JPH10111097A - コマンド誘導スピンミサイルの制御装置 - Google Patents

コマンド誘導スピンミサイルの制御装置

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JPH10111097A
JPH10111097A JP26748296A JP26748296A JPH10111097A JP H10111097 A JPH10111097 A JP H10111097A JP 26748296 A JP26748296 A JP 26748296A JP 26748296 A JP26748296 A JP 26748296A JP H10111097 A JPH10111097 A JP H10111097A
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JP
Japan
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missile
command
angle
signal
roll
Prior art date
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JP26748296A
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English (en)
Inventor
Nobuo Narifusa
宣夫 成房
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高価で重く構造的に脆弱で動作安定の待ち時
間が必要なロールジャイロなどを用いずにミサイルのロ
ール姿勢角を全飛しょう中を通じて精度良く検出してミ
サイルの飛しょう経路を制御できるコマンド誘導スピン
ミサイルの制御装置を得る。 【解決手段】 ミサイルの後方に機軸に対して一定角ず
れた指向性を持つアンテナを配置し、ミサイルがスピン
することにより地上装置からの送信波がアンテナの指向
パターンから外れる事による受信信号の強度の変化を検
出することによってミサイルのロール周波数を検出でき
るようにし、そのロール周波数からミサイルのロール姿
勢角を計算することにより係る課題を解決する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、それ自体がスピ
ンしながら飛しょうし、地上装置から送信される操舵指
令のコマンド信号に基づき操舵を行うコマンド誘導スピ
ンミサイルの制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】コマンド誘導(指令誘導とも呼ばれる)
については例えば1990年12月10日に原書房から発行され
た「ミサイル工学事典」のP59〜P72に紹介されて
いるように、地上装置において目標位置とミサイル位置
を観測し、ミサイルの誘導計算を行い操舵量を計算し、
その操舵量をミサイルにコマンド信号として与える方式
であり、ミサイルの小型軽量、低コスト化を目的とした
方式である。またスピンミサイルについては例えば海人
社から発行された「世界の艦船」1996年9月号のP
148〜P155に「ローリングエアーフレームミサイ
ル」として紹介されているように、ミサイルを積極的に
スピンさせて飛しょうさせる方式である。このスピンミ
サイルを適切な方向に操舵するするためには、ミサイル
が90度ロールする毎に操舵翼の動作を水平翼としての
動作と垂直翼としての動作とに切り換える必要があり、
従来はこの動作切換のためのミサイルのロール姿勢角の
検出にジャイロを用いていると解説されている。
【0003】このような従来のコマンド誘導スピンミサ
イルの制御装置をシステム的に示すと図15のようにな
る。図15において1はミサイルの機体、2は慣性空間
上でのロール姿勢角速度を検出するロールジャイロ、3
はロールジャイロ2の出力を受けてロール姿勢角を計算
するロール姿勢角計算器、5は地上からのコマンド信号
を受信するアンテナ、6はアンテナ5の受信信号の変動
を出力一定となるように増幅するAGCアンプ、7はA
GCアンプ6の制御電圧を決めるAGCディテクタ、8
はAGCアンプ6の出力に同調しコマンド信号を復調す
るコマンド受信器、9はコマンド受信器8の復調結果を
解読して加速度指令等のコマンドを取り出すコマンド信
号処理器、10は機体の運動状態を検出するピッチ/ヨ
ージャイロ、4はコマンド信号処理器9の出力するコマ
ンドと、ロール姿勢角計算器3の出力するロール姿勢角
とピッチ/ヨージャイロ10の出力の三つの信号から操
舵量を計算するオートパイロット、11はオートパイロ
ット4の出力を受けて操舵する操舵装置、12は操舵翼
である。
【0004】次に動作について説明する。通常、コマン
ド誘導スピンミサイルは、ミサイルの機体1を適切な方
向へ誘導するために、地上装置からコマンド信号により
ピッチ、ヨー方向の加速度指令を送っている。アンテナ
5によりこのコマンド信号を受信し、AGCアンプ6は
AGCディテクタ7の電圧により制御され、キャリアの
変動を押さえて一定出力となるように動作する。コマン
ド受信器8はAGCアンプ6の出力を復調し、この復調
結果を受けてコマンド信号処理器9は加速度指令等のコ
マンドを取り出すように動作する。ここでミサイルはス
ピンしているため、コマンドにより要求された方向に適
切な加速度を発生させるためには、随時機体のロール姿
勢角を検出する必要がある。従来のコマンド誘導スピン
ミサイルの制御装置では、この機体のロール姿勢角を検
出するために、ロールジャイロ2により慣性空間上での
ロール姿勢角速度を検出し、それをロール姿勢角計算器
3で積分計算している。オートパイロット4では、この
ロール姿勢角計算器3の計算結果と、コマンド信号処理
器9の処理結果とピッチ/ヨージャイロ10により検出
されるミサイルの運動状態の三つの信号から、適切な操
舵指令量を計算し、操舵装置11はこの操舵指令量をう
けて操舵翼12を操舵し、ミサイルの機体1を制御して
いる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来のコマンド誘導ス
ピンミサイルの制御装置は上記のように構成されていた
ので、ロール姿勢角を検出するために、高価で重いロー
ルジャイロを搭載しなければならず小型のミサイルには
適用できない問題点があった。またロールジャイロを用
いた場合積分計算などを実施する必要があるため長時間
の飛しょうではロール姿勢角の計算結果の誤差が大きく
なるという問題があった。さらに、ジャイロの構造的脆
弱性による振動、衝撃に対する信頼性の低下、ジャイロ
の動作が安定するまでの動作待ち時間などの問題があっ
た。
【0006】
【課題を解決するための手段】第1の発明によるコマン
ド誘導スピンミサイルの制御装置は、ミサイルの後方に
向かいかつミサイルの機軸に対して一定角ずれた指向性
を持つアンテナを配置し、ミサイルがスピンすることに
より地上装置からの送信波がアンテナの指向性パターン
から外れることによる強度の変化を検出することによっ
てミサイルのロール周波数を検出出来るようにし、その
ロール周波数からミサイルのロール姿勢角を計算するこ
とにより、ロールジャイロを必要とせずミサイルの飛し
ょう経路を制御できるようにしたものである。
【0007】また、第2の発明によるコマンド誘導スピ
ンミサイルの制御装置は、ミサイルの後方に向かいかつ
ミサイルの機軸に対して一定角ずれた鋭い指向性を持つ
アンテナを2個以上配置し、ミサイルがスピンすること
により地上装置からの送信波がアンテナの指向性パター
ンから外れることによる強度の変化をそれぞれ検出する
ことによって広帯域に渡り精度良くロール周波数を検出
できるようにし、そのロール周波数からミサイルのロー
ル姿勢角を計算することにより、ロールジャイロを必要
とせずミサイルの飛しょう経路を制御できるようにした
ものである。
【0008】また、第3の発明によるコマンド誘導スピ
ンミサイルの制御装置は、ミサイルの後方に向かいかつ
ミサイルの機軸に対してそれぞれ異なる角度ずれた指向
性を持つアンテナを2個以上配置し、ミサイルがスピン
することにより地上装置からの送信波がアンテナの指向
性パターンから外れることによる強度の変化をそれぞれ
検出し、より強度変化の大きいチャンネルを選択するこ
とによりロール周波数の検出精度を向上し、そのロール
周波数からミサイルのロール姿勢角を計算することによ
り、ロールジャイロを必要とせずミサイルの飛しょう経
路を制御できるようにしたものである。
【0009】また、第4の発明によるコマンド誘導スピ
ンミサイルの制御装置は、ミサイルの後方に向かいかつ
指向角を制御できるフェーズドアレイアンテナを配置
し、その指向角を発射前の地上装置の飛しょう経路の計
算結果の記憶により最適な角度に制御したうえで、ミサ
イルがスピンすることにより地上装置からの送信波がア
ンテナの指向性パターンから外れることによる強度の変
化を検出し、そのロール周波数からミサイルのロール姿
勢角を計算することにより、ロールジャイロを必要とせ
ずミサイルの飛しょう経路を制御できるようにしたもの
である。
【0010】また、第5の発明によるコマンド誘導スピ
ンミサイルの制御装置は、ミサイルの後方に向かいかつ
指向角を制御できるビーム幅の狭いフェーズドアレイア
ンテナを2個以上配置し、その指向角を発射前の地上装
置の飛しょう経路の計算結果の記憶により最適な角度に
制御したうえで、ミサイルがスピンすることにより地上
装置からの送信波がアンテナの指向性パターンから外れ
ることによる強度の変化をそれぞれ検出することによっ
て、広帯域に渡り精度良くロール周波数を検出できるよ
うにし、そのロール周波数からミサイルのロール姿勢角
を計算することにより、ロールジャイロを必要とせずミ
サイルの飛しょう経路を制御できるようにしたものであ
る。
【0011】また、第6の発明によるコマンド誘導スピ
ンミサイルの制御装置は、ミサイルの後方に向かいかつ
指向角を制御できるフェーズドアレイアンテナを配置
し、その指向角をピッチ及び機軸方向の加速度の積分結
果より計算した結果により最適な角度に制御したうえ
で、ミサイルがスピンすることにより地上装置からの送
信波がアンテナの指向性パターンから外れることによる
強度の変化を検出し、そのロール周波数からミサイルの
ロール姿勢角を計算することにより、ロールジャイロを
必要とせずミサイルの飛しょう経路を制御できるように
したものである。
【0012】また、第7の発明によるコマンド誘導スピ
ンミサイルの制御装置は、ミサイルの後方に向かいかつ
指向角を制御できるビーム幅の狭いフェーズドアレイア
ンテナを2個以上配置し、ピッチ及び機軸方向の加速度
の積分結果より計算した結果により最適な角度に制御し
たうえで、ミサイルがスピンすることにより地上装置か
らの送信波がアンテナの指向性パターンから外れること
による強度の変化をそれぞれ検出することによって、広
帯域に渡り精度良くロール周波数を検出できるように
し、そのロール周波数からミサイルのロール姿勢角を計
算することにより、ロールジャイロを必要とせずミサイ
ルの飛しょう経路を制御できるようにしたものである。
【0013】また、第8の発明によるコマンド誘導スピ
ンミサイルの制御装置は、ミサイルの後方に向かいかつ
指向角を制御できるフェーズドアレイアンテナを配置
し、その指向角を地上装置で計算してコマンド信号とし
て送信したものを受信し最適な角度に制御したうえで、
ミサイルがスピンすることにより地上装置からの送信波
がアンテナの指向性パターンから外れることによる強度
の変化を検出し、そのロール周波数からミサイルのロー
ル姿勢角を計算することにより、ロールジャイロを必要
とせずミサイルの飛しょう経路を制御できるようにした
ものである。
【0014】また、第9の発明によるコマンド誘導スピ
ンミサイルの制御装置は、ミサイルの後方に向かいかつ
指向角を制御できるビーム幅の狭いフェーズドアレイア
ンテナを2個以上配置し、その指向角を地上装置で計算
してコマンド信号として送信したものを受信し最適な角
度に制御したうえで、ミサイルがスピンすることにより
地上装置からの送信波がアンテナの指向性パターンから
外れることによる強度の変化をそれぞれ検出することに
よって、広帯域に渡り精度良くロール周波数を検出でき
るようにし、そのロール周波数からミサイルのロール姿
勢角を計算することにより、ロールジャイロを必要とせ
ずミサイルの飛しょう経路を制御できるようにしたもの
である。
【0015】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.図1は実施の形態1を示す図である。図
において1はミサイルの機体、6はアンテナ5の受信信
号の変動を出力一定となるように増幅するAGCアン
プ、7はAGCアンプ6の制御電圧を決めるAGCディ
テクタ、8はAGCアンプ6の出力に同調しコマンド信
号を復調するコマンド受信器、9はコマンド受信器8の
復調結果を解読して加速度指令等のコマンドを取り出す
コマンド信号処理器、10は機体の運動状態を検出する
ピッチ/ヨージャイロ、4はコマンド信号処理器9の出
力するコマンドと、ロール姿勢角計算器3の出力するロ
ール姿勢角とピッチ/ヨージャイロ10の出力の三つの
信号から操舵量を計算するオートパイロット、11はオ
ートパイロット4の出力を受けて操舵する操舵装置、1
2は操舵翼でありこれらは従来技術のものと同等であ
る。5はミサイルの後方に向かいかつ機軸に対して一定
角ずれた指向性を持つアンテナ、13はAGCディテク
タ7の信号の強度を判定して信号最大点を検出する信号
強度判定器、14は信号強度判定器の出力にフェーズロ
ックするフェーズロックループ(以下PLLとよぶ)、
3はPLLの信号からロール姿勢角を計算するロール姿
勢角計算器である。
【0016】次に動作について説明する。地上装置から
のコマンド信号をアンテナ5によりこのコマンド信号を
受信し、AGCアンプ6、AGCディテクタ7により増
幅した後、コマンド受信器8によりコマンド信号を復調
し、コマンド信号処理器9により加速度指令等のコマン
ドを取り出すように動作することは従来技術と同等の動
作である。ここでアンテナ5は図2(a)に示すように
機軸に対して一定角αずれた指向性を持つため、ミサイ
ルのロール姿勢角θに対してアンテナ指向角と電波到来
角の差βは図2(b)のように変化する。このように到
来角の変化する電波を図2(c)に示すようなアンテナ
パターンを持つアンテナ5で受信した場合受信信号は図
2(d)に示す通りとなる。これがAGCディテクタ7
の出力信号である。信号強度判定器13は図2(e)に
示すとおりAGCディテクタ7の出力に基づき、受信信
号最大点を検出しパルスを発させる。PLL14はこの
パルスの繰り返し周波数にフェーズロックするように動
作し、図2(f)に示すとおり、ミサイルのロール姿勢
角に同期した正弦波を発生する。ロール姿勢角計算器3
はPLL14の出力に基づきロール姿勢角を計算しオー
トパイロット4へロール姿勢角情報を送る。オートパイ
ロット4では、このロール姿勢角計算器3の計算結果
と、コマンド信号処理器9の処理結果とピッチ/ヨージ
ャイロ10により検出されるミサイルの運動状態の三つ
の信号から、適切な操舵指令量を計算し、操舵装置11
はこの操舵指令量をうけて操舵翼12を操舵し、ミサイ
ルの機体1を制御している。
【0017】実施の形態2.図3は実施の形態2を示す
図である。図において1はミサイルの機体、6はAGC
アンプ、7はAGCディテクタ、8はコマンド受信器、
9はコマンド信号処理器、10はピッチ/ヨージャイ
ロ、4はオートパイロット、11は操舵装置、12は操
舵翼でありこれらは従来技術のものと同等である。5、
5a、5bはミサイルの機軸のまわりを等しい角度に分
割するように配置したミサイルの後方に向かいかつ機軸
に対して一定角ずれた鋭い指向性を持つアンテナ、6a
はアンテナ5aの受信信号の変動を出力一定となるよう
に増幅するAGCアンプ、6bはアンテナ5bの受信信
号の変動を出力一定となるように増幅するAGCアン
プ、7aはAGCアンプ6aの制御電圧を決めるAGC
ディテクタ、7bはAGCアンプ6bの制御電圧を決め
るAGCディテクタ、8aはAGCアンプ6aの出力に
同調しコマンド信号を復調するコマンド受信器、8bは
AGCアンプ6bの出力に同調しコマンド信号を復調す
るコマンド受信器、15はコマンド受信器8とコマンド
受信器8aとコマンド受信器8bのコマンド信号の各復
調結果から最良の復調結果を選択する信号選択器、13
はAGCディテクタ7の信号の強度を判定して信号最大
点を検出する信号強度判定器、13aはAGCディテク
タ7aの信号の強度を判定して信号最大点を検出する信
号強度判定器、13bはAGCディテクタ7bの信号の
強度を判定して信号最大点を検出する信号強度判定器、
16は信号強度判定器13と信号強度判定器13aと信
号強度判定器13bが信号強度の最強点で出力するパル
スを加算するパルス加算器、14はパルス加算器の出力
にフェーズロックするPLL、17はミサイルロール周
波数の3倍となるPLLの出力を分周する分周器、3は
分周器17の信号からロール姿勢角を計算するロール姿
勢角計算器である。
【0018】この実施の形態では鋭い指向性を持つアン
テナをミサイルの機軸のまわりに3個等角度に配置する
ことによりロール回転の3倍のパルス信号を計測してミ
サイルのロール姿勢角を求めるため、より低速回転のロ
ールスピンも精度よく検出しミサイルの飛しょう経路を
制御している。また、各アンテナの受信状況によりコマ
ンド受信器のチャンネルを選択するためダイバーシティ
効果も得ている。図4(a)に機体の後方からみた各ア
ンテナの配置、図4(b)〜(d)にミサイルロール角
に対応させた各アンテナの指向角と電波到来角との相対
角、図4(e)にパルス加算器16の出力、図4(f)
にPLL14の出力の一例を示す。
【0019】実施の形態3.図5は実施の形態3を示す
図である。図において1はミサイルの機体、6、6a、
6bはAGCアンプ、7、7a、7bはAGCディテク
タ、8、8a、8bはコマンド受信器、15は信号選択
器、9はコマンド信号処理器、10はピッチ/ヨージャ
イロ、4はオートパイロット、11は操舵装置、12は
操舵翼、13は信号強度判定器、14はPLL、3はロ
ール姿勢角計算器でありこれらは従来技術及び実施の形
態2のものと同等である。5、5c、5dはミサイルの
機軸のまわりを等しい角度に分割するように配置したミ
サイルの後方に向かいかつ機軸に対してそれぞれ異なる
角度ずれた指向性を持ちそれぞれビーム幅の異なるアン
テナ、15aはAGCディテクタ7、7a、7bの各出
力のうちミサイルの回転による信号強度差が最も大きい
ものを選択する信号選択器である。
【0020】次に動作について説明する。アンテナ5の
機軸に対する指向角をα、アンテナ5cの機軸に対する
指向角をα1、アンテナ5dの機軸に対する指向角をα
2とし、α>α1>α2とする。この関係において初
期、中期、終末期の各飛しょうフェーズにおける電波到
来角と各アンテナの指向角の関係の一例を図6に示す。
図6において1は機体、23はコマンドを送信する地上
装置を示す。図に示す位置関係においてミサイルのロー
ル姿勢角に対する各アンテナの指向角と電波到来角の相
対角の変化と相対角の変化と各アンテナのアンテナパタ
ーンによる各AGCディテクタの出力の一例を図7
(a)〜(f)に示す。図7(a)〜(f)から分かる
ように誘導初期においてはアンテナ5が電波到来方向に
最も指向しておりAGCディテクタの出力に最も有意差
が得られ、誘導中期においてはアンテナ5cが電波到来
方向に最も指向しておりAGCディテクタの出力に最も
有意差が得られ、誘導終末期においてはアンテナ5dが
電波到来方向に最も指向しておりAGCディテクタの出
力に最も有意差が得られる。信号選択器15aでは、こ
の3から信号強度差が最も大きいものを選択し信号強度
判定器13に出力するように動作する。
【0021】この実施の形態ではそれぞれ指向角及びア
ンテナパターンの異なるアンテナをミサイルの機軸の周
りに3個等角度に配置することにより電波到来角の飛し
ょう中の変化に対して最も有効なアンテナからの信号を
使用することにより、全飛しょう中を通じて精度よくロ
ール姿勢角を検出しミサイルの飛しょう経路を制御して
いる。
【0022】実施の形態4.図8は実施の形態4を示す
図である。図において1はミサイルの機体、6はAGC
アンプ、7はAGCディテクタ、8はコマンド受信器、
9はコマンド信号処理器、13は信号強度判定器、14
はPLL、3はロール姿勢角計算器、10はピッチ/ヨ
ージャイロ、4はオートパイロット、11は操舵装置、
12は操舵翼でありこれらは従来技術及び実施の形態1
のものと同等である。18はミサイル後方に任意に指向
角を変化できるフェーズドアレイアンテナ、19はフェ
ーズドアレイアンテナ18の指向角を電波到来方向に変
化させる指向角制御器、20は指向角制御器が指向角を
制御するために必要な電波到来角を発射前の地上装置の
飛しょう経路予測結果から取得し記憶するメモリ装置で
ある。
【0023】次に動作について説明する。アンテナの指
向角が固定の場合は飛しょう中に変化する電波到来角に
よって、ロール姿勢角の検出精度が鈍り、これを防止す
るために飛しょうフェーズによってアンテナの指向角を
変化させることが効果的であることは図6及び図7
(a)〜(f)により説明した通りである。実施の形態
3においては、それぞれ指向角の異なる複数個のアンテ
ナの配置によって効果を得ていたものをこの実施の形態
では一つのフェーズドアレイアンテナ18によって実現
している。メモリ装置20は、フェーズドアレイアンテ
ナ18の指向角を制御するために必要な電波到来角を、
ミサイル発射前の地上装置による飛しょう経路の予測結
果に基づく計算結果より取得して記憶し、発射後随時、
指向角情報を指向角制御装置に与えるように動作する。
【0024】この実施の形態ではアンテナ指向角度をフ
ェーズドアレイアンテナをもちいて予想される飛しょう
経路に従って変化させることにより、電波到来角の飛し
ょう中の変化に対して最も有効な角度に連続的に指向で
きるため、全飛しょう中を通じて精度よくロール姿勢角
を検出しミサイルの飛しょう経路を制御している。
【0025】実施の形態5.図9は実施の形態5を示す
図である。図において1はミサイルの機体、6、6a、
6bはAGCアンプ、7、7a、7bはAGCディテク
タ、8、8a、8bはコマンド受信器、15は信号選択
器、9はコマンド信号処理器、13、13a、13bは
信号強度判定器、16はパルス加算器、14はPLL、
17は分周器、3はロール姿勢角計算器、10はピッチ
/ヨージャイロ、4はオートパイロット、11は操舵装
置、12は操舵翼でありこれらは第2の発明による実施
の形態2のものと同等である。18、18a、18bは
ミサイルの機軸のまわりを等しい角度に分割するように
配置したミサイル後方に任意に指向角を変化できるフェ
ーズドアレイアンテナ、19はフェーズドアレイアンテ
ナ18の指向角を電波到来方向に変化させる指向角制御
器、19aはフェーズドアレイアンテナ18aの指向角
を電波到来方向に変化させる指向角制御器、19bはフ
ェーズドアレイアンテナ18bの指向角を電波到来方向
に変化させる指向角制御器、20は指向角制御器が指向
角を制御するために必要な電波到来角を発射前の地上装
置の飛しょう経路予測結果から取得し記憶するメモリ装
置である。
【0026】この実施の形態では、実施の形態3と同様
にアンテナ指向角度をフェーズドアレイアンテナをもち
いて予想される飛しょう経路に従って変化させることに
より、電波到来角の飛しょう中の変化に対して最も有効
な角度に連続的に指向できるようにした上で、機軸のま
わりに3個等角度に配置することにより実施の形態2と
同様の効果を得て、全飛しょう中を通じて精度よくロー
ル姿勢角を検出しミサイルの飛しょう経路を制御してい
る。
【0027】実施の形態6.図10は実施の形態6を示
す図である。図において1はミサイルの機体、6はAG
Cアンプ、7はAGCディテクタ、8はコマンド受信
器、9はコマンド信号処理器、13は信号強度判定器、
14はPLL、3はロール姿勢角計算器、18はフェー
ズドアレイアンテナ、19は指向角制御器、10はピッ
チ/ヨージャイロ、4はオートパイロット、11は操舵
装置、12は操舵翼でありこれらは実施の形態4のもの
と同等である。22は機体の機軸方向の加速度を検出す
る機軸加速度計、21は機軸加速度計22の出力する機
軸方向の加速度とピッチ/ヨージャイロ10の出力する
ピッチ方向の加速度を積分し、その結果から電波到来角
を計算する角度計算器である。
【0028】次に動作について説明する。この実施の形
態では、発射後ミサイルの機軸方向の加速度を機軸加速
度22で検出し、ミサイルのピッチ方向の加速度をピッ
チ/ヨージャイロ10で検出し、その各検出結果を角度
計算器21で2回積分して距離成分を求め、逆正弦関数
を計算することにより、指向角を計算し指向角制御装置
19に与えるように動作する。図11に地上装置とミサ
イルの位置関係を示し、機軸方向の加速度の2回積分の
結果rとピッチ方向の加速度の2回積分の結果yと逆正
弦関数により求める角度を図式的に示す。図において1
は機体、23は地上装置を示す。
【0029】この実施の形態では、実施の形態4におい
ては、フェーズドアレイアンテナ18の指向角を制御す
るために必要な電波到来角を、ミサイル発射前の地上装
置による飛しょう経路の予測結果に基づく計算結果より
取得していたものを、実際のミサイルの飛しょう状態を
検出し地上装置との角度を計算するために、発射前の予
測よりも信頼度高く指向し、全飛しょう中を通じて精度
よくロール姿勢角を検出しミサイルの飛しょう経路を制
御している。
【0030】実施の形態7.図12は実施の形態7を示
す図である。図において1はミサイルの機体、6、6
a、6bはAGCアンプ、7、7a、7bはAGCディ
テクタ、8、8a、8bはコマンド受信器、15は信号
選択器、9はコマンド信号処理器、13、13a、13
bは信号強度判定器、16はパルス加算器、14はPL
L、17は分周器、3はロール姿勢角計算器、18、1
8a、18bはフェーズドアレイアンテナ、19、19
a、19bは指向角制御器、21は角度計算器、22は
機軸加速度計、10はピッチ/ヨージャイロ、4はオー
トパイロット、11は操舵装置、12は操舵翼でありこ
れらは実施の形態4および実施の形態5のものと同等で
ある。
【0031】この実施の形態では、実施の形態5におい
ては、フェーズドアレイアンテナ18、18a、18b
の指向角を制御するために必要な電波到来角を、ミサイ
ル発射前の地上装置による飛しょう経路の予測結果に基
づく計算結果より取得していたものを、実際のミサイル
の飛しょう状態を検出し地上装置との角度を計算するた
めに、発射前の予測よりも信頼度高く指向し、全飛しょ
う中を通じて精度よくロール姿勢角を検出しミサイルの
飛しょう経路を制御している。
【0032】実施の形態8.図13は本発明の実施の形
態8を示す図である。図において1はミサイルの機体、
6はAGCアンプ、7はAGCディテクタ、8はコマン
ド受信器、13は信号強度判定器、14はPLL、3は
ロール姿勢角計算器、18はフェーズドアレイアンテ
ナ、19は指向角制御器、10はピッチ/ヨージャイ
ロ、4はオートパイロット、11は操舵装置、12は操
舵翼でありこれらは実施の形態4のものと同等である。
9aはコマンド受信器8の復調結果を解読して加速度指
令とフェーズドアレイアンテナを指向するための指向角
指令を取り出すコマンド信号処理器である。
【0033】次に動作について説明する。この実施の形
態では、随時地上装置から送信されてくるコマンド信号
にフェーズドアレイアンテナを指向するための指向角指
令を含めて送信しそれをコマンド信号処理器9aで解読
して指向角制御器19に与えるように動作する。
【0034】この実施の形態では、フェーズドアレイア
ンテナ18の指向角を制御するために必要な電波到来角
を、地上装置の観測に基づくコマンド信号より取得して
いるために、実施の形態4の発射前の予測や実施の形態
6の積分計算よりも信頼度高くフェーズドアレイアンテ
ナを指向し、全飛しょう中を通じて精度よくロール姿勢
角を検出しミサイルの飛しょう経路を制御している。
【0035】実施の形態9.図14は実施の形態7を示
す図である。図において1はミサイルの機体、6、6
a、6bはAGCアンプ、7、7a、7bはAGCディ
テクタ、8、8a、8bはコマンド受信器、15は信号
選択器、9aはコマンド信号処理器、13、13a、1
3bは信号強度判定器、16はパルス加算器、14はP
LL、17は分周器、3はロール姿勢角計算器、18、
18a、18bはフェーズドアレイアンテナ、19、1
9a、19bは指向角制御器、10はピッチ/ヨージャ
イロ、4はオートパイロット、11は操舵装置、12は
操舵翼でありこれらは実施の形態5および実施の形態8
のものと同等である。
【0036】この実施の形態では、フェーズドアレイア
ンテナ18、18a、18bの指向角を制御するために
必要な電波到来角を、地上装置の観測に基づくコマンド
信号より取得しているために、実施の形態5の発射前の
予測や実施の形態7の積分計算よりも信頼度高くフェー
ズドアレイアンテナを指向し、全飛しょう中を通じて精
度よくロール姿勢角を検出しミサイルの飛しょう経路を
制御している。
【0037】
【発明の効果】第1の発明によれば、ミサイルの後方に
向かいかつミサイルの機軸に対して一定角ずれた指向性
を持つアンテナを配置し、ミサイルがスピンすることに
より地上装置からの送信波がアンテナの指向性パターン
から外れることによる強度の変化を検出することによっ
てミサイルのロール周波数を検出出来るようにし、その
ロール周波数からミサイルのロール姿勢角を計算してい
るので、ロールジャイロなどを用いず簡単、安価、高信
頼度、高精度で動作待ち時間の短いコマンド誘導スピン
ミサイルの制御装置を構成し得る効果がある。
【0038】また、第2の発明によれば、第1の発明と
同様の動作を複数のアンテナで行うので、第1の発明に
よるものよりも一層精度の高いロール姿勢角を得ること
が出来、さらに各アンテナからの受信信号のうち最良の
チャンネルをコマンド信号処理に使用するためコマンド
信号のエラーの少ないコマンド誘導スピンミサイルの制
御装置を構成し得る効果がある。
【0039】また、第3の発明によれば、第1の発明と
同様の動作を指向角の違う複数のアンテナで行うので、
第1の発明によるものよりも全飛しょうフェーズを通じ
て一層精度の高いロール姿勢角を得ることが出来、さら
に各アンテナからの受信信号のうち最良のチャンネルを
コマンド信号処理に使用するためコマンド信号のエラー
の少ないコマンド誘導スピンミサイルの制御装置を構成
し得る効果がある。
【0040】また、第4の発明によれば、第1の発明と
同様の動作をフェーズドアレイアンテナで行い、その指
向角を発射前の地上装置の飛しょう経路の予測計算結果
の記憶により制御するので、第1の発明によるものより
も全飛しょうフェーズを通じて一層精度の高いコマンド
誘導スピンミサイルの制御装置を構成し得る効果があ
る。
【0041】また、第5の発明によれば、第2の発明と
同様の動作をフェーズドアレイアンテナで行い、その指
向角を発射前の地上装置の飛しょう経路の予測計算結果
の記憶により制御するので、第2の発明によるものより
も全飛しょうフェーズを通じて一層精度の高いコマンド
誘導スピンミサイルの制御装置を構成し得る効果があ
る。
【0042】また、第6の発明によれば、フェーズドア
レイアンテナの指向角を制御するために、ピッチ方向及
び機軸方向の加速度の検出結果から計算しているので、
第4の発明による発射前の予測に基づく制御よりも信頼
度高くアンテナを指向することが出来、全飛しょうフェ
ーズを通じて一層精度の高いコマンド誘導スピンミサイ
ルの制御装置を構成し得る効果がある。
【0043】また、第7の発明によれば、複数のフェー
ズドアレイアンテナの指向角を制御するために、ピッチ
方向及び機軸方向の加速度の検出結果から計算している
ので、第5の発明による発射前の予測に基づく制御より
も信頼度高くアンテナを指向することが出来、全飛しょ
うフェーズを通じて一層精度の高いコマンド誘導スピン
ミサイルの制御装置を構成し得る効果がある。
【0044】また、第8の発明によれば、フェーズドア
レイアンテナの指向角を制御するために、地上装置で計
算してコマンド信号として送信したものを受信している
ので、第4の発明による発射前の予測に基づく制御より
も信頼度高くアンテナを指向することが出来、全飛しょ
うフェーズを通じて一層精度の高いコマンド誘導スピン
ミサイルの制御装置を構成し得る効果がある。
【0045】また、第9の発明によれば、複数のフェー
ズドアレイアンテナの指向角を制御するために、地上装
置で計算してコマンド信号として送信したものを受信し
ているので、第5の発明による発射前の予測に基づく制
御よりも信頼度高くアンテナを指向することが出来、全
飛しょうフェーズを通じて一層精度の高いコマンド誘導
スピンミサイルの制御装置を構成し得る効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1を示す図である。
【図2】 実施の形態1における原理を示し、ミサイル
ロール姿勢角に応じた電波到来角とAGCディテクタと
信号強度判定器とPLLの出力の例を示す図である。
【図3】 この発明の実施の形態2を示す図である。
【図4】 実施の形態2における原理を示し、ミサイル
ロール姿勢角に応じた各アンテナへの電波到来角とパル
ス加算器とPLLの出力の例を示す図である。
【図5】 この発明の実施の形態3を示す図である。
【図6】 ミサイルの飛しょうフェーズに応じたアンテ
ナの指向角と電波到来角の関係を示す図である。
【図7】 実施の形態3における各アンテナパターンの
例と飛しょうフェーズに応じた電波到来角とAGCディ
テクタ出力の例を示す図である。
【図8】 この発明の実施の形態4を示す図である。
【図9】 この発明の実施の形態5を示す図である。
【図10】 この発明の実施の形態6を示す図である。
【図11】 実施の形態6における機軸方向の加速度の
積分結果とピッチ方向の加速度の積分結果とそれにより
求める電波到来角を求める様子を示す図である。
【図12】 この発明の実施の形態7を示す図である。
【図13】 この発明の実施の形態8を示す図である。
【図14】 この発明の実施の形態9を示す図である。
【図15】 従来のコマンド誘導スピンミサイルの制御
装置の一例を示す図である。
【符号の説明】
1 ミサイルの機体 2 ロールジャイロ 3 ロール姿勢角計算器 4 オートパイロット 5 アンテナ 6 AGCアンプ 7 AGCディテクタ 8 コマンド受信器 9 コマンド信号処理器 10 ピッチ/ヨージャイロ 11 操舵装置 12 操舵翼 13 信号強度判定器 14 PLL 15 信号選択器 16 パルス加算器 17 分周器 18 フェーズドアレイアンテナ 19 指向角制御器 20 メモリ装置 21 角度計算器 22 機軸加速度計 23 地上装置

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コマンド誘導スピンミサイルの制御装置
    において、ミサイルの後方に向かいかつ機軸に対して一
    定角ずれた指向性を持つアンテナと、このアンテナで受
    けたコマンド信号を増幅しかつ、信号強度の変化を検出
    して一定の強度となるように増幅度を制御する手段と、
    この一定の強度に増幅された信号からコマンド信号を復
    調する手段と、復調されたコマンド信号をミサイルの機
    体に対する加速度指令に変換する手段と、上記信号強度
    の変化の検出結果を増幅する手段と、この増幅器により
    増幅された信号の最大点を検出する手段と、この最大点
    が現れる周期に発振器を同期させてミサイルのロール周
    波数を得る手段と、上記発振器の出力によりミサイルの
    ロール姿勢角を計算する手段と、このロール姿勢角と前
    述の加速度指令により最適な操舵指令量を計算する手段
    と、この操舵指令量を受けて操舵翼を操舵する手段とを
    具備したことを特徴とするコマンド誘導スピンミサイル
    の制御装置。
  2. 【請求項2】 コマンド誘導スピンミサイルの制御装置
    において、ミサイルの後方に向かいかつ機軸に対して一
    定角ずれた鋭い指向性を持つアンテナを2個以上配置
    し、これらのアンテナで受けたコマンド信号を各々増幅
    しかつ、信号強度の変化を検出して一定の強度となるよ
    うに増幅度を制御する手段と、この一定の強度に増幅さ
    れたそれぞれの信号からコマンド信号を復調する手段
    と、2つ以上のアンテナの受信信号を復調した結果から
    最良の受信状態のチャンネルを選択する手段と、選択さ
    れた復調信号をミサイルの機体に対する加速度指令に変
    換する手段と、上記のそれぞれアンテナで受けた信号の
    信号強度の変化の検出結果を増幅する手段と、この増幅
    器により増幅されたそれぞれの信号の最大点を検出する
    手段と、その最大点が現れる周期に発振器を同期させる
    手段と、上記発振器の出力をアンテナの数で分周してミ
    サイルのロール周波数を得る手段と、上記発振器の分周
    信号によりミサイルのロール姿勢角を計算する手段と、
    このロール姿勢角と前述の加速度指令により最適な操舵
    指令量を計算する手段と、この操舵指令量を受けて操舵
    翼を操舵する手段とを具備したことを特徴とするコマン
    ド誘導スピンミサイルの制御装置。
  3. 【請求項3】 コマンド誘導スピンミサイルの制御装置
    において、ミサイルの後方に向かいかつ機軸に対して一
    定角ずれ、なおそれぞれ指向角及びビーム幅の違う指向
    性を持つアンテナを2個以上配置し、これらのアンテナ
    で受けたコマンド信号を各々増幅しかつ、信号強度の変
    化を検出して一定の強度となるように増幅度を制御する
    手段と、この一定の強度に増幅されたそれぞれの信号か
    らコマンド信号を復調する手段と、2つ以上のアンテナ
    の受信信号を復調した結果から最良の受信状態のチャン
    ネルを選択する手段と、選択された復調信号をミサイル
    の機体に対する加速度指令に変換する手段と、上記のそ
    れぞれアンテナで受けた信号の信号強度の変化の検出結
    果を増幅する手段と、この増幅器により増幅されたそれ
    ぞれの信号の最大点を検出する手段と、最も最大点が顕
    著なチャンネルを選択する手段と、この最大点が現れる
    周期に発振器を同期させてミサイルのロール周波数を得
    る手段と、上記発振器の出力によりミサイルのロール姿
    勢角を計算する手段と、このロール姿勢角と前述の加速
    度指令により最適な操舵指令量を計算する手段と、この
    操舵指令量を受けて操舵翼を操舵する手段とを具備した
    ことを特徴とするコマンド誘導スピンミサイルの制御装
    置。
  4. 【請求項4】 コマンド誘導スピンミサイルの制御装置
    において、任意に指向角を変化できるフェーズドアレイ
    アンテナと、この指向角を制御する手段と、指向角を制
    御するために必要なミサイルと地上装置の相対角度を得
    るためにミサイルの飛しょう経路を発射前の地上装置の
    予測計算結果から取得し記憶する手段を具備し、フェー
    ズドアレイアンテナの指向角を最適な方向に制御できる
    ように構成したことを特徴とする請求項1記載のコマン
    ド誘導スピンミサイルの制御装置。
  5. 【請求項5】 コマンド誘導スピンミサイルの制御装置
    において、任意に指向角を変化できる2個以上のフェー
    ズドアレイアンテナと、この指向角を制御する手段と、
    指向角を制御するために必要なミサイルと地上装置の相
    対角度を得るためにミサイルの飛しょう経路を発射前の
    地上装置の予測計算結果から取得し記憶する手段とを具
    備し、フェーズドアレイアンテナの指向角を最適な方向
    に制御できるように構成したことを特徴とする請求項2
    記載のコマンド誘導スピンミサイルの制御装置。
  6. 【請求項6】 フェーズドアレイアンテナの指向角を制
    御するために必要なミサイルと地上装置の相対角度を得
    るためにミサイルのピッチ方向の加速度を積分して高度
    を計算する手段と、ミサイルの機軸方向の加速度を積分
    して飛しょう距離を計算する手段とを具備し、フェーズ
    ドアレイアンテナの指向角を最適な方向に制御できるよ
    うに構成したことを特徴とする請求項4記載のコマンド
    誘導スピンミサイルの制御装置。
  7. 【請求項7】 フェーズドアレイアンテナの指向角を制
    御するために必要なミサイルと地上装置の相対角度を得
    るためにミサイルのピッチ方向の加速度を積分して高度
    を計算する手段と、ミサイルの機軸方向の加速度を積分
    して飛しょう距離を計算する手段とを具備し、フェーズ
    ドアレイアンテナの指向角を最適な方向に制御できるよ
    うに構成したことを特徴とする請求項5記載のコマンド
    誘導スピンミサイルの制御装置。
  8. 【請求項8】 フェーズドアレイアンテナの指向角を制
    御するために必要なミサイルと地上装置の相対角度を地
    上装置で計算し、コマンド信号として送信する手段と、
    それを受信し、指向角制御器に信号を与える手段とを具
    備し、フェーズドアレイアンテナの指向角を最適な方向
    に制御できるように構成したことを特徴とする請求項4
    記載のコマンド誘導スピンミサイルの制御装置。
  9. 【請求項9】 フェーズドアレイアンテナの指向角を制
    御するために必要なミサイルと地上装置の相対角度を地
    上装置で計算し、コマンド信号として送信する手段と、
    それを受信し、指向角制御器に信号を与える手段とを具
    備し、フェーズドアレイアンテナの指向角を最適な方向
    に制御できるように構成したことを特徴とする請求項5
    記載のコマンド誘導スピンミサイルの制御装置。
JP26748296A 1996-10-08 1996-10-08 コマンド誘導スピンミサイルの制御装置 Pending JPH10111097A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008261529A (ja) * 2007-04-11 2008-10-30 Mitsubishi Precision Co Ltd 飛翔体及び飛翔体の回転位置検出装置
KR101475241B1 (ko) * 2014-09-30 2014-12-30 국방과학연구소 이중회전 비행체의 롤 각 추정 장치 및 그 방법
CN107492717A (zh) * 2017-06-22 2017-12-19 山东航天电子技术研究所 一种动中通天线余弦扫描的惯导航向修正方法

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