JPH0977125A - つば付き容器用ホルダー - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数のつば付き容器をまとめて保持すること
ができると同時に容器に設けられたバーコード等の識別
表示の誤読を防止できるつば付き容器用ホルダーを提供
することを課題とする。 【解決手段】 天板部4 の一方の対向する側縁部から側
板部6 が折り目7 を介して屈曲自在にそれぞれ延設され
たシート状のホルダー本体1 を備え、該ホルダー本体1
内に複数個のつば付の容器3 のつば部3aを係止できるよ
うに折り目7 に沿ってつば部係止部10が形成されたつば
付き容器用ホルダーにおいて、前記天板部4 の他方の対
向する側縁部の下方に補助側板部6aが形成され、側板部
6 及び補助側板部6aによって前記容器3 の側周面に設け
られたの識別表示16の少なくとも一部が被覆されるべく
ホルダー本体1 が形成されていることを解決手段として
有する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、ヨーグルトや即席
麺等の物品を収納するつば部を有するカップ状の容器を
複数個まとめて集積包装し、集積状態にて把持すること
が可能な容器用ホルダーに関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、ヨーグルトや即席麺等が収納され
たつば付きのカップ状の容器を、複数個をまとめて集積
包装するために、図６（イ）（ロ）に示すようなカップ
ホルダーが使用されていた。即ち、紙製のシート体から
なる矩形状の天板部50の長手方向の両側方を折り目53か
ら折り曲げて側板部51を形成し、該折り目53沿いに容器
のつば部を内側から嵌入できるような切り欠き58を設け
たホルダー本体55内に、つば部58を有する容器56を図６
（ロ）に示すように前記両側板部51の間に複数個収納
し、前記切り欠き58から各容器56のつば部57を突出させ
て容器56を係止させることによって、各容器56を集積包
装するものであり、店頭等において複数個の商品をまと
めて取引、販売するのに便利である。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】このようなカップホル
ダーに収納される容器56は、個々に取引、販売されるこ
ともあるため、各容器56の外面に個々の商品の価格を表
示したバーコード等の光学的識別表示59が設けられてい
ると同時に、前記ホルダー本体55には複数の商品をまと
めた包装体の価格が同様のバーコード等の光学的識別表
示60が設けられている。

【０００４】従来のカップホルダーを装着して包装体と
して販売する場合に、側板部51が形成されているホルダ
ー本体55の長手方向の側方部に各容器のバーコード59が
位置した場合には、該側板部51によって個々の商品のバ
ーコードは被覆されるため光学的読み取り装置によって
読み取りされることはなく、ホルダー本体１に表示され
た複数の商品の値段を表示したバーコード60のみを読み
取ることができる。

【０００５】しかし、短手方向の側方部には側板部51が
存在しないため、該部分においては容器56の側周面のバ
ーコード59は露出することになり（図６（ロ）参照）、
レジ等で誤って各単品の容器のバーコード59を読み取っ
てしまいトラブルが発生するおそれがあった。

【０００６】本発明は、上記従来の問題点に鑑みてなさ
れたもので、複数のつば付き容器をまとめて保持するこ
とができると同時に容器に設けられたバーコード等の識
別表示の誤読を防止できるつば付き容器用ホルダーに関
する。

【０００７】

【課題を解決するための手段】

（構成）本発明は上記課題を解決するためになされたも
ので、その解決するための手段としては、天板部4 の一
方の対向する側縁部から側板部6 が折り目7 を介して屈
曲自在にそれぞれ延設されたシート状のホルダー本体1
を備え、該ホルダー本体1 内に複数個のつば付の容器3
のつば部3aを係止できるように折り目7 に沿ってつば部
係止部10が形成されたつば付き容器用ホルダーにおい
て、前記天板部4 の他方の対向する側縁部の下方に補助
側板部6aが形成され、側板部6 及び補助側板部6aによっ
て前記容器3 の側周面に設けられたの識別表示16の少な
くとも一部が被覆されるべくホルダー本体1 が形成され
ていることに特徴を有する。

【０００８】（作用）本発明のつば付き容器ホルダー
は、ホルダー本体１の矩形状の天面部４の一方の対向す
る側縁からは側板部６が形成され、他方の対向する側縁
からは補助側板部6aが形成されているため天板部４のす
べての側縁部から側板部６及び補助側板部6aが形成さ
れ、ホルダー本体１に保持された容器３の側周面に設け
られた識別表示16を該側板部６及び補助側板部6aによっ
て確実に被覆することができ、識別表示16の誤読を防止
することができる。

【０００９】また、前記天面部４に形成された切り込み
２から該切り込み２に囲まれた折り曲げ片4aが外側に向
かって折り曲げられ、且つ該折り曲げ片4aの先端部が容
器3の側周面に沿って下方に折り曲げられて補助側板部6
aが形成された場合には、天面部４の一部から補助側板
部6aを形成することができるため、ホルダー本体１の面
積を少なくすることができる。

【００１０】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に従って説明していく。図１乃至図４に示す１は、カッ
プ状のつば付き容器を集積包装するための紙製シートか
らなるホルダー本体である。該ホルダー本体１には、矩
形状の天面部４とその長手方向の両側縁に折り目７を介
して屈曲自在に延設された一対の側板部6,6 が形成され
ている。

【００１１】該天面部４上面の中央部には、価格等を表
示するバーコード17が、直接印刷または、バーコード17
が印刷されたシート等が接着することによって設けられ
ている。

【００１２】２は天面部４の両端部に形成された一対の
切り込みであり、該切り込み２に囲まれた天板部４の一
部分は折り曲げ片4aとして形成される。該切り込み２
は、それぞれ折り目７に沿って形成された対向する直線
状の切り込み線と、該両切り込み線を連接するように天
面部４の短手方向に形成された曲線状の切り込み線から
なり、折り目７沿いに形成された切り込み線の端部はそ
れぞれ天板部４の内側を向くように内向切り込み2aが形
成されている。

【００１３】折り曲げ片4aには、天面部4 の短手方向の
辺と平行になるように２条の折り曲げ線7a,7b が形成さ
れ、内側に形成された第２折り曲げ線7b沿いにはホルダ
ー本体１に保持される容器３のつば部3aの一部が嵌入可
能な係止切り欠き11が形成され、該係止切り欠き11の中
央部は半円形の凹部が形成されている。係止切り欠き11
の両端部11a は僅かに天面部４の外側に向かって切り込
まれている。

【００１４】折り曲げ片4aは、図５（イ）に示すよう
に、外側の第１折り曲げ線7aから天面部４の下面側から
外側に向かって折り曲げられ、さらに図５（ロ）に示す
ように第２折り曲げ線7bから下方に折り曲げられる。

【００１５】天面部４の下面には、図３に示すように第
１折り曲げ線7aから折り曲げられた折り曲げ片4aが重合
され、さらに第２折り曲げ線7bから下方に折り曲げられ
た折り曲げ片4aの先端部は、天面部４の短手方向の側縁
部より下方に補助側板部6aとして形成される。

【００１６】また、折り曲げ片4aをこのように折り曲げ
た場合に、前記第２折り曲げ線7b沿いに形成された係止
切り欠き11の両端部11a は、図５（ロ）に示すようにホ
ルダー本体１の内側を向くことになる。

【００１７】８は、前記折り曲げ片4aが折り曲げられる
ことによって天面部４の両端部に形成された窓部であ
る。該窓部８ごしに、ホルダー本体１に保持された容器
３の上面部が図２に示すように目視することができる。

【００１８】10は、天面部４の中央部の前記折り目７沿
いに対向して形成されたつば部係止部としての一対のつ
ば部係止切り欠きで、該つば部係止切り欠き10の両端部
12が天板部４の内側に向かって入り込むように形成さ
れ、該係止切り欠き10にはホルダー本体１の中央部に保
持される容器３のつば部3aを嵌入して係止可能なように
形成されている。

【００１９】次に、このような構成からなるつば付き容
器用ホルダー20によって複数（本実施の形態では３個）
のつば付きの容器３を保持する場合について説明する。
まず、図２に示すようなつば部3aを有するカップ状の容
器３をホルダー本体１の一方の端部に保持する場合に
は、図３に示すように保持する容器３のつば部3aの外側
の部分を、前記第２折り曲げ線7b沿いに形成された係止
切り欠き11に内側から挿入して外側に突出させる。

【００２０】このとき、係止切り欠き11の両端部11a は
ホルダー本体１の内向きに切り込まれているため、図３
に示すように、両端部11a の間の折り曲げ片4aの端縁部
13と係止切り欠き11の間につば部3aが挟持される。

【００２１】また、ホルダー本体１の折り目７側に位置
するつば部3aは、図２に示すように前記窓部８の周縁部
から上面に突出させるが、この時、切り込み２の両端部
2aが天板部４の内面側に切り込まれている形状であるた
め、図４に示すように該両端部2a間に位置する天板部４
の端縁部14によって上からつば部3aが押圧され、容器3
は確実に保持される。

【００２２】次に、天面部４の中央に容器３を保持する
場合には、容器3 のつば部3aを折り目７沿いに形成され
たつば部用係止部10に内側から嵌入し外側に突出させて
ホルダー本体１に保持させる。

【００２３】このつば部係止部10の両端部12も内向きに
なるように切り込まれているため、該両端部12間の天板
部４の端縁部15によってつば部3aは上から押圧されて固
定される（図２参照）。

【００２４】さらに、ホルダー本体１の他方の端部に保
持される容器３も前記の一方の端部に容器３を保持する
のと同様の方法で容器３を保持させて、図２に示すよう
に３個の容器３をホルダー本体１に保持させる。

【００２５】このようにホルダー本体１に容器３が保持
された包装体21を店頭等において購入する場合に、例え
ば、図２に示すように容器３の側周面に各容器３ごとの
値段がバーコード16で表示されている場合にも、側板部
６及び補助側板部6aによって容器３の側周面は確実に被
覆され、レジ等において誤って各容器３のバーコード16
を光学的読み取り装置が読み取るおそれがなく、ホルダ
ー本体１の上面に設けられた包装体20のバーコード17の
みを読み取ることができ、バーコードの誤読によるトラ
ブル発生が防止できる。

【００２６】また、天面部４には前記窓部８が形成され
ているため、ホルダー本体１の上面から保持された容器
３の上面を目視することができ、容器３の上面にデザイ
ン等が施されている場合には、これらを効果的に表示さ
せることができる。

【００２７】さらに、天面部４の両端部においては、天
面部４の下面に折り曲げ片4aが重ねられているため、１
枚のシートから天面部４が形成される場合に比してホル
ダー本体１の両端部を強固に形成することができ、また
天面部４と重合部が２重になった該両端部が保持された
容器３の上面から押圧することによって容器３を固定す
るため、より確実に容器３を保持できる。

【００２８】また、第１、第２折り曲げ線7a,7b からそ
れぞれ折り曲げ片4aを折り曲げることによって補助側板
部6aが形成され、さらに該第２折り曲げ線7b沿いの係止
切り欠き11に容器３のつば部3aを係止するため、天板部
４の側縁部から単に折り曲げられている場合よりも補助
側板部6aは外側に開きにくく、確実に容器３の側周面を
被覆することができる。

【００２９】尚、上記実施の形態では補助側板部6a,6a
を天板部４に形成した一対の切り込み2,2 から折り曲げ
ることによって形成したが、例えば天面部４の両端に別
体のシート片を設けることによって補助側板部6a,6a を
形成したり、また天面部４の短手方向の両側縁に折り目
を介して補助側板部を延設してもよい。要は、ホルダー
本体１に保持される容器３の周面に設けられた識別表示
16が確実に被覆されるような側板部６及び補助側板部6a
が形成されていればよい。

【００３０】また、上記実施の形態においては紙製のシ
ート体からホルダー本体１を形成したが、ホルダー本体
１の材質としてはこれに限定されることなく、合成樹脂
シート等であってもよい。

【００３１】

【発明の効果】本発明のつば付き容器用ホルダーは、ホ
ルダー本体に複数保持された各容器の周面に設けられた
識別表示を、ホルダー本体の周囲に設けられた側板部及
び補助側板部によって確実に被覆できるため、レジ等に
おいて容器の周面に設けられたバーコード等の識別表示
を誤って読み取り装置等によって読み取り、トラブルが
発生することを防止できる。また、各容器の周面を確実
に保持することができるため、容器の脱落等を防止する
ことができる。

【００３２】また、ホルダー本体の天板部に切り込みを
形成し、該切り込みから天板部の一部を外側及び下方に
折り曲げることによって補助側板部を形成した場合に
は、天板部の一部から補助側板部が形成されるため、ホ
ルダー本体を少量の材料から形成することができ材料コ
ストを低廉にすることができ経済的であるとともに、ホ
ルダー本体を強固に形成でき、容器をより一層確実に保
持することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明のつば付き容器用ホルダーの一形態を示
す正面図。

【図２】本発明のつば付き容器用ホルダーの使用状態を
示す斜視図。

【図３】図２のＡ−Ａ線要部拡大断面図。

【図４】図２の要部側面図。

【図５】（イ）は第１折り曲げ線から折り曲げ片を折り
曲げた状態を示す要部斜視図、（ロ）は第２折り曲げ線
から折り曲げ片を折り曲げた状態を示す要部斜視図。

【図６】（イ）は従来のつば付き容器用ホルダーの一形
態を示す正面図、（ロ）は従来のつば付き容器用ホルダ
ーの使用状態を示す要部斜視図。

【符号の説明】

１ ホルダー本体 ２ 切り込み ３ 容器 3a つば部 ４ 天面部 4a 折り曲げ片 ６ 側板部 6a 補助側板部 10 つば部係止切り欠き（つば部係止部） 16 識別表示

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 天板部(4) の一方の対向する側縁部から
   側板部(6) が折り目(7) を介して屈曲自在にそれぞれ延
   設されたシート状のホルダー本体(1) を備え、該ホルダ
   ー本体(1) 内に複数個のつば付の容器(3) のつば部(3a)
   を係止できるように折り目(7) に沿ってつば部係止部(1
   0)が形成されたつば付き容器用ホルダーにおいて、前記
   天板部(4) の他方の対向する側縁部の下方に補助側板部
   (6a)が形成され、側板部(6) 及び補助側板部(6a)によっ
   て前記容器(3) の側周面に設けられたの識別表示(16)の
   少なくとも一部が被覆されるべくホルダー本体(1) が形
   成されていることを特徴とするつば付き容器用ホルダ
   ー。
2. 【請求項２】 前記天面部(4) の両端部に切り込み(2)
   が形成され、該切り込み(2) に囲まれた折り曲げ片(4a)
   がそれぞれ外側に向かって折り曲げられ、且つ該折り曲
   げ片(4a)の先端部が下方に折り曲げられることによって
   前記補助側板部(6a)が形成されてなる請求項１に記載の
   つば付き容器用ホルダー。