JPH0961569A - 水素、重水素放電による負のパイオン、ミューオン源 - Google Patents
水素、重水素放電による負のパイオン、ミューオン源Info
- Publication number
- JPH0961569A JPH0961569A JP7256688A JP25668895A JPH0961569A JP H0961569 A JPH0961569 A JP H0961569A JP 7256688 A JP7256688 A JP 7256688A JP 25668895 A JP25668895 A JP 25668895A JP H0961569 A JPH0961569 A JP H0961569A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- negative
- magnetic field
- hydrogen
- deuterium
- pion
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E30/00—Energy generation of nuclear origin
- Y02E30/10—Nuclear fusion reactors
Landscapes
- Particle Accelerators (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 水素、重水素の弱電離プラズマの中で負
イオンが発生し、低エネルギー電子を吸収し、正イオン
密度を相対的に高くする現象を利用して、電子の塊と正
イオン群の間に強い電場的相互作用を起こさせ、パイオ
ン、ミューオンを生成する。 【構成】 磁場に沿って水素或いは重水素の直流熱
陰極放電を行い、そのプラズマ流の外側で、負の荷電粒
子を加速電極によりビームとして引き出す。しかる後、
磁場利用の質量分析器に入射させ分析する。
イオンが発生し、低エネルギー電子を吸収し、正イオン
密度を相対的に高くする現象を利用して、電子の塊と正
イオン群の間に強い電場的相互作用を起こさせ、パイオ
ン、ミューオンを生成する。 【構成】 磁場に沿って水素或いは重水素の直流熱
陰極放電を行い、そのプラズマ流の外側で、負の荷電粒
子を加速電極によりビームとして引き出す。しかる後、
磁場利用の質量分析器に入射させ分析する。
Description
【0001】[産業上の利用分野]負のパイオン、ミュ
ーオンは電子の200〜300倍の質量を有するので、
重水素、三重水素に作用させれば、常温で核融合反応が
可能である。もし、効率的で、安価な発生源が開発でき
れば新エネルギー産業として期待できる。
ーオンは電子の200〜300倍の質量を有するので、
重水素、三重水素に作用させれば、常温で核融合反応が
可能である。もし、効率的で、安価な発生源が開発でき
れば新エネルギー産業として期待できる。
【0002】[従来の技術]従来は、巨額の建設費(現
状で100億円以上)を要する巨大加速器によって陽子
等を数100MeVに加速して物質に衝突させ、パイオ
ンを発生させ、二次的にミューオンも発生させていた。
従って、負のミューオンによる重水素、三重水素の核融
合は単に物理的なものであり、工業的(効率的)新エネ
ルギー源としての核融合炉とはなり得なかった。
状で100億円以上)を要する巨大加速器によって陽子
等を数100MeVに加速して物質に衝突させ、パイオ
ンを発生させ、二次的にミューオンも発生させていた。
従って、負のミューオンによる重水素、三重水素の核融
合は単に物理的なものであり、工業的(効率的)新エネ
ルギー源としての核融合炉とはなり得なかった。
【0003】[発明が解決しようとする課題]従来の加
速器による方法ではパイオン、ミューオンの産業的応用
は不可能だったので、安価な小型装置で、パイオン、ミ
ューオンを効率的に発生させる原理を見い出すことが重
要である。
速器による方法ではパイオン、ミューオンの産業的応用
は不可能だったので、安価な小型装置で、パイオン、ミ
ューオンを効率的に発生させる原理を見い出すことが重
要である。
【0004】[課題を解決するための手段]加速器のよ
うに外部電場で荷電粒子を加速してエネルギーを与える
方法ではなく、正と負の荷電粒子の各塊がつくる大きな
電荷による自己電場を利用して、加速し合う方法によ
る。即ち、電子の塊と正イオンの塊による相互作用が起
るようにすることであり、プラズマ状態(電子群と正イ
オン群が混合して電気的に中性を保っている)から出発
してもよい。実例の1つとして、磁場に沿った水素、重
水素の弱電離放電プラズマを挙げる。これ等のプラズマ
の外側ではよく知られているように水素、重水素の負イ
オンH−、D−が効率よく発生する。このときプラズマ
中の低エネルギー電子が、水素、重水素の原子に附着し
て、中心プラズマの外側では電子密度が急激に低下す
る。従って、プラズマの電気的中性が大きく破れて、大
きな電場(正イオンによる)が発生する。電子は弱磁場
(50ガウス程度)でも十分小さなサイクロトロン半径
に閉じ込められるので、電子の塊としての挙動は著し
く、正イオンはそれ程塊とならなくても大きな相互作用
が期待できる。図1に装置構成を示したように、真空容
器の中に水素ガス或いは重水素ガスを流して、弱磁場
(約50ガウス)に沿って直流熱陰極放電を行う。中心
の光って見えるプラズマ流から、磁場に垂直にある程度
離れると(光らなくなる)水素或いは重水素の負イオン
H−、D−が正イオン密度と同程度に発生し、電子密度
は激減する。この付近に、図1に示したように負電荷粒
子の加速引き出し電極を配置すると、電子はその弱磁場
で曲げられ引き出し電極に吸収されるが、電子より10
0倍以上も重い荷電粒子(原子番号Z=1として)は曲
げられないで引き出し穴から空間にビームとなって発生
する。当然H−、D−のビームと一緒であるが、別磁場
で簡単に分離できる(質量分析器の原理)。
うに外部電場で荷電粒子を加速してエネルギーを与える
方法ではなく、正と負の荷電粒子の各塊がつくる大きな
電荷による自己電場を利用して、加速し合う方法によ
る。即ち、電子の塊と正イオンの塊による相互作用が起
るようにすることであり、プラズマ状態(電子群と正イ
オン群が混合して電気的に中性を保っている)から出発
してもよい。実例の1つとして、磁場に沿った水素、重
水素の弱電離放電プラズマを挙げる。これ等のプラズマ
の外側ではよく知られているように水素、重水素の負イ
オンH−、D−が効率よく発生する。このときプラズマ
中の低エネルギー電子が、水素、重水素の原子に附着し
て、中心プラズマの外側では電子密度が急激に低下す
る。従って、プラズマの電気的中性が大きく破れて、大
きな電場(正イオンによる)が発生する。電子は弱磁場
(50ガウス程度)でも十分小さなサイクロトロン半径
に閉じ込められるので、電子の塊としての挙動は著し
く、正イオンはそれ程塊とならなくても大きな相互作用
が期待できる。図1に装置構成を示したように、真空容
器の中に水素ガス或いは重水素ガスを流して、弱磁場
(約50ガウス)に沿って直流熱陰極放電を行う。中心
の光って見えるプラズマ流から、磁場に垂直にある程度
離れると(光らなくなる)水素或いは重水素の負イオン
H−、D−が正イオン密度と同程度に発生し、電子密度
は激減する。この付近に、図1に示したように負電荷粒
子の加速引き出し電極を配置すると、電子はその弱磁場
で曲げられ引き出し電極に吸収されるが、電子より10
0倍以上も重い荷電粒子(原子番号Z=1として)は曲
げられないで引き出し穴から空間にビームとなって発生
する。当然H−、D−のビームと一緒であるが、別磁場
で簡単に分離できる(質量分析器の原理)。
【0005】[作用と実施例]先づ、図1に示したよう
に、水素或いは重水素のガス圧力1.5×10−3To
rrで50ガウスの磁場に沿って放電電流10A、放電
電流80V程度の直流放電を行い、中心のプラズマ流
(直径1cm程度で光っている)から7cm程度離れ
(光っていない)た場所から、直径3mmの穴のある3
枚の引き出し加速電極で磁場に垂直に負の荷電粒子を引
き出した。図1に示したように、磁場で90゜曲げる方
式の質量分析器で分析した結果、H−或いはD−イオン
(約10μA)と共に負のパイオンに近い質量の粒子
(電子の約300倍)が(約5μA)検出された。この
とき質量分析器のビームコレクターには、正のバイアス
電圧(+25V程度以上)を与える必要があった、
H−、D−イオンとこの負のバイオンπ−のビームコレ
クターバイアス電圧への依存性の相違は明確であった。
即ち、H−,D−イオンのビームコレクター電流がその
バイアス電圧にほとんど依存しないのに対し、π−のビ
ームコレクター電流は大きく依存する。更に大きな相違
は、ビームコレクターの前に1mm厚程度の銅板を配置
してビーム電流をさえぎるとき、H−、D−イオン電流
はカットされたが、そのπ−イオン電流は貫通した。こ
の事実はそのπ−が古典的粒子でないことを実証してい
る。
に、水素或いは重水素のガス圧力1.5×10−3To
rrで50ガウスの磁場に沿って放電電流10A、放電
電流80V程度の直流放電を行い、中心のプラズマ流
(直径1cm程度で光っている)から7cm程度離れ
(光っていない)た場所から、直径3mmの穴のある3
枚の引き出し加速電極で磁場に垂直に負の荷電粒子を引
き出した。図1に示したように、磁場で90゜曲げる方
式の質量分析器で分析した結果、H−或いはD−イオン
(約10μA)と共に負のパイオンに近い質量の粒子
(電子の約300倍)が(約5μA)検出された。この
とき質量分析器のビームコレクターには、正のバイアス
電圧(+25V程度以上)を与える必要があった、
H−、D−イオンとこの負のバイオンπ−のビームコレ
クターバイアス電圧への依存性の相違は明確であった。
即ち、H−,D−イオンのビームコレクター電流がその
バイアス電圧にほとんど依存しないのに対し、π−のビ
ームコレクター電流は大きく依存する。更に大きな相違
は、ビームコレクターの前に1mm厚程度の銅板を配置
してビーム電流をさえぎるとき、H−、D−イオン電流
はカットされたが、そのπ−イオン電流は貫通した。こ
の事実はそのπ−が古典的粒子でないことを実証してい
る。
【0006】[発明の効果]本発明によって(1)巨大
で巨額の建設費を要する加速器を使わなくても、簡単な
小型の装置により負のパイオンπ−、負のミューオンμ
−(π−の崩壊から発生)が安価に生成できるようにな
った。(2)低エネルギー(1KeV以下)のπ−、μ
−の研究が容易になった。(3)π−、μ−の発生に多
大のエネルギーを必要としなくなったので、工業的なミ
ューオン触媒核融合の可能性が高くなり、真の「常温核
融合炉」の展望も開けた。
で巨額の建設費を要する加速器を使わなくても、簡単な
小型の装置により負のパイオンπ−、負のミューオンμ
−(π−の崩壊から発生)が安価に生成できるようにな
った。(2)低エネルギー(1KeV以下)のπ−、μ
−の研究が容易になった。(3)π−、μ−の発生に多
大のエネルギーを必要としなくなったので、工業的なミ
ューオン触媒核融合の可能性が高くなり、真の「常温核
融合炉」の展望も開けた。
【図1】本発明の装置構成図
1は水素、重水素 2は(放電)陰極 3は(放電)中
間電極 4は(放電)陽極 5は排気ポンプ 6は磁場
コイル 7は放電電源 8は放電プラズマ 9は放電電
流 10は(負の荷電粒子)引き出し電極11は質量分
析器(磁場による90゜曲げ型) 12はビームコレク
ター13はコレクターバイアス電圧 14は負のパイオ
ン 15は水素、重水素負イオン
間電極 4は(放電)陽極 5は排気ポンプ 6は磁場
コイル 7は放電電源 8は放電プラズマ 9は放電電
流 10は(負の荷電粒子)引き出し電極11は質量分
析器(磁場による90゜曲げ型) 12はビームコレク
ター13はコレクターバイアス電圧 14は負のパイオ
ン 15は水素、重水素負イオン
Claims (1)
- 【請求項1】磁場中の水素または重水素の放電によっ
て、負のパイオン、負のミューオンを生成する方法
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7256688A JPH0961569A (ja) | 1995-08-28 | 1995-08-28 | 水素、重水素放電による負のパイオン、ミューオン源 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7256688A JPH0961569A (ja) | 1995-08-28 | 1995-08-28 | 水素、重水素放電による負のパイオン、ミューオン源 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0961569A true JPH0961569A (ja) | 1997-03-07 |
Family
ID=17296102
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7256688A Pending JPH0961569A (ja) | 1995-08-28 | 1995-08-28 | 水素、重水素放電による負のパイオン、ミューオン源 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0961569A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN104952491A (zh) * | 2015-06-24 | 2015-09-30 | 广州同合能源科技有限公司 | 冷聚变反应管 |
-
1995
- 1995-08-28 JP JP7256688A patent/JPH0961569A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN104952491A (zh) * | 2015-06-24 | 2015-09-30 | 广州同合能源科技有限公司 | 冷聚变反应管 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US4661710A (en) | Negative ion source | |
Dolder et al. | Experimental aspects of two-body ion-ion collisions | |
JP2002062388A (ja) | 慣性静電閉じ込め核融合装置およびラジオアイソトープ製造システム | |
Reijonen et al. | RF ion source development for neutron generation and for material modification | |
Hennies et al. | Production of Polarized H− or D− Ions by a Colliding-Beam Method | |
US9484176B2 (en) | Advanced penning ion source | |
JPH0961569A (ja) | 水素、重水素放電による負のパイオン、ミューオン源 | |
Schmidt | Review of negative hydrogen ion sources | |
JPH0961568A (ja) | 電子ビームと正イオンビームによる負のパイオン、ミューオン源 | |
Ciavola et al. | Status of the EXCYT facility at INFN-LNS | |
Reijonen et al. | Compact neutron source development at LBNL | |
JPH11195397A (ja) | 低エネルギー重イオン立体照射法 | |
US20210151206A1 (en) | Apparatus And Method For Sourcing Fusion Reaction Products | |
JP2879342B2 (ja) | 電子ビーム励起イオン源 | |
Glavish | Recent Advances in Polarized Ion Sources | |
RU2660146C1 (ru) | Электростатический ускоритель сильноточного высокоэнергетического пучка тяжёлых частиц | |
Leung et al. | A high charge state multicusp ion source | |
Reijonen et al. | Compact neutron generator development at LBNL | |
Leung et al. | Multicusp sources for ion beam lithography applications | |
Lee et al. | Multicusp sources for ion beam projection lithography | |
Thonemann | The production of intense ion beams | |
JPH11233295A (ja) | ニュートリノ発生法と検出法 | |
Horiike et al. | Low-Temperature High-Density Negative Ion Source Plasma | |
Ehlers et al. | Low energy ion beam transport by permanent magnets | |
Rondeau | Studies of an extractor geometry magnetically insulated ion diode with an exploding metal film anode plasma |