JPH0978053A - コークス炉用シール材 - Google Patents

コークス炉用シール材

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JPH0978053A
JPH0978053A JP23819595A JP23819595A JPH0978053A JP H0978053 A JPH0978053 A JP H0978053A JP 23819595 A JP23819595 A JP 23819595A JP 23819595 A JP23819595 A JP 23819595A JP H0978053 A JPH0978053 A JP H0978053A
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JP
Japan
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sealing material
particles
coke oven
slurry
less
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Pending
Application number
JP23819595A
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English (en)
Inventor
Masashi Ota
政志 太田
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KOBE RIKAGAKU KOGYO KK
Original Assignee
KOBE RIKAGAKU KOGYO KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来のシール材よりも貯蔵安定性に優れ、ス
ラリー状態のままの運搬、貯蔵、配管での長距離輸送が
可能な、且つ乾燥後のガスシール効果も優れたコークス
炉用シール材を提供する。 【解決手段】 50μ以下の粒子が100%で、その中
2μ以下の粒子が55重量%以上を占め、且つ比重が
4.0以下である無機質粉粒体の一種または二種以上の
混合物を含むコークス炉用シール材および上記粉粒体を
水に分散した25℃の粘度が25〜300センチポイズ
で濃度が30〜60重量%のスラリーであるコークス炉
用シール材。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はコークス製造時に、
コークス炉の挿炭口と蓋との間からのガスや粉塵の漏洩
を防止するためのコークス炉用シール材に関する。
【0002】
【従来の技術】このような用途に用いるシール材は無機
粉末を水に分散した懸濁液として製造され、これを挿炭
口と蓋との接合部に流し入れ、水が蒸発したのち鉱物が
隙間を埋めて漏洩ガスをシールするものである。したが
ってシール材には次のような特性が必要とされる: 1)ガスシール性が高いこと、 2)シール材懸濁液が良好な貯蔵安定性を有し、固形物
の沈殿が少ないこと、 3)挿炭口と蓋とを接着せず、蓋の開きに問題が生じな
いこと。 4)施工時に流動性があること
【0003】このような特性を満たすシール材として、
特開昭54−68802号公報では珪石粘土やシャモッ
ト粘土のような鉱物微粉にコークス微粉を配合してシー
ル材の分散安定を図っている。また特公昭61−151
15号公報では無機質粉粒体の粒度分布を特定して懸濁
性の良好なシール材を開示している。また後者の場合、
スラリーの安定性の改良は図られるものの、静止状態に
於ける沈降は避けられないとして、その主たる狙いは沈
降物の再分散、再懸濁の容易性においている。しかしな
がらこれらの先行技術をもってしても十分に貯蔵安定性
に優れたスラリーは得られていない。
【0004】
【本発明が解決しようとする課題】本発明は従来のシー
ル材よりも貯蔵安定性に優れ、スラリー状態のままの運
搬、貯蔵、配管での長距離輸送が可能な、且つ乾燥後の
ガスシール効果も優れたコークス炉用シール材を提供し
ようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、50μ以下の
粒子が100%を占め、その中2μ以下の粒子が55重
量%以上を占め、且つ比重が4.0以下である無機質粉
粒体の一種または二種以上の混合物を含むコークス炉用
シール材に関する。特に上記の無機質粉粒体の一種また
は二種以上の混合物が、濃度30〜60重量%の水性ス
ラリーとした際にその25℃の粘度が25〜300セン
チポイズとなることを特徴とする上記コークス炉用シー
ル材に関する。更に、本発明は上記の無機質粉粒体を、
必要に応じて分散剤および/または粘度調整剤と共に、
水に分散した25℃の粘度が25〜300センチポイズ
で無機質粉粒体濃度が30〜60重量%のスラリーであ
るコークス炉用シール材に関する。
【0006】本発明は、より貯蔵安定性に優れたシール
材を求めて、より粒径の小さい無機質粉粒体を利用する
方向で研究を進めてきた結果、粒度分布および比重を限
定することにより、乾燥収縮も少なく、極めて分散安定
性に優れたシール材の発明に到達したものである。従来
この用途では利用されてこなかった比較的粒度の小さい
領域の無機質粉粒体、即ち50μ以下の粒子が100%
を占め、その中2μ以下の粒子が55重量%以上を占
め、且つ比重が4.0以下である無機質粉粒体がコーク
ス炉用シール材として貯蔵安定性に優れた水性スラリー
を形成することを見いだした。
【0007】本発明に使用できる無機質粉粒体は所定の
粒度分布と比重の範囲に入るものであれば特に限定され
るものではないが、水と反応せず、水に分散された時に
分解しないもので、施工後800℃以下で分解、溶融し
なければ使用できる。例えば、カオリン、珪石、モンモ
リロナイト、ベントナイト、パイロフェライト、タル
ク、マイカ、シャモット、ろう石、石英、ゼオライト、
セピオライト、アルミナ等が使用できる。特に好ましい
無機質粉粒体は、カオリン、珪石、ろう石である。
【0008】分散体中の無機粉体の濃度は特に限定され
るのものではないが、濃度が低すぎると施工すべき部分
に充分な量のシール材が載り難く、またシール材の乾燥
に時間を要するだけでなく、乾燥収縮が大きくガスシー
ル効果が低下する。一方濃度が高すぎる場合は粘度が高
くなりすぎてシール材の厚みむらが著しくなるなど施工
がしにくくなり、また施工すべき部分に必要以上にシー
ル材が載り、不経済となる。したがって、シール材の濃
度はその粘度との関係も含めて選ばれるべきであるが、
一般には30〜60重量%が好ましい。シール材スラリ
ーの粘度は25〜300センチポイズ、好ましくは25
〜150センチポイズが施工性、大量の製造と保存、運
搬や配管による長距離の安定な輸送にとって好ましい。
【0009】上記のスラリー濃度範囲で適切な粘度が得
られない場合は分散剤または粘度調整剤またはその両者
を添加することにより、適切な粘度範囲とより一層の分
散安定性を達成することができる。好ましい分散剤とし
てはポリカルボン酸ナトリウム、ポリアルキルアリール
スルホン酸塩を挙げることができる。また粘度調整剤と
してカルボキシメチルセルロース、メチルセルロース、
ポリビニルアルコール、ベントナイト等のような増粘剤
を用いることもできる。しかし、分散剤および粘度調整
剤は以上のものに限定されるものではない。
【0010】シール材はこれらの鉱物粉末を単に水に分
散することによって調製できるが、分散体の安定性を高
めるためには、例えば、プロペラ撹拌機のような高剪断
力ミキサーにより混合して分散体とするのが好ましい。
【0011】以下、実施例により本発明をより具体的に
説明する。実施例 1 50μ以下の粒子が100%で、2μ以下の粒子が74
重量%のカオリン(比重2.6)に分散剤としてポリア
クリル酸ソーダ、増粘剤としてカルボキシメチルセルロ
ースを添加し、表1に示す割り合いで水を加えてプロペ
ラ撹拌機で撹拌して粘度47センチポイズのスラリーと
した。このスラリーは表2に示すように沈殿が認められ
ず分散性が良好で、貯蔵安定性に優れていた。このスラ
リーをコークス炉用シール材としてコークス炉の挿炭口
と蓋との間に流し込んで施工した結果、隙間を十分にシ
ールでき、また乾燥後もひび割れがなく、コークス炉の
運転中燃焼ガスの漏洩を防止することができた。コーク
ス炉運転中にシール材と蓋の融着は起こらず、コークス
再投入時、蓋は容易に開けることができた。
【0012】なお、以上において、粒度分布、粘度、比
重およびスラリー分散安定性の測定はそれぞれ以下のよ
うにして行った。 〔粒度分布〕光透過遠心沈降式粒度分布測定器((株)
セイシン企業製)により測定し、粒度は分散剤としてヘ
キサメタリン酸ナトリウムを用いて測定したときの測定
値である。 〔粘度〕スラリーを25℃に保ちプロペラ撹拌機で均一
に撹拌する。撹拌終了後直ちに粘度計で測定を行う。使
用する粘度計は(株)東京計器社製、B型粘度計形式B
M使用。25℃、60rpm、回転後60秒後の値を測
定値とした。 〔比重〕液相置換法による測定値。 〔スラリーの分散安定性〕スラリー1kgを瓶に入れ、
3日間放置した後、瓶を反転してスラリーを流出し、瓶
の底に沈降が残存するかどうかで分散安定性を判定し
た。 沈降物残存なし:分散安定性十分 沈降物残存:分散安定性不十分 〔スラリーの再分散性〕スラリー1kgを瓶に入れ、1
5日間放置した後、スラリーをプロペラ撹拌機で60秒
間撹拌する。その後瓶を反転してスラリーを流出し、瓶
の底に沈降が残存するかどうかで再分散性を判定した。 沈降物残存なし:再分散性十分 沈降物残存:再分散性不十分
【0013】実施例 2 カオリンに代えて50μ以下の粒子が100%で、2μ
以下の粒子が68重量%の珪石(比重2.6)を用い、
これに増粘剤としてカルボキシメチルセルロースを添加
し、更に水を加えてプロペラ撹拌機で撹拌して、粘度5
8センチポイズのスラリーとした。このスラリーも、表
2に示すようにコークス用シール材として満足できる特
性を備えていた。
【0014】比較例 1 50μ以下の粒子が100%で、2μ以下の粒子が24
重量%のカオリン(比重2.6)に分散剤と増粘剤を添
加し、表1に示す割合で水を添加してプロペラ撹拌機で
撹拌して粘度26センチポイズのスラリーとした。この
スラリーは、分散安定性が悪く、また15日間放置後の
再分散性が悪く、プロペラ撹拌機で撹拌しても瓶の底に
硬い沈殿が残存した。
【0015】比較例 2 50μ以下の粒子が100%で、2μ以下の粒子が39
重量%の珪石(比重2.6)に増粘剤を添加し、更に水
を加えてプロペラ撹拌機で撹拌して粘度53センチポイ
ズのスラリーとした。このスラリーは、分散安定性が悪
く、また15日間放置後の再分散性が悪く、プロペラ撹
拌機で撹拌しても瓶の底に硬い沈殿が残存した。
【0016】比較例 3 50μ以下の粒子が100%で、2μ以下の粒子が58
重量%のジルコン(比重4.7)に増粘剤を添加し、更
に水を加えてプロペラ撹拌機で撹拌して粘度44センチ
ポイズのスラリーとした。このスラリーは、分散安定性
が悪く、また15日間放置後の再分散性が悪く、プロペ
ラ撹拌機で撹拌しても瓶の底に硬い沈殿が残存した。表
1には実施例1、2および比較例1、2、3の配合処方
および使用した無機質粉粒体の性状を、また表2にはコ
ークス炉用スラリーとしての特性およびシール特性を記
載した。
【0017】
【表1】
【0018】
【表2】

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 50μ以下の粒子が100%を占め、そ
    の中2μ以下の粒子が55重量%以上を占め、且つその
    比重が4.0以下である無機質粉粒体の一種または二種
    以上の混合物を含むコークス炉用シール材。
  2. 【請求項2】 50μ以下の粒子が100%を占め、そ
    の中2μ以下の粒子が55重量%以上を占め、且つその
    比重が4.0以下であり、濃度30〜60重量%の水性
    スラリーとした際にその25℃の粘度が25〜300セ
    ンチポイズとなることを特徴とする無機質粉粒体の一種
    または二種以上の混合物を含むコークス炉用シール材。
  3. 【請求項3】 更に分散剤および/または粘度調整剤を
    含む請求項1または2記載のコークス炉用シール材。
  4. 【請求項4】 無機質粉粒体が、カオリン、珪石、モン
    モリロナイト、ベントナイト、パイロフェライト、タル
    ク、マイカ、シャモット、ろう石、石英、ゼオライト、
    セピオライト、アルミナからなる群から選ばれる一種ま
    たは二種以上の混合物である請求項1から3のいずれか
    に記載のコークス炉用シール材。
  5. 【請求項5】 無機質粉粒体が、カオリン、珪石、ろう
    石からなる群から選ばれる一種または二種以上の混合物
    である請求項1から3のいずれか記載のコークス炉用シ
    ール材。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれか記載のシール材
    を水に分散した、25℃の粘度が25〜300センチポ
    イズで無機質粉粒体濃度が30〜60重量%のスラリー
    であるコークス炉用シール材。
JP23819595A 1995-09-18 1995-09-18 コークス炉用シール材 Pending JPH0978053A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
IT201600116139A1 (it) * 2016-11-17 2018-05-17 Beaumont Italia S R L Metodo per sigillare le porte dei forni di cokeria
JP2022110334A (ja) * 2021-01-18 2022-07-29 品川リフラクトリーズ株式会社 シール材

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