JPH0981509A - マルチ・マスタ・システム - Google Patents
マルチ・マスタ・システムInfo
- Publication number
- JPH0981509A JPH0981509A JP7231357A JP23135795A JPH0981509A JP H0981509 A JPH0981509 A JP H0981509A JP 7231357 A JP7231357 A JP 7231357A JP 23135795 A JP23135795 A JP 23135795A JP H0981509 A JPH0981509 A JP H0981509A
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- JP
- Japan
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- transmission
- bus
- data
- reception
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- Computer And Data Communications (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 バスの信号線を削減することができるととも
に、データを高速に転送することができるマルチ・マス
タ・システムを提供する。 【解決手段】 各送信ボードS1〜SNのボード番号を
識別バス51へ送出するボード番号カウンタ14を備
え、1つの送信ボードがボード番号カウンタ14から各
送信ボードのボード番号を順次識別バス51へ送出す
る。各送信ボードの送信要求部13は、識別バス51か
ら読出したボード番号と自身のボード番号とが一致した
場合、送信権を得る。送信権を得た送信ボードは、複数
の受信ボードR1〜RMのうち所定の受信ボードを選択
するため、識別バス51上へ受信ボード番号を送出す
る。識別バス51上の受信ボード番号と自身の受信ボー
ド番号とが一致する受信ボードは、自身が指定されたと
判断し、その後に送信ボードから送られるデータをデー
タ・バス52から受取る。
に、データを高速に転送することができるマルチ・マス
タ・システムを提供する。 【解決手段】 各送信ボードS1〜SNのボード番号を
識別バス51へ送出するボード番号カウンタ14を備
え、1つの送信ボードがボード番号カウンタ14から各
送信ボードのボード番号を順次識別バス51へ送出す
る。各送信ボードの送信要求部13は、識別バス51か
ら読出したボード番号と自身のボード番号とが一致した
場合、送信権を得る。送信権を得た送信ボードは、複数
の受信ボードR1〜RMのうち所定の受信ボードを選択
するため、識別バス51上へ受信ボード番号を送出す
る。識別バス51上の受信ボード番号と自身の受信ボー
ド番号とが一致する受信ボードは、自身が指定されたと
判断し、その後に送信ボードから送られるデータをデー
タ・バス52から受取る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、マルチ・マスタ・
システムに関し、特に、マイクロコンピュータ回路にお
けるマルチ・マスタ・データ転送バスの制御回路に適用
されるマルチ・マスタ・システムに関するものである。
システムに関し、特に、マイクロコンピュータ回路にお
けるマルチ・マスタ・データ転送バスの制御回路に適用
されるマルチ・マスタ・システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】マルチ・マスタのマイクロコンピュータ
・システムにおいて、あるマスタ・ボードがあるスレー
ブ・ボードにデータを転送しようとした場合、各ボード
間に接続されたシステム・バスを使用する必要がある。
ここでは、システム・バスとして、一般的に使用されて
いるVMEbusシステムの一例を説明する。図6は、
VMEbusシステムの一例を示す図である。
・システムにおいて、あるマスタ・ボードがあるスレー
ブ・ボードにデータを転送しようとした場合、各ボード
間に接続されたシステム・バスを使用する必要がある。
ここでは、システム・バスとして、一般的に使用されて
いるVMEbusシステムの一例を説明する。図6は、
VMEbusシステムの一例を示す図である。
【0003】図6を参照して、従来のマルチ・マスタ・
システムは、第1ないし第3のマスタ・ボード60〜6
2、第1ないし第2のスレーブ・ボード70、71、バ
ス・アービタ72、アービトレーション・バス80、ア
ドレス・バス81、データ・バス82、コントロール・
バス83により構成される。また、アービトレーション
・バス80は、信号線BR0〜BR2、BG0IN〜B
G2INを含む。
システムは、第1ないし第3のマスタ・ボード60〜6
2、第1ないし第2のスレーブ・ボード70、71、バ
ス・アービタ72、アービトレーション・バス80、ア
ドレス・バス81、データ・バス82、コントロール・
バス83により構成される。また、アービトレーション
・バス80は、信号線BR0〜BR2、BG0IN〜B
G2INを含む。
【0004】図6において、第1のマスタ・ボード60
がスレーブ・ボードにデータを送るとき、まず、アービ
トレーションを行なってシステム・バスの使用権を得る
必要がある。第1のマスタ・ボード60は、アービトレ
ーション・バス80の信号線BR0を使用してバス・ア
ービタ72にシステム・バスの使用要求を送る。このと
き、バス・アービタ72は、信号線BG1IN、BG2
INにバス使用許可が出ていなくて、かつ、信号線BR
0より優先準位の高いマスタ・ボードから同時に要求が
出ていない場合、第1のマスタ・ボード60にシステム
・バスの使用権を与えるため、信号線BG0INを使用
してシステム・バスの使用許可を伝える。
がスレーブ・ボードにデータを送るとき、まず、アービ
トレーションを行なってシステム・バスの使用権を得る
必要がある。第1のマスタ・ボード60は、アービトレ
ーション・バス80の信号線BR0を使用してバス・ア
ービタ72にシステム・バスの使用要求を送る。このと
き、バス・アービタ72は、信号線BG1IN、BG2
INにバス使用許可が出ていなくて、かつ、信号線BR
0より優先準位の高いマスタ・ボードから同時に要求が
出ていない場合、第1のマスタ・ボード60にシステム
・バスの使用権を与えるため、信号線BG0INを使用
してシステム・バスの使用許可を伝える。
【0005】システム・バスの使用権を与えられた第1
のマスタ・ボード60は、高速にデータ転送を行なうた
め、ブロック転送を行なう。第1のマスタ・ボード60
が第1のスレーブ・ボード70にデータを転送する場
合、第1のマスタ・ボード60は、アドレス・バス81
上に第1のスレーブ・ボード70上のメモリ・アドレス
を送出し、第1のスレーブ・ボード70を選択する。第
1のマスタ・ボード60は、コントロール・バス83を
用いて、データ・バス幅、データの方向、およびデータ
転送のタイミングを制御する。第1のマスタ・ボード6
0は、第1のスレーブ・ボード70に対して上記タイミ
ング制御を行ないながらデータを転送する。このとき、
アドレス・バス81は用いていないので、第1のスレー
ブ・ボード70上のカウンタをインクリメントすること
により格納アドレスが指定される。
のマスタ・ボード60は、高速にデータ転送を行なうた
め、ブロック転送を行なう。第1のマスタ・ボード60
が第1のスレーブ・ボード70にデータを転送する場
合、第1のマスタ・ボード60は、アドレス・バス81
上に第1のスレーブ・ボード70上のメモリ・アドレス
を送出し、第1のスレーブ・ボード70を選択する。第
1のマスタ・ボード60は、コントロール・バス83を
用いて、データ・バス幅、データの方向、およびデータ
転送のタイミングを制御する。第1のマスタ・ボード6
0は、第1のスレーブ・ボード70に対して上記タイミ
ング制御を行ないながらデータを転送する。このとき、
アドレス・バス81は用いていないので、第1のスレー
ブ・ボード70上のカウンタをインクリメントすること
により格納アドレスが指定される。
【0006】次に、一般的なタイム・スロット・バスを
用いた例を図7および図8を用いて説明する。ここで、
図7は、タイム・スロット・バスを用いたシステムの一
例を示す図であり、図8は、図7に示すシステムの動作
タイミングを示すタイミングチャートである。
用いた例を図7および図8を用いて説明する。ここで、
図7は、タイム・スロット・バスを用いたシステムの一
例を示す図であり、図8は、図7に示すシステムの動作
タイミングを示すタイミングチャートである。
【0007】まず、図7を参照して、タイム・スロット
・バスを用いたシステムは、N個のマスタ・ボード91
〜9Nと、M個のスレーブ・ボード101〜10Mとで
構成され、8ビットのタイム・スロット・バス113
と、CLKの信号線111と、STBの信号線112と
で構成されている。
・バスを用いたシステムは、N個のマスタ・ボード91
〜9Nと、M個のスレーブ・ボード101〜10Mとで
構成され、8ビットのタイム・スロット・バス113
と、CLKの信号線111と、STBの信号線112と
で構成されている。
【0008】N個のマスタ・ボード91〜9Nは、各々
スレーブ・ボード101〜10Mのうちの1つを選択し
てデータを転送する。そのデータ転送は、タイム・スロ
ット・バス113を用いて行なわれる。図8を参照し
て、タイム・スロットは、STBの信号線112の信号
STBの立上がりからCLKの信号線111の信号CL
Kの8クロック・サイクル分が1個目のマスタ・ボード
に与えられ、その次の8クロック・サイクル分が2個目
のマスタ・ボードに与えられる。また、同様に、サイク
ル8クロック分がN個目のマスタ・ボードに割当てられ
る。このとき、各々のマスタ・ボードは、送信したいデ
ータをタイム・スロット中の割当てられた場所に格納す
る。また、このときのタイム・スロットに入れられた最
初の8ビットは、スレーブ・ボードを指定するためのヘ
ッダとして使用される。すなわち、タイム・スロット・
バスのデータのうち1.1から1.8までのデータが1
個目のマスタ・ボードに与えられたタイムスロットにお
いては、1バイト(8ビット)の1.1がスレーブ・ボ
ードを指定するためのヘッダとなり、1.2から1.8
までの7バイトのデータが実際にスレーブ・ボードに送
りたいデータとなる。
スレーブ・ボード101〜10Mのうちの1つを選択し
てデータを転送する。そのデータ転送は、タイム・スロ
ット・バス113を用いて行なわれる。図8を参照し
て、タイム・スロットは、STBの信号線112の信号
STBの立上がりからCLKの信号線111の信号CL
Kの8クロック・サイクル分が1個目のマスタ・ボード
に与えられ、その次の8クロック・サイクル分が2個目
のマスタ・ボードに与えられる。また、同様に、サイク
ル8クロック分がN個目のマスタ・ボードに割当てられ
る。このとき、各々のマスタ・ボードは、送信したいデ
ータをタイム・スロット中の割当てられた場所に格納す
る。また、このときのタイム・スロットに入れられた最
初の8ビットは、スレーブ・ボードを指定するためのヘ
ッダとして使用される。すなわち、タイム・スロット・
バスのデータのうち1.1から1.8までのデータが1
個目のマスタ・ボードに与えられたタイムスロットにお
いては、1バイト(8ビット)の1.1がスレーブ・ボ
ードを指定するためのヘッダとなり、1.2から1.8
までの7バイトのデータが実際にスレーブ・ボードに送
りたいデータとなる。
【0009】各スレーブ・ボードは、すべてのヘッダを
取込み、自身のボードが指定されていないときは、その
後の7バイトのデータを読捨て、自身のボードが指定さ
れている場合はその後の7バイトのデータを取込む。
取込み、自身のボードが指定されていないときは、その
後の7バイトのデータを読捨て、自身のボードが指定さ
れている場合はその後の7バイトのデータを取込む。
【0010】また、特開平6−119284号公報に
は、1個のマスタ・ボードに対して複数のスレーブ・ボ
ードが存在する場合に、配線数の削減および高速データ
転送を両立させるため、各スレーブ・ボードにアドレス
・カウンタと自身のチャネル・アドレスとを持たせ、マ
スタ・ボードからのカウント・パルスにより各スレーブ
・ボードのアドレス・カウンタを増加させ、アドレス・
カウンタと自身のチャネル・アドレスとが一致したスレ
ーブ・ボードがマスタ・ボードとデータ転送を行なえる
という方法が開示されている。
は、1個のマスタ・ボードに対して複数のスレーブ・ボ
ードが存在する場合に、配線数の削減および高速データ
転送を両立させるため、各スレーブ・ボードにアドレス
・カウンタと自身のチャネル・アドレスとを持たせ、マ
スタ・ボードからのカウント・パルスにより各スレーブ
・ボードのアドレス・カウンタを増加させ、アドレス・
カウンタと自身のチャネル・アドレスとが一致したスレ
ーブ・ボードがマスタ・ボードとデータ転送を行なえる
という方法が開示されている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上記の従来のVMEb
usを用いたシステムの場合、マスタ・ボードの数だけ
アービトレーション用のシステム使用要求信号および使
用許可信号の信号線を増やしてやる必要がある。また、
アドレス・バスは、直接メモリ・アドレスを送る必要が
あるため、非常に多くの信号線が必要になる。この結
果、従来のVMEbusのシステムでは、信号線が増加
するという問題点があった。
usを用いたシステムの場合、マスタ・ボードの数だけ
アービトレーション用のシステム使用要求信号および使
用許可信号の信号線を増やしてやる必要がある。また、
アドレス・バスは、直接メモリ・アドレスを送る必要が
あるため、非常に多くの信号線が必要になる。この結
果、従来のVMEbusのシステムでは、信号線が増加
するという問題点があった。
【0012】また、上記の従来のタイム・スロット・バ
スを用いたシステムでは、データ転送を行なうとき、デ
ータ送信の要求が発生しても、必ず自分のタイム・スロ
ットの順番まで待たなければならなかった。この結果、
データ転送を行なう頻度が低いマスタ・ボードが多い場
合、バスが使用されていないにもかかわらず、バスの使
用を待たされることがあり、データ転送効率が悪くなる
という問題点があった。また、必ずデータの前にヘッダ
を付ける必要があり、さらに、データ転送の効率が落ち
るという問題点もあった。
スを用いたシステムでは、データ転送を行なうとき、デ
ータ送信の要求が発生しても、必ず自分のタイム・スロ
ットの順番まで待たなければならなかった。この結果、
データ転送を行なう頻度が低いマスタ・ボードが多い場
合、バスが使用されていないにもかかわらず、バスの使
用を待たされることがあり、データ転送効率が悪くなる
という問題点があった。また、必ずデータの前にヘッダ
を付ける必要があり、さらに、データ転送の効率が落ち
るという問題点もあった。
【0013】本発明の目的は、信号線の数を削減するこ
とができるとともに、データ転送効率を向上させること
ができるマルチ・マスタ・システムを提供することであ
る。
とができるとともに、データ転送効率を向上させること
ができるマルチ・マスタ・システムを提供することであ
る。
【0014】
【課題を解決するための手段】請求項1記載のマルチ・
マスタ・システムは、各々が異なる送信装置番号により
特定される複数の送信装置と、各々が異なる受信装置番
号により特定される複数の受信装置と、複数の送信装置
および受信装置と接続されるデータバスと、複数の送信
装置および受信装置と接続される識別バスとを含み、上
記複数の送信装置の各々は、送信装置番号を識別バスへ
順次出力する送信装置番号出力手段と、識別バスから読
出された送信装置番号と自身の送信装置番号とを比較
し、両者が一致する場合、自身が送信権を有する送信装
置であると判断する送信判断手段と、送信判断手段によ
り自身が送信権を有する送信装置であると判断された場
合、識別バスへ受信装置番号を出力する受信装置番号出
力手段と、送信判断手段により自身が送信権を有する送
信装置であると判断された場合、データバスへ送信デー
タを出力する送信データ出力手段とを含み、上記複数の
受信装置の各々は、識別バスから読出された受信装置番
号と自身の受信装置番号とを比較し、両者が一致する場
合、自身が送信データを受信すべき受信装置であると判
断する受信判断手段と、受信判断手段により自身が送信
データを受信すべき受信装置であると判断された場合、
データバスの送信データを取込む送信データ取込手段と
を含む。
マスタ・システムは、各々が異なる送信装置番号により
特定される複数の送信装置と、各々が異なる受信装置番
号により特定される複数の受信装置と、複数の送信装置
および受信装置と接続されるデータバスと、複数の送信
装置および受信装置と接続される識別バスとを含み、上
記複数の送信装置の各々は、送信装置番号を識別バスへ
順次出力する送信装置番号出力手段と、識別バスから読
出された送信装置番号と自身の送信装置番号とを比較
し、両者が一致する場合、自身が送信権を有する送信装
置であると判断する送信判断手段と、送信判断手段によ
り自身が送信権を有する送信装置であると判断された場
合、識別バスへ受信装置番号を出力する受信装置番号出
力手段と、送信判断手段により自身が送信権を有する送
信装置であると判断された場合、データバスへ送信デー
タを出力する送信データ出力手段とを含み、上記複数の
受信装置の各々は、識別バスから読出された受信装置番
号と自身の受信装置番号とを比較し、両者が一致する場
合、自身が送信データを受信すべき受信装置であると判
断する受信判断手段と、受信判断手段により自身が送信
データを受信すべき受信装置であると判断された場合、
データバスの送信データを取込む送信データ取込手段と
を含む。
【0015】上記の構成により、1つの識別バスを用い
て送信権を持つ送信装置の特定および送信データを受信
すべき受信装置の特定を行なうことができ、信号線の数
を削減することが可能となる。また、データバスに送信
する送信データは、受信装置を特定するためのヘッダを
用いる必要がないため、高速にデータ転送を行なうこと
が可能となる。
て送信権を持つ送信装置の特定および送信データを受信
すべき受信装置の特定を行なうことができ、信号線の数
を削減することが可能となる。また、データバスに送信
する送信データは、受信装置を特定するためのヘッダを
用いる必要がないため、高速にデータ転送を行なうこと
が可能となる。
【0016】請求項2記載のマルチ・マスタ・システム
は、請求項1記載のマルチ・マスタ・システムの構成に
加え、上記受信装置番号出力手段は、送信装置番号の代
わりに複数の受信装置のすべてが送信データを受信する
ことを指示するブロードキャストコマンドを識別バスへ
出力し、上記受信判断手段は、識別バスからブロードキ
ャストコマンドを読出した場合、自身が送信データを受
信すべき受信装置であると判断する。
は、請求項1記載のマルチ・マスタ・システムの構成に
加え、上記受信装置番号出力手段は、送信装置番号の代
わりに複数の受信装置のすべてが送信データを受信する
ことを指示するブロードキャストコマンドを識別バスへ
出力し、上記受信判断手段は、識別バスからブロードキ
ャストコマンドを読出した場合、自身が送信データを受
信すべき受信装置であると判断する。
【0017】上記の構成により、送信権を持った送信装
置がプロードキャスト・コマンドを送信し、すべての受
信装置がブロードキャスト・コマンドを判別し、送信デ
ータを受信することができるので、すべての受信装置に
同じデータを送る場合、データ転送の効率をさらに向上
させることが可能となる。
置がプロードキャスト・コマンドを送信し、すべての受
信装置がブロードキャスト・コマンドを判別し、送信デ
ータを受信することができるので、すべての受信装置に
同じデータを送る場合、データ転送の効率をさらに向上
させることが可能となる。
【0018】請求項3記載のマルチ・マスタ・システム
は、請求項1記載のマルチ・マスタ・システムの構成に
加え、上記受信装置番号出力手段は、識別バスへ複数の
送信装置番号を出力し、上記受信判断手段は、識別バス
から読出した複数の受信装置番号のうち自身の受信装置
番号と一致する受信装置番号がある場合、自身が送信デ
ータを受信すべき受信装置であると判断する。
は、請求項1記載のマルチ・マスタ・システムの構成に
加え、上記受信装置番号出力手段は、識別バスへ複数の
送信装置番号を出力し、上記受信判断手段は、識別バス
から読出した複数の受信装置番号のうち自身の受信装置
番号と一致する受信装置番号がある場合、自身が送信デ
ータを受信すべき受信装置であると判断する。
【0019】上記の構成により、送信権を持った送信装
置が複数の受信装置番号を順次送出し、受信装置がその
中に自身の受信装置番号があるか否かを認識することが
でき、複数の受信装置に同じデータを転送する場合、さ
らにデータ転送の効率を向上することが可能となる。
置が複数の受信装置番号を順次送出し、受信装置がその
中に自身の受信装置番号があるか否かを認識することが
でき、複数の受信装置に同じデータを転送する場合、さ
らにデータ転送の効率を向上することが可能となる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態につ
いて図面を参照しながら説明する。図1は、本発明の一
実施の形態のマルチ・マスタ・システムの構成を示すブ
ロック図である。図1を参照して、マルチ・マスタ・シ
ステムは、N個の送信ボードS1〜SN、M個の受信ボ
ードR1〜RM、データ転送バス55を含む。N個の送
信ボードS1〜SNの各々は、送信制御部11、受信ボ
ード指定部12、送信要求部13、ボード番号カウンタ
14、送信データバッファ15、イネーブル信号制御部
16、ビジー信号制御部17、クロック送出部18を含
む。送信要求部13は、ボード番号レジスタ21、比較
回路22を含む。M個のR1〜RMの各々は、受信デー
タバッファ31、受信制御部32を含む。受信制御部3
2は、ボード番号レジスタ41、比較回路42を含む。
データ転送バス55は、制御バス50、識別バス51、
データ・バス52を含む。制御バス50は、CLK、E
N、BSYの各信号ラインCLK、BSY、ENを含
む。
いて図面を参照しながら説明する。図1は、本発明の一
実施の形態のマルチ・マスタ・システムの構成を示すブ
ロック図である。図1を参照して、マルチ・マスタ・シ
ステムは、N個の送信ボードS1〜SN、M個の受信ボ
ードR1〜RM、データ転送バス55を含む。N個の送
信ボードS1〜SNの各々は、送信制御部11、受信ボ
ード指定部12、送信要求部13、ボード番号カウンタ
14、送信データバッファ15、イネーブル信号制御部
16、ビジー信号制御部17、クロック送出部18を含
む。送信要求部13は、ボード番号レジスタ21、比較
回路22を含む。M個のR1〜RMの各々は、受信デー
タバッファ31、受信制御部32を含む。受信制御部3
2は、ボード番号レジスタ41、比較回路42を含む。
データ転送バス55は、制御バス50、識別バス51、
データ・バス52を含む。制御バス50は、CLK、E
N、BSYの各信号ラインCLK、BSY、ENを含
む。
【0021】N個の送信ボードS1〜SNおよびM個の
受信ボードR1〜RMは、共通のデータ転送バス55に
接続される。各送信ボードS1〜SN内の送信要求部1
3には、予め別々のボード番号がボード番号レジスタ2
1に設定されている。また、各受信ボードR1〜RM内
の受信制御部32には、予め別々のボード番号がボード
番号レジスタ41に設定されている。また、予め、各送
信ボードS1〜SNの中の1つの送信ボードが選択さ
れ、その送信ボードのクロック送出部18から出力され
るクロックが信号ラインCLKへ出力され、このクロッ
クがシステムの基準クロックとなる。また、選択された
送信ボードのボード番号カウンタ14には、送信ボード
の数N−1の値が設定されており、選択されたボード番
号カウンタ14は、0からN−1までをカウントし、N
−1の次は、また0からカウントを繰返す。選択された
ボード番号カウンタ14から出力されるカウント値は、
データ転送が行なわれていないとき、常に識別バス51
に出力され、識別バス51には、0からN−1までの数
が順次出力されることになる。図2は、図1に示すマル
チ・マスタ・システムの識別バスの動作を示すタイミン
グチャートである。図2に示すように、ボード番号カウ
ンタ14から出力されるカウント値は、CLKの立下が
りで値を増加させながら順次出力される。
受信ボードR1〜RMは、共通のデータ転送バス55に
接続される。各送信ボードS1〜SN内の送信要求部1
3には、予め別々のボード番号がボード番号レジスタ2
1に設定されている。また、各受信ボードR1〜RM内
の受信制御部32には、予め別々のボード番号がボード
番号レジスタ41に設定されている。また、予め、各送
信ボードS1〜SNの中の1つの送信ボードが選択さ
れ、その送信ボードのクロック送出部18から出力され
るクロックが信号ラインCLKへ出力され、このクロッ
クがシステムの基準クロックとなる。また、選択された
送信ボードのボード番号カウンタ14には、送信ボード
の数N−1の値が設定されており、選択されたボード番
号カウンタ14は、0からN−1までをカウントし、N
−1の次は、また0からカウントを繰返す。選択された
ボード番号カウンタ14から出力されるカウント値は、
データ転送が行なわれていないとき、常に識別バス51
に出力され、識別バス51には、0からN−1までの数
が順次出力されることになる。図2は、図1に示すマル
チ・マスタ・システムの識別バスの動作を示すタイミン
グチャートである。図2に示すように、ボード番号カウ
ンタ14から出力されるカウント値は、CLKの立下が
りで値を増加させながら順次出力される。
【0022】次に、たとえば、送信ボードS1に送信要
求が発生すると、送信ボードS1の送信要求部13は、
識別バス51の内容をCLKの立上がりで取込む。送信
要求部13内の比較回路22は、送信要求部13内のボ
ード番号レジスタ21に設定されているボード番号と取
込んだボード番号とを比較する。両者の比較結果が等し
くなければ、送信ボードS1は、次の識別バス51の内
容を取込むまで待つ。一方、両者の比較結果が等しけれ
ば、送信ボードS1は送信権を得たことになり、ビジー
信号制御部17は、すぐ後のCLKの立下がりのタイミ
ングでBSYをドライブし、かつアサートする。また、
このタイミングでボード番号カウンタ14のカウント動
作は休止し、識別バス51への出力もディスエーブルに
なる。
求が発生すると、送信ボードS1の送信要求部13は、
識別バス51の内容をCLKの立上がりで取込む。送信
要求部13内の比較回路22は、送信要求部13内のボ
ード番号レジスタ21に設定されているボード番号と取
込んだボード番号とを比較する。両者の比較結果が等し
くなければ、送信ボードS1は、次の識別バス51の内
容を取込むまで待つ。一方、両者の比較結果が等しけれ
ば、送信ボードS1は送信権を得たことになり、ビジー
信号制御部17は、すぐ後のCLKの立下がりのタイミ
ングでBSYをドライブし、かつアサートする。また、
このタイミングでボード番号カウンタ14のカウント動
作は休止し、識別バス51への出力もディスエーブルに
なる。
【0023】次に、送信権を得た送信ボードS1の送信
制御部11は、受信ボード指定部12に対して、受信ボ
ード番号を出力するように指示し、受信ボード指定部1
2は、予め設定されている受信ボード番号を識別バス5
1へ出力する。
制御部11は、受信ボード指定部12に対して、受信ボ
ード番号を出力するように指示し、受信ボード指定部1
2は、予め設定されている受信ボード番号を識別バス5
1へ出力する。
【0024】一方、各受信ボードR1〜RMは、識別バ
ス51の内容をCLKの立上がりで常時監視し、BSY
がアサートされる直前のCLKの立上がりの識別バス5
1の内容を取込み、データを送信するボードの番号とし
て格納する。また、各受信ボードR1〜RMの受信制御
部32は、BSYが立下がった直後のCLKの立上がり
で識別バス51の内容を取込み、受信制御部32内の比
較回路42により、受信制御部32内のボード番号レジ
スタ41に設定されるボード番号と取込んだボード番号
とを比較する。両者の比較結果が等しくなければ、その
受信ボードは、データの受信を指示されていないことに
なる。一方、両者の比較結果が等しければ、その受信ボ
ードは、データの受信を指示されたことになる。
ス51の内容をCLKの立上がりで常時監視し、BSY
がアサートされる直前のCLKの立上がりの識別バス5
1の内容を取込み、データを送信するボードの番号とし
て格納する。また、各受信ボードR1〜RMの受信制御
部32は、BSYが立下がった直後のCLKの立上がり
で識別バス51の内容を取込み、受信制御部32内の比
較回路42により、受信制御部32内のボード番号レジ
スタ41に設定されるボード番号と取込んだボード番号
とを比較する。両者の比較結果が等しくなければ、その
受信ボードは、データの受信を指示されていないことに
なる。一方、両者の比較結果が等しければ、その受信ボ
ードは、データの受信を指示されたことになる。
【0025】次に、送信権を得た送信ボードS1のビジ
ー信号制御部17は、BSYをアサートした後、1.5
クロック分後のCLKの立上がりでイネーブル信号制御
部16は、ENをドライブし、かつアサートする。次
に、送信制御部11は、送信データ・バッファ15にデ
ータ送信の指示を行ない、送信データ・バッファ15
は、ENがアサートされると同時に、データ・バス52
をドライブし、データを出力する。データは、CLKの
立上がりで次のデータに変わり、送信したいデータの数
だけ送信される。図3は、上記したデータ転送タイミン
グを示すタイミングチャートである。図3の例では、X
個のデータを転送しており、その後、CLKの立上がり
でイネーブル信号制御部16は、ENをネゲートし、ド
ライブを停止する。
ー信号制御部17は、BSYをアサートした後、1.5
クロック分後のCLKの立上がりでイネーブル信号制御
部16は、ENをドライブし、かつアサートする。次
に、送信制御部11は、送信データ・バッファ15にデ
ータ送信の指示を行ない、送信データ・バッファ15
は、ENがアサートされると同時に、データ・バス52
をドライブし、データを出力する。データは、CLKの
立上がりで次のデータに変わり、送信したいデータの数
だけ送信される。図3は、上記したデータ転送タイミン
グを示すタイミングチャートである。図3の例では、X
個のデータを転送しており、その後、CLKの立上がり
でイネーブル信号制御部16は、ENをネゲートし、ド
ライブを停止する。
【0026】一方、データの受信を指示された受信ボー
ドの受信データ・バッファ31は、ENがアサートされ
ている間、CLKの立下がりでデータを取込む。
ドの受信データ・バッファ31は、ENがアサートされ
ている間、CLKの立下がりでデータを取込む。
【0027】次に、送信権を持つ送信ボードS1のビジ
ー信号制御部17は、ENがネゲートした後、1.5ク
ロック後のCLKの立下がりでBSYをネゲートし、ド
ライブを停止する。BSYがネゲートされることによ
り、選択されているボード番号カウンタ14はカウント
を再開し、また、識別バス51への出力もイネーブルに
なる。
ー信号制御部17は、ENがネゲートした後、1.5ク
ロック後のCLKの立下がりでBSYをネゲートし、ド
ライブを停止する。BSYがネゲートされることによ
り、選択されているボード番号カウンタ14はカウント
を再開し、また、識別バス51への出力もイネーブルに
なる。
【0028】上記のように、データ転送が行なわれてい
ないときには、識別バスは、送信権を得る送信ボードの
決定に使われ、たとえば、識別バスが4ビットであり、
送信ボードが5枚の場合には、1クロックごとに識別バ
ス51に0〜4の値が転送される。送信ボードは、この
識別バス51に転送される0〜4の値と自身のボード番
号(ここでは送信ボードは5枚であるので、0〜4がそ
れぞれ与えられている)が一致したときにのみ、データ
転送を行なうことが可能となる。また、送信ボードが送
信権を得た後には、受信ボードを指定する(たとえば、
4ビットでは、16個の受信ボードを指定することがで
きる)ために識別バスが用いられる。すなわち、識別バ
ス51を送信ボードが送信権を得るためと、受信ボード
を指定するためとに用いているので、バスの信号線が少
なくて済み、かつ、高速にデータを転送することが可能
となる。
ないときには、識別バスは、送信権を得る送信ボードの
決定に使われ、たとえば、識別バスが4ビットであり、
送信ボードが5枚の場合には、1クロックごとに識別バ
ス51に0〜4の値が転送される。送信ボードは、この
識別バス51に転送される0〜4の値と自身のボード番
号(ここでは送信ボードは5枚であるので、0〜4がそ
れぞれ与えられている)が一致したときにのみ、データ
転送を行なうことが可能となる。また、送信ボードが送
信権を得た後には、受信ボードを指定する(たとえば、
4ビットでは、16個の受信ボードを指定することがで
きる)ために識別バスが用いられる。すなわち、識別バ
ス51を送信ボードが送信権を得るためと、受信ボード
を指定するためとに用いているので、バスの信号線が少
なくて済み、かつ、高速にデータを転送することが可能
となる。
【0029】次に、上記のデータ転送の効率化に関する
効果について説明する。上記した従来のタイム・スロッ
ト・バスの場合、たとえば、タイム・スロットの数が1
6、送信ボードの数が16とすると、1つの送信ボード
がデータをタイム・スロット・バスに送信した後、次に
データを送信するためには、タイム・スロット・バスが
他の送信ボードに割り当てられている間待つ必要があ
る。8クロックずつ1つのボードにタイム・スロットが
割り当てられているので、すなわち待ち時間は他の15
枚の送信ボード分の時間、120(=8×15)クロッ
クである。一方、本実施の形態では、たとえば、識別バ
スが4ビットで、送信ボードの数が16であるとする
と、1つの送信ボードがデータを送出した後、次にデー
タを送出するためには、1クロックごとに送信ボードの
ボード番号が識別バスに送出されるため、16個の送信
ボードのボード番号を送出するためには16クロックが
必要となり、16クロック分待てばよいことになる。し
たがって、本実施の形態の方が、タイム・スロット・バ
スの場合より、104(=120−16)クロック分だ
け速く次のデータを転送することが可能となる。
効果について説明する。上記した従来のタイム・スロッ
ト・バスの場合、たとえば、タイム・スロットの数が1
6、送信ボードの数が16とすると、1つの送信ボード
がデータをタイム・スロット・バスに送信した後、次に
データを送信するためには、タイム・スロット・バスが
他の送信ボードに割り当てられている間待つ必要があ
る。8クロックずつ1つのボードにタイム・スロットが
割り当てられているので、すなわち待ち時間は他の15
枚の送信ボード分の時間、120(=8×15)クロッ
クである。一方、本実施の形態では、たとえば、識別バ
スが4ビットで、送信ボードの数が16であるとする
と、1つの送信ボードがデータを送出した後、次にデー
タを送出するためには、1クロックごとに送信ボードの
ボード番号が識別バスに送出されるため、16個の送信
ボードのボード番号を送出するためには16クロックが
必要となり、16クロック分待てばよいことになる。し
たがって、本実施の形態の方が、タイム・スロット・バ
スの場合より、104(=120−16)クロック分だ
け速く次のデータを転送することが可能となる。
【0030】上記の説明は、バスの使用頻度が低い場合
(16クロック間で送信ボードから送信要求が全くなか
った場合)であり、各送信ボードからの転送がこの16
クロックの間に入ることもあり、その間に送信を行なう
送信ボードが増えてくると、タイム・スロット・バスを
使用した場合に本実施の形態の場合のデータ転送効率が
近づく場合がある。そのうち、タイム・スロット・バス
の場合では、1つのタイム・スロットは8クロック分あ
り、その間に7バイトのデータを転送することができ
る。一方、本実施の形態では、図3に示すようにデータ
転送前後に各々1.5クロックずつ必要となり、7バイ
トのデータを転送しようとする場合、10(=7+1.
5+1.5)クロックが必要となる。したがって、1つ
のデータ転送だけを見ると、本実施の形態の方が、2
(=10−8)クロック分だけデータ転送効率が悪いと
考えられる。しかし、上述したようにバスの使用頻度が
低い場合、本実施の形態での次のデータ転送までの待ち
時間は、他の送信ボードの転送が全くなければ16クロ
ックとなり、1回あれば26(=16+10)クロック
となり、2回あれば36(=16+10+10)クロッ
クとなる。したがって、タイム・スロット・バスの場
合、必ず120クロック必要になることを考慮すると、
本実施の形態の方が十分に効率よくデータを転送するこ
とができる。
(16クロック間で送信ボードから送信要求が全くなか
った場合)であり、各送信ボードからの転送がこの16
クロックの間に入ることもあり、その間に送信を行なう
送信ボードが増えてくると、タイム・スロット・バスを
使用した場合に本実施の形態の場合のデータ転送効率が
近づく場合がある。そのうち、タイム・スロット・バス
の場合では、1つのタイム・スロットは8クロック分あ
り、その間に7バイトのデータを転送することができ
る。一方、本実施の形態では、図3に示すようにデータ
転送前後に各々1.5クロックずつ必要となり、7バイ
トのデータを転送しようとする場合、10(=7+1.
5+1.5)クロックが必要となる。したがって、1つ
のデータ転送だけを見ると、本実施の形態の方が、2
(=10−8)クロック分だけデータ転送効率が悪いと
考えられる。しかし、上述したようにバスの使用頻度が
低い場合、本実施の形態での次のデータ転送までの待ち
時間は、他の送信ボードの転送が全くなければ16クロ
ックとなり、1回あれば26(=16+10)クロック
となり、2回あれば36(=16+10+10)クロッ
クとなる。したがって、タイム・スロット・バスの場
合、必ず120クロック必要になることを考慮すると、
本実施の形態の方が十分に効率よくデータを転送するこ
とができる。
【0031】なお、2つ以上の送信ボードに同時に送信
要求が発生した場合、各々の送信ボードの送信要求部1
3は、識別バス51の内容をそれぞれ取込み、自身のボ
ード番号と一致するか否かを比較する。この場合、先に
自身のボード番号が識別バス51に来た送信ボードが、
データ送信権を得る。データ送信権を得た送信ボードが
データを送信し終えるまで、ボード番号の送出は止めら
れるので、同時に複数の送信ボードがデータ送信権を得
ることはない。
要求が発生した場合、各々の送信ボードの送信要求部1
3は、識別バス51の内容をそれぞれ取込み、自身のボ
ード番号と一致するか否かを比較する。この場合、先に
自身のボード番号が識別バス51に来た送信ボードが、
データ送信権を得る。データ送信権を得た送信ボードが
データを送信し終えるまで、ボード番号の送出は止めら
れるので、同時に複数の送信ボードがデータ送信権を得
ることはない。
【0032】また、現在データ送出を待たされているデ
ータ送信要求のある送信ボードは、データ送信権を持っ
ている送信ボードが送信を終えた後、識別バス51に自
身のボード番号を得たとき、データ送信権を得ることが
できる。このとき、ボード番号カウンタ14から出力さ
れる値は、カウント再開時に、カウント中断したときの
続きの値からカウントを始める。図3の例では、ボード
番号0で休止し、ボード番号1から再開している。した
がって、データ送出を待たされているデータ送信要求の
ある送信ボードは、必ずデータ送信権を得ることができ
る。
ータ送信要求のある送信ボードは、データ送信権を持っ
ている送信ボードが送信を終えた後、識別バス51に自
身のボード番号を得たとき、データ送信権を得ることが
できる。このとき、ボード番号カウンタ14から出力さ
れる値は、カウント再開時に、カウント中断したときの
続きの値からカウントを始める。図3の例では、ボード
番号0で休止し、ボード番号1から再開している。した
がって、データ送出を待たされているデータ送信要求の
ある送信ボードは、必ずデータ送信権を得ることができ
る。
【0033】次に、すべての受信ボードR1〜RMを指
定する場合について説明する。送信権を得た送信ボード
が受信ボードを指定するために識別バス51に受信ボー
ド番号を送出するとき、送信ボード番号ではなく、ブロ
ードキャスト・コマンドを送出できるようにし、受信ボ
ードがブロードキャスト・コマンドを認識できるように
する。図4は、上記の場合のデータ転送のタイミングチ
ャートである。送信権を得た送信ボードの受信ボード指
定部12は、ブロードキャスト・コマンドとして、受信
ボード番号として使われていない、たとえば、Mを識別
バス51に送出する。各受信ボードの受信制御部31
は、ブロードキャスト・コマンドMを識別バス51から
取込み、データを受信する必要があることを認識し、そ
の後に送られてくるデータを受信する。なお、この場
合、ボード番号レジスタ41にブロードキャスト・コマ
ンドとしてMが記憶されており、比較回路42によりボ
ード番号レジスタ41に記憶されているブロードキャス
ト・コマンドと送信バス51から読出したボード番号と
を比較することにより、上記の動作が行なわれる。した
がって、上記のようにブロードキャスト・コマンドを使
用できるようにすれば、すべての受信ボードR1〜RM
に同じデータを送る必要がある場合、同時にすべての受
信ボードR1〜RMへデータを送信することができ、デ
ータの転送効率をさらに向上することが可能となる。
定する場合について説明する。送信権を得た送信ボード
が受信ボードを指定するために識別バス51に受信ボー
ド番号を送出するとき、送信ボード番号ではなく、ブロ
ードキャスト・コマンドを送出できるようにし、受信ボ
ードがブロードキャスト・コマンドを認識できるように
する。図4は、上記の場合のデータ転送のタイミングチ
ャートである。送信権を得た送信ボードの受信ボード指
定部12は、ブロードキャスト・コマンドとして、受信
ボード番号として使われていない、たとえば、Mを識別
バス51に送出する。各受信ボードの受信制御部31
は、ブロードキャスト・コマンドMを識別バス51から
取込み、データを受信する必要があることを認識し、そ
の後に送られてくるデータを受信する。なお、この場
合、ボード番号レジスタ41にブロードキャスト・コマ
ンドとしてMが記憶されており、比較回路42によりボ
ード番号レジスタ41に記憶されているブロードキャス
ト・コマンドと送信バス51から読出したボード番号と
を比較することにより、上記の動作が行なわれる。した
がって、上記のようにブロードキャスト・コマンドを使
用できるようにすれば、すべての受信ボードR1〜RM
に同じデータを送る必要がある場合、同時にすべての受
信ボードR1〜RMへデータを送信することができ、デ
ータの転送効率をさらに向上することが可能となる。
【0034】次に、複数の受信ボードに同じデータを送
信する場合について説明する。送信権を得た送信ボード
が、受信ボードを指定するために識別バス51に受信ボ
ード番号を送出するとき、複数の受信ボード番号を順番
に送出できるようにし、受信ボードがそれらの受信ボー
ド番号から自身の受信ボード番号であるか否かを認識で
きるようにする。図5は、上記の場合のデータ転送のタ
イミングチャートである。図5を参照して、送信権を得
た送信ボードの受信ボード指定部12は、複数の受信ボ
ードを指定するためにBSYがアサートされた直後に1
つ目の受信ボード番号を識別バス51に送出し、次のC
LKの立下がりから2つ目の受信ボード番号を識別バス
51に送出する。この例の場合、受信ボード番号が0お
よび2の受信ボードを指定している。なお、受信ボード
が3つ以上の場合は、1クロックごとに受信させたいボ
ードの数だけ受信ボード番号を送出する。
信する場合について説明する。送信権を得た送信ボード
が、受信ボードを指定するために識別バス51に受信ボ
ード番号を送出するとき、複数の受信ボード番号を順番
に送出できるようにし、受信ボードがそれらの受信ボー
ド番号から自身の受信ボード番号であるか否かを認識で
きるようにする。図5は、上記の場合のデータ転送のタ
イミングチャートである。図5を参照して、送信権を得
た送信ボードの受信ボード指定部12は、複数の受信ボ
ードを指定するためにBSYがアサートされた直後に1
つ目の受信ボード番号を識別バス51に送出し、次のC
LKの立下がりから2つ目の受信ボード番号を識別バス
51に送出する。この例の場合、受信ボード番号が0お
よび2の受信ボードを指定している。なお、受信ボード
が3つ以上の場合は、1クロックごとに受信させたいボ
ードの数だけ受信ボード番号を送出する。
【0035】受信ボード番号をすべて送出し終わった
後、CLKの立上がりでENがドライブされ、かつアサ
ートされ、データの転送が始まる。各受信ボードの受信
制御部32は、BSYがアサートされた後、CLKの立
上がりで識別バス51の内容を取込み、自身のボード番
号と比較する。自身のボード番号と比較して取込んだボ
ード番号が等しければ、次にENがアサートされた後、
データを取込む。自身のボード番号と取込んだボード番
号とが一致しなかった場合、一致するまで次のCLKの
立上がりで識別バス51の内容を取込み、自身のボード
番号との比較をENがアサートされるまで繰返す。上記
の動作により、複数の受信ボードを1クロックごとに指
定することができ、複数の受信ボードに同じデータを送
る必要がある場合、データ転送の効率をさらに向上する
ことが可能となる。
後、CLKの立上がりでENがドライブされ、かつアサ
ートされ、データの転送が始まる。各受信ボードの受信
制御部32は、BSYがアサートされた後、CLKの立
上がりで識別バス51の内容を取込み、自身のボード番
号と比較する。自身のボード番号と比較して取込んだボ
ード番号が等しければ、次にENがアサートされた後、
データを取込む。自身のボード番号と取込んだボード番
号とが一致しなかった場合、一致するまで次のCLKの
立上がりで識別バス51の内容を取込み、自身のボード
番号との比較をENがアサートされるまで繰返す。上記
の動作により、複数の受信ボードを1クロックごとに指
定することができ、複数の受信ボードに同じデータを送
る必要がある場合、データ転送の効率をさらに向上する
ことが可能となる。
【0036】上記の実施の形態の送信ボードの数Nおよ
び受信ボードの数Mは任意に選択することができ、ま
た、ボード番号も各送信ボードおよび受信ボードを特定
することができるデータであればどのようなデータを用
いてもよい。
び受信ボードの数Mは任意に選択することができ、ま
た、ボード番号も各送信ボードおよび受信ボードを特定
することができるデータであればどのようなデータを用
いてもよい。
【図1】本発明の一実施の形態のマルチ・マスタ・シス
テムの構成を示すブロック図である。
テムの構成を示すブロック図である。
【図2】図1に示すマルチ・マスタ・システムの識別バ
スの動作を説明するためのタイミングチャートである。
スの動作を説明するためのタイミングチャートである。
【図3】図1に示すマルチ・マスタ・システムのデータ
転送タイミングを示すタイミングチャートである。
転送タイミングを示すタイミングチャートである。
【図4】図1に示すマルチ・マスタ・システムのブロー
ドキャスト動作を示すタイミングチャートである。
ドキャスト動作を示すタイミングチャートである。
【図5】図1に示すマルチ・マスタ・システムの複数受
信ボードの指定動作を示すタイミングチャートである。
信ボードの指定動作を示すタイミングチャートである。
【図6】従来のVMEbusを用いたシステムの一例を
示すブロック図である。
示すブロック図である。
【図7】従来のタイム・スロット・バスを用いたシステ
ムの一例を示すブロック図である。
ムの一例を示すブロック図である。
【図8】図7に示すタイム・スロット・バスを用いたシ
ステムのデータ転送タイミングを示すタイミングチャー
トである。
ステムのデータ転送タイミングを示すタイミングチャー
トである。
S1〜SN 送信ボード 11 送信制御部 12 受信ボード指定部 13 送信要求部 14 ボード番号カウンタ 15 送信データバッファ 16 イネーブル信号制御部 17 ビジー信号制御部 18 クロック送出部 21 ボード番号レジスタ 22 比較回路 R1〜RM 受信ボード 31 受信データバッファ 32 受信制御部 41 ボード番号レジスタ 42 比較回路 50 制御バス 51 識別バス 52 データ・バス 55 データ転送バス
Claims (3)
- 【請求項1】 各々が異なる送信装置番号により特定さ
れる複数の送信装置と、 各々が異なる受信装置番号により特定される複数の受信
装置と、 前記複数の送信装置および受信装置と接続されるデータ
バスと、 前記複数の送信装置および受信装置と接続される識別バ
スとを含み、 前記複数の送信装置の各々は、 前記送信装置番号を前記識別バスへ順次出力する送信装
置番号出力手段と、 前記識別バスから読出された送信装置番号と自身の送信
装置番号とを比較し、両者が一致する場合、自身が送信
権を有する送信装置であると判断する送信判断手段と、 前記送信判断手段により自身が送信権を有する送信装置
であると判断された場合、前記識別バスへ受信装置番号
を出力する受信装置番号出力手段と、 前記送信判断手段により自身が送信権を有する送信装置
であると判断された場合、前記データバスへ送信データ
を出力する送信データ出力手段とを含み、 前記複数の受信装置の各々は、 前記識別バスから読出された受信装置番号と自身の受信
装置番号とを比較し、両者が一致する場合、自身が送信
データを受信すべき受信装置であると判断する受信判断
手段と、 前記受信判断手段により自身が送信データを受信すべき
受信装置であると判断された場合、前記データバスの受
信データを取込む受信データ取込手段とを含むマルチ・
マスタ・システム。 - 【請求項2】 前記受信装置番号出力手段は、送信装置
番号の代わりに前記複数の受信装置のすべてが送信デー
タを受信することを指示するブロードキャストコマンド
を前記識別バスへ出力し、 前記受信判断手段は、前記識別バスから前記ブロードキ
ャストコマンドを読出した場合、自身が送信データを受
信すべき受信装置であると判断する請求項1記載のマル
チ・マスタ・システム。 - 【請求項3】 前記受信装置番号出力手段は、前記識別
バスへ複数の送信装置番号を出力し、 前記受信判断手段は、前記識別バスから読出した複数の
受信装置番号のうち自身の受信装置番号と一致する受信
装置番号がある場合、自身が送信データを受信すべき受
信装置であると判断する請求項1記載のマルチ・マスタ
・システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7231357A JPH0981509A (ja) | 1995-09-08 | 1995-09-08 | マルチ・マスタ・システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7231357A JPH0981509A (ja) | 1995-09-08 | 1995-09-08 | マルチ・マスタ・システム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0981509A true JPH0981509A (ja) | 1997-03-28 |
Family
ID=16922358
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7231357A Withdrawn JPH0981509A (ja) | 1995-09-08 | 1995-09-08 | マルチ・マスタ・システム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0981509A (ja) |
-
1995
- 1995-09-08 JP JP7231357A patent/JPH0981509A/ja not_active Withdrawn
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20021203 |