、抵抗器803は抵抗値Rs2、抵抗器805は抵
抗値Rf2の値となっている。
【0124】ここで、図中Vin-1〜Vin-mで示した端子
に、それぞれ電圧Vin-1〜Vin-mが印加した場合、出力
端子Vout1の電圧を電圧Vout1とすると、
【0125】
【数1】
【0126】となる電圧が出力端子Vout1に発生する。
【0127】即ち、入力電圧Vin-i(iは1からm)のそ
れぞれを1/Rs1-i倍した電圧を加算した電圧を、−Rf1
倍した電圧が発生する。
【0128】ここで、抵抗値Rsi(iは1からm)が総て
Rs1の場合には、k1=(Rf2/Rs1)とおくことによ
って、端子Vout1の電圧は、
【0129】
【数2】
【0130】となる。但し、k1>0である。
【0131】よって、入力電圧Vin-i(iは1からm)を
総て加算した電圧を、−k倍した電圧が発生する。更に
k2=(Rf2/Rs2)とすると、出力端子Vout2の電圧V
out2は、Vout2=−k2・Vout1となる。
【0132】よって、抵抗値Rsi(iは1からm)が総て
Rs1の場合には、k=k1・k2とおくことによって、
【0133】
【数3】
【0134】となる。但し、k>0である。
【0135】よって、出力端Vout1かVout2のいずれか
の出力電圧は、総ての入力電圧を加算し、それを極性を
含めた任意の倍率で増幅した電圧となる。そして、図8
(b)は同図(a)を簡略化した記号であるが、出力端子Vo
utは同図(a)の出力端Vout1かVout2のいずれかであ
り、加算した電圧を逆極性に増幅する時には出力端Vou
t1、同極性の時には出力端Vout2を用いる。
【0136】そして、更に特に断らない限り抵抗値Rs1
-i(iは1からm)が総てRs1とし、出力端Vout1を用い
る時には、k=(Rf1/Rs1)とおいて、−k倍のm入力
の加算器と呼び、出力端Vout2を用いる時にはk=(R
f1/Rs1)・(Rf2/Rs2)とおいて、k倍のm入力の加算
器と呼ぶことにする。
【0137】なお、ある入力電圧(Vin-z)について、加
算する電圧に任意の重み付けも出来る。例えば、それに
対応する抵抗器801−zの抵抗値をRs1-zとした時、
その入力電圧だけはk倍では無くkz=(Rf1/Rs1-k)
倍にでき、加算する電圧に重み付けがされる。
【0138】このように定義すると、図5の第1の加算
回路504と第2の加算回路505は、k倍の2入力の
加算器である。
【0139】ここで、図5に戻って説明をする。第4の
電圧源501は電圧V0/kを出力し、第5の電圧源50
2は電圧ΔV1/kを出力する。すると、第2の反転回路
503は第5の電圧源502の出力する電圧ΔV1/kを
反転して電圧−ΔV1/kを出力する。
【0140】そして、第1の加算回路504は、第4の
電圧源501の出力する電圧V0/kと第5の電圧源50
2が出力する電圧ΔV1/kを加え、k倍して、電圧V0
+ΔVの電圧を、電圧Vs1として出力する。そして、第
2の加算回路505は、第4の電圧源501の出力する
電圧V0/kと第2の反転回路503が画出力する電圧−
ΔV1/kを加え、k倍して、電圧V0−ΔVの電圧を、
電圧Vs1として出力する。
【0141】以上のような構成と動作となっているの
で、第4の電圧源501の電圧V0/kを、電圧源を構成
する可変抵抗器の中点の位置を動かすことによって、変
化させると、電圧Vs1とVs2は同じ方向の電圧に変化
し、第5の電圧源502の電圧ΔV1/kを同様に変化さ
せると、電圧Vs1とVs2は逆方向の電圧に変化する。
【0142】よって、実施例1と同様の効果が得られ
る。また、本実施例でも回路構成の様々な変形が可能で
ある。
【0143】例えば、図5の第4の電圧源501と第5
の電圧源502の出力する電圧V0/kと電圧ΔV1/kを
それぞれ電圧−V0/kと電圧−ΔV1/kに変更すること
によって、本実施例の電源回路は電圧−Vs1と−Vs2を
出力することが可能となる。
【0144】あるいは、図5の第1の加算回路504と
第2の加算回路505の構成を変更することによって
も、電圧−Vs1と−Vs2を出力することが可能となる。
【0145】これを図を用いて説明する。図9はこのよ
うな変形を行なった本実施例の他の電源回路の一構成例
を示す図である。
【0146】図9は、図1の液晶装置で用いる電源回路
13の本実施例の他の構成例で、破線で囲んだ23a
が、この他の構成例である。図で904と905以外の
構成は、図5と同じ構成と動作をする。904と905
はそれぞれ加算回路であるが、−k倍の2入力の加算器
である。
【0147】即ち、入力電圧Vin1とVin2を加算し、こ
れをを−k倍した電圧を出力する。
【0148】加算回路904と905及び電源回路23
aは以上のような動作をするので、この電源回路は電圧
−Vs1と−Vs2を出力することが可能となる更に逆に、
この電源回路23aの第4の電圧源501と第5の電圧
源502の出力する電圧V0/kと電圧ΔV1/kをそれぞ
れ電圧−V0/kと電圧−ΔV1/kに変更することによっ
て、電源回路23aは電圧Vs1とVs2を出力することも
可能であることは言うまでもない。
【0149】なお、実施例1と本実施例はほぼ同じ効果
が得られる。ここで、実施例1では定電圧ダイオードを
必要とするが、演算増幅器の数が少なくて済む。一方、
実施例2では、演算増幅器の数は多くなるが定電圧ダイ
オードは不要である。よって、実際にこれらの電源回路
を構成する際の部品コストや搭載する基板の大きさ等を
検討して、最適な方を選べば良い。
【0150】〔実施例3〕本実施例は請求項3の発明に
かかるものであり、いわゆる両極充放電駆動法によって
駆動する液晶装置に関するものである。
【0151】図10は本発明の液晶装置の一構成例を示
す図である。図で、33、34以外は図1の構成と同じ
動作をするので、同じ番号を付して説明を省略する。
【0152】ここで、本実施例の液晶装置はいわゆる両
極充放電駆動をするものとする。
【0153】即ち、Yドライバ12は制御信号群34に
よって、液晶素子10の走査電極Y1〜Y5を順次選択
し、第1のモードでは第1の選択電圧Vs1が印加し、ま
た第2のモードでは第1のプリチャージ電圧が印加した
後に第2の選択電圧Vs2を印加し、第3のモードでは第
3の選択電圧−Vs1が印加し、また第2のモードでは第
2のプリチャージ電圧が印加した後に第4の選択電圧−
Vs2を印加するものとし、そして、これに同期して、X
ドライバ11は制御信号群34によって、液晶素子10
の信号電極X1〜X5の各々に信号電圧が印加するもの
とする。
【0154】逆にいうと、制御信号群34はこのような
駆動をさせる制御信号となっている。
【0155】従って、電源回路33は電圧±Vs1と±V
s2を出力する。
【0156】ここで、図11は電源回路33の一構成例
を示す図であるが、本発明は電圧±Vs1と±Vs2の発生
方法に関するものであり、電圧±Vs1と±Vs以外の電
圧については本発明と直接関係ないので省略してある。
【0157】図で、1101と1102以外は、図3の
電源回路13と同じ構成と動作を行う。図11で110
1と1102は反転回路で、図7(a)で示した回路構成
となっており、図11では、図7(b)で示す簡略化した
記号で示してある。
【0158】以上の構成と動作をする。両極充放電駆動
の場合には、第3、4の選択電圧は、第1、2の選択電
圧を信号電圧の中心電圧(ここでは0V)を基準にして、
それぞれ反転した電圧であれば良い。
【0159】よって、実施例1と同様に第1の選択電圧
としての電圧Vs1と第2の選択電圧としてのVs2を調整
することが出来、その電圧を−Vs1と−Vs2と反転して
いるので、両極充放電駆動の場合にも、実施例1の片極
充放電駆動の場合と同様の効果が得られる。なお、実施
例例1と同様に本実施例を様々に変形して、電圧Vs1、
Vs2あるは電圧−Vs1、−Vs2を作ることが可能である
ことは言うまでもなく、例えば図4に示した電源回路1
3aの出力する電圧Vs1、Vs2を反転回路1201と1
202で反転して電圧−Vs1、−Vs2を作ることが可能
である。
【0160】〔実施例4〕本実施例は請求項4の発明に
かかるものであり、いわゆる両極充放電駆動法によって
駆動する液晶装置に関するものである。
【0161】図12は、図10に示した本発明の液晶装
置に用いる電源回路33の更に他の構成例を示す図であ
る。
【0162】図で、破線で囲んだ43は図10の電源回
路33の代わりに用いられる、本実施例での電源回路で
ある。図で1201と1202以外の構成は図5と同じ
構成と同じ動作をし、説明を省略する。1201と12
02反転回路で、図7(a)で示した回路構成となってお
り、図12では、図7(b)で示す簡略化した記号で示し
てある。よって、実施例3と同様に第3、4の選択電圧
を、第1、2の選択電圧をから作られる。よって、実施
例2と同様の効果が両極充放電駆動の場合にも得ること
が出来る。本実施例でも、様々な変形が可能であるが、
今迄の説明でこれらの変形については、容易に具現化で
きるので説明は省略する。
【0163】〔実施例5〕本実施例は請求項5の発明に
かかるものである。
【0164】ところで、図1の液晶素子10の非線形抵
抗素子Sの閾電圧は周辺温度によって変化する。そし
て、実施例1等では周辺温度が変化した場合に、図3の
第1の電源回路301の可変抵抗器3011の中点の位
置を変えることによって、電圧Vs1とVs2を同方向に変
化させ調整していた。しかし、この電圧調整は自動的に
行われる方がより好ましい。本実施例は、このような電
圧調整を自動的に行う液晶装置の一構成例を示す。
【0165】なお、非線形抵抗素子Sの閾電圧の温度変
化量は非線形抵抗素子の構成材料によっても異なるが、
例えばMIM素子の場合に−0.1V/℃程度である。
【0166】図13は、図1に示した本発明の液晶装置
に用いる電源回路13の代わりに用いる、本実施例の電
源回路53の一構成例を示す図である。
【0167】図13で、1301以外は、図3の構成と
同じ構成と動作をするので説明を省略する。1301は
電圧源で、図14は電圧源1301の一構成例を示す図
である。図14で、1401は感温抵抗器で、周辺温度
によって抵抗値が変化する抵抗器で、ここでは25℃で
抵抗値r1を持ち、温度係数は、1度当たり0.5%抵
抗値が増加するものを用いている。1402から140
4は抵抗器で、1405は演算増幅器である。
【0168】そしてここでは、抵抗器1402の値を、
0.023・r1とし、抵抗器1403と1404の抵抗
の比を1:27としてある。
【0169】すると、感温抵抗器1401と抵抗器14
02で電圧V+を分割するが、電圧V+=30Vとする
と、周辺温度が25℃の時に0.67Vで、周辺温度が
−10℃から50℃に変化した時に、約0.81Vから
0.60Vに変化する。すると、抵抗器1403と14
04の抵抗及び演算増幅器1405で、28倍の増幅度
をもつ電圧増幅回路を構成するから、電圧V0は周辺温
度が25℃の時に18.9Vとなり、−10℃から50
℃の温度変化で、電圧V0を約22.7Vから16.8V
に変化する。よって、1度当たり約−0.1V/℃とな
る。
【0170】よって、周辺温度によって、非線形抵抗素
子の閾電圧が約−0.1V/℃の割合で変化すると、その
時には電圧V0も同じ割合で変化し、従って、電圧Vs
1、Vs2も同方向に同じ割合で電圧が変化する。
【0171】以上のように動作するので、実施例1と同
じ効果を得ると共に、更に電圧V0が自動的に調整され
るので、非線形抵抗素子の閾電圧の温度変化を補償する
調整が不要となり、この調整の為の可変抵抗器も当然不
要となる。よって、調整が容易になり、また電源回路の
構成も簡素化することが出来る。
【0172】無論、更に細かい調整を望む場合には、図
14の抵抗器1402を中点を持つ可変抵抗器で置き換
え、この中点の電圧を演算増幅器1405の非反転入力
に入力する回路に変更することによって、電圧V0を微
調整することは可能である。なおここでは、非線形抵抗
素子としてMIM素子を用い、閾電圧の温度係数が約−
0.1V/℃の場合について、具体的な数値を挙げて説明
したが、温度係数が他の値をとる非線形抵抗素子の場合
にも感温抵抗の温度係数や抵抗器の抵抗等の定数を変更
することにより、同様にすることが可能であり、更に、
ここでは温度変化を検出する素子に感温抵抗を用いた
が、無論これに限るものではなく、例えばサーミスタや
バリスタ、あるいは諸特性に温度係数を持つダイオード
やトランジスタ等の半導体の素子、あるいは集積回路化
された温度センサ等でも良い。即ち周辺温度を電圧ある
いは電流に変換出来るものならば良く、これらの出力す
る電圧あるいは電流によって電圧V0を非線形抵抗素子
の閾電圧の温度変化に見合った分だけ変化させることが
出来れば、どのような回路構成でも構わない。
【0173】そして、図11の電圧源301の代わりに
図13の電圧源1301を用いることによって、図10
の両極充放電駆動で駆動する液晶装置にも適用出来、同
様の効果が得られる。
【0174】更に、図4に示した電源回路13aのよう
な場合、即ちまず電圧V0/kの発生する場合には、当
然乍ら電圧V0/kの温度変化も1/kにすれば良い。
【0175】〔実施例6〕本実施例は請求項6の発明に
かかるものである。
【0176】ところで、図1の液晶素子10の液晶層
(図示せず。)の閾電圧の温度係数は、液晶材料によって
は殆ど0にすることが可能な場合もあるが、表示の応答
速度を速くしたり、表示のコントラストを大きくすると
いった目的の為に温度係数を0に出来ない場合がある。
このような場合に、実施例1等では周辺温度が変化した
場合に、図3の第1の電源回路302の可変抵抗器30
23の中点の位置を変えることによって、電圧圧Vs1と
Vs2を逆方向に変化させ調整していた。しかし、この電
圧調整は自動的に行われる方がより好ましい。本実施例
は、このような電圧調整を自動的に行う液晶装置の一構
成例を示す。
【0177】図15は、図1に示した本発明の液晶装置
に用いる電源回路13の代わりに用いる、本実施例の電
源回路63の一構成例を示す図である。
【0178】図15で、1502及びその内部構成15
021以外は、図3の構成と同じ構成と動作をするので
説明を省略する。1502は電圧源で、15021は正
の温度係数を持つ感温抵抗で、抵抗器3022と可変抵
抗器3023間に挿入されている。そして、定電圧ダイ
オード3021間の電圧が、直列接続されたの感温抵抗
15021と可変抵抗器3023の両端に印加する。
【0179】以上の構成となっているので、電圧源15
02は電圧Vs1として、第1の電圧源301に対して、
ΔV1だけ高い電圧を発生するが、温度が上昇すると感
温抵抗15021の抵抗値が大きくなって、その分ΔV
1が小さくなる。
【0180】この時、反転回路303作られる電圧Vs2
は、その分電圧が高くなる。
【0181】よって、液晶の温度特性に応じて、感温抵
抗15021の温度係数等を適宜適切な値にすることに
より、温度変化によって自動的に、例えば、液晶の温度
特性と等しい電圧だけ、電圧Vs1を大きくし、電圧Vs2
を小さくすることが可能となる。なお、可変抵抗器30
23は使用者の好みによって表示の濃さを調整すること
が出来るように残したものであるが、例えば、ある温度
で最大コントラストが得られるように設定した2個の抵
抗器で置き換えても良い。
【0182】無論、図4や図11等の電圧源302の代
わりに図15の電圧源1502を用いることによって、
図10の両極充放電駆動で駆動する液晶装置にも適用出
来、同様の効果が得られる。
【0183】また、図13の電圧源302の代わりに図
15の電圧源1502を用いることのより、非線形抵抗
素子の閾電圧及び液晶の温度特性の両方を自動的に補償
することが出来るので、使用者の好みによって表示の濃
さを調整する場合を除いて、調整が不要となる。
【0184】また、本実施例では温度変化を検出する素
子に感温抵抗を用いたが、実施例5と同様に無論これに
限るものではなく、実施例5で示した素子や温度センサ
を用いても良く、温度検出手段は問わない。
【0185】〔実施例7〕本実施例は請求項7の発明に
かかるものである。
【0186】実施例5では、図3に示す電源回路13の
電圧源301の電圧を温度によって変化させることによ
って、非線形抵抗素子の閾電圧の温度補償が出来ること
を示した。しかし、図5に示す電源回路23でも電圧源
501の電圧を温度によって変化させることによって、
非線形抵抗素子の閾電圧の温度補償が出来る。
【0187】即ち、電圧源501を図14の構成にし、
これを構成する感温抵抗及び抵抗器の値を適宜変更し、
電圧源501が出力する電圧V0/kの温度係数を、非
線形抵抗素子の閾電圧の温度係数の1/k倍にすれば、
実施例5と同様になり、そして同様の効果が得られる。
【0188】また、実施例5と同様に温度を検出する手
段は問わない。
【0189】〔実施例8〕本実施例は請求項8の発明に
かかるものである。
【0190】実施例6では、図3に示す電源回路13の
電圧源302の電圧を温度によって変化させることによ
って、非線形抵抗素子の閾電圧の温度補償が出来ること
を示した。しかし、図5に示す電源回路23でも電圧源
502の電圧を温度によって変化させることによって、
非線形抵抗素子の閾電圧の温度補償が出来る。
【0191】即ち、電圧源502を図14の構成にし、
これを構成する感温抵抗及び抵抗器の値を適宜変更し、
電圧源502が出力する電圧ΔV1/kの温度係数を、液
晶の温度係数の1/k倍にすれば、実施例6と同様にな
り、そして同様の効果が得られる。なお、図14の抵抗
器1402を中点を持つ可変抵抗器で置き換え、この中
点の電圧を演算増幅器1405の非反転入力に入力する
回路に変更することによって、この可変抵抗器の中点の
位置を動かすことによって、使用者の好みの表示の濃さ
に調整出来ることも、実施例6と同じである。
【0192】また、実施例5や6と同様に温度を検出す
る手段は問わない。
【0193】無論、実施例7と併用することも可能であ
る。
【0194】〔実施例9〕本実施例は請求項9の発明に
かかるものである。
【0195】実施例7では、図5に示す電源回路23の
電圧源501の電圧を温度によって変化させることによ
って、非線形抵抗素子の閾電圧の温度補償が出来ること
を示した。
【0196】ところで、図1の液晶素子10の非線形抵
抗素子Sの閾電圧は周辺温度によって変化するが、非線
形抵抗素子が例え同じMIM素子であっても、その製造
条件等で閾電圧の温度係数が微妙に異なることがある。
よって、例えば製造条件の異なった液晶素子毎に、電源
回路23の出力する電圧の温度係数を変更する必要が生
じる。この場合に、図15に示す電圧源の構成とする
と、最悪、感温抵抗の抵抗値とその温度係数、及び3個
の抵抗器の抵抗値の総てを変更する必要が生じる。
【0197】そこで、本実施例では閾電圧の温度特性が
異なっても容易に対応出来る液晶装置について説明す
る。
【0198】図16は、図1に示した本発明の液晶装置
に用いる電源回路13の代わりに用いる、本実施例の電
源回路73の一構成例を示す図である。
【0199】図16で、1601〜1603以外の構成
は、図5の構成と同じ構成と同じ動作をする。
【0200】1601は、温度によって出力電圧が変化
する電圧源で、1602と1603はそれぞれk倍の3
入力の加算回路である。
【0201】図17は、電圧源1601の一構成例を示
す。図17で、1701は感温抵抗、1702〜170
4は抵抗器、1705は可変抵抗器で、Vadjは適当な
電圧源(図示せず。)との接続する端子で、固定又は調整
可能な電圧Vadjが供給される。また、p1は抵抗器1
702と1703が接続する部分を示す。
【0202】ここで、例えば抵抗器1702と1703
の抵抗値をr3とし、抵抗器1704の抵抗値と感温抵
抗の25℃の時の抵抗値をr4とし、感温抵抗の温度係
数をb%/℃とし、更に可変抵抗器1705のとる抵抗
値をrVRとする。
【0203】すると、p1の位置の電圧Vp1は、Vadj・
[1−1/{(r3+r4)/2+rVR}]となる。従って、電
圧Vp1は、電圧Vadjと可変抵抗器1705の抵抗値rV
Rによって変更出来る。 そして、電圧Vtmpは、−Vp1
・b・(r4/r3)(T−25)となる。但し、Tは、単
位を摂氏にした時の周辺温度である。よって、温度係数
は、−Vp1・b・(r4/r3)で、以後、この温度係数
を−ΔVtmpを表わすことにする。よって、温度係数は
電圧adjと可変抵抗器1705の抵抗値rVRによって変
更出来る。実際には、電圧Vadjと可変抵抗器1705
の両方は不要で、電圧Vadjが可変出来る時には可変抵
抗器1705は不要で、電圧Vadjが固定ならば可変抵
抗器1705を用いて温度係数を変化させる。なお、電
圧Vadjまたは可変抵抗器1705の両端の電圧から設
定する温度係数を知ることが出来る。
【0204】よって、図16で示した回路構成による
と、電圧源501と502で作られる電圧に、更に温度
によって変化する電圧源1601の電圧が加わる。よっ
て、加算回路1702と1703の出力する電圧は、温
度が上がると同じだけ下がり、温度が下がると同じだけ
上がるから、実施例7と同様の効果が得られると共に、
温度係数を図17の電圧Vadjまたは可変抵抗器170
5の抵抗値のいずれか1つを変化させることで調整出来
るため、本実施例の冒頭に述べたような液晶素子の閾電
圧の温度特性が異なった場合にも容易に対応することが
出来、実施例5等と同様の効果が得られると共に、製造
ばらつき等によって非線形抵抗素子の閾電圧の温度係数
のばらつきがあっても容易に温度補償の調整が可能とな
る。
【0205】ところで、電圧源1601の出力する電圧
の温度係数は、−ΔVtmpであるから、加算回路170
2と1703の出力する温度係数は、それぞれ、−k・
ΔVtmpとなる。これが、非線形抵抗素子の閾電圧の温
度係数と大きく異なる場合には、図17の電圧Vadjま
たは可変抵抗器1705の抵抗値の調整で調整しきれな
い場合がある。この場合には、加算回路1702と17
03のそれぞれの電圧源1601の電圧の入力に対して
の加算の重み付けを予め適当に変えてやれば良い。
【0206】即ち、非線形抵抗素子の閾電圧の温度係数
と−k・ΔVtmpが同じになるようにkを設定すれば良
く、このようなkをknlrとする。
【0207】無論、電圧Vs1とVs2をそれぞれ図7で示
した反転回路で、電圧−Vs1と−Vs2を発生させれば、
図10に示した両極充放電駆動の液晶装置の電源回路3
3の代わりに用いることが出来、このような液晶装置の
場合でも同様の効果を得ることが出来る。
【0208】〔実施例10〕本実施例は請求項10の発
明にかかるもので、実施例9に更に液晶の温度特性を補
償するものである。 図18は、図1に示した本発明の
液晶装置に用いる電源回路13の代わりに用いる、本実
施例の電源回路83の一構成例を示す図である。
【0209】図18で、1801〜1802以外の構成
は、図17の構成と同じで、同じ動作をする。
【0210】1801は−k倍の2入力の加算回路で、
1802はk倍の4入力の加算回路で、1803はk倍
の3入力の加算回路である。
【0211】そして、図に示すように加算回路1802
には、電圧源501の電圧V0/kと電圧源502の電
圧ΔV1/k及び、電圧源1601の電圧Vtmpが2つの
入力端子を経由して入力する。ここで、電圧源1601
の電圧Vtmpが入力する端子に関してはそれぞれ加算の
重み付けをし、一方をknlrとし他方をklcとする。こ
こで、knlrは、先に述べた非線形抵抗素子の閾電圧の
温度係数と−k・ΔVtmpが同じになるようなkをknlr
とし、同様に液晶の温度特性と−k・ΔVtmpが同じにな
るようなkをklcとしてある。このようにすることによ
って、加算回路1802の出力する電圧、即ち電圧Vs1
は25℃では、電圧ΔV0+ΔV1を出力するが、−(k
nlr+klc)・ΔVtmp/degの温度係数を持つことになる。
【0212】そして、加算回路1801には、電圧源5
02の電圧ΔV1/kと電圧源1601の電圧Vtmpが入
力する。そして、電圧源502の電圧ΔV1/kを入力す
る端子に関する加算の重み付けを1とし、電圧源160
1の電圧Vtmpが入力する端子に関してはklc/kの重み
付けをする。すると、出力する電圧25℃では電圧−
(ΔV1/k)を出力し、klc/k・ΔVtmp/degの温度係数
を持つ。
【0213】最後に、加算回路1803には、電圧源5
02の電圧ΔV1/kと電圧源1601の電圧Vtmpと加
算回路1801の出力する電圧を入力する。ここで、電
圧源1601の電圧Vtmpを入力する端子にはknlrの重
み付けをする。
【0214】よって、加算回路1803の出力する電
圧、即ち電圧Vs2は25℃では、電圧ΔV0−ΔV1を
出力するが、−(knlr−klc)・ΔVtmp/degの温度係数
を持つことになる。
【0215】以上のようになり、温度が上がると、非線
形抵抗素子の閾電圧の変化分を補償する電圧分だけ、電
圧Vs1とVs2の電圧が下がる。即ち、−knlr・ΔVtmp/
degの温度係数で、両方の電圧は同じ方向に変化する。
【0216】これに加えて、液晶の温度特性分だけ、電
圧Vs1は−knlr・ΔVtmp/degの温度係数で下がり、電
圧Vs2はknlr・ΔVtmp/degの温度係数で上がる。
【0217】よって、実施例9と同様の効果が得られる
とともに、液晶の温度特性の補償も可能となる。
【0218】無論、電圧Vs1とVs2をそれぞれ図7で示
した反転回路で、電圧−Vs1と−Vs2を発生させれば、
図10に示した両極充放電駆動の液晶装置の電源回路3
3の代わりに用いることが出来、このような液晶装置の
場合でも同様の効果を得ることが出来る。
【0219】〔実施例11〕本実施例は請求項10の発
明にかかる更に他の実施例で、実施例9に更に、使用者
の好みによって表示の濃さを調整出来るようにしたもの
である。
【0220】図19は、図1に示した本発明の液晶装置
に用いる電源回路13の代わりに用いる、本実施例の電
源回路93の一構成例を示す図である。
【0221】図19で、Vauxと1901と1902以
外の構成は図18と同じ構成と同じ動作をする。Vaux
は外部から供給する電圧でその電圧は使用者が可変出来
るものである。ここでは可変範囲を±Vcon/kとしてあ
る。また、無論、電源回路93内にこのような電圧源を
用意しても構わない。
【0222】そして1901は3入力の加算回路で、図
18の2入力の加算回路1801に−k倍の重み付けが
してある入力端子を付け加えたもので、図19の電圧V
auxがを入力する。
【0223】同様に1902は5入力の加算回路で、図
18の4入力の加算回路1802に−k倍の重み付けが
してある入力端子を付け加えたもので、図19の電圧V
auxがを入力する。
【0224】以上の構成となっているので、電圧Vaux
を電圧範囲±Vcon/kで変化させることにより、電圧V
s1とVs2は、実施例10で述べた電圧に電圧±Vconを
加えた電圧に変化する。ここで、電圧Vs1が増加した
分、電圧Vs2が下がることは言うまでもない。
【0225】よって、実施例10と同様の効果が得られ
るとともに、使用者の好みによって表示の濃さを調整す
ることも可能となる。
【0226】無論、電圧Vs1とVs2をそれぞれ図7で示
した反転回路で、電圧−Vs1と−Vs2を発生させれば、
図10に示した両極充放電駆動の液晶装置の電源回路3
3の代わりに用いることが出来、このような液晶装置の
場合でも同様の効果を得ることが出来る。
【0227】〔実施例12〕本実施例は請求項11記載
の本発明の電子機器にかかる実施例で、ここでは、電子
機器として、液晶装置として実施例11の電源回路93
を用いた図1の液晶装置1を具備したカーナビゲーショ
ンシステムを例にとって説明する。
【0228】図20は本発明の電子機器の一構成例を示
す図である。
【0229】1は、図1で示した液晶装置1であるがそ
の電源回路は図19に示した電源回路93で置き換えて
ある。
【0230】破線で囲んだ2000は道路情報処理ユニ
ットで、CPU2001、ROM2002、RAM20
03、操作スイッチ等からなる操作盤2004、道路地
図情報の入った、コンパクトディスク及びその読み取り
装置のCD2005、現在位置を求める位置センサ20
06、車の走っている速さを求める速度センサ200
7、そして液晶装置1に所定の制御信号35と可変電圧
Vauxを供給する液晶装置インタフェース2008を含
む。なお、可変電圧Vauxは実施例11の図19の電源
回路93で説明した、外部電圧Vauxである。
【0231】道路情報処理ユニット2000は、例え
ば、操作盤2004上の操作スイッチ等を操作すること
により、希望する地域の地図情報をCD2005から読
み出し、位置センサ2006で現在位置を調べ、地図情
報データ及び位置データを液晶装置200のコントロー
ラ34を送る、といった処理動作をする。これらはRO
M2002に書き込まれているプログラムに基づき、C
PU2001及びRAM2003を使って処理される。
【0232】液晶装置インタフェース2008は、充放
電駆動法で駆動する為の諸信号及びこの地図情報及び現
在位置の表示データを制御信号35として液晶装置1に
送る。これによって、液晶装置1の液晶素子10は地図
情報及び現在位置の表示を充放電駆動法で行う。
【0233】ここで、車の内部温度は環境によって、著
しく変化するが、実施例11等で述べたように、非線形
抵抗素子と液晶についての温度補償がされているので、
使用者は、温度による調整は不要である。また、例えば
道路情報処理ユニット2000の操作盤上のスイッチ等
(図示せず。)からCPU2001に司令を出し、これに
液晶装置インタフェース2008の出力する電圧Vaux
を変化させるようにすることによって表示の濃さを好み
によって、調整することが可能となる。
【0234】更に 例えば、車が所定の速さ以上で走り
出した時に、速度センサ2007がそれを検知し、この
電圧Vauxを強制的に下げるようにすることにより、表
示を消すことが可能である。
【0235】以上、電子機器の例として、カーナビゲー
ションシステムを挙げたが無論これに限定されるもので
は無く、これらの車載用の電子機器やプロジェクタ等の
強い光源を有する電子機器等の、液晶装置の周辺温度が
著しく変化するものには最適であるが、無論、液晶装置
を具備する電子機器の総てに適応可能である。その例と
して、携帯情報機器、液晶テレビ、グラフィック表示機
能等の多機能電卓、携帯電話、ラップトップ型を始めと
した様々なパーソナルコンピュータに最適である。
【0236】これらの表示に本発明の液晶装置を搭載す
ることによって、表示むらの無い高画質の表示品位が得
られ、かつ電圧調整のわずらわしさがない。また調整が
正確のい行なえるので液晶素子に直流成分が乗ることな
く、長寿命の製品を提供することが可能となる。
【0237】
【発明の効果】請求項1記載の本発明の液晶装置によれ
ば、片極充放電駆動において、非線形抵抗素子の温度特
性に対する調整と液晶の温度特性に対する調整と好みに
応じた濃さにする調整と調整する目的毎の調整が可能と
なり、調整が可能となる。
【0238】請求項2記載の本発明の液晶装置による
と、電圧調整は非線形抵抗素子の温度特性に対する調
整、第5の電圧源の電圧調整は液晶の温度特性に対する
調整と好みに応じた濃さにする調整と調整する目的毎の
調整が可能となり、調整が可能となる。
【0239】請求項3記載の本発明の液晶装置による
と、非線形抵抗素子の温度特性に対する調整、液晶の温
度特性に対する調整と好みに応じた濃さにする調整と調
整する目的毎の調整が可能となり、調整が可能となる。
【0240】請求項4記載の本発明の液晶装置による
と、非線形抵抗素子の温度特性に対する調整、液晶の温
度特性に対する調整と好みに応じた濃さにする調整と調
整する目的毎の調整が可能となり、調整が可能となる。
【0241】請求項5記載の本発明の液晶装置による
と、非線形抵抗素子の温度特性を自動的に補償すること
が可能となる。
【0242】請求項6記載の本発明の液晶装置による
と、液晶の温度特性を自動的に補償することが可能とな
る。
【0243】請求項7記載の本発明の液晶装置による
と、非線形抵抗素子の温度特性を自動的に補償すること
が可能となる。
【0244】請求項8記載の本発明の液晶装置による
と、液晶の温度特性を自動的に補償することが可能とな
る。
【0245】請求項9記載の本発明の液晶装置による
と、非線形抵抗素子の温度特性または液晶の温度特性を
自動的に補償することが可能となる。
【0246】請求項10記載の本発明の液晶装置による
と、非線形抵抗素子の温度特性または液晶の温度特性を
自動的に補償することが可能で、好みによる調整も可能
となる。
【0247】請求項11記載の本発明の電子機器による
と、表示装置のわずらわしい電圧調整を容易にし、ある
いは電圧調整の必要の無いものとし、更に調整に要する
部材を少なくすることにより、低コスト化及び小型、軽
量化を図ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1の液晶装置の一構成例を示す
図。
【図2】従来技術及び本発明の実施例1の液晶素子の一
構成例を示す模式図。
【図3】本発明の実施例1の電源回路13の一構成例を
示す図。
【図4】本発明の実施例1の他の電源回路13aの一構
成例を示す図。
【図5】本発明の実施例2の電源回路23の一構成例を
示す図。
【図6】本発明の実施例2の電圧源の構成例と簡略化し
た記号を示す図。
【図7】本発明の実施例2の反転回路の構成例と簡略化
した記号を示す図。
【図8】本発明の実施例の加算回路の構成例と簡略化し
た記号を示す図。
【図9】本発明の実施例2の他の電源回路23aの一構
成例を示す図。
【図10】本発明の実施例3の液晶装置の一構成例を示
す図。
【図11】本発明の実施例3の電源回路33の一構成例
を示す図。
【図12】本発明の実施例4の電源回路43の一構成例
を示す図。
【図13】本発明の実施例5の電源回路53の一構成例
を示す図。
【図14】本発明の実施例5の電圧源の一構成例を示す
図。
【図15】本発明の実施例6の電源回路63の一構成例
を示す図。
【図16】本発明の実施例9の電源回路73の一構成例
を示す図。
【図17】本発明の実施例9の電圧源の一構成例を示す
図。
【図18】本発明の実施例10の電源回路83の一構成
例を示す図。
【図19】本発明の実施例11の電源回路93の一構成
例を示す図。
【図20】本発明の実施例12の電子機器の一構成例を
示す図。
【図21】従来技術の液晶素子の1画素当たりの電気等
価回路を示す図。
【図22】従来技術の4値駆動法の駆動波形を示す図。
【図23】従来技術の片極性充放電駆動の駆動波形を示
す図。
【図24】従来技術の両極性充放電駆動の駆動波形を示
す図。
【図25】従来技術の4値駆動法用の電源回路の構成を
示す図。
【図26】従来技術の充放電駆動法用の電源回路の構成
を示す図。
【符号の説明】
10.液晶素子 11.信号電極駆動回路(Xドライバ) 12.走査電極駆動回路(Yドライバ) 13.電源回路 14.制御信号群 15.外部電源 301.第1の電圧源 3011.中点を持つ可変抵抗器 3012.演算増幅器によるボルテージホロワ回路 302. 第2の電圧源 3021.定電圧ダイオード 3022.抵抗器 3023.中点を持つ可変抵抗器 3024.演算増幅器によるボルテージホロワ回路 303. 反転回路からなる第3の電圧源 3031.抵抗器 3032.抵抗器 3033.演算増幅器

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】液晶層を狭持する一対の基板の一方の基板
    に複数の走査電極が形成され、他方の基板に複数の信号
    電極が前記走査電極の電極と交差する方向に形成され、
    前記走査電極と前記信号電極の交差部分毎に非線形抵抗
    素子及び画素電極が形成され、該画素電極と該画素電極
    と対向する前記走査電極もしくは前記信号電極とで画素
    が形成された液晶素子と、パルス幅もしくは電圧変調さ
    れた信号電圧を前記複数の各信号電極に与える信号電極
    駆動手段と、 第1のモードにおいては、第1の選択電圧を前記複数の
    各走査電極に与え、第2のモードにおいては、前記信号
    電圧の中心電圧に対して該第1の選択電圧と逆極性のプ
    リチャージ電圧を与えた後に、前記信号電圧の中心電圧
    に対して該プリチャージ電圧と逆極性の第2の選択電圧
    を前記複数の各走査電極に与える走査電極駆動手段と、 少なくとも前記第1の選択電圧と前記第2の選択電圧を
    出力する第1の電圧発生手段とを具備する液晶装置にお
    いて、 該第1の電圧発生手段が、第1の電圧源を具備し、該第
    1の電圧源の電圧を基準とした第2の電圧源を具備し、
    前記第1の電圧源の電圧を基準として、前記第2の電圧
    源の電圧を、反転させる第1の反転回路からなる第3の
    電圧源を具備することを特徴とする液晶装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の液晶素子と前記信号電極駆
    動手段と前記走査電極駆動手段と、少なくとも前記第1
    の選択電圧と前記第2の選択電圧を出力する第2の電圧
    発生手段とを具備する液晶装置において、 該第2の電圧発生手段が、第4の電圧源と第5の電圧源
    の電圧を具備し、前記信号電圧の中心電圧を基準とし
    て、前記第5の電圧源の電圧を反転させる第2の反転回
    路と前記第4の電圧源の電圧と第5の電圧源の電圧を加
    算する第1の加算回路からなる第6の電圧源と前記第4
    の電圧源の電圧と前記反転回路の出力する電圧を加算す
    る第2の加算回路からなる第7の電圧源を具備すること
    を特徴とする液晶装置。
  3. 【請求項3】請求項1記載の液晶素子と前記信号電極駆
    動手段と、前記第1のモードと前記第2のモードに加
    え、第3のモードにおいては前記信号電圧の中心電圧に
    対して前記第1の選択電圧と逆極性の第3の選択電圧を
    前記複数の各走査電極に与え、第4のモードにおいては
    前記信号電圧の中心電圧に対して該第3の選択電圧と逆
    極性の第2のプリチャージ電圧を与えた後に前記信号電
    圧の中心電圧に対して該第2のプリチャージ電圧と逆極
    性の第4の選択電圧を前記複数の各走査電極に与える走
    査電極駆動手段と、少なくとも前記第1ないし第4の選
    択電圧を出力する第3の電圧発生手段とを具備する液晶
    装置において、 該第3の電圧発生手段が、請求項1記載の前記第1の電
    圧発生手段を具備し、前記信号電圧の中心電圧を基準と
    して、前記第2の電圧源の電圧を反転させる回路からな
    る第8の電圧源と前記第3の電圧源の電圧を反転させる
    回路からなる第9の電圧源を具備することを特徴とする
    液晶装置。
  4. 【請求項4】請求項3記載の液晶素子と前記信号電極駆
    動手段と前記走査電極駆動手段と、少なくとも前記第1
    ないし第4の選択電圧を出力する第4の電圧発生手段と
    を具備する液晶装置において、該第3の電圧発生手段
    が、請求項2記載の前記第2の電圧発生手段を具備し、
    前記信号電圧の中心電圧を基準として、前記第6の電圧
    源の電圧を反転させる回路からなる第10の電圧源と前
    記第7の電圧源の電圧を反転させる回路からなる第11
    の電圧源を具備することを特徴とする液晶装置。
  5. 【請求項5】請求項1または3記載の液晶装置の前記第
    1の電圧源の電圧が周辺温度に応じて変化することを特
    徴とすることを特徴とする液晶装置。
  6. 【請求項6】請求項1または3または5記載の液晶装置
    の前記第2の電圧源の電圧が周辺温度に応じて変化する
    ことを特徴とすることを特徴とする液晶装置。
  7. 【請求項7】請求項2または4記載の液晶装置の前記第
    4の電圧源の電圧が周辺温度に応じて変化することを特
    徴とすることを特徴とする液晶装置。
  8. 【請求項8】請求項2または4または7記載の液晶装置
    の前記第5の電圧源の電圧が周辺温度に応じて変化する
    ことを特徴とすることを特徴とする液晶装置。
  9. 【請求項9】請求項2または4記載の液晶装置の第2ま
    たは第4の電圧発生手段において、周辺温度によって電
    圧の変化する第12の電圧源を具備し、前記第1の加算
    回路と前記第2の加算回路を、前記信号電圧の中心電圧
    を基準として、前記第12の電圧源の電圧を更に加算す
    る加算回路でそれぞれ置き換えてあることを特徴とする
    液晶装置。
  10. 【請求項10】請求項2または4または9記載の液晶装
    置の第2または第4の電圧発生手段において、周辺温度
    または外部調整によって電圧の変化する第13の電圧源
    を具備し、前記反転回路を、前記信号電圧の中心電圧を
    基準として、前記第5の電圧源と前記第13の電圧源を
    加算する加算回路で置き換えるとともに前記前記第2の
    加算回路を、前記信号電圧の中心電圧を基準として、前
    記第12の電圧源の電圧を更に加算する加算回路で置き
    換えてあることを特徴とする液晶装置。
  11. 【請求項11】請求項1ないし10記載の液晶装置を具
    備したことを特徴とすることを特徴とする電子機器。
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