JPH09508963A - 振動絶縁装置 - Google Patents

振動絶縁装置

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JPH09508963A JP8518707A JP51870796A JPH09508963A JP H09508963 A JPH09508963 A JP H09508963A JP 8518707 A JP8518707 A JP 8518707A JP 51870796 A JP51870796 A JP 51870796A JP H09508963 A JPH09508963 A JP H09508963A
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Abstract

(57)【要約】 同調可能な二軸LIVE絶縁装置(31)が、鉛直方向の単軸絶縁装置(33)と、水平方向の単軸絶縁装置(35)と、両方の単軸絶縁装置(33、35)のピストンとして機能する十字部材(41)とを有している。絶縁装置(31)は、十字部材(41)内のスリーブ(83)を同調通路(75)の寸法を変化させることにより同調される。絶縁装置(31)は、振動体から絶縁体への振動力と振動モーメントの伝達を可及的に低減する。

Description

【発明の詳細な説明】 振動絶縁装置 技術分野 本発明は、振動体から該振動体に取り付けられた部材への振動力および振動モ ーメントの伝達を最小にする装置に関する。 背景技術 ヘリコプタにおける振動は多くの望ましくない効果を生じる。これらの効果に は、操縦技能の低下をもたらす乗員の疲労や、乗客の許容できない不快や、運営 費用の増加をもたらす部品の信頼性の低下、および、多くの場合、最高巡航速度 の制限などが含まれる。主ロータ変速機(パイロン)がヘリコプタの主な振動源 である。作動中、ヘリコプタは6自由度、すなわち、垂直力、横力、軸力、およ び、ロールモーメント、ピッチングモーメント、ヨーモーメントの全てにパイロ ン振動を発生する。支配的なパイロン振動高調波は、ロータブレードの個数とロ ータの角速度の積に等しいブレードパッセージ(blade passage)周波数(b/rev frequency)において発生する。 初期のパイロン取付装置では、0.5gを越えるレベルの機体振動を生じた。 次に、局所絶縁取付部材を用いた絶縁装置によれば、一般的にb/rev機体振動を 巡航対気速度において約0.15gまで低減することができた。然しながら遷移 対気速度(約0から25キロノット)では上記のレベルを超過してしまう。 1970年代に、米軍は標準b/rev機体振動を巡航対気速度において0.05 gまで低減させた。この標準に適合するために、1ま たは複数の反共振力相殺装置を備えたパイロン絶縁装置が開発された。力相殺装 置の各々は、1自由度のパイロンb/rev機体振動を部分的または完全に相殺する ために、バネと機械的に増幅された同調質量とを備えている。1または複数の上 記力相殺装置と局所取付部材と組み合わせたシステムは、5自由度まで少なくと も部分的に効果を奏することが可能であった。然しながら、上記システムは複雑 で費用がかかり、かなりの設置空間を必要とし、ヘリコプタの設計重量の2−3 %の重量利益を受け、更に、0.05gの標準に適合することができなかった。 米国特許第4236607号(ハルウェス等)は、液体同調質量の慣性を流体 圧により増幅するバネと同調質量型振動絶縁装置を開示している。ハルウェスの 液体慣性振動除去装置型(Halwes Liquid Inertial Vibration Eliminator(LIV E))絶縁装置1を略示断面図にて図1に示す。ピストン5の外表面とシリンダ 7の内表面との間にゴム3が取り付けられている。ゴム3は、弾性バネとして作 用し、また、液体を密封するように作用する。内部からの液体の漏洩を防止する ために、シリンダ5の端部に上端キャップ9と下端キャップ11が取り付けられ ており、これにより2つの室13、15が形成される。室13、15はピストン 5の同調通路17により連通しており、同調通路17には、高密度、非圧縮性、 低粘性流体、例えば液体水銀が充填されている。 振動体19が上端キャリッジ9に取り付けられている。該振動体は矢印21で 示す方向に振動する。振動体19の振動から絶縁される部材(被絶縁体)23は 、ブラケット25とラグ27によりピストン5に連結されている。振動体19に より発生した矢印21の方向の振動力により、ピストン5とシリンダ7との間が 相対的に移動する。この相対動作により、ゴムバネ3の歪により振動反力が生じ る。同時に、室13、15の容積の増加と減少が交互に生じ、室13、15およ び同調通路17に貯留された液体が、同調通路17を通じて室13、15の間を 流動する。同調通路17内の液体の慣性質量(同調質量 turning mass)が、ピ ストン5およびゴムバネ3の有効断面積(有効ピストン面積)と同調通路の断面 積(同調通路面積)の比により増幅される。同調質量の加速により生じた慣性力 は、ゴムバネ3の反力と位相がずれている。ある周波数(絶縁振動数)で減衰の ない系では、慣性力がバネ力と等しく、かつ、反対方向となり、力が完全に相殺 され、絶縁体23へ振動が伝達されることはない。減衰のある系では、力が完全 に相殺されることはなく、絶縁振動数において絶縁体へ最小限の振動が伝達され る。振動体−LIVE絶縁体−絶縁体の系では、絶縁振動数fiは以下の式で示され る。 ここで、 k=ゴムバネのバネ率 R=同課通路面積に対する有効ピストン面積の比 L=同調通路の長さ A=同調通路面積 ρ=液体の質量密度 である。 LIVE絶縁装置の絶縁効果が液体の移動による慣性効果に依存しているので、LI VE絶縁装置は有効ピストン面積に垂直で、有効ピストン面積の幾何学的中心を通 過する軸線(作用軸線)に沿ってのみ効果がある。従って、絶縁装置の作用軸線 以外の軸線に沿って振動がLIVE絶縁装置1に作用すると、振動力の作用軸線に沿 った成分のみ が絶縁される。 図2の曲線27は、絶縁体25の(LIVE))絶縁装置1の作用軸線に沿った振動 数応答のプロットを示している。曲線27は、約1%の臨界制振を有する系の曲 線である。直線29は、同等の剛体における絶縁体25の作用軸線に沿った応答 を示している。図示するように、絶縁周波数fI(反共振振動数としても知られ ている)の近傍に、相対的に狭い絶縁「ノッチ」30が生じる。最大絶縁(最小 絶縁体応答)は、絶縁振動数において99%であり、絶縁振動数において絶縁体 に僅かに1%の振動体の力が伝達される。 ハルウェスのLIVE絶縁装置1は丈夫で、小型軽量、自己完結された装置で、振 動体−LIVE絶縁装置−絶緑体の系に対してその作用軸線に沿って優れた振動絶縁 性を発揮する。 他の監視絶縁装置が従来技術で公知となっている。田堵辺米国特許第4811 919号(ジョンズ Jones)や、米国特許第5174552号(ホッジソン Hod gson等)を参照すると、外部同調通路を有する慣性絶縁装置が開示されている。 然しながら、ハルウェスのLIVE絶縁装置以外の慣性絶縁装置では、同調通路の形 状は、LIVE絶縁装置におけるよりも、液体の流れに大きな抵抗を生じる形状とな っている。流れの抵抗により絶縁装置の減衰が増加し、絶縁装置の効果が低下す る。 デー.アール.ハルウェスの「主ロータの全体絶縁装置」(D.R.Halwes,“To tal Main Rotor Isolation System”Bell Helicopter Textron Inc.(1981))、 デー.アール.ハルウェスの「NOE 飛行の間の動的環境の制御」(D.R.Halwes, “Controlling the Dynamic Envioranment During NOE Flight”Bell Helicopte r Textron Inc.(1985))に、6自由度(6 DOF)のヘリコプタパイロン絶縁システ ムに関して記載されている。パイロンを機体に取り付け、 6自由度の全てに関してb/rev振動を絶縁するために、上記系では6つのLIVE絶 縁装置を関連させている。 6自由度の系によればb/rev絶縁を得ることができ、従来のシステムより優れ ているが、いくつかの欠点もある。第1に各LIVE絶縁装置は、その作用軸線に沿 う力のみを受け、各LIVE絶縁装置はエラストマベアリングにより、その各々の端 部を固定しなければならない。高価であることに加えて、エラストマベアリング は、パイロンLIVE絶縁装置−機体系に付加的な減衰作用を起こし、これが、絶縁 装置の効果を低減する。 第2に、振動数から絶縁振動数が変化するとLIVE絶縁装置の効果が著しく低減 するので、絶縁振動数に影響を与える6自由度系の相対的に小さな変化により、 システムの効果が比較的大きく低減される。こうした変化には、経時変化に基づ く絶縁装置およびエラストマベアリングの変化や、温度変化に基づくゴムバネ、 エラストマベアリング、液体の物性変化、製造公差に基づくシステムの絶縁装置 間の差が含まれる。更に、ヘリコプタの主ロータが基準の回転速度以外の回転速 度で使用されるために、主ロータのb/rev振動数と、6自由系の絶縁振動数との 間の不整合をもたらし、これが絶縁装置の効果を低下させる。運転中に、上記の 変化を補い、かつ、6自由系の絶縁振動数を主ロータのb/rev振動数に整合させ るために、6自由度系の絶縁装置を調整することにより、上記系が常に最適なb/ rev振動数を得ることが可能となる。 LIVE型または他の慣性絶縁装置を含む系の絶縁振動数は、絶縁体の慣性通路の 長さまたは断面積を変化させることにより変えることができる。例えば、米国特 許第4969632号(ホッジソン等Hodgson)および米国特許第4641808 号(Flower)を参照されたい。然しながら、従来技術による上記の変化させる手 段は絶縁装 置の減衰を増加させ、これにより、絶縁装置の効果が低下する。減衰を著しく増 加させることなく絶縁装置の慣性通路の長さまたは断面積を変えることにより、 絶縁装置の効果を高く維持しながら、システム絶縁振動数を変えることが可能と なる。 第3に、6自由度系は比較的空間を必要とする。より小型のシステムによれば 、空間と重量とを削減することができる。 発明の開示 ヘリコプタ用の振動絶縁システムが、4つの同調可能な二軸LIVE絶縁装置と、 アレー状の加速度計と、制御装置とを具備している。制御装置には、加速度計か らの信号が入力され、ヘリコプタのパイロンから客室へ伝達される振動を可及的 に低減するために絶縁装置を同調させる信号が出力される。 同調可能な二軸絶縁装置の各々は、2つの単軸LIVE絶縁装置を具備しており、 該2つの単軸LIVE絶縁装置は、各々の作用軸線が互いに垂直となるように互いに 連結されている。好ましい実施形態では、単軸絶縁装置は、軸方向に伸長可能な スリーブにより同調される。該スリーブは、絶縁装置の同調通路の内壁の一部を 形成している。ラックギアとピニオンギアとを通じて作動させる電動モータが、 前記スリーブを伸縮させこれにより、単軸絶縁装置の絶縁振動数が減少、増加す る。 絶縁システムは、6自由度の全てに振動を絶縁する。 図面の簡単な説明 添付図面を参照して例示として示す実施形態を説明する。添付図面において: 図1は、従来技術のハルウェスのLIVE絶縁装置の側断面図である。 図2は、LIVE絶縁装置の作用軸線に沿う絶縁体の振動数応答をプロットした図 である。 図3は、本発明による可同調二軸型LIVE絶縁装置の側断面図である。 図4は図3の平面4−4で切断した断面図である。 図5は、図3、4の絶縁装置の鉛直同調通路の拡大断面図である。 図6は、図5の平面6−6に沿うスリーブ作動手段の断面図である。 図7は、絶縁装置を同調させるための代替手段の断面図である。 図8は、図7の平面8−8に沿う代替同調手段の断面図である。 図9は、図7、8の代替同調手段の平面図であり、半径方向に移動可能な可動 部材が最も内方位置にある状態を示す図である。 図10は、図7、8の代替同調手段の平面図であり、半径方向に移動可能な可 動部材が最も外方位置にある状態を示す図である。 図11は、絶縁装置を同調させるための更に他の代替手段の断面図である。 図12は、図11の平面11−11に沿う代替同調手段の断面図である。 図13は、ヘリコプタパイロン用の4つの同謁可能な二軸絶縁装置を備えた振 動絶縁システムの側面図である。 図14は、図13の振動絶縁システムの平面図である。 図15は、ヘリコプタパイロン用の3つの同調可能な二軸絶縁装置を備えた振 動絶縁システムの側面図である。 図16は、ヘリコプタパイロン用の3つの同調可能な二軸絶縁装置を備えた5 自由度振動絶縁システムの平面図である。 図17は、図3、4に示した絶縁装置の十字部材とゴムバネの略示図である。 図18は、図13、14の振動絶縁システムの略示斜視図であり、システムの 鉛直バネ率を示す図である。 図19は、図13、14の振動絶縁システムの略示平面図であり、システムの 水平バネ率を示す図である。 図20は、ヘリコプタパイロン振動絶縁システムの制御システムの略示ブロッ ク図である。 発明を実施する最良の態様 図3、4は本発明を具体化した可同調二軸LIVE絶縁装置31の断面図である。 二軸絶縁装置31は、鉛直単軸絶縁装置33と水平単軸絶縁装置35を具備して いる。2つの絶縁装置は、互いに直交関係にある作用軸線37、39を夫々有し ている。十字部材41が単軸絶縁装置33、35のピストンとして作用する。ゴ ムバネ43が十字部材41の上部45の外表面と、上部キャップ47の内表面と に取着されて、上部室49を形成している。他のゴムバネ51が十字部材41の 下部53の外表面と下部キャップ53の内表面に取着されて、下部質57を形成 している。同様に、ゴムバネ59が十字部材41の左部61と左キャップ63と に取着され左室65を形成しており、ゴム部材67が十字部材41の右部69と 右キャップ71とに取着され右室73を形成している。 上下キャップ47、55は、鉛直絶縁装置33がLIVE絶縁装置として機能する ために、互いに相対的に移動できないように拘束されていなければならないこと は理解されよう。このように拘束することによりキャップ47、55は、図1に 示すシリンダ7および端部キャップ9、11と同様に機能する。同様に、左右キ ャップ63、71は、水平絶縁装置35がLIVE絶縁装置として機能するために、 互いに相対的に移動できないように拘束されていなければならない ことは理解されよう。図13、14に関して後述するように、キャップ47、5 5、63、71は、図3、4に図示されていない構造体により、そのように拘束 されている。 本発明実施形態の二軸絶縁装置は、本質的に2つの単軸LIVE絶縁装置であり、 その作用軸が互いに所定角度をなしている。単軸絶縁装置のピストンは好ましく 互いに取着されているが、絶縁装置の他の部品を取着することもできる。例えば 一方の絶縁装置のピストンを他の絶縁装置のキャップに取着し、または一方の絶 縁装置のキャップを他の絶縁装置のキャップに取着してもよい。単軸絶縁装置の 作用軸は、好ましく互いに垂直となっているが、これは絶対に必要ではない。軸 線が互いにある角度を形成している、すなわち平行でない限り、二軸絶縁装置は 2つの軸線に沿って振動を絶縁する。最後に、本発明の実施形態で用いられる絶 縁装置はハルウェスのLIVE絶縁装置であるが、あらゆる慣性型絶縁装置を利用可 能である。更に、作用軸線が他の2つの絶縁装置の作用軸線とある角度を形成す るようにして、3つの単軸絶縁装置を互いに連結し、以て3軸絶縁装置を形成し てもよいことは当業者には理解されよう。 十字部材41を貫通する鉛直同調ポート75が前記上下室49、47を連結し ている。上部キャップ47の着脱自在の栓77から、同調ポート75および室4 9、57に液体が充填される。同様に、十字部材41を貫通する同調ポート79 が左右室63、71を連結している。右キャップ71の着脱自在の栓81から、 同調ポート79および室63、71に液体が充填される。減衰を最小限とするた めに、ゴムバネ43、51、59、67は、減衰作用が低く温度範囲の広いゴム から成る。更に、同調ポート75、79への入口は、円滑な液体の流れを確実に するために慎重に設計される。 幾つかの観点から、LIVE絶縁装置には水銀が理想的な液体である が、2つの一連の欠点がある、つまり水銀は有毒であり、かつ、腐食性を有して いる。そのために、本発明の実施形態では、低粘度、非圧縮性で、かつ、環境に 安全な液体を用いる。こうした液体は水銀ほど密ではなく、絶縁装置31が幾分 大きくなるが、毒性や腐食性を有していない。 鉛直および水平同調通路75、79の各々は、各絶縁装置33、35を所定範 囲の絶縁振動数に同調させるために、軸方向に延びることのできる摺動自在なス リーブ83、85を備えている。摺動自在のスリーブ83、85は、図3、4に おいて、完全に伸長した位置にて示されている。 次いで、図5、6を参照する。鉛直スリーブ83は、十字部材41の鉛直オリ フィス87内に摺動自在に配設されている。こうして、鉛直通路75は、スリー ブ83の内表面と、オリフィス87の内表面の一部により形成される。スリーブ 83が完全に収縮しているとき、その上端89は、十字部材の上端面93の凹部 91内に配置される。 減衰を最小限とするために、スリーブ83の上端89と下端95は、液体の流 れが円滑になるように形成されている。更に、スリーブ83とオリフィス87の 内径の差による絶縁振動数への影響を最小限するために、スリーブ83の厚さは 十分な強度を得ながら可及的に薄くする。 軸方向に延設されたラックギア97が適当な手段、例えば接着または通常の固 定具によりスリーブ83の外表面に取着されている。代替的にラックギア97を スリーブ83と一体で形成してもよい。ラックギア97を伸長位置と収縮位置と の間で軸方向に移動可能とするために、オリフィスの内面に空所99が、適当な 形状、寸法にて形成される。ラックギア99にはピニオンギア101が係合して いる。ピニオンギアは、小型電動モータ105の出力軸103に連結されている 。モータ105によりピニオン101が回転すると、ラックギア97が軸方向に 移動してスリーブ83が伸縮する。本実施形態では電動モータが用いられている が、他の適当な回転アクチュエータ、例えば、油圧または空気圧を利用した回転 アクチュエータでもよい。更に、本発明のこの特徴は、回転アクチュエータとギ アとによるスリーブ83の位置決めに限定されない。スリーブ83を伸長、収縮 させる他の適当な手段、例えば、直動アクチュエータは本発明の範囲に包含され る。 電動モータ105、従ってスリーブの位置は振動に応答する制御装置により制 御される。制御装置は図20に関連して後述する。 水平同調通路79に含まれる摺動自在のスリーブ85は、既述したのと同様に 、他の電動モータ107(図4)により作動する。 LIVE絶縁装置の作用軸線に沿う絶縁振動数は絶縁装置の同調通路の容積の1/ 2乗の逆数に関連しているので、スリーブ83、85を伸長または収縮させるこ とにより、各単軸絶縁装置33、35の絶縁振動数が減少または増加する。従っ て、スリーブ83、85が、鉛直および水平絶縁装置33、35を所定範囲の絶 縁振動数に同調させる手段を構成している。 図7から図10に、図3、4に示す単軸絶縁装置33、35を同調させる他の 手段を図示する。分かりやすくするために、鉛直絶縁装置33のピストンのみが 図示されている。 半径方向に移動可能な部材109の内面が、鉛直通路75の壁の一部を形成し ている。調節可能な部材109は、鉛直ピストン33の鉛直チャンネル110内 に摺動自在に配設されている。調節可能部材109の上側延長部111が、鉛直 ピストン33の上面の上水平凹部112内に摺動自在に配設される。同様に調節 可能部材10 9の下側延長部113が下水平凹部114内に摺動自在に配設される。 電動モータ117のネジ付きの出力軸116が、移動可能部材109のネジ付 の盲孔118に係合する。モータ117が作動すると、出力軸116が盲孔11 8と共働して、前記移動可能部材を通路75の鉛直軸線に関して内方または外方 に移動させる。図9、10の各々は、最も内側位置と最も外側位置にある可動部 材109を示している。 上側水平延長部111のオリフィス115により、可動部材109により占め られていないチャンネル110に液体が流入、流出可能となる。従って、前記可 動部材が内方または外方に移動しても、鉛直絶縁装置33内の液体のための空間 は、実質的に一定に維持される。オリフィス115は、上側水平延長部111で はなく、下側水平延長部113に形成してもよいことは理解されよう。然しなが ら、液体が鉛直チャンネル110を通じて上下室13、15の間で移動すること を防止するために、水平延長部111、113の一方のみにオリフィス115を 形成する。 絶縁振動数のための式は、 ここで、 k=ゴムバネのバネ率 R=同調通路面積に対する有効ピストン面積の比 L=同調通路の長さ A=同調通路面積 ρ=液体の質量密度 である。そして、 と定義する。ここで、B=有効ピストン面積である。従って、絶縁振動数は、 と表現される。 従って、鉛直通路75の断面積Aを可動部材109を内方に移動させることに より、鉛直絶縁装置33の絶縁振動数が低減され、かつ、可動部材109を外方 に移動させることにより、断面積を増加させることにより絶縁振動数が増加する 。水平絶縁装置35(図3、4)にも同様の構造が配設されているので、鉛直お よび水平絶縁装置33、35を所定範囲の絶縁振動数に同調させることが可能で ある。 図11、12に、単軸絶縁装置33、55(図3、4)を同調させる他の手段 を図示する。分かりやすくするために、鉛直絶縁装置33のみを図示する。 電磁コイル116が同調通路75の周囲に配設されている。端子117、11 8間に所定電圧を与えると、コイル116に電流が流れ、同調通路75内に磁場 が形成される。端子117、118に付与された電圧の極により、磁場の方向が 矢印119で示される方向の一方となる。本実施形態では、通路75おおび上下 室49、53(図3)に充填された液体は電解液(すなわち、塩水などのイオン 化液)または水銀などの導電性液体である。コイル116が励起すると、同調通 路75内の液体に電磁流体力学的(MHD)力が作用する。 電磁流体力学的力の大きさと方向は、コイル116を流れる電流の大きさと方向 に依存している。 端子117、118間に交番電圧を付与すると、交番電磁流体力学的力が発生 する。この電磁流体的力学力は、同調通路75内の液体の変移と位相を合わせる ことが可能であり、液体の見かけの質量が低減される。再び絶縁振動数の式を参 照すると、同調通路75内の液体の見かけの質量が低下すると、絶縁振動数が増 加することが理解されよう。同様に、電磁流体力学的力を、同調通路内の液体の 加速度と位相を合わせると、液体の質量が見かけじょう増加し、絶縁振動数が低 下する。絶縁振動数の増加または減少は、コイル116を流れる電流の大きさに 依存している。 代替的に、電磁流体力学的力を同調通路75内の液体の速度に位相を合わせる ことが可能であり、これにより、液体に運動エネルギが付与され、粘性減衰によ り散逸したエネルギが補償される。その結果、絶縁「ノッチ」30(図2)が深 くなり、より絶縁性が高くなる。 図13、14にヘリコプタパイロン(主ロータ変速機)用の振動絶縁装置を図 示する。該振動絶縁装置は、4つの同調可能な二軸絶縁装置127〜133を具 備している。絶縁装置127〜133の各々は、図3から図6を参照して説明し た絶縁装置31と同一である。 主ロータ変速機121には、1または複数のエンジン(図示せず)から駆動軸 123を介して動力が伝達される。変速機121は、マスト125を介して主ロ ータに動力を伝達する。 二軸絶縁装置127〜133は、4つのブラケット135〜141から成る4 つの手段により変速機121に取り付けられている。絶縁装置127〜133の 各々の上下キャップ47、55(図1) が、鉛直ブラケット135〜141に取着されており、ブラケット135〜14 1は変速機121に取着されている。ブラケット135〜141は、また、上下 キャップ47、55が互いに相対動作しないように拘束しており、これにより、 図1のシリンダ7と同様に機能することが可能となる。絶縁装置127〜133 は、4つのスタンド145〜151により機体(図示せず)の上部デッキ143 に取着されている。絶縁装置127〜133の各々の左右キャップ63、71( 図3、4)は、スタンド145〜151の各々に取着されており、スタンド14 5〜151は上部デッキ143に取着されている。 上部デッキ143への上下キャップ47、55の取り付けと、変速機への左右 キャップ63、71の変速機121への取り付けは、図13、15と関連して上 述した形態と等価であることは理解されよう。何れの形態においても、パイロン の鉛直剪断と、ロールモーメントおよびピッチングモーメントは、二軸絶縁装置 127〜133の鉛直絶縁部(図3、4)により機体から絶縁され、パイロンの 縦剪断と、横剪断と、ヨーモーメントが絶縁装置127〜133の水平絶縁部3 5により機体から絶縁される。従って、既述した絶縁システムの何れの形態によ っても、6自由度の振動を絶縁するこが可能となる。6自由度の全てに静的に安 定な絶縁システムを構成するためには最低3つの二軸絶縁装置31(図3、4) が必要となることは理解されよう。こうしたシステムを図15に示す。3つの二 軸絶縁装置153〜157および関連する取り付け構造体(図示せず)により、 6自由度の全てに安定で、6自由度の全てに絶縁するシステムが構成される。 図16に示す絶縁システムは5自由度の絶縁を達成する。二軸絶縁装置161 〜165の水平絶縁部35(図3、4)の作用軸線は 変速機の半径169と一直線状になる。従って、ヨーモーメント171のために 絶縁装置161〜165に作用する振動力は、絶縁装置161〜165の各々の 鉛直および水平絶縁部33、35の作用軸線に対して垂直となる。従って、ヨー モーメントは絶縁されない。 パイロン−絶縁装置−機体系の絶縁振動数は、以下の式に表される。 ここで、 ks=絶縁される振動力に平行な系の有効ゴムバネのバネ率 Rs=作用軸線が絶縁される振動成分に平行な絶縁装置の同調通路面積に対する 有効ピストン面積の比 ms=絶縁される振動成分に平行な同調質量の合計 (有効同調質量) である。そして、 各二軸絶縁装置の各単軸絶縁部に対して、有効同調質量は以下のように計算さ れる。 m=LAρcosθ ここで、 L=単軸絶縁装置の同調通路の長さ A=単軸絶縁装置の同調通路の面積 ρ=液体の質量密度 θ=振動力と単軸絶縁装置の作用軸線との間の角度 である。 ある系が1つの絶縁装置のみ備え、振動力が絶縁装置の作用軸線に沿って作用 する場合、上記2つの式はハルウェスの特許に開示された絶縁振動数を与える。 ハルウェスの特許で記載されたシステム とは異なり、本発明は、複数の絶縁装置を備えており、6自由度の全ての振動を 受ける。従って、自由度の各々に関して有効バネ率と、同調質量とを演算する必 要がある。 図17に、図3、4と関連して上述した十字部材41とゴムバネ43、51、 59、67の略示する。ゴムバネの形状と夫々の構成で使用されたゴムの固有特 性のために、バネのバネ率は該バネが変形する方向に依存している。各バネのバ ネ率をk1、k2、k3にて指示する。本実施形態で、k1の値はk2の値の約1/ 2である。一連のシム191ゴムバネの各々に配設さていなければ、k2はk3に 等しくなる。シム191のために、k3の値はk2の約30倍となる。 ゴムバネ43、51、59、67の各々のバネ率k1、k2、k3は、十字部材 41の有効バネ率に影響を与える。十字部材の有効バネ率kV、kT、kRは以下 の式にて計算される。 有効バネ率と行こう同調質量とを演算するとき、変速機の取付平面193(図 18、19)を座標系に使うと便利である。二軸絶縁装置の各々の作用軸線37 、39(図3)は交差する。変速機取付平面193は、二軸絶縁装置127〜1 33(図11、12)の各々の作用軸線の交差点を通過する。 図18、19を参照すると、上記絶縁システム(13、14)のz軸(変速機 水平取付平面193に対射手鉛直)、x軸(縦)、y 軸(横)に平行な有効バネ率は、 k2=4kVX=kY=4(kR+kT)cos45 である。取付平面のロールおよびピッチングモーメントは絶縁装置の鉛直作用軸 線に沿う力に変換され、取付平面のヨーモーメントは絶縁装置の水平作用軸線に 沿う力に変換されるので、 kpitch=kroll∝4kV yaw∝4kT である。 取付面の鉛直力と取付面のロールおよびピッチングモーメントが、二軸絶縁装 置の鉛直作用軸線に沿って(絶縁装置の水平軸に垂直に)作用するので、鉛直同 調質量のみが取付平面の鉛直、ロール、ピッチング方向の系の絶縁振動数に影響 し、そして、鉛直、ロール、ピッチング方向の有効同調質量を計算する場合、θ =0°である。取付平面のx軸およびy軸の沿う力は、二軸絶縁装置の水平作用 軸線に対して45°に(絶縁装置の鉛直軸線に垂直に)作用するので水平同調質 量のみが、系の縦および横方向に絶縁振動数に影響し、θ=45°である。最後 に、取付面ヨーモーメントによる力が、二軸絶縁装置の水平軸に沿って(絶縁装 置の鉛直軸線に垂直に)作用するので、水平同調質量のみがヨー方向に系の絶縁 振動数に影響し、そしてθ=0°である。 図20に、本発明実施形態において、パイロンb/rev振動をヘリコプタの機体 からの絶縁を最適化するために、二軸絶縁装置を同調させる制御装置のブロック 図を示す。機体の振動を検知するセンサアレー201が、振動を表す一連の信号 を制御装置203に送信する。振動センサからの信号により、複式インプット複 式アウトプット式制御装置203が絶縁装置アクチュエータ205(図3の電動 モータ105、107)に信号を送出し、これにより系の絶縁装置が同調される 。絶縁装置を同調することにより、パイロン−絶縁装置−機体系207の物理的 特性が変化し、これにより、センサアレー201が検知した振動が変化する。 本実施形態では、振動検知アレーは、6自由度の全ての振動を検知するために 6つの加速計を具備している。代替的に、他の適当なセンサアレー、例えばひず み計を利用することもできる。本発明の重要な目的が、ヘリコプタの乗客に振動 の無い搭乗を提供することであるので、センサアレー201は、ヘリコプタの客 室内に配置される。 センサアレー201からの信号に応答して、制御装置203が信号を送出し、 これにより絶縁装置アクチュエータ205が対応する絶縁装置同調スリーブ83 、85(図3から図6)または図7から図12に関連して説明した代替同調手段 を適切に移動させる。これにより、系の絶縁振動数が1または複数の自由度で変 化する。上記変化により、パイロン−絶縁装置−機体系207の特性が変化し、 対応する自由度で振動が増加または減少する。これにより、主ロータ変速機から 機体に、つまりセンサアレー201に振動が伝達される。理解されるように、上 記制御装置は、閉ループによるフィードバックシステムである。 絶縁振動数の変化により、対応する自由度の振動が増加すると、この増加は、 センサアレー201により検知される。その結果、制御装置203は、対応する 系の作用軸線の絶縁振動数を同調する。絶縁振動数の最初の変化により対応する 自由度の振動が減少すると、制御装置は、対応する自由度の振動が所定値に達す るまで、或いは、増加し始めるまで、適当な絶縁装置同調スリーブを同じ方向に 調節し続ける。所定値において同調を停止することにより、制御装置の 「ハンチング」が最小限に低減される。 センサ201は、パイロンからの振動のみならず全ての源からの振動に応答す ることは理解されよう。その結果、振動源が何であれ、制御装置203は客席に おける振動を可及的に低減するために絶縁装置を同調させる。 本発明の好ましい実施形態を図示、説明したが、本発明の精神から逸脱するこ となく本実施形態の種々の変更が可能であることは当業者の当然とするところで ある。そのために、本発明の範囲は以下の請求の範囲に記載されている。
【手続補正書】特許法第184条の7第1項 【提出日】1996年6月13日 【補正内容】 請求の範囲 1.振動絶縁装置において、 流体が充填された第1と第2の室と、 前記第1の室の容積を変化させるための第1の端部と、前記第2の室の容積を 変化させるための反対側の第2の端部とを有するピストンであって、前記容積の 変化が振動体と絶縁体との間の該ピストンの中心軸線に沿う相対動作に応答する ピストンと、 前記第1と第2の室を連結する、液体の充填された同調通路と、 前記同調通路内に少なくとも一部が配設され、前記同調通路の内壁の一部を形 成するスリーブとを具備し、 前記スリーブが、前記同調通路に対して該同調通路の中心軸線に沿って移動可 能となっており、これにより、振動絶縁装置の作動特性を変化させるようにした 振動絶縁装置。 2.更に、前記スリーブを移動させるためのアクチュエータを具備する請求項1 に記載の振動絶縁装置。 3.二軸振動絶縁装置において、 流体の充填された第1と第2の室と、 第1のピストン、すなわち、前記第1の室の容積を変化させるための第1の端 部と、前記第2の室の容積を変化させるための反対側の第2の端部とを有するピ ストンであって、前記容積の変化が振動体と絶縁体との間の該第1のピストンの 中心軸線に沿う相対動作に応答するピストンと、 前記第1と第2の室を連結する、液体の充填された第1の同調通 路と、 流体の充填された第3と第4の室と、 第2のピストン、すなわち、前記第3の室の容積を変化させるための第1の端 部と、前記第4の室の容積を変化させるための反対側の第2の端部とを有するピ ストンであって、前記容積の変化が前記振動体と前記絶縁体との間の該第2のピ ストンの中心軸線に沿う相対動作に応答するピストンと、 前記第1と第2の室を連結する、液体の充填された第2の同調通路と、 前記同調通路の一方に内に少なくとも一部が配設され、前記同調通路の内壁の 一部を形成するスリーブとを具備し、 前記スリーブが、前記同調通路に対して該同調通路の中心軸線に沿って移動可 能となっており、これにより、振動絶縁装置の作動特性を変化させ、 前記第1と第2の室の一方および前記第1のピストンは、前記第1のピストン の中心軸線が前記第2のピストンの中心軸線に対して所定の角度に配置されるよ うに、前記第3と第4の室の一方および前記第2のピストンに連結されるように した振動絶縁装置。 4.更に、前記スリーブを移動させるためのアクチュエータを具備する請求項3 に記載の振動絶縁装置。 5.同調通路を有する流体慣性式振動絶縁装置において、磁気的に影響を受ける 液体と、前記同調通路内の前記液体に作用する交番磁場を形成する発生器とを備 え、前記絶縁装置の絶縁振動数が調節され、減衰または他のエネルギ損失を補う ためにエネルギが液体に負荷されるようにした流体慣性式振動絶縁装置。 6.前記発生器が、前記同調通路を中心として配設された電磁コイルを具備する 請求項5に記載の振動絶縁装置。 7.更に、前記コイルに接続された交番電流の源を具備する請求項6に記載の振 動絶縁装置。 8.更に、前記電流源および前記コイルに接続された制御装置を具備し、該制御 装置が、前記コイル内の電流の強さと方向を制御するように適合している請求項 7に記載の振動絶縁装置。 9.振動体と絶縁体との間に連結された複数の複軸流体慣性式振動絶縁装置を具 備する振動絶縁システム。 10.少なくとも1つの前記絶縁装置の少なくとも1つの中心軸線が、前記絶縁 装置または前記各絶縁装置の中心軸または中心軸の各々の絶縁振動数を謁節する 手段を具備する請求項9に記載のシステム。 11.更に、前記振動体から前記絶縁体への振動の伝達を可及的に低減するため に、前記調節可能な中心軸または調節可能な中心軸の各々の絶縁振動数を調節す る制御システムを具備する請求項10に記載のシステム。 12.前記制御システムは、振動センサと、制御装置と、アクチュエータとを具 備し、 前記振動センサの出力が前記制御装置に接続され、その入力信号となり、 前記制御装置は、前記入力信号に応じて出力信号を発生し、該出力信号を前記 アクチュエータに送出するように適合しており、 前記アクチュエータが、前記制御装置の出力に応答して前記調節可能な中心軸 を調節するように適合している請求項11に記載のシステム。 13.前記制御システムは、 複数の振動センサと、制御装置と、複数のアクチュエータとを具備しており、 前記振動センサの各々からの出力が前記制御装置に接続され、その入力信号と なり、 前記制御装置は、前記入力信号に応じて複数の出力信号を発生し、該複数の出 力信号を前記複数のアクチュエータに送出するように適合しており、 前記アクチュエータが、前記制御装置の出力に応答して前記調節可能な中心軸 を調節するように適合している請求項12に記載のシステム。 14.振動絶縁装置において、 流体が充填された第1と第2の室と、 前記第1の室の容積を変化させるための第1の端部と、前記第2の室の容積を 変化させるための反対側の第2の端部とを有するピストンであって、前記容積の 変化が振動体と絶縁体との間の該ピストンの中心軸線に沿う相対動作に応答する ピストンと、 前記第1と第2の室を連結する、液体の充填された同調通路であって、該同調 通路が長手方向に延びるチャンネルを有した同調通路と、 前記同調通路内に少なくとも一部が配設され、前記同調通路の内 壁の一部を形成するスリーブとを具備し、 前記スリーブが、前記同調通路に対して該同調通路の中心軸線に沿って移動可 能となっており、これにより、振動絶縁装置の作動特性を変化させるようにした 振動絶縁装置。 15.更に、前記スリーブを移動させるためのアクチュエータを具備する請求項 14に記載の振動絶縁装置。 16.二軸振動絶縁装置において、 流体の充填された第1と第2の室と、 第1のピストン、すなわち、前記第1の室の容積を変化させるための第1の端 部と、前記第2の室の容積を変化させるための反対側の第2の端部とを有するピ ストンであって、前記容積の変化が振動体と絶縁体との間の該第1のピストンの 中心軸線に沿う相対動作に応答するピストンと、 前記第1と第2の室を連結する、液体の充填された第1の同調通路と、 流体の充填された第3と第4の室と、 第2のピストン、すなわち、前記第3の室の容積を変化させるための第1の端 部と、前記第4の室の容積を変化させるための反対側の第2の端部とを有するピ ストンであって、前記容積の変化が前記振動体と前記絶縁体との間の該第2のピ ストンの中心軸線に沿う相対動作に応答するピストンと、 前記第3と第4の室を連結する、液体の充愼された第2の同調通路であって、 前記第1と第2の同調通路の少なくとも一方が長手方向に延びるチャンネルを有 して成る第2の同調通路と、 前記チャンネル内に配設された可動部材であって、該可動部材は、 前記同調通路の容積を変化させるために該同調通路を横断方向に移動可能になっ ており、以て振動絶縁装置の作動特性を変化させ、 前記第1と第2の室の一方および前記第1のピストンは、前記第1のピストン の中心軸線が前記第2のピストンの中心軸線に対して所定の角度に配置されるよ うに、前記第3と第4の室の一方および前記第2のピストンに連結されるように した振動絶縁装置。 17.更に、前記スリーブを移動させるためのアクチュエータを具備する請求項 16に記載の振動絶縁装置。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.振動絶縁装置において、 流体が充填された第1と第2の室と、 前記第1の室の容積を変化させるための第1の端部と、前記第2の室の容積を 変化させるための反対側の第2の端部とを有するピストンであって、前記容積の 変化が振動体と絶縁体との間の該ピストンの中心軸線に沿う相対動作に応答する ピストンと、 前記第1と第2の室を連結する、液体の充填された同調通路と、 前記同調通路内に少なくとも一部が配設され、前記同調通路の内壁の一部を形 成するスリーブとを具備し、 前記スリーブが、前記同調通路に対して該同調通路の中心軸線に沿って移動可 能となっており、これにより、振動絶縁装置の作動特性を変化させるようにした 振動絶縁装置。 2.更に、前記スリーブを移動させるためのアクチュエータを具備する請求項1 に記載の振動絶縁装置。 3.二軸振動絶縁装置において、 流体の充填された第1と第2の室と、 第1のピストン、すなわち、前記第1の室の容積を変化させるための第1の端 部と、前記第2の室の容積を変化させるための反対側の第2の端部とを有するピ ストンであって、前記容積の変化が振動体と絶縁体との間の該第1のピストンの 中心軸線に沿う相対動作に応答するピストンと、 前記第1と第2の室を連結する、液体の充填された第1の同調通 路と、 流体の充填された第3と第4の室と、 第2のピストン、すなわち、前記第3の室の容積を変化させるための第1の端 部と、前記第4の室の容積を変化させるための反対側の第2の端部とを有するピ ストンであって、前記容積の変化が前記振動体と前記絶縁体との間の該第2のピ ストンの中心軸線に沿う相対動作に応答するピストンと、 前記第1と第2の室を連結する、液体の充填された第2の同調通路と、 前記同訳通路の一方に内に少なくとも一部が配設され、前記同調通路の内壁の 一部を形成するスリーブとを具備し、 前記スリーブが、前記同調通路に対して該同調通路の中心軸線に沿って移動可 能となっており、これにより、振動絶縁装置の作動特性を変化させ、 前記第1と第2の室の一方および前記第1のピストンは、前記第1のピストン の中心軸線か前記第2のピストンの中心軸線に対して所定の角度に配置されるよ うに、前記第3と第4の室の一方および前記第2のピストンに連結されるように した振動絶縁装置。 4.更に、前記スリーブを移動させるためのアクチュエータを具備する請求項3 に記載の振動絶緑装置。 5.同調通路を有する流体慣性式振動絶縁装置において、磁気的に影響を受ける 液体と、前記同調通路内の前記液体に作用する交番磁場を形成する発生器とを備 え、前記絶縁装置の絶縁振動数が調節され、減衰または他のエネルギ損失を補う ためにエネルギが液体に負荷されるようにした流体慣性式振動絶縁装置。 6.前記発生器が、前記同調通路を中心として配設された電磁コイルを具備する 請求項5に記載の振動絶縁装置。 7.更に、前記コイルに接続された交番電流の源を具備する請求項6に記載の振 動絶縁装置。 8.更に、前記電流源および前記コイルに接続された制御装置を具備し、該制御 装置が、前記コイル内の電流の強さと方向を制御するように適合している請求項 7に記載の振動絶縁装置。 9.振動体と絶縁体との間に連結された複数の複軸流体慣性式振動絶縁装置を具 備する振動絶縁システム。 10.少なくとも1つの前記絶縁装置の少なくとも1つの中心軸線が、前記絶縁 装置または前記各絶縁装置の中心軸または中心軸の各々の絶縁振動数を調節する 手段を具備する請求項9に記載のシステム。 11.更に、前記振動体から前記絶縁体への振動の伝達を可及的に低減するため に、前記調節可能な中心軸または調節可能な中心軸の各々の絶縁振動数を調節す る制御システムを具備ずる請求項10に記載のシステム。 12.前記制御システムは、振動センサと、制御装置と、アクチュエータとを具 備し、 前記振動センサの出力が前記制御装置に接続され、その入力信号となり、 前記制御装置は、前記入力信号に応じて出力信号を発生し、該出力信号を前記 アクチュエータに送出するように適合しており、 前記アクチュエータが、前記制御装置の出力に応答して前記調節可能な中心軸 を調節するように適合している請求項11に記載のシステム。 13.前記制御システムは、 複数の振動センサと、制御装置と、複数のアクチュエータとを具備しており、 前記振動センサの各々からの出力が前記制御装置に接続され、その入力信号と なり、 前記制御装置は、前記入力信号に応じて複数の出力信号を発生し、該複数の出 力信号を前記複数のアクチュエータに送出するように適合しており、 前記アクチュエータが、前記制御装置の出力に応答して前記調節可能な中心軸 を調節するように適合している請求項12に記載のシステム。
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