JPH0961988A - マスク、このマスクを用いた露光装置やデバイス生産方法 - Google Patents

マスク、このマスクを用いた露光装置やデバイス生産方法

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JPH0961988A
JPH0961988A JP21741095A JP21741095A JPH0961988A JP H0961988 A JPH0961988 A JP H0961988A JP 21741095 A JP21741095 A JP 21741095A JP 21741095 A JP21741095 A JP 21741095A JP H0961988 A JPH0961988 A JP H0961988A
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mask
absorber
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radiation
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Mitsuaki Amamiya
光陽 雨宮
Keiko Chiba
啓子 千葉
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  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)
  • Preparing Plates And Mask In Photomechanical Process (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来に比べて露光解像度を大幅に向上させる
ことができるマスクの提供。 【解決手段】 最適なコントラストが得られるよう吸収
体を任意の厚さに設定でき、かつ吸収体を透過したX線
とシフタを透過したX線の間で位相が、ほぼ半波長
〔(1+2m)×(2π/λ) λ:放射線波長、m:
整数〕ずれるように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は半導体素子などのデ
バイスを生産するためのリソグラフィ工程で使用するマ
スク、特に位相シフト法を用いた露光用のマスクの技術
分野に属する。
【0002】
【従来の技術】デバイスの製造において、ますます微細
化するパターンの露光転写精度を向上させるため、光学
的な干渉効果を利用して転写解像度を向上させる位相シ
フト露光技術が注目されている。
【0003】一例として、図10は米国特許公報第48
90309号に開示される位相シフト型X線マスクを示
す。図10(A)に示すように、メンブレン11上に吸収
体12でマスクパターンを形成し、吸収体12及びメン
ブレン11を透過したX線と、メンブレン11のみを透
過したX線、との位相が半波長だけずれるよう、吸収体
12のX線透過方向の厚さを決定している。
【0004】また、図11は特開平5−3146号公報
に開示された位相シフト型X線マスクを示す。図11
(A)に示すように、メンブレン11上に、マスクパター
ンである吸収体12とそれを挟むように配置した位相シ
フタ13を設けた構造を有している。ここで吸収体12
の厚さは十分に透過率が小さくなるように設定して、波
長シフタ13の厚さは波長シフタとメンブレンを透過し
たX線と、メンブレンのみを透過したX線、との位相差
が半波長だけずれるように設計している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記の各従
来技術は以下に示すような課題を有している。
【0006】図10に示す従来例では、マスクを透過し
た直後のX線の振幅は図10(B)のように、ウエハ面上
でのX線強度分布は図10(C)のようになる。吸収体を
透過したX線とメンブレンのみを透過したX線の位相差
Δφを露光波長λ、露光波長に対する吸収体の屈折率n
で表わすと、以下の式になる。
【0007】Δφ=(1−n)・da・2・π/λ 例えば、露光波長λを0.8nmとして、X線吸収体にWを
用いれば、位相差Δφ=πを満たす膜厚は0.52μmとな
る。ところがこの場合、透過するX線強度は1/5に減衰
するにすぎず、X線露光に好ましいコントラストが得ら
れない。反面、十分なコントラストを得ようとして吸収
体の膜厚を増加することは、位相差Δφ=πを満たさな
くなるため好ましくない。
【0008】また図11に示す従来例では、マスクを透
過した直後の振幅は図11(B)のように、ウエハ面上の
X線強度分布は図11(C)のようになる。吸収体を透過
したX線の強度は十分小さくなるが、それと同時に位相
シフタを透過したX線の強度も小さくなる。吸収体とシ
フタの厚さが同じになるので、真空の屈折率に比べ屈折
率が小さい材質として重金属(Ta)が望ましいことにな
る。露光波長0.8nmで露光するとして考えると、位相を
π進ませるような位相条件を満たすシフタの厚さは0.4
μm程度となり、その透過率は30〜40%となる。透過率
の比較的高い材質Siをシフタとして使用するした場合で
も、2.3μm程度の厚さが必要である。透過率は80%程
度を確保できるが、実際上のパターン幅が0.25μm程度
であることを考えれば、2.3μmの厚さはアスペクト比
8以上となり、現実的には作製が困難である。
【0009】本発明は上記従来の技術が有する課題を解
決すべくなされたものであり、従来に比べて露光解像度
を大幅に向上させることができるマスクを提供すること
を目的とする。さらにはこのマスクを用いた露光装置や
デバイス生産方法を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する本発
明のマスクは、メンブレン上に、吸収体パターンと、該
吸収体とは異なる材質の位相シフタを形成し、該吸収体
を透過した放射線と、該位相シフタを透過した放射線と
の位相が、ほぼ (1+2m)×(2π/λ) λ:放射線波長、m:
整数 だけずれるよう、該位相シフタの厚さを設定したことを
特徴とするものである。
【0011】ここで、放射線はX線もしくは真空紫外線
であることが好ましく、また吸収体の材料はW、位相シ
フタの材料はAlであることが好ましい。
【0012】また、上記マスクを製造するための本発明
のマスク製造方法は、吸収体パターン表面に中間層を形
成した後、シフタとなる材料を形成する工程を有するこ
とを特徴とするものである。
【0013】また、本発明の露光装置は上記マスクを用
いてウエハにパターンを露光転写転写する手段を有する
ことを特徴とし、また、本発明のデバイス生産方法は上
記マスクを用いてデバイスを生産することを特徴とする
ものである。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の位相シフト型X線
マスクの実施例を説明するが、本発明のマスクはX線に
限らず真空紫外線を用いた露光にも適用することができ
る。
【0015】マスク構造は図1(A)に示すように、メン
ブレン1上に放射線4に対して半透過の吸収体2と、そ
の両脇部に吸収体と組成を異にする位相シフタ3を形成
した構造となっている。
【0016】マスクを透過した直後の放射線の理論的な
振幅を図1(B)に示す。吸収体とメンブレンを透過した
X線の振幅は、メンブレンのみを透過したX線の振幅の
数分の1に減衰し、その位相は位相シフタを透過したX
線の位相に対してπずれている。さらに位相シフタ及び
メンブレンを透過したX線とメンブレンのみを透過した
X線に対して、振幅は若干減少し位相は若干進んでいる
が、その位相の進みは数分のπ程度である。図1(C)は
マスクを通過した放射線のウエハ上での強度分布を説明
する図である。
【0017】図2は本発明のマスクを用いた露光転写の
様子を示すもので、マスク5とウエハ6との間隔は数〜
数10μm程度であり、放射線4によってマスクパター
ンを等倍でウエハ6上のレジストに露光転写する。
【0018】次に、以上の条件を満たすマスク吸収体及
び位相シフタの形状について説明する。位相シフタ3及
び吸収体2の厚さをそれぞれds, da、それらの複素屈折
率の実部をそれぞれns(=1-δs), na(=1-δa)とする
と、吸収体を透過したX線と位相シフタを透過したX線
の間で、位相のずれ量Δφは下式(1)のようになる(露
光雰囲気中の複素屈折率の実部は1とする)。
【0019】 Δφ=(ns・ds−(na・da+(ds−da)))・(2π/λ) =(da・δa−ns・δs)・(2π/λ) ... (1) したがって、Δφ=π・(1+2m)を満たすシフタの厚さ
は下式(2)のようになる(m:0または正負の整数)。
【0020】 ds=(δa・da−(λ/2)・(1+2m))/δs ... (2) このことから、最適な吸収体の膜厚を決定しても、上式
(1),(2)を満たすように位相シフタの材質と厚さを選べ
ば、吸収体の端部で位相を半波長ずらすことが可能であ
る。
【0021】また、メンブレンのみを透過したX線と、
シフタ及びメンブレンを透過したX線との間での位相差
Δφ'は下式(3)のようになる。
【0022】 Δφ'=−ns・ds・(2π/λ) ... (3)
【0023】以上の点を踏まえて、吸収体にWを用いた
場合の各種コントラストに対する位相シフタの最適値に
ついて検討する。
【0024】露光波長λを0.8nmとすると各種材料の位
相シフタの最適値は以下の表1のようになる。ここで、
コントラストは吸収体の透過率の逆数であり、さらにΔ
φ'(π)は上式(3)で与えられる位相差でメンブレンのみ
を透過してしてきたX線とシフタ及びメンブレンを透過
してきたX線の間での位相差を意味する(単位π)。な
お、この位相差はシフタの材料にかかわらず一定であ
る。
【0025】
【表1】
【0026】上記の表から、少なくともコントラスト6
から10までの吸収体の厚さに対して、位相シフタの透
過率は88%以上でかつ位相差Δφ'は0.4π以下となり、
マスクを透過したX線の振幅はメンブレンとシフタの境
界でも0とはならない。なお、マスクとウエハの間の距
離によって最適なコントラストは異なる。位相シフタは
吸収体に比較して、使用放射線に対する透過率が大きい
ものがよいことが分かる。
【0027】
【実施例】次に上記本発明のマスクの製造方法のいくつ
かの実施例を説明する。
【0028】<実施例1>図3はマスク製造方法の具体
例を示すもので、本実施例では吸収体Wのコントラスト
は7である。
【0029】第1ステップ(図3(A)):メンブレンと
なるマスク基板21はX線が透過可能な薄膜材料、例え
ば2μm厚のSiNであり、その上に吸収体となる上記
表1から決定された厚さ0.61μmのW層22を蒸着し、
最上層にレジスト層24を塗付する。
【0030】第2ステップ(図3(B)):電子ビーム描
画によってレジストにマスクパターンを描画して現像
し、マスクパターン状のレジストパターンを得る。
【0031】第3ステップ(図3(C)):上記レジスト
パターンをエッチングマスクとして、W層22をエッチ
ングする。
【0032】第4ステップ(図3(D)):残っているレ
ジストを除去した後、位相シフタの厚さが適切となるよ
うに位相シフタAl層23を斜め蒸着法または鍍金等に
より形成する。
【0033】第5ステップ(図3(E)):Wがエッチング
されない条件下でAl層のみを異方性エッチングする。
【0034】第6ステップ(図3(F)):吸収体パター
ンWの側壁に蒸着されたAlが所定の厚さ(0.53μm)と
なるまでAlを選択エッチングして、所望の位相シフタ
を得る。
【0035】なお、本実施例では吸収体Wの厚さが位相
シフタに比べ厚い場合を示したが、逆に位相シフタのほ
うが厚い場合(例えば吸収体のコントラストが8)に
は、第1ステップにおける吸収体層Wの厚さを位相シフ
タAlの厚さ0.78μmとしておき、その後の第5ステッ
プまでの工程は同様に行い、吸収体Wが露出した段階で
位相シフタAlのエッチングを終了し、第6ステップと
して図3(G)に示すように、吸収体Wが所定の厚さ0.65
μmとなるように吸収体Wをエッチングすればよい。
【0036】<実施例2>上記実施例1では、位相シフ
タが吸収体より厚い場合の例を示したが、第6ステップ
で位相シフタ形成後の吸収体のエッチングに関して、位
相シフタに隣接した吸収体が一様にエッチングされずに
残り膜厚が厚くなったり、エッチングが進行し過ぎて吸
収体の膜厚が所定の厚さにならない可能性がある。そこ
で本実施例では、吸収体Wの厚さが位相シフタの厚さに
比べ厚い場合に吸収体の厚さ制御を容易にならしめる製
造方法を示す。なお本実施例では吸収体Wのコントラス
トは8である。
【0037】第1ステップ(図4(A)):メンブレンと
なるマスク基板21はX線が透過可能な薄膜材料、例え
ば2μm厚のSiNであり、その上に吸収体となる表1
から決定された厚さ0.65μmのW層22を蒸着し、最上
層にレジスト層24を塗付する。レジスト塗付膜厚は、
以下の第3ステップで吸収体Wのエッチング後も位相シ
フタと吸収体の膜厚差以上にレジストが残るように決定
する。
【0038】第2ステップ(図4(B)):電子ビーム描
画によってレジストにマスクパターンを描画して現像
し、マスクパターン状のレジストパターンを得る。
【0039】第3ステップ(図4(C)):パターニング
されたレジストをマスクとしてWをエッチングした後、
更にレジスト膜厚が位相シフタと吸収体の膜厚差である
0.13μmとなるようにレジストをエッチングする。
【0040】第4ステップ(図4(D)):位相シフタの
厚さが適切となるように位相シフタAl層を斜め蒸着法
等により堆積させる。
【0041】第5ステップ(図4(E)):吸収体層W上の
レジストが露出するまでAl層を異方性エッチングす
る。
【0042】第6ステップ(図4(F)):吸収体上の残
留レジストを除去する。
【0043】<実施例3>上記実施例2においては、レ
ジストとWのエッチング比が充分に得られなかったり、W
のエッチング時にレジスト形状が損傷を受ける可能性が
ある。そこで本実施例ではレジスト代わりに他の材質で
できた中間層を使用することを特徴とする。なお本実施
例では吸収体Wのコントラストは8である。
【0044】第1ステップ(図5(A)):メンブレンと
なるマスク基板11はX線が透過可能な薄膜材料、例え
ば2μm厚のSiNであり、その上に表1から決定され
た厚さ0.65μmのW層22を蒸着し、さらに中間層とし
て位相シフタと吸収体の膜厚差0.13μmとなるようにC
u25を蒸着する。そして最上層としてレジスト層24
を塗付する。
【0045】第2ステップ(図5(B)):電子ビーム描
画によってレジストにマスクパターンを描画して現像
し、マスクパターン状のレジストパターンを得る。
【0046】第3ステップ(図5(C)):パターニング
されたレジストをマスクとして、中間層であるCu層2
5と吸収体層であるW層22をエッチングする。
【0047】第4ステップ(図5(D)):残留レジスト
を除去した後、適切な厚さが得られるように位相シフタ
Al層23を蒸着する。
【0048】第5ステップ(図5(E)):Heガス等を
エッチングガスとして、吸収体層W上の中間層Cuが露
出するまでAl層を異方性エッチングする。
【0049】第6ステップ(図5(F)):吸収体上の残
留Cuを除去する。
【0050】<実施例4>図6を用いて本発明の第5実
施例を説明する。上記実施例1〜実施例3においては、
吸収体層を蒸着した後に選択エッチングで吸収体パター
ンを作製する方法を示したが、本実施例ではリフトオフ
により吸収体パターンを作製することを特徴とする。
【0051】第1ステップ(図6(A)):マスク基板2
1はX線が透過可能な薄膜材料、例えば2μm厚のSi
Nであり、その上に直接レジスト24を塗付する。
【0052】第2ステップ(図6(B)):電子ビーム描
画によってレジストにマスクパターンを描画して現像
し、マスクパターン状のレジストパターンを得る。なお
ここでのレジストパターンは、上記実施例とは違ってマ
スクパターンを反転したネガパターンである。
【0053】第3ステップ(図6(C)):吸収体層であ
るW22を0.65μm、さらに中間層として位相シフタと
吸収体の膜厚差0.13μmとなるようにCu25を蒸着す
る。
【0054】第4ステップ(図6(D)):レジスト24
及びその上に積層された層(W,Cu)を除去する。
【0055】第5ステップ(図6(E)):適切な厚さが
得られるように位相シフタAl層23を蒸着する。
【0056】第6ステップ(図6(F)):He等をエッ
チングガスとして、吸収体層W上の中間層Cuが露出す
るまでAl層を異方性エッチングをする。
【0057】第7ステップ(図6(G)):吸収体上の残
留Cuを除去する。
【0058】なお更なる変形例として、リフトオフの代
わりに鍍金を用いて吸収体を形成するようにしてもよ
い。この際、最終工程で鍍金の電極としての下地層を除
去する場合には、下地層として屈折率の小さい材料を選
ぶか、下地層による位相変化を考慮して吸収体の厚さを
考慮する。
【0059】<実施例5>次に上記のX線マスクを用い
たX線露光装置の実施例を説明する。図7はX線露光装
置の全体図であり、図中、シンクロトロン放射源10の
発光点11から放射されたシートビーム形状のシンクロ
トロン放射光12は、僅かな曲率を有する凸面ミラー1
3によって放射光軌道面に対して垂直な方向に拡大され
る。拡大された放射光は移動シャッタ14によって照射
領域内で露光量が均一となるように調整し、シャッタ1
4を経た放射光はX線マスク15に導かれる。X線マス
ク15は上記説明した実施例のいずれかで説明した方法
によって作成されたものである。ウエハ16はスピンコ
ート法によって1μm厚のレジストを塗布し、既定の条
件でプリベークを行ったもので、X線マスク15とは3
0μm程度の近接した間隔で配置されている。ステッピ
ング露光によって、ウエハ16の複数のショット領域に
マスクパターンを並べて露光転写したら、ウエハを回収
し、現像処理を行う。これによって線幅30μm、高さ
1μmのネガ型のレジストパターンを得た。
【0060】<実施例6>次に上記X線マスクおよび上
記X線露光装置を用いた微小デバイスの生産方法につい
て説明する。ここでいう微小デバイスとはいICやLS
I等の半導体チップ、液晶デバイス、マイクロマシン、
薄膜磁気ヘッドなどが挙げられる。以下は半導体デバイ
スの例を示す。
【0061】図8は半導体デバイスの生産の全体フロー
を示す。ステップ1(回路設計)では半導体デバイスの
回路設計を行なう。ステップ2(マスク製作)では設計
した回路パターンを形成したマスクを製作する。一方、
ステップ3(ウエハ製造)ではシリコン等の材料を用い
てウエハを製造する。ステップ4(ウエハプロセス)は
前工程と呼ばれ、上記用意したX線マスクとウエハを用
いて、リソグラフィ技術によってウエハ上に実際の回路
を形成する。次のステップ5(組み立て)は後工程と呼
ばれ、ステップ4によって作製されたウエハを用いて半
導体チップ化する工程であり、アッセンブリ工程(ダイ
シング、ボンディング)、パッケージング工程(チップ
封入)等の工程を含む。ステップ6(検査)ではステッ
プ5で作製された半導体デバイスの動作確認テスト、耐
久性テスト等の検査を行なう。こうした工程を経て半導
体デバイスが完成し、これが出荷(ステップ7)され
る。
【0062】図9は上記ウエハプロセスの詳細なフロー
を示す。ステップ11(酸化)ではウエハの表面を酸化
させる。ステップ12(CVD)ではウエハ表面に絶縁
膜を形成する。ステップ13(電極形成)ではウエハ上
に電極を蒸着によって形成する。ステップ14(イオン
打込み)ではウエハにイオンを打ち込む。ステップ15
(レジスト処理)ではウエハに感光剤を塗布する。ステ
ップ16(露光)では上記説明した露光装置によってマ
スクの回路パターンをウエハに焼付露光する。ステップ
17(現像)では露光したウエハを現像する。ステップ
18(エッチング)では現像したレジスト像以外の部分
を削り取る。ステップ19(レジスト剥離)ではエッチ
ングが済んで不要となったレジストを取り除く。これら
のステップを繰り返し行なうことによって、ウエハ上に
多重に回路パターンが形成される。本実施例の生産方法
を用いれば、従来は難しかった高集積度の半導体デバイ
スを生産することができる。
【0063】
【発明の効果】本発明のマスクを用いれば、従来に比べ
て露光解像度を大幅に向上させることができる。このマ
スクを用いて露光を行えば従来以上に高精度なデバイス
を生産することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例のマスクを説明するための図で
ある。
【図2】マスクの製造方法を説明するための図である。
【図3】マスクの別の製造方法を説明するための図であ
る。
【図4】マスクの別の製造方法を説明するための図であ
る。
【図5】マスクの別の製造方法を説明するための図であ
る。
【図6】マスクの別の製造方法を説明するための図であ
る。
【図7】X線露光装置の実施例の全体構成図である。
【図8】半導体デバイス生産の全体フローを示す図であ
る。
【図9】ウエハプロセスの詳細なフローを示す図であ
る。
【図10】従来例のX線マスクを説明するための図であ
る。
【図11】別の従来例のX線マスクを説明するための図
である。
【符号の説明】
1 メンブレン 2 放射線吸収体パターン 3 位相シフタ 4 放射線(X線) 5 X線マスク 6 ウエハ 11 マスク基板 12 吸収体 13 位相シフタ 14 レジスト 15 中間層

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 メンブレン上に、吸収体パターンと、該
    吸収体とは異なる材質の位相シフタを形成し、該吸収体
    を透過した放射線と、該位相シフタを透過した放射線と
    の位相が、ほぼ (1+2m)×(2π/λ) λ:放射線波長、m:
    整数 だけずれるよう、該位相シフタの厚さを設定したことを
    特徴とするマスク。
  2. 【請求項2】 放射線はX線もしくは真空紫外線である
    ことを特徴とする請求項1記載のマスク。
  3. 【請求項3】 吸収体の材料はW、位相シフタの材料は
    Alであることを特徴とす請求項1又は2記載のマス
    ク。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれか記載のマスクの
    製造方法であって、吸収体パターン表面に中間層を形成
    した後、シフタとなる材料を形成する工程を有すること
    を特徴とするマスク製造方法。
  5. 【請求項5】 請求項1〜3のいずれか記載のマスクを
    用いてウエハにパターンを露光転写転写する手段を有す
    ることを特徴とする露光装置。
  6. 【請求項6】 請求項1〜3のいずれか記載のマスクを
    用いてデバイスを生産することを特徴とするデバイス生
    産方法。
JP21741095A 1995-08-25 1995-08-25 マスク、このマスクを用いた露光装置やデバイス生産方法 Withdrawn JPH0961988A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100338932B1 (ko) * 1999-10-28 2002-05-30 박종섭 웨이퍼 노광 장치
TWI414034B (zh) * 2009-08-21 2013-11-01 Asml Netherlands Bv 檢驗方法及裝置

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