JPH0954273A - 太陽光の集光方法 - Google Patents

太陽光の集光方法

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JPH0954273A
JPH0954273A JP7228503A JP22850395A JPH0954273A JP H0954273 A JPH0954273 A JP H0954273A JP 7228503 A JP7228503 A JP 7228503A JP 22850395 A JP22850395 A JP 22850395A JP H0954273 A JPH0954273 A JP H0954273A
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JP
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sunlight
solar light
optical fiber
solar
light
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JP7228503A
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English (en)
Inventor
Shozo Yamaki
昭三 八巻
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Original Assignee
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E10/00Energy generation through renewable energy sources
    • Y02E10/40Solar thermal energy, e.g. solar towers

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  • Non-Portable Lighting Devices Or Systems Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 太陽光を熱エネルギーや電気エネルギーに変
換することなく、そのままの光エネルギーとして地球上
のどこからでも例え夜の領域でも常時効率的に利用がで
きる太陽光の集光方法を提供することを目的とする。 【構成】 地球上の赤道に平行する線(緯度)にほぼ沿
った方向に一周するように光ファイバーケーブルを張り
巡らせて太陽光が当該光ファイバーケーブル内を伝送し
得るように構成した環状のグローバル太陽光伝送ケ−ブ
ルを形成し、太陽光を集光する太陽光集光部と、集光し
た太陽光を光りファイバーケーブルに伝送する太陽光伝
送部とからなる太陽光集光装置を環状のグローバル太陽
光伝送ケ−ブルに沿って多数散在配設するようにしてな
る太陽光集光手段を設け、前記太陽光集光手段のうち地
球上の昼間の領域にある太陽光集光装置で太陽光を集光
し、光ファイバーケーブルに導入し、環状のグローバル
太陽光伝送ケ−ブル内に伝送するようにして、太陽光が
常に環状のグローバル太陽光伝送ケ−ブルに伝送された
状態に供給したことを特徴とする太陽光の集光方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、無尽蔵でクリーンなエ
ネルギー源として期待される太陽光を、熱エネルギーや
電気エネルギーなどの他の形態に変換することなく、そ
のまま光りエネルギーとして集光し、これを地球上の緯
度方向にほぼ平行に一周する環状のグローバル太陽光伝
送ケーブル内に伝送供給し全地球的規模でどこからでも
常時効率的に利用できるようにするための太陽光の集光
方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近代の人類は、エネルギー源として石
炭、石油といった化石燃料に依存してきたが、近年にな
って資源枯渇の問題と地球環境の危機の問題が深刻化し
てきた。代替えとしての原子力エネルギーは、安全性、
環境面での問題があるばかりか、ウランを原料として用
いる現在の方式では依然として資源枯渇問題がつきまと
う。未来のエネルギーとしての核融合や水素エネルギー
の利用技術は、研究が始まったばかりで、実用化にはま
だまだ時間がかかる。そのような状況のなかで、人類は
将来のため、早急に無限でクリーンなエネルギー源を見
付ける必要がある。これに対し、太陽エネルギーは、約
10京キロカロリー/時という莫大な量の光エネルギー
地球に降り注いでいる。これは全人類が1年間に必要と
するエネルギー総量を30分間の入射量で賄うものであ
る。しかもこの太陽エネルギーはクリーン(無公害)で
無尽蔵である。従って、人類にとって、この膨大なエネ
ルギー源である太陽光から直接光エネルギーをキャッチ
し、利用することができれば、エネルギー不安から開放
され、究極のエネルギー源を持ったことになる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このように太陽エネル
ギーは、非枯渇、クリーン、地域偏在性がない等、新し
いエネルギー源としての極めて優れた特徴を持っている
ため注目を集め、各方面で利用技術の開発が進められて
きた。その第一の開発目標が、太陽光自動集光装置であ
る。当該太陽光自動集光装置は、1973年オイルショ
ックを契機に一躍注目を集め、各国で精力的な開発が行
われ、我が国においても、一定の開発成果が上がってき
ている。しかし、この太陽光自動集光装置で集めた太陽
光の利用法は、大別すると次のような二つの方式で利用
されるものがほとんどであった。
【0004】つまり、従来の太陽光の利用技術は、熱エ
ネルギーとしての利用技術と、光エネルギーとしての利
用技術とに二分されるものであった。しかし、これらは
いずれも太陽エネルギーを人間がコントロール可能な水
などの物質への蓄熱エネルギーに変換するか、電気エネ
ルギーに変換することによって利用しようとする技術で
あるため、エネルギーの変換効率が悪く、一般に太陽エ
ネルギーは希薄で業として用いるには、あまりに稀弱と
考えられ、利用範囲が限られていた。
【0005】然るに最近、太陽光を光のままで集光し、
収束し、光ファイバーケーブルに導入し、光ファイバー
ケーブル内を伝送し、任意に光りのまま取り出し、直接
利用する方法等の基礎的技術が開発されるようになっ
た。例えば、太陽光収集装置(特公昭62−8762号
公報、特公昭63−5728号公報)、太陽光エネルギ
ー収集伝送装置(特公昭59−4624号公報)、光エ
ネルギー伝送用光ファイバーケーブル(特公昭59−4
624号公報)、光分岐装置(特公昭62−56486
号公報)、光電灯装置(特公昭59−23603号公
報)、光ラジエータ(特公昭61−1726号公報)、
光合成装置(特公昭60−1875号公報)等がそれら
である。
【0006】即ち、これらの技術を組み合わせれば、太
陽光を光りのままで集光し、光ファイバーケーブルに導
入し、伝送し、光りのままで取り出すことが可能となっ
た。しかし、社会的にはいまひとつ実用的な利用がなさ
れていない。光導体としての光ファイバーの利用方法に
ついても、その光の伝送能力に着目して、光通信システ
ムの構成要素として利用され、実用化されているが、こ
れは太陽光エネルギーをそのまま有効利用しようという
発想のものではない。
【0007】発明者は、太陽光を光のままの形態として
利用できる前記太陽光集光伝送装置が、実用化されない
理由について、考察したところ、太陽光の利用は、地球
の自転との関係から、必要度の低い昼間の領域しか利用
出来ず、必要度の高い夜間の領域では利用出来ないこ
と。また、太陽光出力は、地球の緯度、季節によって差
異があり、しかも気象条件に依存する。このため常時平
均した太陽光エネルギーの確保が困難であること。太陽
光を光りのまま貯蔵することは極めて困難であること。
以上のような技術的問題点があって、その実用的な利用
が難しいことが判明した。
【0008】そこで、このような問題点を解決すべく発
明者は鋭意研究の結果、太陽光を集光する方法を地球的
規模に拡大し、地球が自転しても常に昼の領域で集光で
きるようにすること、集光した太陽光を光ファイバーケ
ーブルで夜の領域に伝送できるようにすればよいことに
着目し、地球上の緯度方向と平行に一周するようにの光
ファイバーケーブルを張り巡らせて太陽光が当該光ファ
イバーケーブル内を伝送し得るように構成した環状のグ
ローバル太陽光伝送ケーブルを形成し、これに沿って太
陽光集光手段を組み合わせて従来太陽光が届かない領域
や場所で何時でも太陽光を光りのままとりだせるように
したことを特徴とする太陽光のグローバル光伝送装置を
構築することを想起し、本発明に係る太陽光の集光方法
を発明した。
【0009】地球上の赤道に平行する線(緯度)にほぼ
沿った方向に一周するように光ファイバーケーブルを張
り巡らせて太陽光が当該光ファイバーケーブル内を伝送
し得るように構成した環状のグローバル太陽光伝送ケー
ブルを形成し、太陽光を集光し光ファイバーケーブル内
に導入し環状のグローバル太陽光伝送ケーブル内に伝送
する太陽光集光装置を、当該環状のグローバル太陽光伝
送ケーブルに沿って各地に多数存在するように配設し
て、常時環状のグローバル太陽光伝送ケーブル内に集光
された太陽光を伝送供給するようにしてなる太陽光集光
手段を設けると、昼夜を問わず、一部地域的な天候に関
わりなく、常に太陽光を集光し、光ファイバーケーブル
内に導入し伝送供給し続けることができるし、必要度の
高い夜間領域に伝送して有効利用することも可能とな
る。このようになると前記従来の技術的問題点が解消で
き、太陽光エネルギーの供給システムとしての実用性と
利用価値を飛躍的に高めることになる。
【0010】つまり、本発明は、地球上を緯度方向とほ
ぼ平行に一周するような環状のグローバル太陽光伝送ケ
ーブルを形成し、太陽光集光手段である太陽光集光装置
を当該環状のグローバル太陽光伝送ケーブルに沿って昼
間の領域と夜間の領域にまたがって各地に多数存在する
ように配設して、地球の自転や天候にかかわらず常に太
陽光を環状のグローバル太陽光伝送ケーブル内に伝送し
続けることのできる太陽光の集光方法を具現化すること
を目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記のような
目的を達成するための手段として、次のような発明を完
成したものである。
【0012】特許を受けようとする発明は、地球上の赤
道に平行する線(緯度)にほぼ沿った方向に一周するよ
うに光ファイバーケーブルを張り巡らせて太陽光が当該
光ファイバーケーブル内を伝送し得るように構成した環
状のグローバル太陽光伝送ケーブルを形成し、太陽光を
集光し光ファイバーケーブル内に導入し環状のグローバ
ル太陽光伝送ケーブル内に伝送する太陽光集光装置を、
当該環状のグローバル太陽光伝送ケーブルに沿って各地
に多数散在し、地球が自転していても常に昼間の領域に
複数存在するように配設して、常時環状のグローバル太
陽光伝送ケーブル内に集光された太陽光を伝送供給する
ようにしてなる太陽光集光手段を設け、地球の自転に伴
い地球上の昼間の領域と夜間の領域が移動しても常に昼
間の領域にある複数の太陽光集光手段から太陽光を集光
するようにし、これを光ファイバーケーブルに導入した
うえ環状のグローバル太陽光伝送ケーブルに伝送し続
け、環状のグローバル太陽光伝送ケーブル内には、太陽
光を常時伝送し続ける状態に供給されるようにしたこと
を特徴とする太陽光の集光方法である。
【0013】前記環状のグローバル太陽光伝送ケーブル
は、光ファイバーケーブルを主体とし、これに接続部や
接続分岐部やコネクタなどを必要に応じて組み合わせる
ことにより地球上を緯度方向とほぼ平行に一周するよう
に張り巡らせてなるグローバルな環状の光伝送供給部
と、当該環状の光伝送供給部に太陽光集光手段の光ファ
イバーケーブルを接続できるようにした集光接続部と、
当該環状の光伝送供給部から太陽光出光手段へ太陽光を
分岐伝送するための分岐接続部とからなっている。
【0014】環状のグローバル太陽光伝送ケーブルを構
成する主要素材としての光ファイバーケーブルというの
は、太陽光を太陽光集光手段によって光ファイバーケー
ブル内に導入し、太陽光を光のまま所望の場所にまで伝
送するためのものである。それは、大口径ファイバーを
用いた太陽光伝送専用のもので、光りの通る中央部(コ
ア)に高純度の石英ガラスを採用し、クラット材にフッ
素樹脂などを複合したものである。なお、当該光ファイ
バーケーブルの種類には、直線的なものばかりでなく、
光ファイバーケーブルを接続する接続部、光りを分岐す
る接続分岐部や、収束された太陽光を光ファイバーケー
ブルに導入する光カプラーなども含まれる。
【0015】前記太陽光集光手段は、太陽光を直接また
は間接的に集光し光ファイバーケーブル内に導入する太
陽光集光部と、当該太陽光集光部と前記環状のグローバ
ル太陽光伝送ケーブルの集光接続部との間を光ファイバ
ーケーブルで接続し、前記光ファイバーケーブル内に導
入された太陽光を環状の光伝送供給部内に伝送し得るよ
うにした集光伝送部とからなる太陽光集光装置を、当該
環状のグローバル太陽光伝送ケーブルに沿って各地に多
数散在し地球が自転しても常に昼間の領域に複数存在す
るように配設したものである。
【0016】当該太陽光集光手段というのは、太陽光を
集光するための装置やそのための機械器具などをシステ
ム化したものを意味する。その構成は、太陽光をガラス
やレンズなどを介して直接集光したり、反射鏡などで反
射させてから間接的に集光して収束する受光部と、収束
した太陽光を光ファイバーケーブルに導入させる光導入
体とからなる太陽光集光部と、導入した光りを伝送させ
る集光伝送部とから構成された太陽光集光装置を、当該
環状のグローバル太陽光伝送ケーブルに沿って各地に多
数散在し地球が自転しても常に昼間の領域に複数存在す
るように配設し連動するようにシステム化したものであ
る。尚、太陽光集光装置は、場合によって、太陽自動追
跡装置や自動姿勢制御装置が装備されている場合があ
る。
【0017】本発明は、上記のような太陽光集光手段と
環状のグローバル太陽光伝送ケーブルとからなる、太陽
光のグローバル光伝送装置を利用して、太陽光を集光す
る方法である。すなわち、地球の自転に伴い地球上の昼
間の領域と夜間の領域が移動しても常に昼間の領域にあ
る複数の太陽光集光手段から太陽光を集光するように
し、これを光ファイバーケーブルに導入したうえ環状の
グローバル太陽光伝送ケーブルに伝送し続け、環状のグ
ローバル太陽光伝送ケーブル内には、太陽光を常時伝送
し続ける状態に供給されるようにしたことを特徴とする
太陽光の集光方法である。
【0018】尚、太陽光出光手段は、光ファイバーケー
ブル内を伝送してくる太陽光を光りのまま出光できるよ
うにした出光部と、前記環状のグローバル太陽光伝送ケ
ーブルの分岐接続部から当該出光部までを光ファイバー
ケーブルで連結した出光伝送部とからなる太陽光出光装
置を、前記環状のグローバル太陽光伝送ケーブルに沿っ
た地球上の所望する場所に適宜設置して、必要に応じて
環状のグローバル太陽光伝送ケーブル内の太陽光を太陽
光出光装置の出光部から光りのまま取り出すことができ
るようにしたものである。
【0019】当該太陽光出光手段というのは、伝送され
てきた太陽光を光りのまま取り出す装置や機械器具など
をシステム化したものを意味する。その構成は、出光部
である光り放出端部や光ラジエターや光電灯装置や光ス
タンドやダウンライト、スポットライトなどの照明器
具、その他、虹発生器、光合成装置、室内植物育成装
置、有害な紫外線、赤外線、熱線をカットした付加価値
太陽光の抽出照射装置などの端末照射器具と、出光伝送
部である太陽光を環状のグローバル太陽光伝送ケーブル
の分岐接続部から当該出光部まで導くための光ファイバ
ーケーブルを接続し、組み合わせてなる太陽光出光装置
を、前記環状のグローバル太陽光伝送ケーブルに沿った
地球上の所望する場所に適宜設置して、必要に応じて環
状のグローバル太陽光伝送ケーブル内の太陽光を太陽光
出光装置の出光部から光りのまま取り出すことができる
ようにしたものである。尚、前記太陽光出光装置は、場
合によってはスイッチ、照射光量調整装置、電灯の笠な
どの関連機械器具も含まれる。
【0020】このように環状のグローバル太陽光伝送ケ
ーブルと太陽光集光手段とが組み合わされて構成されて
いるのが太陽光のグローバル光伝送装置である。
【0021】
【実施例】以下本発明の実施例を図面に基づいて詳細に
説明する。図1は、環状のグローバル太陽光伝送ケ−ブ
ルを示す平面図で、図2は同環状のグローバル太陽光伝
送ケ−ブルを示す斜視図であり、図3は環状のグローバ
ル太陽光伝送ケ−ブルを地球上の赤道に平行する線(緯
度)にほぼ沿った方向に一周するように光ファイバーケ
ーブルを張り巡らせた状態を示す側面展開図である。ま
た、図4は、地球上の赤道に平行する線(緯度)にほぼ
沿った方向に一周するように光ファイバーケーブルを張
り巡らせて太陽光が伝送し得るようにした環状のグロー
バル太陽光伝送ケ−ブルを示す平面説明図であり、図5
は、地球上の赤道に平行する線(緯度)にほぼ沿った方
向に一周するように光ファイバーケーブルを張り巡らせ
て太陽光が伝送し得るようにした環状のグローバル太陽
光伝送ケ−ブルを示す側面説明図であり、図6は、地球
上の赤道に平行する線(緯度)にほぼ沿った方向に一周
するように光ファイバーケーブルを張り巡らせて太陽光
が伝送し得るようにした環状のグローバル太陽光伝送ケ
−ブルを示す立体斜視説明図である。また、図7は地球
上に太陽光のグローバル光伝送装置を設けた基本構成図
であり、図8は太陽光のグローバル光伝送装置を地球上
に設けた一実施例を示す斜視説明図である。
【0022】太陽光のグローバル光伝送装置の基本構成
は、集光された太陽光が常に伝送する状態に供給されて
いる環状のグローバル太陽光伝送ケーブル1と、当該環
状のグローバル太陽光伝送ケーブル1に光ファイバーケ
ーブルを連結することにより接続された太陽光集光手段
2とからなる。本発明に係る太陽光のグローバル光伝送
方法は、当該太陽光のグローバル光伝送装置を使用した
方法である。
【0023】環状のグローバル太陽光伝送ケーブル1
は、光ファイバーケーブルを主体とし、これに接続部4
8や接続分岐部49やコネクタなどを必要に応じて組み
合わせ使用することにより地球上の赤道に平行する線
(緯度)にほぼ沿った方向に一周するように光ファイバ
ーケーブルを張り巡らせて構成され伝送供給部1aと、
当該伝送供給部1aに太陽光集光手段2の太陽光伝送部
2bが接続し太陽光集光部2aで集光し伝送してきた太
陽光を接続する集光接続部1bと、当該伝送供給部1a
より出光手段3における出光部3aの出光伝送部3bへ
伝送供給されている太陽光を分岐伝送し得るようにした
分岐接続部1cとからなっている。
【0024】図中1は、地球上の緯度方向とほぼ平行に
一周するように光ファイバーケーブルを張り巡らせて構
成した環状のグローバル太陽光伝送ケーブルであり、当
該環状のグローバル太陽光伝送ケーブル1内には、集光
導入された太陽光を伝送する状態に供給されている。
【0025】また、ここに、光ファイバーケーブル4
は、図11の断面図に示すように、光りの通る中央部
(コア)41aに高純度の石英ガラスを採用し、その周
囲を被覆するクラット材41bにフッ素樹脂などを被覆
した大口径ポリマークラッドファイバー心線41を複数
本、中心のテンションメンバー42の周囲に介在綿43
を介して寄り添わせ、その周囲をテープアルミ44で被
覆固定し、更にその外側をシリコンゴムチューブなどの
耐腐食性のある外被覆材45で被覆しケーブル状に構成
したものである。そして、当該光ファイバーケーブル4
は、図10に示すように、その長尺なケーブル部46の
基端部には入射部47aが形成されており、先端部には
出射部47bが形成されている。
【0026】当該光ファイバーケーブル4で環状のグロ
ーバル太陽光伝送ケーブル1を構成するには、直線的な
ケーブルばかりでなく、前後の光ファイバーケーブルを
接続する接続部48や、光りを分岐する接続分岐部49
も必要であるが、その技術もすでに開発されている。例
えば接続部48であれば、図13のような接続方法があ
り、接続分岐部49の場合には図12、図14に示すよ
うな方法がある。ここに示したのは一実施例であり、必
ずしもこのような構造や方法にかぎることのないこと勿
論である。
【0027】次に、前記太陽光集光手段2は、環状のグ
ローバル太陽光伝送ケーブル1に沿って地球が自転して
いても常に昼間の領域に複数の太陽光集光手段が存在す
るように多数配設したものである。即ち地球上の緯度方
向に沿って昼間の領域と夜間の領域にまたがって各地に
散在するように設置した多数の太陽光集光装置のこと
で、太陽光集光部2aと、当該太陽光集光部2aと光伝
送供給部1bとを光ファイバーケーブル4で接続し、集
光した太陽光を前記光ファイバーケーブル4により光伝
送供給部1bに伝送し得るようにした太陽光伝送部2b
とからなっている。当該太陽光集光手段2は、図15乃
至図20のようなものを使用すればよい。図15は太陽
光Bを円心部のタワー21に集めて集光する太陽光集光
装置で、タワー集光方式と呼ばれるものであり、周囲の
円形に鏡22を配設した施設は、大きいもので100m
以上に及ぶものもある。
【0028】また、図16は、曲面集光方式とよばれて
いる太陽光集光装置で、鏡23の対面にたくさんの受光
部24を設ける分散集光型のものである。また、小型の
太陽光集光手段2の実施例としては、図17乃至図20
の小型太陽光集光装置25がある。
【0029】図17,図18に示した実施例の小型太陽
光集光装置25は、太陽光を収束するためのフレネルレ
ンズ部27を受光面とし、このフレネルレンズ部27が
集めた光を収集し光ファイバーケーブルに導入する光導
入部28と伝送部29と姿勢制御部26とから構成され
ている。
【0030】図19、図20に示した小型太陽光集光装
置50の実施例は、パラボラ反射鏡51と、反射鏡52
と、光導入部53と伝送部54と姿勢制御部55とから
構成されている。当該太陽光集光手段2についても図示
実施例のものに限る必要のないこと勿論である。
【0031】太陽光のグローバル光伝送装置は、叙上の
ように地球上の昼間の地域に設置した複数の太陽光集光
装置の太陽光集光部2aで集光した太陽光を太陽光伝送
部2bから集光接続部1bを介して環状のグローバル太
陽光伝送ケーブル1に伝送され、その伝送供給部1aに
導入され、その伝送供給部1a内に太陽光が常に伝送す
る状態に供給されるように構成したものである。本発明
は、当該太陽光のグローバル光伝送装置を利用した太陽
光の集光方法である。
【0032】当該太陽光のグローバル光伝送装置に供給
された、太陽光を利用するためには、太陽光のグローバ
ル光伝送装置に連結できるように構成された付属手段と
しての出光手段3が必要である。以下、出光手段3につ
いて説明する。
【0033】また前記出光手段3は、地球上の所望する
場所に設置し、必要に応じて伝送されてきた太陽光を必
要に応じて出光できるようにした出光部3aと、当該出
光部3aに光ファイバーケーブルで接続した出光伝送部
3bとからなる。このため、光伝送供給部1aに伝送供
給されている太陽光を分岐接続部1cから前記出光伝送
部3bにより出光部3aに分岐伝送し得るようになる。
【0034】当該出光手段3は、具体的には、例えば図
21乃至図24に示した実施例のものなどである。例え
ば、光ファイバーケーブルの端部32から伝送されてき
た太陽光がそのまま放射される場合には、約45度の角
度で放射さる。図21は、その場合の照射距離(m)と
照射径(mφ)を示したものである。図22はその放射
角度に準じて形成した照明器具31の実施例である。ま
た、図23は光ファイバーケーブルの端部から照射され
た照明器具33の他実施例である。また、図24は、光
ファイバーの端部32に屈折率の異なる光導体を取り付
け、その光導体の部分で光りを効果的に拡散して放出さ
れるようにした光りラジエター方式の照明器具34であ
る。
【0035】このように、出光手段3の出光部3aとい
うのは、伝送されてきた太陽光を光りのまま取り出す装
置や機械器具のことを意味し、図示のように光り放出端
部や光ラジエターや光電灯装置や光スタンドやダウンラ
イト、スポットライトなどの照明器具が主なものである
が、それだけではなく、図示しないが、その他、虹発生
器、光合成装置、室内植物育成装置、有害な紫外線、赤
外線、熱線をカットした付加価値の高い太陽光の抽出照
射装置などの端末照射器具としてもよいこと勿論であ
る。
【0036】つまり本発明は、環状のグローバル太陽光
伝送ケーブル1と太陽光集光手段2とからなる太陽光の
グローバル光伝送装置を用意し、地球の自転に伴い地球
上の昼間の領域と夜間の領域が移動しても常に昼間の領
域にある複数の太陽光集光手段2から太陽光を集光し、
これを光ファイバーケーブルに導入したうえ、環状のグ
ローバル太陽光伝送ケーブル1に伝送供給し続け、環状
のグローバル太陽光伝送ケーブル1内には、太陽光を常
時伝送し続ける状態で供給されるようにしたことを特徴
とする太陽光の集光方法である。
【0037】
【発明の効果】叙上のように、本発明は、地球上の赤道
に平行する線(緯度)にほぼ沿った方向に一周するよう
に光ファイバーケーブルを張り巡らせて太陽光が当該光
ファイバーケーブル内を伝送し得るように構成した環状
のグローバル太陽光伝送ケーブルを形成し、太陽光を集
光し光ファイバーケーブル内に導入し環状のグローバル
太陽光伝送ケーブル内に伝送する太陽光集光装置を、当
該環状のグローバル太陽光伝送ケーブルに沿って各地に
多数散在し、地球が自転していても常に昼間の領域に複
数存在するように配設して、常時環状のグローバル太陽
光伝送ケーブル内に集光された太陽光を伝送供給するよ
うにしてなる太陽光集光手段を設け、地球の自転に伴い
地球上の昼間の領域と夜間の領域が移動しても常に昼間
の領域にある複数の太陽光集光手段から太陽光を集光す
るようにし、これを光ファイバーケーブルに導入したう
え環状のグローバル太陽光伝送ケーブルに伝送し続け、
環状のグローバル太陽光伝送ケーブル内には、太陽光を
常時伝送し続ける状態に供給されるようにしたことを特
徴とする太陽光の集光方法であり、次のような効果があ
る。
【0038】本発明は地球上に光ファイバーケーブルを
緯度方向とほぼ平行に一周するように張り巡らせて構成
した環状のグローバル太陽光伝送ケーブルを形成し、当
該光ファイバーケーブルにグローバルに接続された太陽
光集光手段により昼夜を問わず、一部地域的天候に関わ
りなく、常に太陽光を集光し、常に環状のグローバル太
陽光伝送ケーブル内に導入した太陽光を伝送したので、
これによって必要度の高い夜間領域やその他の所望位置
で、何時でも太陽光を取り出し有効利用することができ
ることとなった。
【0039】また本発明にかかる太陽光の集光方法の効
果は、地球の自転により、有史以来地球上では、太陽光
は昼の間だけ日照し周期的にしか利用できなかったの
を、地球的規模での集光を行うことにより夜でも常時連
続的に太陽光を利用できるようにしたことである。この
ような集光方法は、太陽光エネルギーの供給システムと
しての実用性と利用価値を飛躍的に高くするものであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】環状のグローバル太陽光伝送ケ−ブルを示す平
面図である。
【図2】同環状のグローバル太陽光伝送ケ−ブルを示す
斜視図である。
【図3】環状のグローバル太陽光伝送ケ−ブルを地球上
の赤道に平行する線(緯度)にほぼ沿った方向に一周す
るように光ファイバーケーブルを張り巡らせた状態を示
す側面展開図である。
【図4】地球上の赤道に平行する線(緯度)にほぼ沿っ
た方向に一周するように光ファイバーケーブルを張り巡
らせて太陽光が伝送し得るようにした環状のグローバル
太陽光伝送ケ−ブルを示す平面説明図である。
【図5】地球上の赤道に平行する線(緯度)にほぼ沿っ
た方向に一周するように光ファイバーケーブルを張り巡
らせて太陽光が伝送し得るようにした環状のグローバル
太陽光伝送ケ−ブルを示す側面説明図である。
【図6】地球上の赤道に平行する線(緯度)にほぼ沿っ
た方向に一周するように光ファイバーケーブルを張り巡
らせて太陽光が伝送し得るようにした環状のグローバル
太陽光伝送ケ−ブルを示す立体斜視説明図である。
【図7】地球上に太陽光のグローバル光伝送装置を設け
た基本構成図である。
【図8】太陽光のグローバル光伝送装置を地球上に設け
た一実施例を示す斜視説明図である。
【図9】太陽光のグローバル光伝送装置の構成を示す概
念説明図である。
【図10】光ファイバーケーブルの構成を示す側面説明
図である。
【図11】光ファイバーケーブルの断面構造を示す断面
図である。
【図12】光ファイバーケーブルの接続部の実施例を示
す断面図である。
【図13】光ファイバーケーブルの接続分岐部の実施例
を示す断面図である。
【図14】光ファイバーケーブルの接続分岐部の他実施
例を示す断面図である。
【図15】太陽光集光装置における太陽光集光部の一実
施例を示すもので、タワー集光方式と呼ばれるものの斜
視図である。
【図16】太陽光集光装置における太陽光集光部の他実
施例を示すもので、曲面集光方式と呼ばれるものの斜視
図である。
【図17】太陽光集光装置における太陽光集光部の他実
施例である小型の太陽光集光装置を示す斜視図である。
【図18】図17に示す太陽光集光装置の実施例の構造
を示す縦断面図である。
【図19】太陽光集光手段の他実施例である小型の太陽
光集光装置を示す斜視図である。
【図20】図19に示す太陽光集光装置の実施例の構造
を示す縦断面図である。
【図21】出光手段の一実施例で、光ファイバーケーブ
ルの端部から太陽光がそのまま放射される場合の放射角
度と、照射距離と、照射径を示した斜視説明図である。
【図22】出光手段の一実施例として照明器具にした場
合の構造を示す断面図である。
【図23】出光手段の他実施例で、照明器具とした場合
の斜視図である。
【図24】出光手段の他実施例で、光ラジエター方式に
より光を拡散させた照明器具とした場合の断面説明図で
ある。
【主な符合の説明】
1 環状のグローバル太陽光伝送ケーブル 1a 光伝送供給部 1b 集光接続部 1c 分岐接続部 2 太陽光集光手段 2a 太陽光集光部 2b 太陽光伝送部 3 太陽光出光手段 3a 出光部 3b 出光伝送部 4 光ファイバーケーブル 20 太陽光集光装置 30 太陽光出光装置 46 ケーブル部 48 接続部 49 接続分岐部 A 地球 B 太陽光 C 地球の自転
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // F24J 2/00 F24J 2/00 Z

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 地球上の赤道に平行する線(緯度)にほ
    ぼ沿った方向に一周するように光ファイバーケーブルを
    張り巡らせて太陽光が当該光ファイバーケーブル内を伝
    送し得るように構成した環状のグローバル太陽光伝送ケ
    ーブルを形成し、太陽光を集光し光ファイバーケーブル
    内に導入し環状のグローバル太陽光伝送ケーブル内に伝
    送する太陽光集光装置を、当該環状のグローバル太陽光
    伝送ケーブルに沿って各地に多数散在し、地球が自転し
    ていても常に昼間の領域に複数存在するように配設し
    て、常時環状のグローバル太陽光伝送ケーブル内に集光
    された太陽光を伝送供給するようにしてなる太陽光集光
    手段を設け、地球の自転に伴い地球上の昼間の領域と夜
    間の領域が移動しても常に昼間の領域にある複数の太陽
    光集光手段から太陽光を集光するようにし、これを光フ
    ァイバーケーブルに導入したうえ環状のグローバル太陽
    光伝送ケーブルに伝送し続け、環状のグローバル太陽光
    伝送ケーブル内には、太陽光を常時伝送し続ける状態に
    供給されるようにしたことを特徴とする太陽光の集光方
    法。
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