JPH0981486A - ソフトウェア・アプリケーション・プログラム間の共通の通信インターフェースを与えるオブジェクト指向型方法及び装置 - Google Patents

ソフトウェア・アプリケーション・プログラム間の共通の通信インターフェースを与えるオブジェクト指向型方法及び装置

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JPH0981486A
JPH0981486A JP7335603A JP33560395A JPH0981486A JP H0981486 A JPH0981486 A JP H0981486A JP 7335603 A JP7335603 A JP 7335603A JP 33560395 A JP33560395 A JP 33560395A JP H0981486 A JPH0981486 A JP H0981486A
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ジー ヘイガー デルマー
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Abstract

(57)【要約】 【課題】通信ネットワークを経由して、複数のプログラ
ムの間で通信を行なう共通通信インターフェースを得る
ための方法及びシステムを提供する。 【解決手段】このシステムは、複数のプログラムの第1
のものに応答して通信ネットワークに接続するためのア
ダプターオブジェクトと、このオブジェクトに結合され
また上記の第1のプログラムに関連して少なくとも一つ
のアイデンティファイアをコンピュータメモリーに格納
するためのリソースオブジェクトとを含んでいる。この
アダプターオブジェクトは複数のプログラムの内の第2
のものに関連するエージェントオブジェクトに応答して
ビューオブジェクトを発生し、このビューオブジェクト
が上記の通信ネットワークを経由して通信を受け取る。
システムは更にエージェントオブジェクトとビューオブ
ジェクトとに結合され、複数のプログラムの間で送信さ
れるデータを格納するデータオブジェクトを含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ソフトウェア・アプリ
ケーション・プログラム間における通信のための汎用通
信インタフェースを実現するためのオブジェクト指向方
法およびシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】ソフトウェア・アプリケーションおよび
プログラム間における通信は、どのようなコンピュータ
システムにとっても重要な課題である。そのような通信
を実現する1つの方法は、アプリケーション・プログラ
ムインタフェース(API)を介して行うことである。
このようなAPIにはいろいろあり、例えば、バークレ
ーのソケット、IBMのCPI−C、マイクロソフトの
NetBEUI、WinSockおよび、ピアロジック
のPIPESプラットフォーム(商標)がある。
【0003】しかしながら、これらのAPIは、同様な
環境下で使用した場合、それぞれ一長一短を有してい
る。何かあるアプリケーションを用いているとき、その
アプリケーションが通信を行おうとしている相手のアプ
リケーションが他のAPIを採用しているため、複数の
APIを用いることが必要となることがしばしば起こ
る。
【0004】従って、もし、たった1つのAPIを用い
てアプリケーションをプログラムしたとすると、ある環
境下においては、そのプログラムが本来有している能力
を最大に発揮することができないことが起こり得る。し
かしながら、環境が変わったときに、異なるAPIを用
いることができるようにアプリケーションを再プログラ
ムすることは非常に時間がかるし、また、APIの微妙
な差異のために再プログラムによってエラーが発生して
しまう危険性もある。従って、いろいろなAPIと通信
をすることが可能な共通のAPIが望まれている。
【0005】また、さらに効率が向上し、また/あるい
は融通性により優れた新しいAPIが開発され実用化さ
れている。しかし、これらの最新のAPIが有する優れ
た特徴を活用しようとするとAPIを乗り換えるための
変換作業が必要となる。このような変換作業を行うに際
しては、なるべくアプリケーションに影響を与えないよ
うにして行うことが望まれる。この種のシステムは、ジ
ェイムズ・ランボー等が1991年にプレンティス・ホ
ールから発行された「オブジェクト指向モデリングと設
計」(「OOMD」)において論じているように、オブ
ジェクトモデル、機能モデル、および動的モデルを用い
て表すことが可能であり、この文献のすべてを、ここに
参照併合するものである。上記文献(OOMD)によれ
ば、システムのオブジェクトモデルによって、システム
を構成するオブジェクト型とこれらのオブジェクト型の
間の関係が表現される。一方、システムの機能モデルに
よって、システムのプロセスとデータ構造およびこれら
の間のデータの流れが表現される。上記文献(OOM
D)によれば、システムのオブジェクトモデルによっ
て、そのシステムを構成するオブジェクト型が表され、
また、オブジェクト型の間の関係が表される。一方、シ
ステムの機能モデルによって、そのシステムのプロセス
とデータ構造およびこれらの間のデータの流れが表現さ
れる。しかし、プロセスのシーケンスについてはシステ
ムの機能モデルでは表現されない。システムのシーケン
スは、システムの動的モデルによって表現される。この
ようなシーケンスは、基本的には、ある状態から別の状
態への遷移として表現される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従って、ソフトウェア
・アプリケーション・プログラム間の通信のための共通
の通信インタフェースを実現する方法とシステムが求め
られている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、複数の異なる
種類のソフトウェア・アプリケーション間で通信網を介
して通信を行うための共通の通信インタフェースを実現
する方法とシステムを提供するものである。このシステ
ムおよび方法は、上記複数のプログラムの1つに結合さ
れ、この複数のプログラムの1つに応答してこの複数の
プログラムの1つを上記通信網に接続させるためのアダ
プタ手段を有する。
【0008】また、このシステムおよび方法は、上記の
アダプタ手段および複数のソフトウェア・アプリケーシ
ョン・プログラムに結合されたリソース手段を有してい
る。リソース手段は、上記ソフトウェア・アプリケーシ
ョン・プログラムに関連づけられた少なくとも1つの識
別子すなわちリソース名を「名前空間」に記憶してい
る。また、リソース手段は、複数のソフトウェア・アプ
リケーション・プログラムのうちの他の1つに関連づけ
られたエージェント手段に対しても応答し、第1のソフ
トウェア・アプリケーション・プログラムを第2のソフ
トウェア・アプリケーション・プログラムと関連づける
ビュー手段を生成する。また、ビュー手段は、上記通信
網を介してソフトウェア・アプリケーション・プログラ
ムからの通信を受け入れる。
【0009】ある1つのソフトウェア・アプリケーショ
ン・プログラムのリソース手段に結合されたビュー手段
は、他のソフトウェア・アプリケーション・プログラム
に対して応答し、これら2つのプログラム間でのデータ
通信を受け入れる。また、本発明のシステムおよび方法
は、ビュー手段に結合されて、上記ソフトウェア・アプ
リケーション・プログラム間で送信されたデータの記憶
を行うデータ手段を有している。
【0010】
【実施の形態】本発明は、複数のソフトウェア・アプリ
ケーション・プログラム間において少なくとも1つの通
信網インタフェースを介して通信を行うための共通の通
信インタフェースを実現する方法とシステムに関するも
のである。
【0011】図1は、本発明の一実施の形態を示したも
のであり、複数のソフトウェア・アプリケーション・プ
ログラム1a〜1bが本発明によるトランスポートフレ
ームワーク1cを介して少なくとも1つの通信網インタ
フェースに結合されている。図1に示した本発明の実施
例では、複数のソフトウェア・アプリケーション・プロ
グラム1a〜1b、トランスポートフレームワーク1c
および通信網インタフェース1dのいずれも、プロセッ
サ1g、メモリ1x、表示装置1y、およびデータ記憶
装置1zを有する汎用コンピュータ上で実現されてい
る。さらに、本発明のこの実施例では、ソフトウェアプ
ログラム1a〜1bは、プロセッサ1gとアドレス空間
を共有している。また、ソフトウェア・アプリケーショ
ン・プログラム1aおよびソフトウェア・アプリケーシ
ョン・プログラム1bは、同じアプリケーションに属し
ていてもよい。
【0012】図2は、本発明による他の実施の形態を示
したものであり、第1のプロセッサ1上の第1のソフト
ウェア・アプリケーション・プログラムのセット1f〜
1hと、第2のプロセッサ1p上の第2のソフトウェア
・アプリケーション・プログラムのセット1k〜1lと
の間の通信を容易に行うことを可能とするものである。
第1のプロセッサ1o上には、第1のソフトウェア・ア
プリケーション・プログラムのセット1f〜1hを第1
の通信網インタフェース1jに対して結合する第1のト
ランスポートフレームワークが具現化されている。第2
のプロセッサ1p上には、第2のソフトウェア・アプリ
ケーション・プログラムのセット1k〜1lを第2の通
信網インタフェース1nに対して結合する第2のトラン
スポートフレームワークが具現化されている。
【0013】図3は、本発明による第3の実施例のシス
テムを示したものであり、ソフトウェア・アプリケーシ
ョン・プログラム1a〜1bは、第1のトランスポート
フレームワーク1cと、具現化された第1の通信網イン
タフェース(A)1jとを用いて、第2のトランスポー
トフレームワーク1iと第1の通信網インタフェース
(A)1jとを用いているソフトウェア・アプリケーシ
ョン・プログラム1f〜1hと通信を行う。なお、ここ
で、第1の通信網インタフェース(A)1jの(A)は
通信網インタフェースの型を表しており、例えば、PI
PESプラットフォーム(商標)である。同様に、ソフ
トウェア・アプリケーション・プログラム1a〜1b
は、第1のトランスポートフレームワーク1cと、第2
の通信網インタフェース(B)1nとを用いて、トラン
スポートフレームワーク1mと第2の通信網インタフェ
ース(B)1nとを用いているソフトウェア・アプリケ
ーション・プログラム1k〜1lと通信を行う。なお、
ここで、第2の通信網インタフェース(B)1nの
(B)は例えばWinSock通信網インタフェースで
ある。
【0014】この実施の形態は、例えば、ソフトウェア
・アプリケーション・プログラム1a〜1bがプロセッ
サ1g上のソフトウェア・アプリケーション・プログラ
ム1k〜1lと同一のアドレス空間を共有していない場
合に用いられる。
【0015】図4は、本発明によるトランスポートフレ
ームワーク1cのオブジェクトモデルの一実施の形態を
示したものである。
【0016】本発明のトランスポートフレームワークに
関するオブジェクト型には、図4のオブジェクトモデル
に示されているように、名前空間イタレータオブジェク
ト型2a、アダプタオブジェクト型2b、リソースオブ
ジェクト型2c、エージェントオブジェクト型2d、ビ
ューオブジェクト型2eおよびデータオブジェクト型2
fがある。図4のこれらの各オブジェクトは、これらに
関連するデータ構造およびビヘイビア(すなわち、動作
・演算・操作)を含むことができる。オブジェクト型が
具体化されたものは、オブジェクトあるいはインスタン
スと呼ぶ。オブジェクト型に関連する具体的なデータ構
造およびビヘイビア(動作)は、それぞれ属性およびメ
ソッドと呼ばれる。
【0017】図4に示された各オブジェクト型の、オブ
ジェクトインスタンス、およびその属性とメソッドが図
5、7、11、17、22、および27に示されてい
る。具体的なオブジェクト型、データ構造およびビヘイ
ビア(動作)は、以下にさらに詳細に説明するように、
ソフトウェア・アプリケーション・プログラムが本発明
による特定のトランスポートフレームワーク1cからサ
ービスをリクエストしたときに生成される。
【0018】あるビヘイビア(動作)に関連するメソッ
ドが実行されると、すなわちイベントが発生すると、そ
の結果、関連するオブジェクトインスタンスの状態があ
る状態から別の状態へと遷移を起こし得る。図5、7、
11、17および22に示されているそれぞれのオブジ
ェクト型のオブジェクトインスタンスに関するいろいろ
な状態および遷移が、図6、8〜10、12〜16、1
8〜21、および23〜26にそれぞれ示されている。
【0019】図4に示されている本発明の実施例を用い
ると、ある特定の通信網1dに関するアダプタオブジェ
クト型2bのインスタンスを生成し、さらにまた、アダ
プタオブジェクト型2bのインスタンスと関連する少な
くとも1つのリソースオブジェクト型2cのインスタン
スを生成する第1のソフトウェア・アプリケーション・
プログラム1aが、同じ通信網1cに関連するアダプタ
オブジェクト型2bのインスタンスを生成する第2のソ
フトウェア・アプリケーション・プログラム1bと通信
を行うことが可能である。第2のソフトウェア・アプリ
ケーション・プログラム1bが第1のソフトウェア・ア
プリケーション・プログラム1aとの通信を開始するに
は、第2のソフトウェア・アプリケーション・プログラ
ム1bは、アダプタオブジェクト2bのインスタンスに
関連するエージェントオブジェクト型2dのインスタン
スを生成すればよい。
【0020】第2のソフトウェア・アプリケーション・
プログラム1bは名前空間イタレータ・オブジェクト型
2aのインスタンスを生成して、第1のソフトウェア・
アプリケーション・プログラム1aに関連するリソース
名を探索する。このリソース名を用いて、第2のソフト
ウェア・アプリケーション・プログラム1bに関連する
エージェントオブジェクト型2dが、第1のソフトウェ
ア・アプリケーション・プログラム1aと関連するリソ
ースオブジェクト型2cのインスタンスにアタッチされ
る。
【0021】第2のソフトウェア・アプリケーション・
プログラム1bに関連するエージェントオブジェクト型
2dのインスタンスによって上記のアタッチがなされる
と、第1のソフトウェア・アプリケーション・プログラ
ム1aに関連するリソースオブジェクト型2cは、ビュ
ーオブジェクト型2eのインスタンスを生成する。さら
に、第2のソフトウェア・アプリケーション・プログラ
ム1bはビューオブジェクト型2eを介して、データオ
ブジェクト型2fのインスタンスを用いて第1のソフト
ウェア・アプリケーション・プログラム1aとデータの
送受信を行う。
【0022】トランスポートフレームワーク1cを構成
する各オブジェクト型の動作について、以下にさらに詳
細に説明する。
【0023】名前空間イタレータ図5は、名前空間イタ
レータ・オブジェクト型2aのオブジェクトモデルを示
したものである。名前空間イタレータ・オブジェクト型
2aは、そのビヘイビア(動作)として、new()
(ニュー、新規作成)、delete()(デリート、
削除)、reset()(リセット)、set()(セ
ット)およびfindnext()(ファインド・ネッ
クスト、次を探す)を有している。第2のアプリケーシ
ョン・プログラム1bは、名前空間イタレータオブジェ
クト型2aを用いて、通信網1dに関する名前空間2g
を検索して、第1のソフトウェア・アプリケーション・
プログラム1aに関連するアクティブなリソース名を特
定する。このリソース名を用いて、エージェントオブジ
ェクト型2dのインスタンスをリソースオブジェクト型
2cのインスタンスにアタッチする。リセット(res
et())ビヘイビアは、名前空間2gの先頭から反復
動作を開始する。セット(set())ビヘイビアは、
ユーザがファインド・ネクスト(findnex
t())ビヘイビアの検索基準を初期化することを許
し、これに基づいて、ファインド・ネクスト(find
next())ビヘイビアは検索を行いこの新たな検索
基準を満たすリソース名を返す。
【0024】図6に示されている名前空間イタレータ・
オブジェクト型2aの動的モデルは、第2のソフトウェ
ア・アプリケーション・プログラム1bが名前空間イタ
レータ・オブジェクト型2aに関するビヘイビア(動
作)に対応するメソッドを呼び出したときに起こる状態
遷移を表したものである。名前空間イタレータ・オブジ
ェクト型2aに関する状態としては、初期化状態4a、
セット状態4b、リセット状態4c、ファインド状態、
および、ネクスト状態4eがある。
【0025】ファインド状態4dは、与えられた検索基
準とマッチする与えられたリソース名を名前空間2gに
おいて探す名前空間イタレータ・オブジェクト型2aの
1つのビヘイビア(動作)を含んでおり、これは、通信
網インタフェース1dによって具現される。ソフトウェ
ア・アプリケーション・プログラム1aに関連するリソ
ース名が見つかると、ソフトウェア・アプリケーション
・プログラム1aとの通信を開始することが可能とな
る。他のソフトウェア・アプリケーション・プログラム
1bがソフトウェア・アプリケーション・プログラム1
aとの通信を開始してしまうのを防ぐには、ソフトウェ
ア・アプリケーション・プログラム1aのリソース名が
名前空間2gには存在しないようにすればよい。
【0026】アダプタ名前空間イタレータ・オブジェク
ト型2aとともに、図7のオブジェクトモデルに詳細に
示されているアダプタオブジェクト型2bは、エージェ
ントオブジェクト型2dおよび特定の通信網1dに関す
るリソースオブジェクト型2cに対するマネージメント
インタフェースを提供する。アダプタオブジェクト型2
dによって提供されるマネージメントインタフェース
は、アプリケーション・プログラムとリソースオブジェ
クト型2cとの間、リソースオブジェクト型2cと通信
網1dとの間、およびリソースオブジェクト型2cとエ
ージェントオブジェクト型2dとの間の関連を生成、変
更、除去する動作を含んでいる。
【0027】具体的なアダプタオブジェクト型2bに関
連するエージェントオブジェクト型2dは、エージェン
ト5bのデータ構造セットに記憶されている。具体的な
アダプタオブジェクト型2bに関連するリソースオブジ
ェクト型2cは、リソース5cのデータ構造セットに記
憶されている。本発明の1実施態様においては、エージ
ェント5bのセットおよびリソース5cのセットのいず
れも、例えば2重にリンクされたエージェント識別子お
よびリソース識別子のリストとして具現化される。
【0028】アダプタオブジェクト型2bのビヘイビア
には、new()(新規)、delete()(デリー
ト、削除)、connect()(コネクト、接続)、
および、disconnect()(ディスコネクト、
切断)がある。connect(connect())
は、ソフトウェア・アプリケーション・プログラム1a
を通信網1dに対して接続するビヘイビアである。ディ
スコネクト(disconnect())は、ソフトウ
ェア・アプリケーション・プログラム1aを通信網1d
から切断するビヘイビアである。各アドレス空間に対し
て1つのアダプタオブジェクト型2bが設けられてお
り、これによって、ソフトウェア・アプリケーション・
プログラム1aが通信網1dと関連づけられる。
【0029】図8〜10は、アダプタオブジェクト型2
bの動的モデルを示したものである。図8に示されてい
るように、一般に、アダプタオブジェクト型2bに関す
るビヘイビアが実行されると、アダプタオブジェクト型
2bのインスタンスは少なくとも次の5つの状態の間で
すなわち待ち状態6a、接続状態6b、クリーニング状
態6e,切断状態6d、およびアクティブ状態6c間で
遷移する。
【0030】ソフトウェア・アプリケーション・プログ
ラム1aが、ニュー(new())ビヘイビアを用い
て、エラーなしにアダプタオブジェクト型2bのインス
タンスを生成できた場合には、アダプタオブジェクト型
2bの新たなインスタンスが待ち状態6aに遷移する。
アダプタオブジェクト型2bの新しいインスタンスを生
成する際に、ソフトウェア・アプリケーション・プログ
ラム1aは、ニュー(new())ビヘイビアに、構造
属性データを含むアダプタ構成と呼ばれる属性を送付す
る。具体的には、アダプタオブジェクト型2bのインス
タンスの通信網1dに対して送られる。エラーなしに新
しいアダプタオブジェクト型2bを生成することに成功
した場合には、ニュー(new())ビヘイビアは、識
別子として用いられるアダプタハンドル属性を返す。
【0031】待ち状態6aに入った後は、アダプタオブ
ジェクト型2bのインスタンスは、接続状態6bに遷移
するか、あるいは削除される。
【0032】アダプタオブジェクト型2bが待機状態6
aにあるときに、もし、ソフトウェア・アプリケーショ
ン・プログラム1aがデリート(delete())ビ
ヘイビアを発した場合には、アダプタハンドル属性によ
って識別されたアダプタオブジェクトのインスタンスが
削除される。
【0033】アダプタオブジェクト型2bのインスタン
スが待機状態6aにあるときに、アプリケーション・プ
ログラム1aが接続(connect())ビヘイビア
を発すると、アダプタオブジェクト型2bのインスタン
スは接続状態6bに遷移する。接続状態6bにおいて、
アダプタオブジェクト型2bのインスタンスはソフトウ
ェア・アプリケーション・プログラム 1aを初期化し
て、通信網1dを用いるのに必要な処理を実行する。接
続(connect())ビヘイビアは、エラー属性を
生成することによって、接続が成功したかあるいは失敗
したかを示す。
【0034】接続状態6bにおけるすべての処理が終了
すると、接続終了イベントが生起し、これによって、ア
ダプタオブジェクト型2bのインスタンスは、エラー属
性値に応じて待機状態6aかまたはアクティブ状態6c
のいずれかに遷移する。すなわち、エラー属性値が「失
敗」である場合には、待機状態6aに遷移し、そうでな
ければ、アクティブ状態6cに遷移する。アクティブ状
態6cにおいて行われる処理について、図9の動的モデ
ルを参照しながら以下にさらに説明する。
【0035】図9に示されているように、アダプタオブ
ジェクト型2bのインスタンスのアクティブ状態6c
は、エージェント追加状態7a、待機状態7b、リソー
ス追加状態7c、エージェント削除状態7d、およびリ
ソース削除状態7eを含む。これらは、それぞれ、アク
ティブ状態6cにおいてなされたソフトウェア・アプリ
ケーション・プログラム1aに応答して行われる、エー
ジェントオブジェクト型2dのデータ構造インスタンス
およびリソース5cのデータ構造インスタンスのエージ
ェント5bおよびリリース5cへの 追加・削除の処理
を表す。
【0036】図8にさらに示されているように、アダプ
タオブジェクト型2bのインスタンスは、アクティブ状
態6cからクリーニング状態6eあるいは切断状態6d
へと遷移することができる。アプリケーション・プログ
ラム1aが切断(disconnect())ビヘイビ
アを発すると、切断イベントにトリガがかけられて、ア
ダプタオブジェクト型2bのインスタンスは切断状態6
dに遷移する。切断状態6dにおいて、アダプタオブジ
ェクト型2bのインスタンスは、通信網1dがアプリケ
ーション・プログラム1aとの接続を終了するのに必要
な動作を実行する。切断状態6dにおけるすべての処理
が終了すると、切断イベントにトリガがかけられ、これ
によって、アダプタオブジェクト型2bのインスタンス
は、さらに以下に説明するようにクリーニング状態6e
に遷移する。
【0037】また、切断イベントは、アダプタオブジェ
クト型2bのインスタンスがアクティブ状態6cにある
ときに、アダプタオブジェクト型2bのインスタンスと
関連するアプリケーション・プログラム1aがもはや通
信網1dを使用しなくなったときに、トランスポートフ
レームワーク1c内からトリガをかけられた場合にも発
生する。このような状況は通常は、例えば通信網1dソ
フトウェアエラーが起こった場合などの破局的イベント
によって起こる。アダプタオブジェクト型2bのインス
タンスがアクティブ状態6cにあるときに、切断イベン
トにトリガがかけられとアダプタオブジェクト型2bの
インスタンスは再びクリーニング状態6eに遷移する。
【0038】図10は、図8のアダプタオブジェクト型
2bのインスタンスがクリーニング状態6eにある場合
の動的モデルをさらに示したものである。アダプタオブ
ジェクト型2bのインスタンスのクリーニング状態6e
には、リソース削除状態8a、およびエージェント削除
状態8bが含まれる。すなわち、クリーニング状態6e
は、アダプタオブジェクト型2bが通信網インタフェー
ス1dから切断されるときに、アダプタオブジェクト型
2bのインスタンスとエージェントオブジェクト型2d
のインスタンスとの間の関連、およびアダプタオブジェ
クト型2bとリソースオブジェクト型2cとの間の関連
を消去することがその目的である。また、クリーニング
状態6eは、エージェントオブジェクト型2dおよびリ
ソースオブジェクト型2cのインスタンスに対して通信
網インタフェース1dとの接続が断たれたことを通知す
る。
【0039】リソースまた、リソースオブジェクト型2
cは、ソフトウェア・アプリケーション・プログラム1
aに他のアプリケーション・プログラム1bがソフトウ
ェア・アプリケーション・プログラム1aを使用するこ
とができるように自分の名前を広告する手段を提供す
る。例えば、ソフトウェア・アプリケーション・プログ
ラム1aがソフトウェア・アプリケーション・プログラ
ム1bにソフトウェア・アプリケーション・プログラム
1aと通信することを許可しようと思うときには、ソフ
トウェア・アプリケーション・プログラム1aは、リソ
ースオブジェクト型2cのインスタンスを生成してアク
ティブ状態とすればよい。
【0040】また、リソースオブジェクト型2cは、ビ
ューオブジェクト型2eのインスタンスの生成と管理と
を行う。以下にさらに詳細に述べるように、実際の通信
は、このビューオブジェクト型を介して行われる。
【0041】図11は、リソースオブジェクト型2cの
オブジェクトモデルを示したものである。図11に示さ
れているように、リソースオブジェクト型2cに関連す
るビヘイビアには、ニュー(new())、デリート
(delete())、アクティベート(activa
te())、およびディアクティベート(deacti
vate())がある。また、リソースオブジェクト型
2cがビューセットデータ構造9bと関連づけられる。
【0042】ニュー(new())ビヘイビアは、リソ
ースオブジェクト型2cのインスタンスを生成し、これ
をソフトウェア・アプリケーション・プログラム1aと
関連づける。リソースオブジェクト型2cのインスタン
スを生成するには、ソフトウェア・アプリケーション・
プログラム1aはアダプタハンドル属性(アダプタハン
ドル属性はリソースオブジェクト型2cのインスタンス
をアダプタオブジェクト型2bのインスタンスに関連づ
ける)を用いて、リソース名(通信網1dと関連する名
前空間2gにアクティベートされた識別名)、およびデ
ータを含むリソース構造属性を用いる。
【0043】アクティベートビヘイビアは、関連するリ
ソース名を通信網1dと関連する名前空間2gに配する
ことによって、リソースオブジェクト型2cのインスタ
ンスをアクティブにする。なお、ソフトウェア・アプリ
ケーション・プログラム1aは、これに関連づけられた
複数のリソースオブジェクト型2cのインスタンスを持
つことが可能である。しかしながら、リソースオブジェ
クト型2cの各インスタンスは、名前空間2gにおい
て、重複しないユニークな名前を付けられている必要が
ある。
【0044】ディアクティベートビヘイビアは、リソー
スオブジェクト型2cのインスタンスに関連するリソー
ス名を名前空間2gから削除することによって、リソー
スオブジェクト型2cのインスタンスをアクティブな状
態から解除する。
【0045】図12に示されているように、リソースオ
ブジェクト型2cのインスタンスは、4つの状態、すな
わち、待機状態10a、アクティベート状態、クリーニ
ング状態10c、およびアクティブ状態10d間におい
て遷移を行う。
【0046】アプリケーション・プログラム1aがリソ
ースオブジェクト型2cを生成するのに成功すると、リ
ソースオブジェクト型2cのインスタンスは待機状態1
0aに遷移する。待機状態10aにおいては、リソース
オブジェクト型2cのインスタンスは、アクティベート
状態10bに遷移するか、あるいは、削除されるかのど
ちらかである。
【0047】アクティベートビヘイビアを発するソフト
ウェア・アプリケーション・プログラム1aは、関連す
るアダプタオブジェクト型2bのインスタンスがアクテ
ィブ状態6cにある場合には、アクティベート状態10
bに遷移する。アクティベート状態10bにおいては、
リソースオブジェクト型2cのインスタンスは、通信網
1dがリソースオブジェクト型2cのインスタンスに関
連するリソース名を名前空間2gに配するのに必要な処
理を実行する。
【0048】アクティベート状態10bに対するすべて
の処理が終了すると、アクティベート終了イベントにト
リガがかけられ、これによって、リソースオブジェクト
型2cのインスタンスは、アクティベート終了イベント
のエラー属性に応じて待機状態10aに遷移するか、あ
るいは、アクティブ状態10dに遷移する。エラー属性
値が「失敗」であった場合には、遷移は、待機状態10
aに戻る。そうでない場合には、リソースオブジェクト
型2cのインスタンスは、アダプタオブジェクト型2b
に関連するリソースセットデータ構造5cに加えられ、
リソースオブジェクト型2cのインスタンスは、アクテ
ィブ状態10dへと遷移する。アクティブ状態10dに
おいて、リソースオブジェクト型2cのインスタンスに
よって行われる処理について、図11を参照しながらさ
らに説明する。アクティブ状態10dにあるとき、リソ
ースオブジェクト型2cのインスタンスは、処理状態1
1aかまたはディアクティベート状態11bのいずれか
にあるか、あるいはまたは、これら両方に同時に存在す
ることもできる。
【0049】処理状態11aには、アタッチ状態11
c、待機状態11d、ディタッチ状態11e、および削
除状態11fが含まれる。アタッチ状態11cおよびデ
ィタッチ状態11eは図14および図15にそれぞれ動
的モデルを用いてさらに詳細に示されている。また、リ
ソースオブジェクト型2cのインスタンスによるエージ
ェントオブジェクト型2dのインスタンスのアタッチお
よびディタッチに関する制御についても示されている。
【0050】図14に示されているように、エージェン
トオブジェクト型2dのインスタンスからエージェント
アッタチイベントが発せられると、リソースオブジェク
ト型2cのインスタンスは、ビューオブジェクト型2e
の新しいインスタンスを生成した後に検証状態12aに
遷移する。検証が成功裏に終了すると、ビューオブジェ
クト型2eの新しいインスタンスが追加状態12bのビ
ューセット9bに加えられて、リッスンイベントがビュ
ーオブジェクト型2eのインスタンスに対して送られ、
これによって、さらに以下に説明するように、ビューオ
ブジェクト型2eの新しいインスタンスは、待機状態2
1aからアクティブ状態21bに遷移する。また、アタ
ッチ終了イベントがエージェントオブジェクト型2dに
送られ、アタッチがうまく行われたかどうかが確認され
る。
【0051】確認が失敗した場合には、アタッチは拒否
されて、上記のビューオブジェクト型2eの新しいイン
スタンスは削除される。ビューオブジェクト型2eの新
しいインスタンスを生成したリソースオブジェクト型2
cのインスタンスのアタッチを試みているエージェント
オブジェクト型2dのインスタンスは、アタッチがふま
くいかなかったことを知らされる。
【0052】図15に詳細に示されているように、リソ
ースオブジェクト型2cのインスタンスのディタッチ状
態11eには、エージェントオブジェクト型2dのイン
スタンスがエージェントデタッチイベントをリソースオ
ブジェクト型2cのインスタンスに送ったときに入る。
すると、リソースオブジェクト型2cのインスタンス
は、削除状態13eに入り、リソースディタッチイベン
トを関連するビューオブジェクト型2eのインスタンス
に送り、これによって、関連を終了させる。リソースオ
ブジェクト型2cのインスタンスは、デリート状態13
bに遷移し、ここで、ビューオブジェクト型2eのイン
スタンスへの参照およびビューオブジェクト型2eのイ
ンスタンスがビューセット9bから削除される。最後
に、ディタッチ終了イベントが関連するエージェントオ
ブジェクト型2dのインスタンスに送られる。
【0053】図13の動的モデルを再び参照する。ソフ
トウェア・アプリケーション・プログラム1aは、ディ
アクティベートビヘイビアを呼び出すことによって、デ
ィアクティベートイベントにトリガをかけて、リソース
オブジェクト型2cのインスタンスをディアクティベー
ト状態11bに遷移させる。ディアクティベート状態1
1bにおいて、通信網1dは関連するリソース名を名前
空間2gから削除するのに必要な処理を行う。
【0054】終了すると、ディアクティベート終了イベ
ントが生成される。さらに第2のディアクティベート終
了イベントが待機状態11dから生成される。シンクポ
イント11gに同期させてディアクティベート終了イベ
ントが発生されて、これによって、ソフトウェア・アプ
リケーション・プログラム1aが通信網1dから切り離
される。切り離しは、また、通信網1dにおいてソフト
ウェアエラーあるいはハードウェアの故障が発生した場
合などのように何らかの制御不能な破局的なイベントが
発生したために、関連するアダプタオブジェクト2bの
インスタンスが通信網1dへの接続を終了し、アダプタ
ディアクティベートイベントを発生した場合にも、ソフ
トウェア・アプリケーション・プログラム1aは通信網
1dから切り離される。
【0055】図12のリソースオブジェクト動的モデル
を再度参照する。ディアクティベート終了イベントある
いはアダプタディアクティベートイベントを受けとる
と、リソースオブジェクト型2cのインスタンスは、ア
クティブ状態10dからクリーニング状態10cへ遷移
する。このディアクティベート終了イベントの受け取り
によって、リソース削除イベントにトリガがかけられ、
これが関連するアダプタオブジェクト2bのインスタン
スに送られる。
【0056】図16にクリーニング状態10cを示す。
関連するリソースオブジェクト型2cのインスタンスか
らのディアクティベートイベントが発生されると、ある
いは、アダプタディタッチイベントが関連するアダプタ
オブジェクト型2bのインスタンスから発せられると、
リソースオブジェクト型2cのインスタンスは削除状態
14eに入る。
【0057】図16はクリーニングステート10cを示
す。リソースオブジェクトタイプ2cのインスタンスが
リムービングステート14aにエンターされる。これは
リソースオブジェクト型2cの関連するインスタンスか
ら送られるデアクティブ済イベント、あるいはアダプタ
ーオブジェクト型2bの関連するインスタンスから送ら
れるアダプターイベントによるデタッチ(detach-by-ad
apter event)に応答して行われる。
【0058】リムービングステート14aから、リソー
スイベントによるデタッチ(detach-by-resource even
t) がビューオブジェクト型2cの関連するインスタン
スに送られる。また同時に、別のリソースイベントによ
るデタッチがエージェントオブジェクト型2dの関連す
るインスタンスに送られる。またリソースオブジェクト
型2eのインスタンスが削除状態14bに変化する。削
除状態14bから、ビューオブジェクト型2eの関連す
るインスタンスが削除され、リソースオブジェクト型2
eが再びリムービング状態14aに戻る。このようにし
て、ビューオブジェクト型2eの全てのインスタンスが
セットオブビュー9bから取り除かれるまで処理が続け
られる。以上の動作が完了すると、クリーンダンイベン
トが開始され、それによってリソースオブジェクトタイ
プ2eのインスタンスが変化される。
【0059】エージェント エージェントオブジェクト型2dは、アプリケーション
・プログラム1bに、データの送受信のための手段を与
える。この手段は、既にリソースオブジェクト型2cの
インスタンスを作動させたアプリケーション・プログラ
ムに対してデータを送信し、またこれからデータを受信
するものである。たとえば、もしアプリケーション・プ
ログラム1aがリソースオブジェクト型2cの一つのイ
ンスタンスを作動させると、アプリケーション・プログ
ラム1bが、エージェントオブジェクト型2dのインス
タンスを使用して、アプリケーション・プログラム1a
と交信を行なう。この交信は、アプリケーション・プロ
グラム1aと関連するリソースオブジェクト型2cのイ
ンスタンスに対してエージェントオブジェクト型2dの
インスタンスを取付けることによって行われる。
【0060】図17にエージェントオブジェクトタイプ
2dのオブジェクトモデルを示す。この図から分かるよ
うに、エージェントオブジェクトタイプ2dはビヘイビ
アアタッチ、デタッチ、センド及びレシーブを含む。ア
タッチビヘイビアはアプリケーション・プログラム1b
に関連するエージェントオブジェクトタイプ2dのイン
スタンスを、ソフトウェア・アプリケーション・プログ
ラムの関連するリソースオブジェクトタイプ2cのイン
スタンスにアタッチし、それによって、2つのアプリケ
ーション・プログラム相互間の通信を可能にする。
【0061】デタッチビヘイビアは、アプリケーション
・プログラム1aに関連するリソースオブジェクト型2
cのインスタンスから、アプリケーション・プログラム
1bに関連するエージェントオブジェクトタイプ2dの
インスタンスをデタッチし、それによって、2つのアプ
リケーション・プログラム相互間の通信を不能にする。
アプリケーション・プログラム1aは、センドビヘービ
アを用いて、ビューオブジェクトタイプ2eの関連する
インスタンスを経由して、アタッチされたアプリケーシ
ョン・プログラム1bにデータを送る。
【0062】アプリケーション・プログラム1aは、レ
シーブビヘービアを用いて、アタッチされたアプリケー
ション・プログラム1bからデータを受け取る。アプリ
ケーション・プログラム1bは、エージェントオブジェ
クトタイプ2dの多数のインスタンスに関連させること
ができる。その場合、エージェントオブジェクトタイプ
2dの各インスタンスは一つのアプリケーション・プロ
グラムまたは複数の異なるアプリケーション・プログラ
ムと関連させることができる。
【0063】図18−21にエージェントオブジェクト
タイプ2dのインスタンスのダイナミックモデルを示
す。図18に示すようにエージェントオブジェクトタイ
プ2dのインスタンスは3つの状態の間で変化可能であ
る。その3つの状態とは、ドーマント状態16a、アタ
ッチング状態16b及びアクティブ状態16cである。
【0064】アプリケーション・プログラム1dによる
エージェントオブジェクト型2dの発生がうまくいく
と、エージェントオブジェクト型2dのインスタンスが
ドーマント状態16aに変化する。エージェントオブジ
ェクト型2dのインスタンスを発生するにあたって、ア
プリケーション・プログラム1bは、アダプターオブジ
ェクト型2bのインスタンスを参照する。一旦ドーマン
ト状態16aの状態になると、エージェントオブジェク
ト型2dのインスタンスはアタッチング状態16bに遷
移するかあるいは、削除される。
【0065】アダプタオブジェクト型2bの関連するイ
ンスタンスがアクティブステートにありさえすれば、ア
プリケーション・プログラム1bがアタッチビヘービア
を出力することに対応してアタッチイベントがトリガを
かけられる。アタッチングステート16bの期間中、ト
ランスポートフレームワーク装置1cが、所定のアイデ
ンティフィケーションに対応するアプリケーション・プ
ログラム1aに対してアプリケーション・プログラム1
bをアタッチするのに必要となる処理を行なう。
【0066】アタッチングステート16bのための処理
が終了したならば、アタッチダンイベントがトリガをか
けられる。もし、その結果のエラー属性が失敗であれ
ば、エージェントオブジェクト型2dのインスタンスが
ドーマントステート16aに遷移する。そうでなけれ
ば、エージェントオブジェクト型2dのインスタンスが
アクティブステート16cに遷移する。
【0067】図19にさらに示すように、アクティブス
テート16cは2つの状態を含む。即ち、リスニング1
7aとプロセッシング17bとである。一旦アクティブ
ステート16cの状態となると、エージェントオブジェ
クト型2dのインスタンスは、リスニングステート17
aか、あるいはプロセッシングステート17bのいずれ
かとなる。リソースオブジェクト型2cのインスタンス
がエージェントオブジェクト型2dのインスタンスのリ
スニングステート17aへの遷移をトリガし、その間エ
ージェントオブジェクト型2dのインスタンスはソフト
ウェア・アプリケーション・プログラム1bからのアク
ションを待つ待ち状態となる。ソフトウェア・アプリケ
ーション・プログラム1bによってエージェントオブジ
ェクト型2dのインスタンスからプロセッシングステー
ト17bへの遷移がトリガされる。その他のイベントが
その他の状態のアクティビティの結果として生じる(ビ
ューオブジェクト型2eのインスタンスによって送られ
るデタッチ−バイ−リソースイベントを除く)。
【0068】エージェントオブジェクト型2dが一旦ア
クティブステート16cとなると、アプリケーション・
プログラム1bがセンドあるいはレシーブビヘービアを
出力してセンドあるいはレシーブイベントをトリガする
ことができる。これらのイベントは、それぞれ複数のも
のが同時に起きてもよいし、互いに同時に起きてもよ
い。たとえば、アプリケーション・プログラム1bは2
つのセンドあるいは2つのレシーブイベントを同時にト
リガすることができる。
【0069】さらにプロセッシング状態17bが図20
に示されている。図20に示すように、プロセッシング
状態17bは、センディング状態18aとレシービング
ステート18bとデタッチング状態18cとを含んでお
りエージェントオブジェクト型2dはこれらの状態のう
ちのいずれか一つあるいはこれらの状態のすべてを同時
に取ることができる。しかしながら、エージェントオブ
ジェクト型2dがデタッチング状態18cである場合に
は、センディング状態18aもまたレシービング状態1
8bも、エンターすることができない。
【0070】センディング状態18aにある間、トラン
スポートフレームワーク装置1cは、アタッチされたア
プリケーション・プログラム1bに対してデータを送る
ために通信ネットワーク装置1dが必要とする処理を行
なう。この処理が終了したならば、センドダンイベント
が開始される。
【0071】レシービングステート18bの期間中、図
21に示すダイナミックモデルにおけるように、通信ネ
ットワーク装置1dがアタッチされたアプリケーション
・プログラム1bからデータを受け取るのに必要となる
処理をトランスポートフレームワーク装置1cが行な
う。レシーブビヘービアのためのこの処理が完了したな
らば、レシーブダンイベントが開始される。
【0072】エージェントオブジェクト型2dのインス
タンスの発生を開始させたソフトウェア・アプリケーシ
ョン・プログラム1aからデタッチイベントを受け取る
と、エージェントオブジェクト型2dのインスタンスが
デタッチング状態18cに遷移する。アプリケーション
・プログラム1aはデタッチビヘービアを発生させると
きに、デタッチイベントをトリガさせる。
【0073】デタッチイベントがトリガされると、エー
ジェントオブジェクト型2dのインスタンスがデタッチ
ング状態18cに遷移し、その間トランスポートフレー
ムワーク装置1cが処理を行なう。この処理は、通信ネ
ットワーク装置1dがアタッチされたアプリケーション
・プログラム1bをデタッチするために必要なものであ
る。デタッチングが完了し、すべてのセンド及びすべて
のレシーブがそれぞれセンドダンイベント及びレシーブ
ダンイベントを発すると、デタッチダンイベントがトリ
ガされる。
【0074】ビュー ビューオブジェクト型2eの目的の一つは、アプリケー
ション・プログラム1aに対して、アプリケーション・
プログラム1bにデータを送り、またこれからデータを
受信する手段を与えることである。この場合、このアプ
リケーション・プログラム1bは、アプリケーション・
プログラム1aに関連するリソースオブジェクト型2c
のインスタンスに対してエージェントオブジェクト型2
dのインスタンスをアタッチする動作を行なったあとの
ものである。ビューオブジェクト型2eのインスタンス
を記述するもう一つの方法は、リソースオブジェクト型
2cの関連するインスタンスのためのデリゲーテッドリ
エゾンと同様である。リソースオブジェクト型2cのイ
ンスタンスは通信の詳細処理は行なわず、この処理をビ
ューオブジェクト型2eのインスタンスにゆだねる。
【0075】一例を説明するために、ここで、アプリケ
ーション・プログラム1aがリソースオブジェクト型2
cの関連するインスタンスを発生させて作動させるとい
うことと、アプリケーション・プログラム1bがエージ
ェントオブジェクト型2dの関連するインスタンスを発
生させてこのインスタンスをアプリケーション・プログ
ラム1aに関連するリソースオブジェクト型2cのイン
スタンスにアタッチするということとを想定する。リソ
ースオブジェクト型2cの関連するインスタンスはそれ
以上の通信処理をリソースオブジェクト型2cのインス
タンスに関連するビューオブジェクト型2eのインスタ
ンスにゆだねる。アプリケーション・プログラム1aは
これを利用して、アプリケーション・プログラム1bに
関連するエージェントオブジェクト型2dのインスタン
スを経由してアプリケーション・プログラム1bと交信
する。
【0076】図22は、ビューオブジェクト型2eのた
めのオブジェクトモデルを示す。この図からわかるよう
に、ビューオブジェクト型2eは、デタッチ、センド、
及びレシーブのビヘービアを含む。デタッチビヘービア
は、アプリケーション・プログラム1aに関連するリソ
ースオブジェクト型2cのインスタンスを、エージェン
トオブジェクト型2dのインスタンスに関連するアプリ
ケーション・プログラム1bからデタッチする。センド
ビヘービアは、エージェントオブジェクト型2dの関連
するインスタンスを経由して、データをアプリケーショ
ン・プログラム1bに送る。レシーブビヘービアは、エ
ージェントオブジェクト型2dの関連するインスタンス
を経由して、アプリケーション・プログラム1bからデ
ータを受け取る。
【0077】ビューオブジェクト型2eの関連するイン
スタンスは、もしリソースオブジェクト型2cの対応す
るインスタンスがアクティブステートにない場合には、
発生されることはない。さらにまた、リソースオブジェ
クト型2cのアクティブインスタンスは、ビューオブジ
ェクト型2eの複数のインスタンスを発生させることが
できる。アプリケーション・プログラム1bはビューオ
ブジェクト型2eのインスタンスを発生させることは行
なわないが、アプリケーション・プログラム1aに関連
するリソースオブジェクト型2cのインスタンスによっ
て発生されたビューオブジェクト型2eのインスタンス
を使用することができる。
【0078】図23に示されるダイナミックモデルから
わかるように、ビューオブジェクト型2eのインスタン
スはドーマント状態21aとアクティブ状態21bとの
間で遷移する。図24に示すように、アクティブ状態2
1bは2つの状態を持っている。それらの状態はリスニ
ング状態22aとプロセッシング状態22bとであり、
これらは同時に発生する。アタッチ−バイ−エージェン
トイベント(これはエージェントオブジェクト型2dの
インスタンスのアタッチング状態16bから発生され
る)がリソースオブジェクト型2cのインスタンスによ
って受信されると、リソースオブジェクト型2cのイン
スタンスが新しいイベントを開始させてビューオブジェ
クト型2eのインスタンスを発生させる。リソースオブ
ジェクト型2cのインスタンスはイベントのためのアト
リビュートとして使用される。アタッチ−バイ−エージ
ェントイベントは、リソースオブジェクト型2cのイン
スタンスがアクティブ状態10bであるときに発生され
る。ビューオブジェクト型2eを検証し、これをセット
オブビュー9bに送った後、リソースオブジェクト型2
cのインスタンスはリッスンイベントをビューオブジェ
クト型2eに送り、その結果ビューオブジェクト型2e
は、ビューオブジェクト型2eのインスタンスをアクテ
ィブ状態21bのリスニング状態22aに変化させる。
【0079】ビューオブジェクト型2eのインスタンス
が一旦リスニング状態22aとなると、アプリケーショ
ン・プログラム1aはセンドイベント及び受信イベント
をそれぞれスタートさせるためにセンド及び受信ビヘー
ビアを使用することができる。図23に示されるダイナ
ミックモデルからわかるように、送信イベントは、ビュ
ーオブジェクト型2eのインスタンスをプロセッシング
状態22bの送信状態23aに変化させ、エージェント
オブジェクト型2dの関連するインスタンスに対してビ
ューイベントによる送信(send-by-view event)を発生す
る。トランスポートフレームワーク装置1cが、この送
信状態23aにおいて、通信ネットワーク1dによりデ
ータをエージェントオブジェクト型2dの関連するイン
スタンスを経由してアプリケーション・プログラム1b
に送るのに必要となる処理を行う。送信ビヘービアのた
めのすべての処理が終了すると、送信済イベントが開始
される。
【0080】受信イベントは、ビューオブジェクト型2
eのインスタンスを、受信状態23bと呼ばれるプロセ
ッシング状態2bに変化させる。この受信状態23bの
間中、図26に示すようにトランスポートフレームワー
ク装置1cが処理を行なう。この処理は通信ネットワー
ク1dが、エージェントオブジェクト型2dの関連する
インスタンスを経由してアプリケーション・プログラム
1bからデータを受け取るために必要となる処理であ
る。受信ビヘービアのための処理が完了すると、受信済
イベントがトリガされ、送信済イベントがエージェント
オブジェクト型2dの関連するインスタンスに送られ
る。
【0081】これらのセンドイベント及びレシーブイベ
ントは、それぞれ複数個が同時に生じ得、またこれらの
2種類のイベントが同時に発生することも可能である。
たとえば、アプリケーション・プログラム1bは2つの
センドイベントと2つのレシーブイベントとをすべて同
時に発生させることができる。
【0082】ビューオブジェクト型2eのインスタンス
がリスニング状態22aである間に受信されたデタッチ
イベントは、アプリケーション・プログラム1aがデタ
ッチビヘービアを発生するときにトリガされる。ビュー
オブジェクト型2eの関連するインスタンスが、イベン
トによるデタッチ(detach-by-event)を、エージェント
オブジェクト型2dの関連するインスタンスに送り、プ
ロセッシング状態22bのデタッチング状態23cに遷
移する。このデタッチング状態23cの期間中、トラン
スポートフレームワーク1cは、アプリケーション・プ
ログラム1b及びエージェントオブジェクト型2dの関
連するインスタンスからアプリケーション・プログラム
1aをデタッチするために通信ネットワーク装置が必要
とする処理を行なう。
【0083】デタッチプロセッシングが完了し、またす
べてのセンド及びレシーブが完了すると、リムーブ−ビ
ューイベントがリソースオブジェクト型2cの関連する
インスタンスに送信され、デタッチダンイベントがトリ
ガされ、それによって、図21に示すようにビューオブ
ジェクト型2eの関連するインスタンスがアクティブ状
態21bのプロセッシング状態22bからドーマント状
態21aに変化される。
【0084】リソースオブジェクト型2cの一つのイン
スタンスが待ち状態11dにおいて上記のエージェント
イベントによるデタッチ(detach-by-agent event)を受
信すると、このイベントがトランスポートフレームワー
ク装置1c内において開始される。ビューオブジェクト
型2eのインスタンスがリスニング状態22aにあると
きにソースイベントによるデタッチ(detach-by-source
event)が受信されると、ビューオブジェクト型2eのイ
ンスタンスがアクティブ状態21bのリスニング状態2
2aからドーマント状態21aに変化される。
【0085】ビューオブジェクト型2eのインスタンス
が一旦ドーマント状態21aとなった状態では、図23
に示されるように、起こり得る唯一の変化はこれを削除
することである。この削除は、デアクティブイベントが
開始されるか、あるいはリムーブビューイベントが受信
された後にリソースオブジェクト型2cのインスタンス
によって開始される。
【0086】図25はアクティブ状態21bのプロセッ
シング状態22bの詳細を示す。センディング状態23
a、受信状態23b及びデタッチング状態23cが同時
に起こり得る。23gで示されるsyncポイントは、
すべての送信が終了したこと、すべての受信が終了した
こと及びデタッチング状態23cによる処理の完了が、
ビューオブジェクト型2eのインスタンスをプロセッシ
ング状態22bから離脱させることを示す。エージェン
トオブジェクト型2dの関連するインスタンス及びリソ
ースオブジェクト型2cの関連するインスタンスが適宜
通知される。
【0087】トランスポートフレームワーク装置1cを
特定の設計仕様とすることによって送信状態23a、受
信状態23b及びデタッチング状態23cに関連するビ
ヘービアが得られる。
【0088】データ 図27はデータオブジェクト型2fのためのオブジェク
トモデルを示す。データオブジェクト型2fは、次のよ
うなビヘービアを含む。即ち、プットデータ()、プッ
トレングス()、ゲットデータアドレス()、及びゲッ
トレングス()を含む。プットデータビヘービア及びプ
ットレングスビヘービアはデータ及びデータ長さを汎用
ディジタルコンピュータのメモリ1xに入力する。ゲッ
トレングスビヘービアはメモリ1xからデータ長を返
す。ゲットデータアドレスビヘービアはメモリ中のデー
タスタート位置のアドレスを返す。このようにして、デ
ータが次々とコンピュータメモリ1xに取り込まれる。
【0089】図28はアプリケーション・プログラムの
例26aを示す。また、この図は本発明のトランスポー
トフレームワーク装置を有するオブジェクト型のインス
タンスと上記アプリケーション・プログラムとの関連を
も示している。このアプリケーション・プログラム26
aはアダプターオブジェクト型2b、エージェントオブ
ジェクト型2d、リソースオブジェクト型2c、データ
オブジェクト型2f及び名前空間イテレータオブジェク
ト型2aのインスタンスを発生し、これらを保有する。
しかしながら、ビューオブジェクト型2eのインスタン
スは、トランスポートフレームワーク装置1cによって
発生され保有される。アプリケーション・プログラム1
aはビューオブジェクト型2eのインスタンスのみを必
要に応じて参照する。オブジェクト型のインスタンスの
数及びオブジェクト型の内のどれがインスタンスとされ
るかは、アプリケーション・プログラム1aがトランス
ポートフレームワーク装置1cから得ようとするビヘー
ビアによって決まる。
【0090】図29は、本発明のトランスポートフレー
ムワーク1cを簡単なクライアント・サーバ・プロトコ
ルに対して応用する場合の典型的な例を示したものであ
る。サーバアプリケーション27aのプロトコルによっ
て、複数のクライアントアプリケーション27bが処理
される。ただし、クライアントアプリケーション27b
からは、1つのサーバアプリケーション27aとのみし
か通信ができない。従って、サーバアプリケーション2
7aは、アダプタオブジェクト型2bの1つのインスタ
ンスと、リソースオブジェクト型2cの1つのインスタ
ンスとを生成する。また、サーバアプリケーション27
aにアタッチされたクライアントアプリケーション27
bの各々に対して、ビューオブジェクト型2eの1つの
インスタンスが生成される。また、実際の送信データを
保持するためにデータオブジェクト型2fのインスタン
スが生成される。
【0091】クライアントアプリケーション27bは、
1つのアダプタオブジェクト型2bのインスタンス、1
つの名前空間イタレータオブジェクト型2aのインスタ
ンス、および1つのエージェントオブジェクト型2dの
インスタンスを生成する。またさらに、サーバアプリケ
ーション27aとエージェントオブジェクト型2dを介
して通信を行うときに実際の送信データを保持するため
に、データオブジェクト型2fのインスタンスが1つ以
上生成される。
【0092】もし、サーバアプリケーション27aに関
連するリソースオブジェクト型2cのインスタンスに対
する完全なリソース名がクライアントアプリケーション
27bにおいて得られる場合には、クライアントアプリ
ケーション27bは、名前空間イタレータオブジェクト
型2aを必要とせず、図29に示した典型的なクライア
ント/サーバアプリケーションは、さらに簡単なものと
なる。
【0093】以上に、本発明について詳細に説明した
が、請求範囲において定義された本発明の精神と範囲と
を逸脱することなしに、いろいろな変形、置き換え、あ
るいは改変が可能であることは言うまでもない。以上の
記載に関連して以下の項を開示する。 (1)通信ネットワークを通して複数のプログラム間の
共通の通信インターフェイスを提供するための、メモリ
を保有するコンピュータを用いた、コンピュータ利用シ
ステムにおいて、前記複数のプログラムの中で第一のプ
ログラムを前記通信ネットワークに接続するために、前
記複数のプログラムの中の前記第一のプログラムに応答
するアダプタ手段と、前記アダプタ手段と結合し、前記
複数のプログラムの中の前記第一のプログラムに関連す
る少なくとも一つの識別子を前記コンピュータの前記メ
モリに記憶するために前記複数のプログラムの中の前記
第一のプログラムに関連し、前記通信ネットワークを通
して前記複数のプログラムの中の第二のプログラムから
の通信を受け取るために前記複数のプログラムの中の前
記第二のプログラムと関連するビュー手段を生成するた
めに前記複数のプログラムの中の前記第二のプログラム
に関連するエージェント手段に応答するリソース手段
と、前記リソース手段と結合し、前記複数のプログラム
の中の前記第二のプログラムから前記複数のプログラム
の中の前記第一のプログラムに転送したデータを受け取
るために前記複数のプログラムの中の前記第二のプログ
ラムに応答するビュー手段と、前記複数のプログラムの
中の前記第一のプログラムと前記複数のプログラムの中
の前記第二のプログラムの間で転送された前記データを
記憶するために前記ビュー手段と結合するデータ手段を
具備することを特徴とするコンピュータ利用システム。 (2)通信ネットワークを通して複数のプログラム間の
共通の通信インターフェイスを提供するための、メモリ
を保有するコンピュータを用いた、コンピュータ利用シ
ステムにおいて、前記複数のプログラムの中で第一のプ
ログラムを前記通信ネットワークに接続するために、前
記複数のプログラムの中の前記第一のプログラムに応答
するアダプタ手段と、前記アダプタ手段と結合し、前記
複数のプログラムの中の前記第一のプログラムに関連す
る少なくとも一つの識別子を前記コンピュータの前記メ
モリに記憶するために前記複数のプログラムの中の前記
第一のプログラムに関連し、前記通信ネットワークを通
して前記複数のプログラムの中の第二のプログラムから
の通信を受け取るために前記複数のプログラムの中の前
記第二のプログラムと関連するビュー手段を生成するた
めに前記複数のプログラムの中の前記第二のプログラム
に関連するエージェント手段に応答するリソース手段
と、前記アダプタ手段および前記リソース手段と結合
し、前記複数のプログラムの中の前記第一のプログラム
を前記複数のプログラムの中の第三のプログラムに関連
する前記リソース手段に付属させて、前記複数のプログ
ラムの中の前記第三のプログラムとの通信を開始するた
めに前記複数のプログラムの中の前記第一のプログラム
に応答する前記エージェント手段と、前記エージェント
手段および前記リソース手段と結合し、前記複数のプロ
グラムの中の前記第二のプログラムから前記複数のプロ
グラムの中の前記第一のプログラムに転送したデータを
受け取るために前記複数のプログラムの中の前記第二の
プログラムに応答するビュー手段と、前記複数のプログ
ラムの中の前記第一のプログラムと前記複数のプログラ
ムの中の前記第二のプログラムの間および前記複数のプ
ログラムの中の前記第一のプログラムと前記複数のプロ
グラムの中の前記第三のプログラムの間で転送された前
記データを記憶するために前記エージェント手段および
前記ビュー手段と結合するデータ手段を具備することを
特徴とするコンピュータ利用システム。 (3)通信ネットワークを通して複数のプログラム間の
共通の通信インターフェイスを提供するための、プロセ
ッサとメモリを保有するコンピュータを用いた、コンピ
ュータ利用システムにおいて、前記複数のプログラムの
中で第一のプログラムを前記通信ネットワークに接続す
るために、前記複数のプログラムの中の前記第一のプロ
グラムに応答し関連するアダプタ手段と、前記アダプタ
手段と結合し、前記複数のプログラムの中の前記第一の
プログラムに関連する少なくとも一つの識別子を前記コ
ンピュータの前記メモリに記憶するために前記複数のプ
ログラムの中の前記第一のプログラムに関連し、前記通
信ネットワークを通して前記複数のプログラムの中の第
二のプログラムからの通信を受け取るために前記複数の
プログラムの中の前記第二のプログラムと関連するビュ
ー手段を生成するために前記複数のプログラムの中の前
記第二のプログラムに関連するエージェント手段に応答
するリソース手段と、前記アダプタ手段と結合し、前記
エージェント手段に応じて前記リソース手段と関連する
少なくとも一つの前記識別子を前記コンピュータの前記
メモリから検索するために前記通信ネットワークと関連
する名称空間反復手段と、前記アダプタ手段および前記
リソース手段と結合し、前記複数のプログラムの中の前
記第一のプログラムを前記複数のプログラムの中の第三
のプログラムに関連する前記リソース手段に付属させ
て、前記複数のプログラムの中の前記第三のプログラム
との通信を開始するために前記複数のプログラムの中の
前記第一のプログラムに応答し、前記複数のプログラム
の中の前記第三のプログラムは少なくとも一つの前記識
別子に対応するような前記エージェント手段と、前記エ
ージェント手段および前記リソース手段と結合し、前記
複数のプログラムの中の前記第二のプログラムから前記
複数のプログラムの中の前記第一のプログラムに転送し
たデータを受け取るために前記複数のプログラムの中の
前記第二のプログラムに応答するビュー手段と、前記複
数のプログラムの中の前記第一のプログラムと前記複数
のプログラムの中の前記第二のプログラムの間および前
記複数のプログラムの中の前記第一のプログラムと前記
複数のプログラムの中の前記第三のプログラムの間で転
送された前記データを記憶するために前記エージェント
手段および前記ビュー手段と結合するデータ手段を具備
することを特徴とするコンピュータ利用システム。 (4)前記複数のプログラムの中の前記第一のプログラ
ムと前記複数のプログラムの中の前記第二のプログラム
は前記コンピュータの前記プロセッサ内の前記アドレス
空間を共有することを特徴とする前記(3)に記載のコ
ンピュータ利用システム。 (5)前記複数のプログラムの中の前記第一のプログラ
ムと前記複数のプログラムの中の前記第二のプログラム
は前記コンピュータの前記プロセッサ内のアドレス空間
の異なる部分を占有することを特徴とする前記(3)に
記載のコンピュータ利用システム。 (6)前記通信ネットワークはPIPESプラットフォーム
ネットワーク実現を含むことを特徴とする前記(3)記
載のコンピュータ利用システム。 (7)前記通信ネットワークはWinSockネットワーク実
現を含むことを特徴とする前記(3)記載のコンピュー
タ利用システム。 (8)前記通信ネットワークはCPI-Cネットワーク実現
を含むことを特徴とする前記(3)記載のコンピュータ
利用システム。 (9)前記通信ネットワーク利用はNetBEUIネットワー
ク利用を含むことを特徴とする前記(3)記載のコンピ
ュータ利用システム。 (10)前記アダプタ手段は、前記アダプタ手段と関連
する前記エージェント手段に対する参照を記憶するため
に第一のメモリ手段と前記アダプタ手段と関連する前記
リソース手段に対する参照を記憶するために第二のメモ
リ手段をさらに有することを特徴とする前記(3)記載
のコンピュータ利用システム。 (11)前記リソース手段は、前記リソース手段に関連
する前記ビュー手段に対する参照を記憶するためにメモ
リ手段をさらに有することを特徴とする前記(3)記載
のコンピュータ利用システム。 (12)通信ネットワークを通して複数のプログラム間
のデータ・通信を提供するための、メモリを保有するコ
ンピュータを用いた、コンピュータ利用方法において、
アダプタ手段を用いて前記複数のプログラムの中の第一
のプログラムを前記通信ネットワークに接続する工程
と、前記複数のプログラムの中の前記第一のプログラム
に関連するリソース手段を利用して前記複数のプログラ
ムの中の第二のプログラムから通信を受け取るために前
記複数のプログラムの中の前記第一のプログラムを初期
化する工程と、前記複数のプログラムの中の前記第二の
プログラムに関連するエージェント手段を利用して前記
複数のプログラムの中の前記第一のプログラムに関連す
る前記リソース手段に前記複数のプログラムの中の前記
第二のプログラムを付属する工程と、前記複数のプログ
ラムの中の前記第二のプログラムへデータを送信し、前
記複数のプログラムの中の前記第二のプログラムからデ
ータを受信するために前記複数のプログラムの中の前記
第二のプログラムに関連する前記エージェント手段に応
じてビュー手段を生成する工程と、前記複数のプログラ
ムの中の前記第一のプログラムに関連するデータ手段に
前記データを記憶する工程から構成されることを特徴と
するコンピュータ利用方法。 (13)通信ネットワークを通して複数のプログラム間
のデータ通信を提供するための、メモリを保有するコン
ピュータを用いた、コンピュータ利用方法において、ア
ダプタ手段を用いて前記複数のプログラムの中の第一の
プログラムを前記通信ネットワークに接続する工程と、
前記接続工程に対応して前記複数のプログラムの中の前
記第一のプログラムに関連する少なくとも一つの識別子
を前記コンピュータの前記メモリに記憶する工程と、前
記複数のプログラムの中の前記第一のプログラムに関連
するリソース手段を利用して前記複数のプログラムの中
の第二のプログラムから通信を受け取るために前記複数
のプログラムの中の前記第一のプログラムを初期化する
工程と、前記複数のプログラムの中の第二のプログラム
に関連するエージェント手段に応じて前記複数のプログ
ラムの中の前記第一のプログラムに関連する少なくとも
一つの前記識別子を前記メモリから検索する工程と、前
記検索工程に対応して前記複数のプログラムの中の前記
第二のプログラムに関連するエージェント手段を利用し
て前記複数のプログラムの中の前記第一のプログラムに
関連する前記リソース手段に前記複数のプログラムの中
の前記第二のプログラムを付属する工程と、前記付属工
程に対応して前記複数のプログラムの中の前記第二のプ
ログラムに関連する前記エージェント手段に応答するビ
ュー手段を生成する工程と、前記ビュー手段を利用して
前記複数のプログラムの中の前記第二のプログラムへデ
ータを送信し、前記複数のプログラムの中の前記第二の
プログラムからデータを受信しする工程と、前記複数の
プログラムの中の前記第一のプログラムに関連するデー
タ手段に前記データを記憶する工程から構成されること
を特徴とするコンピュータ利用方法。 (14)本発明は、通信ネットワークを経由して、複数
のプログラムの間で通信を行なう共通通信インターフェ
ースを得るための方法及びシステムに関するものであ
る。このシステムは、複数のプログラムの第1のものに
応答して通信ネットワークに接続するためのアダプター
オブジェクトと、アダプターオブジェクトに結合されま
た上記の第1のプログラムに関連して少なくとも一つの
アイデンティファイアをコンピュータメモリーに格納す
るためのリソースオブジェクトとを含んでいる。このア
ダプターオブジェクトは複数のプログラムの内の第2の
ものに関連するエージェントオブジェクトに応答してビ
ューオブジェクトを発生し、このビューオブジェクトが
上記の通信ネットワークを経由して通信を受け取る。シ
ステムは更にエージェントオブジェクトとビューオブジ
ェクトとに結合され、複数のプログラムの間で送信され
るデータを格納するデータオブジェクトを含んでいる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態を示す図である。
【図2】本発明の他の実施例を示す図である。
【図3】本発明の第3の実施例を示す図である。
【図4】本発明の一実施の形態のオブジェクトモデルを
示す図である。
【図5】本発明の一実施の形態の名前空間イタレータオ
ブジェクト型のオブジェクトモデルを示す図である。
【図6】本発明の一実施の形態の名前空間イタレータオ
ブジェクト型の動的モデルを示す図である。
【図7】本発明の一実施の形態のアダプタオブジェクト
型のオブジェクトモデルを示す図である。
【図8】本発明の一実施の形態のアダプタオブジェクト
型の動的モデルを示す図である。
【図9】本発明の一実施の形態のアダプタオブジェクト
型の動的モデルを示す図である。
【図10】本発明の一実施の形態のアダプタオブジェク
ト型の動的モデルを示す図である。
【図11】本発明の一実施の形態のリソースブジェクト
のオブジェクトモデルを示す図である。
【図12】本発明の一実施の形態のリソースブジェクト
の動的モデルを示す図である。
【図13】本発明の一実施の形態のリソースブジェクト
の動的モデルを示す図である。
【図14】本発明の一実施の形態のリソースブジェクト
の動的モデルを示す図である。
【図15】本発明の一実施の形態のリソースブジェクト
の動的モデルを示す図である。
【図16】本発明の一実施の形態のリソースブジェクト
の動的モデルを示す図である。
【図17】本発明の1実施例のエージェントオブジェク
トのオブジェクトモデルを示す図である。
【図18】本発明の一実施の形態のエージェントオブジ
ェクトの一般的な動作を示す動的モデルを示す図であ
る。
【図19】本発明の一実施の形態のエージェントオブジ
ェクトの一般的な動作を示す動的モデルを示す図であ
る。
【図20】本発明の一実施の形態のエージェントオブジ
ェクトの一般的な動作を示す動的モデルを示す図であ
る。
【図21】本発明の一実施の形態のエージェントオブジ
ェクトの一般的な動作を示す動的モデルを示す図であ
る。
【図22】本発明の一実施の形態のビューオブジェクト
のオブジェクトモデルを示す図である。
【図23】本発明の一実施の形態のビューオブジェクト
の一般的な動作を示す動的モデルを示す図である。
【図24】本発明の一実施の形態のビューオブジェクト
の一般的な動作を示す動的モデルを示す図である。
【図25】本発明の一実施の形態のビューオブジェクト
の一般的な動作を示す動的モデルを示す図である。
【図26】本発明の一実施の形態のビューオブジェクト
の一般的な動作を示す動的モデルを示す図である。
【図27】本発明の一実施の形態のデータオブジェクト
のオブジェクトモデルを示す図である。
【図28】本発明の一実施の形態を用いたアプリケーシ
ョンの例を示す図である。
【図29】本発明の一実施の形態を用いたクライアント
/サーバアプリケーションの例を示す図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 デルマー ジー へイガー アメリカ合衆国 テキサス州 78727 オ ースチン コローニュ レーン 3831

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】通信ネットワークを通して複数のプログラ
    ム間の共通の通信インターフェイスを提供するための、
    メモリを保有するコンピュータを用いた、コンピュータ
    利用システムにおいて、 前記複数のプログラムの中で第一のプログラムを前記通
    信ネットワークに接続するために、前記複数のプログラ
    ムの中の前記第一のプログラムに応答するアダプタ手段
    と、 前記アダプタ手段と結合し、前記複数のプログラムの中
    の前記第一のプログラムに関連する少なくとも一つの識
    別子を前記コンピュータの前記メモリに記憶するために
    前記複数のプログラムの中の前記第一のプログラムに関
    連し、前記通信ネットワークを通して前記複数のプログ
    ラムの中の第二のプログラムからの通信を受け取るため
    に前記複数のプログラムの中の前記第二のプログラムと
    関連するビュー手段を生成するために前記複数のプログ
    ラムの中の前記第二のプログラムに関連するエージェン
    ト手段に応答するリソース手段と、 前記リソース手段と結合し、前記複数のプログラムの中
    の前記第二のプログラムから前記複数のプログラムの中
    の前記第一のプログラムに転送したデータを受け取るた
    めに前記複数のプログラムの中の前記第二のプログラム
    に応答するビュー手段と、 前記複数のプログラムの中の前記第一のプログラムと前
    記複数のプログラムの中の前記第二のプログラムの間で
    転送された前記データを記憶するために前記ビュー手段
    と結合するデータ手段を具備することを特徴とするコン
    ピュータ利用システム。
  2. 【請求項2】通信ネットワークを通して複数のプログラ
    ム間のデータ・通信を提供するための、メモリを保有す
    るコンピュータを用いた、コンピュータ利用方法におい
    て、 アダプタ手段を用いて前記複数のプログラムの中の第一
    のプログラムを前記通信ネットワークに接続する工程
    と、 前記複数のプログラムの中の前記第一のプログラムに関
    連するリソース手段を利用して前記複数のプログラムの
    中の第二のプログラムから通信を受け取るために前記複
    数のプログラムの中の前記第一のプログラムを初期化す
    る工程と、 前記複数のプログラムの中の前記第二のプログラムに関
    連するエージェント手段を利用して前記複数のプログラ
    ムの中の前記第一のプログラムに関連する前記リソース
    手段に前記複数のプログラムの中の前記第二のプログラ
    ムを付属する工程と、 前記複数のプログラムの中の前記第二のプログラムへデ
    ータを送信し、前記複数のプログラムの中の前記第二の
    プログラムからデータを受信するために前記複数のプロ
    グラムの中の前記第二のプログラムに関連する前記エー
    ジェント手段に応じてビュー手段を生成する工程と、 前記複数のプログラムの中の前記第一のプログラムに関
    連するデータ手段に前記データを記憶する工程、 を有することを特徴とするコンピュータ利用方法。
JP7335603A 1994-11-17 1995-11-17 ソフトウェア・アプリケーション・プログラム間の共通の通信インターフェースを与えるオブジェクト指向型方法及び装置 Pending JPH0981486A (ja)

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