JPH0999085A - 人工呼吸器用吸入ガス混合装置 - Google Patents

人工呼吸器用吸入ガス混合装置

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JPH0999085A
JPH0999085A JP28246295A JP28246295A JPH0999085A JP H0999085 A JPH0999085 A JP H0999085A JP 28246295 A JP28246295 A JP 28246295A JP 28246295 A JP28246295 A JP 28246295A JP H0999085 A JPH0999085 A JP H0999085A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 人工呼吸器の酸素と空気による吸気ガス中
に、所要吸入ガスを所望濃度だけ混入する吸入ガス混合
装置で、吸気ガス流量が変化しても中央処理装置により
自動的に所望濃度の保持を図り、小型化と低廉化をも可
能とする。 【解決手段】 中央処理装置CPUは、人工呼吸器回路
b内の吸気ガス流量を測知した流量センサ10aからの
計測値電気信号S1 と、吸入ガスの濃度設定値入力部1
0bによる濃度設定値とから得た吸入ガス供給量の算定
値電気信号S2 により、質量流量調整器10gを制御す
る。この制御により吸入ガス供給源10cから吸入ガス
供給管10eへ送出される吸入ガスが、人工呼吸器回路
bの吸気ガス内に、吸入ガスの前記濃度設定値が常に充
足されるだけ混入されて、患者用吸気口cから患者へ投
与される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、既知の如く酸素と
圧縮空気とが供給されて稼動される人工呼吸器を用い
て、その人工呼吸器回路内における吸気ガス中に、一酸
化窒素などの吸入ガスを混入させ、当該吸入ガスをも患
者に投与させるため使用される人工呼吸器用吸入ガス混
合装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の人工呼吸器用吸入ガス混合装置
としては、既に、流量調整器を用いたものと、質量流量
調整器を利用するようにしたものとが提案されており、
前者である第1従来例の場合には、図2に示されている
通り、人工呼吸器aに用いられる吸入ガス混合装置1
が、吸入ガス供給源1aから、その吸入ガスを順次圧力
調整器1b、開閉弁1cそして流量調整器1dの連結さ
れた吸入ガス供給管1eにより、人工呼吸器aにおける
人工呼吸器回路b内の吸気ガスに混入させるようにして
いる。
【0003】ここで、既知の如くcは人工呼吸器回路b
における患者用吸気口、dは酸素側ポート、eは圧縮空
気側ポート、fは人工呼吸器側流量調整器、gとhは人
工呼吸器回路bに挿入介接の加湿器とウォータトラップ
で、iは呼気弁を示している。従って、この吸入ガス混
合装置1によるときは、その流量調整器1dの調整子1
fを操作して、吸入ガスの流量を調整し、人工呼吸器回
路b内へ当該所定流量の吸入ガスを混合させることにな
る。
【0004】この際、当該吸入ガス混合装置1によると
きは、人工呼吸器側流量調整器fによる流量設定値に合
わせて、所定の吸入ガス濃度が得られるように、流量調
整器1dの調整を行うようにして、当該吸入ガスを人工
呼吸器回路bに流入することになる。このため、図2の
第1従来例によるときは、吸入ガスを所望濃度に調整す
るため、操作者が人工呼吸器a側における吸気ガス流量
を把握した上で、これに必要となる吸入ガスの流量を予
め計算し、当該ガスの流量がこの計算値となるように、
流量調節器1dを調節しなければならない。
【0005】この結果、人為的な操作に頼ることから、
誤操作や計算違いにより、意図しない吸入ガス流量が混
入されてしまう恐れがあるばかりか、前記の人工呼吸器
側流量調整器fによる吸気ガス流量設定値に、変更があ
ったような場合には、その都度吸入ガス流量を計算して
調整をし直さねばならず、従って、当該操作は可成り煩
雑なものとなる。しかも、重大なことは現用されている
流量調整器1dの多くが、その出口側圧力、すなわち人
工呼吸器回路bにおける内圧力の変動によって、吸入ガ
ス供給管1eのガス流量値が変動してしまうといった問
題をも有している。
【0006】そこで、図2に示した第1従来例の欠陥を
改善するため、近年、図3に示す如く、人工呼吸器回路
bの内圧力に変動があっても、これにより吸入ガスの流
量が左右されることのない前掲質量流量調整器2a、2
b、2cを用いるようにした第2従来例としての吸入ガ
ス混合装置2Aも、既に提案されている。この種のもの
は基本的に、前記の如く吸入ガスだけを流量制御するだ
けではなく、人工呼吸器aに導入される酸素と、圧縮空
気および混合しようとする吸入ガスのすべてを総合的に
流量制御しようとしており、このため、手動もしくは中
央処理装置CPUを用いることで、質量流量調整器2
a、2b、2cにより、夫々酸素ガス、空気(または窒
素)そして吸入ガス供給源2dから圧力調整器2eを介
して供与される吸入ガスの各ガス流量が、電気的に制御
され得る仕組みとなっている。
【0007】ここで、図3におけるjは吸気ガスの流量
計で、kは呼気弁iより流出された吸気ガスの余剰ガス
処理装置を示しており、これは吸入ガスが、反応性の高
い一酸化窒素等であって、これが吸気ガスとの混合によ
り、反応生成物として有害な二酸化窒素を発生するとい
った場合に用いられ、当該余剰ガス処理装置にあって処
理された後、室内へ排気される。
【0008】一方、上記の吸入ガス混合装置2Aにあっ
て、2f、2g、2hは夫々混合器2iにおいて混合さ
れた混合ガス(O2 、空気、吸入ガス)に関し、その混
合ガストータル流量設定値入力部、吸入ガス濃度(流
量)設定値入力部、酸素濃度(流量)設定値入力部を示
しており、2jは上記各設定値入力部による設定値表示
計と、混合器2iから流出される混合ガスにつき、その
各種ガスについての濃度表示計の双方を示している。
【0009】さらに、図3にあって前記の質量流量調整
器2a、2b、2cは、何れも前記中央処理装置CPU
の出力によって制御されるよう結線されていると共に、
夫々混合器2iに連結された酸素供給管2k、圧縮空気
供給管2lそして吸入ガス供給管2mに挿入介接されて
おり、2n、2o、2pは当該各供給管2k、2l、2
mに接続された安全弁を示している。
【0010】そこで、図3による吸入ガス混合装置2A
の作用について説示すると、先ずこれを使用するには、
混合器2iの出力側管路2qを、人工呼吸器aにおける
酸素側ポートdに、また、その圧縮空気を送入すべき空
気側ポートeには、圧縮空気供給管2lより分岐させた
圧縮空気導出管2rを接続して使用することとなる。従
って、混合ガストータル流量設定値入力部2fによって
混合ガスの全量を、そして吸入ガスと酸素の各濃度を、
夫々前掲吸入ガス濃度設定値入力部2g、酸素濃度設定
値入力部2hとによって夫々設定しておけば、中央処理
装置CPUによって、自動的に必要な流量の酸素、空
気、および吸入ガスとが供給され、混合ガスの全量を変
更しても、当該設定濃度が維持されるように、吸入ガ
ス、酸素、および空気の流量も自動的に変化することに
なる。
【0011】このため、当該第2従来例によるときは、
前記第1従来例につき記述した如き計算を伴う操作の煩
雑さと、誤操作による危険性の問題については、これを
大幅に改善することができるのである。しかし、図3に
よるときは人工呼吸器a側における吸気ガスについても
制御の対象としてしまうことから、当該吸入ガス混合装
置2Aを用いて人工呼吸器aへ混合ガスを供給すること
になり、従って人工呼吸器aにおける入力部と、吸入ガ
ス混合装置2Aの出力部間にあって、図4に1例を示す
如く、何らかのインターフェース3が必要とされる場合
が多くなる。そして、このインターフェース3として
は、人工呼吸器aの様々な機種に対して、その整合性を
確保しなければならず、その対応が容易できないばかり
か、器種別のインターフェースが必要となって来る。
【0012】さらに、当該第2従来例によるときは、吸
入ガス用の質量流量調整器2cだけでなく、人工呼吸器
a側における吸気ガス用の質量流量調整器2a、2bも
必要となるから、装置全体が大型化してしまうだけでな
く高価なものとなり、また、これらに対する電気的な制
御シーケンスも複雑化してしまうことになる。そして、
さらに重大なことは、前記のように、吸入ガスが混合器
2iの中で、既に酸素や空気と混合されてしまうことか
ら、例えば反応性の高い一酸化窒素を吸入ガスとしたと
きには、反応後の有害な二酸化窒素である生成物が、可
成り多くなってしまうという問題である。
【0013】そこで、上記の難点を解消するため図5に
示す如き第3従来例も提案されているが、この吸入ガス
混合装置2Bによるときは以下の如き構成が、図3の吸
入ガス混合装置2Aと相違しており、図5にあっても同
一部材については、同一符号が付されている。すなわ
ち、混合器2sが、前者の混合器2iのように、酸素と
空気そして吸入ガスの三者を混合してしまうものではな
く、酸素と空気とだけを混合するようにし、かつ、吸入
ガスについては混合器2sに導入することなく、図1の
第1従来例のように吸入ガス供給管2mに連結の吸入ガ
ス導出管2tを介して、人工呼吸器aにおける人工呼吸
器回路bにあって、患者用吸気口cの近傍に連結するよ
うにしている。
【0014】そして、さらに上記混合器2sの出力側
は、酸素空気混合ガス管路2uを介して人工呼吸器aに
おける酸素側ポートdに接続されている。従って、当該
第3従来例によるときは、上記第2従来例の欠点として
前記した反応性の高い吸入ガスを用いた場合にあって
も、酸素と空気の混合ガス出力とは分離して出力される
吸入ガスが、人工呼吸器回路bの患者近傍にて吸気ガス
に混入されることから、反応生成物の影響を実質的に解
消し得ることになる。
【0015】しかし、第3従来例によるときは、人工呼
吸器aが常に設定量の吸気ガスを流す定常流式のもので
あれば問題は少ないが、間欠的に吸気ガスを流す間欠流
式人工呼吸器の場合には、人工呼吸器回路bにおける吸
気ガス流が停止してる際にも、吸入ガス導出管2tから
の吸入ガスが、人工呼吸器回路bに流入することにな
り、呼吸サイクルに伴い患者側の吸入ガス濃度が変動し
てしまう恐れが生ずる。従って、このような問題を解決
するには、吸入ガスも呼吸サイクルと同期させた間欠流
とすればよいわけであるが、このためには、多くの場
合、人工呼吸器aおよび吸入ガス混合装置の双方に大き
な改造を施さなければならないことになる。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の第1
乃至第3従来例がもっている難点に鑑み検討されたもの
で、その請求項1に係る人工呼吸器用吸入ガス混合装置
にあっては、人工呼吸器における吸気ガス流量を流量セ
ンサにより常時測知して、その計測値電気信号を中央処
理装置に入力し、ここで、この入力と予め設定しておい
た吸入ガスの濃度設定値とで計算された吸入ガス供給量
の計測算定値信号により、質量流量調整器を自動制御す
る。そして、このことにより吸入ガスが常に設定した濃
度となるように、人工呼吸器回路の吸気ガス内へ吸入ガ
スが自動的に混入され得るよう構成するものであり、か
くして、第1従来例の煩雑な操作と、誤操作の危険性を
解消し、第2、第3従来例におけるインターフェースを
不要とし、質量流量調整器の使用台数を削減可能として
小型化と低廉化を図り、電気的制御シーケンスの簡素化
をも実現しようとするのが、第1の目的である。
【0017】さらに、請求項1にあっては、上記の如く
人工呼吸器回路の流量センサにより、その吸気ガス流が
常にモニタされていることで、吸気ガス流が停止したと
きは、吸入ガス流が停止するというように、中央処理装
置の制御シーケンスを改良することで、容易に前記第3
従来例における間欠流式人工呼吸器への対応を可能と
し、吸入ガス濃度の前記した不本意な変動の問題をも解
消しようとするのが、第2の目的である。
【0018】次に請求項2にあっては、上記請求項1の
構成に加えて、人工呼吸器回路内における酸素や吸入ガ
スの濃度を測知するようにし、当該測知濃度に異常があ
ったときは、中央処理装置によって発する異常濃度検知
信号で、吸入ガスの供給を遮断弁の閉止作動により即時
中断し、これにより異常濃度のガス投与から、患者を安
全に守り得るようにしている。
【0019】さらに請求項3にあっては、上記請求項2
の構成に加えて、前記濃度計からの濃度電気信号と吸入
ガスの濃度設定値とを中央処理装置によって比較し、両
者に差異が生じたときには、当該濃度電気信号の内容が
上記濃度設定値に近ずくようフィードバック制御をかけ
て、質量流量調整器の吸入ガス流量を調整可能とし、こ
れにより、さらに高精度でレスポンスの良好な吸入ガス
濃度の制御を行い得るようにすると共に、上記濃度電気
信号と吸入ガスの濃度設定値との差異が所定値に達した
場合には、その旨を警報器が報し得るようにして、異常
時における即座の対応をも可能にしようとしている。
【0020】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の目的を
達成するため、請求項1によるときは酸素と圧縮空気が
供与される人工呼吸器の人工呼吸器回路に挿入介接され
る流量センサと、この流量センサから出力される上記人
工呼吸器回路内における吸気ガス流量の計測値電気信号
が入力され、かつ、当該人工呼吸器回路内の吸気ガスに
対し混入させる吸入ガスの濃度設定値を入力可能とした
中央処理装置と、吸入ガス供給源から圧力調整器を介し
て、前記の人工呼吸器回路に連結される吸入ガス供給管
と、この吸入ガス供給管に挿入介接され、かつ、上記の
中央処理装置にあって、前記吸気ガス流量の計測値に対
して、前記吸入ガスの濃度設定値による濃度が得られる
よう算定された吸入ガス供給量の算定値電気信号により
制御される質量流量調整器とからなることを特徴とする
人工呼吸器用吸入ガス混合装置を提供しようとしてい
る。
【0021】さらに、請求項2にあっては、上記請求項
1の構成に対して、人工呼吸器回路に連結された吸気ガ
スおよび吸入ガスの所要ガス濃度を測知する濃度計と、
上記の吸入ガス供給管に挿入介在され、かつ、上記の濃
度計から前記中央処理装置に入力された濃度電気信号の
異常時に、当該中央処理装置から発する異常濃度検知信
号により閉止する遮断弁とを付加するようにしたこと
を、その内容としている。
【0022】請求項3によるときは、酸素と圧縮空気が
供与される人工呼吸器の人工呼吸器回路に挿入介接され
る流量センサと、この流量センサから出力される上記人
工呼吸器回路内における吸気ガス流量の計測値電気信号
が入力され、かつ、当該人工呼吸器回路内の吸気ガスに
対し混入させる吸入ガスの濃度設定値を入力可能である
と共に、前記人工呼吸器回路に連結されて、吸気ガスお
よび吸入ガスの所要ガス濃度を測知した濃度計からの濃
度電気信号が入力可能である中央処理装置と、吸入ガス
供給源から圧力調整器を介して、前記の人工呼吸器回路
に連結される吸入ガス供給管と、この吸入ガス供給管に
挿入介接され、かつ、上記の中央処理装置にあって、前
記吸気ガス流量の計測値に対して、前記吸入ガスの濃度
設定値による濃度が得られるよう算定された吸入ガス供
給量の算定値電気信号による制御と、同上中央処理装置
にあって、上記濃度計の濃度電気信号に対して、前記吸
入ガスの濃度設定値による濃度が得られるようにするフ
ィードバック制御とを夫々受ける質量流量調整器と、上
記濃度電気信号と吸入ガスの濃度設定値との差異が所定
値に達することで、中央処理装置により作動する警報器
とからなることを特徴とする人工呼吸器用吸入ガス混合
装置を提供しようとしている。
【0023】
【発明の実施の形態】本発明を図1の人工呼吸器用吸入
ガス混合装置に係る一実施例によって詳記すると、人工
呼吸器aは従来例における説示で明らかな通り、ここで
も同一符号によりその構成部材が指示されている。本発
明では、この人工呼吸器aにあって、その酸素側ポート
dと圧縮空気側ポートeに、図2の第1従来例と同じ
く、夫々酸素と圧縮空気が常法により供与されるのであ
り、前説の通りbは人工呼吸器回路、cが患者用吸気
口、fは人工呼吸器側流量調整器、gとhは夫々加湿器
とウォータトラップ、iが呼気弁、そしてkは図3およ
び図4で説示した余剰ガス処理装置で、mは後に説示の
残留ガスパージ用三方バルブを示している。
【0024】上記の人工呼吸器aに使用される図示の人
工呼吸器用吸入ガス混合装置10は、当該人工呼吸器a
における人工呼吸器回路bに挿入介接して使用されるこ
とになる流量センサ10aを備えており、これによっ
て、当該人工呼吸器回路b内における酸素と空気による
吸気ガス流量が測知され、当該吸気ガス流量の計測値電
気信号S1 が、中央処理装置CPUに入力される。
【0025】上記中央処理装置CPUでは、人工呼吸器
回路bの吸気ガスに対して混入すべき吸入ガスの濃度を
設定することができる吸入ガス濃度設定値入力部10b
が設けられている。さらに、吸入ガス供給源10cから
圧力調整器10dを介して、上記した人工呼吸器回路b
と連結部b1 において接続されることとなる吸入ガス供
給管10eが配設されていて、これには、圧力調整器1
0d側から順次後説の遮断弁10f、質量流量調整器1
0gが挿入介接されていると共に、当該吸入ガス供給管
10eの最終段には安全弁10hが分岐状態で連結され
ている。
【0026】上記の図1の構成により、前記の中央処理
装置CPUは、前記の如く流量センサ10aからの吸気
ガス流量の計測値電気信号S1 と、吸入ガス濃度設定値
入力部10bの操作により入力された濃度設定値とによ
って、自動的に上記吸気ガスの流量計測値に対して、吸
入ガスの濃度が上記濃度設定値となるには、どれだけの
吸入ガスを吸気ガスへ混入すればよいかの必要流量を計
算し、これにより得られた吸入ガス供給量の算定値電気
信号により、上記の質量流量調整器10gを制御するこ
とになる。この結果、人工呼吸器回路bを流れる吸気ガ
スの流量が変化しても、当該変化に追随して、中央処理
装置CPUが質量流量調整器10gを制御し、常に人工
呼吸器回路bにおける吸入ガスの濃度が、濃度設定値と
なるように、吸気ガス中へ吸入ガスが混入された後、患
者へ供給されて行くこととなる。
【0027】次に請求項2では、上記請求項1の構成に
加えて濃度計10iが人工呼吸器回路bに連結されてお
り、図示例では、当該連結部b2 が吸入ガスの混入され
る連結部b1 よりも下流側に設定されるようにしてあ
り、このことで、人工呼吸器回路b内の酸素ガスだけで
なく、吸入ガスの濃度をも測定できるようにしてある。
そして、当該測定による濃度電気信号S3 を、中央処理
装置CPUにフィードバックし、このガス濃度に異常が
あったときは、前掲吸入ガス供給管10eにおける遮断
弁10fを閉止したり、アラームを鳴らすことにより、
不適当な濃度の酸素や吸入ガスが患者に投与されるのを
防止する。
【0028】ここで、前記した吸入ガス供給管10eの
安全弁10hは、吸入ガス供給源10cに付設した圧力
調整器10dの誤操作などによる事故の発生を、防止す
るために装接したものであり、また、前述の遮断弁10
fは前記の如く異常発生時のみでなく、意図的に吸入ガ
スの出力を停止したい場合にも用いることができ、この
際、質量流量調整器10gにつき、吸入ガス濃度設定値
入力部10bにより、その濃度設定値を零としても、微
少な漏流を生ずることから、当該遮断弁10fの存在は
極めて有効な役割を果し得ることとなる。
【0029】また前記の残留ガスパージ用三方バルブm
は、前記の如く反応性の高い吸入ガスが使用された場合
に採択されるもので、吸入ガスを人工呼吸器回路bに混
入している稼動状態にあっては、吸入ガス供給管10e
が開通状態となるよう調整しておき、当該稼動が終わっ
た後は、各所に残留している残留ガスをそのまま大気中
に放出できないので、残留ガスパージ用三方バルブmを
切り換えて、前記の二酸化窒素等による有毒ガスを余剰
ガス処理装置kに送出し、ここで浄化した後に室内等へ
放出するのである。また、当該バルブmは、患者へ最初
に吸入ガスを投与する際、各所のデッドスペースを吸入
ガスにて置換をする際にも用いる事ができる。従って、
もちろん吸気ガスの種類によっては残留ガスパージ用三
方バルブmの設置は不要となる。
【0030】さらに、請求項3にあっては、上記の請求
項2と同じく、前記濃度計10iからの濃度電気信号S
3 を、中央処理装置CPUに入力させるだけでなく、当
該中央処理装置CPUにあって、濃度電気信号に対し、
前記した吸入ガスの濃度設定値による濃度が得られるよ
うに、フィードバック制御をかけ、このことにより、予
め希望する上記の濃度設定値と、結果としての濃度電気
信号S3 との差が自動的になくなるようにしている。
【0031】さらに、当該請求項3では、図1に示され
ている通り、中央処理装置CPUに音や光などによる警
報器10jが接続されるようにしており、これにより、
上記の濃度電気信号と濃度設定値との差異が所定値以上
に達したとき、この比較判断を行った中央処理装置CP
Uが、上記の警報器10jを作動し得るよう構成されて
いる。
【0032】
【発明の効果】本発明は以上のようにして構成されるも
のであるから、請求項1によるときは、吸気ガス中へ混
入させるべき吸入ガスの必要流量が、吸気ガスの流量セ
ンサによる計測値電気信号により、CPUが自動的に計
算してしまうことになり、従って、操作者は吸入ガスの
濃度設定を行うだけの操作で、所望の濃度となるよう吸
入ガスを混入することができる。そして、この際吸気ガ
スの流量が変化されても、当該吸入ガスの濃度設定値が
確保されるよう自動的に吸入ガスの混入流量が制御され
るから、人工呼吸器側の流量変更に伴い吸入ガス流量の
再調整を行うといったことも不要となり、従って、間欠
流式の人工呼吸器に使用しても、支障なく機能させ得る
こととなって、前記第1従来例に比し格段に作業能率を
向上し、操作や計算の誤りによる事故の発生を抑止する
ことができる。
【0033】さらに、当該請求項1にあっては、吸入ガ
スの制御に質量流量調整器を用いているので、人工呼吸
器回路側における内圧力が変動しても、吸入ガス供給管
から送出される吸入ガスの流量を一定に保持することが
でき、吸入ガスの不本意な濃度変化をも防止することが
できる。しかも、当該質量流量調整器は、吸入ガスの制
御用に1台だけ使用すればすむので、全体装置が小型化
でき、価格も安価とすることが可能となり、かつ制御シ
ーケンスも大幅に簡素化できる。
【0034】また、人工呼吸器側には単に、常法により
酸素と圧縮空気が供与することで稼動されるから、当該
人工呼吸器と本発明に係る装置間に、インターフェース
を介設するといった問題も解消され、従って、どのよう
な種類の人工呼吸器への接続も可能となり、単に流量セ
ンサを人工呼吸器回路に内接するだけの操作で使用する
ことができる。
【0035】次に請求項2にあっては、請求項1による
上記の諸効果に加えて、酸素や吸入ガスの濃度が異常に
変化したことで、CPUにより吸入ガス供給管の遮断弁
を閉止できるようにしたので、吸入ガスと必要に応じ酸
素ガスの濃度管理をも行うことができ、所定値を逸脱す
る濃度のガスが患者に投与されないようにして、その安
全を保障することができる。
【0036】請求項3の場合には、請求項1による前記
の効果に加えて、請求項2における吸気ガスおよび吸入
ガスの所要ガス濃度を測知する濃度計を用いて、中央処
理装置による質量流量調整器のフィードバック制御をも
行うようにしたので、常に濃度計による濃度電気信号と
濃度設定値との差異がなくなるよう補正がなされ、患者
に対する適切濃度値の保持されたガスの供給が、高い信
頼度をもって実現できることになる。さらに、濃度設定
値との差異が或程度大となった時点で、警報器が作動す
ることから、医師等による対応も速やかに行い得ること
になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る人工呼吸器用吸入ガス混合装置の
使用状態における配管配線構成図である。
【図2】人工呼吸器用吸入ガス混合装置の第1従来例を
示した使用状態における配管構成図である。
【図3】前同吸入ガス混合装置の第2従来例を示した使
用状態における配管配線構成図である。
【図4】図3の第2従来例をインターフェースの採択に
より使用した状態を示す全体構成略示図である。
【図5】前同吸入ガス混合装置の第3従来例を示した使
用状態における配管配線構成図である。
【符号の説明】
10a 流量センサ 10b 吸入ガスの濃度設定値入力部 10c 吸入ガス供給源 10d 圧力調整器 10e 吸入ガス供給管 10f 遮断弁 10g 質量流量調整器 10i 濃度計 10j 警報器 a 人工呼吸器 b 人工呼吸器回路 S1 吸気ガス流量の計測値電気信号 S2 吸入ガス供給量の算定値電気信号 S3 濃度電気信号 S4 異常濃度検知信号 CPU 中央処理装置

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 酸素と圧縮空気が供与される人工呼吸器
    の人工呼吸器回路に挿入介接される流量センサと、この
    流量センサから出力される上記人工呼吸器回路内におけ
    る吸気ガス流量の計測値電気信号が入力され、かつ、当
    該人工呼吸器回路内の吸気ガスに対し混入させる吸入ガ
    スの濃度設定値を入力可能とした中央処理装置と、吸入
    ガス供給源から圧力調整器を介して、前記の人工呼吸器
    回路に連結される吸入ガス供給管と、この吸入ガス供給
    管に挿入介接され、かつ、上記の中央処理装置にあっ
    て、前記吸気ガス流量の計測値に対して、前記吸入ガス
    の濃度設定値による濃度が得られるよう算定された吸入
    ガス供給量の算定値電気信号により制御される質量流量
    調整器とからなることを特徴とする人工呼吸器用吸入ガ
    ス混合装置。
  2. 【請求項2】 酸素と圧縮空気が供与される人工呼吸器
    の人工呼吸器回路に挿入介接される流量センサと、この
    流量センサから出力される上記人工呼吸器回路内におけ
    る吸気ガス流量の計測値電気信号が入力され、かつ、当
    該人工呼吸器回路内の吸気ガスに対し混入させる吸入ガ
    スの濃度設定値を入力可能とした中央処理装置と、吸入
    ガス供給源から圧力調整器を介して、前記の人工呼吸器
    回路に連結される吸入ガス供給管と、この吸入ガス供給
    管に挿入介接され、かつ、上記の中央処理装置にあっ
    て、前記吸気ガス流量の計測値に対して、前記吸入ガス
    の濃度設定値による濃度が得られるよう算定された吸入
    ガス供給量の算定値電気信号により制御される質量流量
    調整器と、前記人工呼吸器回路に連結されて吸気ガスお
    よび吸入ガスの所要ガス濃度を測知する濃度計と、上記
    の吸入ガス供給管に挿入介接され、かつ、上記の濃度計
    から前記中央処理装置に入力された濃度電気信号の異常
    時に、当該中央処理装置から発する異常濃度検知信号に
    より閉止する遮断弁とからなることを特徴とする人工呼
    吸器用吸入ガス混合装置。
  3. 【請求項3】 酸素と圧縮空気が供与される人工呼吸器
    の人工呼吸器回路に挿入介接される流量センサと、この
    流量センサから出力される上記人工呼吸器回路内におけ
    る吸気ガス流量の計測値電気信号が入力され、かつ、当
    該人工呼吸器回路内の吸気ガスに対し混入させる吸入ガ
    スの濃度設定値を入力可能であると共に、前記人工呼吸
    器回路に連結されて、吸気ガスおよび吸入ガスの所要ガ
    ス濃度を測知した濃度計からの濃度電気信号が入力可能
    である中央処理装置と、吸入ガス供給源から圧力調整器
    を介して、前記の人工呼吸器回路に連結される吸入ガス
    供給管と、この吸入ガス供給管に挿入介接され、かつ、
    上記の中央処理装置にあって、前記吸気ガス流量の計測
    値に対して、前記吸入ガスの濃度設定値による濃度が得
    られるよう算定された吸入ガス供給量の算定値電気信号
    による制御と、同上中央処理装置にあって、上記濃度計
    の濃度電気信号に対して、前記吸入ガスの濃度設定値に
    よる濃度が得られるようにするフィードバック制御とを
    夫々受ける質量流量調整器と、上記濃度電気信号と吸入
    ガスの濃度設定値との差異が所定値に達することで、中
    央処理装置により作動する警報器とからなることを特徴
    とする人工呼吸器用吸入ガス混合装置。
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JP2009500124A (ja) * 2005-07-08 2009-01-08 アールアイシー・インベストメンツ・エルエルシー モジュール型補充気体調整器及びそれを使用する呼吸治療装置
JP2013000421A (ja) * 2011-06-17 2013-01-07 Fukuda Denshi Co Ltd 一酸化炭素投与システム
JP2020514748A (ja) * 2017-03-13 2020-05-21 ハミルトン・ボナドゥーツ・アーゲー 流体の酸素含有量の温度補償型光学的検出装置

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