JPH0993210A - 無線伝送路模擬装置 - Google Patents

無線伝送路模擬装置

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Publication number
JPH0993210A
JPH0993210A JP7244395A JP24439595A JPH0993210A JP H0993210 A JPH0993210 A JP H0993210A JP 7244395 A JP7244395 A JP 7244395A JP 24439595 A JP24439595 A JP 24439595A JP H0993210 A JPH0993210 A JP H0993210A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
receiver
transmitter
transmission path
theoretical value
wireless transmission
Prior art date
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Application number
JP7244395A
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English (en)
Inventor
Kunihiro Tsunashima
國博 綱島
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Publication date
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Publication of JPH0993210A publication Critical patent/JPH0993210A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、無線伝送路の伝送特性を模擬する
無線伝送路模擬装置に関し、コストや工数の増加を抑え
つつ無線機器の性能の定量的な評価や試験を効率的にか
つ確実に実現することを目的とする。 【解決手段】 送信機と受信機との間に形成されるべき
無線伝送路について、予め設定された動的なモデルとそ
のモデルにおける送信波の伝搬形態とに即して時系列の
順に総合損失の理論値を実時間で算出する総合損失算出
手段11と、送信機と受信機との間に無線伝送路に代え
て配置され、総合損失算出手段11によって算出された
理論値に送信波の減衰量を可変して設定する可変減衰手
段13とを備えて構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、無線伝送路の伝送
特性を模擬して無線機器の性能の評価や試験に活用な環
境を得る無線伝送路模擬装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、移動通信システムや航法機器のよ
うに電波を応用した機器(以下、単に「無線機器」とい
う。)には高度に発達したディジタルの伝送や制御にか
かわる技術が適用され、これらの無線機器によって形成
される無線伝送路には良好な伝送品質および高い信頼性
が要求されつつある。また、このような要求は社会にお
いて無線機器が果たす役割が重要となるほど高まり、所
望の性能を得るために技術開発が種々の角度から進めら
れている。
【0003】このような無線機器については、一般に、
各種の測定機を適用することにより得られる定常的な環
境の下で性能の評価や試験が行われ、無線伝送路や伝搬
路の伝送特性が変動する実際の環境における総合的な評
価や試験(以下、「フィールド試験」という。)は、予
め想定した伝送特性のモデルが得られる屋外の特定の場
所において行われていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような従
来のフィールド試験の方法では、コストや作業工数の上
限の下で上述した場所の地理的位置、面積等に制約が生
じ、実際には、所望の試験環境を確実に得ることは難し
かった。また、屋外におけるフィールド試験の過程で
は、伝送特性は地形や地物によって生じる反射、減衰お
よびマルチパスに起因して上述した実際の環境と著しく
異なったり絶えず変動するために、評価や試験の結果の
再現性が担保されず、必ずしも十分に高い精度や確度は
得られなかった。
【0005】さらに、種々の環境におけるフィールド試
験は、個々の環境を実現する複数の場所に試験や評価の
対象となる無線機器を搬入したり移送することが要求さ
れるために、コストや作業工数の上限の下で実現できな
い場合が多かった。本発明は、コストや工数の増加を抑
えつつ定量的な評価や試験を効率的にかつ確実に実現で
きる無線伝送路模擬装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】図1は、請求項1に記載
の発明の原理ブロック図である。請求項1に記載の発明
は、送信機と受信機との間に形成されるべき無線伝送路
について、予め設定された動的なモデルとそのモデルに
おける送信波の伝搬形態とに即して時系列の順に総合損
失の理論値を実時間で算出する総合損失算出手段11
と、送信機と受信機との間に無線伝送路に代えて配置さ
れ、総合損失算出手段11によって算出された理論値に
送信波の減衰量を可変して設定する可変減衰手段13と
を備えたことを特徴とする。
【0007】図2は、請求項2に記載の発明の原理ブロ
ック図である。請求項2に記載の発明は、送信機と受信
機との間に形成されるべき無線伝送路について、予め設
定された動的なモデルとそのモデルにおける送信波の伝
搬形態とに即して時系列の順に移相量の理論値を実時間
で算出する移相量算出手段21と、送信機と受信機との
間に無線伝送路に代えて配置され、移相量算出手段21
によって算出された理論値に送信波の移相量を可変して
設定する可変移相手段23とを備えたことを特徴とす
る。
【0008】図3は、請求項3に記載の発明の原理ブロ
ック図である。請求項3に記載の発明は、送信機と受信
機との間に形成されるべき無線伝送路について、予め設
定された動的なモデルとそのモデルにおける送信波の伝
搬形態とに即して時系列の順にその送信波のドップラー
シフトの理論値を実時間で算出する周波数変位算出手段
31と、送信機と受信機との間に無線伝送路に代えて配
置され、周波数変位算出手段31によって算出された理
論値に等しい周波数変位を送信波に与える周波数変位可
変手段33とを備えたことを特徴とする。
【0009】図4は、請求項4に記載の発明の原理ブロ
ック図である。請求項4に記載の発明は、送信機と受信
機との間に形成されるべき無線伝送路について、予め設
定された動的なモデルとそのモデルにおける送信波の伝
搬形態とに即して時系列の順にその送信波の伝搬遅延時
間の理論値を実時間で算出する伝搬遅延算出手段41
と、送信機と受信機との間に無線伝送路に代えて配置さ
れ、伝搬遅延算出手段41によって算出された理論値に
等しい遅延を送信波に与える可変遅延手段43とを備え
たことを特徴とする。
【0010】図5は、請求項5に記載の発明の原理ブロ
ック図である。請求項5に記載の発明は、送信機と受信
機との間に形成されるべき無線伝送路について、予め設
定された動的なモデルと、そのモデルにおける送信波の
伝搬形態とに基づいて時系列の順に求められた減衰量の
理論値あるいは実測値を記憶する総合損失記憶手段51
と、総合損失記憶手段51に記憶された理論値あるいは
実測値を時系列の順に実時間で読み出す総合損失読み出
し手段53と、送信機と受信機との間に無線伝送路に代
えて配置され、総合損失読み出し手段53によって読み
出された理論値あるいは実測値に送信波の減衰量を可変
して設定する可変減衰手段55とを備えたことを特徴と
する。
【0011】図6は、請求項6に記載の発明の原理ブロ
ック図である。請求項6に記載の発明は、送信機と受信
機との間に形成されるべき無線伝送路について、予め設
定された動的なモデルと、そのモデルにおける送信波の
伝搬形態とに即して時系列の順に求められた移相量の理
論値あるいは実測値を記憶する移相量記憶手段61と、
移相量記憶手段61に記憶された理論値あるいは実測値
を時系列の順に実時間で読み出す移相量読み出し手段6
3と、送信機と受信機との間に無線伝送路に代えて配置
され、移相量読み出し手段63によって読み出された理
論値あるいは実測値に送信波の移相量を可変して設定す
る可変移相手段65とを備えたことを特徴とする。
【0012】図7は、請求項7に記載の発明の原理ブロ
ック図である。請求項7に記載の発明は、送信機と受信
機との間に形成されるべき無線伝送路について、予め設
定された動的なモデルと、そのモデルにおける送信波の
伝搬形態とに即して時系列の順に求められたドップラー
シフトの理論値あるいは実測値を記憶する周波数変位記
憶手段71と、周波数変位記憶手段71に記憶された理
論値あるいは実測値を時系列の順に実時間で読み出す周
波数変位読み出し手段73と、送信機と受信機との間に
無線伝送路に代えて配置され、周波数変位読み出し手段
73によって読み出された理論値あるいは実測値に等し
い周波数変位を送信波に与える周波数変位可変手段75
とを備えたことを特徴とする。
【0013】図8は、請求項8に記載の発明の原理ブロ
ック図である。請求項8に記載の発明は、送信機と受信
機との間に形成されるべき無線伝送路について、予め設
定された動的なモデルと、そのモデルにおける送信波の
伝搬形態とに即して時系列の順に求められた伝搬遅延時
間の理論値あるいは実測値を記憶する伝搬遅延記憶手段
81と、伝搬遅延記憶手段81に記憶された理論値ある
いは実測値を時系列の順に実時間で読み出す伝搬遅延読
み出し手段83と、送信機と受信機との間に無線伝送路
に代えて配置され、伝搬遅延読み出し手段83によって
読み出された理論値あるいは実測値に等しい遅延を送信
波に与える可変遅延手段85とを備えたことを特徴とす
る。
【0014】請求項1に記載の発明にかかわる無線伝送
路模擬装置では、総合損失算出手段11は、送信機と受
信機との間に形成されるべき無線伝送路について、予め
設定された動的なモデルとそのモデルにおける送信波の
伝搬形態とに即して時系列の順に総合損失の理論値を実
時間で算出する。可変減衰手段13は、送信機から与え
られる送信波にこのようにして算出された理論値に等し
い減衰を与えて受信機に与える。
【0015】したがって、上述したモデルと伝搬形態と
に即して確実にその伝搬損失の理論値が得られる限り、
上述した無線伝送路の伝送特性が変動したり送信機およ
び受信機の相対位置の変動に応じてこれらの空中線系の
実効的な指向特性が変化し、伝搬損失が増減する環境に
ついてその受信機の性能の評価や試験を定量的にかつ再
現性を確保して行うことが可能となる。
【0016】請求項2に記載の発明にかかわる無線伝送
路模擬装置では、移相量算出手段21は、送信機と受信
機との間に形成されるべき無線伝送路について、予め設
定された動的なモデルとそのモデルにおける送信波の伝
搬形態とに即して時系列の順に移相量の理論値を実時間
で算出する。可変移相手段23は、送信機から与えられ
る送信波の移相量をこのようにして算出された理論値に
可変して受信機に与える。
【0017】したがって、上述したモデルと伝搬形態と
に即して確実にその伝搬移相量の理論値が得られる限
り、上述した無線伝送路の伝送特性が変動したり送信機
および受信機の相対位置の変動に応じてこれらの空中線
系の実効的な指向特性が変化し、伝搬移相量が増減する
環境についてその受信機の性能の評価や試験を定量的に
かつ再現性を確保して行うことが可能となる。
【0018】請求項3に記載の発明にかかわる無線伝送
路模擬装置では、周波数変位算出手段31は、送信機と
受信機との間に形成されるべき無線伝送路について、予
め設定された動的なモデルとそのモデルにおける送信波
の伝搬形態とに即して時系列の順にその送信波のドップ
ラーシフトの理論値を実時間で算出する。周波数変位可
変手段33は、送信機から与えられる送信波にこのよう
にして算出された理論値に等しい周波数変位を与えて受
信機に与える。
【0019】したがって、上述したモデルと伝搬形態と
に即して確実にそのドップラーシフトの理論値が得られ
る限り、送信機と受信機との相対速度の変動に応じて受
信波の周波数が動的に変化する環境について、その受信
機の性能の評価や試験を定量的にかつ再現性を確保して
行うことが可能となる。請求項4に記載の発明にかかわ
る無線伝送路模擬装置では、伝搬遅延算出手段41は、
送信機と受信機との間に形成されるべき無線伝送路につ
いて、予め設定された動的なモデルとそのモデルにおけ
る送信波の伝搬形態とに即して時系列の順にその送信波
の伝搬遅延時間の理論値を実時間で算出する。可変遅延
手段43は、送信機から与えられる送信波にこのように
して算出された理論値に等しい遅延を与えて受信機に与
える。
【0020】したがって、上述した無線伝送路の伝送特
性が変動したり、上述したモデルと伝搬形態とに即して
確実にその伝搬遅延時間の理論値が得られる限り、送信
機および受信機の相対距離の変動に応じて伝搬遅延時間
が増減する環境について、その受信機の性能の評価や試
験を定量的にかつ再現性を確保して行うことが可能とな
る。
【0021】請求項5に記載の発明にかかわる無線伝送
路模擬装置では、総合損失読み出し手段53は総合損失
記憶手段51に時系列の順に記憶された理論値あるい実
測値をその時系列の順に実時間で読み出し、可変減衰手
段55はその読み出された理論値あるいは実測値に等し
い減衰量を送信機が出力する送信波に与えて受信機に与
える。
【0022】このような理論値あるいは実測値は送信機
と受信機との間に形成されるべき無線伝送路について、
予め設定された動的なモデルとそのモデルにおける送信
波の伝搬形態とに基づいて時系列の順に求められたもの
であるから、その理論値や実測値が予め確実に得られる
限り、伝送特性が変動したり送信機および受信機の相対
位置の変動に応じてこれらの空中線系の実効的な指向特
性が変化して伝搬損失が増減する環境について、その受
信機の性能の評価や試験を定量的にかつ再現性を確保し
て行うことが可能となる。
【0023】請求項6に記載の発明にかかわる無線伝送
路模擬装置では、移相量読み出し手段63は移相量記憶
手段61に時系列の順に記憶された理論値あるい実測値
をその時系列の順に実時間で読み出し、可変移相手段6
5はその読み出された理論値あるいは実測値に等しい移
相量を送信機が出力する送信波に与えて受信機に与え
る。
【0024】このような理論値あるいは実測値は送信機
と受信機との間に形成されるべき無線伝送路について、
予め設定された動的なモデルとそのモデルにおける送信
波の伝搬形態とに基づいて時系列の順に求められたもの
であるから、その理論値や実測値が予め確実に得られる
限り、伝送特性が変動したり送信機および受信機の相対
位置の変動に応じてこれらの空中線系の実効的な指向特
性が変化して伝搬移相量が増減する環境について、その
受信機の性能の評価や試験を定量的にかつ再現性を確保
して行うことが可能となる。
【0025】請求項7に記載の発明にかかわる無線伝送
路模擬装置では、周波数変位読み出し手段73は周波数
変位記憶手段71に時系列の順に記憶された理論値ある
い実測値をその時系列の順に実時間で読み出し、周波数
変位可変手段75は送信機が出力する送信波の周波数に
その読み出された理論値あるいは実測値に等しい変位を
与えて受信機に与える。
【0026】このような理論値あるいは実測値は送信機
と受信機との間に形成されるべき無線伝送路について、
予め設定された動的なモデルとそのモデルにおける送信
波の伝搬形態とに基づいて時系列の順に求められたもの
であるから、その理論値あるいは実測値が予め確実に得
られる限り、送信機と受信機との相対速度の変動に応じ
て受信波の周波数が動的に変化する環境について、その
受信機の性能の評価や試験を定量的にかつ再現性を確保
して行うことが可能となる。
【0027】請求項8に記載の発明にかかわる無線伝送
路模擬装置では、伝搬遅延読み出し手段83は伝搬遅延
記憶手段81に時系列の順に記憶された理論値あるい実
測値をその時系列の順に実時間で読み出し、可変遅延手
段85はその読み出された理論値あるいは実測値に等し
い遅延を送信機が出力する送信波に与えて受信機に与え
る。
【0028】このような理論値あるいは実測値は送信機
と受信機との間に形成されるべき無線伝送路について、
予め設定された動的なモデルとそのモデルにおける送信
波の伝搬形態とに基づいて時系列の順に求められたもの
であるから、その理論値や実測値が予め確実に得られる
限り、伝送特性が変動したり送信機および受信機の相対
距離の変動に応じて伝搬遅延時間が増減する環境につい
て、その受信機の性能の評価や試験を定量的にかつ再現
性を確保して行うことが可能となる。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施形態について詳細に説明する。図9は、請求項1〜8
に記載の発明に対応した第一の実施形態を示す図であ
る。図において、入力端子は、従属接続された増幅器9
1、送信アンテナ模擬部92、周波数変調器93、可変
遅延部94、可変移相器95、可変減衰器96および受
信アンテナ模擬部97を介して出力端子に接続される。
送信アンテナ模擬部92、周波数変調器93、可変遅延
部94、可変移相器95、可変減衰器96および受信ア
ンテナ模擬部97の制御入力にはそれぞれ制御部98の
対応する出力が接続され、その制御部の入力には外部制
御端子が接続される。
【0030】なお、本実施形態では、図9に示すよう
に、上述した入力端子、出力端子および制御端子は、そ
れぞれ基準となる無線周波信号を生成する送信機の出
力、性能の評価や試験の対象である受信機の入力および
計算機の出力に接続されるものと仮定する。また、本実
施形態と図1ないし図8に記載のブロック図との対応関
係については、制御部98は総合損失算出手段11、移
相量算出手段21、周波数変位算出手段31、伝搬遅延
算出手段41、総合損失記憶手段51、移相量記憶手段
61、周波数変位記憶手段71、伝搬遅延記憶手段8
1、総合損失読み出し手段53、移相量読み出し手段6
3、周波数変位読み出し手段73および伝搬遅延読み出
し手段83に対応し、送信アンテナ模擬部92、可変減
衰器96および受信アンテナ模擬部97は可変減衰手段
13、55に対応し、送信アンテナ模擬部92、可変移
相器95および受信アンテナ模擬部97は可変移相手段
23、65に対応し、周波数変調器93は周波数変位可
変手段33、75に対応し、可変遅延部94は可変遅延
手段43、85に対応する。
【0031】以下、本実施形態の動作を説明する。受信
機のフィールド試験の環境は、その受信機と上述した送
信機とについて、これらが実際に運用される環境でとり
得る速度Vr(t)、Vt(t)および相対距離D(t) に併せ
て、送信アンテナ(受信アンテナ)に対する受信アンテ
ナ(送信アンテナ)の方向角E(t) および照準角(射
角)A(t) の組み合わせを時系列tの順に示す集合とし
て予め設定される。
【0032】また、計算機には、このような集合に併せ
て、上述した送信アンテナおよび受信アンテナの指向性
がデータベースとして予め与えられる。さらに、計算機
は、上述した集合およびデータベースを参照して以下に
示す各演算(1)〜(6)を行い、その結果を時系列tに対応
付けて保持する。
【0033】(1) 送信アンテナの指向性については、上
述したデータベースに登録された利得および位相の双方
の特性を方位角E(t) (あるいはその方位角E(t)にπラ
ジアン加えた角度)および照準角(射角)A(t) (ある
いはその補角)に基づいて参照することにより、実効的
な利得Gt(t)および移相量φt(t)の組み合わせとして求
める。
【0034】(2) 受信アンテナの指向性については、上
述したデータベースに登録された利得および位相の双方
の特性を方位角E(t) にπラジアン加えた角度(あるい
はその方位角E(t))および照準角(射角)A(t) の補角
(あるいはその照準角(射角)A(t))に基づいて参照す
ることにより、実効的な利得Gr(t)および移相量φr(t)
の組み合わせとして求める。
【0035】(3) 受信アンテナに到来する受信波に伴う
ドップラーシフトfd(t)については、送信波の周波数f
および伝搬速度Cに対して、 fd(t)=f(C−Vr(t))/(C−Vt(t)) の式で示される算術演算を行って求める。 (4) 送信アンテナから受信アンテナに至る区間の伝搬遅
延時間d(t) については、 d(t)=D(t)/C の式で示される算術演算を行って求める。
【0036】(5) 送信アンテナから受信アンテナに至る
区間の伝搬に伴う移相量θ(t) については、 θ(t)=2πfD(t)/C=2πfd(t) の式で示される算術演算を行って求める。 (6) 送信アンテナから受信アンテナに至る区間の伝搬損
失L(t)については、 L(t)=C/4πfD(t) の式で示される算術演算を行って求める。なお、ここで
は、簡単のため、大地反射波その他の地形や地物によっ
て発生するマルチパスを無視する。
【0037】計算機はこれらの各値を求めるとその全て
を制御部98に与え、制御部98はこのようにして与え
られた値を項目毎に時系列tとの対応関係を確保しつつ
保持する。一方、送信機から出力される無線周波信号
は、実際の運用に際して接続される送信アンテナを介さ
ずに増幅器91の入力に与えられる。増幅器91は、後
段に配置された送信アンテナ模擬部92、周波数変調器
93、可変遅延部94、可変移相器95、可変減衰器9
6および受信アンテナ模擬部97の挿入損失を補償する
値に利得が予め設定され、その利得で上述した無線周波
信号を増幅して送信アンテナ模擬部92に与える。
【0038】制御部98は、上述したように保持した各
項目の内、利得Gt(t)および移相量φt(t)については送
信アンテナ模擬部92に実時間で与え、ドップラーシフ
トf d(t)については周波数変調器93に実時間で与え
る。さらに、制御部98は、並行して伝搬遅延時間d
(t) については可変遅延部94に実時間で与えると共
に、移相量θ(t)については可変移相器95に実時間で
与え、かつ伝搬損失L(t)については可変減衰器96に
実時間で与えて利得Gr(t)および移相量φr(t)について
は97に実時間で与える。
【0039】送信アンテナ模擬部92は、増幅器91か
ら与えられる無線周波信号について、このようにして与
えられる利得Gt(t)で増幅すると共に、同様にして与え
られる移相量φt(t)を指定して移相処理を施す。また、
周波数変調器93は、このような移相処理が施された無
線周波数信号について、周波数変調あるいは周波数変換
の処理を施すことにより、上述したドップラーシフトf
d(t)に等しい周波数の変位を与える。さらに、可変遅延
部94は周波数変調器93を介して与えられる無線周波
信号に上述した伝搬遅延時間d(t) の遅延を与え、可変
移相器95はその遅延が与えられた無線周波信号につい
て上述した移相量θ(t) を指定して移相処理を施す。ま
た、可変減衰器96はこのような移相処理が施された無
線周波信号に上述した伝搬損失L(t) の損失を与え、受
信アンテナ模擬部97は可変減衰器96を介して与えら
れる無線周波信号を上述した利得Gr(t)で増幅すると共
に、同様にして与えられる移相量φr(t)を指定して移相
処理を施す。
【0040】このように本実施形態によれば、送信機の
出力と受信機の入力との間に形成される無線伝送路につ
いて、送信アンテナおよび受信アンテナの指向性、ドッ
プラーシフト、伝搬遅延時間、位相遅れおよび伝搬損失
が予め設定されたフィールド試験の環境に即して実時間
で模擬される。したがって、受信アンテナ模擬部97の
出力端に接続された受信機については、実際のフィール
ドにおける伝搬特性の下における性能の評価や試験が再
現性を保ち、かつ物理的な試験環境の可能性に制約され
ることなく確実に行われる。
【0041】図10は、請求項1〜8に記載の発明に対
応した第二の実施形態を示す図である。図において、図
9に示すものと機能および構成が同じものについては、
同じ符号を付与して示し、ここではその説明を省略す
る。本実施形態と図9に示す実施形態との構成の相違点
は、送信アンテナ模擬部92に代えて可変増幅器101
が備えられて可変減衰器96および受信アンテナ模擬部
97が備えられず、かつ制御部98に代えて制御部10
2が備えられた点にある。
【0042】なお、本実施形態と図1ないし図8に記載
のブロック図との対応関係については、制御部102は
総合損失算出手段11、移相量算出手段21、周波数変
位算出手段31、伝搬遅延算出手段41、総合損失記憶
手段51、移相量記憶手段61、周波数変位記憶手段7
1、伝搬遅延記憶手段81、総合損失読み出し手段5
3、移相量読み出し手段63、周波数変位読み出し手段
73および伝搬遅延読み出し手段83に対応し、可変増
幅器101は可変減衰手段13、55に対応し、可変移
相器95は可変移相手段23、65に対応し、周波数変
調器93は周波数変位可変手段33、75に対応し、可
変遅延部94は可変遅延手段43、85に対応する。
【0043】受信機のフィールド試験の環境は、図9に
示す実施形態と同様にして、受信機と上述した送信機と
について、速度Vr(t)、Vt(t) および相対距離D(t)に
併せて、送信アンテナ(受信アンテナ)に対する受信ア
ンテナ(送信アンテナ)の方向角E(t) および照準角
(射角)A(t) の組み合わせを時系列tの順に示す集合
として予め設定される。
【0044】また、計算機には、このような集合に併せ
て、上述した送信アンテナおよび受信アンテナの指向性
がデータベースとして予め与えられる。さらに、計算機
は、上述した集合およびデータベースを参照して既述の
演算(1)〜(6)を行うことにより、送信アンテナの指向性
を示す利得Gt(t)、移相量φt(t)、受信アンテナの指向
性を示す利得Gr(t)、移相量φr(t)、受信アンテナに到
来する受信波に伴うドップラーシフトfd(t)、送信アン
テナから受信アンテナに至る区間の伝搬遅延時間d
(t)、移相量θ(t)および伝搬損失L(t) を求めて制御部
102に与える。
【0045】制御部102は、このようにして与えられ
た各値を項目毎に時系列tとの対応関係を確保しつつ保
持する。一方、送信機から出力される無線周波信号は実
際の運用に際して接続される送信アンテナを介さずに増
幅器91の入力に与えられ、かつ増幅器91の利得は可
変増幅器101、周波数変調器93、可変遅延部94お
よび可変移相器95の挿入損失を補償する値に予め設定
される。
【0046】制御部102は、上述したように保持した
各項目の内、利得Gt(t)、Gr(t)と伝搬損失L(t)とに
対して g(t)=Gt(t)+Gr(t)−伝搬損失L(t) の式で与えられる利得g(t) を実時間で算出して可変増
幅器101に与え、かつ周波数変調器93にドップラー
シフトfd(t)を実時間で与えて可変遅延部94に伝搬遅
延時間d(t)を実時間で与えると共に、可変移相器95
に移相量φt(t) 、φr(t)、θ(t)の和を実時間で与え
る。
【0047】可変増幅器101は、増幅器91から与え
られる無線周波信号をこのようにして与えられた利得g
(t) で増幅する。また、可変移相器95は、制御部10
2によって与えられる移相量が上述した和で与えられ、
可変増幅器101の出力から周波数変調器93および可
変遅延部94を介して与えられる無線周波信号に対して
その和に等しい移相量を指定して移相処理を施す。
【0048】なお、周波数変調器93および可変遅延部
94の動作については、制御部102から図9に示す実
施形態と同様にしてドップラーシフトfd(t)の値と伝搬
遅延時間d(t) が与えられて異なる点がないので、ここ
ではその説明を省略する。このように本実施形態によれ
ば、送信機の出力と受信機の入力との間に形成される無
線伝送路について、伝搬損失、ドップラーシフト、伝搬
遅延時間および位相遅れがそれぞれ一括して動的に設定
されるので、ハードウエアの構成が簡略化されて精度よ
く伝搬特性が模擬される。
【0049】したがって、受信アンテナ模擬部97の出
力端に接続された受信機の性能にかかわる評価や試験に
ついては、再現性が確保されて試験環境の制約が緩和さ
れると共に、さらに確度高く行うことが可能となる。な
お、上述した各実施形態では、既述の(1)〜(6)に示す算
術演算を行うことにより無線伝送路の伝送特性が求めら
れているが、本発明はこのような算術演算に限定され
ず、例えば、その伝送特性を示す全てあるいは一部の項
目については、実測によって求められたものであっても
よい。
【0050】また、上述した各実施形態では、送信アン
テナと受信アンテナとの指向性が位相特性についても模
擬されているが、本発明では、このような位相特性が無
視できる場合には、振幅特性のみについて模擬してもよ
い。さらに、上述した各実施形態では、伝搬遅延時間d
(t)と移相量θ(t)とについては、送信アンテナから受信
アンテナに至る区間の媒質が一様であって理想的である
との仮定の下で求められているが、本発明はこのような
場合に限定されず、その媒質の位相定数、減衰定数等が
距離および時系列の双方あるいは一方に対して変化する
場合にも、同様にして適用可能である。
【0051】また、上述した各実施形態では、伝搬損失
L(t) については、送信アンテナから受信アンテナに至
る区間に配置された媒質が等方性であるとの仮定の下で
求められているが、本発明は、このような場合に限定さ
れず、例えば、大地反射波と直接波とのベクトル和とし
て受信波が到来したり、電離層伝搬や見通し外の伝搬が
行われる場合についても予め算術演算や実測によって求
められるならば、同様にして適用可能である。
【0052】さらに、上述した各実施形態では、従属接
続された増幅器91から受信アンテナ模擬部97に至る
系列の配置関係については、このような構成に限定され
ず、予め想定された無線伝送路のモデルについて伝搬特
性が確実に模擬できるならば、如何なる順序で従属接続
されてもよく、かつその伝搬特性の項目の内、無視でき
たり無視できる程度に小さい項目の模擬を行う構成要素
については、適宜除外して構成することも可能である。
【0053】また、このような除外を行うために、増幅
器91、送信アンテナ模擬部92、周波数変調器93、
可変遅延部94、可変移相器95、可変減衰器96およ
び受信アンテナ模擬部97を互換性のある接続用電気部
品(例えば、接栓)を介して着脱可能に構成したり、図
9に点線で示すように、各段の入力端あるいは出力端に
送信機の出力や受信機の入力との接続に供される接栓を
設けてもよい。
【0054】さらに、上述した各実施形態では、送信機
と性能の評価や試験の対象となる受信機とが別体の装置
となっているが、本発明の適用の下で行われる評価や試
験の対象については、このような構成の受信機に限定さ
れず、例えば、図11に示すように、レーダシステムに
ついても目標の反射特性を勘案して伝搬損失とその目標
が反射波に与える移相量とを設定することにより同様に
して適用可能である。
【0055】また、上述した各実施形態では、外部に接
続された計算機によって時系列の順に予め求められた伝
搬特性が一旦制御部98、102に蓄積され、その制御
部がこれらの伝搬特性の各項目を時系列の順に実時間で
読み出しているが、本発明はこのような構成に限定され
ず、例えば、制御部98、102が(1)〜(6)に示す演算
を実時間で行うことができるならば、その制御部が外部
に接続された計算機を兼ねる構成としてもよい。
【0056】さらに、上述した各実施形態では、無線伝
送路の伝搬特性の模擬のみが行われているが、本発明
は、このような模擬のみに限定されず、例えば、段間に
適宜外部入力端子あるいは合波器等を設けることによ
り、空電、干渉波等に相当する信号を注入してより実際
のフィールド環境に近い状態における評価や試験に供す
ることも可能である。
【0057】また、上述した各実施形態では、性能の評
価や試験の対象となる受信機が本実施形態の出力端に直
結されているが、本実施形態はこのような運用の形態に
限定されず、例えば、本実施形態の出力に標準のアンテ
ナあるいはフィールドで実際に用いられる送信アンテナ
を接続し、かつ受信機の入力にも受信アンテナを接続し
て用いることも可能である。
【0058】
【発明の効果】上述したように請求項1ないし請求項8
に記載の発明では、実際のフィールドで形成され得る無
線伝送路について、予め設定された動的なモデルとその
モデルにおける送信波の伝搬形態とに基づいて伝送特性
が時系列の順に求められ、かつ模擬される。
【0059】すなわち、送信機と受信機との相対位置、
相対距離および相対速度と、上述した送信波の伝搬路の
伝搬特性が変動する環境の下におけるその受信機の性能
について、従来例のように広い空間を確保することなく
定量的に再現性を確保しつつ評価や試験を実施すること
が可能となる。
【0060】したがって、本発明にかかわる無線伝送路
模擬装置を適用して上述した評価や試験が行われた無線
機器については、開発や製造に要するコストが削減され
てその評価や試験の精度や確度が高まり、低廉化をはか
りつつ信頼性および性能が高められる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1に記載の発明の原理ブロック図であ
る。
【図2】請求項2に記載の発明の原理ブロック図であ
る。
【図3】請求項3に記載の発明の原理ブロック図であ
る。
【図4】請求項4に記載の発明の原理ブロック図であ
る。
【図5】請求項5に記載の発明の原理ブロック図であ
る。
【図6】請求項6に記載の発明の原理ブロック図であ
る。
【図7】請求項7に記載の発明の原理ブロック図であ
る。
【図8】請求項8に記載の発明の原理ブロック図であ
る。
【図9】請求項1〜8に記載の発明に対応した第一の実
施形態を示す図である。
【図10】請求項1〜8に記載の発明に対応した第二の
実施形態を示す図である。
【図11】本実施形態の他の応用形態を示す図である。
【符号の説明】
11 総合損失算出手段 13,55 可変減衰手段 21 移相量算出手段 23,65 可変移相手段 31 周波数変位算出手段 33,75 周波数変位可変手段 41 伝搬遅延算出手段 43,85 可変遅延手段 51 総合損失記憶手段 53 総合損失読み出し手段 61 移相量記憶手段 63 移相量読み出し手段 71 周波数変位記憶手段 73 周波数変位読み出し手段 81 伝搬遅延記憶手段 83 伝搬遅延読み出し手段 91 増幅器 92 送信アンテナ模擬部 93 周波数変調器 94 可変遅延部 95 可変移相器 96 可変減衰器 97 受信アンテナ模擬部 98,102 制御部 101 可変増幅器

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 送信機と受信機との間に形成されるべき
    無線伝送路について、予め設定された動的なモデルとそ
    のモデルにおける送信波の伝搬形態とに即して時系列の
    順に総合損失の理論値を実時間で算出する総合損失算出
    手段と、 前記送信機と前記受信機との間に前記無線伝送路に代え
    て配置され、前記総合損失算出手段によって算出された
    理論値に前記送信波の減衰量を可変して設定する可変減
    衰手段とを備えたことを特徴とする無線伝送路模擬装
    置。
  2. 【請求項2】 送信機と受信機との間に形成されるべき
    無線伝送路について、予め設定された動的なモデルとそ
    のモデルにおける送信波の伝搬形態とに即して時系列の
    順に移相量の理論値を実時間で算出する移相量算出手段
    と、 前記送信機と前記受信機との間に前記無線伝送路に代え
    て配置され、前記移相量算出手段によって算出された理
    論値に前記送信波の移相量を可変して設定する可変移相
    手段とを備えたことを特徴とする無線伝送路模擬装置。
  3. 【請求項3】 送信機と受信機との間に形成されるべき
    無線伝送路について、予め設定された動的なモデルとそ
    のモデルにおける送信波の伝搬形態とに即して時系列の
    順にその送信波のドップラーシフトの理論値を実時間で
    算出する周波数変位算出手段と、 前記送信機と前記受信機との間に前記無線伝送路に代え
    て配置され、前記周波数変位算出手段によって算出され
    た理論値に等しい周波数変位を前記送信波に与える周波
    数変位可変手段とを備えたことを特徴とする無線伝送路
    模擬装置。
  4. 【請求項4】 送信機と受信機との間に形成されるべき
    無線伝送路について、予め設定された動的なモデルとそ
    のモデルにおける送信波の伝搬形態とに即して時系列の
    順にその送信波の伝搬遅延時間の理論値を実時間で算出
    する伝搬遅延算出手段と、 前記送信機と前記受信機との間に前記無線伝送路に代え
    て配置され、前記伝搬遅延算出手段によって算出された
    理論値に等しい遅延を前記送信波に与える可変遅延手段
    とを備えたことを特徴とする無線伝送路模擬装置。
  5. 【請求項5】 送信機と受信機との間に形成されるべき
    無線伝送路について、予め設定された動的なモデルと、
    そのモデルにおける送信波の伝搬形態とに基づいて時系
    列の順に求められた減衰量の理論値あるいは実測値を記
    憶する総合損失記憶手段と、 前記総合損失記憶手段に記憶された理論値あるいは実測
    値を前記時系列の順に実時間で読み出す総合損失読み出
    し手段と、 前記送信機と前記受信機との間に前記無線伝送路に代え
    て配置され、前記総合損失読み出し手段によって読み出
    された理論値あるいは実測値に前記送信波の減衰量を可
    変して設定する可変減衰手段とを備えたことを特徴とす
    る無線伝送路模擬装置。
  6. 【請求項6】 送信機と受信機との間に形成されるべき
    無線伝送路について、予め設定された動的なモデルと、
    そのモデルにおける送信波の伝搬形態とに即して時系列
    の順に求められた移相量の理論値あるいは実測値を記憶
    する移相量記憶手段と、 前記移相量記憶手段に記憶された理論値あるいは実測値
    を前記時系列の順に実時間で読み出す移相量読み出し手
    段と、 前記送信機と前記受信機との間に前記無線伝送路に代え
    て配置され、前記移相量読み出し手段によって読み出さ
    れた理論値あるいは実測値に前記送信波の移相量を可変
    して設定する可変移相手段とを備えたことを特徴とする
    無線伝送路模擬装置。
  7. 【請求項7】 送信機と受信機との間に形成されるべき
    無線伝送路について、予め設定された動的なモデルと、
    そのモデルにおける送信波の伝搬形態とに即して時系列
    の順に求められたドップラーシフトの理論値あるいは実
    測値を記憶する周波数変位記憶手段と、 前記周波数変位記憶手段に記憶された理論値あるいは実
    測値を前記時系列の順に実時間で読み出す周波数変位読
    み出し手段と、 前記送信機と前記受信機との間に前記無線伝送路に代え
    て配置され、前記周波数変位読み出し手段によって読み
    出された理論値あるいは実測値に等しい周波数変位を前
    記送信波に与える周波数変位可変手段とを備えたことを
    特徴とする無線伝送路模擬装置。
  8. 【請求項8】 送信機と受信機との間に形成されるべき
    無線伝送路について、予め設定された動的なモデルと、
    そのモデルにおける送信波の伝搬形態とに即して時系列
    の順に求められた伝搬遅延時間の理論値あるいは実測値
    を記憶する伝搬遅延記憶手段と、 前記伝搬遅延記憶手段に記憶された理論値あるいは実測
    値を前記時系列の順に実時間で読み出す伝搬遅延読み出
    し手段と、 前記送信機と前記受信機との間に前記無線伝送路に代え
    て配置され、前記伝搬遅延読み出し手段によって読み出
    された理論値あるいは実測値に等しい遅延を前記送信波
    に与える可変遅延手段とを備えたことを特徴とする無線
    伝送路模擬装置。
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